JP4558756B2 - 架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法 - Google Patents

架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4558756B2
JP4558756B2 JP2007076201A JP2007076201A JP4558756B2 JP 4558756 B2 JP4558756 B2 JP 4558756B2 JP 2007076201 A JP2007076201 A JP 2007076201A JP 2007076201 A JP2007076201 A JP 2007076201A JP 4558756 B2 JP4558756 B2 JP 4558756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
wire
interference
cover material
interference line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007076201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008236969A (ja
Inventor
貞法 村上
淳 山縣
哲世 浅見
信男 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Co Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP2007076201A priority Critical patent/JP4558756B2/ja
Publication of JP2008236969A publication Critical patent/JP2008236969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4558756B2 publication Critical patent/JP4558756B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Description

この発明は、電柱等の柱間に架け渡された架渉線を撤去したり張り替える際、当該架渉線をカバー材にて覆うための架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法に関するものである。
電柱や鉄塔等の柱間に架け渡された架渉線には、経年劣化による張替えや撤去が必要となる。特に、架空送電線の鉄塔頂部にある裸線である架空地線には、時間の経過とともに錆が発生する。従来、このような地線の張替工事は、既設地線の末端に新しい地線(新線)を接続して行う吊り金車による引き抜き工法を行っていた。あるいは、既設の地線を吊り金車の母線として、新線を延線して仮に張り上げた状態にし、吊り金車を反転させて新線を母線として既設地線の撤去を行っていた。しかし、いずれの工法も、既設地線を引き抜く際、あるいは既設地線に吊り金車を移動させる際に錆が落下し、地線の下側にある建物等に錆が降りかかるおそれがあった。また、地線の張替えや撤去の際、当該地線が痛んでいると、引っ張ることにより切断されるおそれがある。したがって、地線張替えの際には、地線をカバー材などで覆い、錆の落下を防止したり、補強してから張替えをすることが好ましい。
電線等の架渉線をラッピングするための装置や方法が特許文献1〜5に開示されている。特許文献1の縦添えテーピング装置及び縦添えテーピング方法は、テープの巻き付け不良を防止するものであり、特許文献2の電線用ラベルラッピング装置は、自動的に電線の周方向にラベルを貼り付けるものであり、特許文献3の縦添えテープ成形装置は、やはり不良品の発生を防止するものである。また、特許文献4のテープ縦添え電線の製造方法及びその装置は、設備コストを抑え、一定品質で生産効率を向上させるものであり、特許文献5のシールド付き絶縁電線製造装置は、テープを縦添えして円筒状に形成したシールドに皺を生じることなく、絶縁被服層を形成するものである。
特開平10−3831号公報 特開平11−126521号公報 特開平8−96636号公報 特開2001−52548号公報 特開2002−279840号公報
しかしながら、特許文献1〜5に記載のものは、架渉線の製造時に被覆するためのものであり、製造工場の中でのみしか実施することができない。したがって、装置は大型のものであり、そのためのスペースも必要なものである。これらの装置は、劣化した地線等の架渉線を張替える際に適用することができない。
この発明は、上記従来技術を考慮したものであって、簡単かつコンパクトな構造で、既設の架渉線の撤去や張替えに際して当該架渉線をカバー材で確実に覆い、これにより、例えば地線張替えの際に錆の落下を防止したり、地線を補強することのできる架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法の提供を目的とするものである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、柱間に架け渡された架渉線を挟んで対向する位置に配設された複数のローラからなるローラユニットと、前記架渉線を挟んで対向する位置に配設されたテープ状のカバー材が巻回されたリールと、前記対向する複数のローラを相互に近接させるよう付勢する弾設機構とを備え、前記架渉線に沿って移動可能な装置本体からなり、前記ローラユニットは、前記装置本体の前記架渉線に対する進行方向前側から、第1ローラ、第2ローラの順に配設されて形成され、前記第1ローラ及び第2ローラは、前記弾設機構により前記架渉線を挟持し、前記架渉線に当接しながら回転可能であり、前記カバー材は、対向する他方のリールから繰り出されるカバー材との合わせ面で接着可能であり、前記第2ローラは、前記架渉線を挟んで対向する複数対のローラが前記架渉線に沿って備わり、前記弾設機構は、前記架渉線に対して同じ側の前記第1ローラの両側面と、前記架渉線に対して反対側の前記第2ローラの両側面とをそれぞれ連結する連結部材を有し、前記ローラユニットの同じ側の側面に形成された前記連結部材は、その交点で互いに回動可能に接続され、少なくとも一つの側の連結部材の端部同士を接近させるよう付勢する弾性部材が備わることを特徴とする架渉線ラッピング装置を提供する。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記カバー材は粘着テープからなり、前記第1ローラ及び前記第2ローラの外周面には溝が形成され、前記第1ローラの溝は、断面が略半楕円形状に切欠かれ、前記第2ローラの溝は、断面が三角形状に切欠かれることを特徴としている
請求項3の発明では、請求項1又は2のいずれかに記載の架渉線ラッピング装置を用いた架渉線ラッピング方法であって、前記架渉線に前記装置本体を取り付け、前記各リールのカバー材の一端部を前記架渉線に固定し、前記装置本体を前記架渉線に沿って移動させ、これにより前記各リールから前記カバー材が繰り出され、前記各第1ローラにより、前記架渉線に前記カバー材を押し付けると同時に他のカバー材と接着した後、前記第2ローラで前記架渉線を覆って前記カバー材相互をさらに接着することを特徴とする架渉線ラッピング方法を提供する。
請求項1の発明によれば、第1ローラ及び第2ローラを架渉線に沿って回転させ、装置本体を移動させることにより、一対のリールからそれぞれカバー材が繰り出され、これらのカバー材の合わせ面で架渉線を挟んで接着するので、架渉線をカバー材で密封して覆うことができる。したがって、例えば地線の張替えの際に、事前に地線をカバー材で覆うことができ、作業中の錆の落下を防止できる。また、カバー材によるラッピング操作は、装置本体を架渉線に沿って移動させるだけで行うことができるので、簡単かつコンパクトな構造でこれを実現でき、装置が小型化する。また、第2ローラが架渉線に沿って複数個備わるため、これにより確実に架渉線を複数個の第2ローラで挟んでガイドすることができ、装置本体が架渉線から外れることなく、確実に架渉線に沿って移動させることができる。さらに、カバー材が架渉線からずれることはない。
また、ローラユニットの少なくとも一つの側の側面に形成された連結部材が端部において相互に近接するよう付勢された弾性部材で弾設されるため、回動可能に接続された交点を軸として、連結部材の他方の端部においても同様に弾設することができる。すなわち、一方の端部に弾性部材を設けることにより、連結部材で連結されたローラの全てについて弾設することができる。この弾性部材の配設位置を、交点より遠い方の端部に設ければ、てこの原理により、弾性部材の弾性力を効率よく利用できる。
また、請求項の発明によれば、まず第1ローラの溝により、粘着テープからなるカバー材と架渉線の当接面を長手方向に沿って接着するとともに、カバー材の両側縁を仮止めでき、さらに第2ローラでカバー材同士の合わせ面を確実に接着するので、架渉線をカバー材で確実に密封させて覆うことができる。さらに、痛んだ架渉線の補強をして張替え時の引っ張りに耐えるようにすることができる。
また、請求項の発明によれば、装置本体を移動させて架渉線をカバー材で確実に密封させて覆うことができるので、例えば既設地線の撤去や張替えの際に、予めカバー材で覆うことにより、地線に発生した錆等が作業中に下方に落下することを防止できる。
この発明は、柱間に架け渡された架渉線を挟んで対向する位置に配設された複数のローラからなるローラユニットと、前記架渉線を挟んで対向する位置に配設されたテープ状のカバー材が巻回されたリールと、前記対向する複数のローラを相互に近接させるよう付勢する弾設機構とを備え、前記架渉線に沿って移動可能な装置本体からなり、前記ローラユニットは、前記装置本体の前記架渉線に対する進行方向前側から、第1ローラ、第2ローラの順に配設されて形成され、前記第1ローラ及び第2ローラは、前記弾設機構により前記架渉線を挟持し、前記架渉線に当接しながら回転可能であり、前記カバー材は、対向する他方のリールから繰り出されるカバー材との合わせ面で接着可能であり、前記第2ローラは、前記架渉線に沿って複数個備え、架渉線をカバー材で確実に密封して覆うことができる架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法である。
図1はこの発明に係る架渉線ラッピング装置の側面図であり、図2は図1の平面図である。
図示したように、この発明に係る架渉線ラッピング装置の装置本体1は、リール2と、複数個のローラ3,4,5からなるローラユニット6と、連結部材7で構成される。3は第1ローラ、4,5は第2ローラである。これらのリール2、及びローラ3〜5は、それぞれ架渉線8を挟んで対向する位置(図では上下)に一対ずつ設けられる。すなわち、リール2は上側リール2aと下側リール2bからなり、第1ローラ3は上側第1ローラ3aと下側第1ローラ3bからなり、第2ローラ4,5はそれぞれ上側第2ローラ4a,5aと下側第2ローラ4a,5bからなる。
連結部材7は例えば金属製の板状部材であり、架渉線8に対して同じ側のリール2と第1ローラ3、すなわち上側リール2aと上側第1ローラ3aの両側面と、架渉線8に対して反対側、すなわち下側第2ローラ4b,5bの両側面とをそれぞれ連結する(連結部材7a)。下側リール2b及び下側第1ローラ3bと、上側第2ローラ4a,5aも同様に連結部材7bで連結される。各連結部材7a,7bは架渉線8に対応する位置で交わり、その交点Xで互いに回動可能に接続される。これらのリール2及びローラ3〜5の同じ側の側面の連結部材7a,7bは、その対向する端部近傍で弾性部材9により接続される。この弾性部材9による接続は、左右両側の連結部材7に施される。
したがって、リール2、及びローラユニット6の同じ側の側面に形成された連結部材7a,7bが、その端部において弾性部材9で連結部材7aと7bとが接近するように付勢されるため、連結部材7a,7bの他方の端部においても交点Xを軸として同様に弾設することができる。すなわち、一方の端部に弾性部材9を設けることにより、連結部材7で連結されたリール2及びローラ3〜5の全てを上下の各リール及びローラが近接するように弾設することができる。なお、リール2については、後述するようにカバー材12a,12bを第1ローラ3の手前に繰り出される機構であれば、図に示すような連結部材7を介して他のローラと連結されていなくてもよい。
また、第2ローラ4,5の両側面と連結部材7との連結は、第2ローラ4,5の軸に沿って配設される板状の補助部材10を介して行われる。したがって、弾性部材9による弾性力を均等に第2ローラ4,5に対して分散させることができる。また、このような構成にすることにより、交点Xから連結部材7の第2ローラ4,5側の端部がリール2側の端部までの距離より短くなるので、リール2側に設けた弾性部材9の弾性力がてこの原理により効率よく利用することができる。弾性部材9としては、戻しバネを用いることができる。
このような弾性力により、第1ローラ3及び第2ローラ4,5は架渉線8を挟持し、架渉線8に当接しながら回転可能である。したがって、連結部材7bに設けた引っ張り用のロープ11を引っ張ることにより、第1ローラ3及び第2ローラ4,5が架渉線に当接しながら回転し、装置本体1が架渉線8に沿って移動する。このとき、上下のリール2a,2bから繰り出される粘着テープからなる上下のカバー材12a,12bは、上下の第1ローラ3a,3b及び第2ローラ4a,4b,5a,5bにより、架渉線8を挟みながら互いに合わせ面で貼着(接着)し、架渉線8を密封して覆う。カバー材12a,12bは、リール2a,2bに備わるフランジ21に沿って送り出されるため、架渉線8に対してずれて送り出されることはない。なお、(B)ではカバー材12a,12bは破線で示している。
さらに、装置本体1の第2ローラ4,5がガイドの役目を果たし、常に前方の第1ローラ3を架渉線8に載せ、かつ、当該架渉線8の中央に第1ローラが位置するようになる。したがって、カバー材12a,12bも常に、架渉線8がカバー材12a,12bの中央部に当接するようにガイドされる。
したがって、柱に既設された架渉線8の張替えの際に、事前に架渉線8をカバー材12a,12bで覆うことができ、架渉線8に発生している錆の落下を防止できる。特に、錆の発生が多い地線の張替えや撤去の際に効果を奏する。また、張替えや撤去の際に、架渉線8が痛んでいる場合に、引張りにより架渉線8が切断されることを防止するため、これで覆うことにより、既設架渉線8の補強としても用いることができる。
また、このようなカバー材12a,12bによるラッピング操作は、装置本体1を架渉線8に沿って移動させるだけで行うことができるので、簡単かつコンパクトな構造でこれを実現でき、装置が小型化する。すなわち、現場での作業に好適である。特に宙乗器から作業者が引張ロープ11を引いて装置本体1を移動させる場合等に、作業性が向上する。
装置本体1は、架渉線8に難着雪リングが備わっている場合でも、難着雪リングごとカバー材12a,12bでラッピングしながら移動させることが可能である。したがって、このような架渉線8の張替えや撤去時に難着雪リングが落下することを防止できる。
第2ローラ4,5は、図では2個の第2ローラを示したが、2個以上であることが好ましい。これにより、確実に架渉線8を複数個の第2ローラで挟んでガイドすることができ、装置本体1が架渉線8から外れることなく、確実に架渉線8に沿って移動させることができる。したがって、第2ローラ4,5の間隔も長いほうが、安定して装置本体1を移動させることができるため好ましい。
13は装置本体1の上下方向の位置を安定化させるための錘部材である。この発明に係るラッピング装置は、架渉線8に対して上下方向からローラユニット6で挟持して装置本体1を移動させる他に、左右方向から挟持して移動させても架渉線8をカバー材12a,12bにて確実にラッピングできるので、錘部材13を備えるか否かは適宜自由に選択できる。14は可動ピンであり、これを引き抜くことにより、一方の側面の連結部材7を装置本体1から取り外すことができる。このように片側の連結部材7を取り外した状態で、架渉線8をローラユニット6で挟み込み、連結部材7を取り付けて、装置本体1を架渉線8にセットする。
図3は架渉線とカバー材を示す概略断面図であり、(A)は第1ローラ通過後の状態を示し、(B)は第2ローラ通過後の状態を示す。また、図4はカバー材で被覆された架渉線の概略斜視図である。また、図5は第1ローラ及び第2ローラの例を示す概略断面図である。
第1ローラ3(図1参照)及び第2ローラ4,5(図1参照)の外周面には溝15,16(図1参照)がそれぞれ形成される。第1ローラ3の溝15は、図5(A)に示すように、断面略楕円形状が好ましい。第2ローラ4,5の溝16は、図5(C)に示すように、断面三角形状が好ましい。溝15,16をこのような形状にすることにより、架渉線8をラッピングは以下のように行われる。
第1ローラ3が通過した架渉線8では、カバー材12a,12bの両側縁同士が貼着され、さらにカバー材12a,12bと架渉線の当接面(図では上下2面)が接着される。この状態で次に第2ローラ4,5が通過すると、図3(B)及び図4に示すように、カバー材12a,12bが架渉線8に密着して互いに貼着される。これにより、架渉線8をカバー材12a,12bで確実に密封して覆うことができる。また、このように第1ローラ3、第2ローラ4,5を用いて2段階でラッピングすることにより、確実なラッピングを行うことができる。なお、第1ローラ3の溝15が架渉線8の断面に対して幅広に形成され、第2ローラの溝16が架渉線8の断面幅と略同等の大きさであれば、溝15,16の形状はどのような形状であってもよい。溝15としては、例えば、図5(B)に示すような、角が丸まった半矩形断面でもよいし、溝16としては、例えば、半円形状でもよい。第2ローラ4,5の溝16は、図5(C)で示すような断面三角形状とすれば、架渉線8がカバー材12a,12bの中央部に誘導されやすいため、好ましい。
このような溝15,16の形状と、上述した第2ローラ4,5の架渉線8のガイド、さらにはリール2に備わるフランジ21とで、カバー材12a,12bが架渉線8からずれることなく確実にラッピングすることができる。
図6はこの発明に係るラッピング装置を用いて架渉線をラッピングする状態を示す概略図であり、図7は図6のラッピング装置近傍の拡大図である。
図示したように、電柱や鉄塔等の柱17,17間に地線や電線、あるいは通信ケーブル等の架渉線8が架け渡される。このうち、例えば頂部の架渉線(地線)8の張替えを行う際、まず、架渉線8に装置本体1をセットする。次に、上下のリール2から引き出したカバー材12a,12bの各端部を第1ローラ3の手前付近で架渉線8を挟んで接着(貼着)する。このようにして架渉線8にセットされた装置本体1を、宙乗器18上の作業者Wが引張ロープ11を引っ張ることにより移動させ(図7の矢印L方向)、架渉線8をカバー材12a,12bでラッピングする。宙乗器18をセットする際は、宙乗器18を備え付ける架渉線に難着雪リングがあればそれを取り外してからセットする。
このとき、連結部材17にケブラーロープ19を接続し、架渉線8を母線として吊り金車20を柱17,17間に展開する(図では1個の吊り金車のみ記載)。ラッピングが完了し、装置本体1を回収した後、吊り金車に載せた延線ロープを引っ張り、延線ロープの後端に接続した新しい架渉線を引っ張って柱17,17間に新しい架渉線を張る。そして、既設架渉線と新しい架渉線を入れ替えて、既設架渉線を引き抜く。これにより、新線(図示省略)と既設架渉線8が入れ替わる。そして、既設架渉線8を回収する。このとき、既設架渉線8にはカバー材12a,12bがラッピングされているので、架渉線8に発生している錆が下側の建物Bや車C等に降りかかることはない。また、カバー材12a,12bで覆うことにより、痛んだ架渉線の跳ねも覆われるので、吊り金車20によりスムーズに回収することができる。なお、カバー材12a,12bで覆っても、カバー材12a,12bは柔軟な部材のため、架渉線8は展開された吊り金車20に沿って移動可能である。
なお、図では宙乗器18上の作業者Wが引張ロープ11を引っ張って装置本体1を移動させる方法を示したが、作業者Wは地上から(進行方向斜め下方向から)引張ロープ11を引っ張って装置本体1を移動させてもよい。また、他の架渉線に沿って移動する自走機に引張ロープ11を接続し、自動で装置本体1を移動させてラッピング及び吊り金車の展開を行ってもよい。
図8はこの発明に係る架渉線ラッピング装置を用いたラッピング方法のフローチャート図である。
ステップS1:
装置本体を架渉線に取り付ける。この取り付けは、装置本体の可動ピンを引き抜き、片側の連結部材を取り外して第1ローラ及び第2ローラで架渉線を挟み込み、再び連結部材を取り付けて行われる。この後、予めカバー材をリールから巻き出し、第1ローラの手前付近で架渉線を挟みながら貼着する。
ステップS2:
装置本体を架渉線に沿って移動させる。これにより、リールからカバー材が繰り出され、架渉線を覆ってラッピングを施す。このとき、第1ローラでまず架渉線とカバー材を貼着し、次に第2ローラにより二つのカバー材で架渉線を確実に密封する。
以上の工程までがこの発明に係るラッピング方法であるが、このようなラッピング方法を用いて架渉線の張替え作業をする際は、さらに以下の工程を行う。以下の工程は、従来行われている吊り金車工法であるが、他の適宜の工法で張り替えてもよい。
ステップS3:
装置本体の移動とともに、装置本体に接続された複数個の吊り金車を架渉線上に展開する。展開終了後、すなわち装置本体が隣の柱まで移動したら、装置本体を回収する。
ステップS4:
前記複数個の吊り金車に載せた延線ロープの後端に接続された新線を吊り金車上に展開し、新線を柱間に延線した後緊張させて既設架渉線と入れ替える。
ステップS5:
吊り金車に沿って既設の架渉線を回収する。回収された架渉線は、カバー材を剥がされて倉入れ可能な状態とされる。
ステップS5:
既設の架渉線を回収した後、吊り金車を回収する。
この発明に係る架渉線ラッピング装置の側面図である。 図1の平面図である。 架渉線とカバー材を示す概略断面図であり、(A)は第1ローラ通過後の状態を示し、(B)は第2ローラ通過後の状態を示す。 カバー材で被覆された架渉線の概略斜視図である。 第1ローラ及び第2ローラの例を示す概略断面図である。 この発明に係るラッピング装置を用いて架渉線をラッピングする状態を示す概略図である。 図6のラッピング装置近傍の拡大図である。 この発明に係る架渉線ラッピング装置を用いたラッピング方法のフローチャート図である。
符号の説明
1:装置本体、2:リール、2a:上側リール、2b:下側リール、3:第1ローラ、3a:上側第1ローラ、3b:下側第1ローラ、4:第2ローラ、4a:上側第2ローラ、4b:下側第2ローラ、5:第2ローラ、5a:上側第2ローラ、5b:下側第2ローラ、6:ローラユニット、7:連結部材、8:架渉線、9:弾性部材、10:補助部材、11:引張ロープ、12a,12b:カバー材、13:錘部材、14:可動ピン、15:溝、16:溝、17:柱、18:宙乗器、19:ケブラーロープ、20:吊り金車、21:フランジ、W:作業者、X:交点

Claims (3)

  1. 柱間に架け渡された架渉線を挟んで対向する位置に配設された複数のローラからなるローラユニットと、
    前記架渉線を挟んで対向する位置に配設されたテープ状のカバー材が巻回されたリールと、
    前記対向する複数のローラを相互に近接させるよう付勢する弾設機構とを備え、前記架渉線に沿って移動可能な装置本体からなり、
    前記ローラユニットは、前記装置本体の前記架渉線に対する進行方向前側から、第1ローラ、第2ローラの順に配設されて形成され、
    前記第1ローラ及び第2ローラは、前記弾設機構により前記架渉線を挟持し、前記架渉線に当接しながら回転可能であり、
    前記カバー材は、対向する他方のリールから繰り出されるカバー材との合わせ面で接着可能であり、
    前記第2ローラは、前記架渉線を挟んで対向する複数対のローラが前記架渉線に沿って備わり、
    前記弾設機構は、前記架渉線に対して同じ側の前記第1ローラの両側面と、前記架渉線に対して反対側の前記第2ローラの両側面とをそれぞれ連結する連結部材を有し、前記ローラユニットの同じ側の側面に形成された前記連結部材は、その交点で互いに回動可能に接続され、少なくとも一つの側の連結部材の端部同士を接近させるよう付勢する弾性部材が備わることを特徴とする架渉線ラッピング装置。
  2. 前記カバー材は粘着テープからなり、前記第1ローラ及び前記第2ローラの外周面には溝が形成され、前記第1ローラの溝は、断面が略半楕円形状に切欠かれ、前記第2ローラの溝は、断面が三角形状に切欠かれることを特徴とする請求項1に記載の架渉線ラッピング装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の架渉線ラッピング装置を用いた架渉線ラッピング方法であって、
    前記架渉線に前記装置本体を取り付け、
    前記各リールのカバー材の一端部を前記架渉線に固定し、
    前記装置本体を前記架渉線に沿って移動させ、
    これにより前記各リールから前記カバー材が繰り出され、
    前記各第1ローラにより、前記架渉線に前記カバー材を押し付けると同時に他のカバー材と接着した後、前記第2ローラで前記架渉線を覆って前記カバー材相互をさらに接着することを特徴とする架渉線ラッピング方法。
JP2007076201A 2007-03-23 2007-03-23 架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法 Active JP4558756B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007076201A JP4558756B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007076201A JP4558756B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008236969A JP2008236969A (ja) 2008-10-02
JP4558756B2 true JP4558756B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=39909077

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007076201A Active JP4558756B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4558756B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4913881B2 (ja) * 2010-03-10 2012-04-11 古河電気工業株式会社 テープ巻付方法、該方法を用いた電線張替工法及びテープ巻付装置
JP5546376B2 (ja) * 2010-06-30 2014-07-09 株式会社かんでんエンジニアリング 架空線被覆装置および架空線被覆工法
JP5006983B1 (ja) * 2011-07-20 2012-08-22 中部電力株式会社 電線カバー材取付け装置及び取付方法
CN104204819A (zh) * 2012-03-30 2014-12-10 埃尔瓦有限公司 被配置为在传输线行进并提供辅助的移动设备
JP6295188B2 (ja) * 2014-11-27 2018-03-14 岳南建設株式会社 電線被覆テープの貼着装置及び貼着方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4835386A (ja) * 1971-09-04 1973-05-24

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4835386A (ja) * 1971-09-04 1973-05-24

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008236969A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4558756B2 (ja) 架渉線ラッピング装置及びこれを用いた架渉線ラッピング方法
EP2653613B1 (en) Method for horizontal winding and horizontal unwinding parallel stell stranded wire
CN104944282B (zh) 一种用于起重机中钢丝绳更换的方法
CN108861898B (zh) 一种电铲尾线电缆收放车装置
KR101261457B1 (ko) 다수의 케이블 선출장치
JP4101828B2 (ja) 電線張替工法及びそれに使用する防護ネット
JP5065814B2 (ja) 電線張替工法
JP2007137557A (ja) ロープ交換方法およびクレーン
IT201900001845A1 (it) Macchina di recupero di un cavo
US20110108786A1 (en) Axial displacement device, line deployment system, and a method for deploying a line
JP5926582B2 (ja) 送電線の改修方法
JP2018065558A (ja) 索道設備の支索を再配置するための装置および方法
CN202862421U (zh) 四辊绕线机构
JP2013195744A (ja) 光ケーブルの製造装置および製造方法
JP4953870B2 (ja) 搬送具、管路内電線布設システム及び管路内電線布設方法
CN215052257U (zh) 波形钢腹板桥梁体外索穿束结构
JP4562194B2 (ja) 架空ケーブルの布設工法
KR20170115755A (ko) 케이블 포설장치
KR101441846B1 (ko) 와이어 스위프트의 제동장치, 제동방법, 이를 이용한 와이어 스위프트 및 이를 이용한 현수교용 육각단면 와이어 스트랜드 제작장치
CN114566920B (zh) 一种电动车电机连接线固定装置
JPH03289308A (ja) ケーブル敷設用車両
KR20150082840A (ko) 케이블 이동장치 및 이동방법
KR102013591B1 (ko) 심선 교체에 의한 광섬유 센서 내장 심선을 구비한 스마트 강연선 제작장치 및 제작방법
CN218213552U (zh) 一种用于生产铠装光缆的铠装带系统
JPS593380B2 (ja) 線条体の巻取・輸送・繰出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4558756

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140730

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250