JP4560704B2 - 包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルム - Google Patents

包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムに関し、さらに詳しくは印刷性、接着性および帯電防止性に優れた包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムは、耐熱性、電気特性、透明性、易引裂き性等に優れ、磁気テープ用、写真・製版用、コンデンサー用、包装用等、各種のフィルム用途に展開が期待されている。
【0003】
延伸フィルムを包装材料として用いる場合、一般的には延伸フィルムの少なくとも片面に必要に応じて印刷層、有機高分子を塗布積層したガスバリアー層、無機あるいは金属を蒸着したガスバリア層などを積層し、さらに接着剤を積層した上へ、ドライラミネート法や押出ラミネート法によりシーラント層などを設けた積層体とし、該積層体を用いて袋を作製し、それに内容物を充填後、開口部をヒートシールして、密閉包装された食品や薬品や雑貨品などを一般消費者に提供している。そのため、上記積層体を構成するために、延伸フィルムには印刷層やガスバリアー層またはシーラント層などとの十分な接着性を得るため、コロナ処理等の物理処理や接着性改質層を設けることが一般的になされている。
【0004】
シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムの場合も、特開平5−338089号公報にはフィルム表面をコロナ処理して表面張力を高くしてからアンカーコート剤を塗布し、その上にシーラント層を設けることが開示されている。しかし、コロナ放電処理の場合、処理後のフィルムが半永久帯電しやすく作業性が低下する問題があり、また接着性も十分とは言えなかった。特開2000−6330号公報には、ガスバリアー層またはシーラント層との接着性を高めるために自己架橋性ポリエステル系グラフト共重合体からなる接着性改質層をシンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムに積層することが開示されている。しかし、接着性改質層が架橋性高分子であるため、このフィルムは再溶融押出しが困難であり、リサイクル性に問題があった。
【0005】
一方、シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムにコート法で滑り性や耐削れ性の向上ための改質層を設けることは、特開平3−109453号公報、特開平3−109454号公報、特開平8−39741号公報、特開平8−48008号公報、特開2000−6330号公報などで開示されているが、印刷性、接着性および帯電防止性は十分とは言えなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−338089号公報
【特許文献2】
特開2000−6330号公報
【特許文献3】
特開平3−109453号公報
【特許文献4】
特開平3−109454号公報
【特許文献5】
特開平8−39741号公報
【特許文献6】
特開平8−48008号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムの場合、満足できる易接着性と帯電防止性を有した層を設けることが困難であった。例えば、従来の水系塗布剤を用いる場合、該フィルムの表面が、表面エネルギーが低く結晶化度が高いなどの性質のために該フィルムと接着性改質層との十分な密着性が得られない。一方、溶剤系の塗布剤を用いることは、衛生性の観点から好ましくない。
【0008】
本発明は、印刷性、接着性および帯電防止性に優れた包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムを提供することを目的とする。更に、経済性、製造時の環境適合性の優れた包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムの少なくとも片面に、スチレン系モノマーよりなる成分とアクリル系モノマーよりなる成分を主構成成分とした特定の水分散性共重合ポリマーにポリスチレンスルホン酸塩を主成分とする高分子型帯電防止剤を配合した塗布剤を塗布・積層することで上記目的を達成させることができた。
【0010】
すなわち本発明は、シンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体からなる延伸フルムの少なくとも片面に、スチレン系モノマー成分とアクリル系モノマー成分を主構成成分とする共重合体であって、該スチレン系モノマー成分の割合が該共重合体全体の0.15〜0.85重量比である水分散性共重合体、およびポリスチレンスルホン酸塩を主成分とする重合体から構成される塗布層を積層したことを特徴とする包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に用いるシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体(以下シンジオタクチックポリスチレン系重合体ともいう)としては、シンジオタクチック構造として側鎖のフェニル基又は置換フェニル基が核磁気共鳴法により定量されるタクティシティがダイアッド(構成単位が2個)で85%以上、ペンタッド(構成単位が5個)で50%以上のシンジオタクチック構造であるポリスチレン、ポリ(p−、m−またはo−メチルスチレン)、ポリ(2,4−、2,5−、3,4−または3,5−ジメチルスチレン)、ポリ(p−ターシャリーブチルスチレン)などのポリ(アルキルスチレン)、ポリ(p−、m−またはo−クロロスチレン)、ポリ(p−、m−またはo−ブロモスチレン)、ポリ(p−、m−またはo−フルオロスチレン)、ポリ(o−メチル −p−フルオロスチレン)などのポリ(ハロゲン化スチレン)、ポリ(p−、m−またはo−クロロメチルスチレン)などのポリ(ハロゲン置換アルキルスチレン)、ポリ(p−、m−またはo−メトキシスチレン)、ポリ(p−、m−またはo−エトキシスチレン)などのポリ(アルコキシスチレン)、ポリ(p−、m−またはo−カルボキシメチルスチレン)などのポリ(カルボキシアルキルスチレン)、ポリ(p−ビニルベンジルプロピル)などのポリ(アルキルエーテルスチレン)、ポリ(p−トリメチルシリルスチレン)などのポリ(アルキルシリルスチレン)、さらにはポリ(ビニルベンジルジメトキシホスファイド)などが挙げられる。特にシンジオタクチックポリスチレンが好適である。
【0012】
本発明に用いるシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体は、必ずしも単一化合物である必要はなく、アタクチック構造やアイソタクチック構造のポリスチレン系重合体との混合物や、共重合体およびそれらの混合物でもよいが、少なくとも40重量%以上はシンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体から成るものである。
【0013】
また、本発明に用いるシンジオタクチックポリスチレン系重合体は、重量平均分子量が10,000以上、さらに好ましくは50,000以上である。重量平均分子量が10,000未満のものでは、強伸度特性や耐熱性に優れた二軸延伸フィルムを得ることができない。重量平均分子量の上限については特に限定されるものではないが、1500,000以上では押出機の負荷の増加、延伸張力の増加に伴う破断の発生などが生じるため好ましくない。
【0014】
本発明に用いるシンジオタクチックポリスチレン系重合体には、本発明の効果を阻害しない範囲で、公知の各種添加剤、例えば滑剤、顔料、熱安定化剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐衝撃性改良剤等が添加されていてもよい。
滑剤としては、シリカ、二酸化チタン、タルク、カオリナイトなどの金属酸化物、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウムなどの金属塩または有機ポリマーからなる粒子など、シンジオタクチックポリスチレン系ポリマーに対し不活性な粒子が挙げられる。上記滑剤のいずれか一種を単独に用いても二種以上を併用してもよい。
【0015】
本発明における積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムは、公知の方法で製造することが出来る。例えば、ダイスからシンジオタクチックポリスチレン系重合体をフィルム状に溶融押出し冷却固化して得た未延伸フィルムを、縦延伸および横延伸を順に行う逐次二軸延伸方法が適用できる。この他に、横・縦逐次二軸延伸法、縦・横・縦逐次延伸法、縦・縦・横逐次延伸法等の逐次延伸方法、縦延伸および横延伸を同時に行う同時二軸延伸方法などを採用することができ、要求される強度や寸法安定性などの諸特性に応じて延伸方法を選択できる。縦一軸延伸法、横一軸延伸法による一軸延伸フィルムでも構わない。延伸装置としては、ロール延伸機、テンター延伸機、インフレーション延伸機などを用いることができる。また、延伸後のフィルムは、熱固定処理、縦弛緩処理、横弛緩処理などの熱処理を行なうことが、熱寸法安定性および接着性などが向上する点で好ましい。
【0016】
水分散性共重合ポリマー配合物で構成された塗布層をシンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムに積層する方法としては、例えば、水分散性ポリマー配合物を含む水系塗布液を未延伸フィルム又は一軸延伸フィルムに塗布・乾燥した後、次いで一軸方向又は二軸方向に一回以上延伸した後、熱処理する方法(インラインコート法)が挙げられる。また、延伸・熱処理を実施したフィルムにインライン又はオフラインで水分散性直鎖型ポリエステルを含む水系の塗布液を塗布・乾燥しても構わない。インラインコート法は、安価に製造可能な他に、フィルムと塗布層の密着性が向上する点でも好ましい。
塗布方式としては、公知のコーティング方式が適用できるが、例えば、ロールコート法、エアーナイフ法、バーコート法が挙げられる。
【0017】
本発明においては、塗布層を形成する水分散性共重合ポリマーは、スチレン系モノマーよりなる成分とアクリル系モノマーよりなる成分を主構成成分とした水分散性共重合ポリマーよりなり、該ポリマー中のスチレン系モノマーよりなる成分の割合が重量比で0.15〜0.85である必要がある。0.2〜0.8がより好ましい。上記範囲にすることによりシンジオタクチックポリスチレン系延伸フルムと塗布層との密着性や耐水ラミネート強度が著しく向上する。
【0018】
本発明における前記スチレン系モノマーの例としては、スチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、o−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,5−ジメチルスチレン、3,4−ジメチルスチレン、p−ターシャリーブチルスチレン、などが挙げられる。該モノマーは単独であっても2種以上を併用しても良い。
本発明における前記アクリル系モノマーの例としては、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレートあるいは2−ヒドロキシルエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチルアミノメタクリレート等の官能基含有モノマー等が挙げられる。該モノマーは単独であっても2種以上を併用しても構わない。特に、水への分散性を向上させたり、あるいはラミネート用の接着剤との密着性を向上させる効果を向上させる効果を付与する目的で前記した官能基含有モノマーを含有した多種のモノマーを併用するのが好ましい実施態様である。
【0019】
本発明における前記塗布層は、前記したスチレン系モノマーよりなる成分とアクリル系モノマーよりなる成分を主構成成分とするが、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、ビニルエーテル、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、エチレン、プロピレン、ブチレン、インデンおよび無水マレイン酸等の他の重合性のモノマーをポリマー中の重量比で0.3まで併用できる。
【0020】
本発明に用いる水分散性共重合ポリマーは、前記したモノマーを共重合することにより製造される。該共重合体の重合形態は任意であり、ランダム共重合体、ブロック共重合体およびグラフト共重合体のいずれでも良い。また、IPN構造であっても構わない。重合方法も任意であり、ラジカル重合、イオン重合および配位重合等公知の方法のいずれであっても良い。
【0021】
本発明に用いる水分散性共重合ポリマーとは、水又は水を主成分として、アルカリ性水溶液、酸性水溶液、有機溶剤、または界面活性剤などを含む塗布液に可溶あるいは分散可能なポリマーを意味し、例えば、側鎖に親水性基を導入することで水分散性が発現する。親水性基としては、−COM基、−SOM基(Mは水素、周期表第I、II、III族元素、アンモニウムなどのカチオンを示す)、−NH、−OHなどが挙げられる。
【0022】
本発明においては水分散性共重合ポリマーを水系塗布液に分散させるために、水に溶剤を混合することができる。用いる溶剤としては、極性の高い溶剤が挙げられる。すなわち、水分散性ポリマー成分を膨潤、分散、あるいは溶解する溶剤である。このような溶剤として具体的には、炭素数が1〜5であるアルコール、エステル系、ケトン系、アミド系溶剤などを挙げることができる。アルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ネオペンチルアルコール、などが挙げられる。エステル系、ケトン系、アミド系溶剤として具体的には、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、メチルセルソルブ、エチルセルソルブなどが挙げられる。これらの溶剤は単独あるいは組み合わせて混合溶剤として使用することができる。また、水分散性を向上させるために、水にアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ、アルキルスルホン酸ソーダ、アルキルエーテルスルホン酸ソーダなどの界面活性剤や脂肪酸、脂肪酸塩、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、などを含有させても良い。
【0023】
本発明に用いる前記の水分散性共重合ポリマーで構成された塗布層を積層することにより、シンジオタクチックポリスチレン系フィルムと塗布層との密着性が著しく向上する。これは、シンジオタクチックポリスチレンの主鎖構造の類似性により該フィルムと水分散性共重合ポリマーとの親和性が向上する効果による。これにより、該フィルムにインキやシーラントとの接着性や印刷性を向上することができる。
【0024】
本発明に用いる水分散性共重合ポリマーは、そのままで本発明に用い得るが、他の目的から汎用のポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、それらの共重合体、各種水分散樹脂などや各種機能性樹脂、例えば抗菌性樹脂、紫外線吸収性樹脂、ガスバリアー性樹脂や無機滑剤、有機滑剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤等を混合して塗布層を形成しても構わない。
【0025】
本発明に用いるポリスチレンスルホン酸塩を主成分とする高分子化合物は、例えばポリスチレンスルホン酸塩のような分子内にスルホン酸塩基成分を含有するスチレン系樹脂であり高分子型帯電防止剤として使用する。この高分子型帯電防止剤の特徴は、そのスルホン酸成分の親水性の高さにある。分子内にスルホン酸塩基成分を含有するスチレン系樹脂としては、ポリスチレンスルホン酸のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩などのホモポリマー、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルなどのアクリル系単量体とスチレンスルホン酸単量体との共重合物などが挙げられる。
【0026】
本発明に用いるポリスチレンスルホン酸塩の分子量は1000〜150000、好ましくは10000〜70000が好ましい。分子量が1000以下になると塗膜の耐水性が得られなくなり、150000以上になると、前記した水分散性の共重合ポリマーとの均一混合が困難になる。
【0027】
本発明において、塗布層中の前記ポリスチレンスルホン酸塩を主成分とする高分子化合物の含有量は5〜60重量%である。高分子型帯電防止剤が5重量%を下回ると帯電防止効果が発生しにくくなり、60重量%を超えると基材への密着力や膜強度、耐溶剤性の性能が不十分になる。また、オフセット印刷に用いた場合に湿し水性(水負け性)が悪くなり、かすれ、にじみのトラブルを生じる場合がある。
さらに塗布層には、本発明の効果を損なわない範囲で他の帯電防止剤やポリアニリンやポリピロールなどの導電性樹脂などを含有させることができる。
【0028】
本発明においては、前記した塗布層の厚みは特に限定しないが、本発明においては二軸延伸後の乾燥塗布厚みで0.05〜1.0μmが好ましく、より好ましくは0.07〜0.5μm、更に好ましくは0.09〜0.3μmである。
【0029】
本発明においては、請求項3に記載のごとく塗布層の表面抵抗値が、25℃、60RH%で1×1012Ω/□以下である事が好ましい実施態様である。表面抵抗値が1×1012Ω/□を超えた場合はフィルムが帯電し易く、本発明の積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムを用いて印刷やラミネート等の加工を行う時に該フィルムが帯電し加工の操業性等に悪影響を及ぼす。
本発明においては、上記特性は前記した構成からなる層を積層することにより達成できる。
【0030】
本発明においては、本発明で得られた積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フルムは、請求項4に記載のように耐水ラミネート強度が50gf/15mm以上であることが好ましい実施態様である。70gf/15mm以上がより好ましく、90gf/15mm以上が特に好ましい。耐水ラミネート強度が50gf/15mm未満では、包装袋として用いた時に包装袋が水に濡れたりあるいは高湿度な環境に置かれた場合に、包装袋のラミネート部分に剥がれを生じ、包装した内容物が漏れたりあるいは変質したりするので好ましくない。
【0031】
本発明において、前記した易接着層を積層することにより、前記したような優れた耐水ラミネート強度が発現する理由は明確ではないが、接着性改質剤が基材フルムの化学構造と類似した構造部を有しているために、この類似構造部により基材フルムと強固に親和するために、親水性部を有するにも拘わらず優れた耐水ラミネート強度が発現されるものと推察される。なお、ラミネート用の接着剤とは親水性部との親和性により強い接着力が発現しているものと推定される。
【0032】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。実施例中で示される特性は、以下の方法で測定・評価したものである。
(1)表面抵抗値
サンプルを23℃、65%RHの雰囲気下で24時間放置後、その雰囲気下でハイレスタ−IP(三菱油化(株)製)を用い印加電圧500Vにて表面固有抵抗値(Ω/□)を塗布層面について測定した。表面固有抵抗値が1×1012Ω/□未満の場合を良好とした。
【0033】
(2)紫外線(UV)硬化型インキとの密着性
UV硬化型インキ(株式会社セイコーアドバンス製、UVA710 ブラック)をフィルム表面(塗布層が設けられている場合は、塗布層表面)にテトロン(R)・スクリーン(#300メッシュ)によって印刷した後に、500mJ/cmでUV露光した。
硬化したインキ層に対し、カッターナイフにより2mm角100マスのクロスカット面を入れ、その上にセロファン粘着テープ(ニチバン株式会社製、CT−24)を気泡が入らないように貼りつけ、さらにその上を厚さ2mm、幅30mm、長さ100mmのポリテトラフルオロエチレン製板を折り曲げた曲面部分でこすって十分に密着させる。その後、上記インキ面のセロファン粘着テープが密着されていない前後の両端部を手で押さえ、90°方向に急速に剥離した。
剥離後のインキ面を観察し、100個のマス目におけるインキ残留率(マス目の一部分でも剥がれたものも剥がれた個数として扱う)を以下の4段階の基準で接着性を評価し、◎及び○を合格とした。なお、本発明でいう易接着性とは、上記評価を行った際にインキ残留率が90%以上を有するものと定義する。
◎:残留率100%(全く剥離しない)
○:残留率90%以上100%未満(実用上問題なく使用できる)
△:残留率70%以上90%未満(接着性が若干弱く、実用上問題が発生する可能性有り)
×:残留率70%未満(接着性不良)
【0034】
(3)酸化重合型インキ密着性
酸化型重合インキ(十条化工株式会社製、黒)を希釈溶剤(十条加工株式会社製、テトロン(R))をインキ:希釈溶剤=4:1で希釈し、フィルム表面(塗布層が設けられている場合は、塗布層表面)にテトロン(R)・スクリーン(#250メッシュ)によって印刷した後、24時間放置した。
次いで、印刷面上にカッターナイフにより2mm目100マスのクロスカット面を入れ、その上にセロファン粘着テープ(ニチバン株式会社製、CT−24)を気泡が入らないように貼り付け、さらにその上を厚さ2mm、幅30mm、長さ100mmのポリテトラフルオロエチレン製板を折り曲げた曲面部分でこすって十分に密着させる。その後、上記インキ面のセロファン粘着テープが密着されていない前後の両端部を手で押さえ、90°方向にクロスカット面を急速に剥離した。
剥離後のインキ面を観察し、100個のマス目におけるインキ残留率(マス目の一部分でも剥がれたものも剥がれた個数として扱う)を以下の4段階の基準で接着性を評価し、◎及び○を合格とした。なお、本発明でいう易接着性とは、上記評価を行った際にインキ残留率が90%以上を有するものと定義する。
◎:残留率100%(全く剥離しない)
○:残留率90%以上100%未満(実用上問題なく使用できる)
△:残留率70%以上90%未満(接着性が若干弱く、実用上問題が発生する可能性有り)
×:残留率70%未満(接着性に問題有り)
【0035】
(4)耐水ラミネート強度
試料フルムの塗布層面にポリウレタン系接着剤(東洋モートン社製TM590)と硬化剤(東洋モートン社製CAT56)を100:16の割合で配合した配合物を塗布後、線状低密度ポリエチレンフルム(L−LDPEフルム:東洋紡績(株)製、L6102)40μmをドライラミネートし、40℃の環境下で3日間エージングを行いラミネートフルムとした。上記方法で得られたラミネートフルムをラミネートフルムの縦方向に15mm×150mm長のカットサンプルを作り、接着面の界面だしを行い室温で水に5時間浸漬した後、水中に浸漬した状態でラミネート強度(90度剥離)を測定した。測定は以下の条件で行った。測定装置:引張試験機(東洋ボールドウィン社製、テンシロンUTMII型)、試料幅:15mm、引張速度:200mm。
【0036】
(実施例1)
スチレン、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレートおよび2−ヒドロキシルエチルメタクリレートを主構成成分とするランダム共重合ポリマー(スチレンよりなる成分の割合は共重合体に1に対して重量比で0.25)よりなる水分散性共重合ポリマーおよびポリスチレンスルホン酸アンモニウム塩、分子量70、000(日本NSC(株)製)を固形分重量比で70/30で混合し、全樹脂固形濃度が5重量%、溶媒が水/イソプロピルアルコール=60/40重量比となるよう調整し水系の塗布液とした。
【0037】
シンジオタクチックポリスチレン(重量平均分子量300,000)に対して滑剤として平均粒径2μmの架橋ポリスチレン微粒子を2.0重量%添加したポリマーチップと滑剤が添加されていないポリマーチップを重量比で1対9の割合で混合した後、乾燥し、295℃で溶融し、500μmのリップギャップのTダイから押し出し、40℃の冷却ロールに静電印荷法により密着・冷却固化し、240μmの非晶質の未延伸シートを得た。
【0038】
該非晶質の未延伸シートをまずロールにより98℃に予熱し、表面温度750℃の赤外線加熱ヒーターを4本使用さらに加熱し、フィルム温度140℃で縦方向に3.3倍延伸し、さらに120℃のロールで縦方向に1.2倍延伸し、ついで150℃のセラミックロールと40℃の金属ロールの間で12%縦弛緩処理を行い、ついで前記の塗布液をダイコーター方式で塗布し、70℃の熱風で乾燥し、さらにテンターでフィルムを110℃に予熱し、横方向に延伸温度120℃で3.5倍延伸し、265℃で10秒熱固定した。その後、230℃で5%横弛緩処理し、さらに220℃のセラミックロールと40℃の金属ロールの間で3%縦弛緩処理した。得られたフィルムの厚みは20μmの二軸延伸シンジオタクチックポリスチレンフィルムを得た。最終的な塗布層の固形分塗布量は0.1g/mであった。得られた該積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムの評価結果を表1に示した。
【0039】
(実施例2、3)
実施例1において、易接着層中のスチレンよりなる成分の割合を重量比でそれぞれ0.45および0.65に変更する以外は、実施例1と同様にして実施例2および3の積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フルムを得た。得られたフルムの特性を表1に示した。
【0040】
(比較例1、2)
実施例1において、水分散性共重合ポリマー中のスチレンよりなる成分の割合を重量比でそれぞれ0.1および0.9とする以外は、実施例1と同様にして比較例1および2の積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フルムを得た。得られたフルムの特性を表1に示した。
【0041】
(比較例3、4)
実施例1において、塗布液組成を、それぞれ水分散性共重合ポリマーおよびポリスチレンスルホン酸アンモニウム塩単独組成とする以外は、実施例1と同様にして比較例3および4の積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フルムを得た。得られたフルムの特性を表1に示した。
【0042】
(比較例5)
実施例1において、易接着層を形成する塗布液を塗布しない以外は、実施例1と同様の方法で比較例3のシンジオタクチックポリスチレン系延伸フルムを得た。得られたフルムの評価結果を表1に示した。
【0043】
(実施例4)
実施例1において、塗布液のポリスチレンスルホン酸アンモニウム塩、分子量70、000をポリスチレンスルホン酸リチウム塩、分子量10、000(日本NSC(株)製)に変えた以外は、実施例1と同様の方法で実施例4の積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フルムを得た。得られたフルムの評価結果を表1に示した。
【0044】
【表1】
Figure 0004560704
【0045】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明は特許請求の範囲に記載のとおりの構成を採用することにより、印刷性、接着性および帯電防止性に優れた包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルムが提供される。また、フィルム製造工程においてインラインコート法で接着性と帯電防止性の優れた改質層を積層でき経済的である。

Claims (4)

  1. シンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体からなる延伸フィルムの少なくとも片面に、スチレン系モノマー成分とアクリル系モノマー成分を主構成成分とする共重合体であって、該スチレン系モノマー成分の割合が該共重合体全体の0.15〜0.85重量比である水分散性共重合体、およびポリスチレンスルホン酸塩を主成分とする重合体から構成される塗布層を積層したことを特徴とする包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルム
  2. 塗布層が、シンジオタクチック構造を有するスチレン系重合体からなる未延伸フィルム又は一軸延伸フィルムに塗布積層された後、次いで一軸方向又は二軸方向に一回以上延伸された後、熱処理されることによって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルム
  3. 塗布層の表面抵抗値が、25℃、60RH%で1×1012Ω/□以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルム
  4. 耐水ラミネート強度が50gf/15mm以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装材料用積層シンジオタクチックポリスチレン系延伸フィルム
    但し、耐水ラミネート強度は以下の方法で測定・評価したものである。
    試料フィルムの塗布層面にポリウレタン系接着剤(東洋モートン社製TM590)と硬化剤(東洋モートン社製CAT56)を100:16の割合で配合した配合物を塗布後、線状低密度ポリエチレンフィルム(L−LDPEフィルム:東洋紡績(株)製、L6102)40μmをドライラミネートし、40℃の環境下で3日間エージングを行いラミネートフィルムとした。上記方法で得られたラミネートフィルムをラミネートフィルムの縦方向に15mm×150mm長のカットサンプルを作り、接着面の界面だしを行い室温で水に5時間浸漬した後、水中に浸漬した状態でラミネート強度(90度剥離)を測定した。測定は以下の条件で行った。測定装置:引張試験機(東洋ボールドウィン社製、テンシロンUTMII型)、試料幅:15mm、引張速度:200mm。
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