JP4769078B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド部の内腔面に、タイヤ周方向にのびる帯状スポンジ材からる補強体を固定することにより、バックリング変形を抑えて転がり抵抗と耐摩耗性を向上しうる空気入りタイヤに関する。
乗用車用の高性能タイヤでは、図6(A)に示すように、トレッド部にタイヤ赤道C上の中央の縦主溝aと、その両外側の側の縦主溝bとを含む縦主溝を設けるとともに、この中央の縦主溝aと側の縦主溝bとの間に配される内の陸部cを、タイヤ周方向に途切れることなく実質的に連続してのびるリブ体で形成することが望まれている。これは、最も排水性が要求されるタイヤ赤道C上に中央の縦主溝aを設けることによりウエット性能を高めると、前記内の陸部cをリブ体で形成することにより高速走行時の直進性が増すなど優れた高速走行性能が得られるからである。
他方、タイヤが接地する際、図6(B)に示すように、凸円弧状のトレッド面が圧縮されて路面に沿って平坦化する。このとき、前記内の陸部cがリブ体である場合、前記圧縮変形を充分に吸収できずに、前記内の陸部cがタイヤ半径方向内側に湾曲して接地面から浮き上がる所謂バックリング変形jが起こりやすい。その結果、エネルギロスが大きくなり転がり抵抗性能に不利を招くとともに、接地圧が不均一化するなど耐偏摩耗性能にも不利となる。
そこで本発明は、トレッド部の内腔面に、断面二山形状の帯状スポンジ材からなる補強体を、その山部を内の陸部下に位置させて接着材によって固定することを基本として、前記補強体と接着材の固化とによって前記内の陸部下を補強でき、内の陸部のバックリング変形を抑え、優れた高速走行性能を確保しながら、転がり抵抗性能と耐偏摩耗性能とを向上しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
特開2005−262920号公報
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、トレッド部に、タイヤ赤道を通る中央の縦主溝と、その両外側を通る側の縦主溝とを含む縦主溝を設けることにより、前記中央の縦主溝と側の縦主溝との間に内の陸部を形成した空気入りタイヤであって、
前記内の陸部は、前記中央の縦主溝と側の縦主溝との間を横切る貫通横溝を具えないことにより、タイヤ周方向に途切れることなく実質的に連続してのびるリブ体として形成されるとともに、
前記トレッド部の内腔面に、タイヤ周方向にのびる帯状スポンジ材からなりかつ半径方向外周面を前記トレッド部の内腔面に接着材を介して接着される固定面とした補強体を取り付け、
しかも前記補強体は、前記固定面からの厚さを小としかつ前記中央の縦主溝下に配される谷部と、前記谷部の両側に位置しかつ前記固定面からの厚さを大しかも内の陸部下に配されることにより、前記内の陸部のバックリング変形を抑制する補強用の山部とを具える断面二山形状をなすことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記山部は、前記固定面からの最大厚さTaを10.0〜50.0mm、前記谷部は、前記固定面からの最小厚さTbを、1.0〜15.0mmとしたことを特徴とする請求項記載の空気入りタイヤである
又請求項3の発明では、前記内の陸部は、前記側の縦主溝で開口する始端部からタイヤ軸方向内方にのびかつ前記中央の縦主溝からタイヤ軸方向外側に1.0mm以上の距離Lを隔てる終端部で途切れる横溝を具えることを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記内の陸部は、前記横溝の終端部と、前記中央の縦主溝との間に、溝巾が1.0mmより小かつタイヤ周方向に連続してのびる縦細溝を具えることを特徴としている。
本発明は叙上の如く、トレッド部の内腔面に、断面二山形状の帯状スポンジ材からなる補強体を、その山部を内の陸部下に位置させて接着材によって固定している、従って、前記補強体と接着材の固化とによって、前記内の陸部下を補強でき、接地時の際の前記内の陸部のバックリング変形を抑制しうる。その結果、内の陸部をリブ体としたことによる優れた高速走行性能を確保しながら、転がり抵抗性能と耐偏摩耗性能とを向上させることができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の空気入りタイヤのトレッド面を展開して示す展開図、図2はその一部を拡大して示す拡大図である。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド部2に、タイヤ赤道Cを通る中央の縦主溝Gcと、その両外側を通る側の縦主溝Gs、Gsとを含む縦主溝Gを設けることにより、前記中央の縦主溝Gcと側の縦主溝Gsとの間に、内の陸部13を形成している。
本例では、前記縦主溝Gが、中央の縦主溝Gcと側の縦主溝Gs、Gsとからなり、これによりトレッド部2を前記内の陸部13、13と、前記側の縦主溝Gsよりもタイヤ軸方向外側の外の陸部14、14とに区分した場合を例示している。前記縦主溝Gは、溝巾Wgが3.0mm以上、好ましくは5.0mm以上、溝深さHgが6.0mm以上、好ましくは7.0mm以上の排水溝であって、排水効果を高めるために、タイヤ周方向に直線状でのびるストレート溝を採用するのが好ましい。なお要求によりジグザグ溝を採用しても良い。
又前記内の陸部13は、前記中央の縦主溝Gcと側の縦主溝Gsとの間を横切る貫通横溝を具えないことにより、タイヤ周方向に途切れることなく実質的に連続してのびるリブ体15として形成される。
前記内の陸部13には、本例では、図2に示すように、前記側の縦主溝Gsで開口する始端部E1からタイヤ軸方向内方にのび、かつ前記中央の縦主溝Gcからタイヤ軸方向外側に1.0mm以上の距離Lを隔てる終端部E2で途切れる横溝16を具える。この横溝16は、タイヤ周方向に対する角度θを、始端部E1から終端部E2に向かって連続的或いは段階的に減じた傾斜横溝として形成される。前記始端部E1における横溝16の角度θは30〜90°の範囲であり、又終端部E2における角度θは0〜60°の範囲である。特に本例では、横溝16が、溝中心線に沿った溝長さが大な第1の横溝16Aと、溝長さが小な第2の横溝16Bとからなり、この第1、第2の横溝16A、16Bがタイヤ周方向に交互に配列している場合を例示している。なお第1、第2の横溝16A、16Bは、終端部E2若しくはその近傍で互いに連結することにより前記終端部E2を共有している。
このように、前記内の陸部13では、貫通横溝がなく、各横溝16が前記中央の縦主溝Gcから離間して終端しているため、この内の陸部13は、タイヤ周方向に途切れることなく実質的に連続してのびるリブ体15をなす。なお前記「実質的に」とは、例えば接地時に溝巾が閉じるサイピングによって前記内の陸部13がタイヤ周方向に途切れることを許容するためである。しかし好ましくは、このようなサイピングも具えないのが望ましい。このように、内の陸部13をリブ体15としているため、周方向剛性を高く確保でき、高速走行時の直進性を高めるなど優れた高速走行性能を発揮できる。又、最も排水性が要求されるタイヤ赤道C上に中央の縦主溝Gcを設けているため、ウエット性能を向上しうる。特に本例では、前記横溝16として、タイヤ周方向に対する角度θがタイヤ軸方向内側に向かって順次減じた傾斜横溝を形成しているため、リブ体15の周方向剛性の減少を最低限にとどめながら、このリブ体15においても排水性を充分に確保することができ、高速走行性能とウエットグリップ性能とを両立して高めることができる。
なお内の陸部13では、所謂海面積比(ネガティブ比)を10〜30%と低く設定するのが、前記高速走行性能の観点から好ましい。この海面積比(ネガティブ比)は、周知の如く、接地面を囲む外周縁内の領域である全接地面積Sと、この領域においてトレッド溝がなす海面積S1との比S1/Sで定義される。
又横溝16の終端部E2と中央の縦主溝Gcとの間のタイヤ軸方向の距離Lが1.0mm未満では、リブ体15の周方向剛性が不充分となって高速走行性能の低下を招く。従って好ましくは2.0mm以上、さらに好ましくは3.0mm以上である。しかし逆に前記距離Lが15.0mmを超えると、この部分での排水性が低下する傾向となるため好ましくない。本例では、前記終端部E2と中央の縦主溝Gcとの間に、中央の縦主溝Gcにおけるレールウェイ摩耗の発生を防止する目的で、溝巾1.0mmより小かつタイヤ周方向に連続してのびる縦細溝(サイピングを含む)17を設けている。
他方、前記外の陸部14では、図1の如く、前記側の縦主溝とトレッド端TEとの間を横切る貫通横溝18を具え、これにより外の陸部14を、ブロック19がタイヤ周方向に並ぶブロック列19Rとしている。
次に、本発明の空気入りタイヤ1では、図3に示すように、前記トレッド部2の内腔面Si(以下トレッド内腔面Siという)に、タイヤ周方向にのびる帯状スポンジ材からなる補強体20が接着材21を介して固定される。
なお空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6、及びトレッド部2の内部かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7を具える周知構造をなす。前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75〜90°の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成され、その両端部は前記ビードコア5の回りで折り返されて係止される。前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、ベルトコードがプライ間相互で交差することによりベルト剛性を高め、タガ効果を有してトレッド部2を強固に補強する。本例では、前記ベルト層7のさらに外側には、操縦安定性を高める目的で、バンドコードをタイヤ周方向に螺旋巻きしたバンド層8を配している。なお前記ベルト層7及びバンド層8を総称してトレッド補強コード層という。又前記トレッド補強コード層の外側に配されかつトレッド面をなすトレッドゴム2Gでは、前記内の陸部13上におけるトレッドゴム厚さtを9.0〜12.0mmの範囲とするのが好ましい。9.0mm未満では、縦主溝Gの溝底におけるゴム厚さが過小となって、溝底での損傷を招く恐れが生じ、逆に12.0mmを超えると、接地面における変形を充分吸収できず、バックリングが悪化し、さらにトレッド部の発熱が大となって高速耐久性を損ねる傾向となる。

又前記補強体20は、その半径方向外周面が、前記トレッド内腔面Siに接着される固定面22を構成する。又この補強体20は、図4に示すように、前記固定面22からの厚さTを小とした谷部23と、この谷部23の両側に位置しかつ前記固定面22からの厚さTを大とした山部24、24とを具える断面二山形状にて形成される。ここで、前記谷部23、山部24は、前記谷部23における最小厚さTb(前記厚さTの最小値)と前記山部24の最大厚さTa(前記厚さTの最大値)との平均厚さを基準KLとし、この基準KLよりも厚さが小な部分を谷部23、前記基準KLよりも厚さが大な部分を山部24として定義される。
そして補強体20では、前記谷部23が、前記中央の縦主溝Gc下に配されるとともに、前記山部24が、前記内の陸部13下に配される。
ここで、タイヤが接地する際、凸円弧状のトレッド面は圧縮されて路面に沿って平坦化する。このとき、前述の如く、前記内の陸部13がリブ体15をなす場合、前記圧縮変形を充分に吸収できずに、前記内の陸部13が接地面から浮き上がる所謂バックリング変形を起こす傾向がある。これに対して、本発明では、トレッド内腔面Siに、周方向にのびる補強体20を接着材21を介して固定している。この補強体20は、スポンジ材から形成されているとはいえ、厚さが大な山部24を2条で具える断面二山形状をなし、しかも前記山部24が内の陸部13下に配されること、及び前記接着材が固化することとの相互作用によって、トレッド内腔面Si側を補強でき、前記内の陸部13におけるバックリング変形を効果的に抑制しうる。
その結果、バックリング変形によるエネルギロスを減じて転がり抵抗性能を高めるとともに、内の陸部13における接地圧を均一化して耐偏摩耗性能を向上しうる。又補強体20は、スポンジ材からなるため蓄熱が大であり、高速耐久性には不利である。しかし山部24、24間に谷部23を形成し、表面積の増大による放熱作用の向上と、厚肉部分を左右に分割して蓄熱の低減とが図られるため、高速耐久性を維持できる。しかも、補強が不要となる中央の縦主溝Gc下に、前記谷部23を形成しているため、バックリング抑制効果を確保しながら、前記高速耐久性の維持が可能であり、しかも谷部23によって軽量化されるため、転がり抵抗性能に有利となる。
なお前記接着材としては、特に規制されず、例えば合成ゴム系の種々のものが使用できるが、貼付け作業能率などの観点から両面粘着テープが好適に採用しうる。
ここで、上記効果を有効に発揮するためには、前記山部24の最大厚さTaを10.0〜50.0mm、かつ前記谷部23の最小厚さTbを、1.0〜15.0mmとするのが好ましい。最大厚さTaが10.0mm未満ではバックリング抑制効果が充分に発揮できず、50mmを超えるとバックリングに対するさらなる抑制効果が見込めず、又蓄熱が上がり高速耐久性に不利となる。又最小厚さTbが1.0mmでは強度が不足して、補強体20の生産性や、補強体20のタイヤへの接着け作業性を損ねる傾向があり、逆に15.0mmを超えると、高速耐久性や転がり抵抗性能に不利となる。
又前記補強体20の半径方向内周面は、前記山部24と谷部23とを交互に繰り返す波状曲線25に沿ってのびるとともに、この波状曲線25の2ピッチによって前記内周面が形成されている。これにより、補強体20の製造効率を高めることができる。なお波状曲線25として、本例の如く、直線を組み合わせた台形波状であるのが製造効率の観点からより好ましいが、例えば正弦波状曲線であっても良い

又本明細書では、図3に示すように、前記内の陸部13のトレッド面上におけるタイヤ軸方向両端から下ろした半径方向線n、n間で定義する内の陸部領域Ysを、前記内の陸部13下とよび、前記中央の縦主溝Gcのトレッド面上におけるタイヤ軸方向両端から下ろした半径方向線m、m間で定義する中央の縦主溝領域Ycを、前記中央の縦主溝Gc下とよんでいる。このとき、前記補強体20では、前記内の陸部領域Ysに配される山部24において、そのタイヤ軸方向の巾W1を、前記内の陸部領域Ysのタイヤ軸方向の巾W2の50%以上、さらには60%以上とするのが、バックリング抑制のために好ましい。又前記中央の縦主溝領域Ycに配される谷部23において、そのタイヤ軸方向の巾W3を、前記中央の縦主溝領域Ycのタイヤ軸方向の巾W4の80〜130%とするのが、高速耐久性の観点から好ましい。
次に、前記補強体20としてスポンジ材を使用したのは、重量増加を最小限に抑えることができ、転がり抵抗性能に有利であるからであり、比重0.005〜0.060の範囲のものが好適に使用しうる。
又スポンジ材は、海綿状の多孔構造体であり、例えばゴムや合成樹脂を発泡させた連続気泡を有するいわゆるスポンジそのものの他、動物繊維、植物繊維又は合成繊維等を絡み合わせて一体に連結したウエブ状のものを含む。また前記「多孔構造体」には、連続気泡のみならず独立気泡を有するものを含む。好ましくは、エーテル系ポリウレタンスポンジ、エステル系ポリウレタンスポンジ、ポリエチレンスポンジなどの合成樹脂スポンジ、クロロプレンゴムスポンジ(CRスポンジ)、エチレンプロピレンゴムスポンジ(EDPMスポンジ)、ニトリルゴムスポンジ(NBRスポンジ)などのゴムスポンジを好適に用いることができ、特にポリウレタンスポンジ、とりわけエーテル系ポリウレタンスポンジが、軽量性、発泡の調節性、耐久性などの観点から好ましい。
又補強体20としてスポンジ材を使用した場合、このスポンジ材が、防振性や吸音性にも優れているため、タイヤ内腔内で生じた共鳴音エネルギー(振動エネルギー)を吸収緩和する効果も奏しうる。その結果、タイヤ内腔の空洞共鳴を抑制しうるなどロードノイズの低減にも期待できる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示すトレッドパターンを有するタイヤサイズ215/45R17の乗用車用ラジアルタイヤのトレッド内腔面に、表1の仕様の補強体を接着し、タイヤの転がり抵抗性能、耐摩耗性能、ユニフォミティー、ロードノイズを測定し互いに比較した。
なお比較例1として、補強体を接着していないものを使用した。又比較例2では、図5(A)に示すように、厚肉の山部24のみで形成されかつ両端が内の陸部13下のタイヤ軸方向外側で終端した巾広の補強体を使用した、又比較例3では、図5(B)に示すように山部24が、内の陸部13よりタイヤ軸方向外側に配された補強体を使用した。又比較例4では、図5(C)に示すように、厚肉の山部24のみで形成されかつ両端が内の陸部13下で終端した巾狭の補強体を使用した。
補強体として、イノアック製(型番ESH2)の比重0.039のエーテル系ポリウレタンスポンジを用いるとともに、日東電工製(型番5000NS)の両面粘着テープを接着材として使用した。
(1)転がり抵抗性能;
転がり抵抗試験機を用い、リム(17×7.0JJ)、内圧(230kPa)を充填し、縦荷重(4.2kN)、速度(80km/h)の条件にて転がり抵抗を測定し、比較例1のタイヤを100とした時の指数で表示した。指数は大きい方が良好である。
(2)耐摩耗性能:
タイヤを、リム(17×7.0JJ)、内圧(200kPa)の条件で、車両(国産2500ccのFR車)の全輪に装着し、一般道及び高速道路を合計3000km走行させて、内の陸部における摩耗量を測定し、比較例1のタイヤを100とした時の指数で表示した。指数は大きい方が良好である。
(3)ユニフォミティ:
ユニフォミティ試験機を用い、(17×7.0JJ)、内圧(200kPa)、縦荷重(4.1kN)の条件にて、RFVを測定し、比較例1を基準とした増減値で示す。+(プラス)表示は、RFVが高いことを意味する
(4)ロードノイズ:
タイヤを、リム(17×7.0JJ)、内圧(200kPa)の条件で、車両(国産2500ccのFR車)の全輪に装着し、1名乗車にてロードノイズ計測路(アスファルト粗面路)を速度60km/Hで走行した。そしてそのときの車内騒音を運転席窓側耳許位置にて測定し、240Hz付近の気柱共鳴音のピーク値の音圧レベルを、比較例1を基準とした増減値で示した。+(プラス)表示は、ロードノイズの増加を意味する。
Figure 0004769078
本発明の空気入りタイヤのトレッド面を展開して示す展開図である、 その一部を拡大して示す拡大図である。 空気入りタイヤの子午断面である。 補強体をトレッド部とともに示す拡大断面図である。 (A)〜(C)は表1の比較例を示す断面図である。 (A)、(B)は背景技術を説明する図面である。
符号の説明
2 トレッド部
13 内の陸部
15 リブ体
16 横溝
18 縦細溝
20 補強体
21 接着材
22 固定面
23 谷部
24 山部
C タイヤ赤道
E1 始端部
E2 終端部
Gc 中央の縦主溝
Gs 側の縦主溝
G 縦主溝
Si トレッド部の内腔面

Claims (4)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道を通る中央の縦主溝と、その両外側を通る側の縦主溝とを含む縦主溝を設けることにより、前記中央の縦主溝と側の縦主溝との間に内の陸部を形成した空気入りタイヤであって、
    前記内の陸部は、前記中央の縦主溝と側の縦主溝との間を横切る貫通横溝を具えないことにより、タイヤ周方向に途切れることなく実質的に連続してのびるリブ体として形成されるとともに、
    前記トレッド部の内腔面に、タイヤ周方向にのびる帯状スポンジ材からなりかつ半径方向外周面を前記トレッド部の内腔面に接着材を介して接着される固定面とした補強体を取り付け、
    しかも前記補強体は、前記固定面からの厚さを小としかつ前記中央の縦主溝下に配される谷部と、前記谷部の両側に位置しかつ前記固定面からの厚さを大しかも内の陸部下に配されることにより、前記内の陸部のバックリング変形を抑制する補強用の山部とを具える断面二山形状をなすことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記山部は、前記固定面からの最大厚さTaを10.0〜50.0mm、前記谷部は、前記固定面からの最小厚さTbを、1.0〜15.0mmとしたことを特徴とする請求項記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記内の陸部は、前記側の縦主溝で開口する始端部からタイヤ軸方向内方にのびかつ前記中央の縦主溝からタイヤ軸方向外側に1.0mm以上の距離Lを隔てる終端部で途切れる横溝を具えることを特徴とする請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記内の陸部は、前記横溝の終端部と、前記中央の縦主溝との間に、溝巾が1.0mmより小かつタイヤ周方向に連続してのびる縦細溝を具えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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