JP4559758B2 - 観察装置 - Google Patents

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本発明は顕微鏡などで観察する装置に関し、特に熱電素子やヒーターによる温度調節を伴った観察装置の構造に関する。
従来、プレパラートによる観察や、マイクロTAS(Total Analysis System)チップ、DNAチップなどのマイクロ化学チップによる観察において、観察対象部が温度に依存しない場合は室温で観察すれば良かった。
しかし、例えば細胞を培養しながら観察したり、化学反応を促進させたり停止させたりしながら観察する場合のように、観察対象部が温度に依存する場合は観察対象部を温度調節しながら観察する必要が生じてくる。
また、従来の観察の方法としては、観察対象部を透過光によって観察する透過型顕微鏡による方法、透過型拡大鏡による方法、あるいは透過光を直接目視する方法が一般的に行われている。
このように、観察対象部を透過光によって、温度調節しながら観察することを目的としたものが実際に販売されている(例えば非特許文献1参照)。
図7は、上記従来技術の構造を示した図である。これは、金属製の熱伝導基板701と温度調節手段104が接続され、熱伝導基板701の温度を調節し、熱伝導基板701には観察穴702が設けられていて、熱伝導基板701の上に観察対象部102が観察穴702の位置になるように観察対象部材101を置き、熱伝導によって観察対象部材101の温度を調節し、下部の光源703から観察対象部102を透過光107で観察手段108によって観察する構造となっている。
この従来技術では、観察穴702を通過してきた透過光107で観察対象部102を温度調節しながら観察することができる。
顕微鏡用ペルチェ式冷却・加熱装置10021型取扱説明書、ジャパンハイテック株式会社、平成15年、p.1−6
ところがこの従来技術では、熱伝導基板701に、透過光107で観察するための観察穴702を設けているために、観察対象部材101の観察対象部102の付近には熱伝導基板701が直接接続できない構造となる。そのため、観察対象部102は観察対象部材101の観察対象部102を除いた周りの部分からの熱伝導によってのみ熱が伝わってくるため、熱抵抗が高く熱伝導にロスが生じ、精密な温度調節ができない。
さらに、観察対象部102の付近において観察穴702に近い場所と遠い場所で熱の伝わり方が異なるため、観察対象部102において温度ムラが生じてしまう。
そのため、観察対象部102を、本来観察するべき目的の温度に正確に調節することができないという致命的な問題があった。
この問題は、透過光107で観察する場合、観察対象部102を温度調節する熱伝導基板701に透過光107が通過する穴を必ず設けなければならず、つまりは透過光107を用いて観察する場合には、観察対象部102の真下を直接温度調節しようとすると、透過光107を遮ってしまう。そのため、観察対象部102の真下を直接温度調節することができないという根本的な構造の問題に起因している。
〔発明の目的〕
そこで、本発明の目的は上記の問題を解決して、観察対象部を観察するべき目的の温度に正確に、かつ観察対象部の付近を温度ムラの無い均一な温度に調節して透過光で観察することができる観察装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の観察装置においては、下記に記載す
る構成を採用する。
すなわち、本発明の観察装置は、1つの平面を有し、平面の温度を自由に調節することができる温度調節手段と、板状部分を有し、一方の平面から光を発光することが可能な板状発光手段とを備え、板状発光手段の他方の平面と温度調節手段の温度調節可能な平面とを熱伝導良く接続することを特徴とする。
また、温度調節手段が、熱電素子と、熱電素子の一端に熱伝導良く接続する温度センサーと、熱電素子の他端に熱伝導良く接続する熱交換手段と、温度センサーで測定した温度により熱電素子に流す電流を制御して温度調節手段の温度を調節する温度制御手段とを有することが好ましい。
また、温度調節手段が、ヒーターと、ヒーターに熱伝導良く接続する温度センサーと、温度センサーで測定した温度によりヒーターに流す電流を制御して温度調節手段の温度を調節する温度制御手段とからなってもよい。
また、前期板状発光手段が、導光板を有するバックライトであることが好ましい。
また、前期板状発光手段が、EL(エレクトロルミネッセンス)素子を有するバックライトであってもよい。
〔作用〕
本発明の観察装置では、温度調節手段に薄型形状の板状発光手段を熱伝導良く接続し、その上に観察対象部材を直接置いて温度調節することによって、観察対象部の真下の板状発光手段の透過光によって観察対象部の付近を直接温度調節しながら観察することが可能となり、観察対象部を観察するべき目的の温度に正確に、かつ観察対象部の付近を温度ムラの無い均一な温度に調節して透過光で観察することができる。
以上の説明で明らかなように、本発明の観察装置は、板状発光手段を設けることにより、板状発光手段を観察対象部の透過光として用い、さらに板状発光手段を温度調節手段と観察対象部材との熱伝導部材としても利用して、温度調節手段と観察対象部とを板状発光手段を介して直接熱伝導良く接続することができる。そのため、観察対象部を観察するべき目的の温度に正確に、かつ観察対象部の付近を温度ムラの無い均一な温度に調節して透過光で観察することができる。
さらに、温度調節手段を適当な大きさにすることにより、観察部分のみを局所的に温度調節することもできる。
また、板状発光手段に複数の温度調節手段を熱伝導良く接続することによって、複数の観察対象部を異なる温度で観察することもできる。
そのうえ、観察対象部材の下部は直接板状発光手段であるために、広い範囲を同時に観察することができる。
上記構造により、従来技術の透過光を用いて観察する場合、透過光を遮ってしまうために観察対象部の真下を直接温度調節することができないという根本的な構造の問題を解決することができる。
以下、本発明の観察装置の構成における最適な実施形態について図面を用いて説明する。
図1〜図6を用いて本発明の実施の形態における観察装置の構造について説明する。
図1は本発明の観察装置の全体的な構成を示す構造図である。図2は本発明の観察装置の斜視図である。まず、図1および図2によって本発明の観察装置の全体的な構成を説明する。説明をしやすくするために、上、下という言葉は図面の上、下に対応している。
まず、観察対象部材101は、例えば透明性を有するガラスや樹脂でできた顕微鏡観察用プレパラートや、マイクロTAS(Total Analysis System)チップ、DNAチップなどのマイクロ化学チップであり、その内部、または上部に観察対象部102を有しており、観察対象部102には、細胞の培養や各種化学反応など温度を調節しながら透過光107によって観察するものが入っている。
観察対象部102は例えば機械加工、化学的エッチング、リソグラフィなどの微細加工法によって観察対象部材101の内部、または上部に作り込まれている。また、観察対象部102はプレパラートの上に観察するもの(細胞の入った溶液など)を置き、カバーガラスを乗せるだけであってもよい。
板状発光手段103は導光板やEL(エレクトロルミネッセンス)素子の厚さの均一な薄板形状を有するバックライトであり、その上側の平面から光を発光することができ、その平面を発光面106とする。
温度調節手段104は熱電素子またはヒーターなどによって、一方の平面(上面)を温度を面内で正確かつ均一に温度調節することができ、その温度調節する平面を温度調節面105とする。
ここで、本発明の観察装置において最も特徴のある構成について説明する。
温度調節手段104の温度調節面105と板状発光手段103の下側の平面とを熱伝導性接着剤、または熱伝導性グリース、熱伝導性シートによって熱伝導良く接続する。
本発明の説明では、熱伝導良く接続するとは、銅、アルミニウムなどの金属や、窒化アルミニウム、アルミナ、ボロンナイトライドなどのセラミックスの微粒子(フィラー)などをエポキシ樹脂などに混ぜて熱伝導性を高めた熱伝導性接着剤による接合や、上記微粒子をシリコングリースなどに混ぜて熱伝導性を高めた熱伝導性グリース、あるいは上記微粒子を混ぜた厚さ方向に弾性のあるシリコン樹脂などの熱伝導性シートによる接続や、あるいは半田接合によって、面と面との熱抵抗を極力小さくすることを意味しており、具体的には熱抵抗率1×10-42℃/W以下であることが望ましい。
温度調節手段104と板状発光手段103とを熱伝導良く接続し、板状発光手段103の厚さが均一であるため、温度調節手段104の温度調節面105から板状発光手段103の発光面106への熱抵抗も、温度調節面105の対向する同じ面内であればどの部分でも一定の値となり、そして、板状発光手段103の厚さが薄いために温度調節面105と発光面106との温度差を非常に小さく抑えることができる。
つまり板状発光手段103を均一な熱伝導部材として利用できる。そのため、発光面106の温度調節面105の対向する面内の温度は温度調節面105とわずかな温度差で均一に温度調節することができる。
そして観察するときに、図2に示すように板状発光手段103の上側に観察対象部材101を接続する。このとき、観察対象部102全体を発光面106による透過光107が通過する位置関係になるように、発光面106と観察対象部材101の下面とを、透明なシリコングリースなどによって熱伝導良く接続する。透明なシリコングリースを使う理由は透過光107を遮らないようにするためである。シリコングリース以外でも透過光107を遮らないものであり、熱伝導良く接続可能なものであればよい。
発光面106と観察対象部材101の下面とを熱伝導良く接続することによって、観察対象部102と温度調節面105との熱抵抗も温度調節面105の面内で小さく一定の値となり、温度調節面105と観察対象部102との温度差も同様に小さく抑えることができる。
また、この小さな熱抵抗は予測することができるか、あるいは実験によって実測できるため、温度調節面105と観察対象部102とのわずかな温度差を正確に求めることが可能となるため、観察対象部102の温度を正確に調節することが可能となる。
その結果、観察対象部102を正確にかつ均一に温度調節することができ、かつ発光面106からの透過光107によって観察手段108で観察することができる。
つまり、観察対象部102を観察するべき目的の温度に正確に、かつ観察対象部102の付近を温度ムラの無い均一な温度に調節して透過光107によって観察することができる。
また、観察対象部102の大きさとほぼ同じ大きさの温度調節手段104を設けることにより、観察対象部102の付近のみを局所的に温度調節することができる効果がある。
さらに、図1、および図2では観察対象部102、および温度調節手段104は1つで説明したが、観察対象部102、および温度調節手段104はそれぞれ複数有ってもよく、その場合は複数の温度調節手段によって複数の観察対象部を異なる温度に調節して観察することができる効果がある。
そのうえ、従来技術では観察穴702の大きさに観察できる範囲が制限されていたが、本発明では、観察対象部材101の下部は直接板状発光手段103であるために、観察する範囲が制限されることが無く広い範囲を同時に観察することができる効果も持つ。
図3は本発明の観察装置の板状発光手段103の構造を示す断面図である。PMMA(ポリメタクリル酸メチル:アクリル)などの樹脂でできた導光板301は内部には数多くの光反射ドット302を有し、導光板301の下側には光反射板304を有し、導光板301の側面に設けられたLED303から照射した導入光306を紙面横方向に導き、各光反射ドット302によって紙面上方に導入光306を反射させ、導光板303の上側に
設けられた光拡散板305によって光を拡散させて上向きの透過光107を導き出し、発光面106から透過光107を発光してバックライトを形成する。
板状発光手段103の総厚は1mm程度で均一な厚さとなっており、温度調節面105と観察対象部102との熱伝導部材としての機能も有する。
上記ではPMMAなどの樹脂で導光板301を説明したが、導光板301の材料として、ガラスや透明なセラミックスなど、熱伝導率の良いものを使用すれば温度調節面105と観察対象部102との熱抵抗がさらに小さくなり、観察対象部102の温度と温度調節面105との温度差がさらに小さくなる効果がある。
図3で板状発光手段103としては、導光板を有するバックライトで説明したが、薄型のEL(エレクトロルミネッセンス)素子を有するバックライトなどでも同様の効果が得られるし、またその他の薄い平面形状のバックライトでも効果は同じである。
特にEL素子を有するバックライトの場合は、LEDなどの光源を必要としないので、構造が簡単になること、また平面そのものが発光するのでより均一な透過光が得られることなどの効果が得られる。
図4は本発明の観察装置の温度調節手段104の構造を示す断面図である。温度調節手段104は、熱電素子401、熱伝導体402、熱交換手段403、温度センサー405を有している。熱電素子401の一端(温度調節を行う側)には熱伝導体402を半田や熱伝導性接着剤によって熱伝導良く接合し、他端(熱交換を行う側)には熱交換手段403を半田や熱伝導性接着剤、あるいは熱伝導性グリースによって熱伝導良く接続している。
熱伝導体402は銅やアルミニウム、窒化アルミなどの熱伝導率が高い材料、またはヒートパイプや熱伝導率が異方性を有する材料などの優れた熱伝導性能を持つもので構成する。
そして、熱伝導体402には穴を開けてサーミスター、白金測温抵抗体(Pt100Ω)、熱電対などの温度センサー405を入れ込み、熱伝導性接着剤で封止して一体化してある。この温度センサー405の温度を図6で説明する温度制御手段606にフィードバックして、熱伝導体402の温度を熱電素子401の電流を制御して一定の温度にコントロールする。
また、図5で説明する熱電素子401の熱伝導板505に温度センサー405を一体化させて、熱伝導体402の代用として用いてもよい。
さらに、観察対象部102の近傍に温度センサー405を設けてもよい。この場合観察対象部102の温度を直接測定できるため、観察対象部102をより正確に温度調節することができるという効果がある。
熱交換手段403は、フィン404を有するヒートシンクである。この場合、周囲の雰囲気気体と熱交換を行う。図ではフィン404しか示していないが、フィン404とともに強制的に熱交換するためのファンを取り付けることにより、熱交換の性能が上がる効果がある。
また、熱交換手段403が、その内部に液体漕を有し液体漕と外部の恒温装置とを循環する液体によって熱交換する方法を使うことにより、温度調節範囲を広くする効果があり
、特にマイナス数十度に冷やす必要がある場合に用いることができるという効果がある。
さらにまた、別の熱電素子とフィンを組み合わせて熱交換手段403としてもよい。この場合、熱電素子が2段となるため、温度調節の精度が高くなる、温度制御の範囲が広がるという効果がある。
そして、上記では温度調節手段104として熱電素子を用いて説明したが、室温よりも高い温度に調節する場合に限れば、温度調節手段104としてヒーターを用いることも出来る。この場合は、熱交換手段403が必要なくなり構造が非常に単純になるという効果がある。
温度調節手段104は、温度調節できるものであればよく、上記で説明した具体例に限られることはない。
図5は本発明の観察装置の熱電素子401の構造を示す断面図である。
一般に熱電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに、また電気エネルギーを熱エネルギーに直接変換することができるデバイスである。
熱電素子の両端の間に温度差を与えると、ゼーベック効果により電圧を発生する。また、熱電素子に直流電流を流すと、ペルチェ効果により一端で吸熱し、他端で放熱(発熱)する。
熱電素子はこのような可逆の効果を併せ持つデバイスであり、熱エネルギーと電気エネルギーの変換素子として応用されている。
特に、熱電素子に流す電流の量や向き(極性)を制御することで、熱電素子の一端の面の温度を正確に制御することが可能で、温度調節装置として応用することができる。
熱電素子401の具体的な構造は、p型熱電半導体501とn型熱電半導体502を、交互に規則的になるように配置し、各々の熱電半導体の両端部分で配線電極503により配線し、複数のp型熱電半導体とn型熱電半導体が、交互に電気的に直列になるように接続する。
そして、直列に接続した両端の熱電半導体には電流を流すためのリード線507をつなげる2つの引き出し電極504がそれぞれ接続されている。また、配線電極503、引き出し電極504と熱伝導板505、506とはそれぞれ接合されており、一端が温接点、他端が冷接点となっている。電流を流す向きでどちらも温接点または冷接点になり得る。
熱電素子は、例えば図5で熱伝導板505側を冷接点となるように電流を流し、冷却する場合、冷接点で吸熱した熱量と熱電素子に流す電流によって生じるジュール熱を温接点となる熱伝導板506側に運ぶ。そのため、熱伝導板506側ではその熱を放熱可能な構造にしないと熱がたまって温度が上昇してしまう。そして、その影響で冷接点側の温度も上昇してしまう。
また熱伝導板505側を温接点になるようにして加熱する場合、つまりは逆に電流を流した場合は、熱伝導板506側が冷接点となり、熱伝導板506側で必要な熱を与える構造にて温度を保たないと、温度がさがってしまい、その影響で加熱したい熱伝導板505側の温度も下がってしまう。
つまり、熱電素子401の一端を冷却したり、加熱したり、温度調節したりするためには、他方で十分に熱交換できるヒートシンクのようなものが必要不可欠である。そのため、図4において、熱電素子401と熱交換手段403とを熱伝導良く接続している。
熱伝導板505、熱伝導板506としては、窒化アルミニウムやアルミナなどの熱伝導率の良いセラミックスを用いる。
熱電半導体の材料としては、p型熱電半導体501にはBiTeSbからなる合金を用い、またn型熱電半導体502にはBiTeSeからなる合金を用いている。しかし、熱電材料としてはこれに制限されるものではなく、他のBiTe系など用途に応じて様々な材料を用いることができる。
熱電素子401は、熱交換手段が過不足する熱を適切に交換できる条件下では熱電素子401に流す電流を制御して逆転したり、または調節することにより、熱電素子401の一端の面をマイナス数十℃からプラス百数十℃の範囲内で一定の温度に保つことができる。もちろん、ある程度の速さで温度を変化させることも可能である。
この熱電素子401の一端の面(温度調節面105に近い面)を上記の方法で温度調節することで、一定温度にする場合、プラスマイナス0.1℃程度の精度で温度調節できるため、温度調節面105およびそれにわずかな温度差だけ異なる観察対象部102も十分に精度の高い温度調節が可能となる。
熱電素子401は図5に示した構造の他に、熱電半導体どうしの間を樹脂などで充填し、熱伝導板505、熱伝導板506の片方、または両方を省く構造のものでもよく、その場合例えば、配線電極503と、接合固定する熱伝導板505、熱伝導板506との間に絶縁層を設ける構造などがある。このように樹脂を充填して、配線部分を覆うことにより、熱電素子に防水性を付与することができる。
また、熱電素子を複数上下に重ね、それらを合わせて熱電素子401として用いることにより、なおいっそう調節する温度範囲が広がり、温度調節の精度もより高くなる。
熱電素子401の大きさは、特に限定されるものではないが、大きい面積を温度調節する場合には数cm四方のものを使い、マイクロ化学チップなどの微小領域の温度調節を考慮した場合では、数mm四方以下の大きさのものを使うことが好ましい。
図6は本発明の観察装置における温度調節手段104の温度を調節するための温度制御手段606の制御システムを説明した図である。
温度センサー405は、リード線406によって温度センサー405の信号を温度に変換する温度変換回路601につながっている。温度変換回路601は、熱電素子401の電流を制御する電流制御回路602につながっている。電流制御回路602は電源回路603およびその先の外部コンセント604につながっている。電流制御回路602は、そのリアルタイムの温度と設定温度とを表示する表示部、設定を変更するスイッチ等が集まるコンソール605につながっている。そして1つの温度制御手段606が形成されている。
電流制御回路602では、温度センサー405で測定した温度が設定温度になるように、温度センサー405で測定した温度をフィードバック制御、例えば温度調節でよく使われるPID制御などによって、熱電素子401に流す電流を制御して、熱電素子401のリード線507を介して熱電素子401に電流を流す。このような制御方法によって精度
的には設定温度プラスマイナス0.1℃程度が実現できる。
以上の本発明の実施の形態の説明で明らかなように、本発明の観察装置は、板状発光手段を設けることにより、板状発光手段を観察対象部の透過光として用い、さらに板状発光手段を温度調節手段と観察対象部材との熱伝導部材としても利用する。そのため、観察対象部を観察するべき目的の温度に正確に、かつ観察対象部の付近を温度ムラの無い均一な温度に調節して透過光で観察することができる。
本発明の観察装置の全体的な構成を示す構造図である。 本発明の観察装置の全体的な構成を示す斜視図である。 本発明の観察装置の板状発光手段の構造を示す断面図である。 本発明の観察装置の温度調節手段の構造を示す断面図である。 本発明の観察装置の熱電素子の構造を示す断面図である。 本発明の観察装置における温度制御手段の制御システムを説明した図で ある。 従来の観察装置の構成を示す構造図である。
符号の説明
101 観察対象部材
102 観察対象部
103 板状発光手段
104 温度調節手段
105 温度調節面
106 発光面
107 透過光
108 観察手段
301 導光板
302 光反射ドット
303 LED
304 光反射板
305 光拡散板
306 導入光
401 熱電素子
402 熱伝導体
403 熱交換手段
404 フィン
405 温度センサー
406、507 リード線
501 p型熱電半導体
502 n型熱電半導体
503 配線電極
504 引き出し電極
505、506 熱伝導板
601 温度変換回路
602 電流制御回路
603 電源回路
604 外部コンセント
605 コンソール
606 温度制御手段
701 熱伝導基板
702 観察穴
703 光源








































Claims (3)

  1. 1つの平面を有し、該平面の温度を自由に調節することができる温度調節手段と、板状部分を有し、一方の平面から光を発光することが可能な板状発光手段とを備え、該板状発光手段の他方の平面と前記温度調節手段の温度調節可能な平面とを熱伝導良く接続し、前記温度調節手段が、熱電素子と、該熱電素子の一端に熱伝導良く接続する熱交換手段と、前記熱電素子の他端に熱伝導良く接続する温度センサーと、該温度センサーで測定した温度により前記熱電素子に流す電流の量や向きを制御して前記温度調節手段の温度を調節する温度制御手段とを有し、前記板状発光手段の発光面に観察対象部材を熱伝導良く接続して置いたときに、前記板状発光手段の発光面の反対面に配置されている熱電素子を有する前記温度調節手段によって温度調節を行いながら前記板状発光手段からの透過光で観察することを特徴とする観察装置。
  2. 前記板状発光手段が、導光板を有するバックライトであることを特徴とする請求項1に記載の観察装置。
  3. 前記板状発光手段が、EL(エレクトロルミネッセンス)素子を有するバックライトであることを特徴とする請求項1に記載の観察装置。
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