JP4550617B2 - 炭化水素系燃料の水蒸気改質器 - Google Patents

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本発明は、炭化水素系燃料の水蒸気改質器に関し、より詳しくは改質部、CO変成部、CO除去部を一体化した水蒸気改質器の構造に関する。特に、燃料電池に水素を供給する、都市ガスやLPGなどの炭化水素系燃料からの水素製造装置として、円筒状容器内に改質触媒、CO変成触媒、CO除去触媒などの複数の触媒をそれぞれ別層に区画して配置して一体に構成された水蒸気改質器に関する。
例えば固体高分子形燃料電池(以下適宜“PEFC”と略称する)等の燃料電池に炭化水素系燃料を改質して水素を供給するには、水蒸気改質触媒、CO変成触媒、CO除去触媒などの複数の触媒が使用される。それらの触媒をそれぞれ充填した反応器を別体として設置した場合、各反応器間を接続する配管や断熱材などが必要となり、機器構成が煩雑になる。そのため、それらの簡素化や小型化を目指し、それぞれの反応器を一体化した燃料処理装置すなわち一体型水蒸気改質器が開発されている。図1はその一例を示す図で、縦断面図として示している(WO02/098790A、特願2004−1515)。
WO 02/098790A 特願2004−1515
図1のとおり、中心軸を同一にして設けられた径の異なる複数の円筒体を間隔を置いて多重に配置して構成される。図1中、一点鎖線はその中心軸を示し、矢印はその方向、すなわちその軸方向を示している。径(=直径、以下同じ)を順次大きくした、第1円筒体1、第2円筒体2及び第3円筒体3が中心軸を同一にして間隔を置いて配置されている。第3円筒体3の上部には第3円筒体3より径を大きくした第4円筒体4が配置されている。第1円筒体1の内側には中心軸を同じくして、第1円筒体1より径の小さい円筒状の伝熱隔壁すなわち輻射筒5が配置され、輻射筒5内にはバーナー6が配置されている。すなわち、バーナー6は、中心軸部に配置され、輻射筒5の内側に上蓋兼バーナー取付台7を介して取り付けられている。
輻射筒5は、その下端と第1円筒体1の底板8との間に間隔を設けて配置してあり、この間隙と、これに連なる輻射筒5と第1円筒体1との間の空隙とがバーナー6からの燃焼排ガスの排気通路9を形成している。底板8は第1円筒体1の径に対応した径で円盤状に構成されている。排気通路9は、その上部で排気通路9の上蓋(上蓋兼バーナー取付台7の下面)と隔壁10(後述予熱層14の上蓋)との間の間隙を経て燃焼排ガスの排出口11に連なり、燃焼排ガスはここから排出される。
12は炭化水素系原料ガスの供給管であり、第1円筒体1と第2円筒体2との間の空間内には、その上部に予熱層14、これに続く下部に改質触媒層16が設けられている。なお、第2円筒体2は、改質触媒層16を囲む部分と予熱層14を囲む部分とが別個に構成され、改質触媒層16を囲む上端部と予熱層14を囲む下端部との間の接合部で接合されているが、接合部を設けることなく一体に構成してもよい。また、改質触媒層16の触媒は、その下部で多孔板等で支持されているが、その記載は省略している。予熱層14の内部に一本の丸棒15が螺旋状に配置され、これにより予熱層14の内部に一つの連続した螺旋状のガス通路が形成されている。
原料ガスは、供給管12から供給され、水(水蒸気)が混合部13で混合された後、予熱層14を経て、改質触媒層16に導入される。改質触媒層16では、炭化水素系原料ガスが下降しながら水蒸気により改質される。炭化水素系原料ガスが例えばメタンガスの場合、反応式:CH4+H2O→3H2+COの反応で改質される。改質触媒層16における改質反応は吸熱反応であり、バーナー6で発生する燃焼熱を吸収して反応が進行する。具体的には、バーナー6による燃焼排ガスが輻射筒5と第1円筒体1との間の排気通路9を流通して通過するときに、燃焼排ガスの熱が改質触媒層16に吸収され、改質反応が行われる。
第2円筒体2の下端は第3円筒体3の底板17との間に間隔を置いて配置してあり、第2円筒体2と第3円筒体3との間は、改質ガスの流路18を構成している。底板17は第3円筒体3の径に対応した径で円盤状に構成されている。改質ガスは、第2円筒体2の下端と第3円筒体3の底板17との間で折り返して第2円筒体2と第3円筒体3との間で形成された流路18を流通する。第3円筒体3の上部には第3円筒体3より径を大きくした第4円筒体4が配置され、第2円筒体2と第4円筒体4との間にCO変成触媒層21が設けられている。
第3円筒体3の上端部と第4円筒体4の下端部には板体19(第3円筒体3の直径に相当する部分は第3円筒体3で占められるので、ドーナツ状の板体)が配置され、板体19の上に、間隔を置いてガス流通用の複数の孔を有する支持板20(第2円筒体2の直径に相当する部分は第2円筒体2で占められるので、ドーナツ状の支持板)が配置されている。CO変成触媒層21は、支持板20とガス流通用の複数の孔を有する支持板22(第2円筒体2の直径に相当する部分は第2円筒体2で占められるのでドーナツ状の支持板、CO変成触媒層21の上蓋)との間に設けられている。支持板20、22は金属製等の網目体で構成してもよく、この場合には網目体の網目がガス流通孔となる。流路18を流通した改質ガスは、支持板20の孔を経てCO変成触媒層21に供給される。
上記のとおり、CO変成触媒層21は、第2円筒体2と第4円筒体4との間に設けられているが、第4円筒体4の外周には間隔を置いて円筒体24が配置され、その間に断熱材23が配置されている。円筒体24の外周にはプロセス水、すなわち原料ガス改質用の水の供給管25から連なる伝熱管26が直接螺旋状に巻き付けてある。伝熱管26はCO変成触媒層21を間接的に冷却する冷却機構として作用する。断熱材23は、伝熱管26の冷却作用により、CO変成触媒層12の温度を低下させ過ぎず、適度な温度に均一に保持できる厚さに巻き付けてある。断熱材23としては好ましくはセラミックファイバーナーどの加工性のよいものを用いる。ここで、伝熱管26は、水供給管25から供給される水のボイラーとしての機能を備え、また水供給管25から続く連続した一つの通路となっているので、複数の通路では生じる部分的な滞留等が生じない。
CO変成触媒層21では、反応式:CO+H2O→CO2+H2で示されるCO変成反応(water gas shift reaction)、すなわちシフト反応が行われ、改質ガス中のCOが二酸化炭素に変成され、併せて水素が生成する。
CO変成触媒としては、従来の触媒(すなわちCu/Zn系低温CO変成触媒等)でもよいが、少なくとも350℃以上で連続して使用できる触媒(すなわち白金系やFe/Cr系の高温CO変成触媒等)を用いることにより、改質ガスの流路18やCO変成触媒層21の長さ(すなわち支持板20と支持板22と間の長さ)を短縮できる。これにより触媒反応装置(改質器)全体を小型化、軽量化できる。白金系触媒すなわち白金を主成分とした触媒はアルミナ等の担体に白金を担持して構成される。白金を主成分とした触媒は、酸化などによる劣化にも強く、350℃以上の高温域、特に400℃以上の高温域でも連続して使用することが可能であり、より速い速度で反応を進行させることができる。
支持板22の上方には所定の間隔を置いて一つの連通孔28を有する仕切板27が設けてあり、両板間の空間に空気の供給管29を通してCO除去用空気が供給される。仕切板27の上方には円環状の通路30が設けてある。連通孔28を所定の孔径で且つ一つとすることにより、改質ガスとCO除去用空気が連通孔28を通過する際に所定の通過速度が得られ、通過時の乱流により改質ガスとCO除去用空気を良好に混合することができる。
CO除去触媒層35は、(a)第2円筒体2と(b)これより径を大きくした円筒体36と(c)第2円筒体2と円筒体36との間の下部及び上部にそれぞれ間隔を置いて配置された、複数個の孔34を有する支持板33(第2円筒体2の直径に相当する部分は第2円筒体2で占められるので、ドーナツ状の板体)と(d)ガス流通用の複数個の孔38を有する支持板37(第2円筒体2の直径に相当する部分は第2円筒体2で占められるので、ドーナツ状の支持板)との間の空間に設けられている。
円筒体36の下部にはその円周方向に均等ないしほぼ均等に複数個の孔32が設けられている。円環状の通路30は、円筒体24と仕切板27と仕切板31と円筒体36で形成された通路であり、それら複数個の孔32と支持板33の複数個の孔34を介してCO除去触媒層35に連通しており、CO除去用空気が混合された改質ガスがそれらを介してCO除去触媒層35に導入される。CO除去触媒層35は、その上蓋である複数個の孔38を有する仕切板37と隔壁10との間の間隙を介して改質ガスの取出管39に連通している。また、CO除去触媒層35は円筒体36で囲まれているが、円筒体36の外周には円筒体24の外周の伝熱管26から連なる伝熱管26が直接螺旋状に巻き付けてある。
CO除去触媒層35には、CO除去触媒(=PROX触媒)が充填してあり、PROX触媒によりCO除去反応が行われ、改質ガス中のCO含有量をppm単位にまで低減する。CO除去触媒としては、改質ガス中のCOを選択的に酸化し得る触媒であれば特に限定はなく、例えばRu系などの金属触媒が用いられる。金属触媒は、例えばアルミナ等の担体にRuなどの金属触媒を担持させて構成される。CO除去触媒層35においては、反応式:2CO+O2→2CO2で示されるCO除去反応が進行する。
CO除去触媒層35においてCOを除去した改質ガスは、その上蓋である仕切板37に設けられた複数個の孔38から排出され、仕切板37と隔壁10との間の間隙を経て改質ガスの取出管39から取り出される。第3円筒体3、円筒体24及び円筒体36を含む外周部には断熱材40を配置し、外部への熱の放散を防止している。断熱材40としては、例えばマイクロサーム、ケイ酸カルシウム、アルミナファイバーなど、断熱効果の高い断熱材が使用される。
図2は、図1中CO除去触媒層35の部分を中心に拡大して示した図である。図2のとおり、円筒体36の下部にその円周方向に均等ないしほぼ均等に設けられた複数個の孔32から導入されたCO除去用空気が混合された改質ガスは、CO除去触媒層35中を上昇しながら、COが酸化除去され、その上部から導出される。すなわち、CO除去用空気が混合された改質ガスは、厚みをもつドーナツ状のCO除去触媒層35中を下方から上方へ向かって、すなわちCO除去触媒層35を区画する第2円筒体2及び円筒体36の軸方向に流れる。改質ガスの取出管39は、例えばPEFCへの燃料ガス供給管に接続される。この場合、所定の濃度の水素を含有する改質ガスがPEFCの燃料極側に供給され、これを燃料として発電される。なお、PEFCの燃料極からのオフガス(アノードオフガス)を、バーナー6での燃焼用燃料ガスとして使用してもよい。
ところで、以上のように構成された水蒸気改質器において用いられる各触媒は、それぞれ、ガス空間速度SV、ガス線速度LV、温度条件などの異なる特性、環境で使用されるため、装置設計上の制約がある。水蒸気改質器のうち、例えばPEFC用の水蒸気改質器に用いられる各触媒の特性は以下のとおりである。
(1)改質触媒:反応速度が大きく、伝熱律速の反応形態であるため(伝熱面積が大きいため)、ガス流れ軸方向に長くなる。また、温度が高いため、断熱材が厚くなる。
(2)CO変成触媒:反応速度が遅いため、触媒量が多くなる。そのため、ガス空間速度SVが小さく、ガスの流れ軸方向に大きい反応器となる。
(3)CO除去触媒:ガス線速度LVが大きいため、ガス流れ軸方向に長くなる。また、温度が低いため、断熱材は薄くてもよい。
前述のような従来の水蒸気改質器においては、各触媒はともに、ガス流れ軸方向に沿って順次区画して設置されるため、すなわち円筒状容器の軸方向と同じ方向にガスが流通するように順次区画して設置されるため、前述図1〜2に示すような形状となる。このうち、特にCO除去触媒が充填された区画は、CO変成触媒が充填された区画に対して、径方向に小さくなるため、これらを一体に配置した触媒反応装置の外形が段階状の複雑な構造となる。そのため、部品点数が多く、断熱材や配管施工などに手間がかかるため、製作コストが高くなり、また、ガスの流れ軸方向に小型化できないなどの問題があった。
それらの問題のうち、特に小型化できない点は、その分上蓋、下蓋を含めた外周面積が大きく、熱エネルギーの損失を招くたげでなく、家庭用コージェネレーションシステムなどで使用する場合、設置スペースの制約に応え得ないことになってしまう。
また、改質ガス中のCOを確実に低減するために、特性の異なるCO除去触媒を積層して配置する方法も考えられている(特開平11−310402号公報)。この配置方法を前述図1〜2のような水蒸気改質器に適用すると図3〜4のようになる。図3において、CO除去触媒部が41と42との二段になり、図1〜2に比べて、その分(二段にした分)、円筒状容器の軸方向に長くなってしまう。図4は、二段目のCO除去触媒部42にもCO除去用空気を導入するようにしたものであるが、円筒状容器の軸方向に長くなってしまう点では図3の場合と同様である。
特開平11−310402号公報
本発明においては、従来の水蒸気改質器における以上の問題を解決することを目的とするものである。本発明は、改質触媒層、CO変成触媒層、CO除去触媒層のうち、特にCO除去触媒層を特定の配置にして、コンパクト且つ高効率な水蒸気改質器とし、併せてその作製上、部品点数を少なく、断熱材や配管施工などの手間を少なくして、製作コストの低減を図ってなる水蒸気改質器を提供することを目的とする。
本発明は、円筒状容器内に、その軸方向にガスが流通する改質触媒部、CO変成触媒部及びCO除去触媒部をそれぞれ別層に区画して配置して一体化してなる炭化水素系燃料の水蒸気改質器であって、前記CO除去触媒部を円筒状容器の軸方向に平行な円筒状隔壁により一段目のCO除去触媒部と二段目のCO除去触媒部に区画し、一段目のCO除去触媒部の出口から二段目のCO除去触媒部の入口に折り返すガス流路を備えてなることを特徴とする水蒸気改質器である。
本水蒸気改質器は、CO除去触媒部を円筒状容器の軸方向に平行な円筒状隔壁により一段目のCO除去触媒部と二段目のCO除去触媒部に区画し、一段目のCO除去触媒部の出口から二段目のCO除去触媒部に折り返すガス流路を備えたことにより、コンパクト且つ高効率な水蒸気改質器とすることができ、信頼性を確保することができる。併せて、その作製上、部品点数を少なく、断熱材や配管施工などの手間を少なくして、製作コストの低減を図ることができる。
本発明は、円筒状容器内に、その軸方向にガスが流通する改質触媒部、CO変成触媒部及びCO除去触媒部をそれぞれ別層に区画して配置して一体化してなる炭化水素系燃料の水蒸気改質器である。そして、前記CO除去触媒部を円筒状容器の軸方向に平行な円筒状隔壁により一段目の触媒部と二段目の触媒部に区画し、一段目のCO除去触媒部の出口から二段目のCO除去触媒部に折り返すガス流路を備えてなることを特徴とする。
本発明の水蒸気改質器においては、上記特徴点に加え、CO除去触媒部に冷却機構を配置する。冷却機構は、(1)一段目のCO除去触媒部の内壁に配置してもよく、(2)一段目のCO除去触媒部の外壁に配置してもよく、(3)二段目のCO除去触媒部の外壁に配置してもよく、(4)一段目のCO除去触媒部の外壁と二段目のCO除去触媒部への折り返し部に配置してもよく、(5)これら(1)〜(4)のいずれか二箇所以上に配置してもよい。
以下、本発明を順次説明する。図5〜14は本発明の態様例を説明する図で、前述図1〜4と共通する部分については同じ符号を付している。図6は、図5中CO除去触媒部を含む部分を取り出し拡大して示した図である。
図5〜6において、51は一段目のCO除去触媒部、52は二段目のCO除去触媒部であり、両部は円筒状容器の軸方向に平行に配置された円筒状隔壁53により区画されている。一段目のCO除去触媒部51は第2の円筒体2と円筒状隔壁53により区画され、二段目のCO除去触媒部52は円筒状隔壁53と円筒状隔壁54により区画されている。円筒状隔壁54は、円筒体24と同径で、その上部に配置されている。円筒状隔壁53は、第2円筒体2の径より大きく、円筒状隔壁54の径より小さく、円筒状容器の軸方向に対して平行ないし実質的に平行に配置されていればよく、平行とはこの意味である。
55はCO除去触媒部の下部隔壁で、支持板22との間に間隔を置いて配置され、二段目のCO除去触媒部52の下部隔壁62の下部まで延びている。下部隔壁55は、第2円筒体2の径に相当する部分は第2円筒体2で占められるのでドーナツ状の隔壁である。下部隔壁55には一つの連通孔56が設けてあり、連通孔56は混合分配部57に臨ませてある。混合分配部57は、断面L字状(図では断面逆L字状)部材58と円筒状隔壁53と下部隔壁55により、円筒状隔壁53の下部周りに形成されており、円筒状隔壁53の下部周りには複数の透孔59が穿設されている。
支持板22と下部隔壁55との間の空隙に空気の供給管29を通してCO除去用空気が供給される。連通孔56を、所定の孔径で且つ一つとすることにより、改質ガスとCO除去用空気が連通孔56を通過して混合分配部57に流入する際に所定の通過速度が得られ、通過時の乱流により改質ガスとCO除去用空気を良好に混合することができる。
60はCO除去触媒部の上部隔壁(第2円筒体2の径に相当する部分は第2円筒体2で占められるのでドーナツ状の隔壁である)であり、ガス流通用の複数の孔61を有する。上部隔壁60は、二段目のCO除去触媒部52の上部隔壁でもあり、一段目のCO除去触媒部51及び二段目のCO除去触媒部52に共通する隔壁である。一段目のCO除去触媒部51側及び二段目のCO除去触媒部52側にそれぞれ複数の孔を有する上部隔壁60と、隔壁10と、第2円筒体2と、円筒状隔壁54とで囲まれた空間が一段目のCO除去触媒部51の出口から二段目のCO除去触媒部52の入口に折り返すガス流路となる。62は二段目のCO除去触媒部52の下部隔壁(円筒状隔壁53の径に相当する部分は円筒状隔壁53で占められるのでドーナツ状の隔壁である)であり、ガス流出用の複数の孔63を有する。
CO除去用空気を混合した改質ガスは混合分配部57に穿設された複数の透孔59を介して一段目のCO除去触媒部51に導入され、CO除去触媒上でCOが酸化される。その後、一段目のCO除去触媒部51側の上部隔壁60の孔61を経て、上部隔壁60と隔壁10との空隙に流れ込み、図5〜6中矢印(点線矢印)のように折り返して、二段目のCO除去触媒部52側の上部隔壁60の孔61を経て、二段目のCO除去触媒部52に導入される。二段目のCO除去触媒部52に導入された改質ガス中のCOは、CO除去触媒上でさらに酸化され、下部隔壁62の複数の孔63を経て改質ガス導出管64から導出される。
前述図3との対比で言えば、図3のCO除去触媒部41が、図5〜6における一段目のCO除去触媒部51に相当し、図3のCO除去触媒部42が、図5〜6における一段目のCO除去触媒部52に相当している。そして、図5〜6の二段目のCO除去触媒部52が、一段目のCO除去触媒部51の外周に配置され、円筒体24と同径の円筒状隔壁54で区画されていることから、外周面積をコンパクト化できる。これにより、熱エネルギーの損失を防ぎ、家庭用コージェネレーションシステムなどで使用する場合、設置スペースの制約に応えることができる。
本発明の水蒸気改質器は、以上の構成により、以下(a)〜(c)の効果が達成されることが確認された。これらは、水蒸気改質器の実用化に向けての研究開発の結果として達成し得たものであり、実機水蒸気改質器において非常に有用な効果である。
(a)本体直径200mmの水蒸気改質器の軸方向高さを、改良前のものである図4に示す水蒸気改質器(同じく本体直径200mm)の軸方向高さ640mmに対して580mmに小型化することができた。
(b)本体直径200mmの水蒸気改質器の外表面積を、図4に示す示す水蒸気改質器(同じく本体直径200mm)の外表面積に対して8%分低減できた。これにより、放熱損失を低減することができた。
(c)本体直径200mmの水蒸気改質器は、図4に示す示す水蒸気改質器(同じ本体直径200mm)に対して、本体外形(すなわち側周面)の凹凸が少なくなったため、外装の断熱材施工にかかるコストを低減することができた。
〈冷却機構の配置態様1:一段目のCO除去触媒部の内壁に冷却機構を配置する態様〉
図7は、本発明において一段目のCO除去触媒部の内壁に冷却機構を配置する態様を説明する図である。図7において、一段目のCO除去触媒部51の内壁に冷却機構を配置した点以外は図5〜6と同様である。図7中“一段目内壁冷却機構”として示すように、一段目のCO除去触媒部51の内壁に冷却機構の冷却管71を配置する。図7(b)はその冷却管71を取り出して示した図で、この冷却管71がCO除去触媒部の内壁に直接螺旋状に巻き付けてある。
冷却管71へ供給する冷媒としては、水供給管25または伝熱管26中を流れる水を分岐して供給してもよく、それとは別個に水等の冷媒を供給してもよい。伝熱管26中を流れる水を分岐して供給する場合、分岐水を図7(a)中aとして示す伝熱管26の部分から分岐して、図7(b)中bとして示す部位に流通させる。そして、図7(b)中cとして示す部位から、伝熱管26の部分である図7(a)中dの部位に流通させる。本発明においては、このようにしてCO除去触媒部51におけるCOの酸化反応による過熱を抑えることができる。“一段目内壁冷却機構”は、冷却管71とは限らず、COの酸化反応による過熱を抑える目的を達成し得る構造であればよく、例えば面状の冷媒流路を有する冷却機構などを用いることもできる。なお、この態様では、冷却管71が無くとも、原料ガスと水蒸気の混合ガスが流れる流路14を冷却機構とすることもできる。
〈冷却機構の配置態様2:一段目のCO除去触媒部の外壁に冷却機構を配置する態様〉
図8は、本発明において一段目のCO除去触媒部の外壁に冷却機構を配置する態様を説明する図である。図8において、一段目のCO除去触媒部51の外壁53に冷却機構を配置した点以外は図5〜6と同様である。図8中“一段目外壁冷却機構”として示すように、一段目のCO除去触媒部51の外壁に冷却機構の冷却管72を配置する。図8(b)はその冷却管72を取り出して示した図で、この冷却管72がCO除去触媒部の内壁に直接螺旋状に巻き付けてある。
冷却管72へ供給する冷媒としては、水供給管25または伝熱管26中を流れる水を供給してもよく、それとは別個に水等の冷媒を供給してもよい。伝熱管26を流れる水を供給する場合、図8(a)に示すように、伝熱管26を冷却管72に連結することで行うことができる。本発明においては、このようにして、CO除去触媒部51におけるCOの酸化反応による過熱を抑えることができる。“一段目外壁冷却機構”は、冷却管72とは限らず、COの酸化反応による過熱を抑える目的を達成し得る構造であればよく、例えば面状の冷媒流路を有する冷却機構などを用いることもできる。
〈冷却機構の配置態様3:二段目のCO除去触媒部の外壁に冷却機構を配置する態様〉
図9は、本発明において二段目のCO除去触媒部の外壁に冷却機構を配置する態様を説明する図である。なお、図9は後述冷〈却機構の配置態様4〉の説明図でもある。図9において、二段目のCO除去触媒部52の外壁54に冷却機構を配置した点以外は図7と同様である。図9中“二段目外壁冷却機構”として示すように、二段目のCO除去触媒部52の外壁に冷却機構の冷却管73を配置する。なお、この態様では、伝熱管26そのものを冷却管73として用いたものに相当している。
図9(b)はその冷却管73を取り出して示した図で、この冷却管73がCO除去触媒部の外壁54に直接螺旋状に巻き付けてある。図9の態様では、冷却管73へ供給する冷媒は、伝熱管26中を流れる水である。伝熱管26を流れる水は、冷却管73中を流通した後、混合部13で原料ガスに混合される。本発明においては、このようにして、CO除去触媒部52におけるCOの酸化反応による過熱を抑えることができる。“二段目外壁冷却機構”は、冷却管73とは限らず、COの酸化反応による過熱を抑える目的を達成し得る構造であればよく、例えば面状の冷媒流路を有する形式などを用いることもできる。
〈冷却機構の配置態様4:一段目のCO除去触媒部の内壁に冷却機構を配置し、且つ、二段目のCO除去触媒部の外壁に冷却機構を配置する態様〉
図9は、本発明において一段目のCO除去触媒部の内壁に冷却機構を配置し、且つ、二段目のCO除去触媒部の外壁に冷却機構を配置する態様を説明する図である。図9中、“一段目内壁冷却機構”、“二段目外壁冷却機構”として示すように冷却機構を二箇所に設ける。このうち“一段目内壁冷却機構”の態様については前述〈冷却機構の配置態様1〉と同様であり、“二段目外壁冷却機構”の態様については前述〈冷却機構の配置態様3〉と同様である。本発明においては、このようにして、CO除去触媒部51、52におけるCOの酸化反応による過熱を抑えることができる。
〈冷却機構の配置態様5:一段目のCO除去触媒部から二段目のCO除去触媒部への折り返し部に冷却機構を配置する態様〉
図10〜11は、本発明において一段目のCO除去触媒部から二段目のCO除去触媒部への折り返し部に冷却機構を配置する態様を説明する図である。図10において、一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52への折り返し部に冷却機構を配置した点以外は図5〜6と同様である。図10中“折返部冷却機構”として示すように、一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52へのガスの折り返し部に冷却機構の冷却管75を配置する。
図11はその冷却管75を取り出して示して平面図として示した図である。図11のとおり、この冷却管75が一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52への折り返し部に配置してある。冷媒は、導入管74から供給され、導出管76から排出される。図10〜11の態様では、冷却管75へ供給する冷媒としては、水供給管25または伝熱管26中を流れる水を分岐して供給してもよく、それとは別個に水等の冷媒を供給してもよい。本発明においては、このようにして、CO除去触媒部51、52におけるCOの酸化反応による過熱を抑えることができる。“折返部冷却機構”は、冷却管75とは限らず、COの酸化反応による過熱を抑える目的を達成し得る構造であればよく、例えば面状の冷媒流路を有する冷却機構などとしてもよい。
〈一段目のCO除去触媒部から二段目のCO除去触媒部へのガス折り返し部にCO除去用空気と改質ガスの混合機構を配置した態様(その1)〉
図12〜13は、本発明の水蒸気改質器において、一段目のCO除去触媒部と二段目ののCO除去触媒部51の折り返し部にCO除去用空気と改質ガスとの混合機構を配置した態様を説明する図である。図12において、この混合機構を配置した点以外は図5〜6と同様である。図12中“折返部空気混合機構”として示すように、一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52への改質ガスの折り返し部にCO除去用空気と改質ガスとの混合機構を配置する。81は空気の分配管である。
図13はその空気分配管81を取り出して示して平面図として示した図である。図13(a)において、80は空気分配管81への空気供給管、82は空気放出用の孔で、複数の孔82が間隔を置いて穿設してある。空気は、導入管80から空気分配管81へ供給され、複数の孔82から放出される。折り返し部には一段目のCO除去触媒部から二段目のCO除去触媒部52へ改質ガスが流れているので、改質ガスが放出空気と混合する。これにより改質ガスの確実なCO低減が行える。
分配管81は、図13(a)に示すような断面円環状のほか、断面4角形状、断面3角形状、断面楕円形状など各種態様に構成することができる。孔82は、分配管81について、その断面で見て上側、下側、上下両側、側面側、斜め側、あるいは、それらのうち複数の各側に規則的または不規則に穿設するなど、改質ガスへの空気の混合目的を達成し得る各種態様で穿設することができる。図13(b)は、そのうち断面円環状の分配管81の外側面側に複数の孔82を穿設した態様を示す図である。
〈一段目のCO除去触媒部から二段目のCO除去触媒部へのガス折り返し部にCO除去用空気と改質ガスの混合機構を配置した態様(その2)〉
図14は、本発明の水蒸気改質器において、一段目のCO除去触媒部と二段目のCO除去触媒部51の折り返し部にCO除去用空気と改質ガスとの混合機構を配置した他の態様を説明する図である。図14において、混合機構を配置した点以外は図5〜6と同様である。図14(b)は、図14(a)の混合機構を含む部分を拡大して示した図である。
図14のとおり、隔壁10とCO除去触媒部の上部隔壁60との間の空隙にCO除去用空気の供給管80の供給口を臨ませる。上部隔壁60は、一段目のCO除去触媒部51の部分はガス流通用の複数の孔61を有し、二段目のCO除去触媒部52の部分は導入管80の位置と相対する側に一つの連通孔93を有する。二段目のCO除去触媒部52の部分に対応する上部隔壁60の下部に、間隔を置いてガス流通用の複数の孔92を有する隔壁91を配置する。隔壁91は、円筒状隔壁53の径に相当する部分は円筒状隔壁53で占められるのでドーナツ状の隔壁である。
図14(b)中、1点鎖線はCO除去用空気の流れを示し、点線は一段目のCO除去触媒部51からの改質ガスの流れを示し、実線は改質ガスとCO除去用空気の混合ガスの流れを示している。CO除去用空気が、その供給管80を通して隔壁10と上部隔壁60との間の空隙に供給される。CO除去用空気は円筒状隔壁53の外周に沿って湾曲しながら、一段目のCO除去触媒部51からの改質ガスと混合し、連通孔93を通過する時の乱流によりさらに混合される。混合ガスは、隔壁91の複数の孔92を経て二段目のCO除去触媒部52に流入してさらにCOが酸化低減され、下部隔壁62のガス流出用の複数の孔63を経て改質ガス導出管64から導出される。
以上のように、一段目のCO除去触媒部の出口から二段目のCO除去触媒部に折り返す改質ガス流路にCO除去用空気の混合機構を配置したことにより確実なCO低減が行えるようになった。
水蒸気改質器の一例(先行技術)を縦断面図として示す図 図1におけるCO除去触媒層34の部分を中心に拡大して示した図 水蒸気改質器の他の例(先行技術)を縦断面図として示す図 水蒸気改質器の他の例(先行技術)を縦断面図として示す図 本発明の水蒸気改質器の態様例を縦断面図として示す図 図5におけるCO除去触媒層の部分を中心に拡大して示した図 本発明の水蒸気改質器の他の態様例を縦断面図として示す図 本発明の水蒸気改質器の他の態様例を縦断面図として示す図 本発明の水蒸気改質器の他の態様例を縦断面図として示す図 本発明の水蒸気改質器の他の態様例を縦断面図として示す図 図10における冷却管75を取り出して示して示した図 一段目のCO除去触媒部から二段目のCO除去触媒部へのガス折り返し部にCO除去用空気と改質ガスの混合機構を配置した態様(その1)を示す図 図12の一部を拡大して示した図 一段目のCO除去触媒部から二段目のCO除去触媒部へのガス折り返し部にCO除去用空気と改質ガスの混合機構を配置した態様(その2)を示す図
符号の説明
1〜4 第1円筒体〜第4円筒体
5 輻射筒
6 バーナー
7 上蓋兼バーナー取付台
8 底板
9 燃焼排ガスの排気通路
10 隔壁
21 CO変成触媒層
22 支持板
27 仕切板
28 連通孔
29 CO除去用空気供給管
30 円環状の通路
33 支持板
34 複数個の孔
35 CO除去触媒層
36 円筒体
37 支持板
40 断熱材
41、42 CO除去触媒部
51 一段目のCO除去触媒部
52 二段目のCO除去触媒部
53、54 円筒状隔壁
55 CO除去触媒部の下部隔壁
56、93 連通孔(各一つ)
57 混合分配部
58 断面L字状(逆L字状)部材
59 透孔
60 CO除去触媒部の上部隔壁
61 ガス流通用の複数の孔
62 二段目のCO除去触媒部の下部隔壁
63 下部隔壁62の複数の孔
64 改質ガス導出管
71 一段目のCO除去触媒部51の内壁に配置した冷却管
72 一段目のCO除去触媒部51の外壁に配置した冷却管
73 二段目のCO除去触媒部52の外壁に配置した冷却管
75 一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52へのガス折り返し部に配置した冷却管
80 CO除去用空気供給管
81 空気分配管
82 複数の孔
91 隔壁
92 ガス流通用の複数の孔

Claims (7)

  1. 軸方向中心部から順次径の大きい第1円筒体1、第2円筒体2、第4円筒体4、円筒体24及び、円筒体24と同径でその上部に続く円筒状隔壁54を含む円筒状容器を備え、第1円筒体1と第2円筒体2の隙間に改質触媒層16、第2円筒体2と第4円筒体4との間にCO変成触媒層21及び第2円筒体2と円筒状隔壁54の間にCO除去触媒部をそれぞれ別層に区画して配置して一体化してなり、円筒状容器の軸方向にガスが順次、改質触媒層16、CO変成触媒層21及びCO除去触媒部へ流通し、且つCO変成触媒層21からCO除去触媒部へのガス入口側に空気供給管29を有する炭化水素系燃料の水蒸気改質器であって、
    前記CO除去触媒部を構成する、第2円筒体2と円筒状隔壁54との間に軸方向に平行な円筒状隔壁53を配置し、第2円筒体2と円筒状隔壁53の間を一段目のCO除去触媒部51とするとともに、円筒状隔壁53と円筒状隔壁54の間を二段目のCO除去触媒部52としてなり、且つ、
    前記一段目のCO除去触媒部51のガス出口側から前記二段目のCO除去触媒部52へのガス入口側に向けて改質ガスの流路となる空隙を有する改質ガス折り返し部を備えてなることを特徴とする炭化水素系燃料の水蒸気改質器。
  2. 軸方向中心部から順次径の大きい第1円筒体1、第2円筒体2、第4円筒体4、円筒体24及び、円筒体24と同径でその上部に続く円筒状隔壁54を含む円筒状容器を備え、第1円筒体1と第2円筒体2の隙間に改質触媒層16、第2円筒体2と第4円筒体4との間にCO変成触媒層21及び第2円筒体2と円筒状隔壁54の間にCO除去触媒部をそれぞれ別層に区画して配置して一体化してなり、円筒状容器の軸方向にガスが順次、改質触媒層16、CO変成触媒層21及びCO除去触媒部へ流通し、且つCO変成触媒層21からCO除去触媒部へのガス入口側に空気供給管29を有する炭化水素系燃料の水蒸気改質器であって、
    前記CO除去触媒部を構成する、第2円筒体2と円筒状隔壁54との間に軸方向に平行な円筒状隔壁53を配置し、第2円筒体2と円筒状隔壁53の間を一段目のCO除去触媒部51とするとともに、円筒状隔壁53と円筒状隔壁54の間を二段目のCO除去触媒部52としてなり、
    前記一段目のCO除去触媒部51のガス出口側から前記二段目のCO除去触媒部52へのガス入口側に向けて改質ガスの流路となる空隙を有する改質ガス折り返し部を備え、且つ、
    前記一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52への改質ガスの折り返し部に当該改質ガスへのCO除去用空気の混合機構を配置し、そして、
    前記改質ガスへのCO除去用空気の混合機構が、(a)上部隔壁10とCO除去触媒部の上部隔壁60との間で構成された改質ガスの折り返し部に空気供給管80を臨ませ、(b)前記改質ガス折り返し部の空隙に空気放出用の複数の孔82を設けた円環状空気分配管81を配置して構成されてなることを特徴とする炭化水素系燃料の水蒸気改質器。
  3. 軸方向中心部から順次径の大きい第1円筒体1、第2円筒体2、第4円筒体4、円筒体24及び、円筒体24と同径でその上部に続く円筒状隔壁54を含む円筒状容器を備え、第1円筒体1と第2円筒体2の隙間に改質触媒層16、第2円筒体2と第4円筒体4との間にCO変成触媒層21及び第2円筒体2と円筒状隔壁54の間にCO除去触媒部をそれぞれ別層に区画して配置して一体化してなり、円筒状容器の軸方向にガスが順次、改質触媒層16、CO変成触媒層21及びCO除去触媒部へ流通し、且つCO変成触媒層21からCO除去触媒部へのガス入口側に空気供給管29を有する炭化水素系燃料の水蒸気改質器であって、
    前記CO除去触媒部を構成する、第2円筒体2と円筒状隔壁54との間に軸方向に平行な円筒状隔壁53を配置し、第2円筒体2と円筒状隔壁53の間を一段目のCO除去触媒部51とするとともに、円筒状隔壁53と円筒状隔壁54の間を二段目のCO除去触媒部52としてなり、
    前記一段目のCO除去触媒部51のガス出口側から前記二段目のCO除去触媒部52へのガス入口側に向けて改質ガスの流路となる空隙を有する改質ガス折り返し部を備え、且つ、
    前記一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52への改質ガスの折り返し部に当該改質ガスへのCO除去用空気の混合機構を配置してなり、そして、
    前記改質ガスへのCO除去用空気の混合機構が、(a)上部隔壁10とCO除去触媒部の上部隔壁60との間で構成された改質ガスの折り返し部に空気供給管80を臨ませ、(b)上部隔壁60のうち二段目のCO除去触媒部52の部位に位置し、その部位に一つ連通孔93を有する上部隔壁60と、当該上部隔壁60に対して間隔を置いて配置され且つ複数の孔92を有する上部隔壁91との間に間隙を設けてなり、(c)改質ガスへのCO除去用空気を上記一つ連通孔93から該間隙を経て上部隔壁91の複数の孔92を通して改質ガスに混合するようにしてなる、ことを特徴とする炭化水素系燃料の水蒸気改質器。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の炭化水素系燃料の水蒸気改質器において、前記一段目のCO除去触媒部51の内壁である第2円筒体2の外周に冷却機構を配置してなることを特徴とする炭化水素系燃料の水蒸気改質器。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の炭化水素系燃料の水蒸気改質器において、前記一段目のCO除去触媒部51の外壁である前記円筒状隔壁53の外周に冷却機構を配置してなることを特徴とする炭化水素系燃料の水蒸気改質器。
  6. 請求項1〜のいずれか1項の炭化水素系燃料の水蒸気改質器において、前記二段目のCO除去触媒部52の外壁である円筒状隔壁54の外周に冷却機構を配置してなることを特徴とする炭化水素系燃料の水蒸気改質器。
  7. 請求項1〜のいずれか1項の炭化水素系燃料の水蒸気改質器において、前記一段目のCO除去触媒部51から二段目のCO除去触媒部52への改質ガスの折り返し部に冷却機構を配置してなることを特徴とする炭化水素系燃料の水蒸気改質器。
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