JP2000323162A - 燃料改質装置 - Google Patents

燃料改質装置

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JP2000323162A
JP2000323162A JP11126452A JP12645299A JP2000323162A JP 2000323162 A JP2000323162 A JP 2000323162A JP 11126452 A JP11126452 A JP 11126452A JP 12645299 A JP12645299 A JP 12645299A JP 2000323162 A JP2000323162 A JP 2000323162A
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Japan
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reformed gas
fuel
heat exchanger
reformer
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Katsuzo Sahoda
克三 佐保田
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Honda Motor Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置全体の小型化とCO除去性能の向上を両
立させる。 【解決手段】 熱交換器26に改質ガスの冷却機能だけ
でなく、改質ガスとCO酸化用空気の攪拌機能も与え
た。すなわち、3パス方式とされたシェルチューブタイ
プの熱交換器26に外部から空気を供給することによ
り、改質ガスと空気を混合させる。空気の供給位置は、
混合気が少なくとも1回流路折返部を経由することので
きる第1流路折返部32aとした。これにより、改質ガ
スと空気の混合気は、第2流路折返部32bで流方向を
変える際にミキシングされ、均一な混合度を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池本体に発
電燃料として供給される水素リッチな改質ガスを生成す
る燃料改質装置に係わり、特に、改質ガスとこれに含ま
れる一酸化炭素の酸化に必要なエアの均一混合に有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体電解質型の燃料電池システ
ムは、固体高分子電解質膜をアノード及びカソードで挟
持したセルを積層させて構成したスタックセルを具備し
てなる燃料電池本体に、燃料改質装置で生成された水素
リッチな改質ガスとエア(酸素)を供給することによ
り、電気化学反応を起こして発電するシステムであり、
近年、自動車の駆動用電源に用いられてきている。
【0003】この燃料改質装置は、炭化水素と水との触
媒反応により、目的生成物たる水素を生成する改質器を
備えているが、この改質器では、不可避的に起こる炭化
水素の分解反応により、水素以外に微量の一酸化炭素が
生成されてしまう。この一酸化炭素は、燃料電池本体の
触媒被毒を招き、発電効率を低下させるとともに、電池
寿命を短くする。
【0004】このため、燃料改質装置は、燃料電池本体
に供給される改質ガスから一酸化炭素を予め除去する目
的で、改質器よりも下流側にCO除去器を備えている。
このCO除去器は、改質器で生成された水素リッチな改
質ガスを選択酸化触媒に通すことにより、改質ガスに含
まれる一酸化炭素を選択的に酸化して除去するものであ
る。
【0005】CO除去器でのCO選択酸化反応には、当
然のことながら酸素を必要とするため、通常は、改質ガ
スに空気を混合し、この混合気を選択酸化触媒に通す手
法が採られている。そして、従来は、選択酸化触媒に通
じる配管の途中に空気を供給する手法が採られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CO除去器
でのCO除去性能は、改質ガスと空気の混合均一度に影
響されるため、最小限の触媒量で一酸化炭素を高効率に
除去するとともに、改質ガス中のCO濃度を充分に低く
するためには、選択酸化触媒の上流側で改質ガスと空気
を極力均一に混合しておく必要がある。
【0007】しかしながら、触媒上流側の配管途中に空
気供給通路を設けた構造において、空気と改質ガスとを
充分均一に混合するには、配管にある程度の長さが必要
になるため、従来の構造では、燃料改質装置の大型化、
ひいては燃料電池システム全体の大型化を招来するとい
うデメリットがあった。逆に、従来構造において配管長
を短くすれば、触媒上流側での混合が充分に行われず、
CO除去性能を最大限に引き出せない。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、装置全体の小型化
とCO除去性能の向上を両立させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、燃料電池本体に発電燃料として供給され
る水素リッチな改質ガスを生成する燃料改質装置であっ
て、炭化水素を含む原燃料ガスを改質して水素リッチな
改質ガスを生成する改質器と、前記改質器を出た改質ガ
スを冷却する熱交換器と、前記熱交換器を出た改質ガス
から一酸化炭素を選択的に酸化して除去するCO除去器
とを備えるとともに、前記熱交換器は、前記改質器を出
た一酸化炭素を含む水素リッチな改質ガスとその一酸化
炭素の酸化に必要な酸素リッチな空気の導入部(エア供
給孔,内空部,エア導入孔),及びこれら改質ガスと空
気の攪拌機能を有していることを特徴としており、装置
全体を小型化しつつ、改質ガスと空気の均一な混合を可
能にするものである。
【0010】例えば、改質器と熱交換器が配管を介して
相互接続された構造では、その配管に改質ガスを酸化す
るための空気を供給するものとし、また、改質器と熱交
換器が一体結合された構造では、熱交換器本体(シェ
ル)の入口部(入口ヘッダ部)に空気を供給するものと
する。すなわち、改質ガスと空気の混合を熱交換器内の
改質ガス流路(チューブ)を利用して行えるため、改質
器と熱交換器を接続する配管を不要または短くしつつ、
均一な混合が可能となる。
【0011】前記熱交換器は、複数に分配された改質ガ
ス流路(チューブ)の前段(入口ヘッド部)に空気を供
給するエア供給部(インジェクタ,エア供給孔,内空
部,エア導入孔)を備えることを特徴としており、この
場合には、改質ガスと空気の混合気がCO除去器に到達
する前に乱流要素を通過するので、ミキシングが促進さ
れる。また、改質ガス流路に分配された混合気が再び合
流する際にもミキシングが促進され、さらに、改質ガス
流路内に流路折返部(第1,第2流路折返部)を備えて
いれば、改質ガスと空気の混合気が流路折返部で流方向
を変える際にもミキシングが促進される。
【0012】前記熱交換器は、改質ガス流路(チュー
ブ)の流路折返部(第1,第2流路折返部)前半に空気
を供給するエア供給部(インジェクタ,エア供給孔,内
空部,エア導入孔)を備えることを特徴としており、こ
の場合にも、改質ガスと空気の混合気が流路折返部で流
方向を変える際にミキシングが促進される。さらに、以
上の構成において、改質ガスと空気の混合気が流路折返
部を2回以上経由すれば、混合気が流路折返部で流方向
を変える都度、ミキシングの促進が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。図1は、燃料電池本体10
と、該燃料電池本体10に発電燃料として供給される水
素リッチな改質ガスを生成する燃料改質装置20とを具
備した燃料電池システムの全体構成図を示している。
【0014】この燃料改質装置20は、メタノール(炭
化水素)と水の混合液を気化して原燃料ガスを生成する
蒸発器21と、該蒸発器21の暖機および前記混合液の
気化に利用される燃焼ガスを発生させる燃焼器22と、
前記原燃料ガスを改質触媒層に通して水素を含む改質ガ
スを生成する改質器23と、前記改質ガスを選択酸化触
媒層に通して改質ガス中の一酸化炭素を選択的に除去す
るCO除去器24と、前記改質器23およびCO除去器
24の暖機に利用される燃焼ガスを発生させる始動燃焼
器25とを主たる構成要素としている。
【0015】燃焼器22には、燃焼状態を持続させるた
めの燃焼用触媒と、着火源である電気ヒータとが収納さ
れているとともに、器内に始動用燃料(例えば、メタノ
ール)および空気を供給するためのノズルが取り付けら
れている。また、燃焼器22には、始動から定常運転に
至るまでの間に生成された改質ガス,及び定常運転時に
燃料電池本体10から排出された未反応水素を含むガス
(以下、これらをオフガスという。)を燃焼用燃料とし
て器内に戻すためのオフガス管が接続されている。
【0016】始動燃焼器25は、燃焼器22と略同様の
構成を有している。すなわち、器内に燃焼状態を持続さ
せるための燃焼用触媒と、着火源であるグロープラグと
が収納されているとともに、始動用燃料(例えば、メタ
ノール)および空気を供給するためのノズルが取り付け
られてなる。
【0017】蒸発器21には、器内にメタノールと水の
混合液からなる液体原燃料を供給するためのノズルが取
り付けられている。そして、このノズルから噴霧された
液体原燃料は、燃焼器22から器内に供給された燃焼ガ
スにより気化される。
【0018】改質器23には、ハニカム構造体の表面に
Ni,Ru,Rh,Cu−Zn系等の触媒がコーティングさ
れてなる改質触媒層が設けられている。
【0019】この改質器23に蒸発器21を出た原燃料
ガスが供給されると、以下のオートサーマル改質反応に
より、水素リッチな改質ガスが生成される。 CH3OH+H2O→3H2 +CO2 …(1) CH3OH+2O2→2H2O+CO2 …(2)
【0020】反応式(1)は、メタノールと水による改
質反応であり、この反応により目的物たる水素が生成さ
れる。また、反応式(2)は、メタノールの酸化反応で
あり、吸熱反応である反応式(1)に必要な熱量は、こ
の酸化反応時の酸化熱により補給される。
【0021】なお、改質器23では、反応式(1),
(2)の他に、不可避的に起こる以下のメタノール分解
反応により、微量ではあるが一酸化炭素が生成される。 CH3OH→2H2+CO …(3) この一酸化炭素は、燃料電池本体10内のPt触媒を被
毒して、発電効率を低下させるとともに電池寿命を短く
するため、下流に配置されたCO除去器24で除去され
る。
【0022】改質器23とCO除去器24の間には、改
質器23から出た改質ガスを冷却し、CO除去器24内
の選択酸化触媒を熱破損から保護する目的で、熱交換器
26が設けられている。
【0023】本実施形態では、これら改質器23,CO
除去器24,及び熱交換器26は、熱交換器26を改質
器23とCO除去器24の間に挟んで一体的に結合した
構造となっている。図2は、本実施形態に係る熱交換器
26の縦断面図であり、この熱交換器26は、シェル3
1内に2箇所の流路折返部32a,32bを有する、い
わゆる3パス方式のシェルチューブタイプとされてい
る。
【0024】すなわち、シェル31内には、改質ガスの
入口(上流)側および出口(下流)側に配設された大径
円盤状隔壁33a,33bによって、水を通過させる冷
媒流路34が中央部に形成され、さらに、これら大径円
盤状隔壁33a,33bに立設された円筒状隔壁35
a,35b,並びに円筒状隔壁35a,35bの上端に
それぞれ配設されたリング状隔壁36a及び小径円盤状
隔壁36bによって、シェル入口側には、入口ヘッダ部
37a及び第2流路折返部32bが形成され、また、シ
ェル出口側には、出口ヘッダ部37b及び第1流路折返
部32aが形成されている。
【0025】シェル31内において、冷媒流路34を挟
んで相対する入口ヘッダ部37aと第1流路折返部32
a,第1流路折返部32aと第2流路折返部32b,及
び第2流路折返部32bと出口ヘッダ部37bは、いず
れも冷媒流路34内に配設された複数本のチューブ(改
質ガス流路)41によって相互に連通している。小径円
盤状隔壁36bには、その周方向に間隔をおいて複数
(例えば、8箇所)のエア導入孔42が形成されてお
り、これらエア導入孔42は、第1流路折返部32aに
おけるチューブ41の再流入口41aよりも上流側に開
口する。
【0026】シェル31の下流端には、エア供給通路用
のフランジ43がネジ止めされており、このフランジ4
3には、外部から第1流路折返部32aへと空気を供給
するためのエア供給孔44と、混合気を出口ヘッダ部3
7bからCO除去器24へと流出させる流出孔45とが
形成されている。エア供給孔44は、フランジ43の外
周から内周側に向かって延びた後、径方向中央において
上流面側に開口しており、このフランジ上流面には、小
径円盤状隔壁36bとの間に内空部46を形成するため
の凹部47が形成されている。
【0027】このエア供給孔44へは、供給エア量制御
用のインジェクタ(図示略)によって空気が供給される
ようになっており、本実施形態では、このインジェク
タ,エア供給孔44,内空部46,及びエア導入孔42
によりエア供給部が構成されている。他方、流出孔45
は、フランジ43の周方向に相互に間隔を隔てて12箇
所形成されている。
【0028】CO除去器24には、ハニカム構造体の表
面にPt,Ru系等の触媒がコーティングされてなる酸化
選択触媒層が設けられている。
【0029】このCO除去器24に、熱交換器26を通
して冷却された改質ガスと空気の混合気が供給される
と、以下のCO選択酸化反応により、改質ガスに含まれ
ていた一酸化炭素が除去される。 2CO+O2→2CO2 …(4)
【0030】CO除去器24と燃料電池本体10間に
は、熱交換器27が設置されている。この熱交換器27
は、改質器23とCO除去器24間に設置された熱交換
器26と同様に、CO除去器24から出た改質ガスを冷
却し、燃料電池本体10内のPt触媒を熱破損から保護
する目的で設置されたものである。
【0031】次に、本実施形態に係る燃料改質装置20
の動作例について説明する。まず、冷機始動時には、蒸
発器21,改質器23,及びCO除去器24の暖機を必
要とするため、燃焼器22にメタノールを噴霧するとと
もに酸素リッチな空気を供給してメタノールを燃焼さ
せ、これにより発生した燃焼ガスを蒸発器21へ送り、
蒸発器21を暖機する。同様に、始動燃焼器25にもメ
タノールおよび空気を供給し、発生した燃焼ガスを改質
器23へ送り、改質器23およびその下流に配備された
CO除去器24を暖機する。
【0032】そして、蒸発器21がメタノールと水の混
合液を気化し得る温度に達し、かつ改質器23およびC
O除去器24内の改質触媒層32および選択酸化触媒層
42が活性化温度に達したところで、始動燃焼器25へ
のメタノール噴霧を止めるとともに、メタノールと水の
混合液を蒸発器21内に噴霧する。すると、蒸発器21
では、燃焼器22からの燃焼ガスによって混合液が気化
して原燃料ガスが生成され、この原燃料ガスは、改質器
23へ供給される。
【0033】改質器23では、原燃料ガスを改質触媒層
に通すことにより、反応式(1),(2)による水素リ
ッチな改質ガスの生成が行われ、この改質ガスは、熱交
換器26の入口ヘッダ部37aに供給される。熱交換器
26では、まず、入口ヘッダ部37aに供給された改質
ガスが各チューブ41に分配されて第1流路折返部32
aへ送られ、この第1流路折返部32aにおいて、イン
ジェクタからエア供給孔44,内空部46,及びエア導
入孔42をこの順に通って供給された空気と改質ガスが
合流する。
【0034】このとき、エア供給孔44を出た空気は、
内空部46で外周方向に拡散してから、エア導入孔42
より第1流路折返部32aへと供給されるため、空気が
エア供給孔44からそのまま第1流路折返部32aの径
方向中央部に供給される場合と比べて、改質ガスと空気
のより均一にミキシングされる。また、エア導入孔42
は、第1流路折返部32aの前半、すなわちチューブ4
1の再流入口41aよりも上流側に開口するため、この
第1流路折返部32aでのミキシング効果も一部享受す
ることができる。さらに、第1流路折返部32aでは、
入口ヘッダ部37aで各チューブ41に分配された混合
気が合流するため、チューブ41間における混合度のば
らつきも解消される。
【0035】そして、第1流路折返部32aにおける改
質ガスと空気の混合気は、再び各チューブ41に分配さ
れ、第2流路折返部32bを経由して出口ヘッダ部37
bへ送られる。このとき、混合気は、第2流路折返部3
2bでリング状隔壁36aに衝突してUターンさせられ
るため、その際に生じる混合気流の乱れにより、改質ガ
スと空気とのミキシングが促進される。また、第2流路
折返部32bでは、第1流路折返部32aで各チューブ
41に再分配された混合気が再合流するため、チューブ
41間における混合度のばらつきも解消される。
【0036】このようにして、シェル31内に供給され
た約300℃の改質ガスは、冷媒流路34を流通する水
との間で熱交換を行いながら約100℃に冷却され、同
時に、外部から供給された空気と均一に混合された状態
となって、フランジ43の流出孔45からCO除去器2
4へ送られる。すなわち、本実施形態に係る熱交換器2
6は、改質ガスの冷却機能だけでなく、改質ガスと空気
の攪拌機能も有している。
【0037】そして、CO除去器24では、混合気を選
択酸化触媒層42に通すことにより、反応式(4)によ
る一酸化炭素の除去が行われ、このCO除去された改質
ガスは、熱交換器27を通して約180℃から約80℃
に冷却された後、燃料電池本体10へ送られて発電に供
される。燃料電池本体10から排出された未反応水素を
含むオフガスは、オフガス管を通って燃焼器22へ戻さ
れ、燃焼用燃料として再利用される。
【0038】以上説明したように、本実施形態の燃料改
質装置20においては、CO除去器24でのCO選択酸
化反応に使用する空気を熱交換器26内に供給すること
により、この熱交換器26に改質ガスと空気の導入部お
よびこれらの攪拌機能を与えたので、改質器23,熱交
換器26,及びCO除去器24を一体化した構造とする
うえでミキシング促進のための配管延長が不要となり、
装置全体をコンパクトに構成しつつ効率的なミキシング
を行え、改質ガスと空気を均一に混合することができ
る。これにより、CO除去器24において一酸化炭素を
高効率に除去することが可能になるから、不必要なエア
供給による消費エネルギーの無駄を削減することがで
き、システム全体のエネルギー効率を向上させることが
できる。
【0039】なお、本実施形態では、熱交換器26の第
1流路折返部32aに空気を供給しているが、入口ヘッ
ダ部37aに供給した場合には、改質ガスと空気の混合
気が入口ヘッダ部37aで生成されてから最終的にCO
除去器24に到達するまでの距離が図2の場合と比べて
長くなるうえに、CO除去器24に到達する前に乱流要
素を通過することとなり、かつ第1流路折返部32aに
おいても第2流路折返部32bと同程度のミキシング効
果が得られるため、改質ガスと空気の混合気が流れる流
路長の増大と、かかる混合気が流路折返部32a,32
bを経由する回数の増加により、更に均一な混合が可能
となる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下の効果を得ることができる。 (a)熱交換器が改質器を出た一酸化炭素を含む水素リ
ッチな改質ガスとその一酸化炭素の酸化に必要な酸素リ
ッチな空気の導入部,及びこれら改質ガスと空気の攪拌
機能を有することにより、混合配管の廃止が可能とな
り、装置全体を小型化しつつ、改質ガスと空気の均一混
合が可能となる。また、改質ガスと空気の混合が均一と
なる結果、CO除去器でのCO選択酸化反応も高効率に
行われるようになるから、不必要なエア供給による消費
エネルギーの無駄を削減することができ、システム全体
のエネルギー効率を向上させることができる。
【0041】(b)空気を熱交換器の複数に分配された
改質ガス流路の前段に供給することにより、改質ガスと
空気の混合気がCO除去器に到達する前に乱流要素を通
過するので、より均一な混合が可能となる。しかも、改
質ガス流路に分配された混合気が再び合流する際にもミ
キシングが促進されるから、更なる均一混合が可能とな
る。
【0042】(c)空気を改質ガス流路の流路折返部前
半に供給することにより、改質ガスと空気の混合気が流
路折返部で流方向を変える際にミキシングが促進され、
均一な混合が可能となる。 (d)同様に、改質ガスと空気の混合気に流路折返部を
少なくとも1回以上経由させることにより、混合気が流
路折返部で流方向を変える都度、ミキシングの促進が図
られ、均一な混合が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る燃料改質装置
と、燃料電池本体とにより構成される燃料電池システム
を示す全体構成図である。
【図2】 図1に示す熱交換器の縦断面図である。
【図3】 図2に示すフランジの正面図である。
【符号の説明】
10 燃料電池本体 20 燃料改質装置 23 改質器 24 CO除去器 26 熱交換器 32a 第1流路折返部 32b 第2流路折返部 37a 入口ヘッダ部 41 チューブ 42 エア導入孔 44 エア供給孔 46 内空部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池本体に発電燃料として供給され
    る水素リッチな改質ガスを生成する燃料改質装置であっ
    て、 炭化水素を含む原燃料ガスを改質して水素リッチな改質
    ガスを生成する改質器と、 前記改質器を出た改質ガスを冷却する熱交換器と、 前記熱交換器を出た改質ガスから一酸化炭素を選択的に
    酸化して除去するCO除去器とを備えるとともに、 前記熱交換器は、前記改質器を出た一酸化炭素を含む水
    素リッチな改質ガスとその一酸化炭素の酸化に必要な酸
    素リッチな空気の導入部,及びこれら改質ガスと空気の
    攪拌機能を有していることを特徴とする燃料改質装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器は、複数に分配される改質
    ガス流路の前段に空気を供給するエア供給部を備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器は、改質ガス流路の流路折
    返部前半に空気を供給するエア供給部を備えることを特
    徴とする請求項1記載の燃料改質装置。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器は、前記改質ガスと前記空
    気の混合気が改質ガス流路の流路折返部を少なくとも1
    回経由することを特徴とする請求項1から請求項3記載
    の燃料改質装置。
JP11126452A 1999-05-06 1999-05-06 燃料改質装置 Withdrawn JP2000323162A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006232611A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Tokyo Gas Co Ltd 炭化水素系燃料の水蒸気改質器
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