JP4551450B2 - ケラチン繊維用染色剤、前記ケラチン繊維用染色剤を含有する染色組成物、及びそれらの使用 - Google Patents

ケラチン繊維用染色剤、前記ケラチン繊維用染色剤を含有する染色組成物、及びそれらの使用 Download PDF

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Description

本発明は、2−アミノ−5,6−置換フェノール化合物からなるケラチン繊維用染色剤、前記ケラチン繊維用染色剤を含有する、ケラチン繊維(好ましくは毛髪)を酸化染色するための組成物、及びそれらの使用法に関するものである。
ケラチン繊維、特に毛髪を染色することが知られている。毛髪の色を変えたいという願望は現代の様相ではない。髪の色は、ファッション、スタイル、個人的嗜好の変化に合わせて変えられる。しかしながら、望ましくない副作用を毛髪及び皮膚に及ぼすことなく、優れた着色性及び耐久性を得ることは、未だ到達し難い目標のままである。毛髪を着色する好適な方法は、酸化染色によるものである。黄色などのさまざまな色を得られる可能性がある。発明者達は、世間で言うところの「金髪のほうがもっと楽しい(blondes have more fun)」という格言の真実性について憶測しないように決めても、黄色の染料そのものが求められていることを認識せざるを得ない。
黄色の染料、特に毛髪の着色に使用されるものは、着色の彩度及び/又は堅牢度といった優れた着色性を備えていなければならず、光、特に日光、悪天候条件、洗浄及びスタイリング、パーマ、発汗、並びに/又は摩擦などの外的な要因にかかわらず、機能を発揮できるものでなければならない。前記染料はまた、毒物学及び皮膚科学的にも良好なものでなければならない。また、前記染料は、他の成分及び処理段階と組み合わせた場合に、幅広い色合いをもたらすのに有用でなければならない。
通常はセルフカップリングによるケラチンの黄色染色に、2−アミノフェノール(オルト−アミノフェノール又はOAPとしても知られている)及びその誘導体の一部を使用することが知られている。例えば、米国特許第4,396,392号(ウェラ社(Wella, AG))には2−アミノ−5−メチル−フェノールが開示されており、PCT国際公開特許WO02/058,657号(クレイロール社(Clairol,Inc.))には2−(アミノ又はアミノ置換)−5−メチル−フェノールが開示されているが、そのいずれも、黄色をもたらすために単独で使用、及びその他の着色剤と併用される。
しかしながら、黄色の着色をもたらす多くの先行の酸化染料化合物及び前記化合物の組み合わせは、耐久性及び光に対する安定性が低く、近年、毒物学の観点からそれらの使用に対する異論が出ているものもある。OAPは特に、質の悪い黄色、例えば色調の悪い黄色をもたらすことが分かっている。別の手法の1つは、非酸化染料をそのまま単独で、又は少なめの量の酸化染料と組み合わせて使用するものである。しかしながら、この手法では、他の望ましくない効果の中でも、シャンプー時の洗浄堅牢度が劣る結果となることが分かっている。
したがって、既知の染料に代わる更に進んだ酸化染料、好ましくは黄色染料、及びそれらを含有する毛髪染色用組成物であって、良質な彩色、好ましくは明るい黄色の彩色をもたらし、毛髪への優れた浸透性を示し、妥当な期間に渡り安定した色合い若しくは色をもたらすのに有用であり、高い洗浄堅牢度及び耐久性、優れた選択性をもたらし、光、シャンプーによる洗髪若しくは酸性の汗にさらされてもそれほど著しい変化が見られず、並びに/又は、好ましい安全特性を呈する毛髪染色用組成物を供給する必要性が依然として存在している。
驚くべきことに、現在では、2−アミノフェノール及び2−(置換アミノ)フェノールの5位及び6位に置換基を配置することによって、前述の望ましい品質を1つ以上呈する化合物が提供される可能性のあることが分かっている。理論に束縛されるものではないが、前記位置に前記置換基を追加すると、フェノール官能基(−OH)の立体障害により、向上した毒性学的性能とともに、前記2−アミノフェノール及び2−アミノフェノール誘導体との対比において同程度向上した黄色染料構造及び洗浄堅牢度が得られる可能性がある。
数多くの5,6−置換2−アミノフェノールについて、PCT国際公開特許WO02083624号、米国特許第6,262,113号、PCT国際公開特許WO00/61580号及びPCT国際公開特許WO04/037218に記載されており、後者の特許には4−アミノ又は置換アミノ−3ヒドロキシ−フェニル)−アルキニトリル化合物について記載されている。
本発明は、本明細書で定めた式(I)に従う2−アミノ−5,6−置換フェノール化合物からなるケラチン繊維用染色剤に関するものである。本発明は、染色に適した媒質、及び本明細書で定めた式(I)の化合物からなるケラチン繊維用染色剤を含む、ケラチン繊維を酸化染色するための組成物に更に関するものである。本発明は、酸化剤の存在下において、所望の彩色を顕色するのに十分な時間、前記組成物を適用することを含む、ケラチン繊維を酸化染色する方法に更に関するものである。
特に指定のない限り、量は成分の実量のおよその重量%を表し、市販の製品中で前記成分と組み合わされる可能性のある溶媒、増量剤、又はその他の物質を含まず、目的用途の形態での組成物を含む。特に指定のない限り、部、百分率、及び割合を含む全ての量は、「約」という言葉により加減されるものと理解し、量は有効数字を示すことを目的とはしていない。
本明細書で使用する時、「毛髪」という用語は、生体、例えばヒト、又は非生体、例えばかつら、ヘアピース、若しくは非生体のケラチン性繊維のその他の凝集体上のケラチン繊維を指す。哺乳類、好ましくはヒトの毛髪が好ましい。特に、毛髪、羊毛、毛皮、及びその他のケラチン性繊維は、本明細書に説明される化合物及び組成物によって着色するのに適した基材である。
本明細書で使用する時、「毛髪染色組成物」という用語は、顕色剤組成物と混合する前の酸化染料(本明細書に記載した化合物など)を1つ以上含有する組成物を指す。「顕色剤組成物」という用語(酸化剤組成物という用語を包含する)は、毛髪染色組成物と混合する前の酸化剤を含有する組成物のことをいう。「毛髪染色系」という用語は、混合前の毛髪染色組成物と顕色剤組成物との組み合わせを指し、コンディショナー製品及び説明書を更に含んでもよく、こうした製品又は系はキットとして包装され提供されることが多い。「毛髪染色製品組成物」という用語は、毛髪染色組成物と顕色剤組成物とを混合することによって形成される組成物のことをいう。
本明細書で使用する時、「ヘテロアルキル」とは、少なくとも1つのへテロ原子(炭素以外の要素)を含有するパラフィン系(パラフィンはアルカンとも呼ばれる)炭化水素基を意味する。
本明細書で使用する時、「ヘテロ脂肪族」とは、ヘテロ原子を少なくとも1つ含む構成炭素の直鎖又は分枝鎖配列を特徴とする有機化合物の群を意味する。ヘテロ脂肪族は、そのすべてが飽和状態であるヘテロアルカン、不飽和状態であるヘテロアルケン、及び3重結合を1つ有するヘテロアルキンという、3つの亜群から構成されている。錯体構造中では、連鎖は分枝状でも架橋されてもよい。
本明細書で使用する時、「ヘテロオレフィン系」とは、ヘテロ原子を少なくとも1つ含み、1つ以上の2重結合を有している不飽和炭化水素の部類を意味する。2重結合を1つ含有するものはヘテロアルケン、及び2つ有するものはへテロアルカジエン又はヘテロジオレフィンと呼ばれる。それらは対応するパラフィンの名をとって、語幹に「エン(-ene)」又は「イエン(-ylene)」を加えることによって命名される。
本明細書で使用する時、「美容的に許容可能」とは、その用語が説明する成分が、過度な毒性、不適応性、不安定性、刺激、アレルギー反応などを伴わずに、ヒト及び下等動物の皮膚又は毛髪と接触させて使用するのに適していることを意味する。
I.ケラチン繊維用染色剤
本発明のケラチン繊維用染色剤は、式(I):
Figure 0004551450
(式中、R及びR、メチル、エチル、及び−CH −O−CH から独立して選択され、R はHである)の化合物、又はその無機酸塩若しくは有機酸塩である
本発明の特に好ましい化合物を以下に列挙する。
Figure 0004551450
2−アミノフェノールを得るための最も日常的な手段は、希釈された含水硝酸でのフェノールのニトロ化によるものであり、その後、容易に分離された2−ニトロ異性体を2−アミノフェノールへ還元する。多置換の2−アミノフェノールを得るための最も日常的かつ一般的な手段も同様であり、適切に置換されたフェノールから始める。したがって、5,6−ジ置換2−アミノフェノールは、以下に示すとおり、適切に置換されたジ置換フェノールが必要である。
Figure 0004551450
5及びR6の基は、本明細書で上記に定義されるように、同じ又は異なることができる。
以下の汎用的な化合物の類は、所要の出発原料を生成するために容易に合成される。
Figure 0004551450
更に、以下に列挙するとおり、多くの出発原料が市販されている(例えば、アルドリッチ(Aldrich))。標準的な芳香族置換反応及び官能基操作によって、市販の化合物又は既知の化合物から、はるかにより多くの化合物が合成され得る。
Figure 0004551450
これらの化合物を得るための一般的な手段は、上に示したとおり、出発原料としてのフェノールをベースとしたものであるが、特定のケースでは、合成中にフェノール基を導入するのが誘引的な場合もある。このための利用可能な主な方法について、以下で簡単に説明する。
Figure 0004551450
フェノールは電子が豊富なため、既に述べたニトロ化反応と同様に、求電子置換に対する反応が非常に高い。したがって、その他の標準的な求電子芳香族置換反応、例えばハロゲン化、スルホン化、アルキル化、及びアシル化なども適用できる。更には、フェノールに特異的な一連の反応があり、それらは、以下に示すような置換基の導入に利用できる。
Figure 0004551450
上記のものに代わる手段は、以下に示すようにN−アリール−ヒドロキシルアミンのo−アミノフェノール(o-amionphenols)への転位(パラ位がブロックされている場合)を利用することである。
Figure 0004551450
ARNHOHも、ArNH2を綿密に酸化させることによって形成させることができる。この転位の側面のうち、この合成にとって潜在的に有用なのは、NHOHに対するパラ位がブロックされており(つまり、通常主要な異性体は形成不可能)、OH基を導入するためのオルト位が1つしかない点である。これは、ニトロ化及び還元によってフェノールを得る手段よりも優れている点である。
アミノフェノールのOH基及びNH2基が反応性であれば、一部の合成配列で、前記基のいずれか又は双方を「保護」して無用の化学反応を回避する必要がある場合もある。これは、OHについてはアルキル化(例えばメチル化)及び酸(HBr)による非ブロック化によって、NH2についてはアシル化(例えばアセチル化)及び塩基(水性NAOH(aq.NaOH))による非ブロック化によって容易に実行可能である。
Figure 0004551450
あるいは、双方の官能基とも、必要であれば、例えば以下のように環状構造に形成させることによって同時に保護することができる。
Figure 0004551450
最後に、所定の合成における芳香環の求電子置換では、置換の最も反応のよい部位が望ましい部位とは限らない。このようなケースでは、最も反応のよい部位は、(H2SO4又はSO3/H2SO4で)スルホン酸化し、それによってこの位置をブロックしてもよい。そして、望ましい部位における求電子置換の後に、希釈スルホン酸で加熱することによってスルホン酸を非ブロック化する(スルホン化は可逆反応であるため)。その例を以下に示す(立体の理由から主要生成物はパラ置換化合物である)。
Figure 0004551450
ただし、以下に示すようにオルト異性体を調製することができる。
Figure 0004551450
以上のように、上で簡単に説明した化学反応を利用して、本発明の望ましい5,6置換2−アミノフェノールを調製することができる。
II.組成物の構成成分
独創的な本発明は、染色に適した媒質、及び式(I)の化合物又はその無機酸塩若しくは有機酸塩からなるケラチン繊維用染色剤を含む、ケラチン繊維を酸化染色するための組成物に更に関するものである。このようなケラチン繊維用染色剤は典型的に、毛髪染料組成物の0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%%の範囲の量で存在する
染色に適した媒質は、水、又は水と典型的には十分に水溶性ではない化合物を溶解するための少なくとも1つの有機溶媒との混合物から選択してよい。本明細書で使用するのに適した有機溶媒としては、C1〜C4低級アルカノール類(例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、芳香族アルコール類(例えば、ベンジルアルコール及びフェノキシエタノール)、ポリオール類及びポリオールエーテル類(例えば、カルビトール類、2−ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノメチルエーテル、ヘキシレングリコール、グリセロール、エトキシグリコール)、並びにプロピレンカーボネートが挙げられるが、これらに限定されない。有機溶媒は、存在する場合、典型的には組成物の1重量%〜30重量%の範囲の量で存在する。好ましい溶媒は、水、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、グリセロール、1,2−プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシジグリコール、及びこれらの混合物である。
一部の実施形態では、本発明の組成物は、既知であるか、通常使用されているか、さもなければ酸化染料組成物で使用するのに有効な追加の任意成分を更に含んでもよく、一次中間染料化合物、カップラー染料化合物、直接染料、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、若しくは双極性界面活性剤、又はこれらの混合物、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、非イオン性ポリマー、両性ポリマー、若しくは双極性ポリマー、又はこれらの混合物、無機増粘剤若しくは有機増粘剤、コンディショニング剤、酸化剤、アルカリ化剤、酸化防止剤及びラジカルスカベンジャー、浸透剤、キレート化剤及び金属イオン封鎖剤、芳香剤、緩衝剤、分散剤、過酸化物安定剤、天然成分(例えば、タンパク質及びタンパク質誘導体)及び植物物質(例えば、アロエ、カモミール、及びヘンナ抽出物)、シリコーン(揮発性若しくは非揮発性、変性若しくは非変性)、被膜形成剤、セラミド、防腐剤、並びに乳白剤が挙げられるが、これらに限定されない。
上で言及したが、その詳細を後述していないいくつかの適した補助剤は、国際化粧品成分辞典及びハンドブック(International Cosmetics Ingredient Dictionary and Handbook)(第8版、トイレ化粧品・香料工業協会(The Cosmetics,Toiletry,and Fragrance Association))に列挙されている。特に、第2巻、第3項(化学分類(Chemical Classes))及び第4項(機能(Functions))は、特定の目的又は複数の目的を達成するための具体的な補助剤を識別する際に有用である。
酸化染料化合物
式I(既述)に従う酸化染料前駆体であって、本発明の組成物に含まれる前駆体は、染色剤として単独で存在してもよく、酸化塩基、及びカップラー、例えばセルフカップリング化合物の双方と同様に有益な働きをすることができる。前記前駆体はまた、1つ以上の一次中間体及び/又はカップラーと組み合わせて、並びに1つ以上の酸化剤と組み合わせて使用してもよい。本発明の組成物では、あらゆる既知のカップラーと一次中間体との組み合わせを使用できる。
本発明の組成物で使用するのに好適な化合物(任意に加えるものを含む)は、それらが塩基である場合に限り、遊離塩基として、又は、例えば、塩酸、臭化水素酸、クエン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、酒石酸若しくは硫酸などの、生理学的に適合性のある、それらの有機酸塩若しくは無機酸塩の形態で使用してもよく、あるいは、それらが芳香族OH基を有する場合に限り、塩基塩、例えばアルカリフェノレートの形態で使用してもよい。
任意のカップラーは、存在する場合、典型的には、凝集体において組成物中のカップラー及び式(I)の化合物の濃度が毛髪染色組成物の0.002重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%の範囲になるような量で存在する。任意の一次中間体は、存在する場合、有効な染料濃度で、典型的には毛髪染色組成物の0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%の量で存在する。本発明の毛髪染色組成物中の染料化合物(例えば、任意の一次中間体、任意のカップラー化合物、及び式(I)の化合物)の総量は典型的には、毛髪染色組成物の0.002重量%〜20重量%、好ましくは0.04重量%〜10重量%、より好ましくは0.1重量%〜7重量%の範囲である。
一次中間体
本明細書に記載した組成物での使用に好適な一次中間体としては、p−フェニレンジアミン誘導体、例えば、ベンゼン−1,4−ジアミン(一般にp−フェニレンジアミンとして知られている)、2−メチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−クロロ−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−フェニル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(2−エトキシエチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2−[(4−アミノ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール(一般にN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン)(2,5−ジアミノ−フェニル)−メタノールとして知られている)、1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、2−(2,5−ジアミノ−フェニル)−エタノール、N−(4−アミノフェニル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2,6−ジメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、2−イソプロピル−ベンゼン−1,4−ジアミン、1−[(4−アミノフェニル)アミノ]−プロパン−2−オール、2−プロピル−ベンゼン−1,4−ジアミン、1,3−ビス[(4−アミノフェニル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロパン−2−オール、N4,N4,2−トリメチルベンゼン−1,4−ジアミン、2−メトキシ−ベンゼン−1,4−ジアミン、1−(2,5−ジアミノフェニル)エタン−1,2−ジオール、2,3−ジメチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド、2,6−ジエチルベンゼン−1,4−ジアミン、2,5−ジメチルベンゼン−1,4−ジアミン、2−チエン−2−イルベンゼン−1,4−ジアミン、2−チエン−3−イルベンゼン−1,4−ジアミン、2−ピリジン−3−イルベンゼン−1,4−ジアミン、1,1’−ビフェニル−2,5−ジアミン、2−(メトキシメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2−(アミノメチル)ベンゼン−1,4−ジアミン、2−(2,5−ジアミノフェノキシ)エタノール、N−[2−(2,5−ジアミノフェノキシ)エチル]−アセトアミド、N,N−ジメチルベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ジエチルベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ジプロピルベンゼン−1,4−ジアミン、2−[(4−アミノフェニル)(エチル)アミノ]エタノール、2−[(4−アミノ−3−メチル−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、N−(2−メトキシエチル)−ベンゼン−1,4−ジアミン、3−[(4−アミノフェニル)アミノ]プロパン−1−オール、3−[(4−アミノフェニル)−アミノ]プロパン−1,2−ジオール、N−{4−[(4−アミノフェニル)アミノ]ブチル}ベンゼン−1,4−ジアミン、及び2−[2−(2−{2−[(2,5−ジアミノフェニル)−オキシ]エトキシ}エトキシ)エトキシ]ベンゼン−1,4−ジアミン;1,3−ビス(N(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−アミノ−フェニル)アミノ)−2−プロパノール;2,2’−[1,2−エタンジイル−ビス−(オキシ−2,1−エタンジイルオキシ)]−ビス−ベンゼン−1,4−ジアミン;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニリンジアミン;
p−アミノフェノール誘導体、例えば、4−アミノ−フェノール(一般にp−アミノフェノールとして知られている)、4−メチルアミノ−フェノール、4−アミノ−3−メチル−フェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−フェノール、4−アミノ−2−メチル−フェノール、4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−(2’−ヒドロキシエチルアミノメチル)ベンゼン、4−アミノ−2−メトキシメチル−フェノール、5−アミノ−2−ヒドロキシ−安息香酸、1−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エタン−1,2−ジオール、4−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エチル)−フェノール、4−アミノ−3−(ヒドロキシメチル)フェノール、4−アミノ−3−フルオロ−フェノール、4−アミノ−2−(アミノメチル)−フェノール、4−アミノ−2−フルオロ−フェノール;1−ヒドロキシ−2,4−ジアミノベンゼン;1−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)−2,4−ジアミノベンゼン;2,4−ジアミノ−5−メチルフェネトール;
o−フェニレンジアミン誘導体、例えば、3,4−ジアミノ安息香酸及びその塩類;
o−アミノフェノール誘導体、例えば、2−アミノ−フェノール(一般にはo−アミノフェノールとして知られている)、2,4−ジアミノフェノール、2−アミノ−5−メチル−フェノール、2−アミノ−6−メチル−フェノール、N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド、2−アミノ−4−メチル−フェノール、2−アミノ−5−エチル−フェノール、2−アミノ−5−フェニルフェノール、及び2−アミノ−5−メトキシメチル−フェノール;並びに
複素環誘導体、例えば、ピリミジン−2,4,5,6−テトラミン(一般には2,4,5,6−テトラアミノピリジンとして知られている)、1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール、N2,N2−ジメチル−ピリジン−2,5−ジアミン、2−[(3−アミノ−6−メトキシピリジン−2−イル)アミノ]エタノール、6−メトキシ−N2−メチル−ピリジン−2,3−ジアミン、2,5,6−トリアミノピリミジン−4(1H)−オン、ピリジン−2,5−ジアミン、1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(ベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−(4−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、ピラゾロ[1,5−a]−ピリミジン−3,7−ジアミン、5,6,7−トリメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミンヒドロクロリド、7−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミンヒドロクロリド、2,5,6,7−テラメチル(teramethyl)−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミンヒドロクロリド、5,7−ジ−t−ブチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミンヒドロクロリド、5,7−ジ−トリフルオロメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3−イルアミンヒドロクロリド、2−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−3,7−ジアミンヒドロクロリド;4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン;1−(2’ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン;及び1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェートが挙げられるが、これらに限定されない。
好ましい一次中間体としては、p−フェニレンジアミン誘導体、例えば、2−メチル−ベンゼン−1,4−ジアミン;ベンゼン−1,4−ジアミン;1−(2,5−ジアミノ−フェニル)−エタノール;2−(2,5−ジアミノ−フェニル)−エタノール;N−(2−メトキシエチル)ベンゼン−1,4−ジアミン;2−[(4−アミノ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール;1−(2,5−ジアミノフェニル)エタン−1,2−ジオール;1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン;1,3−ビス(N(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−アミノ−フェニル)アミノ)−2−プロパノール;2,2’−[1,2−エタンジイル−ビス−(オキシ−2,1−エタンジイルオキシ)]−ビス−ベンゼン−1,4−ジアミン;N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニリンジアミン、及びこれらの混合物;
p−アミノフェノール誘導体、例えば、4−アミノ−フェノール、4−メチルアミノ−フェノール、4−アミノ−3−メチル−フェノール、4−アミノ−2−メトキシメチル−フェノール;1−(5−アミノ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エタン−1,2−ジオール;1−ヒドロキシ−2,4−ジアミノベンゼン;1−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)−2,4−ジアミノベンゼン;4−アミノ−2−アミノメチルフェノール;2,4−ジアミノ−5−メチルフェネトール;4−アミノ−1−ヒドロキシ−2−(2’−ヒドロキシエチルアミノメチル)ベンゼン;1−メトキシ−2−アミノ−4−(2’ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン;5−アミノサリチル酸及びその塩類;並びにこれらの混合物;
o−フェニレンジアミン誘導体、例えば、3,4−ジアミノ安息香酸及びその塩類;
o−アミノフェノール誘導体、例えば、2−アミノ−フェノール、2−アミノ−5−メチル−フェノール、2−アミノ−6−メチル−フェノール、N−(4−アミノ−3−ヒドロキシ−フェニル)−アセトアミド;2−アミノ−4−メチル−フェノール;及びこれらの混合物;並びに
複素環誘導体、例えば、ピリミジン−2,4,5,6−テトラミン;1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン;2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール;1−(4−メチルベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン;1−(ベンジル)−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン;N2,N2−ジメチルピリジン−2,5−ジアミン;4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン;1−(2’ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン;及び1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート;並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
より好ましい一次中間体としては、2−メチル−ベンゼン−1,4−ジアミン、ベンゼン−1,4−ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニリンジアミン、4−アミノ−フェノール、4−メチルアミノ−フェノール、4−アミノ−3−メチル−フェノール、1−ヒドロキシ−2,4−ジアミノベンゼン、2−アミノ−フェノール、2−アミノ−5−メチル−フェノール、2−アミノ−6−メチル−フェノール、1−メチル−1H−ピラゾール−4,5−ジアミン、1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート、2−(4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
カップラー
本明細書に記載した組成物で使用するのに好適なカップラーとしては、フェノール類、レゾルシノール及びナフトール誘導体、例えば、ナフタレン−1,7−ジオール、ベンゼン−1,3−ジオール、4−クロロベンゼン−1,3−ジオール、ナフタレン−1−オール、2−メチル−ナフタレン−1−オール、ナフタレン−1,5−ジオール、ナフタレン−2,7−ジオール、ベンゼン−1,4−ジオール、2−メチル−ベンゼン−1,3−ジオール、7−アミノ−4−ヒドロキシ−ナフタレン−2−スルホン酸、2−イソプロピル−5−メチルフェノール、1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1,5−ジオール、2−クロロ−ベンゼン−1,3−ジオール、4−ヒドロキシ−ナフタレン−1−スルホン酸、ベンゼン−1,2,3−トリオール、ナフタレン−2,3−ジオール、5−ジクロロ−2−メチルベンゼン−1,3−ジオール、4,6−ジクロロベンゼン−1、3−ジオール、2,3−ジヒドロキシ−[1,4]−ナフトキノン、及び1−アセトキシ−2−メチルナフタレン、
m−フェニレンジアミン類、例えば、2,4−ジアミノフェノール、ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−エタノール、2−[(3−アミノ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−メチル−ベンゼン−1,3−ジアミン、2−[[2−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−エチル]−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、4−{3−[(2,4−ジアミノフェニル)オキシ]プロポキシ}ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−フェニル)−エタノール、2−(3−アミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−エタノール、4−(2−アミノ−エトキシ)−ベンゼン−1,3−ジアミン、(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−酢酸、2−[2,4−ジアミノ−5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェノキシ]−エタノール、4−エトキシ−6−メチル−ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−5−メチル−フェノキシ)−エタノール、4,6−ジメトキシ−ベンゼン−1,3−ジアミン、2−[3−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−メチル−フェニルアミノ]−エタノール、3−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−プロパン−1−オール、N−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]尿素、4−メトキシ−6−メチルベンゼン−1,3−ジアミン、4−フルオロ−6−メチルベンゼン−1,3−ジアミン、2−({3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4,6−ジメトキシフェニル}−アミノ)エタノール、3−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン−1,2−ジオール、2−[2−アミノ−4−(メチルアミノ)−フェノキシ]エタノール、2−[(5−アミノ−2−エトキシ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミノ]−エタノール、2−[(3−アミノフェニル)アミノ]エタノール、2,4−ジアミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)トルエン;N,N−ジメチル−3−ウレイドアニリン;N−(2−アミノエチル)ベンゼン−1,3−ジアミン、4−{[(2,4−ジアミノ−フェニル)オキシ]メトキシ}−ベンゼン−1,3−ジアミン、1−メチル−2,6−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン;及び2,4−ジメトキシベンゼン−1,3−ジアミン;
m−アミノフェノール類、例えば、3−アミノ−フェノール、2−(3−ヒドロキシ−4−メチル−フェニルアミノ)−アセトアミド、2−(3−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−アセトアミド、5−アミノ−2−メチル−フェノール、5−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−メチル−フェノール、5−アミノ−2,4−ジクロロ−フェノール、3−アミノ−2−メチル−フェノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチル−フェノール、5−アミノ−2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェノール、2−クロロ−5−(2,2,2−トリフルオロ−エチルアミノ)−フェノール、5−アミノ−4−クロロ−2−メチル−フェノール、3−シクロペンチルアミノ−フェノール、5−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、3−(ジメチルアミノ)フェノール、3−(ジエチルアミノ)フェノール、5−アミノ−4−フルオロ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−エトキシ−2−メチルフェノール、3−アミノ−2,4−ジクロロ−フェノール、3−[(2−メトキシエチル)アミノ]フェノール、3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]フェノール、5−アミノ−2−エチル−フェノール、5−アミノ−2−メトキシフェノール、5−[(3−ヒドロキシ−プロピル)アミノ]−2−メチルフェノール、3−[(3−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−アミノ]プロパン−1,2−ジオール、3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メチルフェノール;1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノ−ベンゼン;1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン;1−ヒドロキシ−2−メチル−5−アミノ−6−クロロベンゼン;並びに
複素環誘導体、例えば、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−オール、4−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン、6−メトキシキノリン−8−アミン、4−メチルピリジン−2,6−ジオール、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−オール、1,3−ベンゾジオキソール−5−オール、2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルアミノ)エタノール、3,4−ジメチルピリジン−2,6−ジオール、5−クロロピリジン−2,3−ジオール、2,6−ジメトキシピリジン−3,5−ジアミン、1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン、2−{[3,5−ジアミノ−6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−ピリジン−2−イル]オキシ}−エタノール、1H−インドール−4−オール、5−アミノ−2,6−ジメトキシピリジン−3−オール、1H−インドール−5,6−ジオール、1H−インドール−7−オール、1H−インドール−5−オール、1H−インドール−6−オール、6−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−5−オール、2−アミノピリジン−3−オール、ピリジン−2,6−ジアミン、3−[(3,5−ジアミノピリジン−2−イル)オキシ]プロパン−1,2−ジオール、5−[(3,5−ジアミノピリジン−2−イル)オキシ]ペンタン−1,3−ジオール、1H−インドール−2,3−ジオン、インドリン−5,6−ジオール、3,5−ジメトキシピリジン−2,6−ジアミン、6−メトキシピリジン−2,3−ジアミン;3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−アミン;4−ヒドロキシ−N−メチルインドール、1H−5−メチルピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2,6−ジメチル[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−メチルピラゾロ−[1,5−a]ベンゾイミダゾール、2,6−ジヒドロキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、5−メチルピラゾロ[5,1−e]−1,2,3−トリアゾール、5−メチル−6−クロロピラゾロ[5,1−e]−1,2,3−トリアゾール、5−フェニルピラゾロ[5,1−e]−1,2,3−トリアゾール及びその付加塩類、1H−2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾールトシラート、7,8−ジシアノ−4−メチルイミダゾロ−[3,2−a]イミダゾール、2,7−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン、2,5−ジメチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン、並びに2−メチル−5−メトキシメチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−オン;6−ヒドロキシベンゾモルホリン;並びに3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン;1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン−2,4−ジヒドロ−5,2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オンが挙げられるが、これらに限定されない。
好ましいカップラーとしては、フェノール、レゾルシノール、及びナフトール誘導体、例えば、ナフタレン−1,7−ジオール、ベンゼン−1,3−ジオール、4−クロロベンゼン−1,3−ジオール、ナフタレン−1−オール、2−メチル−ナフタレン−1−オール、ナフタレン−1,5−ジオール、ナフタレン−2,7−ジオール、ベンゼン−1,4−ジオール、2−メチル−ベンゼン−1,3−ジオール、及び2−イソプロピル−5−メチルフェノール;1,2,4−トリヒドロキシベンゼン;1−アセトキシ−2−メチルナフタレン;並びにこれらの混合物;
m−フェニレンジアミン誘導体、例えば、ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−エタノール、4−{3−[(2,4−ジアミノフェニル)オキシ]プロポキシ}ベンゼン−1,3−ジアミン、2−(3−アミノ−4−メトキシ−フェニルアミノ)−エタノール、2−[2,4−ジアミノ−5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−フェノキシ]−エタノール、及び3−(2,4−ジアミノ−フェノキシ)−プロパン−1−オール;2,4−ジアミノ−5−(2’−ヒドロキシエチルオキシ)トルエン;N,N−ジメチル−3−ウレイドアニリン;2,4−ジアミノ−5−フルオロトルエンサルフェート水和物;1−メチル−2,6−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン;並びにこれらの混合物;
m−アミノフェノール誘導体、例えば、3−アミノ−フェノール、5−アミノ−2−メチル−フェノール、5−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−メチル−フェノール、及び3−アミノ−2−メチル−フェノール;1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン;1−ヒドロキシ−3−アミノ−2,4−ジクロロベンゼン;1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)プロパン;1−ヒドロキシ−2−メチル−5−アミノ−6−クロロベンゼン;5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール;並びにこれらの混合物;並びに
複素環誘導体、例えば、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−オール、4−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン、1,3−ベンゾジオキソール−5−オール、1,3−ベンゾジオキソール−5−アミン、1H−インドール−4−オール、1H−インドール−5,6−ジオール、1H−インドール−7−オール、1H−インドール−5−オール、1H−インドール−6−オール、1H−インドール−2,3−ジオン、ピリジン−2,6−ジアミン、2−アミノピリジン−3−オール、4−ヒドロキシ−N−メチルインドール、1H−5−メチルピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、2,6−ジメチルピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾール、2,6−ジメチル[3,2−c]−1,2,4−トリアゾール、6−メチルピラゾロ−[1,5−a]ベンゾイミダゾール;2,6−ジヒドロキシピリジン;2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン;6−ヒドロキシベンゾモルホリン;2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン;3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジン;3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン;1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン−2,4−ジヒドロ−5,2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オン;並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
より好ましいカップラーとしては、ベンゼン−1,3−ジオール、4−クロロベンゼン−1,3−ジオール、2−メチル−ベンゼン−1,3−ジオール、ベンゼン−1,3−ジアミン、3−アミノ−フェノール、5−アミノ−2−メチル−フェノール、1−メチル−2−ヒドロキシ−4−(2’−ヒドロキシエチル)アミノベンゼン、4−メチル−2−フェニル−2,4−ジヒドロ−3H−ピラゾール−3−オン、2−アミノピリジン−3−オール、1−フェニル−3−メチルピラゾール−5−オン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン−2,4−ジヒドロ−5,2−フェニル−3H−ピラゾール−3−オン、及びこれらの混合物が挙げられる。
一次中間体とカップラーとの組み合わせ
好ましい一次中間体とカップラーとの組み合わせとしては、(a)レゾルシノール、4−アミノ−m−クレゾール、2−メチルレゾルシノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、m−アミノフェノール、及び2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアニソールサルフェート、(b)レゾルシノール、4−アミノ−m−クレゾール、2−メチル−レゾルシノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、m−アミノフェノール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアニソールサルフェート、1−ナフトール、及びトルエン−2,5−ジアミン、(c)2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、レゾルシノール、トルエン−2,5−ジアミン、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、及びp−メチルアミノフェノール、(d)2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、及びp−フェニレンジアミン、(e)1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート、及びm−アミノフェノール、並びに(f)2−メチルレゾルシノール、p−アミノフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、p−フェニレンジアミン、及びN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンが挙げられるが、これらに限定されない。
直接染料
本発明の組成物は、適合性のある直接染料を、特に彩度に関して追加的な着色性をもたらすのに十分な量で更に含んでもよい。典型的には、このような量は、組成物の0.05重量%〜4重量%の範囲である。適した直接染料としては、アシッドイエロー1、アシッドオレンジ3、ディスパースレッド17、ベーシックブラウン17、アシッドブラック52、アシッドブラック1、ディスパースバイオレット4、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、HCレッド13号、1,4−ビス−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−ニトロベンゼン、HCイエロー5号、HCレッド7号、HCブルー2号、HCイエロー4号、HCイエロー2号、HCオレンジ1号、HCレッド1号、2−クロロ−5−ニトロ−N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、HCレッド3号、4−アミノ−3−ニトロフェノール、2−ヒドロキシエチルアミノ−5−ニトロアニソール、3−ニトロ−p−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2−アミノ−3−ニトロフェノール、6−ニトロ−o−トルイジン、3−メチルアミノ−4−ニトロフェノキシエタノール、2−ニトロ−5−グリセリルメチルアニリン(glycerymethylanaline)、HCイエロー11号、HCバイオレット1号、HCオレンジ2号、HCオレンジ3号、HCイエロー9号、4−ニトロフェニルアミノエチル尿素、HCレッド10号、HCレッド11号、2−ヒドロキシエチルピクラミン酸、HCブルー12号、HCイエロー6号、ヒドロキシエチル−2−ニトロ−p−トルイジン、HCイエロー12号、HCブルー10号、HCイエロー7号、HCイエロー10号、HCブルー9号、N−エチル−3−ニトロPABA、4−アミノ−2−ニトロフェニル−アミン−2’−カルボン酸、2−クロロ−6−エチルアミノ−4−ニトロフェノール、6−ニトロ−2,5−ピリジンジアミン、HCバイオレット2号、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、HCイエロー13号、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ニトロキノキサリン、HCレッド14号、HCイエロー15号、HCイエロー14号、3−アミノ−6−メチルアミノ−2−ニトロピリジン、2,6−ジアミノ−3−((ピリジン−3−イル)アゾ)ピリジン、ベーシックレッド118号、ベーシックオレンジ69号、N−(2−ニトロ−4−アミノフェニル)−アリルアミン、4−[(4−アミノ−3−メチルフェニル)(4−イミノ−3−メチル−2,5−シクロヘキサジエン−1−イリデン)メチル]−2−メチル−ベンゼンアミン−塩酸塩、1H−イミダゾリウム,2−[[4−(ジメチル−アミノ)フェニル]アゾ]−1,3−ジメチルクロリド、ピリジニウム,1−メチル−4−[(メチルフェニル−ヒドラゾノ)メチル]−、メチルサルフェート、1H−イミダゾリウム,2−[(4−アミノフェニル)アゾ]−1,3−ジメチルクロリド(dimethyl, chloride)、ベーシックレッド22、ベーシックレッド76、ベーシックブラウン16、ベーシックイエロー57、7−(2’,4’−ジメチル−5’−スルホフェニルアゾ)−5−スルホ−8−ヒドロキシナフタレン、アシッドオレンジ7、アシッドレッド33、1−(3’−ニトロ−5’−スルホ−6’−オキソフェニルアゾ)−オキソ−ナフタレンクロム錯体、アシッドイエロー23、アシッドブルー9、ベーシックバイオレット14、ベーシックブルー7、ベーシックブルー26、キノフタロン(quinophthlanone)又は2−キノリルインダンジオンのモノ−及びジスルホン酸(主に後者)の混合物のナトリウム塩、ベーシックレッド2、ベーシックブルー99、ディスパースレッド15、アシッドバイオレット43、ディスパースバイオレット1、アシッドブルー62、顔料ブルー15、アシッドブラック132、ベーシックイエロー29、ディスパースブラック9、1−(N−メチルモルホリニウム−プロピルアミノ)−4−ヒドロキシ−アントラキノンメチルサルフェート、HCブルー8号、HCレッド8号、HCグリーン1号、HCレッド9号、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、アシッドブルー199、アシッドブルー25、アシッドレッド4、ヘンナレッド、インジゴ、コチニール、HCブルー14、ディスパースブルー23、ディスパースブルー3、バイオレット2、ディスパースブルー377、ベーシックレッド51、ベーシックオレンジ31、ベーシックイエロー87、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい直接染料としては、ディスパースブラック9、HCイエロー2、HCイエロー4、HCイエロー15、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、HCレッド3、ディスパースバイオレット1、HCブルー2、ディスパースブルー3、ディスパースブルー377、ベーシックレッド51、ベーシックオレンジ31、ベーシックイエロー87、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
化学反応
本発明による酸化成分組成物は、少なくとも1つの酸化剤供給源を含む。本明細書に用いるのに好ましい酸化剤は、水溶性過酸素酸化剤である。本明細書で定義する時、「水溶性」とは、標準状態で少なくとも0.1g、好ましくは1g、より好ましくは10gの前記酸化剤を1リットルの脱イオン水に溶解できることを意味する。酸化剤は、初期可溶化及びメラニンの脱色(漂白)に有用であり、並びに毛幹中での酸化染料前駆体の酸化(酸化染色)を促進する。
本発明では、当該技術分野において既知のいずれの酸化剤も使用してよい。好ましい水溶性酸化剤は、水溶液中に過酸化水素を生じさせることができる無機過酸素物質である。水溶性過酸素酸化剤は当該技術分野において周知であり、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、例えば過ヨウ素酸ナトリウム及び過酸化ナトリウム、並びに有機過酸化物、例えば過酸化尿素、メラミン過酸化物、及び無機過水和物塩の漂白化合物、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、過硫酸塩等のアルカリ金属塩が挙げられる。これらの無機過水和物塩は、一水和物、四水和物などとして組み込まれてもよい。アルキル及びアリール過酸化物、並びに/又はペルオキシダーゼも用いてもよい。必要であれば、2つ以上の前記酸化剤の混合物も用いることができる。酸化剤は、水溶液で、又は使用前に溶解される粉末として提供されてもよい。本発明の組成物に用いるのに好ましいのは、過酸化水素、過炭酸塩、過硫酸塩、及びこれらの組み合わせである。
本発明によれば、組成物は、約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、最も好ましくは約2重量%〜約7重量%の酸化剤を含む。
本明細書で使用するための別の好ましい酸化剤は、ペルオキシモノカーボネートイオン供給源である。好ましくは、このような供給源は、過酸化水素供給源及び炭酸水素イオン供給源からその場形成される。このような酸化剤は、9.5以下、好ましくは7.5〜9.5、より好ましくは約9のpHにおいて、特に効果的であることが分かっている。更に、この系は、アンモニア又はアンモニウムイオン供給源と組み合わせても、特に効果的である。この酸化剤は、特にハイリフト(high lift)の実現に関して、所望の髪の色の結果に改善をもたらし、一方で、臭気、皮膚及び頭皮の刺激、並びに毛髪繊維へのダメージを大幅に低減することが明らかになっている。
したがって、これらのイオンのいかなる供給源を利用してもよい。本明細書に用いるのに好適な供給源としては、炭酸イオン、カルバミン酸イオン、及び炭酸水素イオンのナトリウム塩、カリウム塩、グアニジン塩、アルギニン塩、リチウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩、及びアンモニウム塩、並びにこれらの混合物、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸グアニジン、炭酸水素グアニジン、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、及びこれらの混合物が挙げられる。炭酸イオン及び酸化剤の双方の供給源を得るために、過炭酸塩も使用してもよい。炭酸イオン、カルバミン酸イオン、及び炭酸水素イオンの好ましい供給源は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、カルバミン酸アンモニウム、及びこれらの混合物である。
本発明によれば、組成物は、約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、最も好ましくは約1重量%〜約8重量%の炭酸水素イオン、及び約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約7重量%、最も好ましくは約2重量%〜約5重量%の過酸化水素供給源を含む。
増粘剤
本発明の組成物は、毛髪から組成物が過度にしたたり落ちて汚す原因となることなく、毛髪に容易に適用できるような粘度を組成物にもたらすのに十分な量の増粘剤を含んでもよい。典型的には、このような量は、毛髪染色組成物及び/又は顕色剤組成物の少なくとも0.1重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、より好ましくは少なくとも1重量%である。
本発明に用いるのに好ましいのは耐塩性の増粘剤であり、このような増粘剤としては、キサンタン、グアー、ヒドロキシプロピルグアー、スクレログルカン、メチルセルロース、エチルセルロース(アクアコート(AQUACOTE)(登録商標)として入手可能)、ヒドロキシエチルセルロース(ナトロゾル(NATROSOL)(登録商標))、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(クルーセル(KLUCEL)(登録商標)として入手可能)、ヒドロキシエチルエチルセルロース、セチルヒドロキシエチルセルロース(ナトロゾル(NATROSOL)(登録商標)プラス330(Plus 330)として入手可能)、N−ビニルピロリドン(ポビドン(POVIDONE)(登録商標)として入手可能)、アクリレート/セテス−20イタコネートコポリマー(ストラクチャー(STRUCTURE)(登録商標)3001として入手可能)、ヒドロキシプロピルデンプンホスフェート(ストラクチャー(STRUCTURE)(登録商標)ZEAとして入手可能)、ポリエトキシレート化ウレタン又はポリカルバミルポリグリコールエステル(例えばポリエチレングリコール−150/デシル/SMDIコポリマー(アキュリン(ACULYN)(登録商標)44として入手可能)、ポリエチレングリコール−150/ステアリル/SMDIコポリマー(アキュリン(ACULYN)(登録商標)46として入手可能))、トリヒドロキシステアリン(チキシン(THIXCIN)(登録商標)として入手可能)、アクリレートコポリマー(例えば、アキュリン(ACULYN)(登録商標)33として入手可能)又は疎水変性アクリレートコポリマー(例えば、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー(アキュリン(ACULYN)(登録商標)22として入手可能))、少なくとも1つの脂肪鎖と少なくとも1つの脂肪鎖を含むポリエーテルウレタンから選択された少なくとも1つの親水性単位を含む非イオン性両染性ポリマー、並びにセテス−10ホスフェート、ジ−セチルホスフェート及びセテアリルアルコールのブレンド(クロダフォス(CRODAFOS)(登録商標)CESとして入手可能)が挙げられるが、これらに限定されない。
キレート化剤
本発明の組成物は、配合成分、特に酸化剤、特に過酸化物と相互作用させるために利用可能な金属の量を減少させるのに十分な量のキレート剤を含んでもよい。典型的には、このような量は、組成物の少なくとも0.25重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%である。本明細書で使用するのに適したキレート剤としては、ジアミン−N,N’−ジポリ酸、モノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸、及びN,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸キレート剤(好ましくは、EDDS(エチレンジアミンジコハク酸))、カルボン酸(好ましくは、アミノカルボン酸)、ホスホン酸(好ましくは、アミノホスホン酸)、並びにポリリン酸(特に、直鎖のポリリン酸)、それらの塩並びに誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。
pH調整剤及び緩衝剤
本発明の組成物は、組成物のpHが3〜13、好ましくは8〜12、より好ましくは9〜11の範囲内になるように調節するのに十分に有効な量で、pH調整剤及び/又は緩衝剤を更に含んでもよい。本明細書での使用に適したpH調整剤及び/又は緩衝剤としては、アンモニア、アルカノールアミド、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、並びに2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール及びグアニジウム塩、アルカリ金属及び水酸化アンモニウム及び炭酸アンモニウム、好ましくは、水酸化ナトリウム及び炭酸アンモニウム、並びに無機物及び無機酸などの弱酸、例えば、リン酸、酢酸、アスコルビン酸、クエン酸又は酒石酸、塩酸、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
アルカリ化剤
本発明によれば、個々の成分のいずれか、好ましくは毛髪着色成分は、任意に少なくとも1つのアルカリ化剤供給源、好ましくはアンモニウムイオン供給源及び/又はアンモニアを含んでもよい。アルカノールアミドのような当該技術分野において既知のいかなる剤、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1プロパノール、並びに2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール及びグアニジウム塩を用いてもよい。特に好ましいアルカリ化剤は、アンモニウムイオンの供給源をもたらすものである。いずれのアンモニウムイオン供給源も本明細書で用いるのに好適である。好ましい供給源としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、酢酸アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、過炭酸塩、アンモニア、及びこれらの混合物が挙げられる。特に好ましいのは、炭酸アンモニウム、カルバミン酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、アンモニア、及びこれらの混合物である。本発明の組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、最も好ましくは約1重量%〜約3重量%のアルカリ化剤、好ましくはアンモニウムイオンを含んでもよい。
本発明によれば、組成物は、ラジカルスカベンジャー供給源を更に含んでもよい。本明細書で使用する時、「ラジカルスカベンジャー」という用語は、反応性ラジカル、好ましくは炭酸塩ラジカル類と反応して、前記反応性ラジカルを一連の高速反応によって、より反応性の低い種に変換させることのできる種を指す。
本明細書に用いるのに好適なラジカルスカベンジャーとしては、次の一般式に従う化合物が挙げられる。
(I): R1−Y−C(H)(R3)−R4−(C(H)(R5)−Y−R6n
式中、YはNR2、O、又はS、好ましくはNR2であり、nは0〜2であり、R4は一価又は二価であるとともに、(a)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、モノ不飽和若しくはポリ不飽和アルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(b)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(c)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から選択され、(a)、(b)、及び(c)の系は、1〜12個の炭素原子、並びにO、S、N、P、及びSiから選択される0〜5個のヘテロ原子を含み、R4はR3又はR5と結合して5、6、若しくは7員環を作り出すことができ、R1、R2、R3、R5、及びR6は一価であるとともに、上に示した(a)、(b)、及び(c)、又はHから独立して選択される。
好ましくは、R4は、(a)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(b)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(c)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から選択され、より好ましくは、R4は、(a)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、又はヘテロ脂肪族系、(b)置換若しくは非置換のアリール系、又は複素環式系、あるいは(c)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から選択され、より好ましくは、置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系又はヘテロアルキル系から選択される。
好ましくは、本明細書で上述した(a)、(b)、及び(c)のR4系は、1〜8個の炭素原子、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個の炭素原子、及び0〜3個のへテロ原子、好ましくは0〜2個のへテロ原子、最も好ましくは0〜1個のへテロ原子を含む。前記系がへテロ原子を含む場合、前記系が1個のへテロ原子を含むのが好ましい。好ましいへテロ原子としては、O、S、及びNが挙げられ、より好ましいのはO及びNであり、最も好ましいのはOである。
好ましくは、R1、R2、R3、R5、及びR6は、上記のR4について定めた系のいずれか及びHから独立して選択される。
別の実施形態では、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6基のいずれかが置換されている。好ましくは、置換基(類)は、(a)(i)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、モノ不飽和若しくはポリ不飽和アルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(ii)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(iii)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から成るC結合型の一価の置換基の群であって、前記(i)、(ii)、及び(iii)の系は、1〜10個の炭素原子、並びにO、S、N、P、及びSiから選択される0〜5個のヘテロ原子を含むC結合型の一価の置換基の群、(b)SA1、SCN、SO21、SO31、SSA1、SOA1、SO2NA12、SNA12、及びSONA12から成るS結合型の一価の置換基の群、(c)OA1、OCN及びONA12から成るO結合型の一価の置換基の群、(d)NA12、(NA123+、NC、NA1OA2、NA1SA2、NCO、NCS、NO2、N=NA1、N=NOA1、NA1CN、NA1NA23から成るN結合型の一価の置換基の群、(e)COOA1、CON3、CONA1 2、CONA1COA2、C(=NA1)NA12、CHO、CHS、CN、NC、及びXから成る一価の置換基の群、並びに(f)1〜12個の炭素原子及び0〜4個のヘテロ原子を含むモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から成るフルオロアルキルの一価の置換基から成る群から選択される。
上述の(b)〜(e)の群では、A1、A2及びA3は一価であり、(1)H、(2)置換若しくは非置換の直鎖状若しくは分枝状のアルキル系、モノ不飽和若しくはポリ不飽和アルキル系、ヘテロアルキル系、脂肪族系、ヘテロ脂肪族系、又はヘテロオレフィン系、(3)置換若しくは非置換の単環式若しくは多環式脂肪族系、アリール系、又は複素環式系、あるいは(4)置換若しくは非置換のモノフルオロ、ポリフルオロ若しくはペルフルオロアルキル系から独立して選択され、前記(2)、(3)、及び(4)の系は、1〜10個の炭素原子、並びにO、S、N、P、及びSiから選択される0〜5個のヘテロ原子を含み、XはF、Cl、Br及びIから成る群から選択されるハロゲンである。
本明細書に用いるのに好ましい置換基としては、−0.65〜+0.75、好ましくは−0.4〜+0.5のハメット・シグマ・パラ(Hammett Sigma Para)(σp)値を有するものが挙げられる。ハメット・シグマ値(Hammett Sigma Values)は、上級有機化学−反応、機構、及び構造(Advanced Organic Chemistry Reactions,Mechanisms and Structure)(ジェリー・マーチ(Jerry March)著、第5版(2001年)、368〜375ページ)に記載されている。
本明細書に用いるのに好適な別のラジカルスカベンジャーは、一般式(II):
Figure 0004551450
本明細書に用いるのに好適なその他のラジカルスカベンジャーとしては、(III)ベンジルアミン、イミダゾール、ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン、ヒドロキノン、グアニン、ピラジン、ピペリジン、モルホリン、メチルモルホリン、2メトキシエチルアミン(2methyoxyethylamine)、及びこれらの混合物の群から選択されるものが挙げられる。
本発明による好ましいラジカルスカベンジャーは、アルカノールアミン、アミノ糖、アミノ酸、アミノ酸エステル、及びこれらの混合物の類から選択される。特に好ましい化合物は、モノエタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、5−アミノ−1−ペンタノール、1−アミノ−2−プロパノール、1−アミノ−2−ブタノール、1−アミノ−2−ペンタノール、1−アミノ−3−ペンタノール、1−アミノ−4−ペンタノール、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1,2−ジオール、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、グリシン、アルギニン、リジン、プロリン、グルタミン、ヒスチジン、サルコシン、セリン、グルタミン酸、トリプトファン、及びこれらの混合物、並びに塩類、例えばこれらのカリウム塩、ナトリウム塩、及びアンモニウム塩、並びにこれらの混合物である。とりわけ好ましい化合物は、グリシン、ザルコシン、リジン、セリン、2メトキシエチルアミン、グルコサミン、グルタミン酸、モルホリン、ピペルジン(piperdine)、エチルアミン、3−アミノ−1−プロパノール、及びこれらの混合物である。
本発明によるラジカルスカベンジャーは、ラジカルスカベンジャーの毛髪繊維中への浸透を促進するために、約500未満、好ましくは約300未満、より好ましくは約250未満の分子量を有するのが好ましい。本発明の組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約7重量%のラジカルスカベンジャーを含むのが好ましい。更にラジカルスカベンジャーは、アルカリ化剤と同一の種にならないように選択するのが好ましい。本発明の一実施形態によると、ラジカルスカベンジャーは、毛髪繊維への適用前に毛髪染色組成物中でその場形成されてもよい。
コンディショニング剤
本発明の組成物は、コンディショニング剤を含む組成物を含んでもよく、又はコンディショニング剤と組み合わせて用いてもよい。本明細書に用いるのに好適なコンディショニング剤は、シリコーン物質、アミノシリコーン、脂肪族アルコール、ポリマー樹脂、ポリオールカルボン酸エステル、カチオン性ポリマー、カチオン性界面活性剤、不溶性の油及び油に由来する物質、並びにこれらの混合物から選択される。追加の物質としては、鉱油及びその他の油、例えばグリセリン及びソルビトールが挙げられる。
コンディショニング剤は一般に、毛髪染色製品組成物の約0.05重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約15重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約10重量%、更に好ましくは約0.2重量%〜約2重量%の濃度で使用される。
特に有用なコンディショニング物質はカチオン性ポリマーである。カチオン性ポリマー型のコンディショナーは、化粧品組成物で処理したケラチン繊維の化粧品特性の少なくとも1つを改善するものとして当業者に知られているものから選択されてもよい。カチオン性ポリマーは、一級、二級、三級及び四級アミン基であって、ポリマー主鎖の一部を形成するか又はポリマー主鎖に直接結合する側鎖置換基に含まれる場合のあるアミン基から選択される少なくとも1つのアミン基の単位を含むものから選択することができる。こうしたカチオン性ポリマーは一般に、500〜5×106、又はより好ましくは1000〜3×106の範囲の数平均分子量を有する。
III.製造方法
本発明のケラチン繊維用染色剤に用いられる化合物は従来の方法を用いて得ることができる。前記化合物を製造する方法の一般的な説明は上述してあり、以下に特定の実施例を示す。本発明の組成物もまた、従来の方法を用いて得ることができる。毛髪染色組成物は、溶液として、好ましくは水溶液又は水性アルコール溶液として形成してよい。毛髪染料製品組成物は、好ましくは、高粘度の液体、クリーム、ゲル又はエマルションとして形成してよく、これらの組成は、染料化合物及びその他の染料成分と、特定の調製に適した従来の化粧品添加成分及び好ましくは顕色剤組成物との混合物である。
IV.使用法
本発明の毛髪染色組成物は、好適な酸化剤と混合して使用してもよく、前記酸化剤が酸化染料前駆体と反応して毛髪染料製品組成物を顕色させる。酸化剤は通常、水性組成物中、すなわち顕色剤組成物中に供給され、これは通常、完成した毛髪染色製品系の別個の構成成分として供給され、別個の容器に入っている。顕色剤組成物は、顕色剤組成物を形成するのに必要なさまざまな成分、例えば、過酸化物安定化剤、泡形成剤などを、適合性のある範囲で含有してもよく、また上述の1つ以上の補助剤を組み入れてもよい。毛髪染色組成物と顕色剤組成物を混合して毛髪染料製品組成物を形成させる際、それを毛髪に適用する時に所望の製品特性、例えばpH、粘度、レオロジーなどが達成されるように、補助剤が毛髪染料製品組成物中に供給される。
毛髪染色製品組成物は、毛髪に適用される時、それらの組成に応じて弱酸性、中性、又はアルカリ性であることができ、典型的には6〜11、好ましくは7〜10、より好ましくは8〜10のpHを有する。顕色剤組成物のpHは、典型的には酸性であり、一般にそのpHは2.5〜6.5、好ましくは3〜5である。毛髪染料及び顕色剤組成物のpHは、上述のようにpH変性剤を使用して調節してもよい。
毛髪染色製品組成物を使用するためには、使用直前に上述の組成物を混合し、毛髪の量に応じて、十分な量、一般的には60〜200グラムの混合物を毛髪に適用する。このようにして調製した上で、毛髪染料製品組成物を染色すべき毛髪に適用し、毛髪を染色するのに有効な時間、毛髪と接触させたままにする。典型的には、毛髪染料製品組成物を毛髪上で、2〜60分間、好ましくは15〜45分間、より好ましくは30分間、15°C〜50°Cの範囲の温度で作用させる。その後毛髪を水ですすぎ、毛髪染料製品組成物を取り除いて乾燥させる。必要ならば、毛髪をシャンプーで洗浄し、例えば、水、又はクエン酸若しくは酒石酸溶液のような弱酸性溶液ですすぎ、乾燥させる。所望により、別個のコンディショニング製品を供給してもよい。
毛髪染色組成物及び顕色剤組成物を合わせて毛髪染色系を形成させる。この系は、単一のパッケージ内に、毛髪染色組成物、顕色剤組成物、任意のコンディショナー又はその他の毛髪トリートメント製品の入った別個の容器及び使用説明書を含むキットとして提供されてもよい。
実施例1 − 5,6ジメチル2−アミノフェノールの合成
この実施例では、以下の反応順序に従って、本発明の組成物に使用するのに適した化合物を作る方法を示す。
Figure 0004551450
5−メチル−2−ニトロフェノール(CAS番号−700−38−9)をホルムアルデヒド及び塩酸と反応させると、化合物1が得られる(薬学雑誌、1943年、63、1)。化合物1をパラジウムを用いて水素と反応させると、6−アミノ−2,3−ジメチルフェノール2がもたらされる(薬学雑誌、1943年、63、1)。この方法は、5,6ジアルキル置換アミノフェノールの合成に適するように、容易に適合させることができる。
本発明の毛髪染色組成物を示す実施例1〜10は、従来の方法によって粘稠水溶液として配合してよい。好適な手順を以下に記載する。
Figure 0004551450
プレミックスの調製法:適当な容器に、クエン酸、エトキシジグリコール、オレイン酸、プロピレングリコール、及びコカミドプロピルベタインをこの順番のとおりに加えてから、完全に分散されるまで攪拌し、次にオレス−10、オレス−2及びアクリレートコポリマー類を加え、10分間攪拌を続けて主容器に移す。次いで主容器に水(50°Cに加熱)、オレイン酸、水、亜硫酸ナトリウム、及びEDTAを加える。次に、アスコルビン酸を秤量し加えて、溶解するまでよく攪拌する。染料を別々にきれいなビーカーに量り入れ、これも主容器に移す。染料を加え、溶解するまで攪拌する(必要ならば40°Cに加熱する)。攪拌しながら室温まで冷却し、水酸化アンモニウム及び水を攪拌しながら加え、クエン酸をpH10になるまで加えて、貯蔵容器に移す。
本発明の毛髪染色組成物を示す実施例11〜20は、従来の方法によってエマルションとして配合してよい。実施例1〜10について記載した手順が好適である。
Figure 0004551450
本発明の毛髪染色組成物を示す実施例21〜30は、従来の方法によってエマルションとして配合してよい。実施例1〜10について記載した手順が好適である。
Figure 0004551450
1セテス−10ホスフェート/ジ−セチルホスフェート/セテアリルアルコールブレンド(クロダフォス(CRODAFOS)(商標)CESとしてクローダ(Croda)(英国)より入手可能)
実施例31には顕色剤組成物が示されているが、この組成物は、実施例1〜30の毛髪染色製剤とともに用いてよく、また以下に示す従来の方法で配合してよい。
Figure 0004551450
調製法:まずすべての容器を以下に従って不動態化する必要がある。容器に濃縮過酸化水素を約10%まで注入し、続いて脱イオン水(DI)を容器が一杯になるまで注入する。過程で使用されるプラスチック製オーバーヘッド攪拌器、プラスチック製スパチュラ、及びガラス製温度計を追加する。回転させて混ぜ合わせ、溶液を注ぎ出し、DI水ですすぎ洗いし、未使用の過酸化物溶液を注入し、攪拌器とスパチュラを追加する。プラスチックフィルム/カバーで覆い、24時間置いておき、注ぎ出し、乾燥させる。それが終わったら、風袋を測量した容器に水を60%追加し、70〜75°Cまで加熱し、この温度を維持させる。ステアレス−21を加え、溶解するまで攪拌する。攪拌中、加熱プレート上でポリエチレングリコール−50を前溶融させ、ステアレスが溶解したらバッチに加える。続いて、オレス−2、オレス−5、オレイルアルコール、EDTA、及びエチドロン酸を1つずつ加えるが、その際には、前の成分が溶解するまで待ってから次の成分を加える。バッチを15分間混ぜ合わせる。熱から外し、残りの水を加えてから、バッチを35°Cまで冷却する。過酸化水素を加え、続いて、残りの成分を加える。最後に、容器の風袋を再測量し、水で適量にする。生成物は、貯蔵容器(メタルキャップなし)に最大6カ月間貯蔵することができる。
例示した毛髪染色組成物は、典型的には、ケラチン性繊維に適用する前に、1:1の割合で顕色剤組成物と予混合する。

Claims (11)

  1. 式(I):
    Figure 0004551450
    (式中、R及びR は、メチル、エチル、及び−CH −O−CH から独立して選択され、R はHである)の化合物、又はその無機酸塩若しくは有機酸塩からなるケラチン繊維用染色剤
  2. 染色に適した媒質、及び組成物の0.001重量%〜10重量%の、請求項に記載の染色剤を含む、ケラチン繊維を酸化染色するための組成物。
  3. p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、o−フェニレンジアミン、o−アミノフェノール、複素環化合物、これらの誘導体、及びこれらの混合物から選択される一次中間体を更に含む、請求項に記載の組成物。
  4. フェノール、レゾルシノール、ナフトール、m−フェニレンジアミン、m−アミノフェノール、複素環化合物、これらの誘導体、及びこれらの混合物から選択されるカップラーを更に含む、請求項に記載の組成物。
  5. (a)レゾルシノール、4−アミノ−m−クレゾール、2−メチルレゾルシノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、m−アミノフェノール、及び2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアニソールサルフェート、(b)レゾルシノール、4−アミノ−m−クレゾール、2−メチルレゾルシノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、m−アミノフェノール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアニソールサルフェート、1−ナフトール、及びトルエン−2,5−ジアミン、(c)2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、レゾルシノール、トルエン−2,5−ジアミン、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、及びp−メチルアミノフェノール、(d)2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、及びp−フェニレンジアミン、(e)1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート、及びm−アミノフェノール、並びに(f)2−メチルレゾルシノール、p−アミノフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、p−フェニレンジアミン、及びN,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンから成る群から選択される、一次中間体及びカップラーの組み合わせを更に含む、請求項に記載の組成物。
  6. 過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、有機過酸化物、無機過水和塩漂白化合物、アルカリ金属臭素酸塩、酵素、及びこれらの混合物から成る群から選択される酸化剤を更に含む、請求項に記載の組成物。
  7. キサンタン、グアー、ヒドロキシプロピルグアー、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、N−ビニルピロリドン、アクリレート/セテス−20イタコネートコポリマー、ポリエチレングリコール−150/デシル/SMDIコポリマー、ポリエチレングリコール−150/ステアリル/SMDIコポリマー、トリヒドロキシステアリン、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、ブレンドされたセテス−10ホスフェート/ジセチルホスフェート/セテアリルアルコール、及びこれらの混合物から成る群から選択される耐塩性の増粘剤から選択される増粘剤を更に含む、請求項に記載の組成物。
  8. キレート剤を更に含む、請求項に記載の組成物。
  9. 前記媒質が、水、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、グリセロール、1,2−プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシジグリコール、及びこれらの混合物から成る群から選択される溶媒を含む、請求項に記載の組成物。
  10. 酸化剤の存在下において、所望の彩色を顕色するのに十分な時間、請求項に記載の組成物を適用することを含む、ケラチン繊維を酸化染色する方法。
  11. 請求項に記載の組成物を収容する少なくとも1つの第1の区画、及び酸化組成物を収容する少なくとも1つの第2の区画を備える、ケラチン繊維を酸化染色するための多区画装置又は多区画キット。
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