JP4553777B2 - 均熱装置 - Google Patents

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    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/12Elements constructed in the shape of a hollow panel, e.g. with channels

Description

この発明は、例えば合成樹脂成形品、半導体ウエハなどの被加工物を定盤上で加工や成形処理などを行う際に被加工物を均一に加熱あるいは冷却することができる均熱装置に関するものである。
従来の均熱装置としては、例えば被加工物である被成形製品が載置され、流通路が形成された定盤と、定盤に形成された流通路を覆うように定盤に接合された板状部材と、板状部材の一部を外方に突出させて形成され、流通路内と連通して作動液を貯溜する液溜め体と、液溜め体を貫通して上記作動液中に浸漬され内部に熱源が収納される収納体と、収納体の外周部に配置された沸騰促進体とを設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平10−249863号公報(第4頁、図1)
上記のように構成された従来の均熱装置においては、液溜め体が板状部材を介して定盤に接合されているため、温度が高い熱源からの熱が液溜め体の壁面を通して定盤に流れるため、定盤の均熱度を所定値以上に高めることが困難であった。さらに、作動液体中に空気などの非凝縮性ガスがある場合は凝縮が阻害されるため、定盤の均熱度が低下するという課題があった。そのため、定盤の面内均熱度として例えば±0.1K程度までしか達成できなかった。また、ヒータなどの熱源の加熱を停止しても、一旦温度が高くなった定盤は、定盤から外気への自然放熱による温度低下のみに依存していたため、定盤の温度の低下に要する時間が長く、定盤上の被加工物の冷却後に行う製品交換時間が長くなるという問題があった。
この発明は、上記のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、均熱度が向上された均熱装置を得ることを目的としている。また、非凝縮性ガスが混入されても凝縮の阻害がなく、さらに被加工物の冷却も可能にした均熱装置を得ることを目的としている。
この発明に係る均熱装置は、加熱源と、作動流体が収容され該作動流体を上記加熱源により気化させる蒸発器と、上記蒸発器に対して熱的に離間して設けられ気化した作動流体を受入れて凝縮させ、かつ外表面上部に均熱領域を有する凝縮器と、この凝縮器内部における上記均熱領域に対応する位置に上下方向に天井面及び底面相互に跨るように所定の間隔で設けられた複数の柱体と、上記蒸発器及び凝縮器をループ状に連通して作動流体を循環する蒸気通路及び液通路とを備え、上記凝縮器は、上記複数の柱体の設置領域の外側に出口ヘッダ部に連通された非凝縮性ガスを溜めるガス溜部が設けられてなるものである。
この発明によれば、加熱源と凝縮器とが熱的に離間して設けられていることにより、加熱源によって凝縮器が直接加熱されることがなく、また均熱領域に対応する凝縮器内部に所定の間隔で複数の柱体を設けたことにより、該柱体を伝って凝縮液が下方向に流れやすくなるので、作動流体の循環が促進され均熱領域の均熱度が向上するとともに、上記複数の柱体の設置領域の外側に出口ヘッダ部に連通された非凝縮性ガスを溜めるガス溜部が凝縮器に設けられることにより、非凝縮ガスが蒸気の凝縮を阻害することがなく凝縮熱伝達が向上して均熱領域の均熱度を向上できる
実施の形態1.
図1及び図2はこの発明の実施の形態1による均熱装置を概念的に説明するもので、図1(a)は平面断面図、図1(b)は図1(a)の略Ib−Ib線における矢視断面図、図2は図1に示す均熱装置の凝縮器容器内に形成される液膜の状況を概念的に拡大して示す断面図である。なお、図1(a)は図1(b)の略Ia−Ia線における矢視断面図に相当する。図において、均熱装置1は、例えば電気ヒータなどの加熱源2が底部に取付けられ例えば水などの作動流体7を気化させる蒸発器3と、この蒸発器3の上方部に熱的に離間して配設され、上部表面が平滑で定盤を構成するこの例では略正方形状の凝縮器4と、これら蒸発器3と凝縮器4をループ状に連通させる蒸気通路としての蒸気管5及び液通路をとしての液管6によって構成されており、これら蒸発器3、凝縮器4、蒸気管5及び液管6によって密閉容器が形成されている。
上記凝縮器4は、上下に対向して配置され周囲部が密封されて凝縮器容器40を形成している略正方形状の2枚の板状部材41、42と、該2枚の板状部材41、42相互の間の中央部に互いに所定の間隔をあけて設けられたこの実施の形態1では四角柱状の複数の柱体43とを備えて構成され、さらに上記板状部材41の外表面部における上記複数の柱体43に略対応する破線で示す略円形の領域が例えばウエハなどの被加工物8を載置する均熱領域11として用いる定盤となっている。上記柱体43は、上下の板状部材41、42の少なくとも一方に固定され、板状部材41、42相互の間隔を保持する役割も兼ねている。また、柱体43の設置領域は均熱領域11に略対応している。なお、図1(b)では、柱体43については、太線で示し、また切断面に掛からず一列に等間隔で存在しているものとみなして図示している。
また、凝縮器4の対向する2組の角部の内、図1(a)の左上と右下の角部の一方(図1(a)の左上)には蒸気管5に連通する作動流体の流入部4aと、流入した蒸気が一時的に溜まる入口ヘッダ部44と、凝縮した作動流体7を中央部の複数の柱体43の設置領域に留めるための高さが2枚の板状部材41、42の間隔の例えば略半分程度に形成された板状の堰44aとを備え、対向する角部の他方(図1(a)の右下)には液管6に連通する作動流体の流出部4bと、流出する作動流体を集合させる出口ヘッダ部45と、凝縮した作動流体7を中央部に配設された複数の柱体43の設置領域に形成される液溜まり73に溜める堰45aとを備えている。なお、上記入口ヘッダ部44、及び出口ヘッダ部45は、この例では対向する角部にそれぞれ斜めに設けられた堰44a、堰45aと側壁40aにより三角形に形成されている。
そして、凝縮器4の対向する2組の角部の内、図1(a)の左下と右上の角部には、それぞれ該角部を中心に隣接する2つの辺部にまたがる略L字状のガス溜部46が、仕切り部材47によって中央部に設けられた柱体43の設置領域の外側に区分されて線対称的に2箇所設けられている。該ガス溜部46は2箇所共、出口ヘッダ部45に連通されており、作動流体に混入した非凝縮性ガス10(図1(a)に細かいドットで示す)が溜められる。また、作動流体7は堰44a、45aの高さまで凝縮器容器40内の液溜まり73に溜まる。なお、71は天井面41aに凝縮した凝縮液、72は凝縮液の液膜、Raは凝縮器容器40の天井面41aと隣接する2つの柱体43の間に凝縮した凝縮液71の形成する液面の見かけ上の曲率半径である。
一方、上記蒸発器3は中空の蒸発器容器30からなり、内部に水などの作動流体7が封入され、蒸発器容器30の左側方上部に蒸気管5の一端部が、反対側の右側方下部に液管6の一端部がそれぞれ連結されている。さらに、蒸発器容器30の底面部に電気ヒータなどの加熱源2が装着され、上面部には冷却器9が装着されている。また、蒸発器容器30の内部底面部には例えば焼結金属やメッシュの細かい金網などの多孔質材料31が内張りされている。なお、図1中に示す点線矢印Aは蒸気の流れを、実線矢印Bは凝縮液の流れを、2点鎖線の矢印Cは非凝縮性ガスの流れをそれぞれ示している。また、各図を通じて同一符号は同一もしくは相当部分を示すものとする。
次に、上記のように構成された実施の形態1の動作について説明する。蒸発器3の加熱源2により加熱されて蒸発した作動流体7の蒸気は蒸発器容器30の図の左部上方に連通した蒸気管5から排出され、蒸気管5を通って凝縮器4の流入部4aから入口ヘッダ部44に流入する。入口ヘッダ部44に流入した蒸気は堰44aの上方を通って凝縮器容器40の柱体43の設置領域に流入し、凝縮器容器40を構成する上方の板状部材41の天井面41aに一様に凝縮することにより凝縮潜熱を板状部材41に放出して該板状部材41の上面の均熱領域11を均一に加熱し、上面に搭載されたウエハなどの被加工物8を均一に加熱する。
作動流体7の凝縮液71は図2に示すように、凝縮器容器40の天井面41aから柱体43の表面に沿って液膜72となって流れ落ちて凝縮器容器40の底部に流れこみ、その後、堰45aをあふれ出て出口ヘッダ部45に流入し、流出部4bから排出され液管6に流入する。液管6に流入した作動流体7は重力の作用で、蒸発器容器30の底部に流入する。以上のような作動流体7の蒸発、凝縮を伴う循環により加熱源2からの熱が、凝縮器容器40の天井面41a上の均熱領域11に伝えられ、均熱領域11に載置された被加工物8を均一に加熱する。
また、蒸発器容器30内の底部には焼結金属やメッシュなどの多孔質材料31が内張りされているが、多孔質材料31が加熱源2によって作動流体7が加熱された時に生じる沸騰気泡の生成核となるため、沸騰が生じやすくなり、その結果沸騰気泡の大きさが小さくなる。そのため、沸騰気泡の上昇速度が小さくなり、沸騰気泡の上昇とともに引きずられて生じる蒸気管5への温度の高い液体の流入が防止できる。その結果、温度の高い液体が凝縮器容器40の内部に流入することがないため、凝縮器容器40の上面の均熱領域11の温度均一性が向上する。
次に、加熱源2の加熱を停止し、冷却器9による冷却を開始した場合の動作について説明する。冷却器9による冷却を開始すると、蒸発器容器30内部の蒸気が冷却されて蒸発器容器30内上面に凝縮する結果、蒸発器容器30内部の蒸気の圧力が低下し、凝縮器容器40内の蒸気圧も低下してくる。その結果、凝縮器容器40内の堰44aの中に溜まっていた作動流体7の液溜まりが過熱状態となり、凝縮器容器40の壁面から熱を奪って蒸発する。蒸発した蒸気は凝縮器容器40内部から入口ヘッダ部44の流入部4a、さらに蒸気管5を通って蒸発器容器30内部に流れこみ、蒸発器容器30内上面に凝縮する。以上のような動作は凝縮器容器40内の堰44aの中に溜まっていた作動流体7が無くなるまで継続され、その間、凝縮器容器40の壁面は熱を奪われ続けるため、急激に温度が低下することになる。その結果、均熱領域11の迅速な冷却、従って均熱領域11に載置された被加工物8の迅速な冷却が可能となる。
上記のようにこの実施の形態1によれば、蒸発器容器30と凝縮器容器40は互いに離間して設けられ、蒸気管5、液管6を介してループ状に接続され、加熱源2とは直接、接触していないため、従来装置のように加熱源2からの熱が凝縮器容器40に熱伝導で直接的に伝達されることがなく、従って凝縮器容器40が加熱源2により直接加熱されず、凝縮器容器40上面の均熱領域11の温度均一性が向上するという効果が得られる。
さらに、凝縮器容器40への蒸気の流入は、入口ヘッダ部44に一旦流入した後、堰44aの上部から柱体43の設置領域に流入するため、被加工物8が搭載された凝縮器容器40の天井面41aに直接ぶつかるように流入することがなく、蒸気から凝縮器容器40の天井面41aへの熱伝達が大きな噴流蒸気による加熱が防止できる。その結果、凝縮器容器40の上面の均熱領域11の温度均一性が向上するという効果が得られる。
また、凝縮器容器40の天井面41aに凝縮した凝縮液71は、凝縮器容器40の天井面41aから柱体43の側面部を伝わって容器底部に流れこむため、凝縮器容器40の天井面41aに厚い凝縮液膜が形成されず、その結果凝縮熱伝達が向上し、凝縮器容器40上面の均熱領域11の温度均一性が向上するという効果が得られる。
さらに、凝縮器容器40の内部に製造時に混入した空気などの非凝縮性ガスが存在した場合においても、非凝縮性ガスは蒸気流とともに流れるため、2点鎖線矢印Cで示すように、最終的には堰45aから出口ヘッダ部45に流出し、その後ガス溜部46の入口からガス溜部46内部に流入し非凝縮性ガス10として溜まりこむことになる。その結果、非凝縮性ガスが蒸気の凝縮を阻害することがなく、凝縮熱伝達が向上する。このため、上記構成で凝縮器容器40上面の均熱領域11の温度均一性を面内均熱度として±0.05K以下を達成することができた。
また、入口ヘッダ部44及び出口ヘッダ部45にそれぞれ堰44a及び堰45aを設けると共に、蒸発器3に冷却器9を設けたことにより、冷却時には、堰44a、45aの間の液溜まり73に溜まった作動流体7の蒸発、および冷却器9下面での蒸発器容器30内部での凝縮現象により、均熱領域11の迅速な冷却が可能となる。更に、蒸発器容器30の底部に多孔質材料31を内張りしたことにより、温度の高い液体が凝縮器容器40の内部に流入することがないため、凝縮器容器40の上面の均熱領域11の温度均一性が向上するという効果が得られる。なお、入口ヘッダ部44側の堰44aの高さを上記出口ヘッダ部45側の堰45aよりも若干高くすることにより、凝縮して液溜まり73に溜まった作動流体を流出部4bの方向に流れやすくしてもよい。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による均熱装置の要部を拡大して概念的に示す断面図である。図において、43Aは四角錐の頂部を切取った形状の柱体であり、実施の形態1に示す四角柱状の柱体43を四角錐状にし、四角錐の断面積の大きい底部が上方の板状部材41に固定され、断面積が小さい頂部側が下方の板状部材42に当接するように設けられている。Rbは凝縮液71の見かけ上の曲率半径である。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態2においては、均熱動作は実施の形態1と同様であるが、図3に示すように、四角錐状の柱体43Aの側面部と凝縮器容器40の天井面41aとの間に形成される凝縮液71の曲率半径Rbが、実施の形態1の図2に示す柱体43を用いた場合の曲率半径Raにくらべて大きくなり、その結果凝縮液71、液膜72の厚みが更に薄くなるため、凝縮熱伝達が向上し、凝縮器容器40の天井面41aを形成する板状部材41の温度均一性が一層向上するという効果が得られる。
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3による均熱装置の要部を拡大して概念的に示す断面図である。図において、41bは板状部材41の天井面41aに断面円弧状に形成された凹部であり、実施の形態2と同様に形成された四角錐状の柱体43Aの側面上端部と板状部材41の天井面41aとの交点D1部分から、隣接する柱体43Aの側面上端部と板状部材41の天井面41aとの交点D2部分にわたって滑らかに凹むように形成されている。該凹部41bの曲率半径Rcは、上記実施の形態1、2に示す凝縮器容器40の天井面41aに形成される凝縮液71の曲率半径RaやRbと同じかそれに近い曲率が好ましい。そして、上記凹部41bはマトリックス状に多数設けられた各柱体43A相互の間にそれぞれ設けられている。なお、図4では簡素化のため凹部41bを1箇所のみ示し、他は図示を省略している。その他の構成は上記実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態3においては、液膜72が断面円弧状の凹部41bに沿って形成されることにより、四角錐状の柱体43Aと凝縮器容器40の天井面41aとの間に形成される凝縮液71またはその液膜72の厚みが実施の形態2の場合よりも更に薄くなるため、凝縮熱伝達が更に向上し、凝縮器容器40上面に設けられた均熱領域11の温度均一性が一層向上するという効果が得られる。
実施の形態4.
図5はこの発明の実施の形態4による均熱装置の要部を概念的に示す断面図であり、図5(a)は平面断面図、図5(b)は図5(a)の略矢視Vb−Vb線における側面断面図である。なお、図5(a)は図5(b)の略Va−Va線における矢視断面図に相当する。図において、43Bは円柱状の柱体であり、図1に示す実施の形態1の四角柱状の柱体43を、円柱状の柱体に代えたものである。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態4においては、入口ヘッダ部44に流入した蒸気は堰44aの上方を通って凝縮器容器40の内部に流入し、柱体43の設置領域の天井面41aに一様に凝縮することにより板状部材41に凝縮潜熱を放出して、均熱領域11の上面に搭載された被加工物8を均一に加熱する動作は実施の形態1と同様である。凝縮器容器40の内部に流入した作動流体の蒸気が出口ヘッダ部45に向かって流れるとき、流れを阻害するものがあると、蒸気の流れ方向に圧力が低下し、蒸気温度が低下するが、この実施の形態4では、実施の形態1に示す四角柱状の柱体43にくらべ、蒸気が流れやすい円柱状の柱体43Bとしていることにより、蒸気の流れが阻害されにくく、従って蒸気の温度低下を小さくできるため、凝縮器容器40の上面の均熱領域11の温度均一性が向上するという効果が得られる。
実施の形態5.
図6はこの発明の実施の形態5による均熱装置の要部を概念的に示す縦断面図である。この実施の形態5は、図に示すように実施の形態1に示す堰44a、45aの代わりに、蒸気管5、液管6にそれぞれ突出部としての蒸気管突出部51と液管突出部61を設けたものである。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成されたこの実施の形態5においては、凝縮器容器40内に蒸気通路の突出部として設けられた蒸気管突出部51と、液通路の突出部として設けられた液管突出部61が実施の形態1の堰44aと堰45aの役割を果している。従って、先ず加熱動作においては実施の形態1と同様に動作して被加工物8を均一に加熱し、液溜まり73には上記蒸気管突出部51と液管突出部61の上面まで作動流体7の凝縮液が溜まる。そして、冷却時には、液溜まり73に、上記蒸気管突出部51と液管突出部61の上面まで溜まった作動流体7が冷却器9の冷却によって蒸発して凝縮器容器40を冷却し、被加工物8を迅速に冷却することができる。このため、板状の堰を設ける場合に比べて部品数を少なくすることができ加工も容易であるという更なる効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態の説明では、柱体として、四角柱状の柱体43、四角錐状の柱体43A、及び円柱状の柱体43Bを用いた例について説明したが、柱体の形状はこれらに限定されるものではなく、例えば、3角柱や5角柱などの多角柱状、あるいは多角錘状、円錐状などの錘状のものであっても同様の効果が期待できる。また、凝縮器4を略正方形状として略円形の均熱領域11を設けたが、凝縮器4や均熱領域11の形状は勿論限定されるものではなく、例えば被加工物8の形状や載置個数など用途に応じて適宜所望の形状、大きさにできることは言うまでもない。また、作動流体も水に限定されず、密閉容器内で気化、凝縮を行なうものであれば、用途や必要加熱温度などに応じて適宜に選択して用いることができる。また、強制的な冷却を必要としない場合には、冷却器9及び堰44a、45aを省いても差し支えない。
この発明の実施の形態1による均熱装置を概念的に示す平面断面図。 図1に示す均熱装置の凝縮器容器内に形成される液膜の状況を拡大して概念的に示す断面図。 この発明の実施の形態2による均熱装置の要部を拡大して概念的に示す断面図。 この発明の実施の形態3による均熱装置の要部を拡大して概念的に示す断面図。 この発明の実施の形態4による均熱装置の要部を概念的に示す断面図。 この発明の実施の形態5による均熱装置の要部を概念的に示す断面図。
符号の説明
1 均熱装置(定盤)、 2 加熱源、 3 蒸発器、 30 蒸発器容器、 31 多孔質材料、 4 凝縮器、 4a 流入部、 4b 流出部、 40 凝縮器容器、 40a 側壁、 41、42 板状部材、 41a 天井面、 41b 凹部、 43、43A、43B 柱体、 44 入口ヘッダ部、 44a 堰、 45 出口ヘッダ部、 45a 堰、 46 ガス溜部、 47 仕切り部材、 5 (蒸気通路)蒸気管、 51 (蒸気管)突出部、 6 (液通路)液管、 61 (液管)突出部、 7 作動流体、 71 凝縮液、 72 液膜、 73 液溜まり 8 被加工物(ウエハ)、 9 冷却器、 10 非凝縮性ガス、 11 均熱領域。

Claims (8)

  1. 加熱源と、作動流体が収容され該作動流体を上記加熱源により気化させる蒸発器と、上記蒸発器に対して熱的に離間して設けられ気化した作動流体を受入れて凝縮させ、かつ外表面上部に均熱領域を有する凝縮器と、この凝縮器内部における上記均熱領域に対応する位置に上下方向に天井面及び底面相互に跨るように所定の間隔で設けられた複数の柱体と、上記蒸発器及び凝縮器をループ状に連通して作動流体を循環する蒸気通路及び液通路とを備え、上記凝縮器は、上記複数の柱体の設置領域の外側に出口ヘッダ部に連通された非凝縮性ガスを溜めるガス溜部が設けられてなることを特徴とする均熱装置。
  2. 加熱源と、作動流体が収容され該作動流体を上記加熱源により気化させる蒸発器と、上記蒸発器に対して熱的に離間して設けられ気化した作動流体を受入れて凝縮させ、かつ外表面上部に均熱領域を有する凝縮器と、この凝縮器内部における上記均熱領域に対応する位置に上下方向に天井面及び底面相互に跨るように所定の間隔で設けられた複数の柱体と、上記蒸発器及び凝縮器をループ状に連通して作動流体を循環する蒸気通路及び液通路とを備え、上記凝縮器は、上記複数の柱体の設置領域の側方部に入口ヘッダ部と出口ヘッダ部が互いに離間して設けられてなり、上記蒸気通路を上記入口ヘッダ部に連通し、上記液通路を上記出口ヘッダ部に連通してなるとともに、上記複数の柱体の設置領域の外側に上記出口ヘッダ部に連通された非凝縮性ガスを溜めるガス溜部が設けられてなることを特徴とする均熱装置。
  3. 上記蒸発器に収容された作動流体を冷却する冷却器を備え、かつ上記凝縮器における上記複数の柱体の設置領域と上記入口ヘッダ部の間、及び上記凝縮器における上記複数の柱体の設置領域と上記出口ヘッダ部の間に堰をそれぞれ設けてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の均熱装置。
  4. 上記堰は、板状体からなることを特徴とする請求項に記載の均熱装置。
  5. 上記蒸気通路及び液通路は管によって形成されてなり、かつ上記堰は、上記管を上記凝縮器を構成する板状部材を貫通させて上記密閉容器内に突設させた突出部によって形成されてなることを特徴とする請求項に記載の均熱装置。
  6. 上記蒸発器の内部底部に多孔質材料を内張りしたことを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載の均熱装置。
  7. 上記柱体は、錐体状であり、該錘体の底部を上方に向けて設けてなることを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載の均熱装置。
  8. 上記柱体は、円柱状であることを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載の均熱装置。
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