JP4549166B2 - 免振建物用の油圧エレベータの施工構造 - Google Patents

免振建物用の油圧エレベータの施工構造 Download PDF

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本願発明は、免震建物に設置される免震建物用の油圧エレベータの施工構造に関する。
従来から、図3に示すような、基礎5との間に隙間30を有するように基礎5の上に免震装置10を介して建物本体1が設けられ、前記建物本体1に設けられた昇降路20の内部にエレベータかご40を備えてなる免震建物用の油圧エレベータ35の施工構造が知られている。しかしながら、上記従来例では、建物本体1の床面よりも下方に油圧ジャッキ50を設ける必要があるため、油圧ジャッキ50のスタンド部51は基礎5に固定され、かつ油圧ジャッキ50のジャッキ部52は昇降路20の側壁にジャッキブラケット22により建物本体1に固定されているため、地震が生じた時に基礎5と免震装置10の上の建物本体1との揺れの差により油圧ジャッキ50に大きな荷重が負荷されて、油圧ジャッキ50が壊れるという不具合がある。
また、上記問題点を解決するために、昇降路が建物本体の床下よりも下方に延伸され、この昇降路の底部に油圧ジャッキが固定された免震建物用の油圧エレベータの施工構造も示されている(例えば、特許文献1)。しかし、昇降路の底部に油圧ジャッキを固定すると、地震時において今度は基礎に固定されている油圧ユニットとの間に揺れの差が生じ、油圧ジャッキと油圧ユニットを繋いでいる油送管が外れたり、破壊されたりする。また、昇降路の下方に延伸された部分のすぐ横にポンプ室を設けて、このポンプ室に油圧ユニットを固定することにより、地震時における揺れの差を少なくする方法もあるが、この場合でも免震装置からの距離が異なる分だけ揺れが伝わるまでの微妙な時間差が生じて、前記油送管が外れたり、破壊されたりすることがある。さらに、このポンプ室の直上の建物本体の部屋には、油圧ユニットが稼動するときの振動・騒音が伝わり易いという不具合がある。
特開平10−081467号公報
そこで、本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、地震時でも油圧ジャッキや油送管が破壊されたりすることなく、かつ油圧ユニットの振動・騒音が建物本体の内部へ伝わり難い免震建物用の油圧エレベータの施工構造を提供することである。
上記課題を解決するために、本願発明の免震建物用の油圧エレベータの施工構造は、基礎との間に隙間を有するように基礎の上に免震装置を介して建物本体が設けられ、前記建物本体に設けられた昇降路の内部にエレベータかごと該エレベータかごを昇降自在に支承する油圧ジャッキとを備えてなる免震建物用の油圧エレベータの施工構造において、前記昇降路の直下の前記隙間にポンプ室が建物本体と一体化して設けられて、前記ポンプ室の内部に前記油圧ジャッキに油を量制御して供給する油圧ユニットが固定されてなり、前記免装置を介して基礎の上に支持される建物本体の昇降路の直下に、この昇降路の底部を開口させて同昇降路と連通一体化して設けられたポンプ室の底面となる架橋部材の上面に、油送管で繋がれる油圧ジャッキと油圧ユニットとを固定したものであって、前記架橋部材は、昇降路の直下で複数の垂下部材の下端間に架橋され、地震時においても該架橋部材が基礎の底面と接触することがないように、同垂下部材の下方向の長さが決定されているものである。
本願発明の免震建物用の油圧エレベータの施工構造においては、昇降路の直下の隙間にポンプ室が建物本体と一体化して設けられて、このポンプ室の内部に油圧ジャッキへ油を量制御して供給する油圧ユニットが固定されてなるので、地震時においてもポンプ室と昇降路が一体となって揺れて、油圧ジャッキや油送管が破壊されたりすることがなく、さらには、ポンプ室が昇降路の直下に位置しているので、油圧ユニットの振動・騒音が昇降路以外の建物本体の内部へ伝わり難い。
図1は本願発明の請求項1及び2に対応した実施形態の免震建物用の油圧エレベータ35の施工構造の全体図を、図2は図1の昇降路20及びポンプ室25内の透視斜視図を示している。以下、この実施形態で用いる免震建物用の油圧エレベータ35の施工構造を、より具体的に説明する。
図1および図2において、基礎5はほぼ全周が段落ちとなっている断面が凹部形となっており、この凹部形の基礎の上面6には免震装置10が建物本体1の重量を支持できるように適当な間隔を置いて設置されているものである。そして、この基礎5の上に建物本体1のH型鋼よりなる土台15が端片を免震装置10との接合面として、水平面内に枠組されて形成されているものである。さらに、この土台15の上に軽量鉄骨よりなる建物本体1の柱2や梁3が組み上げられて、建物本体1は形成されているものである。そのため、建物本体1と凹部形の基礎の底面7との間には、基礎5の段差と免震装置10の高さ分の隙間30が形成されているものである。また、建物本体1の内部には各階を貫通してエレベータかご40が昇降する昇降路20が形成されており、エレベータかご40が着床する各階ごとに、乗り場扉装置23が備わった乗り場が設けられている。そして、エレベータかご40が着床した時に、エレベータかご40の出入り部分に備わるかご扉装置42と乗り場扉装置23とが連動し、開閉されるものとなっている。また、昇降路20の直下には、ポンプ室25が昇降路20とほぼ同じ水平断面を有するように、枠組された土台15に溶接後ボルト固定されたH型鋼よりなる複数の垂下部材26が固定され、この垂下部材26の下端間をH型鋼よりなる架橋部材27で架橋した後、垂下部材26と架橋部材27とをボルト等で固定して、土台15と垂下部材26と架橋部材27とで囲まれるポンプ室25が形成されている。また、このポンプ室25は架橋部材27としてH型鋼の代りに平鋼を用いて、閉空間とすることもでき、これにより建物本体1の外部からの埃等がポンプ室25に侵入するのを防ぐことができる。さらに、この架橋部材27は、地震時においても凹部形の基礎の底面7と接触することがないように、垂下部材26の下方向の長さは決められているものである。そして、この実施形態においては、昇降路20とポンプ室25との間には仕切り(床材)を設けることなく、昇降路20の底部を開口させて昇降路20とポンプ室25とを連通させ、このポンプ室の床面28である架橋部材27の上面にエレベータかご40を駆動する駆動装置45が固定されているものである。そして、この駆動装置45は、エレベータかご40を昇降自在に支承する油圧ジャッキ50と、油圧ジャッキ50に油を量制御して供給する油圧ユニット55と、油圧ジャッキ50と油圧ユニット55とを繋ぐ油送管60と、で構成されており、油圧ユニット55は油圧ジャッキ50に供給する油を蓄えている油タンク(図示せず)と油タンク内の油を必要に応じて油圧ジャッキ50に量制御して供給する油圧ポンプ(図示せず)よりなっているものである。
また、油圧エレベータ35は一対のエレベ−タのガイドレール21を備えて、このエレベ−タガイドレール21は昇降路20内において、昇降路20の側壁に長手方向が上下方向となるように互いに平行に固定されているものである。そして、このガイドレール21には、エレベータかご40の外側面に取付けられた横枠材41が昇降自在に摺動係合されている。さらに、この横枠材41はエレベータかご40の背面に装着されており、エレベータかご40は横枠材41とともに上昇、下降する。ポンプ室25の架橋部材27には油圧ジャッキ50のスタンド部51が固定されて、この油圧ジャッキ50のジャッキ部52は昇降路20の側壁近傍に固定されたジャッキブラケット22に一部が固定されて、横枠材41の中央部を昇降自在に支承している。一方、加圧油を油圧ジャッキ50に送入するための油圧ユニット55は、油圧ジャッキ50と同様にポンプ室25の架橋部材27に固定されており、油圧ジャッキ50との間を油送管60により連結されているものである。そして、この油圧ユニット55は、油圧ポンプと油タンク等によって構成されており、油圧ポンプから吐出された加圧油は、油送管60を経由して、油圧ジャッキ50に圧入される。油圧ジャッキ50に圧入された加圧油は、その内部に組み込まれたプランジャを押し上げてエレベータかご40が横枠材41を介して上昇させられて、また、エレベータかご40を下降させる場合、油圧ジャッキ50内の加圧油は、逆の経路を辿り、油タンクに回収される。この油タンクは、ガイドレール21台の上で、横枠材41と油圧ジャッキ50の間に設置される。そして、図1からわかるように、油タンクと油圧ユニット55はポンプ室の床面28である架橋部材27の上面6に両方とも固定されているため、地震が発生した場合においても、同一量だけ同一タイミングで揺れるものとなっている。
以上の構成を備えることにより、この実施形態で用いる免震建物用の油圧エレベータ35の施工構造は、基礎5との間に隙間30を有するように基礎5の上に免震装置10を介して建物本体1が設けられ、前記建物本体1に設けられた昇降路20の内部にエレベータかご40と該エレベータかご40を昇降自在に支承する油圧ジャッキ50とを備えてなる免震建物用の油圧エレベータ35の施工構造において、昇降路20の直下の前記隙間30にポンプ室25が建物本体1と一体化して設けられて、ポンプ室25の内部に油圧ジャッキ50に油を量制御して供給する油圧ユニット55が固定されてなるので、地震時においてもポンプ室25と昇降路20が一体となって揺れて、油圧ジャッキ50や油送管60が破壊されたりするがなく、さらには、ポンプ室25が昇降路20の直下に位置しているので、油圧ユニット55の振動・騒音が昇降路20以外の建物本体1の内部へ伝わり難い。
又、この実施形態で用いる免震建物用の油圧エレベータ35の施工構造は、昇降路20の底部を開口させて昇降路20とポンプ室25を連通させ、前記ポンプ室の床面28に油圧ジャッキ50を配しているので、油圧ジャッキ50と油圧ポンプとを同一空間に配されており、メンテナンスが容易となる。
本願発明の実施形態に係る免震建物用の油圧エレベータの施工構造の全体図。 本願発明の実施形態に係る図1の昇降路およびポンプ室内の透視斜視図。 従来技術に係る免震建物用の油圧エレベータの施工構造の全体図。
符号の説明
1 建物本体
2 柱
3 梁
5 基礎
6 基礎の上面
7 基礎の底面
10 免震装置
15 土台
20 昇降路
21 ガイドレール
22 ジャッキブラケット
23 乗り場扉装置
25 ポンプ室
26 垂下部材
27 架橋部材
28 ポンプ室の床面
30 隙間
35 油圧エレベータ
40 エレベータかご
41 横枠材
42 かご扉装置
45 駆動装置
50 油圧ジャッキ
51 スタンド部
52 ジャッキ部
55 油圧ユニット
60 油送管

Claims (1)

  1. 基礎との間に隙間を有するように基礎の上に免震装置を介して建物本体が設けられ、前記建物本体に設けられた昇降路の内部にエレベータかごと該エレベータかごを昇降自在に支承する油圧ジャッキとを備えてなる免震建物用の油圧エレベータの施工構造において、前記昇降路の直下の前記隙間にポンプ室が建物本体と一体化して設けられて、前記ポンプ室の内部に前記油圧ジャッキへ油を量制御して供給する油圧ユニットが固定されてなり、前記免装置を介して基礎の上に支持される建物本体の昇降路の直下に、この昇降路の底部を開口させて同昇降路と連通一体化して設けられたポンプ室の底面となる架橋部材の上面に、油送管で繋がれる油圧ジャッキと油圧ユニットとを固定したものであって、前記架橋部材は、昇降路の直下で複数の垂下部材の下端間に架橋され、地震時においても該架橋部材が基礎の底面と接触することがないように、同垂下部材の下方向の長さが決定されていることを特徴とする免震建物用の油圧エレベータの施工構造。
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