JP4558015B2 - 情報処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、割当対象物であるオブジェクトを時系列に割当が可能なリソースに関するリソースデータに対し、前記オブジェクトに関するオブジェクトデータの割当を管理する情報処理装置及びその制御方法、プログラムに関するものである。
高齢化が進む中、医療、介護、保健分野への人々の依存度は、ますます高まり、市場規模は急激に拡大している。一方、同分野のサービスを提供する側は、需要の伸びに対し、依然、人的物的なリソースが不足している。医療、介護等の施設のベッドや居室も例外ではなく、ベッドや居室に空きがないために、サービスが受けられない状況は常に発生している。
例えば、介護施設への入所希望者へのベッド割当は、通常、担当者が経験に基づいて行っている。また、割当は、単純に1つのベッドに割り当てるよりは、希望期間を期間的に分割して複数のベッドに割当てる複雑な割当が多い。よって、特にベッドの数が多かったりベッドが混雑している場合は、割当可能なベッドがあるにもかかわらずそれが探せなかったり、探せたとしても時間がかかったり、入所希望者の希望に合致しない割当しか見つからない等の問題があった。これは、入所者満足度の低下、更には経営環境の悪化に繋がりかねない。
本状況を改善するために、例えば、特許文献1では、入所者情報やベッド割当状況情報などを元に、自動的にベッドを割当てる仕組みが提案されている。
特開2002−297760号公報
上記従来技術は、入所者とベッドの合致度を示す決められた指標に基づき、担当者の判断を介入させることなく、自動的にベッドを割り当てていた。そのため、割当結果が、必ずしも入所者の満足を考慮した結果にならない可能性があった。
例えば、入所者の満足を考えるには、個室/大部屋希望、トイレとの距離、仲の悪い人との距離、ドアに近いかどうか、特定の部屋番号指定(入所者が痴呆の場合等)、入所者の病状や体調、部屋の日当たり、といった様々な指標が考えられる。
しかし、指標の数自体が多く、各入所者の希望は千差万別で刻々と変化するため、全情報のシステムへの入力・維持は事実上不可能である(所謂、経験と勘と言われる部分である)。よって、入所者の満足を十分考慮するには、自動化されたベッド割当では不完全であり、何らかの方法で担当者の判断を介入させる必要がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、複数の資源に、割当対象物を効率的かつより適切に割り当てることが可能なユーザインタフェースを実現する情報処理装置及びその制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、割当対象物であるオブジェクトを時系列に割当が可能なリソースに関するリソースデータに対する、前記オブジェクトに関するオブジェクトデータの割当を管理する情報処理装置であって、割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てる割当期間を示す第1の情報を格納する格納手段と、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てるための割当条件を設定する設定手段と、前記第1の情報、及び前記割当条件に基づいて、前記割当対象のオブジェクトデータの割当候補となるリソースデータを検索し、割当候補データとして格納する検索手段と、前記割当候補データの内、少なくとも2つの割当候補データを対照的にタイムチャート表示する表示手段と、を備え、前記表示手段は、前記割当候補データに関する情報として、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、該抽出されたリソースデータへのオブジェクトデータの割当状態である第1割当状態をタイムチャート表示するとともに、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、当該抽出されたリソースデータへの他のオブジェクトデータの割当状態である第2割当状態をタイムチャート表示することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、割当対象物であるオブジェクトを時系列に割当が可能なリソースに関するリソースデータに対する、前記オブジェクトに関するオブジェクトデータの割当を管理する情報処理装置の制御方法であって、割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てるための割当条件を設定する設定工程と、格納装置に格納されている割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てる割当期間を示す第1の情報、及び前記設定工程で設定された前記割当条件に基づいて、前記割当対象のオブジェクトデータの割当候補となるリソースデータを検索し、割当候補データとして格納する検索工程と、前記割当候補データの内、少なくとも2つの割当候補データを対照的にタイムチャート表示する表示工程と、を備え、前記表示工程は、前記割当候補データに関する情報として、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、該抽出されたリソースデータへのオブジェクトデータの割当状態である第1割当状態をタイムチャート表示するとともに、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、当該抽出されたリソースデータへの他のオブジェクトデータの割当状態である第2割当状態をタイムチャート表示することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明によるコンピュータプログラムは以下の構成を備える。即ち、コンピュータを、割当対象物であるオブジェクトを時系列に割当が可能なリソースに関するリソースデータに対する、前記オブジェクトに関するオブジェクトデータの割当を管理する情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てる割当期間を示す第1の情報を格納する格納手段と、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てるための割当条件を設定する設定手段と、前記第1の情報、及び前記割当条件に基づいて、前記割当対象のオブジェクトデータの割当候補となるリソースデータを検索し、割当候補データとして格納する検索手段と、前記割当候補データの内、少なくとも2つの割当候補データを対照的にタイムチャート表示する表示手段、として機能させ、前記表示手段は、前記割当候補データに関する情報として、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、該抽出されたリソースデータへのオブジェクトデータの割当状態である第1割当状態をタイムチャート表示するとともに、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、当該抽出されたリソースデータへの他のオブジェクトデータの割当状態である第2割当状態をタイムチャート表示することを特徴とする。
本発明によれば、割当対象となるオブジェクトをリソースに割り当てることにより影響を受ける他のオブジェクトデータのリソースへの割り当てを合わせて表示することで、当該割当対象となるオブジェクトをリソースに割り当てることにより影響を受ける影響範囲の大きさを容易に視認することが可能な、複数の資源に、割当対象物を効率的かつより適切に割り当てることが可能なユーザインタフェースを提供する情報処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラムを提供することが可能となる。
本発明は、その実施形態として、例えば、介護施設の入所希望者に対するベッド割当を支援するベッドコントロールシステムを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
つまり、複数の資源(公共施設、企業、集合住宅等のあるゆる施設内の居室や会議室、倉庫、ビル、カラオケルーム、テナント、スポーツ施設(テニスコート、野球場等))に、割当対象物(人間、組織、物品等)を時系列に割り当てることが要求されるシステムであれば、どのようなシステムでも、以下の実施形態と同様に本発明を適用することができる。
まず、本発明の特徴を説明するために、上述した本発明が解決しようとする課題の内容を、再度、説明する。
本発明が解決しようとする課題としては、以下の点がある。
・資源の良好な割当計画の判断指標が、環境により変動する。
・資源の良好な割当計画の全ての判断指標の定量化が難しい。
・資源稼働率の高低により、資源の良好な割当計画を立案する課題難易が異なる。
稼働率 高 : 課題難易→高 手動計画や1つしか解を出さない自動計画では、不完全で課題がある(自動ロジックでは、良好な割当計画が計画できない可能性が高い)。
稼働率 低 : 課題難易→低 但し、計画の操作性向上に課題(手動計画や、自動計画の差が出難い領域、自動計画では弊害もある)がある。
そこで、本発明は、上記の課題構造の全てを解決するための仕組みを提案する。その具体的な実現手段としては、課題の構造上、完全な評価指標の定量化が難しい領域であるため、人の意志を明確に割当計画へ反映することに主眼をおいた効果的で汎用性の高いユーザインフェースを提供する。また、このユーザインタフェースでは、計画作業効率を更に高めるために、好適な計画候補だけを提供して、最終的に、人の選択判断の余地を与えた良好な割当計画を決定することを実現する。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
まず、本実施形態のベッドコントロールシステムの機能構成について、図1を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態のベッドコントロールシステムの機能構成を示す図である。
図1において、100はベッドコントロール部であり、本実施形態のベッドコントロールシステムを実現するための各種構成要素を制御する。
ベッドコントロール部100において、101は手動計画部であり、ある施設(本実施形態の場合、介護施設)の複数の資源(本実施形態の場合、ベッド)に対し、複数の割当対象物(本実施形態の場合、入所希望者)を手動で割り当てる手動計画を行うためのユーザインタフェース(手動計画画面)を生成して、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、手動計画に係る各種処理を実行する。
102は割当候補表示部であり、操作部105を介して入力された条件に基づいて、割当対象物を割り当てる割当候補を表示し、かつ最終的な割当候補を確定するためのユーザインタフェースを生成して、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、割当に係る各種処理を実行する。
103は割当候補列挙部であり、操作部105を介して入力された条件に基づいて、データ格納部104を参照して、割当対象物を割り当てる割当候補を検索し、その検索結果を割当候補表示部102が生成するユーザインタフェース上に出力する。
104はデータ格納部であり、本実施形態のベッドコントロールシステムで使用する各種データを格納する。
データ格納部104には、予約データ104a、ベッドデータ104b、部屋データ104c、割当候補データ104d、入所者データ104e、割当状況データ104f、入所者近接不可データ104g、割当候補列挙条件データ104hが格納されている。
ここで、各データの内容は、
[予約データ104a]:対象者、予約期間、希望部屋タイプ等の予約に関する情報
[ベッドデータ104b]:ベッド名、部屋名、フロア名等のベッドに関する情報
[部屋データ104c]:部屋タイプ(個室、大部屋)等の部屋に関する情報
[割当候補データ104d]:予約に対する、ベッド(0〜N回の転ベッドあり)への割当方法(=割当候補)に関する情報
[入所者データ104e]:性別、年齢等の入所者のプロフィール情報
[割当状況データ104f]:現在のベッドへの予約の割当状況に関する情報
[入所者近接不可データ104g]:入所者同士の近接可否、度合いに関する情報
[割当候補列挙条件設定データ104h]:転ベッド回数の重み等の割当候補列挙条件に関する情報
となっている。
105は操作部であり、ベッドコントロールシステムが提供する各種処理を実行するための各種入力を行う。106は表示部であり、ユーザインタフェース等の各種画像を表示する。
このように、本発明では、複数の資源(リソース)に関する情報を示すリソースデータと、そのリソースデータに割り当てる割当対象物(オブジェクト)に関する情報を示すオブジェクトデータをデータ格納部104に格納しておき、これらのデータを用いて、リソースデータに対してオブジェクトデータを効率的にかつより適切に割り当てるためのユーザインタフェースを、手動計画部101、割当候補表示部102及び割当候補列挙部103を用いて実現する。
次に、データ格納部104に格納されている各種データの詳細構成について、図2を用いて説明する。
図2は本発明の実施形態のデータ格納部に格納されている各種データの詳細構成を示す図である。
図2では、データ格納部に格納されている各種データの詳細構成として、データ種別、各種別のデータを構成する項目データの項目名、及びその内容を示す説明から構成されている。
例えば、予約データ104aは、項目データとして、予約ID、入所者ID、開始希望日、開始希望時刻等が存在する。以下、同様に、他の種別のデータについても、各種項目データが存在する。
尚、図2の各種データは一例であり、用途や目的に応じて、様々なデータあるいは項目データが構成されることは言うまでもない。
次に、本実施形態のベッドコントロールシステムを実現する情報処理装置のハードウェア構成について、図3を用いて説明する。
図3は本発明の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
301はCPUであり、情報処理装置全体の制御を実行する。302はRAMであり、データ作業領域、一時待避領域として機能する。303はROMであり、情報処理装置を制御するための各種制御プログラムや設定情報等を記録する。
304はハードディスクドライブ(HDD)であり、画像データ等の各種データを記憶する。305はネットワークI/Fであり、ネットワーク104を介するデータの送受信を行う。
306はビデオI/Fであり、ディスプレイ部321に表示する画像の表示制御を行う。321はディスプレイ部であり、液晶やCRT等から構成され、図1の表示部106に対応する。
307はポインティングデバイスであり、例えば、マウス、入力タブレット、タッチパネル等から構成される。308はキーボードである。図1の操作部105は、このポインティングデバイス307及びキーボード308によって実現される。
309は外部記憶装置であり、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM、DVD−R/RW、DVD−RAM等から構成される。図1のデータ格納部104は、例えば、この外部記憶装置309内で実現される。
311は上記各構成要素を相互に接続するバスである。
尚、本実施形態では、1台の情報処理装置で図1のベッドコントロールシステムを実現する構成としているが、用途や目的に応じて、複数台の情報処理装置にベッドコントロールシステムの各種機能を分散させて実現するようにしても良い。
また、処理データ数が膨大な場合には、情報処理装置の負荷を分散させるために、あるいは複数箇所からベッドコントロールシステムを利用させるために、サーバクライアントシステムを構築して、このシステムにベッドコントロールシステムを搭載して実現するようにしても良い。但し、この場合は、データの整合性を保つために、サーバにアクセスするクライアント同士は排他的に制御されることが好ましい。
次に、本実施形態のベッドコントロールシステムの概要フローについて、図4を用いて説明する。
図4は本発明の実施形態のベッドコントロールシステムの概要フローを示すフローチャートである。
<ステップS401>
まず、システムが起動すると、ステップS401で、初期画面として、手動計画画面を表示する。尚、この処理の詳細については後述する。
<ステップS402>
ステップS402で、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、この手動計画画面から処理対象データである予約データを選択する。
<ステップS403>
ステップS403で、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、選択した予約データに対する、ベッドの割当方法を選択する。
<ステップS404>
ステップS403において、手動計画部101による手動計画機能を使用してベッドを割り当てる場合、ステップS404に進み、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、手動計画機能を利用した割当処理を実行する。尚、この処理の詳細については後述する。
<ステップS405>
一方、ステップS403において、割当候補列挙機能を使用してベッドを割り当てる場合、ステップS405に進み、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、割当候補表示部102による割当候補列挙機能を利用した割当処理を実行する。尚、この処理の詳細については後述する。
<ステップS406>
ステップS404あるいはステップS405の処理の確定後、ステップS406で、未処理の予約データの有無を判定する。未処理の予約データがある場合(ステップS406でNO)、ステップS402に戻り、未処理の予約データの選択を待機する。一方、未処理の予約データがない場合(ステップS406でNO)、処理を終了する。
次に、図4のステップS401の処理の詳細について、図5を用いて説明する。
図5は本発明の実施形態のステップS401の処理の詳細を示すフローチャートである。
図5の処理は、図8に示すような、手動計画画面800を生成する処理である。
<ステップS501>
まず、ステップS501で、ベッドコントロール部100は、データ格納部104を参照して、手動計画画面800を構成するために必要な、予約データ104a、ベッドデータ104b、部屋データ104c、入所者データ104e、割当状況データ104fを読み込む。
<ステップS502>
ステップS502で、手動計画画面800における横軸で規定される画面を生成する。具体的には、日時を表示し、大項目として週、中項目として日、小項目として時間を設定する。また、現在日時を示す時間軸806及びカレンダー部850を表示する。
尚、この横軸の単位幅は、操作部105によって、任意に変更できるものとする。また、カレンダー部850は、手動計画画面800の表示時の現在に日時が表示される。更に、ユーザは、所望の年月日をカレンダー部850上の各種コントロールを操作することで、所望の年月日近辺の内容を表示することができる。
<ステップS503>
ステップS503で、入所者の現在のベッドの割当状態を示すベッドビュー801を表示する。具体的には、ベッドデータ104b及び部屋データ104cに基づいて、ベッドビュー801を構成する列として、施設の棟を示す棟ID、フロアを示すフロアID、部屋グループを示す部屋グループID、部屋を示す部屋ID、ベッド番号を示すベッドIDを表示する。
また、ベッドの並び順は、[棟ID、フロアID、部屋グループID、部屋ID、ベッドID]の昇順である。
また、部屋IDで示される各部屋の並びは、同一部屋のベッドが固まっていることが好ましい。これは、ユーザが入所者近接不可制約、男女同部屋不可制約を確認しやすくするためである。例えば、図8では、部屋ID201のベッドID1〜4のベッド、次に、部屋ID202のベッドID1〜4のベッドというように、同一部屋のベッドが固まって表示されていることが確認できる。
また、入所者ビュー802での入所者の割当状況を示す入所者ビューピース選択に連動して、対象となるベッドがベッドビュー801上に表示されるようにスクロールする。
<ステップS504>
ステップS504で、ベッドビュー801を構成する各ベッド毎の入所者の割当状況を示すベッドビューピースを表示する。具体的には、割当状況データ104fから、各ベッドに関する情報を取得して、割当情報(開始・終了日時と割当先)をベッドビューピースとして表示する。
尚、図8では、例えば、部屋ID202のベッドID1に、入所者名「岩佐阿さ子」(女性)のベッドビューピース804の一部が表示(グレー表示)されている。また、部屋ID203のベッドID1に、入所者名「山田太郎」(男性)のベッドビューピース805の一部が表示(ハッチング表示)されている。また、それ以外の白表示部分は、ベッドの割当が可能な空き期間を示している。
また、ベッドビューピースは、その属性の1つである性別を視認できやすいように、男性と女性とで、その表示形態を異ならせて表示する。特に、図8では、男性のベッドビューピースはハッチング表示、女性のベッドビューピースはグレー表示で表示している。但し、表示形態は、これに限定されるものではなく、男性と女性を容易に識別可能であれば、色分け表示、他のテクスチャ表示等を使用することが可能である。
<ステップS505>
ステップS505で、割当対象の入所者を示す入所者ビュー802を表示する。具体的には、予約データ104a、入所者データ104e及び割当状況データ104fから、割当対象の入所者名を表示する。例えば、図8では、入所者名「鈴木すず」が表示されている。
<ステップS506>
ステップS506で、入所者ビュー802を構成する割当対象の入所者の入所希望期間である入所者ビューピースを表示する。具体的には、予約データ104a、入所者データ104e及び割当状況データ104fから、割当対象の入所者に関する情報を取得して、予約の[開始希望日、開始希望時刻]〜[終了希望日、終了希望時刻]の期間の内、未割当期間を算出し、未割当期間情報を入所者ビューピースとして表示する。
尚、図8では、入所者名「鈴木すず」の入所者ビューピースとして、ベッドビュー801で表示される期間は、未割当期間(希望予約期間)であることを示す入所者ビューピース(「未」の表示がなされている:未割当ピース802a)を表示している。
<ステップS507>
ステップS507で、割当対象の入所者に関する情報を示す予約リスト807を表示する。具体的には、予約データ104a、入所者データ104e及び割当状況データ104fから、割当済フラグが未割当の予約データ104aの入所者に関する情報を表示する。
尚、図8の予約リスト807では、入所者に関する情報として、予約ID、入所者名、性別の項目を表示しており、各項目毎にソートすることが可能である。
また、ベッドビュー801でのベッドビューピース選択、予約リスト807での予約選択、入所者検索機能(不図示)に連動して、対象となる入所者に関する情報が更新(入所者ビュー縦軸表示と入所者ビューピース表示を再実行)される。
更に、図8において、ロジック割当ボタン808は、後述する割当候補表示機能を起動するためのボタンである。
次に、本実施形態の特徴的な機能である手動計画機能について説明する。
<<手動計画機能>>
手動計画機能では、ベッドの割当状況を示すベッドビュー801と、割当対象の入所者に関する情報を示す入所者ビュー802を併用する手動計画画面(ユーザインタフェース)を構成し、これらのビュー間で双方向に情報連携を図ることで、特に、以下の点を実現する。
・未割当期間の自動分割(部分割当を可能とし、残りは未割当)を実行する。
・未割当期間の自動連結(入所者ビュー802で連続する未割当部分がある場合は、連結して、一つの未割当期間とする)を実行する。
・割当/割当解除操作は、ドラッグ&ドロップで実現する。また、割当方法には、ベッド特定情報(部屋ID、ベッドID等)による入力を許容する。更に、割当解除時は、割当解除対象の割当済ピース情報(部屋ID、ベッドID等)による入力をすることで、割当解除を実現するようにしても良い。
・割当操作/割当解除操作が、2つの視覚化機能によりユーザの意図を正確に反映し、かつ、一動作で行えるユーザインタフェースを提供する。
次に、図4のステップS404の処理(手動計画機能を利用した割当処理)の詳細及び操作例について、図6及び図8〜図12を用いて説明する。
図6は本発明の実施形態のステップS404の処理の詳細を示すフローチャートである。
尚、手動計画画面の初期状態では、図8に示すように、入所者ビュー802にて、割当対象の入所者の割当期間が未割当であることを示す未割当期間ピース802aが表示されている。未割当期間ピース802aには、未割当であることを示す「未」の表示がなされている。
<ステップS601>
まず、ステップS601で、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、入所者ビュー802から割当対象の入所者を決定する。この決定は、割当対象の入所者が一人の場合は、その入所者を割当対象に決定して、入所者ビュー802にその入所者名を表示する。また、割当対象の入所者が複数の場合は、予約リスト807から所望の入所者を選択することで、その選択した入所者を割当対象に決定して、入所者ビュー802にその入所者名を表示する。
尚、図9の(1)で示すように、ユーザが割当対象のベッドを探す場合には、ベッドビュー801と入所者ビュー802の時間軸が連動していないと、予約期間に対応したベッドの空き期間が直感的に把握できない。そのため、両ビューの時間軸は連動していることが好ましい。
また、図9の(2)で示すように、同部屋の入所者との相性(性別、人間関係等)を考慮してベッドを割り当てたいケースがあるため、ベッドビュー801のベッドの並び順は、部屋順であり、同部屋のベッドは一箇所に固まって表示されていることが好ましい。
また、図9の(3)で示すように、現在割当済の入所者に、期間継続してベッドを割り当てたいケースがあるため、ベッドビュー801上のベッドビューピースを選択すると、それに連動して、入所者ビュー802の表示対象入所者が切り替わるようにすると、操作性の面で好適である。この例では、入所者名「岩崎阿さ子」を選択すると、入所者ビュー802の入所者名「鈴木すず」が「岩崎阿さ子」に切り替わることになる。
また、図9の(4)で示すように、前回に当該入所者が利用したベッドに引き続いて割り当てたいケースがあるため、入所者ビュー802上の入所者ビューピースを選択すると、それに連動して、ベッドビュー801のタイムチャートの表示範囲が切り替わるようにすると、操作性の面で好適である。
この例では、入所者ビュー802の入所者名「鈴木すず」の部屋ID207のベッドID3の割当済ピースを選択すると、ベッドビュー801の表示内容が部屋ID207のベッドID3を含む内容に切り替わることになる。
<ステップS602>
ステップS602で、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、予約の未割当期間と割当対象ベッドの関連付けを行う。
尚、入所者ビュー802上の未割当期間へのベッドの割当は、その未割当期間ピースを選択して、その未割当期間ピースをベッドビュー801上の空き期間を有するベッドビューピースへドラッグ&ドロップすることで実現する。
具体例としては、図10の手動計画画面800において、入所者ビュー802中の未割当期間ピース809を、ベッドビュー801上のベッドビューピース810にドラッグ&ドロップする。
<ステップS603>
ステップS603で、関連付けの完了後、割当対象ベッドの割当可能期間を算出する。
尚、この算出は、ドラッグ&ドロップ操作の完了時点で処理を開始する。具体的には、未割当期間ピースの開始日、開始時刻、終了日、終了時刻(データ格納部104上に存在)とベッドの空き期間(ベッドデータ104aと割当状況データ104fから導出)から、未割当期間の内、割当対象ベッドの割当可能期間を算出する。
<ステップS604>
ステップS604で、算出した割当可能期間について、当該割当対象ベッドへの割当を実行し、予約データ104a及び割当状況データ104fを更新する。
尚、この更新では、算出した割当可能期間に基づいて、割当期間を生成し(0〜複数)、割当状況データ104fを更新する。また、この割当により、予約が全て割当済になった場合は、予約データ104aの割当済フラグを割当済に更新する。
また、この更新に伴い、手動計画画面800の内容も更新する。具体的には、生成した割当に対応し、ベッドビュー801及び入所者ビュー802に各種ピースの表示を更新する。特に、ベッドビュー801では、生成した割当に対応するベッドビューピースを新規表示する。また、入所者ビュー802では、ドラッグした未割当期間ピースを削除し、生成した割当に対応する割当済ピース(部屋ID及びベッドID)を新規表示する。ここで、さらに依然として残っている未割当の期間については、未割当期間ピースを新規表示する。
具体例としては、図10の手動計画画面800でのドラッグ&ドロップによって、図11の手動計画画面800に示すように、ベッドビュー801上に、ベッドビューピース814及び815を新規表示する。また、入所者ビュー802上に、部屋ID−ベッドID(202−3)が表示された割当済ピース811及び813と、未割当期間ピース812を新規表示する。
このように、本実施形態では、ベッドビュー801上のベッドビューピース810のような、割当済ピースを挟む複数の空き期間を有するベッドビューピースに、入所者ビュー802の未割当期間ピースをドラッグ&ドロップした場合には、未割当期間ピース802aを、複数の空き期間それぞれに割当可能な期間分の部分未割当期間ピースに自動的に分割して、割当済ピース811及び813として割り当てることが可能である。
つまり、このような処理を実現することで、ユーザは、ベッドビュー801上のある行のベッドビューピース内で点在して存在する複数の空き期間に対し、1回のドラッグ&ドロップ操作を行うだけで、1つの未割当期間ピースを、その複数の空き期間の各空き期間に対応する期間分の部分未割当期間ピースに分割して各空き期間に一度に割り当てることが可能である。
また、図11の手動計画画面800では、入所者ビュー802上に未割当期間ピース812が残っているので、同様の操作によって、その未割当期間ピース812を選択して、ベッドビュー801上の当該未割当期間に空き期間を有する行(ベッド)へドラッグ&ドロップする。
以上の操作を繰り返し、入所者ビュー802上の未割当期間ピースがなくなるまで(あるいは、ユーザがこれ以上の割当は不要と判断した)時点で、割当が完了する。
図12の手動計画画面800は、図11の手動計画画面800の入所者ビュー802上の未割当期間ピース812をベッドビュー801上のベッドビューピース816にドラッグ&ドロップした後の状態を示している。この場合、図11の手動計画画面800の入所者ビュー802上の未割当期間ピース812が、割当済期間ピース817に更新されている。
<ステップS605>
ステップS605で、誤操作時及び割当修正時のベッドビュー801上の割当を解除する解除操作を受け付ける。
尚、この解除操作は、例えば、処理対象のベッドビュー801上のベッドビューピースを選択した上で、必要な操作を行う。特に、別の未割当期間に再割当を行いたい場合は、その選択したベッドビューピースを、ステップS602での操作と同様に、別の未割当期間を有するベッドビューピースにドラッグ&ドロップする。
また、選択したベッドビューピースを削除したい場合には、例えば、キーボード308上のdelete(削除)キーを押下する。あるいは、入所者ビュー802上の割当済ピースを選択し、解除操作を行うことも勿論可能である。
<ステップS606>
ステップS606で、解除操作に基づいて、割当を解除し、その内容に基づいて、予約データ104a及び割当状況データ104fを更新する。
尚、この更新では、解除された割当を、割当状況データ104fから削除する。また、この割当に対応する予約データ104aの割当済フラグを未割当に更新する。
また、この更新に伴い、手動計画画面800の内容も更新する。具体的には、解除した割当に対応し、ベッドビュー801及び入所者ビュー802に各種ピースの表示を更新する。特に、ベッドビュー801では、解除された割当に対応するベッドビューピースを削除する。また、入所者ビュー802では、解除された割当に対応する割当済ピースに表示されている部屋ID及びベッドIDを、未割当を示す「未」が表示される未割当期間ピースに変更する。
ここで、入所者ビュー802にて、複数の未割当期間ピースが期間的に連続する場合は、これらを1つの未割当期間ピースに連結する。
<ステップS607>
ステップS607で、処理対象の予約データに、未割当期間が残っているか否かを判定する。未割当期間が残っている場合(ステップS607でYES)、ステップS601に戻る。一方、未割当期間が残っていない場合(ステップS607でNO)、処理を終了する。
次に、本実施形態の特徴的な機能である割当候補列挙機能について説明する。
<<割当候補列挙機能>>
割当候補列挙機能では、手動計画機能の支援機能として捉えることもでき、ユーザが所望とする割当候補を、設定した条件に従って検索して列挙し、これをユーザに選択させる割当候補表示画面(ユーザインタフェース)を提供することで、特に、以下の点を実現する。
・割当候補同士を比較するための割当候補を複数同時表示する。
・割当候補の内、割当の影響を受ける可能性のある(割当状態の変更が生じる)割当候補に関する情報の部分的なタイムチャートを表示する。
次に、図4のステップS405の処理(割当候補列挙機能を利用した割当処理)の詳細及び操作例について、図7及び図13〜図16を用いて説明する。
図7は本発明の実施形態の図4のステップS405の処理の詳細を示すフローチャートである。
尚、割当候補列挙機能を利用する場合は、図8の手動計画画面800から開始する。
<ステップS701>
まず、ステップS701で、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、割当候補表示部102は、割当候補表示機能を起動する。
尚、この割当候補表示機能の起動は、図13に示すように、ロジック割当ボタン808によって起動する構成にしているが、これ以外にもメニュー操作や、キーボード308の所定キーに起動機能を割り当てて実現するようにしても良い。また、ロジック割当ボタン808は、手動計画画面800上に構成されている必要はなく、割当候補表示機能を起動できる構成であれば、どのような構成でも良い。
そして、割当候補表示機能が起動されると、例えば、図14に示すような、割当候補表示画面1400が表示される。
<ステップS702>
ステップS702で、割当候補表示画面に割当候補列挙条件設定部を表示する。
具体例としては、図14の割当候補表示画面1400に対し、割当候補列挙条件設定部1401が表示される。
この割当候補列挙条件設定部1401では、割当候補を検索して列挙するための各種条件(割当候補列挙条件)を設定するための設定項目フィールド1402a〜1402dを有している。各フィールドは、ラジオボタン及び数値入力フィールドから構成されている。
特に、本実施形態では、設定項目フィールドとして、転ベッド回数最小化フィールド1402a、転ベッド距離最小化フィールド1402b、入所者希望部屋タイプフィールド1402c及び入所者希望充足期間フィールド1402dで構成されている。
ここで、転ベッド回数最小化フィールド1402aは、過去の転ベッド回数が少ない割当候補を考慮して、割当候補を検索するか否かを設定するフィールドである。また、ここでの重みは、転ベッド回数に対応する値に応じて乗じる重みである。例えば、この値は、転ベッド0回で1000点、転ベッド1回毎に100点減点した値となる。
また、転ベッド距離最小化フィールド1402bは、過去の転ベッド間の距離が短い割当候補を考慮して、割当候補を検索するか否かを設定するフィールドである。また、ここでの重みは、転ベッド距離に対応する値に応じて乗じる重みである。
例えば、この値は、同部屋内の転ベッドの場合1000点、部屋違いの転ベッドの場合800点、部屋グループ違いの転ベッドの場合600点、フロア違いの転ベッドの場合400点、棟違いの転ベッドの場合200点となる。
また、入所者希望部屋タイプフィールド1402cは、希望部屋タイプを考慮して、割当候補を検索するか否かを設定するフィールドである。ここでの重みは、希望部屋タイプに合致する値に応じて乗じる重みである。例えば、この値は、希望部屋タイプの場合1000点、希望部屋タイプと異なる場合は500点となる。
また、入所者希望充足期間フィールド1402dは、入所希望期間を考慮して、割当候補を検索するか否かを設定するフィールドである。ここでの重みは、希望期間に対応する値に応じて乗じる重みである。例えば、この値は、例えば、予約全期間に渡り希望通りである場合1000点、全期間希望どおりでない場合0点とし、期間に応じて点数を按分する。
このように、本実施形態の場合、4つの設定項目フィールドで規定される検索条件(評価指標)に基づいて、割当候補を検索することができる。
尚、この設定項目フィールド数は一例であり、これらの設定項目フィールドの少なくとも1つあるいは任意の組み合わせに基づいて、割当候補を検索することが可能である。また、これらの設定項目フィールドは、特に、本実施形態のベッドコントロールシステムで割当候補を検索する上で有効とされる設定項目フィールドの一例であり、過去の経験則や、用途や目的に応じて、これ以外の設定項目フィールドを設計できることは言うまでもない。
また、各設定項目フィールドにおける設定方法は、図14のようなラジオボタンと数値入力フィールドに限定されるものではなく、同等の設定方法を実現可能なチェックボックス、プルダウンメニュー等の他のコントロール部品を用いて実現しても良いことは言うまでもない。
<ステップS703>
ステップS703で、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、割当候補列挙条件設定部1401中の設定項目フィールド1402a〜1402dによる、割当候補列挙条件を設定する。
<ステップS704>
ステップS704で、割当候補列挙部103は、割当候補列挙機能を起動する。
尚、この割当候補列挙機能の起動は、図14のロジック実行ボタン1404によって機起動する構成にしているが、これ以外にもメニュー操作や、キーボード308の所定キーに起動機能を割り当てて実現するようにしても良い。
<ステップS705>
ステップS705で、割当候補条件の設定値の割当候補列挙条件設定データ104hへの書込を実行する。この書込は、ロジック実行ボタン1404が押下されることで実行する。
尚、図14の「初期設定に戻す」ボタン1403は、割当候補条件の設定値を直前で設定されていた設定値に戻すためのボタンである。
<ステップS706>
ステップS706で、割当候補を算出する。
尚、この算出は、まず、予約データ104a、ベッドデータ104b、部屋データ104c、入所者データ104e、割当状況データ104f、入所者近接不可データ104g、割当候補列挙条件設定データ104を読み込む。次に、割当候補条件を充足する割当候補毎に評価点を算出する。
この評価点の算出は、例えば、(評価指標毎の評価値)×(評価指標毎の重み)の総和で算出する。そして、評価点を算出した割当候補を割当候補データ104dへ書き込む。また、算出にあたっては、過去の評価指標の設定履歴を考慮する重みを更に加味して算出するようにしても良い。
<ステップS707>
ステップS707で、割当候補データ104dの内、上位1、2位の割当候補データを読み込み、それぞれ割当候補表示部中の暫定最適候補表示部及び比較候補表示部に表示する。
具体例としては、図15の割当候補表示画面1400に対し、上位1、2位の割当候補データを割当候補表示部1405中の暫定最適候補表示部1405a及び比較候補表示部1405bに表示する。
尚、割当候補表示部1405では、暫定最適候補表示部1405a及び比較候補表示部1405bによって、複数の割当候補を同時表示することが好ましい。これは、暫定最適な割当候補を残しつつ、割当候補同士を比較できるようにするためである。また、それぞれの候補に対する評価点や個別の評価指標の評価点を併せて表示してもよい。
また、暫定最適候補表示部1405a及び比較候補表示部1405bでは、割当の影響を受ける可能性のある割当候補に関する情報を、図8の手動計画画面800のベッドビュー801と同様なタイムチャートで表現することが好ましい。これは、割当による影響範囲を可視化することで、割当状況を容易に視認できるようにするためである。
具体的には、暫定最適候補表示部1405a及び比較候補表示部1405bそれぞれで表示する割当候補に関する情報である、割当済ピースに割り当てられている入所者の性別と、その割当済ピースが割当対象の入所者を割り当てるために変更されたか否かを示す変更の有無を識別可能に表示形態を異ならせて表示する。特に、図8では、男性の割当済ピースはハッチング表示、女性の割当済ピースはグレー表示で表示するとともに、割当済ピースが変更されたものである場合にはその外枠が太線枠で囲まれて表示される。
但し、表示形態は、これに限定されるものではなく、男性と女性を容易に識別可能であれば、色分け表示、他のテクスチャ表示等を使用することが可能である。
また、割当候補の算出にあたっては、その算出速度を優先する場合には、入所者の未割当期間を効率的に割当可能な空き期間を有するベッドを割当候補として算出すれば良い。一方、システム全体の効率性や入所者の要望の充足性の向上を図る場合には、割当済のベッドの割当状態を適宜変更して、システム全体でより好適な割当候補を算出するようにしても良い。
そして、特に、本実施形態の場合では、後者の算出方法を採用している例を示しており、この場合、割当済のベッドの割当状態の変更が生じ得るので、上記のような表示形態の制御を実行する。
<ステップS708>
ステップS708で、割当候補列挙条件の再設定の有無を判定する。再設定がある場合(ステップS708でYES)、ステップS702に戻る。一方、再設定がない場合(ステップS708でNO)、ステップS709に進む。
尚、この判定は、図15の条件再設定ボタン1406の押下の有無に基づいて判定する。特に、この条件再設定ボタン1406が押下された場合には、ステップS702に戻る。
<ステップS709>
ステップS709で、割当候補群での検索が終了したか否かを判定する。終了した場合(ステップS709でYES)、ステップS712に進む。一方、終了していない場合(ステップS709でNO)、ステップS710に進む。
尚、この判定は、図15の確定ボタン1408の押下の有無に基づいて判定する。特に、確定ボタン1408が押下された場合には、検索が終了したと判定して、ステップS712に進む。
<ステップS710>
ステップS710で、別候補の表示操作の有無を判定する。表示操作がある場合(ステップS710でYES)、ステップS711に進む。一方、表示操作がない場合(ステップS710でNO)、ステップS709に戻る。
尚、この判定は、図15の暫定最適候補表示部1405a及び比較候補表示部1405bのどちらかの別候補表示ボタン(1405cあるいは1405d)の押下の有無に基づいて判定する。特に、別候補表示ボタン1405cあるいは1405dが押下された場合には、ステップS711に進む。
<ステップS711>
ステップS711で、ユーザからの操作部105を介する操作に基づいて、別候補を表示する。
尚、この表示は、別候補表示ボタン1405cあるいは1405dが押下された時点で処理を開始する。
この別候補表示ボタン1405c及び1405dはそれぞれ、「<<」ボタン、「<」ボタン、「>」ボタン及び「>>」ボタンが構成されている。「<<」ボタンは現在の割当候補から割当候補の先頭(最上位)へ進めるボタン、「<」ボタンは現在の割当候補の前(上位)の割当候補へ進めるボタン、「>」ボタンは現在の割当候補から次(下位)の割当候補へ進めるボタン、「>>」ボタンは現在の割当候補から最後(最下位)の割当候補へ進めるボタンである。
そして、これらのボタンの押下に応じて、対象となる割当候補を割当候補データ1405dから読み込み、該当する表示部(暫定最適候補表示部1405aあるいは比較候補表示部1405b)に表示する。
また、別候補表示ボタン1405c及び1405dそれぞれの中央には、割当候補順位を示す表示・入力フィールドが構成されており、ここでは、「現在の割当候補順位/総割当候補数」の形式で表示されている。この表示・入力フィールドでの内容は、上記の「<<」ボタン、「<」ボタン、「>」ボタン及び「>>」ボタンの押下に応じて、現在の割当候補順位の表示が切り替わる。
更に、この表示・入力フィールドに、直接、所望の数値を入力することで、所望の割当候補順位の割当候補を表示することも可能である。
<ステップS712>
ステップS708において、候補群での検索が終了した場合(ステップS708でYES)、つまり、確定ボタン1408が押下された場合、暫定最適候補表示部1405aに表示されている割当候補が示す割当状態を確定して、手動計画画面800に戻る。この際、暫定最適候補表示部1405aに表示されている割当候補のデータに基づき、予約データ104a及び割当状況データ104fを更新する。
具体例としては、図15の割当候補表示画面1400において、確定ボタン1408が押下されると、暫定最適候補表示部1405aに表示されている割当内容が、図16の手動計画画面800のベッドビュー801及び入所者ビュー802に反映される。
尚、図7の処理において、割当候補表示画面1400のキャンセルボタン1407が任意のタイミングで押下されると、その押下された時点で、割当候補表示画面1400の表示が終了して、手動計画画面800に復帰する。
また、割当候補表示画面1400では、割当候補表示部1405の暫定最適候補表示部1405a及び比較候補表示部1405bによって、2つの割当候補を対照表示する構成としているが、3つ以上の割当候補を対照表示する構成としても良い。つまり、本実施形態では、少なくとも2つ以上の割当候補を表示し、他の割当候補を比較可能とする構成を採用している。
これは、割当候補を1つしか表示しない構成にすると、特に、ベッドの空きが少なく、割当候補自体が複雑な状況では、ユーザは好適な割当候補を容易に検索することができず、また、割当候補同士の内容の似通っている場合には、その相違を容易に把握することができないからである。
また、割当候補表示部1405では、割当の影響を受ける可能性のある割当候補をタイムチャート形式で表示する構成としているが、全ての割当候補の主要な情報を表形式で表示したり、全ての割当候補の評価値のみを表示する構成とすることも可能である。
但し、表形式の表示は、直感的でないため、視認性が低い。また、全ての割当候補のタイムチャートの全表示では冗長な情報が多いためやはり視認性が低い。また、全ての割当候補の評価値のみの表示では、他ベッドとの関連等のユーザが判断するに必要な情報が欠落している
そこで、本実施形態では、割当候補に関する情報として、予約の割当によりベッド移動等の影響を受けるベッドのみをタイムチャート形式で表示している。これにより、高い視認性を確保しつつ、割当候補を表示することが可能である。
例えば、割当候補のタイムチャートの行数を見るだけで、影響範囲の大きさを容易に視認することが可能である。
具体的には、図15の暫定最適候補表示部1405aでは、割当候補が1つの行で表示されており、この行で示される1つのベッドで、入所者のすべての未割当期間を割当可能であることがわかる。これに対し、比較候補表示部1405bでは、割当候補が2つの行で表示されており、この2つの行で示される2つのベッドで、入所者のすべての未割当期間を割当可能であることがわかる。
また、上述したように、暫定最適候補表示部1405aあるいは比較候補表示部1405bでは、その割当候補の表示内容を、対応する別候補表示ボタン1405c及び1405dで切り替えることが可能であり、ユーザは、暫定最適候補表示部1405aあるいは比較候補表示部1405bの割当候補順位を上位/下位へ切り替えながら、好適な割当候補を検索することができる。
また、例えば、暫定最適候補表示部1405aに表示されている割当候補よりも好適な(=暫定最適な)割当候補が、比較候補表示部1405bで表示された場合には、暫定最適候補表示部1405aにその割当候補を置き換えることで、その割当候補を暫定最適割当候補に設定することができる。
但し、割当候補検索時の環境(稼働率の高低等)によっては、必ずしもユーザが好適と考える割当候補が上位に集中しない可能性がある。このような場合、ユーザは、条件再設定ボタン1406を押下することにより、割当候補列挙条件設定画面1401での設定値を再設定することが可能である。
この再設定機能により、ユーザが好適と考える割当候補を、可能な限り上位に表示することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ベッドの割当状況を示すベッドビュー801と、割当対象の入所者に関する情報を示す入所者ビュー802を併用する手動計画画面を構成し、これらのビュー間で双方向に情報連携を図ることで、複数のベッドに期間的に分散する複雑な割当を手動で簡易に行えるユーザインタフェースを提供することができる。
また、ユーザが所望とする割当候補を、設定した条件に従って検索して、割当の影響を受ける可能性のある少なくとも2つ以上の割当候補に関する情報を対照表示する割当候補表示画面を提供することで、ユーザの判断を織り込みつつ簡易に割当を行えるユーザインタフェースを提供することができる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態のベッドコントロールシステムの機能構成を示す図である。 本発明の実施形態のデータ格納部に格納されている各種データの詳細構成を示す図である。 本発明の実施形態の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態のベッドコントロールシステムの概要フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態のステップS401の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のステップS404の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のステップS405の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の手動計画画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態の手動計画機能を説明するための図である。 本発明の実施形態の手動計画機能を説明するための図である。 本発明の実施形態の手動計画機能を説明するための図である。 本発明の実施形態の手動計画機能を説明するための図である。 本発明の実施形態の割当候補表示機能を説明するための図である。 本発明の実施形態の割当候補表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態の割当候補表示機能を説明するための図である。 本発明の実施形態の割当候補表示機能を説明するための図である。
符号の説明
100 ベッドコントロール部
101 手動計画部
102 割当候補表示部
103 割当候補列挙部
104 データ格納部
104a 予約データ
104b ベッドデータ
104c 部屋データ
104d 割当候補データ
104e 入所者データ
104f 割当状況データ
104g 入所者近接不可データ
104h 割当候補列挙条件設定データ
105 操作部
106 表示部

Claims (8)

  1. 割当対象物であるオブジェクトを時系列に割当が可能なリソースに関するリソースデータに対する、前記オブジェクトに関するオブジェクトデータの割当を管理する情報処理装置であって、
    割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てる割当期間を示す第1の情報を格納する格納手段と、
    前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てるための割当条件を設定する設定手段と、
    前記第1の情報、及び前記割当条件に基づいて、前記割当対象のオブジェクトデータの割当候補となるリソースデータを検索し、割当候補データとして格納する検索手段と、
    前記割当候補データの内、少なくとも2つの割当候補データを対照的にタイムチャート表示する表示手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記割当候補データに関する情報として、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、該抽出されたリソースデータへのオブジェクトデータの割当状態である第1割当状態をタイムチャート表示するとともに、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、当該抽出されたリソースデータへの他のオブジェクトデータの割当状態である第2割当状態をタイムチャート表示する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記表示手段は、前記割当候補データ毎に、前記割当候補データに関する情報として、前記オブジェクトデータ及び前記他のオブジェクトデータそれぞれの属性を、その種類毎に識別可能に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示手段は、前記割当候補データ毎に、前記割当候補データに関する情報として、前記オブジェクトデータのリソースデータへの割当状態の変更の有無を識別可能に表示する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示手段でタイムチャート表示されている割当候補データを他の割当候補データに
    切り替える切替手段と、
    前記表示手段で表示されている前記第1割当状態を確定する確定手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記設定手段は、複数種類の項目についての割当条件を設定し、夫々の割当条件についての重みづけを設定し、
    前記検索手段は、前記重みづけに従って割当候補データそれぞれについて評価値を算出し、前記評価値を前記割当対象データの付加情報として格納し、
    前記切替手段は前記評価値に基づいて割当候補データを他の割当候補データに切り替える
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記設定手段は、割当条件として、リソースとオブジェクトデータの合致度、リソースとオブジェクトデータの合致期間、オブジェクトのリソース間移動回数、オブジェクトのリソース間移動距離、の少なくともいずれか1条件を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 割当対象物であるオブジェクトを時系列に割当が可能なリソースに関するリソースデータに対する、前記オブジェクトに関するオブジェクトデータの割当を管理する情報処理装置の制御方法であって、
    割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てるための割当条件を設定する設定工程と、
    格納装置に格納されている割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てる割当期間を示す第1の情報、及び前記設定工程で設定された前記割当条件に基づいて、前記割当対象のオブジェクトデータの割当候補となるリソースデータを検索し、割当候補データとして格納する検索工程と、
    前記割当候補データの内、少なくとも2つの割当候補データを対照的にタイムチャート表示する表示工程と、
    を備え、
    前記表示工程は、前記割当候補データに関する情報として、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、該抽出されたリソースデータへのオブジェクトデータの割当状態である第1割当状態をタイムチャート表示するとともに、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、当該抽出されたリソースデータへの他のオブジェクトデータの割当状態である第2割当状態をタイムチャート表示する
    ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  8. コンピュータを、割当対象物であるオブジェクトを時系列に割当が可能なリソースに関するリソースデータに対する、前記オブジェクトに関するオブジェクトデータの割当を管理する情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てる割当期間を示す第1の情報を格納する格納手段と、
    前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てるための割当条件を設定する設定手段と、
    前記第1の情報、及び前記割当条件に基づいて、前記割当対象のオブジェクトデータの割当候補となるリソースデータを検索し、割当候補データとして格納する検索手段と、
    前記割当候補データの内、少なくとも2つの割当候補データを対照的にタイムチャート表示する表示手段、
    として機能させ、
    前記表示手段は、前記割当候補データに関する情報として、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、該抽出されたリソースデータへのオブジェクトデータの割当状態である第1割当状態をタイムチャート表示するとともに、前記割当対象のオブジェクトデータを前記リソースデータに割り当てることにより割当状態に変更が生じる全てのリソースデータを抽出し、当該抽出されたリソースデータへの他のオブジェクトデータの割当状態である第2割当状態をタイムチャート表示する
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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