JP4560941B2 - ホログラムの真偽判定方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、カードや有価証券などに用いられるセキュリティ用ホログラムの、真偽判定に用いるツールに関するものであり、特に、ホログラムに重ね合わせて真偽判定を行う際、重ね合わせる時の位置ずれに伴う誤認を防止するホログラム・チェック用プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、偽造防止用としてカード類や有価証券類などでエンボスホログラムが広く用いられてきていたが、最近模造品のホログラムを用いた偽造品がでてきていることから、ホログラムの真偽判定を行うことが重要になってきている。
このため、ホログラムの真偽判定を行うための一つのツールとして、真偽判定を行いたいホログラムに重ねて、画像の線の繋がりや重なり具合などから真偽判定を行うホログラム・チェック用プレートが提案されている。
このホログラム・チェック用プレートは、特願平11−346478などに記載されているようなもので、例えば、図5に示すようにホログラムの1部分に穴が開けてあるもの1を透明な板2などに貼り付けてあるようなものである。
このホログラム・チェック用プレート3を真偽判定が必要なホログラムに重ね合わせると、ホログラムが真正のホログラム4の場合には、図6のように元の画像と同じ像が観察できるのに対して、模造品ホログラム5の場合には図7のように穴のところでずれた像になる。
このため、ホログラムに不慣れなものでも、容易にホログラムの真偽判定を行うことができる。
【0003】
しかし、この方法の場合に、真偽判定が必要なホログラムと重ね合わせたホログラム・チェック用プレートの位置がうまくあっていないと、真正のホログラム4に重ね合わせた場合にも図8のように穴のところで位置ずれが生じてしまうために、真正のホログラムを模造品と誤認してしまう可能性がある。
特に、記録されている画像が立体のホログラム画像であったり、偽造防止に多く使われている視点位置の移動によってパターンが変化するような回折格子パターンの場合には、照明条件や見る位置によって像が変わるため、正確に位置あわせするのが困難であり、誤認する可能性が高い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような真偽判定が必要なホログラムに、立体のホログラム画像や視点位置の移動によってパターンが変化するような回折格子パターンが記録されている時に、ホログラム・チェック用プレートの位置あわせがずれることによる誤認が生じやすいという課題を解決するためになされたものであり、真偽判定が必要なホログラムとホログラム・チェック用プレートの位置あわせを容易にして、位置ずれに伴う誤認を防止することのできるホログラム・チェック用プレートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、真偽判定を図りたいホログラムに、ホログラム・チェック用プレートを重ね合わせることにより行うホログラムの真偽判定方法であって、
前記ホログラム・チェック用プレートには、前記真偽判定を図りたいホログラムと対応する立体のホログラム画像、または横方向に視点を移動した時にパターンが変化するような回折格子パターンが記録されており、
前記ホログラム画像又は回折格子パターンの一部に穴が設けてあり、
前記ホログラム・チェック用プレート面上の周辺部分の離れた位置の2箇所に位置合わせマークが設けられてあり、
前記ホログラム・チェック用プレート面上の位置あわせマークの中心部には穴が形成されており、
前記真偽判定を図りたいホログラムには、前記ホログラム・チェック用プレート面上に設けられた位置あわせマークと対応する位置あわせマークが2箇所に設けられてあり、
前記ホログラム・チェック用プレート面上に設けられた2箇所の位置あわせマークの中心部の穴と、真偽判定を図りたいホログラムの位置あわせマークを重ね合わせることにより行うことを特徴とするホログラムの真偽判定方法である。
【0006】
また、請求項2に係る発明は、前記位置合わせマークが、文字や絵柄パターンからなることを特徴とする請求項1記載のホログラムの真偽判定方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のホログラム・チェック用プレートの好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0008】
図1(a)は、本発明の請求項1に記載のホログラム・チェック用プレートの一実施例を示す説明図である。図に示すように、ホログラム・チェック用プレート5には、立体の画像(猫)6と、面上の位置あわせ用画像である縦横の十字線7と横線8とが記録されており、立体画像6の一部分と、十字線7と横線8の位置に穴があけてある。
図2(a)は、このチェック用プレート5に対応したホログラムの概要図である。図に示すように、このホログラム9は、対応した位置に立体画像10と十字線11と横線12とが記録されている。
なお、このようなホログラム・チェック用プレート5とホログラム9とは、例えば、立体の画像と位置あわせ用画像がともに記録されている同一のホログラム原版から複製したホログラムより作製することができる。
【0009】
通常、ものを重ね合わせる場合に、位置ずれとしては、縦方向のずれ、横方向のずれ、回転によるずれが生じる。
ホログラム・チェック用プレート5をホログラム9に重ね合わせる場合に、まず、図3に示すように、ホログラム・チェック用プレートの十字線の部分7とホログラムの十字線の部分11の縦線と横線を目視により合わせてやる。この際に、これらのホログラム像は面上にあり照明光や観察位置の違いによってパターンが変化しないため、比較的容易に位置あわせすることができる。
こうすると、縦線を合わせることで横方向のずれが、横線を合わせることで縦方向のずれが目視ではわからない程度に小さくなる。
これだけでは、十字線を中心として回転し十字線から離れた位置でずれが大きくなる場合があるので、十字線から離れた位置にある横方向の線8と12を目視で合わせることによって回転によるずれを減少させる。このようにすると、少なくとも図4に示すような十字線画像の位置と横方向線画像の位置を直径とする円内では、目視でわかる大きさの位置ずれはなくなる。
このため、立体画像が記録されている部分で、目でわかるほどの位置ずれが生じることはなくなるため、従来技術のような重ね合わせの位置ずれによる誤認が生じない。
なお、ここでは方向の異なる2本以上の線として、縦横の十字線の例で示したが、これらの線はかならずしも直角である必要はなく、また十字の代わりにT字や「字などであってもかまわない。
【0010】
一方、図1(b)は、本発明の請求項2に記載のホログラム・チェック用プレートの一実施例を示す概要図であり、図2(b)は、このホログラム・チェック用プレートに対応したホログラムの概要図である。
ここでは、位置あわせのための画像としてTOPという字のT字部分と、凸という字の下の線を用いている。このようにすると、位置あわせの線をデザインを損なうことなしにいれることが可能である。
【0011】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明では、ホログラムと対応して、そのチェック用プレートプレート面上の周辺部分の離れた位置の2カ所に、その一方には方向の異なる2本以上の線が、もう一方には1本以上の線からなる重ね合わせ用の位置合わせマークが設けられているため、ホログラムに重ね合わせて真偽判定を行う際、重ね合わせる時の位置ずれに伴う誤認を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のホログラム・チェック用プレートの一例を示す概要図である。
(b)本発明のホログラム・チェック用プレートの他例を示す概要図である。
【図2】(a)図1(a)のチェック用プレートに対応した偽造防止用ホログラムの一例を示す概要図である。
(b)図1(b)のチェック用プレートに対応した偽造防止用ホログラムの他例を示す概要図である。
【図3】本発明の位置あわせの方法を示した説明図である。
【図4】本発明の位置あわせの方法を示した説明図である。
【図5】従来のホログラム・チェック用プレートの一例を示す概要図である。
【図6】従来のホログラム・チェック用プレートを真正のホログラムに重ねた場合の一例を示す概要図である。
【図7】従来のホログラム・チェック用プレートを模造品のホログラムに重ねた場合の一例を示す概要図である。
【図8】従来のホログラム・チェック用プレートを真正のホログラムに重ねた時に位置ずれした場合の一例を示す概要図である。
Claims (2)
- 真偽判定を図りたいホログラムに、ホログラム・チェック用プレートを重ね合わせることにより行うホログラムの真偽判定方法であって、
前記ホログラム・チェック用プレートには、前記真偽判定を図りたいホログラムと対応する立体のホログラム画像、または横方向に視点を移動した時にパターンが変化するような回折格子パターンが記録されており、
前記ホログラム画像又は回折格子パターンの一部に穴が設けてあり、
前記ホログラム・チェック用プレート面上の周辺部分の離れた位置の2箇所に位置合わせマークが設けられてあり、
前記ホログラム・チェック用プレート面上の位置あわせマークの中心部には穴が形成されており、
前記真偽判定を図りたいホログラムには、前記ホログラム・チェック用プレート面上に設けられた位置あわせマークと対応する位置あわせマークが2箇所に設けられてあり、
前記ホログラム・チェック用プレート面上に設けられた2箇所の位置あわせマークの中心部の穴と、真偽判定を図りたいホログラムの位置あわせマークを重ね合わせることにより行うことを特徴とするホログラムの真偽判定方法。 - 前記位置合わせマークが、文字や絵柄パターンからなることを特徴とする請求項1記載のホログラムの真偽判定方法。
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