JP4557769B2 - 混注用接続具 - Google Patents
混注用接続具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4557769B2 JP4557769B2 JP2005097161A JP2005097161A JP4557769B2 JP 4557769 B2 JP4557769 B2 JP 4557769B2 JP 2005097161 A JP2005097161 A JP 2005097161A JP 2005097161 A JP2005097161 A JP 2005097161A JP 4557769 B2 JP4557769 B2 JP 4557769B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mixed injection
- connector
- needle
- protection hood
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
一方、プッシュ回転式のコネクターは、螺合により接続されるコネクターに比べるとコネクター自体の回転はわずかであるが、ねじれたチューブの反発力によりコネクターが逆回転して嵌合が解除されるおそれがある。また、針管がチューブと固定される場合のように針管とフードとの固定が弱いと、針管のゴム状弾性体に対する穿刺抵抗が大きい場合、コネクターを混注部に押し込む際に針管がフード内を後退してしまい、ゴム状弾性体を貫通できなくなるおそれがある。
また、これらのコネクターは、輸液ラインから分岐したチューブの末端に設けられた混注部(特許文献1参照)には接続可能であるが、輸液ライン上に設けられた混注部(特許文献2参照)には接続できる形状になっておらず、いずれの混注部にも対応できるコネクターではないという点で使用に制限がある。
しかし、これらのコネクターは、コネクターと混注部の螺合の際に、フードが回転しながら前進することにより針管が混注部のゴム状弾性体の中へと押し進められるものであるため、フードの回転の影響を受けて針管がゴム状弾性体にまっすぐにささらず、流体連通できなくなったり、針管にゆがみを生じたりする可能性がある。
(1) 針管と、該針管を保持しうる針ハブと、該針管を収容しうる略筒状の針保護フードとを有し、該針保護フードは基端部が該針ハブに回動自在に嵌着されてなる、流体ラインの末端に設けられるコネクターと、
前記流体ライン内の流体を内腔へ導入しうる少なくとも一つの開口と、該開口を前記コネクターの針管が貫通しうるように閉鎖するシール手段とを有し、輸液ラインの途中に設けられる混注部とからなり、
前記コネクターは前記混注部に開口端側から外嵌されることで接続され、それと同時に針管がシール手段を貫通して流体ライン内の流体の輸液ライン内の輸液への混注が可能となる混注用接続具であって、
該コネクターの針保護フードの先端部内周面に設けられ、その先端側端部が針管の先端よりも先端側に配置された凸部と、該混注部の外周面に設けられた該針保護フードの凸部をガイドしうるように開口端側から基端側へ軸方向に延びるガイド溝と、該ガイド溝の基端側端部より前記凸部を混注部の周方向へガイドしうる回動溝とから構成され、該針保護フードが該混注部に対して軸方向に挿入され、続いて周方向に回動されることによって該コネクターと該混注部の接続を固定しうる案内手段を有してなり、
前記混注部のシール手段は、該混注部の開口から該混注部の内部へと挿入されるゴム状弾性体と、該混注部の開口を針管刺入部を除いて覆うように該混注部の外周面に嵌着されるカバー部材とから構成されてなり、前記回動溝はカバー部材の基端部の縁に設けられた切欠部であることを特徴とする混注用接続具、
(2) 前記回動溝の終端部には、さらに前記針保護フードの凸部と嵌合しうる凹部が形成されてなる(1)記載の混注用接続具、
(3) 前記コネクターの針保護フードは、該コネクターと前記混注部との接続が輸液ラインに妨げられることを防ぐための切欠部が設けられてなる(1)または(2)のいずれかに記載の混注用接続具
に関する。
また、該針保護フードが針ハブに対して回動自在に嵌着されていることにより、コネクターと混注部の接続時に針保護フードが回動しても、針ハブに接続される流体ラインおよび針管が回動することはないため、流体ラインがねじれたり、針管にゆがみが生じたりするおそれがない。この効果は、流体ラインがチューブ等、他の流体収容部に接続される比較的経路の長い物である場合により顕著である。また、前記針保護フードの回動は、針管のゴム状弾性体への刺入が完了した後で行われるため、針管が針保護フードの回動の影響を受けて、ゴム状弾性体内にゆがんだ方向に刺入されるおそれもない。
さらに、本発明のコネクターは、コネクターと混注部との接続が輸液ラインに妨げられることを防ぐために、針保護フードの輸液ラインにぶつかる部分に切欠部を設けたことにより、チューブの末端に設けられた混注部および輸液ライン上に直接設けられた混注部のいずれの混注部にも接続することが可能であり、混注部の形状を選ぶことなく混注操作を行うための接続を行うことができる。
図1および図2は、本発明の混注用接続具のコネクターの一実施例を示す図であり、図3〜図5は、本発明の混注用接続具の混注具の一実施例を示す図である。また、図6は、本発明の混注用接続具においてコネクターと混注部が接続された状態を示す斜視図である。さらに、図7は、本発明の混注用接続具のコネクターの他の実施例を示す断面図である。
なお、本発明のコネクター1において、先端側とは混注具2との接続端側を指し、基端側とは流体ラインと接続される側を指す。また、本発明の混注具2において、開口端側とはコネクター1との接続端側を指し、基端側とは輸液ラインと接続される側を指す。
該針管11は混注部2のシール手段を刺通することにより、流体ラインと輸液ラインとを連通させ、流体ライン内の輸液または薬液を輸液ライン内を流れる輸液に混注するためのものである。したがって、該針管11は、該シール手段を刺通しうる十分な剛性を有する材料で形成されることが好ましく、具体的にはステンレス鋼、アルミニウム、チタンあるいはこれらの合金等の金属、ポリカーボネート、ABS等の合成樹脂などで形成される。
該針管11は、混注部2のシール手段を刺通する際に屈曲しない剛性を有している必要があり、具体的には該針管11の直径は0.6〜1.7mmであり、肉厚が0.09〜0.30mmであることが好ましい。また、該針管11の長さは、シール手段を刺通したときに、先端が完全に輸液ライン側へ突出しうる長さである必要があり、シール手段の寸法に合わせて適宜設定される。
該針ハブ12には、外周面に接する針保護フード13の基端部の内径よりも大きな外径を有する部分が設定されることで、段部121が形成される。該段部121は、該針保護フード13の先端側への移動を規制しうるものである。コネクター1を混注部2に接続する際、該針保護フード13の先端部が混注部2の開口端に外嵌されると同時に、該針保護フード13の基端部は該針ハブ12の段部121に当接して該針ハブ12を混注部2の基端側へと押し出し、それによって針管11もまた混注部2の基端側へと押されて該混注部2のシール手段を刺通する。
また、該針ハブ12の外周面には、該針保護フード13の基端側への移動を規制しうるストッパーが一体または別体で設けられてもよい。あるいは、針保護フード13の基端部の内径を、針ハブ12の基端部に接続されるチューブ3の外径よりも小さく設定することで、特別にストッパーを設ける必要なく、該針保護フード13の基端側への移動は規制されうる。
また、該針保護フード13の外周面には、コネクター1を混注部2に接続する際の操作方法を案内するために、矢印などの表示15が設けられていてもよい。
前記混注部2のハウジング21は、ポリカーボネートやABSなどの合成樹脂で形成されることが好ましい。
前記ゴム状弾性体23は、前記混注部2の内部を液密に封止しうるように前記開口22に嵌着される。該ゴム状弾性体23は、前記コネクター1と該混注部2が接続された時には針管11により刺通され、該コネクター1と該混注部2の接続が解除された時には針管11が抜去された後の孔を再度封止しうるような材質のものである必要がある。したがって、該ゴム状弾性体23を形成する材料としては、合成ゴム、天然ゴム、シリコンゴムや熱可塑性エラストマーなどが好ましく用いられる。
前記カバー部材24は、針管11が刺入される中央部に開口を有する天面部と、該天面の縁部から垂直に延びる円筒状の側壁部とからなり、前記開口22およびゴム状弾性体23を覆うように該混注部2の開口22に嵌着される。該カバー部材24の側壁部は、混注操作時にハウジング21とゴム状弾性体23との隙間から薬液が漏れない様、該隙間を完全にシールできる大きさであることが好ましい。また、該カバー部材24は、ハウジング21と容易に溶剤等によって接着できるよう、ハウジング21の材料と同様の合成樹脂から形成されることが好ましい。
前記回動溝242もまた、前記凸部131が抵抗なく摺動しうる幅および深さを有し、針保護フード13が混注部2に対して回動されることにより、コネクター1が混注部2の開口端側へ抜け落ちることを防止することで、コネクター1と混注部2の接続を固定しうる程度の長さを有するように形成される。該回動溝242の長さは、針保護フード13の混注部2に対する回動角度が5〜60°であるように形成されることが、操作上好ましい。
前記ガイド溝241および回動溝242は、カバー部材24上に設けられることが成形上好ましい。この時、回動溝242はカバー部材24の中央部に設けられた溝であってもよいが、図3に示されるようにカバー部材24の基端部の縁に設けられた切欠部であってもよい。
該凹部243は回動溝242の終端部が一段深く掘り下げられて形成されたものであってもよいし、該回動溝242の中間部に突部を形成することにより終端部に凹部243を形成したものであってもよい。また、図3に示されるように、回動溝242の長さが短い場合は、回動溝242のガイド溝241との接合部に突部が形成されることにより、回動溝242全体が凹部243となるように構成されていてもよい。
前記切欠部132の大きさは、チューブ4の太さおよび針保護フード13の回動角度により適宜設定される。
混注部2が図3および図4に示されるように、輸液ラインから分岐したチューブの末端に設けられたものである場合、まずコネクター1は、針保護フード13のリブ14および窪み16の部分を把持され、該針保護フード13の先端部内周面に設けられた凸部131が混注部2のカバー部材24外周面に設けられたガイド溝241に沿うように位置合わせされた状態で、該混注部2の基端側へと軸方向に挿入される。該針保護フード13は、凸部131がガイド溝241にガイドされながら混注部2の基端側へ軸方向に移動し、それと同時に、該針保護フード13の基端部が針ハブ12の段部121に当接することにより針ハブ12および針管11を軸方向に押し出し、針管11の刃先が混注部2のカバー部材24の開口を通じてゴム状弾性体23に刺入される。該針管11は針ハブ12に離脱不能に固定されており、該針ハブ12と針保護フード13とは嵌着されているため、針管11と針保護フード13との固定もまた確実であり、該針保護フード13を挿入する際に、針管11がゴム状弾性体23の刺通抵抗によって針保護フード13内を基端側へ後退するおそれはない。前記コネクター1の凸部131が混注部2のガイド溝241の基端側端部に当接するまで針保護フード13が移動すると、該針管11の刃先が該ゴム状弾性体23を貫通し、かつ流体ラインおよび輸液ラインが連通した状態になり、針保護フード13の軸方向への挿入は完了する。
その後、針保護フード13は、凸部131が回動溝242の終端部に設けられた凹部243に嵌合することによりカバー部材24に固定され、コネクター1と混注部2に接続操作が完了する。
11 針管
12 針ハブ
13 針保護フード
131 凸部
132 切欠部
14 リブ
16 窪み
2 混注部
21 ハウジング
22 開口
23 ゴム状弾性体
24 カバー部材
241 ガイド溝
242 回動溝
243 凹部
3、4 チューブ
5 シリンジ
51 ルアーチップ
6 アダプター
Claims (3)
- 針管と、該針管を保持しうる針ハブと、該針管を収容しうる略筒状の針保護フードとを有し、該針保護フードは基端部が該針ハブに回動自在に嵌着されてなる、流体ラインの末端に設けられるコネクターと、
前記流体ライン内の流体を内腔へ導入しうる少なくとも一つの開口と、該開口を前記コネクターの針管が貫通しうるように閉鎖するシール手段とを有し、輸液ラインの途中に設けられる混注部とからなり、
前記コネクターは前記混注部に開口端側から外嵌されることで接続され、それと同時に針管がシール手段を貫通して流体ライン内の流体の輸液ライン内の輸液への混注が可能となる混注用接続具であって、
該コネクターの針保護フードの先端部内周面に設けられ、その先端側端部が針管の先端よりも先端側に配置された凸部と、該混注部の外周面に設けられた該針保護フードの凸部をガイドしうるように開口端側から基端側へ軸方向に延びるガイド溝と、該ガイド溝の基端側端部より前記凸部を混注部の周方向へガイドしうる回動溝とから構成され、該針保護フードが該混注部に対して軸方向に挿入され、続いて周方向に回動されることによって該コネクターと該混注部の接続を固定しうる案内手段を有してなり、
前記混注部のシール手段は、該混注部の開口から該混注部の内部へと挿入されるゴム状弾性体と、該混注部の開口を針管刺入部を除いて覆うように該混注部の外周面に嵌着されるカバー部材とから構成されてなり、前記回動溝はカバー部材の基端部の縁に設けられた切欠部であることを特徴とする混注用接続具。 - 前記回動溝の終端部には、さらに前記針保護フードの凸部と嵌合しうる凹部が形成されてなる請求項1記載の混注用接続具。
- 前記コネクターの針保護フードは、該コネクターと前記混注部との接続が輸液ラインに妨げられることを防ぐための切欠部が設けられてなる請求項1または2のいずれかに記載の混注用接続具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005097161A JP4557769B2 (ja) | 2004-10-28 | 2005-03-30 | 混注用接続具 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004313961 | 2004-10-28 | ||
JP2005097161A JP4557769B2 (ja) | 2004-10-28 | 2005-03-30 | 混注用接続具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006150041A JP2006150041A (ja) | 2006-06-15 |
JP4557769B2 true JP4557769B2 (ja) | 2010-10-06 |
Family
ID=36628977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005097161A Active JP4557769B2 (ja) | 2004-10-28 | 2005-03-30 | 混注用接続具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4557769B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5464403B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-04-09 | ニプロ株式会社 | 医療用ライン接続具 |
JP5592088B2 (ja) * | 2009-08-10 | 2014-09-17 | 日機装株式会社 | 医療用送液回路の接続具 |
-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005097161A patent/JP4557769B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006150041A (ja) | 2006-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2022421B1 (en) | A peripheral catheter assembly with haemostasis valve | |
US7740614B2 (en) | Indwelling needle assembly | |
CN108785829B (zh) | 静脉内导管系统 | |
EP1466645B1 (en) | Connector set for medical use and indwelling catheter set using such connector set | |
JP5033636B2 (ja) | 留置針組立体 | |
JP5244794B2 (ja) | 留置針組立体の製造方法 | |
EP2133109B1 (en) | Indwelling needle assembly | |
US8192404B2 (en) | Indwelling needle assembly | |
WO2009123025A1 (ja) | 留置針組立体 | |
JP2014108112A (ja) | 留置針組立体 | |
JP2007075406A (ja) | 医療用具 | |
JP5087858B2 (ja) | 混注用接続具 | |
JP4557769B2 (ja) | 混注用接続具 | |
JP4544045B2 (ja) | コネクター及び混注用接続具 | |
JP5464403B2 (ja) | 医療用ライン接続具 | |
JP5419515B2 (ja) | カテーテル固定具およびそれを備えた薬液注入ポートセット | |
JP2006181067A (ja) | プロテクタおよび翼状針組立体 | |
JP2006015024A (ja) | 側注管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080229 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080331 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080509 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080528 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080603 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20080912 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100720 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4557769 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |