JP4555978B2 - 光位相変調と光fsk変調を用いた光波長多重fsk変調システム - Google Patents

光位相変調と光fsk変調を用いた光波長多重fsk変調システム Download PDF

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Description

本発明は、光波長多重・周波数シフトキーイング(WDM・FSK)変調システム、及びそのようなシステムを用いて光WDM信号と光FSK変調信号とを得る光波長多重FSK変調方法などに関する。
周波数シフトキーイング(FSK)は、信号の周波数に変調をかけ、周波数の違いを信号として伝える技術である。FSK信号は、一般にその振幅には情報がないので、レベル変動や雑音の影響を受けにくいという特徴がある。
光信号の周波数をシフトして出力するものに光単側波帯変調器(光SSB(Single Slide-Band)変調器)がある(川西哲也、井筒雅之、"光SSB変調器を用いた光周波数シフター"、信学技報、TECHNICAL REPORT OF IEICE, OCS2002-49, PS2002-33, OFT2002-30(2002-08)。そして、この光SSB変調器を用いた光FSK信号を得る方法が知られている(非特許文献1[T. Kawanishi and M. Izutsu, “Optical FSK modulator usingan integrated lightwave circuit consisting of four optical phase modulator”, CPT 2004 G-2, Tokyo, Japan, 14-16 Jan.2004]参照)。
また、光情報通信において、光多重化を利用した情報通信が行われている。多重化とは、ひとつの伝送路で多数のデジタル信号が相互に混信しないように情報を送信する技術である。光多重化のひとつとしてWDM(Wavelength Division Multiplex:波長多重伝送方式)が知られている。WDMは、光ファイバなど1本の伝送路に複数の光信号を伝達することができる(たとえば、田崎公郎、野村雅行著「やさしくわかる通信ネットワーク」日本実業出版社発行、pp167-168、2000年)。WDM信号は、たとえば複数のE/O(電気・光変換器)と、それらの出力光をまとめる波長多重回路とを組み合わせることによって得ることができる(同文献168頁参照)。
このように光信号を用いたFSKシステム、及びWDMシステムはそれぞれ知られている。しかしながら、光FSKと光WDMとを組み合わせたシステムは知られていない。
また、変調方式として強度変調(IM)が知られている。また、光IMと光FSKを組み合わせたシステムで、光FSK信号と光IM信号を分離し、分離された光IM信号に別個の光FSK信号を異なる波長をもつ光信号間の相互作用を利用した合成する機能を持つものが知られている。これにはそれぞれの信号を分離して、合成する部分に別個の光源をもち、WDMシステムと組み合わせる場合には各波長成分に分離、合成を行う。しかしながら、それぞれの信号を分離して、合成する部分に別個の光源が不要な光IMと光FSKとを組み合わせたシステムは知られていない。
T. Kawanishi and M. Izutsu, "Optical FSK modulator usingan integrated lightwave circuit consisting of four optical phase modulator", CPT 2004 G-2, Tokyo, Japan, 14-16 Jan.2004
本発明は、光FSKと光WDMとを組み合わせた光波長多重FSK変調システム、及びそのようなシステムを用いて光WDM信号と光FSK変調信号とを得る方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、簡単な構成で光FSKと光IMとを組み合わせた光信号取得システムを提供することを上記とは別の目的とする。
上記課題の少なくともひとつを解決するための光信号取得システムは、レーザ光源からの光信号の位相を変調する光位相変調手段と、
光信号に周波数変調を施し、上側波帯信号と下側波帯信号とを含む光周波数シフトキーイング信号を得る光周波数シフトキーイング変調手段と、
前記光位相変調手段、及び前記光周波数シフトキーイング変調手段によって変調された位相変調・周波数シフトキーイング変調信号に両側波帯変調を施すための両側波帯変調手段と、
前記レーザ光源からの光信号の中心周波数f 0 (波長多重信号の場合はf N )としたときに、前記両側波帯変調手段の出力信号から、中心周波数をf 0 とする光位相変調信号成分を分離する光位相変調信号分離手段とを具備する。
また、この光信号取得システムは、好ましくは、前記レーザ光源からの光信号が、複数のレーザ光源から出力された光波長多重信号であり、
前記光位相変調手段は、それぞれの光波長多重信号ごとに設けられることが好ましい。
また、この光信号取得システムは、前記両側波帯変調手段が、両側波帯搬送波抑圧変調手段、位相変調手段、または強度変調手段であることが好ましい。
また、この光信号取得システムは、前記光周波数シフトキーイング変調手段の変調幅を、ΔfFSKとした時に、
前記両側波帯変調手段の変調幅が、ΔfFSKであることが好ましい。
また、この光信号取得システムは、前記光位相変調信号分離手段は、前記レーザ光源からの光信号の中心周波数f0(波長多重信号の場合はfN)を中心周波数とした所定領域の光を透過する光フィルタであることが好ましい。
また、この光信号取得システムは、前記光フィルタは、光強度信号の占有周波数帯域幅と等しい帯域幅を有する光フィルタであることが好ましい。
また、この光信号取得システムは、さらに、前記強度変調・周波数シフトキーイング変調信号の周波数シフトキーイング変調成分を復調する周波数シフトキーイング復調手段を具備することが好ましい。
また、この光信号取得システムは、前記光位相変調信号分離手段から出力された光信号に周波数変調を施し、上側波帯信号と下側波帯信号とを含む光周波数シフトキーイング信号を得る第2の光周波数シフトキーイング変調手段を具備することが好ましい。
本発明によれば、光FSKと光WDMとを組み合わせた光波長多重FSK変調システム、及びそのようなシステムを用いて光WDM信号と光FSK変調信号とを得る方法を提供できる。
また、本発明によれば、簡単な構成で光FSKと光IM(光PM)とを組み合わせた光信号取得システムを提供できる。
(1.光波長多重FSK変調システム)
本発明の光波長多重FSK変調システムは、基本的には光WDM信号復調手段により光WDM信号を復調し、インターリーバなどの光FSK信号分離手段を用いて、光FSK信号をUSB光とLSB信号に分離することにより光WDM信号、および光FSK信号を得ることができるという知見に基づくものである。以下、本発明の光WDM−FSK変調システムの具現例について図面を用いて説明する。
(1.1.光波長多重FSK変調システムの概要)
図1は、本発明の光波長多重FSK変調システムの基本構成を示す概略図である。図1に示されるとおり、本発明の光波長多重FSK変調システム(1)は、WDM信号取得手段(2)と、光FSK変調手段(3)と、光FSK信号分離手段(4)とを具備する。また、好ましくは、光WDM信号復調手段(5)を具備する。なお、図1中、(6)は光WDM信号取得手段に入力される電気信号を伝える線などの信号通路を表し、(7)はWDM信号取得手段(2)と光FSK変調手段(3)とを連結する光通路を表し、(8)は光FSK変調手段(3)と、光WDM信号復調手段(5)及び光FSK信号分離手段(4)とを連結する光通路を表し、(9)は光WDM信号が出力される通信路を表し、(10)はUSB信号が出力される通信路を表し、(11)はLSB信号が出力される通信路を表す。なお、光通路(8)には、図示しない光分波器が設けられてもよい。
このシステムは、基本的には以下のように作用する。すなわち、光WDM信号取得手段(2)が、光WDM信号を出力する。その後、光FSK変調手段(3)が、光WDM信号に周波数変調を施して光FSK信号を得る。その後、光WDM信号復調手段(5)が光FSK信号を光WDM信号に復調し、これと並行して光FSK信号分離手段(4)が、光FSK信号をUSB信号とLSB信号とに分離する。このようにして、本発明の光WDM・FSK変調システムは、光WDM信号及びFSK信号のいずれか又は両方を得る。以下、本発明の光WDM・FSK変調システムを構成する各要素について説明する。
(1.2. 光波長多重信号取得手段)
光WDM信号取得手段(2)は、光波長多重信号を出力するための手段である。先に説明したとおり、光WDM技術は公知であり、光WDM信号取得手段(2)としては公知の光WDM信号取得手段を用いることができる。図2は、光WDM信号取得手段の基本構成例を示す概略図である。図2に示されるように、光WDM信号取得手段(2)としては、複数のE/O(電気・光変換器)(21)と、E/Oの出力光をまとめる波長多重回路(WDM)(22)とを含むものが挙げられる(田崎公郎、野村雅行著「やさしくわかる通信ネットワーク」日本実業出版社発行、p168、2000年)。すなわち、E/Oが、複数の電気信号(23)を、それぞれ異なる波長の光信号(λP1、λP2、・・・λPN)(24)に変換する。そして、波長多重回路(WDM)が、これら複数の光信号をまとめて光信号の束(λP1+λP2・・・+λPN)(25)とし、光ファイバーなどからなる一本の通信路(26)に出力する。このようにして光WDM信号が得られる。なお、波長多重回路としては、アレー導波路回折格子(AWG)などが挙げられる。
図3は、光WDM信号取得手段からの出力信号の例を示す図である。図3に示されるように、本明細書では各光WDM信号(40)の周波数間隔をΔfWDM、各光WDM信号の帯域幅を2ΔfWDMsig、各光WDM信号の中心周波数をfNとする。光WDM信号は図3に示すような一定の周波数間隔をもつものに限定されない。
(1.3. 光周波数シフトキーイング変調手段)
光FSK変調手段(3)は、光WDM信号取得手段が出力する光WDM信号に周波数変調を施し、光周波数シフトキーイング信号を得るための手段である。光FSK変調手段(3)としては、光SSB変調器、または光FSK変調器が挙げられる。
(1.3.1.光SSB変調器)
図4に、光SSB変調器の基本構成を表す概略図を示す。図4(a)に示されるように、光SSB変調器(41)は、第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA)(42)と、第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB)(43)と、メインマッハツェンダー導波路(MZC)(44)と、第1のバイアス調整電極(DCA電極)(45)と、第2のバイアス調整電極(DCB電極)(46)と、第1の変調電極(RFA電極)(47)と、第2の変調電極(RFB電極)(48)と、第3のバイアス調整電極(DCC電極)(49)とを具備する。
ここで、メインマッハツェンダー導波路(MZC)(44)は、MZA及びMZBをその両アームとして含む具備するマッハツェンダー導波路である。
第1のバイアス調整電極(DCA電極)(45)は、MZAを構成する2つのアーム(Path1及びPath3)間のバイアス電圧を制御することにより、MZAの2つのアームを伝播する光の位相を制御するための電極である。一方、第2のバイアス調整電極(DCB電極)(46)は、MZBを構成する2つのアーム(Path2及びPath4)間のバイアス電圧を制御することにより、MZBの2つのアームを伝播する光の位相を制御するための電極である。DCA電極、及びDCB電極は、好ましくは通常直流または低周波用電極である。ここで低周波用電極における「低周波」とは、例えば、0Hz〜500MHzの周波数を意味する。
第1の変調電極(RFA電極)(47)は、MZAを構成する2つのアームにラジオ周波数(RF)信号を入力するための電極である。一方、第2の変調電極(RFB電極)(48)は、MZBを構成する2つのアームにRF信号を入力するための電極である。RFA電極、及びRFB電極としては、進行波型電極または共振型電極が挙げられ、好ましくは共振型電極である。
RFA電極、及びRFB電極は、好ましくは高周波電気信号源と接続される。高周波電気信号源は、RFA電極及びRFB電極へ伝達される信号を制御するためのデバイスであり、公知の高周波電気信号源を採用できる。RFA電極、及びRFB電極に入力される高周波信号の周波数(fm、又はfFSK)としては、例えば1GHz〜100GHzが挙げられる。高周波電気信号源の出力としては、一定の周波数を有する正弦波が挙げられる。
RFA電極、及びRFB電極は、たとえば金、白金などによって構成される。RFA電極、及びRFB電極の幅としては、1μm〜10μmが挙げられ、具体的には5μmが挙げられる。RFA電極、及びRFB電極の長さとしては、変調信号の波長の(fm)の0.1倍〜0.9倍が挙げられ、0.18〜0.22倍、又は0.67倍〜0.70倍が挙げられ、より好ましくは、変調信号の共振点より20〜25%短いものである。このような長さとすることで、スタブ電極との合成インピーダンスが適度な領域に留まるからである。より具体的なRFA電極、及びRFB電極の長さとしては、3250μmが挙げられる。以下では、共振型電極と、進行波型電極について説明する。
共振型光電極(共振型光変調器)は、変調信号の共振を用いて変調を行う電極である。共振型電極としては公知のものを採用でき、例えば特開2002-268025号公報、「川西哲也、及川哲、井筒雅之、"平面構造共振型光変調器"、信学技報、TECHNICAL REPORT OF IEICE, IQE2001-3(2001-05)」に記載のものを採用できる。
進行波型電極(進行波型光変調器)は、光波と電気信号を同方向に導波させ導波している間に光を変調する電極(変調器)である(例えば、西原浩、春名正光、栖原敏明著、「光集積回路」(改訂増補版)オーム社、119頁〜120頁)。進行波型電極は公知のものを採用でき、例えば、特開平11−295674号公報、特開平11−295674号公報、特開2002−169133号公報、特開2002-40381号公報、特開2000-267056号公報、特開2000-471159号公報、特開平10-133159号公報などに開示されたものを用いることができる。
進行波型電極として、好ましくは、いわゆる対称型の接地電極配置(進行波型の信号電極の両側に、少なくとも一対の接地電極が設けられているもの)を採用するものである。このように、信号電極を挟んで接地電極を対称に配置することによって、信号電極から出力される高周波は、信号電極の左右に配置された接地電極に印加されやすくなるので、高周波の基板側への放射を、抑圧できる。
第3のバイアス調整電極(DCC電極)(49)は、MZA及びMZBのバイアス電圧を制御することによりMZA及びMZBを伝播する光の位相を制御するための電極である。第3のバイアス調整電極(DCC電極)は、通常直流または低周波用電極である。
(1.3.2.光SSB変調器の別態様)
図4(b)に示されるように、先に説明した光SSB変調器において、RF電極が、RF信号用の電極と、DC信号用の電極とを兼ねたものでもよい。すなわち、RFA電極及びRFB電極のいずれか又は両方は、DC信号とRF信号とを混合して供給する給電回路(バイアス回路)と連結されている。この態様の光SSB変調器は、RF電極が給電回路(バイアス回路)と連結されているので、RF電極にRF信号(ラジオ周波数信号)とDC信号(直流信号:バイアス電圧に関する信号)を入力でき、先に説明した光SSB変調器と同様に機能できる。
(1.3.3.光SSB変調器の動作)
光SSB変調器の動作は、たとえば、「川西哲也、井筒雅之、"光SSB変調器を用いた光周波数シフター"、信学技報、TECHNICAL REPORT OF IEICE, OCS2002-49, PS2002-33, OFT2002-30(2002-08)」、「日隅ら,Xカットリチウムニオブ光SSB変調器,エレクトロンレター,vol. 37, 515-516 (2001).」などに詳しく報告されている。すなわち、光SSB変調器によれば、所定量周波数がプラスにシフトした上側波帯信号(USB)、及び下側波帯信号(LSB)を得ることができる。
(1.3.4.光FSK変調器)
光FSK変調器は、符号切り替えを高速で実現するために、光SSB変調器のDCC に相当する電極をRF(ラジオ周波数)電極、又はバイアス調整電極とRF電極とに置き換えたものである。RF電極のみを用いるものとしては、RF電極がDC信号とRF信号とを混合して供給する給電回路(バイアス回路)と連結されているものが挙げられる。RF電極として、好ましくは、高速スイッチングに対応した進行波型電極を用いることができる。ここで、RF電極とは、RF周波数の入出力に対応した電極である。FSK変調器においても、RFC電極の信号電圧を切り替えることで、上側波成分と下側波成分とを切り替えて出力できる。
(1.3.5. 光FSK変調手段の出力例)
図5は、光FSK変調手段の出力例を示す概念図である。光FSK信号は、それぞれの光WDM信号についての上側波帯(USB)信号(61)と下側波帯(LSB)信号(62)とからなる。図5に示されるように、本明細書では、光FSK変調手段による振動数変調の幅をΔfFSKとする。図5に示されるように、各光WDM信号の中心周波数をfNとすると、USB信号の中心周波数は、fN+ΔfFSKであり、LSB信号の中心周波数は、fN-ΔfFSKである。
(1.4. 光波長多重信号復調手段)
光WDM信号復調手段(5)は、光FSK変調手段が出力する光周波数シフトキーイング信号を光波長多重に復調するための手段である。
光WDM信号復調手段(5)としては、所定の周波数を有する光を透過する光フィルタを具備するものが挙げられる。図6は、このような光フィルタの透過周波数帯の例を示す概略図である。なお、先に定義したように、光WDM信号の中心周波数をfN、光WDM信号の周波数間隔をΔfWDM、各光WDM信号の帯域幅を2ΔfWDMsig、光FSK変調手段による振動数変調の幅をΔfFSKとする。図6に示されるように、光フィルタの透過帯域(71)としては、少なくともfNから上方及び下方に周波数が(ΔfWDMsig +ΔfFSK)だけずれた周波数帯域を含む帯域が挙げられる。このような透過特性を有する光フィルタであれば、光FSK変調手段が変調したそれぞれの光WDM信号に対するUSB信号及びLSB信号をそれぞれの光WDM信号ごとにまとめることができるので、光WDM信号を復調できる。
なお、ΔfWDM、ΔfWDMsig、及びΔfFSKについては、以下の関係を満たすことが好ましい。以下の関係を満たせば、光WDM信号が、きちんと復調されることとなるからである。
〈数3〉
ΔfWDM>ΔfWDMsig +ΔfFSK
(1.5. 光周波数シフトキーイング信号分離手段)
光FSK信号分離手段(4)は、光FSK変調手段が出力する光FSK信号をUSB信号とLSB信号とに分離するための手段である。光FSK信号分離手段(4)は、USB信号分離手段とLSB信号分離手段のいずれか、又は両方を具備するものが挙げられる。すなわち、光FSK信号を分離するためには、USB信号、又はLSB信号のいずれかで足りる。これら両方の信号を取り出すことで、SN比を向上させることができる。
(1.5.1. USB信号分離手段)
図7は、USB信号分離手段が分離する周波数帯を説明するための図である。図7(a)は、光WDM信号の、光FSK変調信号を表す図である。図7(b)は、USB信号分離手段が分離した後の光USB信号を示す図である。図7(a)中、(72)はUSB信号分離手段が分離する周波数帯域を示す。図7(a)に示されるように、USB信号分離手段としては、fN+ΔfFSKを中心周波数として、少なくともその中心周波数から上方及び下方に周波数がそれぞれΔfWDMsigだけずれた周波数帯域を含む帯域の光を透過するもの(光フィルタなど)が挙げられる。このような帯域フィルタ特性を有するので、図7(b)に示されるような出力を得ることができる。すなわち、USB信号分離手段によりUSB信号を得ることができる。また、USB信号分離手段としては、fN+ΔfFSKを中心周波数として、少なくともその中心周波数から上方及び下方に周波数がそれぞれΔfWDMsigだけずれた周波数帯域のうち所定の領域における光を透過するものであっても良い。このような特性をもつUSB信号分離手段では、USB信号を完全に取り出せないが、ある程度の強度を持ってUSB信号を取り出せれば、光FSK信号を復調できるからである。
(1.5.2. LSB信号分離手段)
LSB信号分離手段も基本的には、USB信号分離手段と同様に考えることができる。すなわち、LSB信号分離手段としては、fN−ΔfFSKを中心周波数として、少なくともその中心周波数から上方及び下方に周波数がそれぞれΔfWDMsigだけずれた周波数帯域を含む帯域の光を透過するものが挙げられる。また、LSB信号分離手段としては、fN−ΔfFSKを中心周波数として、少なくともその中心周波数から上方及び下方に周波数がそれぞれΔfWDMsigだけずれた周波数帯域のうち所定の領域における光を透過するものであっても良い。このような特性をもつLSB信号分離手段では、LSB信号を完全に取り出せないが、ある程度の強度を持ってLSB信号を取り出せれば、光FSK信号を復調できるからである。
(1.5.3. インターリーバ)
光FSK信号分離手段として、具体的にはインターリーバが挙げられる。インターリーバは、入射した波長多重光信号を波長間隔が2倍の二組の信号系列に分波でき、逆に、二組の波長多重信号を波長間隔が半分の一つの信号系列に合波するという特徴をもつデバイスである。インターリーバによれば、シャープな信号の通過波長帯域を得ることができるので、隣接チャンネル間の信号を確実に分離でき、別の波長が混ざり、通信品質が劣化すること防止できる。
インターリーバとしては、複数のファイバカプラを含むファイバ型インターリーバ、多層膜とプリズムとを含む多層膜型インターリーバ、複屈折プレートと偏波分離素子とを含む複屈折板型インターリーバ、導波路を用いた導波路型インターリーバが挙げられる。
より具体的には、Optoplex社製のNova-Interleavers、Nexfon社製OC-192 and OC-768などのインターリーバが挙げられる。
(1.6.その他)
特に図示しないが、光FSK信号分離手段(4)からの出力路には、好ましくは光増幅器が設けられる。インターリーバなどの光FSK信号分離手段(4)から出力された光信号は、その振幅が小さくなる場合がある。したがって、光増幅器により振幅を回復することで、長距離の通信にも耐えられこととなる。このような光増幅器は、好ましくはUSB信号、LSB信号のそれぞれに対して設けられる。
(1.7.周波数帯の例)
ΔfWDM、ΔfFSK、及びΔfWDMsigの例としては以下のものが挙げられる。
(1.7.1.周波数帯の例1)
本発明の光波長多重FSK変調システムの例としては、ΔfWDM:100GHz、ΔfFSK:25GHz、ΔfWDMsig:10GHzのものが挙げられる。このようなシステムであれば、光WDM取得手段として70GHzのバンドパスフィルタを具備するものを用い、インターリーバとして50GHz−100GHzのインターリーバを用いることができる。
(1.7.2.周波数帯の例2)
本発明の光波長多重FSK変調システムの別の例としては、ΔfWDM:100GHz、ΔfFSK:12.5GHz、ΔfWDMsig:5GHzのものが挙げられる。このようなシステムであれば、光WDM取得手段として35GHzのバンドパスフィルタを具備するものを用い、インターリーバとして25GHz−50GHzのインターリーバを用いることができる。
(2.光WDM信号、及び光FSK変調信号の取得方法)
以下では、これまで説明した光WDM・FSK変調システムを用いて光WDM信号、及び光FSK変調信号を取得する工程の例を説明する。先に説明したように、本発明の光WDM・FSK変調方法の例としては、基本的には光WDM信号出力工程と、光FSK信号出力工程と、光WDM信号復調工程と、光FSK変調信号分離工程とを含むものが挙げられる。本発明によれば、光WDM信号、及び光FSK変調信号のいずれか又は両方を得ることができる。
(2.1.光WDM信号出力工程)
光WDM信号出力工程は、光WDM信号取得手段が光WDM信号を出力する工程である。先に説明したとおり、光WDM信号出力工程において出力される光WDM信号の例は、図3に示されるとおりである。
WDM信号の周波数間隔をΔfWDMとしては、1GHz〜200GHz、50GHz〜150GHz、80GHz〜120GHzが挙げられる。光WDM信号の帯域幅の半分の値であるΔfWDMsigとしては、ΔfWDMの1/2以下が挙げられ、1/100〜1/5、1/50〜1/10であってもよく、具体的には5GHz〜15GHz、5GHz〜10GHzが挙げられる。
(2.2. 光FSK信号出力工程)
光FSK信号出力工程は、前記光FSK変調手段が、前記光WDM信号取得手段(2)が出力する光WDM信号に周波数変調を施して光FSK信号を得る工程である。先に説明したとおり、光FSK信号出力工程において出力される光FSK信号の例は、図5に示されるとおりである。図5に示されるように、光FSK信号は、図3のそれぞれの光WDM信号についてのUSB信号(61)とLSB信号(62)とからなる。
図5に示されるように、光WDM信号の中心周波数をfNとすると、USB信号の中心周波数は、fN+ΔfFSKであり、LSB信号の中心周波数は、fN-ΔfFSKである。ここで、ΔfFSKは、光FSK変調手段による振動数変調の幅である。ΔfFSKは、光FSK変調器に印加される変調信号の周波数を制御することにより容易に制御できる。ΔfFSKとしては、10GHz〜50GHz、15GHz〜50GHz、5GHz〜30GHzが挙げられる。
(2.3.光WDM信号復調工程)
光WDM信号復調工程は、光WDM信号復調手段が光FSK信号を光WDM信号に復調し、光WDM信号を得る工程である。図6に示されるように、光WDM信号復調工程では各WDM信号についてのUSB信号及びLSB信号をあわせた周波数帯域の光を透過するので、光WDM信号を復調できる。先に説明したとおり、少なくともfNから上方及び下方に周波数が(ΔfWDMsig +ΔfFSK)だけずれた周波数帯域を含む帯域を透過する光フィルタを用いれば、光WDM信号を復調できる。復調後の光WDM信号は、図3に示される光WDM信号と同様の波形を有する。この光WDM信号は、図1の(9)で表される通信路へと出力される。このようにして、本発明の光WDM・FSK変調方法では、光WDM信号が出力される。
(2.4.光FSK変調信号分離工程)
光FSK変調信号分離工程は、光FSK信号分離手段が、前記光FSK信号をUSB信号とLSB信号とに分離し、光FSK変調信号を得る工程である。光FSK変調信号分離工程は、上記の光WDM信号復調工程と並行して行われる。先に説明したとおり、光FSK信号分離手段が分離したUSB信号の例は、図7(b)に示される。このUSB信号は、図1の(10)で表される通信路へと出力される。特に図示しないが、LSB信号も同様にして得られ、図1の(11)で表される通信路へと出力される。このようにして、本発明の光WDM・FSK変調方法では、光FSK信号が出力される。
(3. 光信号取得システム)
本発明の光信号取得システムは、基本的にはIM・FSK同時変調システム(又は、PM・FSK同時変調システム)において、FSK情報を取り除き、IM信号(又はPM信号)を復調するものである。IM信号を復調するので、光ネットワークの各ノードにおいて、新たな光ラベル(FSK信号など)を付けることができる。以下、図面に従って本発明の光信号取得システムの例を説明する。
(3.1.光信号取得システムの概要)
図8は、本発明の光信号取得システムの基本構成を示す概略図である。図8(a)に示されるように、本発明の光信号取得システム(101)は、レーザ光源(102)と、光IM手段(103)と、光FSK変調手段(104)と、DSB変調手段(105)と、光IM信号分離手段(106)とを具備するものが挙げられる。また、本発明の光信号取得システムは、好ましくはFSK復調手段(107)、第2の光FSK変調手段(108)を具備する。以下、各要素について説明する。
(3.2. レーザ光源)
レーザ光源(102)は、レーザ光を発生するためのデバイスである。従来の光FSKシステムでは、レーザ光源から発生するレーザ自体の波長を変化させていた。しかしながら、本発明の光信号取得システムでは、光FSK変調器などの光FSK変調手段器を用いるので、レーザ光源自体の出力を一定に保つことができる。これによってIMが可能となる。レーザ光源としては、半導体レーザが挙げられる。なお、レーザ装置に後述の光強度変調器が組み込まれているものを用いても良い。
レーザ光源から出力される光の周波数であるf0としては、100THz以上であれば安定したレーザが利用できるので好ましく、170THz以上であれば既存のファイバが利用できるのでより好ましく、190〜250THzであればファイバを用いて低損失で伝送できるので特に好ましい。
レーザ光源から出力される光の強度としては、0.1mW以上が挙げられ、好ましくは1mW以上であり、より好ましくは10mW以上である。
なお、レーザ光源として、先に説明した光波長多重信号取得手段を用いることは本発明の好ましい他の実施態様である。この場合は、複数のレーザ光源を用いればよい。なお、その場合、先に説明したと同様、それぞれの光波長多重信号の中心周波数をfNとする。fNは、周期的であっても良いし、周期的でなくても良い。このように、光信号が、単一光の場合はその中心周波数が、f0となり、光信号が光波長多重信号の場合は、光信号の中心周波数が、fNとなるが以下ではこれらをまとめてf0として表現する。
(3.3. 光強度変調手段)
光IM手段(3)は、レーザ光源からのレーザ光の強度を変調するための手段であり、公知の光強度変調器を採用できる。このような光強度変調器としてはLN変調器などが挙げられる。光強度変調器によりレーザ光の振幅が変調される。この際の変調されたレーザ光の帯域幅の半分の値を本明細書では、Δfsigとする。光強度変調器としては、レーザ装置に組み込まれレーザを直接変調するものであっても良いが、好ましくはレーザ光源と別に設けられている光強度変調器である。なお、光強度変調手段の代わりに、又は光強度変調手段とともに光位相変調手段を用いても良い。その場合、光IM信号は、光PM信号、又は光IM・PM信号となる。なお、光信号が光波長多重信号の場合、ΔfsigはΔfWDMsigとなるが、以下ではこれらをまとめてΔfsigとして表現する。
(3.4. 光FSK変調手段)
光FSK変調手段(104)は、光信号に周波数変調を施し、USB信号とLSB信号とを含む光FSK信号を得るための手段である。光FSK変調手段としては、先に説明したものを用いることができる。
(3.5. 両側波帯変調手段)
DSB変調手段(105)は、前記光IM手段、及び前記光FSK変調手段によって変調されたIM・FSK変調信号に両側波帯(DSB)変調を施し、両側波帯信号を得るための手段である。DSB変調手段としては、両側波帯搬送波抑圧変調手段が好ましい。両側波帯搬送波抑圧(DSB−SC)変調手段によれば、両側波帯以外の搬送波成分を抑圧でき、信号の分離がしやすくなるからである。
なお、この光信号取得システムにおいて、両側波帯搬送波抑圧変調手段に代えて、光位相変調手段を用いることは、本発明の別の実施態様である。光位相変調器などの光位相変調手段であれば、比較的簡便な装置により両側波帯信号を得ることができる。また、両側波帯搬送波抑圧変調手段に代えて、光強度変調手段を用いることは、本発明の別の実施態様である。光位相変調手段や、光強度変調手段を用いても両側波帯信号を得ることができるが、搬送波成分が抑圧されず信号として残ることとなる。
(3.6.光位相変調信号分離手段)
光PM信号分離手段は、前記DSB変調手段の出力信号から光PM信号成分を分離するための手段である。光PM信号分離手段としては、f0を中心周波数として、所定領域の光を透過する光フィルタや、f0を中心周波数として、2Δfsigで表される帯域幅を有する光フィルタが挙げられる。より具体的な、光フィルタは、光強度信号の占有周波数帯域幅と等しい帯域幅を有する光フィルタが挙げられる。
(3.7.FSK復調手段)
FSK復調手段(107)は、PM・FSK変調信号のFSK変調成分を復調するための手段である。
(3.8.第2の光FSK変調手段)
第2の光FSK変調手段(108)は、光PM信号分離手段から出力された光信号に周波数変調を施し、USB信号とLSB信号とを含む光FSK信号を得るための手段である。この第2の光FSK変調手段を用いれば、一度PM信号に復調された光情報に再度FSK変調信号(ラベル信号など)を載せることができる。
(4.光信号取得システムの作用)
本発明の光信号取得システムは、基本的にはIM・FSK同時変調システムにおいて、FSK情報を取り除き、IM信号を復調するものである。
(4.1.光信号取得方法の概要)
本発明の光信号取得方法は、基本的には光IM工程と、光FSK変調工程と、DSB−SC変調工程と、光IM信号分離工程とにより、光信号を得るものである。本発明の光信号取得方法の別の例は、FSK復調工程、第2の光FSK変調工程を含む工程により光信号を得ても良い。以下、各工程について説明する。なお、光IM工程と、光FSK工程とはどちらが先の工程であっても構わない。
(4.2. 光強度変調工程)
光IM工程は、レーザ光源からのレーザ光の強度を変調するための工程である。このIMが多段階であればそれだけ多くの情報を与えることができる。
(4.3. 光FSK変調工程)
光FSK変調工程は、光信号に周波数変調を施しUSB信号とLSB信号とを含む光SFK信号を得るための工程である。すなわち、この工程では、USN信号、又はLSB信号を選択して出力できる。USB信号の中心周波数は、f0+ΔfFSKであり、LSB信号の中心周波数は、f0-ΔfFSKである。なお、レーザ光の代わりに光WDM信号を用いた場合は、それぞれの光WDM信号の中心周波数をfNとすると、USB信号の中心周波数は、fN+ΔfFSKであり、LSB信号の中心周波数は、fN-ΔfFSKである。
(4.4.両側波帯変調工程)
DSB変調工程は、前記光IM手段、及び前記光FSK変調手段によって変調されたIM・FSK変調信号に両側波帯(DSB)変調を施すための工程である。図9は、両側波帯搬送波抑圧(DSB−SC)変調後の光信号のスペクトルを表す概念図である。
図9(a)に示されるように、光FSK変調工程における出力がUSB信号の場合、f0+2ΔfFSKを中心周波数とする信号(USB)と、f0を中心周波数とする信号(LSB)とがあわせて出力される。一方、図9(b)に示されるように、光FSK変調工程における出力がLSB信号の場合、f0を中心周波数とする信号(USB)と、f0-2ΔfFSKを中心周波数とする信号(LSB)とがあわせて出力される。なお、両側波帯変調工程において、光位相変調器、光強度変調器を用いた場合は、f0+ΔfFSKを中心周波数とする信号とf0-ΔfFSKを中心周波数とする信号も出力されることとなる。
(4.5.光位相変調信号分離工程)
光PM信号分離工程は、DSB変調工程の出力信号から光PM信号成分を分離するための工程である。先に説明したとおり、DSB変調工程では、f0+2ΔfFSKを中心周波数とする信号(USB)と、f0を中心周波数とする信号(LSB)とがあわせて出力される場合と、f0を中心周波数とする信号(USB)と、f0-2ΔfFSKを中心周波数とする信号(LSB)とがあわせて出力される場合とがある。すなわち、いずれの場合においても、f0を中心周波数とする信号が出力される。そこで、光PM信号分離工程では、図9(a)、及び図9(b)の矢印で示される領域の光を取り出すことで、図9(c)に示されるように、f0を中心周波数とする信号成分を取り出すことができ、これにより光PM信号を復調できる。
(4.6.FSK復調工程)
FSK復調工程は、PM・FSK変調信号のFSK変調成分を復調するための工程である。FSK復調工程としては、先に説明したインターリーバなどの光FSK信号分離手段を用いてUSB信号と、LSB信号とに光信号を分離するものが挙げられる。
(4.7.第2の光FSK変調工程)
第2の光FSK変調工程は、光PM信号分離手段から出力された光信号に周波数変調を施し、USB信号とLSB信号とを含む光FSK信号を得るための工程である。この第2の光FSK変調工程によれば、一度PM信号とされた光情報に再度FSK変調信号を載せ
ることができる。
(5. 別の光信号取得システム)
本発明の先に説明したとは別の光信号取得システムは、先に説明した光信号取得システムにおいて、光IM手段(103)の代わりに、光位相変調(PM)手段、又は光IM手段と光PM手段とを組み合わせて基本信号とするものである。図9(b)に、光PM手段を用いた光信号取得システムの基本構成例を示す。これらのシステムは、先に説明した光信号取得システムと同様に作用する。
(6. 別の光信号取得システム)
図10に示されるように、本発明の別の具現例に係る光信号取得システム(101)は、レーザ光源(102)と、光IM手段(103)と、光FSK変調手段(104)と、DSB変調手段(105)と、光フィルタ手段(110)とを具備するものが挙げられる。また、この光信号取得システムは、好ましくは、再度ラベル情報を載せるためなどに用いられる第2の光FSK変調手段(108)を具備する。
(6.1.光信号取得システムの概要)
この光信号取得システム(101)において、レーザ光源(102)、光IM手段(103)、光FSK変調手段(104)、及びDSB変調手段(105)は、先に説明したものと同様であり、これらは先に説明したと同様に機能する。
また、レーザ光源として、先に説明した光波長多重信号取得手段を用いてもよい。すなわち、DSB変調手段に入力される光信号として、WDM信号を用いれば、WDM信号を復調できる。
また、光IM手段に代えて、光PM手段、光IM・PM手段を用いてもよい。この光信号取得システムにおいても、DSB変調手段に入力される光信号として、IM信号、PM信号、IM・PM信号を用いれば、それぞれIM信号、PM信号、IM・PM信号を復調できる。さらに、LSB信号、USB信号のいずれか又は両方をも取り出すことができるので、FSK信号を復調できる。
光フィルタ手段(110)は、所定の周波数領域に存在する光信号を透過するための手段である。光フィルタ手段としては、前記レーザ光源からの光信号の中心周波数f0(波長多重信号の場合はfN)を中心周波数とした所定領域の光を透過する光フィルタが挙げられる。このような光フィルタ手段であれば、IM信号(PM信号、IM・PM信号)を復調できる。別の前記光フィルタ手段としては、両側波帯変調手段からの出力光のうち、光強度信号の占有周波数帯域幅と等しい帯域幅を有する光フィルタが挙げられる。このような光フィルタ手段であれば、IM信号(PM信号、IM・PM信号)をより確実に復調できる。
光フィルタ手段の別の例としては、中心周波数がf0(波長多重信号の場合はfN)である信号、及び中心周波数がf0−2ΔfFSK(波長多重信号の場合はfN−2ΔfFSK)である信号及び中心周波数がf0+2ΔfFSK(波長多重信号の場合はfN+2ΔfFSK)である信号のいずれか又は両方を通過する光フィルタが挙げられる。このような光フィルタ手段であれば、IM信号(PM信号、IM・PM信号)を復調できるだけでなく、FSK信号(ラベル情報など)も復調できる。なお、このような光フィルタ手段の具体例としては、インターリーバが挙げられ、25GHz-100GHzのインターリーバを用いればよい。
(7. 光情報通信システム)
本発明の光情報通信システムは、特に図示しないが、これまで説明した光信号取得システムと、光信号取得システムによって出力された光信号をその周波数に応じて分波する分波手段と、前記分波手段が分波された一方の光信号を検出するための第1の光検出器と、前記分波器により分波された残りの光信号を検出するための第2の光検出器と、前記第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する減算器とを具備するものが挙げられる。
(7.1.分波器)
分波器は、光信号をその波長又は周波数に応じて分波するデバイスであり、公知の分波器を採用できる。
(7.2.光検出器)
光検出器は、光信号を検出するためのデバイスであり、公知の光検出器を採用できる。この光検出器としては、例えばフォトダイオードを含むデバイスを採用できる。光検出器は、例えば、光信号を検出し、電気信号に変換するものが挙げられる。光検出器によって、光信号の強度などが検出できる。
(7.3.減算器)
減算器は、第1の光検出器の出力信号と、前記第2の光検出器の出力信号との差分を計算する計算回路などを含むデバイスであり、公知の減算器を採用できる。
本発明の光WDM・FSK変調システムでは、光WDM信号と光FSK変調信号とを同時に出力することができるので、従来の光情報通信システムに比べ情報量の多い光情報通信システムとして利用される。
本発明の光信号取得システムは、光情報通信システムとして利用される。
図1は、本発明の光波長多重FSK変調システムの基本構成を示す概略図である。 図2は、光WDM信号取得手段の基本構成例を示す概略図である。 図3は、光WDM信号取得手段からの出力信号の例を示す図である。 図4(a)は、光SSB変調器の基本構成を表す概略図である。図4(b)は、図4(a)の光SSB変調器において、RF電極が、RF信号用の電極と、DC信号用の電極とを兼ねたものの基本構成を表す概略図である。 図5は、光FSK変調手段の出力例を示す概念図である。 図6は、このような光フィルタの透過周波数帯の例を示す概略図である。 図7は、USB信号分離手段が分離する周波数帯を説明するための図である。図7(a)は、光WDM信号の、光FSK変調信号を表す図である。図7(b)は、USB信号分離手段が分離した後の光USB信号を示す図である。 図8(a)は、本発明の光信号取得システムの基本構成を示す概略図である。図8(b)は、図8(a)の光信号取得システムにおいて、光IM手段の変わりに光PM手段を用いたものの基本構成を示す概略図である。 図9は、両側波帯搬送波抑圧(DSB−SC)変調後の光信号のスペクトルを表す概念図である。図9(a)は、光FSK変調工程における出力がUSB信号の場合のスペクトルを表す。図9(b)は、光FSK変調工程における出力がLSB信号の場合のスペクトルを表す。 図10は、光信号取得システムの例を示す概略図である。
符号の説明
1 光WDM・FSK変調システム
2 WDM信号取得手段
3 光FSK変調手段
4 光FSK信号分離手段光
5 WDM信号復調手段
6 信号通路
7 光通路
8 光通路
9 光WDM信号出力通信路
10 USB信号出力通信路
11 LSB信号出力通信路
21 E/O(電気・光変換器)
22 波長多重回路(WDM)
23 電気信号
24 光信号
25 波長多重回路(WDM)
26 通信路(光通路)
40 光WDM信号
41 光SSB変調器(
42 第1のサブマッハツェンダー導波路(MZA
43 第2のサブマッハツェンダー導波路(MZB
44 メインマッハツェンダー導波路(MZC
45 第1のバイアス調整電極(DCA電極)
46 第2のバイアス調整電極(DCB電極)
47 第1の変調電極(RFA電極)
48 第2の変調電極(RFB電極)
49 第3のバイアス調整電極(DCC電極)
61 上側波帯(USB)信号
62 下側波帯(LSB)信号
71 光フィルタの透過帯域
72 USB信号分離手段の透過帯域
101 光信号取得システム
102 レーザ光源
103 光IM手段
104 光FSK変調手段
105 DSB−SC変調手段
106 光IM信号分離手段
107 FSK復調手段
108 第2の光FSK変調手段
109 光PM手段
110 光フィルタ手段

Claims (5)

  1. レーザ光源からの光信号の位相を変調する光位相変調手段と、
    光信号に周波数変調を施し、上側波帯信号と下側波帯信号とを含む光周波数シフトキーイング信号を得る光周波数シフトキーイング変調手段と、
    前記光位相変調手段、及び前記光周波数シフトキーイング変調手段によって変調された位相変調・周波数シフトキーイング変調信号に両側波帯変調を施すための両側波帯変調手段と、
    前記レーザ光源からの光信号の中心周波数f 0 (波長多重信号の場合はf N )としたときに、前記両側波帯変調手段の出力信号から、中心周波数をf 0 とする光位相変調信号成分を分離する光位相変調信号分離手段と
    を具備する光信号取得システム。
  2. 前記両側波帯変調手段が、両側波帯搬送波抑圧変調手段、位相変調手段、または強度変調手段である請求項1に記載の光信号取得システム。
  3. 前記光周波数シフトキーイング変調手段の変調幅を、ΔfFSKとした時に、
    前記両側波帯変調手段の変調幅が、ΔfFSKである請求項1に記載の光信号取得システム。
  4. 前記光位相変調信号分離手段は、前記レーザ光源からの光信号の中心周波数f0(波長多重信号の場合はfN)を中心周波数とした所定領域の光を透過する光フィルタである請求項1に記載の光信号取得システム。
  5. 前記光位相変調信号分離手段から出力された光信号に周波数変調を施し、上側波帯信号
    と下側波帯信号とを含む光周波数シフトキーイング信号を得る第2の光周波数シフトキーイング変調手段を具備する請求項1に記載の光信号取得システム。
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