JP4562669B2 - 車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面側に反射面を有し、裏面側に突起を有する車両用灯具のリフレクタの成形用金型の設計方法に関し、特には、車両用灯具のリフレクタの成形時に反射面にヒケが発生した場合であっても、ヒケが発生した部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避することができる車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法に関する。
従来から、表面側に反射面を有し、裏面側に突起(リブ)を有する車両用灯具のリフレクタが知られている。この種の車両用灯具のリフレクタの例としては、例えば特開2005−19018号公報に記載されたものがある。
特開2005−19018号公報に記載された車両用灯具のリフレクタでは、表面側の反射面が複数の反射面素子に分割されて構成されている。詳細には、隣接する2つの反射面素子の境界線の反対側に位置する部分に、突起(リブ)が配置されている。
更に、特開2005−19018号公報には、リフレクタの成形時に、反射面のうち、突起(リブ)の反対側に位置する部分にヒケが発生した場合であっても、その部分が、隣接する2つの反射面素子の境界線になっているため、ヒケの跡が目立たなくなる旨が記載されている。
ところで、特開2005−19018号公報には、リフレクタの成形時に、反射面のうち、突起(リブ)の反対側に位置する部分にヒケが発生した場合であっても、その部分が、隣接する2つの反射面素子の境界線になっており、その部分からの反射光はもともと配光パターンの形成に寄与していないため、その部分からの反射光によって配光パターンが乱れるおそれはない旨が記載されている。
しかしながら、特開2005−19018号公報に記載された車両用灯具のリフレクタでは、反射面のうち、突起(リブ)の反対側に位置する部分が、隣接する2つの反射面素子の境界線になっているとはいえ、光源からの放射光はその部分によって反射せしめられている。つまり、反射面のうち、突起(リブ)の反対側に位置する部分から反射光が照射せしめられている。
一方、反射面にヒケが発生すると、ヒケが発生した部分からの反射光の照射位置は、ヒケが発生しないものとして設計された反射光の照射位置からずれてくる。
従って、特開2005−19018号公報には、リフレクタの成形時に、反射面のうち、突起(リブ)の反対側に位置する部分にヒケが発生した場合であっても、その部分からの反射光によって配光パターンが乱れるおそれはない旨が記載されているが、実際には、ヒケが発生した部分からの反射光が、ヒケが発生しないものとして設計された反射光よりも上向きに照射せしめられるおそれが十分に考えられる。
更に、ヒケが発生した部分からの反射光が、ヒケが発生しないものとして設計された反射光よりも上向きに照射せしめられると、ヒケが発生した部分からの反射光が、対向車の搭乗者にとって眩しいグレア光になってしまうおそれがある。
特開2005−19018号公報
前記問題点に鑑み、本発明は、車両用灯具のリフレクタの成形時に反射面にヒケが発生した場合であっても、ヒケが発生した部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避することができる車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、表面側に反射面を有し、裏面側に突起を有する車両用灯具のリフレクタを成形するための金型の設計方法において、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正することを特徴とする車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、突起の径が大きいほど、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正する角度を増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、突起の径D(mm)と、下向きに補正する角度θ(°)とが
θ(°)=0.2×D(mm)−0.5
の関係になるように、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正することを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法が提供される。
請求項1に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法では、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分が下向きに補正される。そのため、請求項1に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法によれば、車両用灯具のリフレクタの成形時に反射面にヒケが発生した場合であっても、ヒケが発生した部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避することができる。
突起の径が大きいほど、ヒケが発生した場合の反射面の変形量が大きくなり、その結果、ヒケが発生した部分からの反射光の照射位置と、ヒケが発生しないものとして設計された反射光の照射位置とのずれが大きくなる。
この点に鑑み、請求項2に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法では、突起の径が大きいほど、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正する角度が増加せしめられる。そのため、請求項2に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法によれば、突起の径が大きく、ヒケの発生に伴う反射面の変形量が大きい場合であっても、ヒケが発生した部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避することができる。
反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正することにより、その部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを回避することができるものの、その部分を下向きに補正する角度が大きすぎると、その部分からの反射光が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側に照射され、その結果、暗い配光パターンになってしまうおそれがある。
そこで、本発明者は、ヒケが発生した部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを回避しつつ、その部分からの反射光が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側に照射されてしまうのを回避することができる補正角度について鋭意研究を行った。
その研究の結果、本発明者は、突起の径D(mm)(詳細には、突起の根元部分の径D(mm))と、下向きに補正する角度θ(°)とが
θ(°)=0.2×D(mm)−0.5
(2.5(mm)<D(mm)<15(mm))
の関係になるように、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正することにより、ヒケが発生した部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを回避しつつ、その部分からの反射光が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側に照射されてしまうのを回避することができることを見出した。
つまり、請求項3に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法では、突起の径D(mm)と、下向きに補正する角度θ(°)とが、上述した関係になるように、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分が下向きに補正される。
そのため、請求項3に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法によれば、ヒケが発生した部分からの反射光が上向きに照射せしめられてしまうのを回避しつつ、その部分からの反射光が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側に照射されてしまうのを回避することができる。
以下、本発明の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。図2は第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生したリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。図3は第1の実施形態の設計方法による補正が行われることなく成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。
図1〜図3において、1はバルブを示しており、1aはバルブ1の発光部を示している。2はバルブ1からの光を反射して車両の前方(図1および図2の左側)に照射するためのリフレクタを示している。2aはリフレクタ2の表面側(図1および図2の左側)に形成された反射面を示している。
また、図1〜図3において、2b1はリフレクタ2に対してバルブ1を固定する部品(図示せず)を取り付けるために、リフレクタ2の裏面側(図1および図2の右側)のうち、バルブ1よりも上側(図1および図2の上側)に形成された突起を示している。2b2はリフレクタ2に対してバルブ1を固定する部品(図示せず)を取り付けるために、リフレクタ2の裏面側(図1および図2の右側)のうち、バルブ1よりも下側(図1および図2の上側)に形成された突起を示している。
更に、図1〜図3において、2a1は、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分を示している。2a2は、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分を示している。3aは突起2b1に挿入されたネジを示しており、3bは突起2b2に挿入されたネジを示している。4はバルブ1から放射された光の一部を遮光するためのフードを示している。
第1の実施形態では、熱可塑性樹脂を射出成形することによってリフレクタ2が形成される。更に、リフレクタ成形用金型(図示せず)を設計する段階において、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が下向きに補正される。
詳細には、まず最初に、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1にヒケが発生しないものとして、リフレクタ成形用金型が設計される。具体的には、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図3の左端)からの光L1’(図3参照)が水平光L0よりも下向きになり、かつ、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図3の右端)からの光L2’(図3参照)が水平光L0よりも下向きになるように、金型が設計される。
次いで、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1にヒケが発生した場合にも、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図2の左端)からの光L3(図2参照)が水平光L0よりも下向きになり、かつ、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図2の右端)からの光L4(図2参照)が水平光L0よりも下向きになるように、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が下向きに補正される。
換言すれば、リフレクタ2の成形時にヒケが発生するのに伴って、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が上向きに変形した場合であっても、反射光L3,L4(図2参照)が水平光L0よりも下向きになるように、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が下向きに補正される。
その結果、第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2では、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1にヒケが発生しなかった場合には、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図1の左端)からの光L1(図1参照)が、水平光L0よりも(詳細には、光L1’(図3参照)よりも)下向きになり、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図1の右端)からの光L2(図1参照)が、水平光L0よりも(詳細には、光L2’(図3参照)よりも)下向きになる。
更に、第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2では、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1にヒケが発生した場合にも、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図2の左端)からの光L3(図2参照)が水平光L0よりも下向きになり、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図2の右端)からの光L4(図2参照)が水平光L0よりも下向きになる。
具体的には、リフレクタ2の基本肉厚が2.5mmに設定されている第1の実施形態では、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1を下向きに補正する角度θ1(°)が、突起2b1の径Da(詳細には、突起2b1の根元部分の径Da)、および、下記の式(1)に基づいて算出される。
θ1(°)=0.2×Da(mm)−0.5・・・・・・・(1)
(2.5(mm)<Da(mm)<15(mm))
第1の実施形態では、突起2b1の径Daが、例えば5(mm)に設定されているため、式(1)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が0.5(°)下向きに補正される。
第1の実施形態では、反射面2のうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1を下向きに補正することにより、その部分2a1からの反射光L1,L2,L3,L4が水平光L0よりも上向きに照射せしめられてしまうのを回避することができるものの、その部分2a1を下向きに補正する角度θ1が大きすぎると、その部分2a1からの反射光L2(図1参照)が車両用灯具全体の配光パターン(図示せず)の下縁よりも下側(図1の下側)に照射され、その結果、暗い配光パターンになってしまうおそれがある点が考慮されている。
詳細には、第1の実施形態では、ヒケが発生した部分2a1からの反射光L3(図2参照)が水平光L0よりも上向きに照射せしめられてしまうのを回避しつつ、その部分2a1からの反射光L2(図1参照)が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側(図1の下側)に照射されてしまうのを回避することができるように、式(1)が設定されている。
それゆえ、第1の実施形態の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法によれば、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1にヒケが発生した場合に、その部分2a1からの反射光L3(図2参照)が水平光L0よりも上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避しつつ、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1にヒケが発生しなかった場合にも、その部分2a1からの反射光L2(図1参照)が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側(図1の下側)に照射されてしまうのを回避することができる。
第1の実施形態では、上述したように、突起2b1の径Daが、例えば5(mm)に設定されているため、式(1)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が0.5(°)下向きに補正されるが、第2の実施形態では、代わりに、突起2b1の径Da(詳細には、突起2b1の根元部分の径Da)が、例えば7.5(mm)に設定され、式(1)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が1(°)下向きに補正される。
あるいは、第3の実施形態では、代わりに、突起2b1の径Da(詳細には、突起2b1の根元部分の径Da)が、例えば10(mm)に設定され、式(1)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1が1.5(°)下向きに補正される。
すなわち、第1から第3の実施形態の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法では、突起2b1の径が大きいほど、反射面2aのうち、突起2b1の反対側に位置する部分2a1を下向きに補正する角度θ1が増加せしめられる。そのため、第1から第3の実施形態の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法によれば、突起2b1の径が大きく、ヒケの発生に伴う反射面2aの変形量が大きい場合であっても、ヒケが発生した部分2a1からの反射光L3(図2参照)が水平光L0よりも上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避することができる。
以下、本発明の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法の第4の実施形態について説明する。図4は第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。図5は第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生したリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。図6は第4の実施形態の設計方法による補正が行われることなく成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。
第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2は、後述する点を除き、第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2とほぼ同様に構成されている。
第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2では、図1および図2に示すように、フード4が設けられているが、第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2では、図4および図5に示すように、フード4が設けられていない。そのため、バルブ1から放射された光の一部が、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられ、車両の前方(図4および図5の左側)に照射される。
第4の実施形態では、第1の実施形態と同様に、熱可塑性樹脂を射出成形することによってリフレクタ2が形成される。更に、第4の実施形態では、リフレクタ成形用金型(図示せず)を設計する段階において、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が下向きに補正される。
詳細には、まず最初に、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2にヒケが発生しないものとして、リフレクタ成形用金型が設計される。具体的には、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図6の左端)からの光L5’(図6参照)が水平光L0’よりも下向きになり、かつ、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図6の右端)からの光L6’(図6参照)が水平光L0’よりも下向きになるように、金型が設計される。
次いで、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2にヒケが発生した場合にも、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図5の左端)からの光L7(図5参照)が水平光L0’よりも下向きになり、かつ、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図5の右端)からの光L8(図5参照)が水平光L0’よりも下向きになるように、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が下向きに補正される。
換言すれば、リフレクタ2の成形時にヒケが発生するのに伴って、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が上向きに変形した場合であっても、反射光L7,L8(図5参照)が水平光L0’よりも下向きになるように、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が下向きに補正される。
その結果、第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2では、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2にヒケが発生しなかった場合には、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図4の左端)からの光L5(図4参照)が、水平光L0’よりも(詳細には、光L5’(図6参照)よりも)下向きになり、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図4の右端)からの光L6(図4参照)が、水平光L0’よりも(詳細には、光L6’(図6参照)よりも)下向きになる。
更に、第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタ2では、リフレクタ2の成形時に反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2にヒケが発生した場合にも、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの前端(図5の左端)からの光L7(図5参照)が水平光L0’よりも下向きになり、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2によって反射せしめられたバルブ1の発光部1aの後端(図5の右端)からの光L8(図5参照)が水平光L0’よりも下向きになる。
具体的には、リフレクタ2の基本肉厚が2.5mmに設定されている第4の実施形態では、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2を下向きに補正する角度θ2(°)が、突起2b2の径Db(詳細には、突起2b2の根元部分の径Db)、および、下記の式(2)に基づいて算出される。
θ2(°)=0.2×Db(mm)−0.5・・・・・・・(2)
(2.5(mm)<Db(mm)<15(mm))
第4の実施形態では、突起2b2の径Dbが、例えば5(mm)に設定されているため、式(2)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が0.5(°)下向きに補正される。
第4の実施形態では、反射面2のうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2を下向きに補正することにより、その部分2a2からの反射光L5,L6,L7,L8が水平光L0’よりも上向きに照射せしめられてしまうのを回避することができるものの、その部分2a2を下向きに補正する角度θ2が大きすぎると、その部分2a2からの反射光L5(図4参照)が車両用灯具全体の配光パターン(図示せず)の下縁よりも下側(図4の下側)に照射され、その結果、暗い配光パターンになってしまうおそれがある点が考慮されている。
詳細には、第4の実施形態では、ヒケが発生した部分2a2からの反射光L8(図5参照)が水平光L0’よりも上向きに照射せしめられてしまうのを回避しつつ、その部分2a2からの反射光L5(図4参照)が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側(図4の下側)に照射されてしまうのを回避することができるように、式(2)が設定されている。
それゆえ、第4の実施形態の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法によれば、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2にヒケが発生した場合に、その部分2a2からの反射光L8(図5参照)が水平光L0’よりも上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避しつつ、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2にヒケが発生しなかった場合にも、その部分2a2からの反射光L5(図4参照)が車両用灯具全体の配光パターンの下縁よりも下側(図4の下側)に照射されてしまうのを回避することができる。
第4の実施形態では、上述したように、突起2b2の径Dbが、例えば5(mm)に設定されているため、式(2)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が0.5(°)下向きに補正されるが、第5の実施形態では、代わりに、突起2b2の径Db(詳細には、突起2b2の根元部分の径Db)が、例えば7.5(mm)に設定され、式(2)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が1(°)下向きに補正される。
あるいは、第6の実施形態では、代わりに、突起2b2の径Db(詳細には、突起2b2の根元部分の径Db)が、例えば10(mm)に設定され、式(2)に基づいて、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2が1.5(°)下向きに補正される。
すなわち、第4から第6の実施形態の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法では、突起2b2の径が大きいほど、反射面2aのうち、突起2b2の反対側に位置する部分2a2を下向きに補正する角度θ2が増加せしめられる。そのため、第4から第6の実施形態の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法によれば、突起2b2の径が大きく、ヒケの発生に伴う反射面2aの変形量が大きい場合であっても、ヒケが発生した部分2a2からの反射光L8(図5参照)が水平光L0よりも上向きに照射せしめられてしまうのを確実に回避することができる。
第1から第6の実施形態では、反射面2aのうち、リフレクタ2に対してバルブ1を固定する部品(図示せず)を取り付けるための突起2b1,2b2の反対側に位置する部分2a1,2a2が補正されているが、第7の実施形態では、代わりに、反射面2aのうち、他の任意の突起(図示せず)の反対側に位置する部分を補正することも可能である。
また、第1から第6の実施形態では、リフレクタ2の基本肉厚が2.5mmに設定されているが、第8の実施形態では、リフレクタ2の基本肉厚を2.5mm以外の任意の値に設定可能である。
第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。 第1の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生したリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。 第1の実施形態の設計方法による補正が行われることなく成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。 第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。 第4の実施形態の設計方法が適用された金型により成形されたリフレクタであって、ヒケが発生したリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。 第4の実施形態の設計方法による補正が行われることなく成形されたリフレクタであって、ヒケが発生しなかったリフレクタが組み込まれた車両用灯具の部分断面側面図である。
符号の説明
1 バルブ
1a 発光部
2 リフレクタ
2a 反射面
2a1,2a2 部分
2b1,2b2 突起
3a,3b ネジ
4 フード

Claims (3)

  1. 表面側に反射面を有し、裏面側に突起を有する車両用灯具のリフレクタを成形するための金型の設計方法において、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正することを特徴とする車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法。
  2. 突起の径が大きいほど、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正する角度を増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法。
  3. 突起の径D(mm)と、下向きに補正する角度θ(°)とが
    θ(°)=0.2×D(mm)−0.5
    の関係になるように、反射面のうち、突起の反対側に位置する部分を下向きに補正することを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具のリフレクタ成形用金型の設計方法。
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