JP4567424B2 - 空気入りタイヤとリムとの組立体及びそれに用いられる帯状体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ内腔内にスポンジ材からなる帯状体が配置された空気入りタイヤとリムとの組立体に関する。
車両で路面を走行した際に生じるタイヤ騒音の一つとして、ロードノイズが知られている。ロードノイズは、周波数が約50〜400Hz程度の音であり、乗員には「ゴー」という音として聴取される。ロードノイズの主たる原因の一つは、タイヤ内腔内で生じる空気の共鳴振動(空洞共鳴)である。本件出願人は、このようなロードノイズを低減するために、例えば図14に示されるように、タイヤ内腔a内にタイヤ周方向にのびるスポンジ材からなる帯状体bを配置したタイヤとリムとの組立体cを既に提案している(例えば下記特許文献1参照)。該帯状体bは、タイヤ内腔a内での空気の振動エネルギーを熱エネルギーへと変換し、タイヤ内腔a内での空洞共鳴を効果的に抑制しうる。
特開2003−252003号公報
ところで、空気入りタイヤdをリムeから取り外す場合、先ずタイヤ内腔aに充填されている空気を抜き、タイヤdの一部のビード部d1をリムのウエル部e2に落とし込む。しかる後、ビード部d1とリムeのフランジe1との間の隙間にタイヤレバーfを差し込み、これをリムのフランジe1の外縁を支点として傾動させることにより、ビード部d1をフランジe1の外側へと引き出すことが行われる。
しかしながら、従来の帯状体bは厚さが比較的大きく、その断面形状は矩形状ないしは縦長の台形状で構成されており、両側面が比較的急な傾斜で立ち上がっている。このため、図14に仮想線で示されるように、帯状体bに前記タイヤレバーfの先端が接触してしまい、帯状体bを破損させたり、又は帯状体をタイヤdから剥離させる等の不具合があった。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、タイヤ回転軸を含む子午線断面において、前記帯状体を最大の厚さが限定された横長偏平形状とし、しかも帯状体を、最大の厚さで幅方向にのびる二つの山部と、前記山部の両側に設けられかつ厚さが漸減するテーパ部と、前記山部の間に最小の厚さで幅方向にのびかつ両端が前記テーパ部になる一つの谷部とを含むことにより、該帯状体の自由面を台形波状とするとともに、帯状体の両端には、厚さが1.0〜15.0mmの前記谷部又は前記テーパ部を設けることを基本として、タイヤ交換時等、とりわけタイヤをリムから取り外す際に帯状体とタイヤレバーとの接触機会を減じてその破損を防止しうる空気入りタイヤとリムとの組立体及びそれに用いられる帯状体の製造方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、リムと、このリムに装着される空気入りタイヤと、前記リムと前記空気入りタイヤとが囲むタイヤ内腔内に、タイヤ周方向にのびかつ体積が前記タイヤ内腔の全体積の0.4〜20(%)であるスポンジ材からなる帯状体が配置された空気入りタイヤとリムとの組立体であって、前記帯状体は、タイヤ回転軸を含む子午線断面において、タイヤ内側面又はリム内側面に固定された固定面から、タイヤ内腔に面した自由面までの最大の厚さが5〜45(mm)かつこの厚さよりも前記固定面の幅が大きい横長偏平形状をなし、しかも、前記帯状体は、最大の厚さで幅方向にのびる二つの山部と、前記山部の両側に設けられかつ厚さが漸減するテーパ部と、前記山部の間を最小の厚さで幅方向にのびかつ両端が前記テーパ部に連なる一つの谷部とを含むことにより、該帯状体の自由面が台形波状をなすとともに、帯状体の両端は、厚さが1.0〜15.0mmの前記谷部又は前記テーパ部からなることを特徴としている。
また請求項記載の発明は、前記谷部の幅の総和が、0mmよりも大かつ前記山部の幅以下であることを特徴とする請求項記載の空気入りタイヤとリムとの組立体である。
また請求項記載の発明は、前記帯状体は、前記谷部の幅の和が、山部の幅に実質的に等しいことを特徴とする請求項記載の空気入りタイヤとリムとの組立体である。
また請求項記載の発明は、前記帯状体は、両端がテーパ部からなる請求項に記載の空気入りタイヤとリムとの組立体であり、請求項5記載の発明は、前記帯状体は、両端が谷部からなる請求項1に記載の空気入りタイヤとリムとの組立体である。
また請求項記載の発明は、空気入りタイヤと、該空気入りタイヤのトレッド内側面に固着された請求項1乃至のいずれかに記載された帯状体とからなる空気入りタイヤと帯状体との複合体である。
また請求項記載の発明は、請求項1乃至のいずれかに記載された帯状体の製造方法であって、
実質的に一定の厚さを有した平板状のスポンジ材を、その厚さ方向と直角な第1の方向に沿って台形波状の切断面で連続してスライスすることにより、一方の面が平坦状をなしかつ他方の面が台形波状をなす2つのスライス材を得るコンター加工工程と、該各々のスライス材を、その最小の厚さをなす谷部でかつ前記第1の方向及び厚さ方向とともに直角な第2の方向に沿って分割する分割工程とを含むことを特徴とする
ここで、帯状体の体積は、帯状体の外形から定められる見かけの体積であり、内部の気泡が占める体積も含むものとする。また「タイヤ内腔の全体積」は、組立体に正規内圧を充填した無負荷の状態において下記式(1)で近似的に求めた値Vとして定める。
V=A×{(Di−Dr)/2+Dr}×π …(1)
式(1)において、”A”は前記正規状態のタイヤ内腔をCTスキャニングして得られるタイヤ内腔面積、”Di”は図1に示す正規状態でのタイヤ内腔の最大外径、”Dr”はリム径、”π”は円周率とする。また「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用の場合には、現実の使用頻度などを考慮して一律に200kPaとする。
本発明で用いられる帯状体は、タイヤ内側面又はリム内側面に固定された固定面からタイヤ内腔に面した自由面までの最大の厚さが5〜45mmに限定された横長偏平形状をなす。このため、タイヤ内側面又はリム内側面からの帯状体の突出高さを小にできる。これは、タイヤ交換時において、タイヤ内腔内に差し込まれるタイヤレバーとの接触機会を低減するのに役立つ。
また帯状体は、最大の厚さで幅方向にのびる二つの山部と、前記山部の両側に設けられかつ厚さが漸減するテーパ部と、前記山部の間に最小の厚さで幅方向にのびかつ両端が前記テーパ部に連なる一つの谷部とを含むことにより、該帯状体の自由面が台形波状をなすとともに、帯状体の両端には、厚さが限定された谷部又はテーパ部が設けられる。タイヤレバーは、帯状体の両端部と特に接触しやすいため、帯状体の両端部に厚さの小さい谷部ないしテーパ部を位置させることによって、より一層タイヤレバーと帯状体との接触を防止できる。
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)とリムとの組立体(以下、単に「組立体」ということがある。)1のタイヤ回転軸を含む子午線断面図、図2にはそのA−A端面図、図3にはタイヤを拡大して示す拡大断面図がそれぞれ示されている。
立体1は、リム2と、このリム2に装着されるタイヤ3と、前記リム2と前記タイヤ3とが囲むタイヤ内腔i内に配置された帯状体4とを含んで構成される。なお、帯状体4の断面形状は、参考例のものが示される。
前記リム2は、本実施形態ではタイヤ3のビード部3bが装着されるリム本体2aと、このリム本体2aを保持し車軸に固着されるディスク2bとを有するいわゆる金属製の2ピースホイールリムが例示される。ただし、これに限定されるものではなく、1ピースリム等でも良いのは言うまでもない。
前記タイヤ3は、図3に示されるように、トレッド部3tと、その両端部からタイヤ半径方向内方にのびる一対のサイドウォール部3sと、さらにその内方端に設けられた一対のビード部3bとを有する。またタイヤ3は、少なくともラジアル構造のカーカス6と、そのタイヤ半径方向外側かつトレッド部3tの内部に配されたベルト層7とで補強されたチューブレスタイプの乗用車用ラジアルタイヤが例示される。また本実施形態のタイヤ3は、偏平率が50%以下の超低偏平ラジアルタイヤであって、タイヤ断面高さが小さく形成される。タイヤ3の内部構造やカテゴリーについては特に制限はされないが、車室内での静粛性が強く求められている乗用車用タイヤが望ましい。
前記カーカス6は、例えば有機繊維コードを用いた1ないし複数枚、この例では1枚のカーカスプライ6Aで構成され、その両端部はビードコア8の周りで折り返されている。また前記ベルト層7は、本例ではタイヤ半径方向で重ねられた内、外2枚のベルトプライ7A、7Bにより構成される。各ベルトプライ7A、7Bは、スチールコードをタイヤ赤道Cに対して例えば10〜40°程度の角度で傾けて配列され、互いにスチールコードが交差する向きに重ね合わされている。なお必要に応じて、ベルト層7の外側に、公知のバンド層などが設けられても良い。
帯状体4は、タイヤ周方向に長い帯状をなし、本実施形態ではほぼ同一の断面形状でタイヤ周方向にのびている。「ほぼ」としているのは、図2に示されるように、帯状体4の周方向の各端部4e、4eについては、耐久性を向上させる目的で断面形状が徐々に小さくなるようなテーパー部が設けられているためである。帯状体4は、例えば棒状に成形された後、タイヤ内腔面3iに沿ってタイヤ周方向に円弧状に湾曲させられ、両面粘着テープや接着剤などを用いてタイヤ内側面3iに固定される。図2の例では、帯状体4の各々の端部4e、4eは、僅かな隙間で離間しているが、360゜連続するように継ぎ合わせても良い。また図示していないが、帯状体4をタイヤ内側面3iなどにタイヤ周方向に連続して螺旋状に周回させて固定しても良い。さらに帯状体4は、2本以上に分けてタイヤ周方向に間欠的に及び/又はタイヤ軸方向に並列して配置されても良い。
前記帯状体4は、スポンジ材により構成される。スポンジ材は、海綿状の多孔構造体であり、例えばゴムや合成樹脂を発泡させた連続気泡を有するいわゆるスポンジそのものの他、動物繊維、植物繊維又は合成繊維等を絡み合わせて一体に連結したウエブ状のものを含むものとする。また前記「多孔構造体」には、連続気泡のみならず独立気泡を有するものを含むものとする。
上述のようなスポンジ材は、表面乃至内部の多孔部が振動する空気の振動エネルギーを熱エネルギーに変換する。これにより、タイヤ内腔iでの空洞共鳴が抑制され、ひいてはロードノイズが低減する。またスポンジ材は、収縮、屈曲等の変形が容易であるため、走行時のタイヤの変形に実質的な影響を与えることがない。このため、操縦安定性が悪化するのを防止できる。
スポンジ材は、好ましくはエーテル系ポリウレタンスポンジ、エステル系ポリウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジなどの合成樹脂スポンジ、クロロプレンゴムスポンジ(CRスポンジ)、エチレンプロピレンゴムスポンジ(EDPMスポンジ)、ニトリルゴムスポンジ(NBRスポンジ)などのゴムスポンジを好適に用いることができ、とりわけエーテル系ポリウレタンスポンジを含むポリウレタン系又はポリエチレン系等のスポンジが、制音性、軽量性、発泡の調節可能性、耐久性などの観点から好ましい。
またスポンジ材の比重は特に限定はされないが、大きすぎるとタイヤ重量の増加を招きやすく、逆に小さすぎても空洞共鳴を抑える効果が低下する傾向がある。このような観点より、スポンジ材の比重は、好ましくは0.005以上、より好ましくは0.01以上が望ましく、上限については好ましくは0.06以下、より好ましくは0.04以下、さらに好ましくは0.03以下が望ましい(密度で述べると、好ましくは5kg/m3 以上、より好ましくは10kg/m3 以上が望ましく、上限については好ましくは60kg/m3 以下、より好ましくは40kg/m3 以下、さらに好ましくは30kg/m3 以下が望ましい。)。
また帯状体4は、タイヤ内腔の全体積Vの0.4〜20%の体積Vsを持っている。図4には、タイヤ内腔i内に帯状体4を配置してロードノイズを測定したときの実験結果が示される。縦軸にはロードノイズ低減代が、横軸には体積比(Vs/V)が与えられている。ロードノイズ低減代は、タイヤ内腔i内に帯状体を配置していない組立体と比較したときのロードノイズ低減量(dB)である。
図4から明らかなように、タイヤ内腔iの全体積に対して帯状体4の体積を0.4%以上確保することにより、概ね2dB以上のロードノイズ低減効果が期待できる。このノイズ低減レベルは車室内において明りょうに確認できる値と言える。特に好ましくは、帯状体4は、タイヤ内腔iの全体積の1%以上、さらに好ましくは2%以上、より好ましくは4%以上の体積Vsを持つことが望ましい。一方、帯状体4の体積がタイヤ内腔iの全体積の20%を超える場合、ロードノイズの低減効果が頭打ちとなるばかりかコストを増加させたり或いは組立体1の重量バランスを悪化させやすい。このような観点より、帯状体4の体積は、タイヤ内腔iの全体積の好ましくは16%以下、さらに好ましくは10%以下が望ましい。なおこの実験結果は1本の帯状体4を用いたものであるが、帯状体4を2本に分けて構成しても、その全体積が前記数値範囲内であれば同様の効果が発揮されることが確認されている。
また帯状体4は、タイヤ内側面3i又はリム内側面2iに固定される固定面4Aと、該固定面4Aとは反対側に位置しタイヤ内腔iに面した自由面4Bとを有する。前記固定面4Aは、走行中に帯状体4がタイヤ内腔i内で自由に移動するのを妨げ、帯状体4の損傷を防止し、かつ安定して共鳴抑制効果を発揮させるのに役立つ。なお本実施形態の固定面4Aは実質的に平滑な平坦面で形成されている。
また前記タイヤ内側面3iはタイヤ内腔iに面したタイヤ3の表面であり、リム内側面2iはタイヤ内腔iに面したリム2の表面である。なおリム内側面2iは、タイヤ交換時にビード部3bが強く押し付けられる場合があるため、好ましくは、本実施形態のように、タイヤ内側面3i、とりわけトレッド内側面3tiに帯状体4を固着するのが望ましい。
前記トレッド内側面3tiは、タイヤ内側面3iのうち、路面と接地するトレッド面の内側を意味し、本明細書では少なくともベルト層7が配置されているタイヤ軸方向の範囲を含む。特に好ましい態様としては、図3に示されるように、帯状体4の固定面4Aの幅W1の中心が、トレッド内側面3tiのタイヤ軸方向の中心(つまり、タイヤ赤道C)と実質的に揃えられて固定されるのが望ましい。さらに好ましくは、帯状体4は、本実施形態のようにタイヤ赤道Cを中心として左右対称の配置及び断面形状を有するものが望ましい。
また帯状体4は、図5に示されるように、タイヤ回転軸を含む子午線断面において、固定面4Aから自由面4Bまでの最大の厚さtmが5〜45mmであり、かつこの厚さtmよりも前記固定面4Aの幅W1が大きい横長偏平形状で形成される。前記厚さtm及び幅W1は、タイヤ3に帯状体4が取り付けられかつリム組前の状態(常温、常圧下)で測定されるものとし、厚さtmは固定面4Aに対して直角方向に、また幅W1は、固定面4Aに沿って測定されるものとする。
発明者らは、トレッド内側面3tiに断面矩形状の帯状体4を配置した組立体1について、タイヤ取り外しテストを行った。そして、帯状体4の破損状況を調べた。タイヤ取り外しテストは、図14に示したように、図示しないタイヤチェンジャーとタイヤレバーfとを用いて複数の作業者により行われた。作業者には帯状体の存在を予め知らせていない。またサンプルの組立体には、最大の厚さtmを違えた種々の帯状体や、タイヤの偏平率を違えたものなど数多くの種類が用いられた。
タイヤ3をリム2から取り外す場合、タイヤレバーfがタイヤ内腔i内に差し込まれるが、その差し込み長さは、タイヤの種類(カテゴリー、偏平率等)、作業者のテクニックや作業時の癖などによって適宜異なる。しかし、テストの結果、最大の厚さtmが5〜45mmに制限された帯状体4を有する組立体では、帯状体の破損件数が低減することが判明した。その理由は、タイヤレバーとタイヤ内側面3iとの接触を防ごうとする作業者の一般的な心得により、バラツキはあるもののタイヤレバーfの差し込み長さに関してほぼ一定の上限があり、そのために厚さの小さい帯状体4とは接触機会が減ると考えられる。しかし、発明者らは帯状体4の破損に関し、さらなる改良の余地があると考えた。特に、タイヤ断面高さが小さい本実施形態のような超低偏平タイヤになると、帯状体4の側面にタイヤレバーfがより頻繁に接触する傾向が見られた。
そして、さらなる実験を重ねたところ、図5に示されるように、タイヤ回転軸を含む前記子午線断面において、帯状体4は、最大の厚さで幅方向にのびる少なくとも一つの山部10と、前記山部10の両側に設けられかつ厚さが漸減するテーパ部12と、このテーパ部12に連なりかつ最小の厚さで幅方向にのびる少なくとも一つの谷部11とを含むことにより、その自由面4Bを台形波状とすることが非常に有効であることを知見した。
前記山部10は実質的に前記最大の厚さtmで幅方向に連続してのびる部分とし、谷部11は実質的に最小の厚さtiで幅方向に連続してのびる部分である。テーパ部12は、山部10の両側に設けられている。この実施形態のテーパ部12は、いずれも山部10と谷部11との間に形成されている。帯状体4の固定面4Aが平坦面をなすため、自由面4Bの中で、テーパ部12は、山部10から滑らかに傾斜した傾斜面13を形成する。
この傾斜面13は、山部10及び/又は谷部11との接続部に、傾斜面13の全長さに比して十分に小さい曲率半径の円弧を設けコーナを丸めることができる。ここで、傾斜面13の全長さに比して十分に小さい曲率半径とは、自由面4Bを台形波状とするために、例えば傾斜面の全長さの42%以下、より好ましくは35%以下、さらに好ましくは20%以下の曲率半径の円弧を含むことが許容される。
本発明では、帯状体4の両端Kは、厚さが1.0〜15.0mmの前記谷部11又は前記テーパ部12で構成される。この実施形態では、帯状体4の両端に谷部11が位置しているものが示される。これは、タイヤレバーfと帯状体4との接触を防止するのに役立つ。また谷部11は、厚さtiが1.0〜15.0mmに設定されるが、より好ましくは3.0〜10.0mm、さらに好ましくは4.0〜7.0mmの厚さを有するが望ましい。前記厚さtiが1.0mm未満であると、帯状体4の生産性が低下する。この点については、後に詳しく述べる。また、谷部11の厚さtiが、15.0mmを超えると、帯状体4の両端Kがタイヤレバーfとの干渉し易くなる傾向がある。
また帯状体4の自由面4Bは、両端Kの谷部11、11から、山部10までの区間は、それぞれ前記傾斜面13、13で構成される。このような傾斜面13は、図6に示されるように、タイヤ3をリム2から外す際のタイヤ内腔i内で傾動するタイヤレバーfと干渉しやすい部分を取り除く。従って、タイヤレバー3と帯状体4との接触を極力回避でき、帯状体4の損傷を効果的に防止できる。
さらに前述のような傾斜面13ないし谷部11は、タイヤレバーfの先端部が描く円弧状の軌跡fLの接線方向に近似する。このため、仮にタイヤレバーfが帯状体4に接触した場合でも、タイヤレバーfと傾斜面13(又は谷部11)との間の摩擦力は小さく、かつ、タイヤレバーfの先端部が帯状体4に食い込み難い。従って、帯状体4がタイヤ3から剥離したり、帯状体4の著しい損傷が効果的に防止される。
なお自由面4Bの輪郭形状を決定づける台形波状の曲線において、その全振幅H(即ちtm−ti)が小さすぎると、自由面4Bの表面積が小さくなってタイヤ内腔iでの共鳴抑制効果が低下しやすく、逆に大きすぎても傾斜面13がタイヤ半径方向に沿いやすくなって好ましくない。このような観点より、前記全振幅Hは、好ましくは4〜40mm、より好ましくは5〜35mm、さらに好ましくは10〜35mmとするのが望ましい。
また参考例の帯状体においては、自由面4Bは、両端Kの谷部11、11の間に一つの山部10を有する態様、即ち1周期以上の長さを有する台形波状のものが示されている。他の参考例では、図7に示されるように、一つの山部10と、その両側のテーパ部12、12と、テーパ部12の一方にのみ連ねられた谷部11とで構成される。この帯状体4は、一方の端部Kが谷部11で、他方の端部Kがテーパ部12でそれぞれ構成される。端部Kでの各厚さはいずれも1.0〜15.0mmである。このような参考例においても、前記同様、タイヤレバーfとの干渉を効果的に防止しうる。
また図8及び図9に示されるように、本発明の帯状体4は、二つの山部10を有し、かつその間に一つの谷部11を具える。谷部11の両端は、テーパ部12に連なっている。このような実施形態は、帯状体5の自由面4Bが、2周期の長さを有する台形波状で形成され、より高い共鳴抑制効果を発揮することができる。図8に示されている帯状体4は、両端Kが谷部11で、また図9に示される帯状体4は、両端Kがテーパ部12でそれぞれ構成されている。図示していないが、このような2つの山部10を有する態様においても、図7と同様に、一方の端部Kを谷部11で、他方の端部Kをテーパ部12でそれぞれ構成することもできる。
また、このような帯状体4は、その幅方向の中央部付近に、タイヤ周方向にのびる谷部11が形成される。この谷部11は、タイヤレバーfが端部側の傾斜面13と接触した際、山部10の変形を促進し、帯状体4をタイヤレバーから逃がすことによって、帯状体4へのタイヤレバーfの食い込みを防止できる。従って、帯状体4の大きな損傷を防止するのに役立つ。また前記谷部11は、帯状体4の表面積を増加させ、タイヤ内腔i内の空気とより多くの接触する機会を持ち、空洞共鳴を効率良く低下させるとともに、放熱効果を高め、帯状体4の熱破壊などを防止するのにも役立つ。
帯状体4は、その体積がタイヤ内腔iの全体積に対して一定の割合に制限される。このため、帯状体4の周方向の長さが決まれば、単位長さ当たりの断面積が決定され、さらに最大の厚さtm等の制約を加え、また側面の形状などを決定することで、固定面4Aの幅W1などは自ずと決定できる。しかし、固定面4Aの幅W1が大きすぎると、前述のようにタイヤ内側面3iへの貼り付け作業性が悪化しやすい。このような観点より、タイヤ3が乗用車ラジアルタイヤの場合、帯状体4の固定面4Bの幅W1は好ましくは30〜250mm、より好ましくは60〜140mm程度が望ましい。これは、概ねトレッド幅TWの5〜100%、より好ましくは20〜70%が望ましい。
帯状体4とタイヤ内側面3i又はリム内側面2iとは、種々の方法で固定できる。接着コスト及び作業性に観点より、特に好ましくは接着剤ないし両面粘着テープを用いるのが望ましい。本実施形態では、両面粘着テープ16によってタイヤ内側面3iに固着された態様を示すが、これら以外にも、例えばネジや取付金具などを用いる方法や加硫工程で一体化させる方法なども採用できる。そして、空気入りタイヤ3と帯状体4とを予め固着し、これらを空気入りタイヤ3と帯状体4との複合体としてセット販売等することもできる。なお帯状体4との接着性を向上するために、タイヤ内側面3iは平滑に仕上げられていることが望ましい。通常、タイヤ内腔面3iには、加硫時に用いられるブラダーのエア抜き用の溝が反転して転写された突条が形成されているが、これを研磨により除去して平滑化することが望ましい。また、前記ブラダーに、表面に排気溝のない平滑なものを使用することによって、当初からタイヤ内腔面を平らに仕上げることもできる。特に好ましくは、空気入りタイヤは、タイヤ内腔面3iにインサイドペイント(離型剤)を用いることなく加硫成形されるのが良い。これにより、タイヤ内腔面3iと接着剤等との接着性がさらに向上する。
次に、帯状体4の好ましい製造方法について述べる。
図10(A)に示されるように、実質的に平行な第1の面P1及び第2の面P2を有した一定厚さTの平板状のスポンジ材Sが準備される。本実施形態のスポンジ材は、矩形状である。
次に、例えば図10(B)に示されるように、スポンジ材Sを静止させ、刃物18を第1の面P1と第2の面P2との間でかつ台形波状の切断面19となるように移動させることにより、該スポンジ材を連続してスライスするいわゆるコンター加工工程が行われる。また刃物18は、スポンジ材Sの幅よりも長い刃渡りを有し、好ましくはスプリット刃など常温で物理的にスポンジ材を切断しうる切り刃が好ましい。高温のワイヤ等を用いて熱切断する刃物は、スポンジ材Sの表面を溶融させ、気孔を閉塞して吸音効果を損ねる傾向があるため好ましくはない。
このようなコンター加工工程により、一つのスポンジ材Sから、本実施形態ではほぼ同形状の2つのスライス材Sa、Sbが得られる。スライス材Sa、Sbは、図10(B)に示されるように、山部10と谷部11とを向き合わせた状態で得られる。換言すれば、各スライス材Sa、Sbは、いずれも山部10の厚さtmと、谷部11の厚さtiとの和(tm+ti)は、前記スポンジ材Sの厚さTに等しい。
次に、図10(C)に示されるように、スライス材Sa、Sbの平坦状をなす第1の面P1及び第2の面P2のそれぞれほぼ全域に、1枚ものの両面粘着シート23の一方の面を貼り付ける両面粘着シート一括貼り付け工程が行われる。図10(C)では、一方のスライス材Sbのみを示しているが、他方のスライス材Saについても同様に行うことができる。
次に、両面粘着シート23が貼り付けられたスライス材Sbを、その厚さが小となる谷部11でかつ刃物18の長手方向と平行な方向Cに沿って、両面粘着シートとともに切断し、図10(D)に示されるような帯状体4を複数個得る分割工程が行われる。これにより、1枚の平板状のスポンジ材Sから長尺な帯状体4を能率良く多数取りできる。帯状体4の前記方向Cに沿った幅(本実施形態ではこの長さがタイヤ周方向の長さになる)は、予め使用するタイヤのサイズに合わせて平板状のスポンジ材Sの段階でカットされていても良いし、また分割工程を経た後、長さを調節するために適宜切断加工等が行われても良い。また、帯状体4の両端部には、必要に応じて両端部にテーパー部を設ける加工などを適宜行うことができる。
このような製造方法を経て形成された帯状体4は、図10(D)の如く、山部10と谷部11とテーパ部とを有し、その自由面4Bが幅方向に台形波状で波打ちしかも少なくとも一つ、本例では両端に谷部11が設けられるため、本発明の空気入りタイヤとリムとの組立体1に好適に用いることができる。また上記製造方法によって形成された帯状体4は、スポンジ材Sから実質的に同じ形状の帯状体を能率良く多数取りできるため、生産性が向上し、材料の歩留まりも向上させ得る。従って、安価に帯状体を提供できる。また、例えば山部11を2つ有する帯状体4を得るためには、谷部11の一つおきで切断すれば良い。
またこのようなコンター加工工程を行って帯状体4を形成する場合を含め、谷部11の最小の厚さが1.0mm未満であると、切断スポンジ材Sa、Sbを得る段階で谷部11が破断してしまうなど帯状体4の耐久性を損ねやすい。この場合、第1の面P1又は第2の面P2のほぼ全域に1枚ものの両面粘着シート23を貼り付ける両面粘着シート一括貼り付け工程ができず、個々の帯状体4に両面粘着シートを貼り付けねばならず生産性を損ねやすい。
また、1枚もののスポンジ材から多数の帯状体4を最も効果的に切り出すためには、帯状体4は、両端Kに谷部11が設けられた場合、その幅Wtの和が、0mmよりも大かつ一つの山部10の幅Wy以下、さらに好ましくは両端の谷部11の幅Wtの和が、一つの山部10の幅Wyに実質的に等しいことが望ましい。最も好ましくは、さらに両端の谷部の幅Wtをともに等しくするのが良い。なお、このような帯状体4は、図10(C)のスライス材Sa、Sbにおいて、分割を谷部11の幅の中間位置で行うことによって得ることができ、材料の歩留まりをより一層向上しうる。ただし、本発明で用いられる帯状体4は、このような態様に限定されるものではない。
以上本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、本発明は種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。
空気入りタイヤとリムとの組立体を試作し、ノイズ性能、タイヤ取り外し時の帯状体の損傷等についてテストを行った。いずれの組立体においても、空気入りタイヤには235/45ZR17の乗用車用低偏平ラジアルタイヤが、リムには17×7.5JJのアルミホイールリムがそれぞれ使用された。なお空気入りタイヤは、タイヤ内腔面にインサイドペイント(離型剤)を用いることなく加硫成形された。また、タイヤ内側面を成形するブラダーには、表面に排気溝のないものが使用された。このため、タイヤ内腔面は、平らに仕上げられており、帯状体との良好な接着性が得られる。
帯状体は、比重0.016のエーテル系ポリウレタンスポンジ(丸鈴株式会社 製品番号E16)を使用し、長さはいずれも185cmとし、そのタイヤ周方向の両端部は図2に示したように45゜の角度でテーパーカットを施した。また各例において、タイヤ内腔の全体積はいずれも26154cm3 である。各例の帯状体の体積、断面形状などは表1及び図11に示す通りである(図における数値の単位はミリメートルである。)。また帯状体とタイヤ内側面(トレッド内側面)とは、両面粘着テープ(日東電工社製、型式5000NS)を用いて接着した。なお実施例1〜8は、いずれもコンター加工工程を経て形成されたものでで、実施例7は、両側の谷部を切断してその幅をより小さくしており、また実施例8では、両側の谷部を全幅でカットしテーパ部を両端に形成している。
テスト方法は、次の通りである。
<ノイズ性能>
内圧200kPaでリム組みして車両(排気量3000cm3 の国産FR車)の全輪に装着し、1名乗車にてロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度60km/Hで走行したときの車内騒音を運転席窓側耳許位置にて測定し、230Hz付近の気柱共鳴音のピーク値の音圧レベルを、比較例1(帯状体が設けられていない組立体)の車内騒音を基準とした増減値で示した。
<タイヤ取り外し時の帯状体の耐久性>
タイヤチェンジャー(メーカ名:EIWA社、型式:WING320)とタイヤレバーとを用いて組立体のタイヤをリムから取り外す作業を行った。それぞれの組立体20本を用意し、20名の作業者で取り外しを行った。評価は、帯状体に切り傷や裂け等の損傷が生じた組立体の本数と、帯状体がタイヤ内側面から剥がれた組立体の本数とを測定した。
<帯状体のコスト>
組立体100本分の帯状体を作る際の製造コストを比較例2を100とする指数で表示した。数値が小さいほど良好である。
なお比較例2の帯状体は、図12(A)、(B)に示されるように、平板状のスポンジ材Sの一方の面の全域に、一枚ものの両面粘着シート23を貼り付け、それを同図(C)に示されるように、長尺体に切断し、さらにその後、同図(C)のように、両端部にテーパー状の加工を施して得られたものである。
また比較例3の帯状体は、図13(A)、(B)に示されるように、平板状のスポンジ材Sを長尺体に切断し、さらに各々の長尺体に刃物で傾斜面13の切削加工を施し、しかる後、両面粘着テープ28を貼り付けて得られたものである。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004567424
以下テスト結果について簡単に述べる。
<比較例2>
比較例2の帯状体は大量生産に適している。従って低コストで大量に供給できる。しかし、帯状体はタイヤレバーと干渉しやすく、損傷及び剥離が数多く発生するという従来の欠点を解決できていない。
<比較例3>
比較例3は、ノイズ性能に優れ、かつ、タイヤ交換時にも帯状体の損傷がほとんど無い点で評価できる。しかし、帯状体の両端部の厚さが零であるため、図13(B)、(C)に示したように、先ず長尺体を作り、その1本毎に傾斜面の加工及び両面粘着シートの貼付を必要とする。このため、帯状体の製造コストが高く、大量生産に不向きであることがわかる。特に、図13(C)のように、傾斜面の加工によって廃棄するスポンジ量が多く、歩留まりが著しく悪い。
<実施例1〜8>
実施例の組立体では、ノイズ性能に優れ、かつ、タイヤ交換時にも帯状体の損傷が殆ど無く、さらに帯状体を安価に形成でき、最も好ましい結果が確認できた。
本発明の空気入りタイヤとリムとの組立体の断面図(ただし、帯状体の断 面形状を除く)である。 そのA−A端面図である。 タイヤと帯状体との複合体の拡大断面図である。 帯状体の体積とロードノイズ低減代との関係を示すグラフである。 図3の帯状体の拡大図である。 タイヤ内腔内におけるタイヤレバーの傾動状態を示す要部拡大断面図である。 帯状体の他の実施形態を示す断面図である。 帯状体の他の実施形態を示す断面図である。 帯状体の他の実施形態を示す断面図である。 (A)〜(D)は帯状体の製造方法を説明する線図である。 (A)〜(F)実施例、比較例の帯状体を示す断面図である。 (A)〜(D)は比較例2の帯状体の製造方法の説明図である。 (A)〜(D)は比較例3の帯状体の製造方法の説明図である。 タイヤレバーを用いてリムからタイヤの取り外しを説明する断面略図である。
符号の説明
1 組立体
2 リム
2i リム内側面
3 空気入りタイヤ
3i タイヤ内側面
4 帯状体
4A 固定面
4B 自由面
10 山部
11 谷部
12 テーパ部

Claims (7)

  1. リムと、このリムに装着される空気入りタイヤと、前記リムと前記空気入りタイヤとが囲むタイヤ内腔内に、タイヤ周方向にのびかつ体積が前記タイヤ内腔の全体積の0.4〜20(%)であるスポンジ材からなる帯状体が配置された空気入りタイヤとリムとの組立体であって、
    前記帯状体は、タイヤ回転軸を含む子午線断面において、タイヤ内側面又はリム内側面に固定された固定面から、タイヤ内腔に面した自由面までの最大の厚さが5〜45(mm)かつこの厚さよりも前記固定面の幅が大きい横長偏平形状をなし、
    しかも、前記帯状体は、最大の厚さで幅方向にのびる二つの山部と、前記山部の両側に設けられかつ厚さが漸減するテーパ部と、前記山部の間を最小の厚さで幅方向にのびかつ両端が前記テーパ部に連なる一つの谷部とを含むことにより、該帯状体の自由面が台形波状をなすとともに、
    帯状体の両端は、厚さが1.0〜15.0mmの前記谷部又は前記テーパ部からなることを特徴とする空気入りタイヤとリムとの組立体。
  2. 前記谷部の幅の総和が、0mmよりも大かつ前記山部の幅以下であることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤとリムとの組立体。
  3. 前記帯状体は、前記谷部の幅の和が、山部の幅に実質的に等しいことを特徴とする請求項記載の空気入りタイヤとリムとの組立体。
  4. 前記帯状体は、両端がテーパ部からなる請求項1に記載の空気入りタイヤとリムとの組立体。
  5. 前記帯状体は、両端が谷部からなる請求項1に記載の空気入りタイヤとリムとの組立体。
  6. 空気入りタイヤと、該空気入りタイヤのトレッド内側面に固着された請求項1乃至5のいずれかに記載された帯状体とからなる空気入りタイヤと帯状体との複合体。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載された帯状体の製造方法であって、
    実質的に一定の厚さを有した平板状のスポンジ材を、その厚さ方向と直角な第1の方向に沿って台形波状の切断面で連続してスライスすることにより、一方の面が平坦状をなしかつ他方の面が台形波状をなす2つのスライス材を得るコンター加工工程と、
    該各々のスライス材を、その最小の厚さをなす谷部でかつ前記第1の方向及び厚さ方向とともに直角な第2の方向に沿って分割する分割工程とを含むことを特徴とする帯状体の製造方法。
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