JP4560968B2 - 露光方法及び露光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを露光記録する露光方法及び露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
社会の高度な情報化が進む中で、光ディスクメディアの高記録密度化への要求は益々強まるばかりである。この要求に応えるため、光ディスク上に形成されるグルーブ(溝)の両壁をそれぞれ独立にウォブリング(蛇行)させてトラック幅方向の変位として情報を記録したものが提案されている。このような両壁が独立にウォブリングするグルーブに対応するグルーブパターンを複製用のガラス原盤に記録するべく、図8(A)に示すように、2ビーム光学系を使用して、2つのレーザビーム各々の露光スポット101a,101bを独立にウォブリングさせてグルーブパターン100を記録する露光方法が考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この2ビーム光学系を用いる露光方法においては、各々の露光スポット101a,101bの径をできるだけ小さくして細かくウォブリングさせてグルーブパターン100を原盤に記録することにより、原盤の径方向の変位としてより多くの情報を記録できるようにして、記録密度を高める必要がある。すなわち、露光記録の分解能を向上させる必要がある。
【0004】
しかしながら、露光スポット101a,101bの径が小さいと、図8(A)に示すように、露光スポット101a,101bの径に対して2つの露光スポット101a,101bの間隔が相対的に広がりすぎてしまう。これにより、グルーブパターン100の中央における露光強度が不足し、未露光部分が生じてしまい、この原盤を現像するとグルーブパターン100の中央に中州状の盛り上がりが発生してしまう。このグルーブパターン100がスタンパを介してディスク基板に転写されたグルーブにも中州状の盛り上がりが発生し、これが深刻なノイズ源になってしまい、S/N(信号対雑音比)が低下してしまうという問題があった。
【0005】
一方、このようなグルーブパターン100中央部の中州状の盛り上がりの発生を回避するために、図8(B)に示すように、露光スポット101a,101bの径を大きくすると、露光記録の分解能が低下してしまう。この結果、所望のグルーブパターンの形状を得ることができなくなってしまい、このグルーブパターン100がスタンパを介してディスク基板に転写されたグルーブでは、十分な精度よい信号を得ることができず、やはりS/Nが低下してしまうという問題があった。
【0006】
また、別の露光方法として、図8(C)に示すように、グルーブパターン100の原盤の径方向の変位に合わせて1本のレーザビームを図8(C)中の矢印Aで示す方向に高速でウォブリングさせてガラス原盤にグルーブパターン100を記録する方法が考えられる。この場合には、1つの露光スポット101cによる塗りつぶし露光であるため、露光スポット101cをウォブリングさせる周波数は、記録信号の周波数(グルーブパターン100の壁面の蛇行周波数)に比して十分に高い必要がある。通常、光ディスクで使用される信号帯域で考えると、記録信号の周波数は数MHzオーダーであるから、露光スポット101cをウォブリングさせる周波数は少なくとも数十MHzオーダーである必要がある。しかしながら、現段階で十分な振幅をもち、かつこれほどの高周波数でレーザビームをウォブリングさせることができるデバイスの実現は大変困難であるという問題があった。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、グルーブパターン内に未露光部分が生じることなく、かつ、原盤の径方向の変位としての情報の記録密度を高く維持しつつ、両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを露光記録することができる露光方法及び露光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による露光方法は、少なくとも3本のレーザビームによって両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを原盤の感光材料層上に露光記録する露光方法であって、少なくとも3本のレーザビームをスポット径がグルーブ幅の1/2以下となるように集光手段により集光させ、少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームをそれぞれ光偏向させることによって独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に記録し、少なくとも3本のレーザビームのうち、残りのレーザビームを、2本のレーザビームそれぞれの照射軌跡の隙間の中抜け部分を埋めるような位置に集光して、感光材料層を露光するものである。
【0009】
本発明による露光装置は、少なくとも3本のレーザビームによって両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを原盤の感光材料層上に露光記録する露光装置であって、少なくとも1つのレーザ光源と、少なくとも1つのレーザ光源から出射されたレーザビームを少なくとも3本のレーザビームに分割する光分割手段と、少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームをそれぞれ光偏向させる光偏向手段と、少なくとも3本のレーザビームをスポット径がグルーブ幅の1/2以下となるように感光材料層上に集光させる集光手段と、少なくとも3本のレーザビームの感光材料層上でのそれぞれの集光位置を相対的に調整する集光位置調整手段とを備え、光偏向手段によりそれぞれ光偏向された2本のレーザビームによって独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に露光記録するとともに、集光位置調整手段により、少なくとも3本のレーザビームのうち、残りのレーザビームを、2本のレーザビームそれぞれの照射軌跡の隙間の中抜け部分を埋めるような位置に集光するものである。
【0010】
本発明による他の露光装置は、少なくとも3本のレーザビームによって両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを原盤の感光材料層上に露光記録する露光装置であって、少なくとも3本のレーザビームをそれぞれ出射する複数のレーザ光源と、少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームをそれぞれ光偏向させる光偏向手段と、少なくとも3本のレーザビームをスポット径がグルーブ幅の1/2以下となるように感光材料層上に集光させる集光手段と、少なくとも3本のレーザビームの感光材料層上でのそれぞれの集光位置を相対的に調整する集光位置調整手段とを備え、光偏向手段によりそれぞれ光偏向された2本のレーザビームによって独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に露光記録するとともに、集光位置調整手段により、少なくとも3本のレーザビームのうち、残りのレーザビームを、2本のレーザビームそれぞれの照射軌跡の隙間の中抜け部分を埋めるような位置に集光するものである。
【0013】
本発明による露光方法では、両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを感光材料層上に露光記録するのに、少なくとも3本のレーザビームによって露光を行い、この露光においては、少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームにそれぞれ光偏向が施され、独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に記録できるとともに、光偏向が施されない残りのレーザビームを、2本のレーザビームの各照射軌跡の隙間を埋めるような位置に集光して、グルーブパターン内に未露光部分が生じないように、感光材料層上を露光させることができる。
【0014】
本発明による露光装置では、両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを感光材料層上に露光記録するのに、光分割手段により分割された少なくとも3本のレーザビームを、集光手段により感光材料層上に集光させて露光を行い、この露光においては、少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームに光偏向手段によりそれぞれ光偏向が施され、独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に記録できるとともに、光偏向が施されない残りのレーザビームは、集光位置調整手段により2本のレーザビームの各照射軌跡の隙間を埋めるような集光位置に調整して、グルーブパターン内に未露光部分が生じないように、感光材料層上を露光させることができる。
【0015】
本発明による他の露光装置では、複数のレーザ光源からそれぞれ出射されたレーザビームが分割されることなくそのまま露光記録に用いられるので、分割されることによるレーザビームの光強度の損失を防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係る露光装置の構成の一例を表したものであり、図2は図1に示した露光装置により記録されるグルーブパターン及びこの露光装置による3本のレーザビームの照射軌跡を表したものである。
【0020】
この露光装置10は、光記録媒体製造用原盤(スタンパ)を複製する際にその原盤となるスタンパ複製用原盤を作製するために用いられる。この露光装置10は、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の3本のレーザビームを用いてガラス原盤11上に塗布された感光材料層であるフォトレジスト12を露光することにより、図2に示すように、両壁が独立にウォブリングするグルーブパターン13を記録する。
【0021】
第1のレーザビームL1の露光スポットS1,第2のレーザビームL2の露光スポットS2及び第3のレーザビームL3の露光スポットS3は、露光スポットS1が、露光スポットS2と露光スポットS3との隙間を埋めるように、すなわち、ガラス原盤11の径方向において、露光スポットS1が必ず露光スポットS2と露光スポットS3の中央の位置になるように、各々の中心間距離が調整される。なお、各々の露光スポットS1,S2の径をできるだけ小さくして細かくウォブリングさせてグルーブパターン13を原盤に記録することにより、ガラス原盤11の径方向の変位としてより多くの情報を記録できるようにして、記録密度を高める必要がある。すなわち、露光記録の分解能を向上させる必要がある。この露光記録の分解能を向上させるためや、グルーブパターン13の両壁での互いの干渉をさけるために、グルーブパターン13の平均幅は、露光スポットS2の径と露光スポットS3の径との和以上の広さになっている。
【0022】
そして、第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3は、グルーブパターン13の両壁の形状それぞれに対応するようにウォブリングさせて、すなわちガラス原盤11の径方向に変位させて、フォトレジスト12上を露光する。第1のレーザビームL1は、その露光スポットS1が、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡との間を走査してグルーブパターン13内に未露光部分が生じないようにフォトレジスト12を露光する。なお、フォトレジスト12は、ガラス原盤11上に読み取り光の干渉条件を満たす厚みである100nm程度に塗布されている。
【0023】
この露光装置10は、レーザビームLを出射するレーザ光源14と、レーザ光源14から出射されたレーザビームLの光強度を調整するオートパワーコントローラ(APC:Auto Power Controller)15と、オートパワーコントローラ15から出射されたレーザビームLを第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3にそれぞれ分割する光分割手段であるビームスプリッタ16,17及びミラー18とを備えている。
【0024】
レーザ光源14は、任意のものが使用可能であるが、発振波長が短波長であるものが好ましく、通常光ディスクの露光記録に用いられるガスレーザでも、フォトレジスト12が感度を有している400nm付近の発振波長を有する半導体レーザでもよい。具体的には、例えば、発振波長が351nmのAr+レーザや、発振波長が413nmのKr+レーザ等のガスレーザや、発振波長が405nmのGaN系半導体レーザ等がレーザ光源14として好適である。なお、半導体レーザを用いる場合には、図1に示すような外付けのオートパワーコントローラ15は必ずしも必要なく、オートパワーコントローラはレーザパッケージ内に設ければよくなり、また、半導体レーザはガスレーザと比較して、その体積が大変小さいため、露光装置10全体を大幅に小型化できるメリットもある。
【0025】
このレーザ光源14から出射されたレーザビームLは、オートパワーコントローラ15により光強度が一定に保持される。このオートパワーコントローラ15は、レーザ光源14からのレーザビームLが入射する電気光学変調素子(EOM:Electro Optical Modulator)(図示せず)の出射口に偏光ビームスプリッタ(PBS)(図示せず)を配置し、この偏光ビームスプリッタを透過したレーザビームLの光強度の一部をフォトディテクタ(PD)(図示せず)でモニタすることにより構成される。電気光学変調素子は、印加電圧に依存して入射したレーザビームLの偏光状態を変化させる。このレーザビームLの偏光状態に依存して、偏光ビームスプリッタでの透過率が変化し、この透過率の変化をフォトディテクタでモニタしてその出力電圧を参照電圧と比較する。この出力電圧と参照電圧の差分を電気光学変調素子の印加電圧にフィードバックすることにより、レーザ光源14の電源のスイッチング等に起因するレーザビームLに重畳されたノイズ分が低減され、オートパワーコントローラ15から出力されるレーザビームLの光強度は一定に保たれ安定する。また参照電圧を変化させることにより、オートパワーコントローラ15から出力されるレーザビームLの光強度を変化させることもできる。
【0026】
オートパワーコントローラ15から出射されたレーザビームLは、ビームスプリッタ16により、反射光である第1のレーザビームL1と透過光に分離される。この透過光は、ビームスプリッタ17により反射光である第2のレーザビームL2と透過光である第3のレーザビームL3に分離される。この第3のレーザビームL3は、ミラー18で反射される。これにより、レーザビームLは、第1のレーザビームL1、第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の3本に分割され、かつ、ビームスプリッタ16,17及びミラー18によって各々の光路をほぼ90°曲げられる。
【0027】
これらのビームスプリッタ16,17及びミラー18は、集光位置調整手段として、鉛直方向(図1では紙面と垂直方向)のあおりを調整できるように可動自在となっている。これらのビームスプリッタ16,17及びミラー18のあおりを調整することによって、図2に示すように、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3のフォトレジスト12上のそれぞれの集光位置、すなわち、露光スポットS1,S2及びS3の位置を相対的に調整することができる。例えば、ビームスプリッタ16,17及びミラー18を鉛直方向(図1では紙面と垂直方向)において上側に振ると、露光スポットS1,S2及びS3はそれぞれガラス原盤11の径方向においてガラス原盤11の外周側に移動する。また、ビームスプリッタ16,17及びミラー18を鉛直方向(図1では紙面と垂直方向)において下側に振ると、露光スポットS1,S2及びS3はガラス原盤11の径方向においてガラス原盤11の内周側に移動する。なお、ビームスプリッタ22を、鉛直方向のあおりが調整できるように可動自在としてもよい。
【0028】
また、露光装置10は、ビームスプリッタ16,17及びミラー18により反射された第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3がそれぞれ入射する光変調器19a,19b及び19cと、光変調器19a,19b及び19cにより光強度変調が施された3本のレーザビームのうち、第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3がそれぞれ入射する光偏向手段である光偏向器20b,20cと、光変調器19a,19b及び19cと光偏向器20b,20cとが接続され、光変調信号や光偏向信号を出力する信号発生器21とを備えている。
【0029】
光変調器19a,19b及び19cは、例えば音響光学偏光素子(AOM:Acousto Optical Modulator)により構成される。これらの光変調器19a,19b及び19cに入射した第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3は、信号発生器21からの所望するフォトレジスト12の露光パターンに対応した光変調信号に応じて、それぞれ独立に所望の光強度変調がなされる。具体的には、両壁を蛇行させた均一の深さのグルーブに対応したグルーブパターン13をフォトレジスト12に記録する場合には、例えば、信号発生器21から出力された一定レベルのDC(直流)信号に応じて、光変調器19a,19b及び19cが駆動される。これにより、所望するグルーブパターン13に対応するように、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3に対して単純なDC変調が施される。すなわち、一定の光強度で第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3がフォトレジスト12に照射される。
【0030】
光強度変調がされた3本のレーザビームのうち、第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の2本が、光偏向器20b,20cにそれぞれ入射され、光偏向が施される。これらの光偏向器20b,20cは、例えば音響光学偏向素子(AOD:Acousto Optical Deflector)により構成される。これらの光偏向器20b,20cは、信号発生器21から出力された所望するグルーブパターン13の両壁それぞれのウォブリングに対応した光偏向信号に応じて駆動される。これにより、図2に示すように、第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3に対して、それぞれ独立に所望のウォブリングがなされ、互いに独立してガラス原盤11の径方向に変位される。
【0031】
また、露光装置10は、集光手段として、光偏向器20cで光偏向がなされた第3のレーザビームL3を反射するビームスプリッタ22と、ビームスプリッタ22で反射された第3のレーザビームL3の偏光方向を90°回転させる半波長板(λ/2波長板)23と、λ/2波長板23により偏光方向が90°回転した第3のレーザビームL3が透過するとともに、光偏向器20bで光偏向がなされた第2のレーザビームL2を反射する偏光ビームスプリッタ24と、偏光ビームスプリッタ24からの第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3が透過するとともに、光変調器19aにより光強度変調された第1のレーザビームL1を反射するビームスプリッタ25と、ビームスプリッタ25により反射された第1のレーザビームL1,ビームスプリッタ25を透過した第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3を球面波に変換し、所定のビーム径とする凸レンズ26と、凸レンズ26を介した第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3を反射するミラー27と、ミラー27により反射された第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3をフォトレジスト12上に集光する対物レンズ28と、対物レンズ28の位置を常にその焦点位置がフォトレジスト12上に存在するように調整する対物レンズアクチュエータ29と、この対物レンズアクチュエータ29を制御するフォーカスエラー検出器30とを備えている。
【0032】
光偏向器20cにより光偏向が施された第3のレーザビームL3はビームスプリッタ22によって反射され、光路をほぼ90°曲げられる。このビームスプリッタ22で反射された第3のレーザビームL3は、λ/2波長板23により偏光方向が90°回転させられる。このλ/2波長板23により偏光方向が90°回転された第3のレーザビームL3は、偏光ビームスプリッタ24を透過するとともに、光偏向器20bで光偏向がなされた第2のレーザビームL2は偏光ビームスプリッタ24により反射される。すなわち、例えば、第2のレーザビームL2が図1において紙面に対して垂直方向の直線偏光を有している場合に、第3のレーザビームL3は図1において紙面に対して平行方向の直線偏光となるようにλ/2波長板23により調整されているために、第2のレーザビームL2は偏光ビームスプリッタ24によってほぼ100%反射され、光路をほぼ90°曲げられるとともに、第3のレーザビームL3は偏光ビームスプリッタ24をほぼ100%透過する。これにより、第2のレーザビームL2と第3のレーザビームL3とは光路が同一方向となる。
【0033】
光軸が互いに同一線上となるようにビームスプリッタ22、偏光ビームスプリッタ24で各々光路が折り曲げられた第2のレーザビームL2と第3のレーザビームL3とはビームスプリッタ25を透過し、光変調器19aにより光強度変調が施された第1のレーザビームL1はビームスプリッタ25で反射される。これにより、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の光軸が同一線上となる。
【0034】
これらの第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3は、凸レンズ26により球面波に変換され、所定のビーム径とされる。すなわち、凸レンズ26の焦点距離を変化させることにより、凸レンズ26を介して対物レンズ28に入射するレーザビームのビーム径が変化する。これにより、対物レンズ28に対する有効開口数が調整され、フォトレジスト12の表面に集光される第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の露光スポットS1,S2及びS3の径を変化させ調整することができる。なお、図1に示すように、対物レンズ28に入射するレーザビームの波面が球面である場合、すなわち、対物レンズ28が有限補正対物レンズである場合には、凸レンズ26ではなく凹レンズを用いることもできる。また、対物レンズ28に入射するレーザビームの波面が平面である場合、すなわち、対物レンズ28が無限補正対物レンズである場合には、凸レンズ26の代わりに、少なくともレンズ2枚の組み合わせよりなるビームエキスパンダが挿入される。
【0035】
凸レンズ26を介した第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3は、ミラー27によって反射され、90°光路が折り曲げられ、対物レンズ28に入射して、この対物レンズ28によりフォトレジスト12上に集光される。対物レンズ28の位置は、常にその焦点位置がフォトレジスト12上に存在するように対物レンズアクチュエータ29とフォーカスエラー検出器30によって調整される。フォーカスエラー検出器30は、例えば、いわゆる非点収差法に基づいて、フォトディテクタ(図示せず)より供給されるサーボ用信号からフォーカスエラー信号を算出し、フォーカスサーボ回路(図示せず)に出力する。フォーカスサーボ回路(図示せず)は、フォーカスエラー検出器30より供給されるフォーカスエラー信号に応じて、対物レンズアクチュエータ29を制御し、これにより、対物レンズ28のフォトレジスト12上における焦点位置の調整が行われる。
【0036】
フォトレジスト12が塗布されたガラス原盤11は、ターンテーブル31上に固定されており、角速度一定又は線速度一定の所望の速度で回転されると同時に、対物レンズ28を有する光ヘッドはガラス原盤11の径方向に並進運動する。
これにより、フォトレジスト12上の全面にわたって、一定ピッチでスパイラル状の露光記録が実現され、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の照射軌跡に応じたグルーブパターン13が記録される。
【0037】
また、この露光装置10は、集光位置調整手段として、ビームスプリッタ22等を通してガラス原盤11上のフォトレジスト12から戻り光が入射されるレンズ32と、このレンズ32によって戻り光が集光されるCCD(Charge Coupled Device)カメラ33と、CCDカメラ33からの出力が供給されるモニタ34とを備えている。モニタ34には、CCDカメラ33により撮像されるフォトレジスト12上の露光スポットS1,S2及びS3が映し出される。露光装置10の使用者は、モニタ34に映し出されたフォトレジスト12上の各レーザビームの露光スポットS1,S2及びS3の位置、大きさ、強さ等を観察して、上述したようにビームスプリッタ16,17及びミラー18のあおりを調整することにより、各露光スポットS1,S2及びS3の相互の中心間距離を調整することができる。この調整により、露光スポットS1が、ガラス原盤11の径方向において露光スポットS2と露光スポットS3との中央に位置するように、すなわち、第1のレーザビームL1の露光スポットS1が、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡の隙間を埋めるようにして、記録するグルーブパターン13内に未露光部が生じないようにする。
【0038】
なお、ビームスプリッタ16,17,22及び25の境界面の反射率又は透過率とミラー18の反射率を適当に組み合わせることにより、対物レンズ28によってフォトレジスト12上に集光される3本の第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の強度比率を各々所望の値に調整することができる。また、各々の光変調器19a,19b及び19cと光偏向器20b,20cの透過率を独立に調整することによっても、3本の第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の強度比率を各々所望の値に調整することは可能である。例えば、ビームスプリッタ16,17,22及び25の境界面の反射率とミラー18の反射率をこの順に50%、50%、95%、50%、100%とし、偏光ビームスプリッタ24での損失が全くなく、光変調器19a,19b及び19cの透過率をそれぞれ14.25%、57%、60%とし、光偏向器20b,20cの透過率をそれぞれ50%、50%であると仮定すると、ビームスプリッタ25以降の第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の強度比率はどれも等しく、オートパワーコントローラ15から出射された直後の3.56%の強度となる。
【0039】
また、ミラー18、ビームスプリッタ22やミラー27は、光路を折り曲げることにより露光装置10の光学系の全長を短縮するためにも用いられている。
【0040】
このように本実施の形態に係る露光方法及び露光装置では、両壁が独立にウォブリングしたグルーブパターン13を記録、すなわちグルーブパターン13の潜像をフォトレジスト12上に形成するのに、3本の第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3を用いてガラス原盤11上のフォトレジスト12の露光を行う。この本実施の形態による露光においては、3本のレーザビームのうち、2本の第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3には、光偏向器20b,20cにより光偏向が施され、グルーブパターン13の両壁の形状それぞれに対応するように独立にウォブリングさせること、すなわちガラス原盤11の径方向に変位させることができる。また、集光位置調整手段により、光偏向が施されない第1のレーザビームL1が、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡の隙間を集光するように、すなわち露光スポットS1が、露光スポットS2と露光スポットS3との間を走査し隙間を埋めるような位置になるように、露光スポットS1,S2及びS3の相互の中心間距離を調整することができる。これにより、ウォブリングにより露光スポットS2と露光スポットS3との中心間距離が最も遠ざかったときでも、露光スポットS1,S2及びS3による合成光強度が感光材料層であるフォトレジスト12の感光閾値を下回ることを防止することができる。したがって、ガラス原盤11の径方向の変位としての情報の記録密度の向上のためにグルーブパターン13の両壁をウォブリングする露光スポットS2及びS3の径をできるだけ小さくしなければならない等の理由により、各露光スポットS1,S2及びS3の径に比して平均幅が広いグルーブパターン13であっても、グルーブパターン13内に未露光部分が生じることを防止でき、露光記録の分解能を維持しつつ、正確に、安定に、両壁がウォブリングする均一の深さのグルーブパターン13を記録、すなわちグルーブパターン13の潜像をガラス原盤11に形成することができる。
【0041】
上記のようにフォトレジスト12上に両壁がウォブリングするグルーブパターン13を記録した後、このフォトレジスト12が塗布されたガラス原盤11をターンテーブルによって回転させながら、フォトレジスト12上に現像液を滴下して現像することにより、両壁がウォブリングしたグルーブパターン13が形成される。これにより、スタンパ製造用原盤が完成する。
【0042】
そして、図3(A)に示すように、グルーブパターン13が形成されたスタンパ製造用原盤40上に無電界メッキ法によりNi等からなる導電化膜(図示せず)を形成し、その後、電気メッキ法により導電化膜上にNi等からなるメッキ層50を形成する。そして、図3(B)に示すように、スタンパ製造用原盤40からメッキ層50を剥離し、この剥離したメッキ層50をアセトン等を用いて洗浄すると、グルーブパターン13が転写され両壁がウォブリングしたグルーブパターン53が形成されたスタンパ51が完成する。
【0043】
本実施の形態に係るスタンパは、露光記録分解能を維持しつつ、グルーブパターン13内に未露光部分が生じることなく、正確に、安定に露光記録された、両壁がウォブリングする均一の深さのグルーブパターン13が転写される。よって、本実施の形態によるスタンパは、スタンパ原盤の径方向の変位としての情報が正確に密度高く記録され、中抜けすることなく均一の深さのグルーブパターン53が形成されており、このようなグルーブパターン53を光記録媒体に転写することができる。
【0044】
図4は、本実施の形態により作製されたスタンパのグルーブパターンと、従来の2ビーム露光光学系により露光され、作製されたスタンパのグルーブパターンとを比較した、走査型電子顕微鏡(SEM)写真を模式的に示したものである。図4(A)は本実施の形態により作製されたスタンパのグルーブパターンを示し、図4(B)は比較例として従来の2ビーム露光光学系により露光され作製されたスタンパのグルーブパターンを示している。
【0045】
この本実施の形態及び比較例における露光記録では、レーザ光源には発振波長が351nmのAr+レーザを用いており、対物レンズの開口数は0.9である。また、トラックピッチは1.3umであり、平均グルーブ幅はトラックピッチの半分である0.65umを狙っている。露光スポット径φは、次式(1)のように表される。
【0046】
φ=k×露光波長(um)/対物レンズ開口数 …(1)
ここでkはフォトレジストの種類やフォトレジストの塗布条件、及びベーク条件等によって決まる比例定数である。この比較における露光記録ではk=0.75程度であることがわかっている。したがって、(1)式より、露光スポット径φは、次式(2)のように計算される。
【0047】
φ=0.75×0.351/0.90=0.29um …(2)
となる。したがって、平均グルーブ幅である0.65umは個々の露光スポット径φの2倍以上となる。従来の2ビーム露光光学系により露光した後にスタンパを作製した場合には、図4(B)に示すように、露光スポットが互いに遠ざかるようにウォブリングして露光記録された部分に対応するグルーブパターンの部分では、中央で未露光部分が中抜けしてしまう。このような中抜けされたグルーブパターンがディスク基板に転写されると、深刻なノイズ源になってしまい、深刻な問題となる。また、対物レンズに入射するレーザビームの径を小さくすることにより、個々の露光スポット径φを増大させることはできるが、そうすると、露光記録の分解能が低下してしまい、正確にグルーブパターンの蛇行を記録することができない。そこで、本実施の形態による3ビーム露光記録を行った後にスタンパを作製すれば、図4(A)に示すように、両壁がウォブルされた比較的幅が広いグルーブパターンが中抜けすることなく均一の深さで形成されたスタンパを作製することができることがわかる。また、このことから、本実施の形態に係る3ビーム露光記録は、露光記録の分解能を保ちながら露光スポット径φに比して平均幅が広く、両壁がウォブリングしたグルーブパターンの露光記録をする際に大変有効であることがわかる。
【0048】
上記のようにグルーブパターン53が形成されたスタンパ51を用いて、例えば2P(フォトポリマリゼーション)法により、グルーブパターン53が転写されたディスク基板を作製する。まず、図5(A)に示すように、グルーブパターン53が形成されたスタンパ51にフォトポリマー層(図示せず)を塗布し、このフォトポリマー層上に、例えばポリメチルメタクリレート等の透明樹脂よりなるベースプレート60を密着させる。その後、紫外線を照射してフォトポリマー層を硬化させ、図5(B)に示すように、スタンパ51を剥離することにより、グルーブパターン53が転写され両壁がウォブリングしたグルーブ63が形成されたディスク基板61が完成する。なお、射出成形機にスタンパ51を取り付け、ポリカーボネート等の光透過性を有する合成樹脂を射出成形機のキャビティ内に充填することにより、上述したディスク基板61と同様にスタンパ51のグルーブパターン53が転写されたディスク基板を得ることができる。
【0049】
そして、図5(C)に示すように、このグルーブ63が形成されたディスク基板61上に、例えばAl等の金属材料からなる反射層64と、この反射層64の上に例えば紫外線硬化樹脂等からなる保護層65とを形成すれば、再生専用の光記録媒体70が完成する。なお、この光記録媒体70は、再生専用の光ディスクに限られず、例えば光磁気ディスク、相変化型光ディスク、更には光ディスク以外の光カード等他のものであってもよいことはいうまでもない。光磁気ディスクや相変化型光ディスクの場合には、ディスク基板61上に、磁性膜や相変化膜等による記録膜を形成し、この記録層の上に光反射層や保護層を形成すればよい。
【0050】
両壁が独立にウォブリングしたグルーブ63にトラック幅方向の変位として信号を記録するにあたり、記録する情報は任意であり、例えば、8−14変調、8−16変調又は1−7変調等の所定の変調処理が施された信号を記録することが可能である。そして、トラック幅方向の変位を多段階に変化させることにより、多値情報記録が可能となる。また、TOC情報、アドレス情報、セクターマーク、VFO等を記録することも可能である。
【0051】
本実施の形態に係る光記録媒体は、露光記録分解能を維持しつつ、グルーブパターン13内に未露光部分が生じることなく、正確に、安定に露光記録された、両壁がウォブリングする均一の深さのグルーブパターン13が転写されて形成されたグルーブパターン53を備えたスタンパにより作製される。このグルーブパターン53は、正確に密度高くスタンパ原盤の径方向の変位としての情報が記録され、中抜けすることなく均一の深さを有しているので、このグルーブパターン53が転写されグルーブ63が形成された本実施の形態による光記録媒体には、正確に密度高くトラック幅方向の変位としての情報が記録され、グルーブ63の平均幅が広いものであっても、グルーブ63内に中州状の盛り上がりが生じてノイズの発生源となることを防止することができ、S/Nを向上させることができる。
【0052】
また、本実施の形態に係る露光方法及び露光装置が、このような多値記録光記録媒体の実現を可能にし、従来なかった光ディスク記録フォーマット開発を可能にしたといえる。
【0053】
[第2の実施の形態]
図6は本発明の第2の実施の形態に係る露光装置の構成の一例を表したものである。この露光装置80は、レーザビームLa,Lbをそれぞれ出射する2つのレーザ光源14a,14bと、2つのレーザ光源14a,14bそれぞれから出射されたレーザビームLa,Lbの光強度を調整する2つのオートパワーコントローラ15a,15bと、オートパワーコントローラ15aから出射されたレーザビームLaを反射するミラー81とを有している。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、以下、第1の実施の形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は第1の実施の形態の説明を援用する。
【0054】
本実施の形態において、レーザ光源14aから出射されたレーザビームLaは、オートパワーコントローラ15aに入射して光強度が一定に保たれた後、ミラー81により反射されて、第1のレーザビームL1とされる。また、レーザ光源14bから出射されたレーザビームLbは、オートパワーコントローラ15bに入射する。オートパワーコントローラ15bで一定の光強度に調整され出射されたレーザビームLbは、ビームスプリッタ17により反射光である第2のレーザビームL2と透過光である第3のレーザビームL3に分離される。そして、第3のレーザビームL3はミラー18に反射される。なお、集光位置調整手段として、これらのミラー81,ビームスプリッタ17及びミラー18は、第1の実施の形態と同様に、鉛直方向(図6では紙面と垂直方向)のあおりを調整できるように可動自在となっている。そして、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3がそれぞれ光変調器19a,19b及び19cに入射される以降は第1の実施の形態と同様である。
【0055】
本実施の形態では、2つのレーザ光源14a,14bを用いることにより、レーザ光源14aにより分割されることのない第1のレーザビームL1と、レーザ光源14bにより2本にのみ分割される第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3とによりフォトレジスト12を露光することができるようにしたので、レーザビームを分割することによる光強度の損失が低減できる。よって、より強い光強度による露光記録により、グルーブパターン13内に未露光部分が生じることを防止でき、露光記録の分解能を維持しつつ、正確に、安定に、両壁がウォブリングする均一の深さのグルーブパターン13を記録、すなわちグルーブパターン13の潜像をガラス原盤11に形成することができる。
【0056】
また、レーザビームLaを反射して第1のレーザビームL1とし、第2のレーザビームL2や第3のレーザビームL3とは関与しないミラー81が、集光位置調整手段として、鉛直方向(図6では紙面と垂直方向)のあおりを調整できるように可動自在となっているので、このミラー81により、第1のレーザビームL1のフォトレジスト12上の集光位置、すなわち、露光スポットS1の位置を、露光スポットS2,S3の位置とは独立に調整することができる。よって、露光スポットS1を、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡の隙間を埋めるように、すなわち、第1のレーザビームL1を、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡の隙間に集光するように、より調整しやすくなる。
【0057】
なお、ビームスプリッタ17,22及び25の境界面の反射率又は透過率とミラー18,81の反射率を適当に組み合わせたり、各々の光変調器19a,19b及び19cと光偏向器20b,20cの透過率を独立に調整することによって、対物レンズ28によってフォトレジスト12上に集光される3本の第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の強度比率を所望の値に調整することができることは第1の実施の態様と同様である。例えば、ビームスプリッタ17,22及び25の境界面の反射率とミラー18,81の反射率をこの順に50%、50%、50%、100%、100%とし、偏光ビームスプリッタ24での損失が全くなく、光変調器19a,19b及び19cの透過率をそれぞれ14.25%、57%、60%とし、光偏向器20b,20cの透過率をそれぞれ50%、50%であると仮定すると、ビームスプリッタ25以降の第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の強度比率はどれも等しく、オートパワーコントローラ15a,15bを出射した直後の7.13%の強度となる。
【0058】
レーザ光源14a,14bには、第1の実施の形態と同様に、例えば、発振波長が351nmのAr+レーザや、発振波長が413nmのKr+レーザ等のガスレーザや、発振波長が405nmのGaN系半導体レーザ等、任意のものが使用可能であるが、本実施の形態では、2つのレーザ光源を用いるので、ガスレーザに比べて体積が大変小さく、外付けのオートパワーコントローラ15a,15bを必ずしも必要としない半導体レーザを用いることにより、露光装置80の小型化を図ることができる。
【0059】
また、レーザ光源14aとレーザ光源14bに、それぞれ発振波長が異なるレーザ光源を用いると、ビームスプリッタ25の代わりに集光手段として波長選択性ミラー(ダイクロイックミラー)を使用することができる。これにより、波長選択性ミラーにおいて、第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の高透過率と、第1のレーザビームL1の高反射率とを両立することができるので、さらに強い光強度による露光記録を実現できる。例えば、レーザ光源14aに発振波長が413nmのKr+レーザを使用し、レーザ光源14bに発振波長が351nmのAr+レーザを使用する場合や、レーザ光源14aに発振波長が405nmのGaN系半導体レーザを使用し、レーザ光源14bに発振波長が351nmのAr+レーザを使用する場合が考えられる。
【0060】
[第3の実施の形態]
図7は本発明の第3の実施の形態に係る露光装置の構成の一例を表したものである。この露光装置80は、レーザビームLa,Lb,Lcをそれぞれ出射する3つのレーザ光源14a,14b,14cと、3つのレーザ光源14a,14b,14cそれぞれから出射されたレーザビームLa,Lb,Lcの光強度を調整する3つのオートパワーコントローラ15a,15b,15cと、オートパワーコントローラ15a,15bから出射されたレーザビームLa,Lbを反射するミラー81,82とを有している。その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、以下、第1の実施の形態と異なる点についてのみ説明し、その他の説明は第1の実施の形態の説明を援用する。
【0061】
本実施の形態において、レーザ光源14a,14b及び14cからそれぞれ出射されたレーザビームLa,Lb及びLcは、オートパワーコントローラ15a,15b及び15cにそれぞれ入射して光強度が一定に保たれた後、ミラー81,82及び18によりそれぞれ反射されて、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3とされる。なお、集光位置調整手段として、これらのミラー81,82及び18は、第1の実施の形態と同様に、鉛直方向(図7では紙面と垂直方向)のあおりを調整できるように可動自在となっている。そして、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3がそれぞれ光変調器19a,19b及び19cに入射される以降は第1の実施の形態と同様である。
【0062】
本実施の形態では、3つのレーザ光源14a,14b及び14cを用いることにより、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の3本の分割されることのないレーザビームによりフォトレジスト12を露光することができるようにしたので、レーザビームを分割することによる光強度の損失を防止できる。よって、さらにより強い光強度による露光記録により、グルーブパターン13内に未露光部分が生じることを防止でき、露光記録の分解能を維持しつつ、正確に、安定に、両壁がウォブリングする均一の深さのグルーブパターン13を記録、すなわちグルーブパターン13の潜像をガラス原盤11に形成することができる。
【0063】
また、独立のレーザビームLa,Lb及びLcをそれぞれ反射して独立の第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3とするミラー81,82及び18は、集光位置調整手段として、鉛直方向(図7では紙面と垂直方向)のあおりを調整できるように可動自在となっている。よって、ミラー81,82及び18のあおりを調整することにより、第1のレーザビームL1,第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3のフォトレジスト12上の集光位置、すなわち、露光スポットS1,S2及びS3の位置をそれぞれ独立に調整することができる。この結果、露光スポットS1を、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡の隙間を埋めるように、すなわち、第1のレーザビームL1を、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡の隙間に集光するように、さらに調整しやすくなる。
【0064】
レーザ光源14a,14b及び14cには、第1の実施の形態と同様に、例えば、発振波長が351nmのAr+レーザや、発振波長が413nmのKr+レーザ等のガスレーザや、発振波長が405nmのGaN系半導体レーザ等、任意のものが使用可能であるが、本実施の形態では、3つのレーザ光源を用いるので、ガスレーザに比べて体積が大変小さく、外付けのオートパワーコントローラ15a,15bおおび15cを必ずしも必要としない半導体レーザを用いることにより、露光装置80の小型化を図ることができる。
【0065】
また、レーザ光源14aとレーザ光源14b,14cとの間で、それぞれ発振波長が異なるレーザ光源を用いると、ビームスプリッタ25の代わりに波長選択性ミラー(ダイクロイックミラー)を使用することができる。これにより、波長選択性ミラーにおいて、第2のレーザビームL2及び第3のレーザビームL3の高透過率と、第1のレーザビームL1の高反射率とを両立することができるので、さらにより一層強い光強度による露光記録を実現できる。
【0066】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記各実施の形態では、グルーブパターン13の平均幅が露光スポットS2の径と露光スポットS3の径との和以上の広さになっている例について説明したが、グルーブパターン13のいずれかの部分が露光スポットS2の径と露光スポットS3の径との和以上の大きさになっている場合にも本発明を適用することはできる。
【0067】
また、上記各実施の形態では、露光スポットS1,S2及びS3がグルーブパターン13のトラックと垂直方向(ガラス原盤11の径方向)に並ぶようにしたが、露光スポットS1が、第2のレーザビームL2の照射軌跡と第3のレーザビームL3の照射軌跡の隙間を埋めるように、すなわち、ガラス原盤11の径方向において、露光スポットS1が露光スポットS2及びS3の中央に位置すればよい。例えば、各レーザビームL1,L2及びL3は、露光スポットS1が露光スポットS2及びS3と接する状態で必ずしもフォトレジスト12上を照射させる必要はなく、各露光スポットがトラック方向において前後に離れるように照射してもよく、また、各露光スポットがトラック方向において斜めに並ぶように照射するようにしてもよい。
【0068】
更に、上記各実施の形態では、3つの露光スポットS1,S2及びS3を用いることによりフォトレジスト12の露光を行うようにしたが、4つ以上の露光スポットを用いることにより、露光記録を行うようにしてもよい。例えば、ウォブリングする各レーザビームの照射軌跡の隙間を、2つ以上の露光スポットにより埋めるようにしてもよい。これにより、ガラス原盤11の径方向の変位としての情報の記録密度のさらなる向上のためにグルーブパターン13の両壁をウォブルする露光スポットの径をできるだけ小さくしなければならない等の理由により、各露光スポットの径に比してより平均幅が広いグルーブパターン13であっても、グルーブパターン13内に未露光部分が生じることを防止でき、露光記録の分解能を維持しつつ、正確に、安定に、両壁がウォブリングする均一の深さのグルーブパターン13を記録、すなわちグルーブパターン13の潜像をガラス原盤11に形成することができる。
【0069】
更にまた、上記各実施の形態では、光ディスクの露光記録装置により露光記録を行う例について説明したが、もちろん本発明の適用はこの分野に限定されるものではない。例えば、液晶ディスプレイの配向パネル作製に用いられる2次元レーザ描画装置や、その他一般のレーザ加工機等にも本発明は適用でき、記録分解能を維持しつつ、かつ露光スポットに比して幅が広い構造を記録したい場合に、本発明は広く有効に適用できる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る露光方法及び露光装置によれば、両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを感光材料層上に露光記録するのに、少なくとも3本のレーザビームによって露光を行い、この露光においては、少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームにそれぞれ光偏向が施され、独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に記録できるとともに、光偏向が施されない残りのレーザビームを、2本のレーザビームの各照射軌跡の隙間を埋めるような位置に集光して、感光材料層上を露光させるようにしたので、グルーブパターン内に未露光部分が生じることなく、かつ、原盤の径方向の変位としての情報の記録密度を高く維持しつつ、両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを露光記録することができる。
【0071】
また、本発明に係る露光装置によれば、複数のレーザ光源からそれぞれ出射されるレーザビームのうち少なくとも1本のレーザビームは分割させることなくそのまま露光に用いることができるようにしたので、レーザビームの光強度の損失を低減することができ、強い光強度による露光記録が可能になる。
【0072】
更に、本発明に係る露光装置によれば、複数のレーザ光源からそれぞれ出射されるレーザビームのうち、少なくとも1本のレーザビームの発振波長が他のレーザビームの発振波長と異なり、また、集光手段が波長選択性ミラーを備えるようにしたので、発振波長が異なるレーザビームが、波長選択性ミラーにおいて高透過率で透過あるいは高反射率で反射されて、感光材料層上に集光されるようになる。よって、より強い光強度による露光記録が可能になる。
【0073】
更にまた、本発明に係る露光装置によれば、複数のレーザ光源からそれぞれ出射されるレーザビームはすべて分割されることなくそのまま露光記録に用いられるようにしたので、分割されることによるレーザビームの光強度の損失を防止することができ、さらに強い光強度による露光記録が可能になる。
【0074】
また、本発明に係る露光装置によれば、体積が大変小さい半導体レーザを用いるようにしているので、露光装置全体を大幅に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る露光装置の概略構成図である。
【図2】図1に示した露光装置による3本のレーザビームの照射軌跡及び図1に示した露光装置を用いて露光記録されたグルーブパターンを表した説明図である。
【図3】図1に示した露光装置により露光記録されたグルーブパターンを転写してスタンパを作製する工程図である。
【図4】図4(A)は、図1に示した露光装置により露光記録されたグルーブパターンが転写されたスタンパのグルーブパターンを表した電子顕微鏡写真を模式的に示したものであり、図4(B)は、比較例として従来の2ビーム露光光学系により露光記録されたグルーブパターンが転写されたスタンパのグルーブパターンを表した電子顕微鏡写真を模式的示す図である。
【図5】図3に示したスタンパにより光記録媒体を作製する工程図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る露光装置の概略構成図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る露光装置の概略構成図である。
【図8】従来の露光方法により露光記録されたグルーブパターンを表したパターン図である。
【符号の説明】
10,80 露光装置、 L レーザビーム、 L1 第1のレーザビーム、L2 第2のレーザビーム、 L3 第3のレーザビーム、 11 ガラス原盤、12 フォトレジスト、 13 グルーブパターン、 S1,S2,S3 露光スポット、 14,14a,14b,14c レーザ光源、 15,15a,15b,15c オートパワーコントローラ、 16,17,22,25 ビームスプリッタ、 18,27,81,82 ミラー、 19a,19b,19c光変調器、 20b,20c 光偏向器、 21 信号発生器、 23 λ/2波長板、 24 偏向ビームスプリッタ、 26 凸レンズ、 28 対物レンズ、 29 対物レンズアクチュエータ、 30 フォーカスエラー検出器、31 ターンテーブル、 32 レンズ、 33 CCDカメラ、 34 モニタ、 40 スタンパ製造用原盤、 50 メッキ層、 51 光記録媒体製造用原盤(スタンパ)、 53 グルーブパターン、 60 ベースプレート、61 ディスク基板、 63 グルーブ、 64 反射層、 65 保護層
Claims (8)
- 少なくとも3本のレーザビームによって両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを原盤の感光材料層上に露光記録する露光方法であって、
少なくとも3本のレーザビームをスポット径がグルーブ幅の1/2以下となるように集光手段により集光させ、
前記少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームをそれぞれ光偏向手段により光偏向させることによって前記独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を前記感光材料層上に記録し、
前記少なくとも3本のレーザビームのうち、残りのレーザビームを、前記2本のレーザビームそれぞれの照射軌跡の隙間の中抜け部分を埋めるような位置に集光して、前記感光材料層を露光する露光方法。 - 少なくとも3本のレーザビームによって両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを原盤の感光材料層上に露光記録する露光装置であって、
少なくとも1つのレーザ光源と、
前記少なくとも1つのレーザ光源から出射されたレーザビームを前記少なくとも3本のレーザビームに分割する光分割手段と、
前記少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームをそれぞれ光偏向させる光偏向手段と、
前記少なくとも3本のレーザビームをスポット径がグルーブ幅の1/2以下となるように前記感光材料層上に集光させる集光手段と、
前記少なくとも3本のレーザビームの前記感光材料層上でのそれぞれの集光位置を相対的に調整する集光位置調整手段とを備え、
前記光偏向手段によりそれぞれ光偏向された2本のレーザビームによって前記独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に露光記録するとともに、前記集光位置調整手段により、前記少なくとも3本のレーザビームのうち、残りのレーザビームを、前記2本のレーザビームそれぞれの照射軌跡の隙間の中抜け部分を埋めるような位置に集光する露光装置。 - 前記少なくとも1つのレーザ光源が、半導体レーザである請求項2記載の露光装置。
- 前記少なくとも1つのレーザ光源が複数のレーザ光源であり、前記複数のレーザ光源それぞれから出射されるレーザビームのうち少なくとも1本のレーザビームがそのまま前記少なくとも3本のレーザビームのうち少なくとも1本のレーザビームを構成する請求項2記載の露光装置。
- 前記複数のレーザ光源それぞれから出射されるレーザビームのうち少なくとも1本のレーザビームの発振波長が他のレーザビームの発振波長と異なり、前記集光手段が波長選択性ミラーを備える請求項4記載の露光装置。
- 前記複数のレーザ光源のうち少なくとも1つが半導体レーザである請求項4記載の露光装置。
- 少なくとも3本のレーザビームによって両壁が独立に蛇行するグルーブパターンを原盤の感光材料層上に露光記録する露光装置であって、
前記少なくとも3本のレーザビームをそれぞれ出射する複数のレーザ光源と、
前記少なくとも3本のレーザビームのうち、2本のレーザビームをそれぞれ光偏向させる光偏向手段と、
前記少なくとも3本のレーザビームをスポット径がグルーブ幅の1/2以下となるように前記感光材料層上に集光させる集光手段と、
前記少なくとも3本のレーザビームの前記感光材料層上でのそれぞれの集光位置を相対的に調整する集光位置調整手段とを備え、
前記光偏向手段によりそれぞれ光偏向された2本のレーザビームによって前記独立に蛇行するグルーブパターンの両壁の形状を感光材料層上に露光記録するとともに、前記集光位置調整手段により、前記少なくとも3本のレーザビームのうち、残りのレーザビームを、前記2本のレーザビームそれぞれの照射軌跡の隙間の中抜け部分を埋めるような位置に集光する露光装置。 - 前記複数のレーザ光源のうち少なくとも1つが半導体レーザである請求項7記載の露光装置。
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