JP4565367B2 - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

可変容量型斜板式圧縮機 Download PDF

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    • F04B27/1054Actuating elements
    • F04B27/1072Pivot mechanisms

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は斜板の傾斜角に応じてピストンのストローク量が変化して吐出容量が変わる可変容量型斜板式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の可変容量型斜板式圧縮機のシャフト周りを示す断面図である。
【0003】
シャフト105には、スラストフランジ140が固定されているとともに、ヒンジボール109を介して斜板110が取り付けられている。
【0004】
ヒンジボール109は、シャフト105に沿って摺動可能に取り付けられ、シャフト105に対する斜板110の傾斜を規制する。
【0005】
スラストフランジ140と斜板110とはリンク機構142で連結され、このリンク機構142を介してシャフト105の回転がスラストフランジ140から斜板110へと伝達される。
【0006】
ピストン107は、斜板110の摺動面を相対的に回転する一対のシュー111を介して斜板110に連結され、斜板110の回転につれてシリンダボア(図示せず)内を直線往復運動する。
【0007】
この可変容量型斜板式圧縮機では斜板110を収容するクランク室108の圧力変化に応じて斜板110の傾斜角度が変化し、ピストン107のストローク量が変わる。
【0008】
斜板110はヒンジボール109の中心O1を中心として傾斜するため、斜板110の重心O3の位置もシャフト105に対して変化する。
【0009】
図7は斜板傾斜角度に対する静不釣合いを説明する図である。
【0010】
シャフト105を中心に回転する回転体(斜板110やスラストフランジ140)には静不釣り合いが発生する。静不釣合い量は斜板110(スラストフランジ140)の質量(Kg)とシャフト105から斜板110(スラストフランジ140)の重心までの距離(cm)との積(Kg・cm)で表される。
【0011】
図7において、aはスラストフランジの静不釣合いを、bは回転体全体の静不釣合いを、cはヒンジボールの中心を斜板の板部の中心よりもフロント側に位置させたときの静不釣合いを、dはヒンジボールの中心の静不釣合いを、eは斜板の静不釣合いをそれぞれ示す。
【0012】
スラストフランジ140の傾斜角度は変化しないので、スラストフランジ140は一定の不釣り合い量を有する(直線a参照)。
【0013】
一方、斜板110の斜板角度は変化するので、斜板110は一定の割合で変化する不釣り合い量を有する(直線e参照)。
【0014】
そして、両者の不釣り合い量の和が全体の静不釣り合い量となる(直線b参照)。
【0015】
この静不釣り合い量が大きくなると、圧縮機自体が振動する回転一次振動が発生し、車の振動や音となって現れる。この振動は400Hz以下の可聴領域の低周波ノイズであり、搭乗車に不快感を与える。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図8は斜板の重心位置を説明する図である。
【0017】
図8において、A1,A2,B1,B2は重心位置を示し、Amaxは最大ストローク時における斜板の重心位置のY軸方向へのずれ量、Aminは最小ストローク時における斜板の重心位置のY軸方向へのずれ量、Bmaxはリヤ側にウエイトを付加したときの最大ストローク時における斜板の重心位置のY軸方向へのずれ量、Bminはリヤ側にウエイトを付加したときの最小ストローク時の斜板の重心位置のY軸方向へのずれ量を示す。
【0018】
近年圧縮機の小型化・高速化の要請が高くなってきている。
【0019】
圧縮機を高速化したとき、ピストン107の慣性力が回転数に応じて大きくなるので、慣性力との釣り合いをとるために斜板110を厚くしたり重くしたりする必要がある。
【0020】
この可変容量型斜板式圧縮機では、斜板110のフロント側にウエイト(駄肉)を付加して慣性力との釣り合いをとっている。このウエイトは高速化の度合が高まるにつれて大きくなる。
【0021】
しかし、付加するウエイトを大きくすると斜板110のフロント側が重くなるとともに、ヒンジボール109の中心O1から斜板110の重心O3までの距離が長くなるので、静不釣り合いが悪くなる(静不釣り合い量が大きくなる)。
【0022】
斜板110の傾斜角度に対して斜板110の重心O3の位置が変化し、ヒンジボール109の中心O1から斜板110の重心O3までの距離が長くなくなったときには最大ストローク時と最小ストローク時との静不釣り合い量の差が大きくなり、スラストフランジ140を含めた回転体全体の静不釣り合いのバラツキが大きくなる(図7の直線b参照)。
【0023】
したがって、斜板110のフロント側にウエイトを付加したときには高速回転に対応することはできるが、回転一次振動が大きくなり、車に発生する振動や音が大きくなるので、従来は斜板110のリヤ側にもウエイト112を付加して斜板110の重心位置をヒンジボールの中心O1に近付けていた(図6参照)。
【0024】
そのため、斜板110の質量が大きくなるとともに、圧縮機全体の静不釣り合いをとるためにスラストフランジ140の質量も大きくなるので、圧縮機が重くなってしまうという問題がある。
【0025】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は斜板を重くすることなく静不釣り合いの悪化を抑制することができる高速制御性に優れた可変容量型斜板式圧縮機を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため請求項1記載の発明は、シャフトに固定され、前記シャフトと一体に回転する回転部材と、リンク機構を介して前記回転部材に連結され、前記回転部材の回転につれて一体に回転する傾斜回転板と、前記シャフトに摺動可能に取り付けられ、前記シャフトに対する前記傾斜回転板の角度を規制する角度規制部材と、前記傾斜回転板の摺動面を相対的に回転するシューを介して前記傾斜回転板に連結され、前記傾斜回転板の回転につれてシリンダボア内を直線往復運動するピストンとを備え、前記傾斜回転板が収容されるクランク室の圧力変化に応じて前記傾斜回転板の傾斜角が変化し、前記ピストンのストローク量が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、前記角度規制部材の中心を前記傾斜回転板の板部の中心よりもフロント側に位置させたことを特徴とする。
【0027】
角度規制部材の中心を傾斜回転板の板部の中心よりもフロント側に位置させたので、角度規制部材の中心が斜板の重心に近づいて角度規制部材の中心から斜板の重心までの距離が短くなる。
【0028】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機において、前記角度規制部材の中心を前記傾斜回転板の重心に一致させたことを特徴とする。
【0029】
角度規制部材の中心を傾斜回転板の重心に一致させたので、静不釣り合い量がゼロとなる。
【0030】
請求項3記載の発明は、シャフトに固定され、前記シャフトと一体に回転する回転部材と、リンク機構を介して前記回転部材に連結され、前記回転部材の回転につれて一体に回転する傾斜回転板と、前記傾斜回転板に形成され、前記シャフトが貫通し、前記シャフトに対する前記傾斜回転板の角度を規制するシャフト挿入中心孔と、前記傾斜回転板の摺動面を相対的に回転するシューを介して前記傾斜回転板に連結され、前記傾斜回転板の回転につれてシリンダボア内を直線往復運動するピストンとを備え、前記傾斜回転板が収容されるクランク室の圧力変化に応じて前記傾斜回転板の傾斜角が変化し、前記ピストンのストローク量が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、前記シャフト挿入中心孔の稜線が形成する円の中心を前記傾斜回転板の板部の中心よりもフロント側に位置させたことを特徴とする。
【0031】
シャフト挿入中心孔の稜線が形成する円の中心を傾斜回転板の板部の中心よりもフロント側に位置させたので、角度規制部材の中心が斜板の重心に近づいて角度規制部材の中心から斜板の重心までの距離が短くなる。
【0032】
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の可変容量型斜板式圧縮機において、前記シャフト挿入中心孔の稜線が形成する円の中心を前記傾斜回転板の重心に一致させたことを特徴とする。
【0033】
シャフト挿入中心孔の稜線が形成する円の中心を傾斜回転板の重心に一致させたので、静不釣り合い量がゼロとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0035】
図1はこの発明の第1実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図、図2は斜板の重心位置を説明する図である。
【0036】
図2において、A1,A2,D1,D2は重心位置を示し、Amaxは最大ストローク時における斜板の重心位置のY軸方向へのずれ量、Aminは最小ストローク時における斜板の重心位置のY軸方向へのずれ量、Dmaxはヒンジボール9の中心O1を斜板10の板部10cの中心O2よりもフロント側に位置させたときにおける最大ストローク時の斜板の重心位置のY軸方向へのずれ量、Dminはヒンジボール9の中心O1を斜板10の板部10cの中心O2よりもフロント側に位置させたときにおける最小ストローク時の斜板10の重心位置のY軸方向へのずれ量である。
【0037】
この可変容量型斜板式圧縮機のシリンダブロック1の一端面にはバルブプレート2を介してリヤヘッド3が、他端面にはフロントヘッド4がそれぞれ固定されている。
【0038】
シリンダブロック1にはシャフト5を中心にして周方向に所定間隔おきに複数のシリンダボア6が配設されている。
【0039】
これらのシリンダボア6内にはそれぞれピストン7が収容されている。
【0040】
ピストン7の一端部に一対のシュー11が転動可能に支持されている。斜板10の周縁部は両シュー11間に入り込み、斜板10の両摺動面10a,10bには両シュー11の平面部が接する。
【0041】
斜板10の回転運動がシュー11を介してピストン7の直線往復運動に変換され、ピストン7がシリンダボア6内を摺動する。
【0042】
前記フロントヘッド4内にはクランク室8が形成され、このクランク室8内にはシャフト5の回転に連動してヒンジボール(角度規制部材)9を中心に回転する斜板(傾斜回転板)10が収容されている。
【0043】
ヒンジボール9はシャフト5に摺動可能に取り付けられ、シャフト5に対する斜板10の傾斜角度を規制する。
【0044】
このヒンジボールの中心O1は斜板10の板部10cの中心O2よりもフロント側に位置している。このとき、Amax、Amin、Bmax、Bmin、Dmax及びDmin間には、(Amax−Amin)>(Bmax−Bmin)>(Dmax−Dmin)の関係がある(図2及び図7参照)。
【0045】
前記リヤヘッド3内には、吐出室12と、吐出室12の周囲位置する吸入室13とが形成されている。
【0046】
バルブプレート2には、シリンダボア6の圧縮室6aと吐出室12とを連通させる吐出ポート16と、シリンダボア6の圧縮室6aと吸入室13とを連通させる吸入ポート15とが、それぞれ周方向に所定間隔おきに設けられている。
【0047】
吐出ポート16は吐出弁17により開閉され、吐出弁17はバルブプレート2のリヤ側端面に弁押え18とともにボルト19によって固定されている。
【0048】
また、吸入ポート15は吸入弁21により開閉され、吸入弁21はバルブプレート2のフロント側端面に配設されている。
【0049】
シャフト5のリヤ側端部はラジアル軸受24及びスラスト軸受25で支持され、シャフト5のフロント側端部はラジアル軸受26で支持されている。
【0050】
更に、吐出室12とクランク室8とを連通させる連通路31の途中に設けられた圧力調整弁32によって吐出室12内とクランク室8内との圧力調整が行われる。
【0051】
シャフト5には、スラストフランジ(回転部材)40が固定されるとともに、斜板10がヒンジボール9を介して取り付けられている。ヒンジボール9はシャフト5に摺動可能に装着されている。
【0052】
スラストフランジ40と斜板10とはリンク機構42で連結され、このリンク機構42を介してシャフト5の回転がスラストフランジ40から斜板10へと伝達される。
【0053】
ヒンジボール9とスラストフランジ40との間には、コイルスプリング51が装着されている。
【0054】
このコイルスプリング51は斜板10の傾斜角が小さくなるように、ヒンジボール9をシリンダブロック1側へ付勢する。
【0055】
次に、可変容量型斜板式圧縮機の作動を説明する。
【0056】
図示しない車載エンジンの回転動力がシャフト5に伝達されると、シャフト5の回転力はスラストフランジ40に伝達される。
【0057】
斜板10はスラストフランジ40の回転につれてヒンジボール9を中心としてスラストフランジ40と一体に回転運動する。
【0058】
斜板10の回転運動はシュー11を介してピストン7に伝わり、ピストン7の直線往復運動に変換される。
【0059】
その結果、シリンダボア6内の圧縮室容積が変化し、この容積変化によって冷媒ガスの吸入、圧縮及び吐出が順次行われ、斜板10の傾斜角に応じた容量の冷媒ガスが吐出される。
【0060】
吸入時、吸入弁21が開き、吸入室21からシリンダボア6内の圧縮室6aへ低圧の冷媒ガスが吸入される。
【0061】
また、吐出時、吐出弁17が開き、圧縮室6aから吐出室12へ高圧の冷媒ガスが吐出される。
【0062】
冷房負荷が小さくなってクランク室8内の圧力が上昇すると、斜板10の傾斜角が小さくなり、ピストン7のストローク量が少なくなって吐出容量が減少する。
【0063】
冷房負荷が大きくなってクランク室8内の圧力が低下すると斜板10の傾斜角が大きくなる。
【0064】
斜板10の傾斜角が大きくなると、ピストン7のストローク量が増えて吐出容量が大きくなる。
【0065】
この実施形態の可変容量型斜板式圧縮機によれば、ヒンジボール9の中心O1が斜板10の重心O3に近いので、静不釣り合い量が小さくなり、斜板10(圧縮機)を重くすることなく高速回転時における車の振動や音の発生を抑制することができ、リヤ側にウエイトを付加して斜板の重心位置をヒンジボールの中心に近付けるより静不釣り合い量の調整を容易に行なうことができる。
【0066】
また、(Amax−Amin)>(Bmax−Bmin)>(Dmax−Dmin)の関係があるので、最大ストローク時と最小ストローク時との静不釣り合い量の差が小さくなり、スラストフランジ40を含めた回転体全体の静不釣り合いのバラツキを小さくできる(図7の直線c参照)。
【0067】
図3は斜板の重心位置を説明する図である。
【0068】
この図は、ヒンジボールの中心O1を斜板10の板部10cの中心O2よりもフロント側に位置させる場合において、ヒンジボール9の中心を斜板10の重心に一致させたときを示している。
【0069】
このとき、静不釣り合い量がゼロとなるため、スラストフランジ40の質量を軽くすることができ、可変容量型斜板式圧縮機の一層の軽量化を図ることができる。
【0070】
上記実施形態では本願発明をヒンジボール9を用いた可変容量型斜板式圧縮機に適用したが、ヒンジボール9を用いない可変容量型斜板式圧縮機にも適用することができる。
【0071】
図4はこの発明の第2実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0072】
この実施形態は、シャフト5に軸方向へ摺動可能なスライダ59とスライダ59の軸方向に直交するピン58とで角度規制部材を構成した点で、第1実施形態と異なる。
【0073】
斜板60はスライダ59とピン58とによって傾斜角度を可変とされ、貫通孔61によってシャフト5に対する傾斜角度を規制されている。
【0074】
このスライダ59の中心O1は斜板60の板部60aの中心O2よりもフロント側に位置している。
【0075】
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0076】
図5はこの発明の第3実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図であり、第1実施形態と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0077】
この実施形態は、斜板80に形成されたシャフト挿入中心孔81によって角度規制部材を構成した点で、第1実施形態と異なる。
【0078】
シャフト挿入中心孔81はシャフト5に対する斜板80の傾斜角度を規制する。
【0079】
シャフト挿入中心孔81は斜板80の板部80aの中心を絞り込み、フロント側及びリヤ側に向かって大径となっている。
【0080】
このシャフト挿入中心孔81の稜線81aが形成する円の中心O1は斜板80の板部80aの中心O2よりもフロント側に位置している。
【0081】
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0082】
また、シャフト挿入中心孔81の稜線81aが形成する円の中心を斜板80の重心に一致させることによって、静不釣り合い量をゼロとして、スラストフランジ40の質量を軽くすることができ、可変容量型斜板式圧縮機の一層の軽量化を図ることができる。
【0083】
なお、上述の実施形態では、可変容量型斜板式圧縮機として斜板10,60,80がシャフト5と一体に回転する可変容量型斜板式圧縮機を一例として述べたが、これ以外にも例えば揺動板式圧縮機に本願発明を適用することもできる。この場合、揺動板が本願発明の傾斜回転板に対応する。
【0084】
【発明の効果】
以上に説明したように請求項1又は3に記載の発明の可変容量型斜板式圧縮機によれば、角度規制部材の中心が傾斜回転板の重心に近づき、静不釣り合い量が小さくなる。また、斜板の傾斜角に対して斜板の重心が変化したとき、最大ストローク時と最小ストローク時の静不釣り合い量の差が小さいので、回転部材を含めた回転体全体の静不釣り合いのバラツキが小さくなる。
【0085】
請求項2又は4の発明の可変容量型斜板式圧縮機によれば、回転部材質量を軽くすることができ、圧縮機の一層の軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図2】図2は斜板の重心位置を説明する図である。
【図3】図3は斜板の重心位置を説明する図である。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図5】図5はこの発明の第3実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機の縦断面図である。
【図6】図6は従来の可変容量型斜板式圧縮機のシャフト周りを示す断面図である。
【図7】図7は斜板傾斜角度に対する静不釣合いを説明する図である。
【図8】図8は斜板の重心位置を説明する図である。
【符号の説明】
5 シャフト
7 ピストン
8 クランク室
9 ヒンジボール(角度規制部材)
10 斜板(傾斜回転板)
10c 板部
11 シュー
40 スラストフランジ(回転部材)
42 リンク機構
59 スライダ(角度規制部材)
58 ピン(角度規制部材)
81 シャフト挿入中心孔(角度規制部材)

Claims (4)

  1. シャフトに固定され、前記シャフトと一体に回転する回転部材と、
    リンク機構を介して前記回転部材に連結され、前記回転部材の回転につれて一体に回転する傾斜回転板と、
    前記シャフトに摺動可能に取り付けられ、前記シャフトに対する前記傾斜回転板の角度を規制する角度規制部材と、
    前記傾斜回転板の摺動面を相対的に回転するシューを介して前記傾斜回転板に連結され、前記傾斜回転板の回転につれてシリンダボア内を直線往復運動するピストンとを備え、
    前記傾斜回転板が収容されるクランク室の圧力変化に応じて前記傾斜回転板の傾斜角が変化し、前記ピストンのストローク量が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、
    前記角度規制部材の中心を前記傾斜回転板の板部の中心よりもフロント側に位置させたことを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  2. 前記角度規制部材の中心を前記傾斜回転板の重心に一致させたことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
  3. シャフトに固定され、前記シャフトと一体に回転する回転部材と、
    リンク機構を介して前記回転部材に連結され、前記回転部材の回転につれて一体に回転する傾斜回転板と、
    前記傾斜回転板に形成され、前記シャフトが貫通し、前記シャフトに対する前記傾斜回転板の角度を規制するシャフト挿入中心孔と、
    前記傾斜回転板の摺動面を相対的に回転するシューを介して前記傾斜回転板に連結され、前記傾斜回転板の回転につれてシリンダボア内を直線往復運動するピストンとを備え、
    前記傾斜回転板が収容されるクランク室の圧力変化に応じて前記傾斜回転板の傾斜角が変化し、前記ピストンのストローク量が変わる可変容量型斜板式圧縮機において、
    前記シャフト挿入中心孔の稜線が形成する円の中心を前記傾斜回転板の板部の中心よりもフロント側に位置させたことを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  4. 前記シャフト挿入中心孔の稜線が形成する円の中心を前記傾斜回転板の重心に一致させたことを特徴とする請求項3に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
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