JP4554974B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ Download PDF

Info

Publication number
JP4554974B2
JP4554974B2 JP2004119164A JP2004119164A JP4554974B2 JP 4554974 B2 JP4554974 B2 JP 4554974B2 JP 2004119164 A JP2004119164 A JP 2004119164A JP 2004119164 A JP2004119164 A JP 2004119164A JP 4554974 B2 JP4554974 B2 JP 4554974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mos transistor
type mos
converter
transistor
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004119164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005304231A (ja
Inventor
善蔵 中村
Original Assignee
東京コイルエンジニアリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東京コイルエンジニアリング株式会社 filed Critical 東京コイルエンジニアリング株式会社
Priority to JP2004119164A priority Critical patent/JP4554974B2/ja
Publication of JP2005304231A publication Critical patent/JP2005304231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4554974B2 publication Critical patent/JP4554974B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、直流電圧を他の直流電圧に変換するDC−DCコンバータ、特に、携帯用電子機器に用いられるDC−DCコンバータに関する。
一般に、DC−DCコンバータは、入力直流電圧をチョッパして交流とし、その交流電圧を昇圧または降圧した後整流して所望の直流電圧を得ている。このものにおいて、チョッパに必要なスイッチとしては、バイポーラトランジスタやMOSトランジスタ等の半導体素子が用いられている。
バイポーラトランジスタの場合、スイッチとして効率よく動作させるには振幅約1Vのパルスで駆動する必要がある。一方、MOSトランジスタをスイッチとして動作させるには振幅3V以上のパルスで駆動しなければならない。すなわち、従来のDC−DCコンバータを動作させるには、最低1Vの入力直流電圧が必要であり、現在市販されているDC−DCコンバータの動作可能最低入力直流電圧は1.0Vであった(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特開昭63−245258 特開平06−070542 特開2000−236662
ところで近年、DC−DCコンバータは、携帯型電子機器に利用されつつある。このため、携帯型電子機器の電源いわゆるユビキタス電源には、通常、1.5V以上の乾電池または二次電池が用いられていた。しかし、乾電池や二次電池は低温の環境下では電池電圧が著しく低下するという問題があった。
一方、太陽電池もユビキタス電源として有望である。しかし、太陽電池1セルの起電圧は通常、無負荷時で0.5Vであり、負荷によってさらに低下する。したがって、1.0V以上の電圧を得るためには太陽電池のセルを直列に接続する必要があり、コスト高が避けられないという問題があった。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、1.0V未満の低電圧で動作するDC−DCコンバータを提供しようとするものである。
前記目的を達成するため、請求項1に対応する発明は、ディスプレッション型MOSトランジスタを能動素子として用いた自励発振器と、この自励発振器からの発振出力を変圧する変圧手段と、この変圧手段により変圧された発振出力を整流する整流手段と、前記ディスプレッション型MOSトランジスタに対して並列に接続し、前記ディスプレッション型MOSトランジスタよりも許容動作電力が大きく、かつ相互ンダクタンスが大きいバイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタと、を具備し、前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタを前記自励発振器の交流出力電圧によって前記ディスプレッション型MOSトランジスタと同期して動作させることを特徴とするDC−DCコンバータである。
前記目的を達成するため、請求項2に対応する発明は、ディスプレッション型MOSトランジスタを能動素子として用いた自励発振器と、この自励発振器からの発振出力を変圧する変圧手段と、前記変圧手段の交流出力電圧を方形波に整形する整形手段と、前記ディスプレッション型MOSトランジスタに対して並列に接続したバイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタと、前記整形手段により整形された方形波を増幅するものであって、その電源電圧としてコンバータの直流出力電圧供給され、前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタをオン、オフさせる駆動回路と、を具備したことを特徴とするDC−DCコンバータである。
前記目的を達成するため、請求項3に対応する発明は、ディスプレッション型MOSトランジスタを能動素子として用いた自励発振器と、この自励発振器からの発振出力を変圧する変圧手段と、前記変圧手段の交流出力電圧を方形波に整形する整形手段と、前記ディスプレッション型MOSトランジスタに対して並列に接続したバイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタと、前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタのゲート端子に接続し、二つのインバータからなる弛張発振器であって、その電源電圧としてコンバータの直流出力電圧が供給され、前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタをオン、オフさせる駆動回路と、前記変圧手段の出力側に発生した交流電圧を整流して得られる負の直流電圧を、前記ディスプレッション型MOSトランジスタのゲート端子に与える整流回路と、を具備し、前記コンバータの直流出力電圧が所定電圧に達すると前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタをオン、オフさせることにより、前記コンバータの出力電力を増大させることを特徴とするDC−DCコンバータである。
かかる手段を講じた本発明によれば、1.0V未満の低電圧で動作し得、乾電池や太陽電池等を電源とする携帯電子機器に極めて有用なDC−DCコンバータを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良な形態について、図面を用いて説明する。
はじめに、第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図であり、能動素子としてDMOSトランジスタを用いたブロッキング発振器を基本構成としたものである。すなわち、入力直流電圧Vinが印加される入力端子1の正極側にトランス2の一次巻線2-1の一端が接続され、この一次巻線2-1の他端がDMOSトランジスタ3のドレイン端子に接続されている。DMOSトランジスタ3のソース端子は、入力端子1の負極側に接続されている。また、入力端子1の正極側と一次巻線2-1との接続点にバイアス用の抵抗4の一端が接続され、この抵抗4の他端にキャパシタ5の一端が接続されている。キャパシタ5の他端は、入力端子1の負極側に接続されている。
トランス2には、第1の二次巻線2-2と第2の二次巻線2-3が巻回されている。第1の二次巻線2-2は一次巻線2-1と逆極性となるように巻回され、第2の二次巻線2-3は一次巻線2-1と同極性となるように巻回されている。第1の二次巻線2-2の一端は、前記DMOSトランジスタ3のゲート端子に接続され、他端は、前記抵抗4とキャパシタ5との接続点に接続されている。第2の二次巻線2-3は、ダイオード6とキャパシタ7とからなる整流・平滑回路8を介して直流電圧Voutの出力端子9に接続されている。
ここに、DMOSトランジスタ3とトランス2の一次巻線2-1及び第1の二次巻線2-2とによって自励発振器の一種であるブロッキング発振器が構成されている。また、トランスの一次巻線2-1及び第2の二次巻線2-3とによって自励発振器からの発振出力を変圧する変圧手段が構成され、整流・平滑回路8のダイオード6によって変圧手段により変圧された発振出力を整流する整流手段が構成されている。
図2はこの第1の実施の形態における具体的な回路構成図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。すなわち、図2においては、整流・平滑回路8をブリッジ接続されたショットキーダイオードとキャパシタから構成している。出力端子9には、負荷抵抗10が接続されている。
かかる構成において、トランス2の一次巻線2-1の巻数P1と第1の二次巻線2-2の巻数P2と第2の二次巻線2-3の巻数P3の比P1:P2:P3を1:2:4とする。そうすると、入力電圧Vinが0.33Vであるとき、出力電圧Voutは3Vとなり、出力電力は3mWとなり、電力変換効率は約30%となる。ブロッキング発振周波数は、約250kHzである。
このように第1の実施の形態においては、自励発振器であるブロッキング発振器の能動素子としてDMOSトランジスタ3を用いている。DMOSトランジスタ3は、ゲート・ソース間のバイアス電圧が0Vでも動作するので、直流入力電圧Vinが例えば0.5V以下の低電圧であってもブロッキング発振器を動作させることができる。本実施の形態のDC−DCコンバータは、直流入力電圧Vinによりブロッキング発振器を動作させ、その交流出力電圧を変圧・整流して直流出力電圧Voutを得ている。したがって、入力直流電圧Vinが1.0V未満、より詳しくは0.5V以下の低電圧でも動作するDC−DCコンバータを実現することができる。
なお、第1の実施の形態では、自励発振器としてブロッキング発振器を用いた場合を示したが、自励発振器にはその他にも変形コルピッツ発振器,ハートレイ発振器,位相推移発振器,同調型発振器等がある。そこで次に、自励発振器として変形コルピッツ発振器を用いた第2の実施の形態について説明する。
図3は、第2の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。このDC−DCコンバータは、入力端子1の正極側にトランス11の一次巻線11-1の一端が接続され、この一次巻線11-1の他端がDMOSトランジスタ3のドレイン端子に接続されている。DMOSトランジスタ3のソース端子は、入力端子1の負極側に接続されている。DMOSトランジスタ3のゲート端子は、後述するコイル14と抵抗16との接続点に接続されている。
一次巻線11-1の他端は、さらに第1のキャパシタ12と第2のキャパシタ13を直列に介して、入力端子1の負極側に接続されている。第2のキャパシタ13には、コイル14と第3のキャパシタ15との直列回路が並列に接続されている。第3のキャパシタ15には、バイアス用の抵抗16が並列に接続されている。
ここに、DMOSトランジスタ3と、コイル14と、第2及び第3のキャパシタ13,15とによって変形コルピッツ発振器が構成されている。第1のキャパシタ12は直流カット用として機能する。
かかる構成のDC−DCコンバータにおいても、変形コルピッツ発振器は、DMOSトランジスタ3を能動素子として用いているので、電源電圧が例えば0.3V程度の低電圧であっても動作する。そして、この変形コルピッツ発振器の発振出力電圧がトランス11によって変圧され、整流・平滑回路8によって整流・平滑されて直流出力電圧Voutが得られるようになっている。したがって、入力直流電圧Vinが0.1V未満の低電圧でも動作するDC−DCコンバータを実現することができる。
図4は、自励発振器として位相推移発振器を用いた第3の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。このDC−DCコンバータは、入力端子1の正極側にトランス11の一次巻線11-1の一端が接続され、この一次巻線11-1の他端がDMOSトランジスタ3のドレイン端子に接続されている。DMOSトランジスタ3のソース端子は、入力端子1の負極側に接続されている。
一次巻線11-1の他端は、さらに第1〜第3のキャパシタ22,23,24を直列に介してDMOSトランジスタ3のゲート端子に接続されている。第1のキャパシタ22と第2のキャパシタ23との接続点は、第1の抵抗25を介して入力端子1の負極側に接続され、第2のキャパシタ23と第3のキャパシタ24との接続点は、第2の抵抗26を介して入力端子1の負極側に接続され、第3のキャパシタ24とゲート端子との接続点は、第3の抵抗27を介して入力端子1の負極側に接続されている。
ここに、DMOSトランジスタ3と、第1〜第3のキャパシタ22〜24と、第1〜第3の抵抗25〜27とによって位相推移発振器が構成されている。
かかる構成のDC−DCコンバータにおいても、位相推移発振器は、DMOSトランジスタ3を能動素子として用いているので、電源電圧が例えば0.3V程度の低電圧であっても動作する。そして、この位相推移発振器の発振出力電圧がトランス21によって変圧され、整流・平滑回路8によって整流・平滑されて直流出力電圧Voutが得られるようになっている。したがって、入力直流電圧Vinが1.0V未満の低電圧でも動作するDC−DCコンバータを実現することができる。
この他、自励発振器としてはハートレイ発振器や同調型発振器等があるが、いずれの場合もその能動素子としてDMOSトランジスタを用いることによって、0.3V〜0.5V程度の低電圧で動作する。したがって、入力直流電圧Vinが0.3〜0.5Vという低電圧でも動作するDC−DCコンバータを実現できるものである。このような低電圧で動作するDC−DCコンバータは、乾電池や太陽電池を電源とする携帯電子機器に極めて有用である。
ところで、前述したDMOSトランジスタ3のみを能動素子として用いた自励発振器を基本構成としたDC−DCコンバータでは、その出力電力は10mW以下である。そこで次に、この種のDC−DCコンバータの出力電力を増大させる方法について説明する。
図5は、図1,3及び4に記載したDC−DCコンバータの出力電力を増大させるための基本概念図であり、共通する部分には同一符号を付している。図示するように、能動素子であるDMOSトランジスタ3のゲート端子にLC同調またはRC位相回路31が接続されて、自励発振器が構成されている。この自励発振器の交流出力電圧をトランス32で変圧し、整流・平滑回路8で整流・平滑して、直流出力電圧Voutを得ている。
また、前記DMOSトランジスタ3に対してバイポーラトランジスタまたはMOSトランジスタ33が並列に接続されている。また、バイポーラトランジスタまたはMOSトランジスタ33の駆動回路34が、DMOSトランジスタ3とLC同調またはRC位相回路31とからなる自励発振器に接続されている。
かかる構成により、バイポーラトランジスタまたはMOSトランジスタ33は、自励発振器の交流出力電圧によってDMOSトランジスタ3と同期してオン、オフ動作する。バイポーラトランジスタまたはMOSトランジスタ33は、DMOSトランジスタ3よりも許容動作電力が大きく、また相互コンダクタンスも大きい。したがって、DMOSトランジスタ3とバイポーラトランジスタまたはMOSトランジスタ33とを並列に動作させることによって、DMOSトランジスタ3のみを能動素子とするDC−DCコンバータよりも大きな出力電力を得ることができる。以下に、その具体例について説明する。
図6は、第4の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図である。本実施の形態は、ブロッキング発振器を基本構成とするDC−DCコンバータの出力電力増大を第1の方法で図った場合であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
本実施の形態では、DMOSトランジスタ3に対して並列に、バイポーラトランジスタ41を接続している。すなわち、DMOSトランジスタ3のドレイン端子とバイポーラトランジスタ41のコレクタ端子を接続し、バイポーラトランジスタ41のエミッタ端子を接地している。また、バイポーラトランジスタ41のベース端子を、ベース電流制限抵抗42を介して、第1の二次巻線2-2とDMOSトランジスタ3のゲート端子との接続点に接続している。
かかる構成により、バイポーラトランジスタ41は、ブロッキング発振器を構成する第1の二次巻線2-2の出力電圧で駆動される。したがって、第1の二次巻線2-2の交流振幅が十分に大きくなるようにトランス2の巻線比を設定することによって、バイポーラトランジスタ41はDMOSトランジスタ3と同期して動作し、トランス2の一次巻線2-1にDMOSトランジスタ3が単独の場合よりも大きな電流を流す。その結果、トランス2の第2の二次巻線2-3にて変圧される発振出力電圧が増大するので、整流・平滑後の直流出力電圧Voutを増大することができる。
図7はこの第4の実施の形態における具体的な回路構成図であり、図2及び図6と共通する部分には同一符号を付している。すなわち、図7においては、ベース電流制限抵抗42を1kΩとしている。また、トランス2の一次巻線2-1の巻数P1と第1の二次巻線2-2の巻数P2と第2の二次巻線2-3の巻数P3の比P1:P2:P3を1:10:20としている。こうすることにより、入力電圧Vinが0.5Vであるとき、出力電圧Voutは3Vとなり、出力電力は10mWとなり、電力変換効率は約40%となる。ブロッキング発振周波数は、約105kHzである。
図8は、第5の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図である。本実施の形態は、ブロッキング発振器を基本構成とするDC−DCコンバータの出力電力増大を第2の方法で図った場合であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
本実施の形態では、DMOSトランジスタ3に対して並列に、MOSトランジスタ51を接続している。すなわち、DMOSトランジスタ3のドレイン端子とMOSトランジスタ51のドレイン端子を接続し、MOSトランジスタ51のソース端子を接地している。また、MOSトランジスタ51のゲート端子を駆動回路52に接続している。
駆動回路52は、高い利得を有する増幅器で構成されており、その電源電圧はDC−DCコンバータの直流出力電圧Voutによって供給されている。また、その入力は、ブロッキング発振器を構成するトランス2の第1の二次巻線2-1の交流電圧であり、この交流電圧を方形波に整形して、MOSトランジスタ51のゲート端子に供給している。ここに、駆動回路52によって整形手段が構成されている。
かかる構成のDC−DCコンバータにおいては、MOSトランジスタ51をスイッチとして動作させるには3V以上の電圧が必要なので、DC−DCコンバータの直流出力電圧Voutが3V以上の所定電圧に達すると、MOSトランジスタ51がDMOSトランジスタ3と同期してオン,オフする。したがって、DMOSトランジスタ3とMOSトランジスタ51とが同期して動作するので、第4の実施の形態と同様に、効率よくDC−DCコンバータの出力電力を増大させることができる。
図9はこの第5の実施の形態における具体的な回路構成図であり、図2及び図8と共通する部分には同一符号を付している。すなわち、図9においては、MOSトランジスタ51の駆動回路52を2段のCMOSインバータ回路で構成している。また、トランス2の一次巻線2-1の巻数P1と第1の二次巻線2-2の巻数P2と第2の二次巻線2-3の巻数P3の比P1:P2:P3を1:2:4としている。こうすることにより、入力電圧Vinが0.33Vであるとき、出力電圧Voutは3Vとなり、出力電力は4mWとなり、電力変換効率は約35%となる。ブロッキング発振周波数は、約250kHzである。
図10は、第6の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図である。本実施の形態は、ブロッキング発振器を基本構成とするDC−DCコンバータの出力電力増大を第3の方法で図った場合であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
本実施の形態では、トランス2の第1の二次巻線2-2の一端が接地され、他端が交流結合用キャパシタ61を介してDMOSトランジスタ3のゲート端子に接続されている。また、DMOSトランジスタ3のゲート端子と交流結合用キャパシタ61との接続点にバイアス抵抗62の一端が接続され、このバイアス抵抗62の他端は、抵抗とキャパシタとダイオードとからなる整流回路63の入力側に接続されている。整流回路63は、トランス2の第1の二次巻線2-2に発生した交流電圧を整流して負の直流電圧Vnを出力する。
また、本実施の形態では、DMOSトランジスタ3に対して並列にMOSトランジスタ64を接続している。すなわち、DMOSトランジスタ3のドレイン端子とMOSトランジスタ64のドレイン端子を接続し、MOSトランジスタ64のソース端子を接地している。また、MOSトランジスタ64のゲート端子を駆動回路65に接続している。駆動回路65は、二つのインバータからなる弛張発振器であって、その電源電圧として、DC−DCコンバータの直流出力電圧Voutが供給されている。
かかる構成のDC−DCコンバータにおいては、入力電圧Vinの供給によりDMOSトランジスタ3が動作してブロッキング発振を開始し、DC−DCコンバータの直流出力電圧Voutが3V以上の所定電圧に達すると、駆動回路65が作動してパルス発振を開始する。これにより、MOSトランジスタ64がオン,オフする。一方、整流回路63からは負の直流電圧Vnが出力される。これにより、DMOSトランジスタ3がオフする。
したがって、このDC−DCコンバータは、その直流出力電圧Voutが3V以上の所定電圧に達した後の定常状態では、MOSトランジスタ64とトランス2とによるフライバック方式のDC−DCコンバータとして動作し、直流入力電圧Vinを効率よく直流出力電圧Voutに変換することができる。
図11はこの第6の実施の形態における具体的な回路構成図であり、図2及び図10と共通する部分には同一符号を付している。すなわち、図11においては、交流結合用キャパシタ61を0.1μFとし、バイアス抵抗62と整流回路63の抵抗(バイアス抵抗)をそれぞれ100kΩとしている。また、駆動回路65の発振周波数を約100kHzとしている。さらに、トランス2の一次巻線2-1の巻数P1と第1の二次巻線2-2の巻数P2と第2の二次巻線2-3の巻数P3の比P1:P2:P3を1:20:20としている。こうすることにより、入力電圧Vinが0.5Vであるとき、出力電圧Voutは5Vとなり、出力電力は5mWとなり、電力変換効率はMOSトランジスタ64のみが動作している定常状態で約50%となる。ブロッキング発振周波数は、約105kHzである。
このように、第4〜第6の各実施の形態によれば、DMOSトランジスタ3のみを能動素子とする第1の実施の形態のDC−DCコンバータよりも大きな出力電力を得ることができる。
なお、前記第4〜6の各実施の形態では、ブロッキング発振器を基本構成とするDC−DCコンバータの出力電力を増大させる場合を示したが、その他の自励発振器、例えば変形コルピッツ発振器,ハートレイ発振器,位相推移発振器,同調型発振器等を基本構成とするDC−DCコンバータの出力電力を増大させる場合も同様に適用できるのは言うまでもないことである。
また、DMOSトランジスタ3に対して並列に接続されるバイポーラトランジスタまたはMOSトランジスタは1段のみに限定されるものではなく、並列に複数段接続してもよいのは言うまでもないことである。
本発明における第1の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 この第1の実施の形態における具体的な回路構成図。 本発明における第2の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 本発明における第3の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 本発明の出力電力増大方法を説明するための基本概念図。 本発明における第4の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 この第4の実施の形態における具体的な回路構成図。 本発明における第5の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 この第5の実施の形態における具体的な回路構成図。 本発明における第6の実施の形態のDC−DCコンバータを示す回路図。 この第6の実施の形態における具体的な回路構成図。
符号の説明
2,11,21…トランス、3…DMOSトランジスタ、8…整流・平滑回路、41…バイポーラトランジスタ、51,64…MOSトランジスタ、52,65…駆動回路、63…整流回路。

Claims (3)

  1. ディスプレッション型MOSトランジスタを能動素子として用いた自励発振器と、
    この自励発振器からの発振出力を変圧する変圧手段と、
    この変圧手段により変圧された発振出力を整流する整流手段と、
    前記ディスプレッション型MOSトランジスタに対して並列に接続し、前記ディスプレッション型MOSトランジスタよりも許容動作電力が大きく、かつ相互ンダクタンスが大きいバイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタと、
    を具備し、前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタを前記自励発振器の交流出力電圧によって前記ディスプレッション型MOSトランジスタと同期して動作させることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. ディスプレッション型MOSトランジスタを能動素子として用いた自励発振器と、
    この自励発振器からの発振出力を変圧する変圧手段と、
    前記変圧手段の交流出力電圧を方形波に整形する整形手段と、
    前記ディスプレッション型MOSトランジスタに対して並列に接続したバイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタと、
    前記整形手段により整形された方形波を増幅するものであって、その電源電圧としてコンバータの直流出力電圧供給され、前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタをオン、オフさせる駆動回路と、
    を具備したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. ディスプレッション型MOSトランジスタを能動素子として用いた自励発振器と、
    この自励発振器からの発振出力を変圧する変圧手段と、
    前記変圧手段の交流出力電圧を方形波に整形する整形手段と、
    前記ディスプレッション型MOSトランジスタに対して並列に接続したバイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタと、
    前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタのゲート端子に接続し、二つのインバータからなる弛張発振器であって、その電源電圧としてコンバータの直流出力電圧が供給され、前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタをオン、オフさせる駆動回路と、
    前記変圧手段の出力側に発生した交流電圧を整流して得られる負の直流電圧を、前記ディスプレッション型MOSトランジスタのゲート端子に与える整流回路と、
    を具備し、前記コンバータの直流出力電圧が所定電圧に達すると前記バイポーラトランジスタまたはエンハンスメント型MOSトランジスタをオン、オフさせることにより、前記コンバータの出力電力を増大させることを特徴とするDC−DCコンバータ。
JP2004119164A 2004-04-14 2004-04-14 Dc−dcコンバータ Expired - Fee Related JP4554974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004119164A JP4554974B2 (ja) 2004-04-14 2004-04-14 Dc−dcコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004119164A JP4554974B2 (ja) 2004-04-14 2004-04-14 Dc−dcコンバータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005304231A JP2005304231A (ja) 2005-10-27
JP4554974B2 true JP4554974B2 (ja) 2010-09-29

Family

ID=35335106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004119164A Expired - Fee Related JP4554974B2 (ja) 2004-04-14 2004-04-14 Dc−dcコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4554974B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011122197B4 (de) * 2011-12-23 2018-06-07 Albert-Ludwigs-Universität Freiburg Spannungswandler mit geringer Anlaufspannung
DE202012009919U1 (de) * 2012-10-17 2012-11-07 Dillex Immobilien Gmbh Flyback-Converter-Schaltung
DE102012221687B4 (de) 2012-11-28 2021-10-07 Albert-Ludwigs-Universität Freiburg Spannungswandler-Vollbrücke mit geringer Anlaufspannung
JP6350009B2 (ja) * 2013-12-24 2018-07-04 富士通株式会社 発振器および電源装置
JP6292893B2 (ja) * 2014-01-17 2018-03-14 リンテック株式会社 昇圧回路

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62178168A (ja) * 1986-01-31 1987-08-05 Masaji Nakano 低入力電圧変換器
JPH08162914A (ja) * 1994-12-09 1996-06-21 Samii:Kk コンバータ
JPH0951677A (ja) * 1994-10-17 1997-02-18 Toshiyasu Suzuki 共振型dc−dcコンバータ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62178168A (ja) * 1986-01-31 1987-08-05 Masaji Nakano 低入力電圧変換器
JPH0951677A (ja) * 1994-10-17 1997-02-18 Toshiyasu Suzuki 共振型dc−dcコンバータ装置
JPH08162914A (ja) * 1994-12-09 1996-06-21 Samii:Kk コンバータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005304231A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110149606A1 (en) Ac-to-dc converting circuit applicable to power-charging module
JP5437530B2 (ja) 双方向dc−dcコンバータ、および、電源システム
JPH10136653A (ja) 電源装置
JP2004173460A (ja) Dc−dcコンバータの制御方法、dc−dcコンバータ、半導体集積回路装置、及び電子機器
JPH0444507B2 (ja)
JP6551340B2 (ja) 電圧変換装置
US9444354B2 (en) Voltage converter that steps up low starting voltages to higher voltages
JP4579883B2 (ja) 自励式プッシュプル電源
JP3371595B2 (ja) 電流共振型スイッチング電源
JP4554974B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP7126701B2 (ja) プッシュプル電圧共振型コンバータ回路
TWI482411B (zh) Current fed single load switch series resonant converter doubler
JP2007097320A (ja) 電力変換回路
JPH06311743A (ja) Dc−dcコンバータ
JP5012905B2 (ja) 絶縁型dc−dcコンバータ
US20070211500A1 (en) DC-DC converter with direct driven synchronous rectifier
JP2002262568A (ja) スイッチング電源回路
TWI543513B (zh) 諧振轉換器
JP2001292571A (ja) 同期整流回路
JP2004274824A (ja) スイッチング電源装置
JP2012253967A (ja) 電力変換装置
JP5500438B2 (ja) 負荷駆動装置
JPH04261360A (ja) 電力変換装置
JP2918006B2 (ja) 昇圧型アクティブフィルタ回路
JP4522957B2 (ja) スイッチング電源回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100715

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees