JP4547876B2 - Manufacturing method of multilayer ceramic electronic component - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、積層型セラミック電子部品の製造方法に関するもので、特に、積層型セラミック電子部品に備える外部電極の形成方法についての改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この発明にとって興味ある積層型セラミック電子部品として、図4に示すような積層型セラミックコンデンサ1がある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
積層型セラミックコンデンサ1は、直方体状の積層体2を備えている。積層体2は、複数の誘電体セラミック層3を積層した構造を有している。
【0004】
積層体3の内部には、複数の誘電体セラミック層3間の特定の界面に沿って延びるように、各々複数の第1および第2の内部電極4および5が形成されている。また、積層体2の長手方向の各端部に位置し、かつ誘電体セラミック層3を貫通するように、第1および第2のビアホール導体6および7が設けられている。
第1の内部電極4は、第1のビアホール導体6に接続され、第2の内部電極5は、第2のビアホール導体7に接続され、これら第1および第2の内部電極4および5は、互いの間に静電容量を形成するように、誘電体セラミック層3を介して交互に配置されている。
【0005】
積層体2の長手方向の各端部であって、各主面上には、第1および第2のビアホール導体6および7にそれぞれ接続される第1および第2の外部電極8および9が形成されている。
【0006】
このような積層型セラミックコンデンサ1において、第1および第2の内部電極4および5間に形成される静電容量は、第1および第2のビアホール導体6および7を介して、第1および第2の外部電極8および9から取り出される。
【0007】
図4に示した積層型セラミックコンデンサ1は、一般的な積層セラミックコンデンサとは異なり、積層体2の各端面上に外部電極が形成される必要がなく、スクリーン印刷等の方法により、積層体2の主面上に外部電極8および9を形成することができるので、積層型セラミックコンデンサ1の厚み方向寸法を、たとえば300μm以下、さらには、200μm以下、あるいは100μm以下というように小さくするのに適した構造を有している。
【0008】
特許文献1では、上述のような積層型セラミックコンデンサ1を製造するため、次のような方法が一例として記載されている。
【0009】
まず、誘電体セラミック層3となる複数のセラミックグリーンシートが用意され、セラミックグリーンシートの特定のものに内部電極4および5を形成するため、導電性ペーストが印刷される。そして、複数のセラミックグリーンシートが積層されることによって、積層体2の生の状態のものに相当するグリーン積層体が作製される。グリーン積層体は、次いで、積層方向にプレスされる。
【0010】
次に、グリーン積層体には、ビアホール導体6および7を形成するため、貫通孔が設けられるとともに、貫通孔内に導電性ペーストが充填される。
【0011】
次に、グリーン積層体の各主面上に、外部電極8および9を形成するため、導電性ペーストからなる導電性ペースト膜が印刷により形成され、次いで乾燥される。
【0012】
その後、グリーン積層体は、必要に応じて、個々の積層型セラミックコンデンサ1のためのチップ状のものとするため、カットされ、次に、グリーン積層体は、外部電極8および9となる導電性ペースト膜とともに焼成され、それによって、積層型セラミックコンデンサ1が完成される。
【0013】
上述のように、グリーン積層体の焼成工程において、外部電極8および9となる導電性ペースト膜の焼き付けを同時に行なうのは、本来的には、生産効率の向上を目的とするものであるが、その他に、誘電体セラミック層3の厚みがたとえば5μm以下と薄くなってくると、グリーン積層体の焼成後に、再度、外部電極8および9の形成のための焼き付けといった熱処理を実施すると、内部電極4および5の膨張および収縮により、積層体2に構造欠陥が生じる可能性があるため、これを防止することも目的としている。
【0014】
また、外部電極8および9のための導電性ペースト膜の形成をセラミックグリーンシートの段階で行なった場合でも、上述のような外部電極8および9の形成のための焼き付けをグリーン積層体の焼成と同時に行なうことが可能である。
【0015】
しかしながら、この場合には、ビアホール導体6および7を設けるための工程は、外部電極8および9のための導電性ペースト膜が存在する状態で実施されることになる。そのため、ビアホール導体6および7のための貫通孔をレーザ光の照射によって形成しようとすると、レーザ光は、外部電極8および9のための導電性ペースト膜にも照射されることになるので、この導電性ペースト膜が焼失または溶融して、貫通孔の周囲において導電性ペースト膜がなくなり、得られた積層型セラミックコンデンサ1において、ビアホール導体6および7と外部電極8および9との間で適正な電気的接続が得られなくなる。
【0016】
さらに、セラミックグリーンシートの段階で、内部電極4および5のための導電性ペースト膜だけでなく、外部電極8および9のための導電性ペースト膜およびビアホール導体6および7を形成しておくことも考えられるが、この場合には、複数のセラミックグリーンシートを積層する工程において、ビアホール導体6および7の各々について、積層方向に位置合わせすることが容易ではなく、そのため、ビアホール導体6および7の各々の範囲内における電気的接続が不十分になる可能性がある。
【0017】
これらの点から、積層型セラミックコンデンサ1を製造するため、前述したような方法が採用されているのである。
【0018】
【特許文献1】
特開平6−112099号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前述したような製造方法を実施する場合、粘着シートにグリーン積層体を固定した状態で、ビアホール導体6および7の形成、外部電極8および9のための導電性ペーストの塗布、ならびにチップ状のものを得るためのカットが行なわれている。そして、カット後において、粘着シートからチップ状のグリーン積層体が剥離され、次いで、焼成工程が実施される。
【0020】
しかしながら、外部電極8および9となる導電性ペーストは、グリーン積層体の主面上に単に塗布されかつ乾燥されたものにすぎないため、粘着シートからの剥離に際して、導電性ペースト膜の一部、極端な場合には全体の50%程度の部分が、グリーン積層体から剥がれて、粘着シート側に奪われるという問題が生じることがある。
【0021】
なお、粘着シートとしては、通常、発泡剥離シートを用いている。発泡剥離シートは、たとえば100℃の温度で粘着力が極端に落ちるものであるが、粘着力が全くなくなるわけではないので、上記のような問題が生じるのである。
【0022】
また、前述した製造方法では、ビアホール導体6および7をグリーン積層体に設けた後、ビアホール導体6および7を形成する導電性ペーストを加圧する機会がないので、ビアホール導体6および7での導電性ペーストの充填率が不十分になることもある。
【0023】
以上の問題は、積層型セラミックコンデンサ1と同様の構造を有する積層型セラミック電子部品全般において遭遇し得るものである。
【0024】
そこで、この発明の目的は、上述のような問題を解決し得る積層型セラミック電子部品の製造方法を提供しようとすることである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法は、上述した技術的課題を解決するため、次のような工程が実施される。
【0027】
まず、第1の工程として、積層された複数のセラミックグリーンシートと、セラミックグリーンシート間の特定の界面に沿って延びる内部電極と、特定の内部電極に接続され、一方の主面から他方の主面にまで届き、かつすべてのセラミックグリーンシートを貫通するようにセラミックグリーンシートの積層方向に沿って直線状に延びるビアホール導体とを含む、グリーン積層体を作製する工程が実施される。この第1の工程において、ビアホール導体を形成するための導電性ペーストが充填される貫通孔は、グリーン積層体を貫通するように一体的に形成される。
【0028】
上記第1の工程の後、グリーン積層体を積層方向にプレスする、第2の工程が実施される。
【0029】
上記第2の工程の後、セラミックグリーン積層体の両方の主面上に、ビアホール導体に接続される外部電極をそれぞれ複数形成するため、ビアホール導体の各端面を被覆するように、導電性ペーストからなる導電性ペースト膜を形成しかつ乾燥する、第3の工程が実施される。
【0030】
上記第3の工程の後、グリーン積層体および導電性ペースト膜を積層方向にプレスする、第4の工程が実施される。この第4の工程において、グリーン積層体の各主面には、上記導電性ペースト膜の厚み方向の少なくとも一部を位置させる凹部が形成される。
【0031】
上記第4の工程の後、グリーン積層体を焼成する、第5の工程が実施される。
【0032】
この発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法において、上記第1の工程から上記第4の工程までは、複数の積層型セラミック電子部品を得るための複数のグリーン積層体を与え得るマザー状態のグリーン積層体に対して実施されることが好ましい。この場合、第4の工程と第5の工程との間で、個々の積層型セラミック電子部品のためのチップ状のグリーン積層体を得るため、マザー状態のグリーン積層体をカットする工程がさらに実施される。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法についての実施の形態の説明を、前述の図4に示した積層型セラミックコンデンサ1と共通する要素を備える積層型セラミックコンデンサについて行なう。
【0040】
図1は、この発明の一実施形態による製造方法を適用して製造された積層型セラミックコンデンサ11を示す断面図である。
【0041】
積層型セラミックコンデンサ11は、図4に示した積層型セラミックコンデンサ1の場合と同様、直方体状の積層体12を備えている。積層体12は、複数の誘電体セラミック層13を積層した構造を有している。
【0042】
積層体12の内部には、複数の誘電体セラミック層13間の特定の界面に沿って延びる、各々複数の第1および第2の内部電極14および15が形成されている。また、積層体12の長手方向の各端部に位置するように、第1および第2のビアホール導体16および17が設けられている。第1および第2のビアホール導体16および17は、積層体12の一方の主面20から他方の主面21にまで届き、すべての誘電体セラミック層13を貫通するように誘電体セラミック層13の積層方向に沿って直線状に延び、したがって、積層体12を厚み方向に貫通するように延びている。
【0043】
第1の内部電極14は、第1のビアホール導体16に接続されるが、第2のビアホール導体17に対しては第1のギャップ18を介して位置している。他方、第2の内部電極15は、第2のビアホール導体17に接続されるが、第1のビアホール導体16に対しては第2のギャップ19を介して位置している。また、第1および第2の内部電極14および15は、互いの間に静電容量を形成するように、誘電体セラミック層13を介して交互に配置されている。
【0044】
積層体12の長手方向の各端部であって、相対向する2つの主面20および21上には、第1および第2のビアホール導体16および17にそれぞれ接続される第1および第2の外部電極22および23がそれぞれ複数形成される。したがって、積層型セラミックコンデンサ11において、第1および第2の内部電極14および15間に形成される静電容量は、第1および第2のビアホール導体16および17を介して、第1および第2の外部電極22および23から取り出される。外部電極22および23は、ビアホール導体16および17の各端面を被覆するように形成される。
【0045】
この実施形態の特徴的構成として、積層体12の主面20および21の各々には、凹部24および25が形成され、外部電極22および23は、その厚み方向の少なくとも一部が凹部24および25内にそれぞれ位置している。すなわち、外部電極22および23は、積層体12にその一部が埋め込まれている。また、第1および第2の外部電極22および23は、それぞれ、前述した第2および第1のギャップ19および18に対向するように位置されている。
【0046】
この実施形態によれば、外部電極22および23の厚み方向の少なくとも一部が、積層体12に埋め込まれた状態となっているので、図4に示した積層型セラミックコンデンサ1と比較して、積層体12および2の厚みが互いに同じである場合には、積層型セラミックコンデンサ11全体としての厚みを小さくすることができる。
【0047】
他方、積層型セラミックコンデンサ11の全体としての厚みが、積層型セラミックコンデンサ1の全体としての厚みと同じであればよい場合には、積層体12の厚みを積層体2の厚みより厚くすることができる。積層体12の厚みが厚くされると、多層化が容易となり、静電容量の増大を図ることができる。他方、同じ静電容量でよい場合には、内部電極14および15のない外層部分(積層体12の主面20および21に近い部分)の厚みを厚くすることができるので、素子自体の信頼性を向上させることができる。
【0048】
なお、上述のような効果は、外部電極22および23の厚み方向の全体が積層体12に埋め込まれた状態となったとき、最大限に発揮される。また、外部電極22および23の厚み方向の全体が積層体12に埋め込まれたときには、その上に形成されることのあるめっき膜の厚み分を除いて、積層体12の主面20および21での段差を実質的に生じないようにすることができる。このことは、積層型セラミックコンデンサを適宜の配線基板上にマウントするとき、積層型セラミックコンデンサ11を保持するチャックから受ける衝撃により積層型セラミックコンデンサ11が折損するなどの不具合を生じさせにくくすることも可能にする。
【0049】
次に、積層型セラミックコンデンサ11の製造方法について説明する。図2は、この発明の一実施形態による積層型セラミックコンデンサ11の製造方法が備える典型的な工程を示すフロー図である。図3は、図2に示した製造方法の途中の段階で得られる典型的な構造物を工程順に示す断面図である。
【0050】
まず、図3(1)に示したマザー状態のグリーン積層体31を得るため、誘電体セラミック層13となる複数のセラミックグリーンシート32が用意され、次いで、図2に示した内部電極の形成工程S1が実施される。すなわち、セラミックグリーンシート32の特定のものに内部電極14および15を形成するため、導電性ペーストが印刷によりセラミックグリーンシート上に付与される。
【0051】
次に、図2に示したセラミックグリーンシートの積層工程S2が実施される。
すなわち、複数のセラミックグリーンシート32が積層される。
【0052】
次に、図2に示したグリーン積層体の仮プレス工程S3が実施される。すなわち、グリーン積層体31が積層方向にプレスされる。この仮プレス工程S3は、以後の工程でのグリーン積層体31の取り扱いに際して、セラミックグリーンシート32相互間でずれないようにするためのものであり、たとえば15MPaといった比較的低い圧力によるプレスで十分である。
【0053】
以上の工程S1〜S3を終えたとき、図3(1)に示すようなマザー状態のグリーン積層体31が得られる。
【0054】
次に、図2に示したビアホール導体の形成工程S4が実施される。すなわち、図3(2)に示すように、マザー状態のグリーン積層体31に、たとえばレーザ光を照射することによって、貫通孔33が一体的に形成され、次いで、この貫通孔33に導電性ペーストが充填されることによって、ビアホール導体16および17が直線状に形成される。
【0055】
次に、図2に示したグリーン積層体の本プレス工程S5が実施される。すなわち、図3(2)に示したマザー状態のグリーン積層体31が積層方向にプレスされる。この本プレス工程S5は、セラミックグリーンシート32を完全に圧着させるとともに、貫通孔33内での導電性ペーストの充填率を上昇させるため、すなわちグリーン積層体31内での隙間をなくすために実施されるものである。そのため、この本プレス工程S5では、たとえば60MPa以上、好ましくは60〜130MPa程度というように、前述の仮プレス工程S3での圧力に比べて高い圧力が付与される。
【0056】
なお、本プレス工程S5での圧力が、たとえば20MPa程度というように不十分であると、後述する外部電極22および23となる導電性ペースト膜34(図3(3)参照)の乾燥時に生じる収縮によって、グリーン積層体31がその主面方向に変形し、グリーン積層体31において、たとえば、最大0.1%程度の収縮率を示すようになることがある。このように、グリーン積層体31において比較的大きな収縮がもたらされると、後述するグリーン積層体のカット工程S8を実施して得られた多数のチップ状のグリーン積層体31a(図3(5)参照)の全体個数の半分程度のものが不良となることがある。
【0057】
次に、図2に示した外部電極のための導電性ペースト膜の形成工程S6が実施される。すなわち、図3(3)に示すように、グリーン積層体31の主面35および36の各々上に、ビアホール導体16および17に接続される外部電極22および23を形成するため、導電性ペーストからなる導電性ペースト膜34がビアホール導体16および17の各端面を被覆するように形成され、次いで乾燥される。導電性ペースト膜34は、内部電極14および15とビアホール導体17および16との間にそれぞれ形成されるギャップ18および19に対向するように位置している。
【0058】
この導電性ペースト膜の形成工程S6は、本プレス工程S5を終え、それによって密度が高められたグリーン積層体31に対して実施されるので、導電性ペースト膜34に含まれる溶剤のしみ込みにより、グリーン積層体31が膨潤したり、乾燥時にグリーン積層体31が変形したりすることを抑制できる。
【0059】
なお、図3(3)に示したグリーン積層体31はマザー状態のものであるので、導電性ペースト膜34は、図3(3)紙面に対して垂直方向に比較的長く延びる帯状のパターンを有している。
【0060】
次に、図2に示したグリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7が実施される。すなわち、グリーン積層体31および導電性ペースト膜34が積層方向にプレスされる。このプレス工程S7では、たとえば15MPa程度の比較的低い圧力を付与すれば十分である。
【0061】
このプレスの結果、図3(4)に示すように、導電性ペースト膜34は、その厚み方向の少なくとも一部がグリーン積層体31内に埋め込まれ、グリーン積層体31の主面35および36には、導電性ペースト膜34を受け入れる凹部37が形成される。ここで、前述したように、導電性ペースト膜34がギャップ18および19に対向するように位置していることに注目すべきである。この構成によれば、導電性ペースト膜34を受け入れる凹部37をより深く形成することが容易である。
【0062】
このプレス工程S7によって、導電性ペースト膜34の、グリーン積層体31に対する密着性が向上し、また、ビアホール導体16および17との密着性も向上する。
【0063】
次に、図2に示したグリーン積層体のカット工程S8が実施される。上述したグリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7までは、図3(1)ないし(4)に示すように、マザー状態のグリーン積層体31に対して実施される。
図3において、マザー状態のグリーン積層体31には、1点鎖線によってカット線38が図示されている。このカット工程S8では、個々の積層型セラミックコンデンサ11のためのチップ状のグリーン積層体31aを得るため、マザー状態のグリーン積層体31をカットすることが行なわれる。カット後のチップ状のグリーン積層体31aが図3(5)に示されている。
【0064】
次に、図2に示した焼成工程S9が実施される。すなわち、チップ状のグリーン積層体31aが焼成される。このとき、セラミックグリーンシートが焼結するだけでなく、内部電極14および15ならびにビアホール導体16および17を形成するための導電性ペーストも焼結し、さらに、外部電極22および23となる導電性ペースト膜34も同時に焼結する。
【0065】
以上のようにして、図1に示した積層型セラミックコンデンサ11が得られる。この積層型セラミックコンデンサ11において、前述の導電性ペースト膜31を受け入れていた凹部37は、凹部24および25となり、そこに、第1および第2の外部電極22および23を受け入れた状態となっている。
【0066】
このような製造方法を実施するにあたり、前述したように、粘着シートにグリーン積層体31を固定しておき、その状態でカット工程S8まで実施し、焼成工程S9を実施するため、粘着シートからチップ状のグリーン積層体31aを剥離しても、グリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7を実施しているので、導電性ペースト膜34とグリーン積層体31または31aとの密着性が高いため、導電性ペースト膜34の一部が粘着シート側に奪われるという問題を生じさせにくくすることができる。
【0067】
また、上述のように、グリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7によって、導電性ペースト膜34の、グリーン積層体31または31aに対する密着性が高められると、導電性ペースト膜34に含まれる導電性金属粉末の一部がグリーン積層体31または31aの表面に食い込むことになるので、焼結後の外部電極22および23の、積層体12に対する固着力をも高めることができる。
【0068】
以上のようにして得られた積層型セラミックコンデンサ11に対しては、その後、必要に応じて、バレル研磨による面取り処理が施され、次いで、たとえばニッケルめっきおよび錫めっきが施されることによって、外部電極22および23上にめっき膜が形成される。
【0069】
以上、この発明を、図示した積層型セラミックコンデンサ11に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0071】
たとえば、この発明は、内部電極とビアホール導体が接続されかつビアホール導体に外部電極が接続される構造を有するものであれば、他の構造の積層型セラミックコンデンサあるいは多層セラミック基板など、他の積層型セラミック電子部品にも適用することができる。
【0072】
次に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
【0073】
(実験例1)
実験例1は、この発明による外部電極固着力向上の効果を確認するために実施したものである。
【0074】
この発明の範囲内にある実施例1として、図2に示した工程S1〜S9を実施して、図3に示すような各中間構造物を得ながら、図1に示すような構造を有する積層型セラミックコンデンサを得た。
【0075】
ここで、セラミックグリーンシートとしては、BaTiO3 系セラミックを含む厚み3μmのものを用いた。内部電極およびビアホール導体を形成するための導電性ペーストならびに外部電極となる導電性ペースト膜を構成する導電性ペーストとしては、ニッケルを導電成分として含むものを用いた。
【0076】
また、セラミックグリーンシートの積層工程S2では、内部電極を形成したセラミックグリーンシートを400枚積層し、グリーン積層体の仮プレス工程S3では、約15MPaの圧力を付与し、仮プレス後のグリーン積層体の厚みを1.3mmとした。
【0077】
また、ビアホール導体の形成工程S4では、レーザ加工によって貫通孔を形成した。
【0078】
また、グリーン積層体の本プレス工程S5では、約60MPaの圧力を付与した。
【0079】
外部電極のための導電性ペースト膜の形成工程S6では、乾燥後において20μmの厚みとなるように導電性ペースト膜を形成した。
【0080】
グリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7では、約15MPaの圧力を付与した。
【0081】
グリーン積層体のカット工程S8では、平面寸法で2.0mm×1.2mmの寸法を有するチップ状のグリーン積層体を切り出した。
【0082】
焼成工程S9では、還元性雰囲気において1300℃の温度で焼成を行なった。
【0083】
さらに、焼成後の積層型セラミックコンデンサに対して、湿式バレル研磨によって面取り処理を行ない、その後、ニッケルめっきおよび錫めっきを施して、合計5μmの厚みのめっき膜を外部電極上に形成し、試料となる積層型セラミックコンデンサを得た。
【0084】
他方、比較例1として、図2に示したグリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7を実施しなかったことを除いて、実施例1の場合と同様の方法によって、試料となる積層型セラミックコンデンサを得た。
【0085】
このようにして得られた各試料に係る積層型セラミックコンデンサについて、外部電極の固着力をせん断試験によって評価したところ、実施例1では0.82kgの固着力が得られたのに対し、比較例1では0.51kgの固着力しか得られなかった。このことから、実施例1では、グリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7を実施したことによる効果が現れていることがわかる。
【0086】
(実験例2)
実験例2は、この発明による低背化の効果を確認するために実施したものである。
【0087】
この発明の範囲内にある実施例2として、実験例1における実施例1の場合と比較して、セラミックグリーンシートの積層工程S2において、内部電極を形成したセラミックグリーンシートを70枚積層したこと、グリーン積層体の仮プレス工程S3の結果、厚み0.3mmのグリーン積層体を得たこと、ならびに、グリーン積層体のカット工程S8において、平面寸法が1.6mm×0.8mmのチップ状のグリーン積層体を切り出したことを除いて、実験例1における実施例1の場合と同様の方法によって、試料となる積層型セラミックコンデンサを得た。
【0088】
他方、比較例2として、上記実施例2と比較して、グリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程S7を実施しなかったことを除いて、実施例2の場合と同様の方法によって、試料となる積層型セラミックコンデンサを得た。
【0089】
これら各試料に係る積層型セラミックコンデンサについて、積層体の厚み方向寸法を測定したところ、実施例2および比較例2の各々とも、240μmであったが、外部電極をも含めた全体の厚み方向寸法は、実施例2では250μmであったのに対し、比較例2では280μmであった。
【0090】
このことから、実施例2は、比較例2に比べて、その厚みを薄くできることがわかる。
【0091】
なお、実験例1の場合と同様のせん断試験による外部電極固着力を評価したところ、実験例1の場合と同様の結果が得られた。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法によれば、積層された複数のセラミックグリーンシートと内部電極とビアホール導体とを含むグリーン積層体を積層方向にプレスした後、ビアホール導体に接続される外部電極を形成するため、導電性ペーストからなる導電性ペースト膜を形成しかつ乾燥し、さらに、その後において、グリーン積層体および導電性ペースト膜を積層方向にプレスするようにしているので、外部電極となる導電性ペースト膜の、グリーン積層体に対する密着力を高めることができる。
【0093】
したがって、製造の途中で、たとえば粘着シートに奪われるなどして、外部電極となる導電性ペースト膜の一部が欠如するなどの不都合が生じにくくなり、また、焼成工程の後においては、外部電極の、積層体に対する固着力を高めることができる。
【0094】
また、この発明に係る積層型セラミック電子部品の製造方法によれば、ビアホール導体が既に形成されたグリーン成形体を積層方向にプレスするようにしているので、ビアホール導体における導電性ペーストの充填率を高めることができ、また、その後において、外部電極を形成するための導電性ペースト膜を形成し、そして、グリーン積層体および導電性ペースト膜を積層方向に再度プレスするようにしているので、得られた積層型セラミック電子部品において、ビアホール導体自身の電気的導通の信頼性を高めることができるとともに、ビアホール導体と外部電極との電気的接続の信頼性をも高めることができる。
【0095】
また、この発明に係る製造方法によって得られた積層型セラミック電子部品においては、積層体の主面に凹部が形成され、外部電極は、その厚み方向の少なくとも一部が凹部内に位置している構造を得ることができる。
【0096】
したがって、積層型セラミック電子部品全体としての厚みを小さくすることができる。また、外部電極が凹部内に位置していない積層型セラミック電子部品と比較して、全体の厚みが同じである場合には、積層体の厚みをより厚くしたり、外部電極の厚みをより厚くしたりすることができる。したがって、積層体の多層化を図ることがより容易になったり、実装時の外部電極に対する電気的接続の信頼性を向上させたりすることができる。
【0097】
この発明に係る製造方法によって得られた積層型セラミック電子部品が積層型セラミックコンデンサを構成する場合であって、外部電極が、内部電極とビアホール導体との間に形成されるギャップに対向するように位置されると、グリーン積層体と導電性ペースト膜とのプレス工程において、外部電極を受け入れる凹部をより深く形成することが容易になる。したがって、外部電極を積層体に埋め込んだ状態をより容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による製造方法を適用して製造された積層型セラミック電子部品としての積層型セラミックコンデンサ11を図解的に示す断面図である。
【図2】図1に示した積層型セラミックコンデンサ11を製造する方法において実施される典型的な工程を示すフロー図である。
【図3】図2に示した製造方法の途中の段階で得られる典型的な構造物を工程順に示す断面図である。
【図4】この発明にとって興味ある従来の積層型セラミックコンデンサ1を図解的に示す断面図である。
【符号の説明】
11 積層型セラミックコンデンサ
12 積層体
13 誘電体セラミック層
14,15 内部電極
16,17 ビアホール導体
18,19 ギャップ
20,21,35,36 主面
22,23 外部電極
24,25,37 凹部
31 マザー状態のグリーン積層体
31a チップ状のグリーン積層体
32 セラミックグリーンシート
33 貫通孔
34 導電性ペースト膜
38 カット線
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component.To the lawIn particular, how to form external electrodes for multilayer ceramic electronic componentsTo the lawIt is about the improvement about.
[0002]
[Prior art]
As a multilayer ceramic electronic component of interest to the present invention, there is a multilayer ceramic capacitor 1 as shown in FIG. 4 (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
The multilayer ceramic capacitor 1 includes a rectangular parallelepiped multilayer body 2. The laminated body 2 has a structure in which a plurality of dielectric ceramic layers 3 are laminated.
[0004]
A plurality of first and second inner electrodes 4 and 5 are formed in the multilayer body 3 so as to extend along a specific interface between the plurality of dielectric ceramic layers 3. Further, first and second via-hole conductors 6 and 7 are provided so as to be located at the respective ends in the longitudinal direction of the multilayer body 2 and to penetrate the dielectric ceramic layer 3.
The first internal electrode 4 is connected to the first via-hole conductor 6, the second internal electrode 5 is connected to the second via-hole conductor 7, and the first and second internal electrodes 4 and 5 are The dielectric ceramic layers 3 are alternately arranged so as to form a capacitance between them.
[0005]
First and second external electrodes 8 and 9 connected to the first and second via-hole conductors 6 and 7, respectively, are formed at the respective longitudinal ends of the multilayer body 2 and on the respective main surfaces. Has been.
[0006]
In such a multilayer ceramic capacitor 1, the capacitance formed between the first and second internal electrodes 4 and 5 passes through the first and second via-hole conductors 6 and 7, and the first and second via-hole conductors 6 and 7. Two external electrodes 8 and 9 are taken out.
[0007]
Unlike the general multilayer ceramic capacitor, the multilayer ceramic capacitor 1 shown in FIG. 4 does not require an external electrode to be formed on each end face of the multilayer body 2, and the multilayer body 2 can be obtained by a method such as screen printing. Since the external electrodes 8 and 9 can be formed on the main surface, the thickness direction dimension of the multilayer ceramic capacitor 1 can be reduced to, for example, 300 μm or less, further 200 μm or less, or 100 μm or less. Have a structure.
[0008]
In Patent Document 1, in order to manufacture the multilayer ceramic capacitor 1 as described above, the following method is described as an example.
[0009]
First, a plurality of ceramic green sheets to be the dielectric ceramic layer 3 are prepared, and a conductive paste is printed to form the internal electrodes 4 and 5 on a specific ceramic green sheet. Then, by laminating a plurality of ceramic green sheets, a green laminate corresponding to the raw state of the laminate 2 is produced. The green laminate is then pressed in the lamination direction.
[0010]
Next, in order to form the via-hole conductors 6 and 7, the green laminate is provided with through holes and filled with conductive paste in the through holes.
[0011]
Next, in order to form the external electrodes 8 and 9 on each main surface of the green laminate, a conductive paste film made of a conductive paste is formed by printing and then dried.
[0012]
Thereafter, the green multilayer body is cut as necessary to form a chip for each multilayer ceramic capacitor 1, and then the green multilayer body is electrically conductive to become the external electrodes 8 and 9. The laminated ceramic capacitor 1 is completed by firing together with the paste film.
[0013]
As described above, in the firing process of the green laminate, the simultaneous baking of the conductive paste film to be the external electrodes 8 and 9 is originally intended to improve the production efficiency. In addition, when the thickness of the dielectric ceramic layer 3 is reduced to, for example, 5 μm or less, when the heat treatment such as baking for forming the external electrodes 8 and 9 is performed again after the green laminated body is fired, the internal electrode 4 Further, since the structure 2 may have structural defects due to the expansion and contraction of 5 and 5, it is also intended to prevent this.
[0014]
Even when the conductive paste film for the external electrodes 8 and 9 is formed at the stage of the ceramic green sheet, the baking for forming the external electrodes 8 and 9 as described above is performed by firing the green laminate. It can be done at the same time.
[0015]
However, in this case, the process for providing the via-hole conductors 6 and 7 is performed in a state where the conductive paste film for the external electrodes 8 and 9 exists. Therefore, if the through holes for the via-hole conductors 6 and 7 are to be formed by laser light irradiation, the laser light is also applied to the conductive paste film for the external electrodes 8 and 9. The conductive paste film is burned out or melted, and the conductive paste film disappears around the through-hole. In the obtained multilayer ceramic capacitor 1, an appropriate amount is obtained between the via-hole conductors 6 and 7 and the external electrodes 8 and 9. Electrical connection cannot be obtained.
[0016]
Furthermore, not only the conductive paste film for the internal electrodes 4 and 5 but also the conductive paste film for the external electrodes 8 and 9 and the via-hole conductors 6 and 7 may be formed at the stage of the ceramic green sheet. In this case, in the step of laminating a plurality of ceramic green sheets, it is not easy to align each of the via-hole conductors 6 and 7 in the laminating direction. The electrical connection within the range may be insufficient.
[0017]
From these points, the method as described above is employed to manufacture the multilayer ceramic capacitor 1.
[0018]
[Patent Document 1]
Japanese Unexamined Patent Publication No. Hei 6-1112099
[0019]
[Problems to be solved by the invention]
When the manufacturing method as described above is carried out, the via-hole conductors 6 and 7 are formed, the conductive paste is applied for the external electrodes 8 and 9, and the chip-like one is fixed in a state where the green laminate is fixed to the adhesive sheet. Cuts have been made to obtain. And after a cut, a chip-like green laminated body is peeled from an adhesive sheet, and a baking process is then implemented.
[0020]
However, since the conductive paste to be the external electrodes 8 and 9 is merely applied and dried on the main surface of the green laminate, a part of the conductive paste film is peeled off from the adhesive sheet. In an extreme case, there may be a problem that about 50% of the whole part is peeled off from the green laminate and taken away to the adhesive sheet side.
[0021]
In addition, as an adhesive sheet, the foaming peeling sheet is normally used. The foam release sheet, for example, has an extremely low adhesive strength at a temperature of 100 ° C., for example. However, since the adhesive strength is not lost at all, the above-described problems occur.
[0022]
Further, in the manufacturing method described above, there is no opportunity to press the conductive paste for forming the via-hole conductors 6 and 7 after the via-hole conductors 6 and 7 are provided on the green laminated body. The filling rate of the paste may be insufficient.
[0023]
The above problems can be encountered in general multilayer ceramic electronic components having the same structure as the multilayer ceramic capacitor 1.
[0024]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component that can solve the above-described problems.
[0026]
[Means for Solving the Problems]
In the method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component according to the present invention, the following steps are performed in order to solve the technical problem described above.
[0027]
  First, as a first step, a plurality of laminated ceramic green sheets, an internal electrode extending along a specific interface between the ceramic green sheets, and a specific internal electrode are connected.,oneMain faceFrom the other main surfaceAnd reachallTo penetrate the ceramic green sheetLinear along the stacking direction of ceramic green sheetsA step of producing a green laminate including an extended via-hole conductor is performed.In the first step, the through hole filled with the conductive paste for forming the via-hole conductor is integrally formed so as to penetrate the green laminate.
[0028]
After the first step, a second step of pressing the green laminate in the laminating direction is performed.
[0029]
  After the second step, the ceramic green laminateBothOn the main surface, an external electrode connected to the via-hole conductorMultiple eachTo formTo cover each end face of the via-hole conductor,A third step is performed in which a conductive paste film made of a conductive paste is formed and dried.
[0030]
  After the third step, a fourth step is performed in which the green laminate and the conductive paste film are pressed in the stacking direction.In the fourth step, a recess for positioning at least a part of the conductive paste film in the thickness direction is formed on each main surface of the green laminate.
[0031]
After the fourth step, a fifth step of firing the green laminate is performed.
[0032]
In the method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component according to the present invention, from the first step to the fourth step, a mother state capable of providing a plurality of green laminates for obtaining a plurality of multilayer ceramic electronic components is provided. It is preferable to be performed on the green laminate. In this case, a step of cutting the mother green laminate is further performed between the fourth step and the fifth step in order to obtain a chip-like green laminate for each multilayer ceramic electronic component. Is done.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  The multilayer ceramic electronic part according to the present invention will be described below.GoodsThe embodiment of the manufacturing method will be described for the multilayer ceramic capacitor having the same elements as those of the multilayer ceramic capacitor 1 shown in FIG.
[0040]
  FIG. 1 shows an embodiment of the present invention.Manufactured by applying the manufacturing method1 is a cross-sectional view showing a multilayer ceramic capacitor 11. FIG.
[0041]
The multilayer ceramic capacitor 11 includes a rectangular parallelepiped multilayer body 12 as in the multilayer ceramic capacitor 1 shown in FIG. The laminated body 12 has a structure in which a plurality of dielectric ceramic layers 13 are laminated.
[0042]
  A plurality of first and second internal electrodes 14 and 15 extending along a specific interface between the plurality of dielectric ceramic layers 13 are formed inside the multilayer body 12. In addition, it is positioned at each end of the laminate 12 in the longitudinal direction.PutAs shown, first and second via-hole conductors 16 and 17 are provided.. FirstThe first and second via-hole conductors 16 and 17 areReaching from one main surface 20 of the laminate 12 to the other main surface 21;So as to penetrate all the dielectric ceramic layers 13Linearly along the laminating direction of the dielectric ceramic layer 13Therefore, it extends so as to penetrate the laminated body 12 in the thickness direction.
[0043]
The first internal electrode 14 is connected to the first via-hole conductor 16, but is positioned with respect to the second via-hole conductor 17 via the first gap 18. On the other hand, the second internal electrode 15 is connected to the second via-hole conductor 17, but is positioned with respect to the first via-hole conductor 16 via the second gap 19. The first and second internal electrodes 14 and 15 are alternately arranged via the dielectric ceramic layer 13 so as to form a capacitance between them.
[0044]
  First and second ends connected to the first and second via-hole conductors 16 and 17, respectively, on the two major surfaces 20 and 21 opposite to each other in the longitudinal direction of the laminate 12 External electrodes 22 and 23Multiple eachIt is formed. Therefore, in the multilayer ceramic capacitor 11, the capacitance formed between the first and second internal electrodes 14 and 15 passes through the first and second via hole conductors 16 and 17. The external electrodes 22 and 23 are taken out.External electrodes 22 and 23 are formed so as to cover the end faces of via-hole conductors 16 and 17.
[0045]
As a characteristic configuration of this embodiment, recesses 24 and 25 are formed on each of the main surfaces 20 and 21 of the laminate 12, and the external electrodes 22 and 23 are at least partially recessed in the thickness direction. Each is located within. That is, the external electrodes 22 and 23 are partially embedded in the laminate 12. The first and second external electrodes 22 and 23 are positioned so as to face the above-described second and first gaps 19 and 18, respectively.
[0046]
According to this embodiment, since at least a part of the thickness direction of the external electrodes 22 and 23 is embedded in the multilayer body 12, compared with the multilayer ceramic capacitor 1 shown in FIG. When the thicknesses of the multilayer bodies 12 and 2 are the same, the thickness of the multilayer ceramic capacitor 11 as a whole can be reduced.
[0047]
On the other hand, when the thickness of the multilayer ceramic capacitor 11 as a whole is the same as the thickness of the multilayer ceramic capacitor 1 as a whole, the thickness of the multilayer body 12 may be made larger than the thickness of the multilayer body 2. it can. When the thickness of the laminate 12 is increased, multilayering is facilitated, and the capacitance can be increased. On the other hand, when the same capacitance is sufficient, the thickness of the outer layer portion (the portion close to the main surfaces 20 and 21 of the laminate 12) without the internal electrodes 14 and 15 can be increased, so that the reliability of the element itself Can be improved.
[0048]
The effects as described above are maximized when the entire thickness of the external electrodes 22 and 23 is embedded in the laminate 12. When the entire thickness direction of the external electrodes 22 and 23 is embedded in the laminate 12, the main surfaces 20 and 21 of the laminate 12 are excluded except for the thickness of the plating film that may be formed on the laminate 12. This step can be substantially prevented. This also makes it difficult to cause problems such as breakage of the multilayer ceramic capacitor 11 due to an impact received from a chuck holding the multilayer ceramic capacitor 11 when the multilayer ceramic capacitor is mounted on an appropriate wiring board. enable.
[0049]
Next, a method for manufacturing the multilayer ceramic capacitor 11 will be described. FIG. 2 is a flowchart showing typical steps of the method for manufacturing the multilayer ceramic capacitor 11 according to the embodiment of the present invention. 3 is a cross-sectional view showing a typical structure obtained in the middle of the manufacturing method shown in FIG. 2 in the order of steps.
[0050]
First, in order to obtain the mother green laminate 31 shown in FIG. 3A, a plurality of ceramic green sheets 32 to be the dielectric ceramic layer 13 are prepared, and then the internal electrode forming step shown in FIG. S1 is performed. That is, in order to form the internal electrodes 14 and 15 on a specific ceramic green sheet 32, a conductive paste is applied on the ceramic green sheet by printing.
[0051]
Next, the ceramic green sheet stacking step S2 shown in FIG. 2 is performed.
That is, a plurality of ceramic green sheets 32 are laminated.
[0052]
Next, a temporary pressing step S3 of the green laminate shown in FIG. 2 is performed. That is, the green laminated body 31 is pressed in the lamination direction. This temporary pressing step S3 is for preventing the green laminated body 31 from being displaced between the ceramic green sheets 32 when handling the green laminate 31 in the subsequent steps. For example, a press with a relatively low pressure such as 15 MPa is sufficient. is there.
[0053]
When the above steps S1 to S3 are completed, a mother-state green laminate 31 as shown in FIG. 3A is obtained.
[0054]
  Next, a via hole conductor forming step S4 shown in FIG. 2 is performed. That is, as shown in FIG. 3B, by irradiating the mother green laminate 31 with, for example, laser light, the through holes 33 are formed.IntegrallyThen, the via-hole conductors 16 and 17 are formed by filling the through holes 33 with a conductive paste.LinearlyIt is formed.
[0055]
Next, the main pressing step S5 of the green laminate shown in FIG. 2 is performed. That is, the mother green laminate 31 shown in FIG. 3B is pressed in the stacking direction. This press step S5 is performed in order to completely press the ceramic green sheet 32 and increase the filling rate of the conductive paste in the through hole 33, that is, to eliminate the gap in the green laminate 31. Is. For this reason, in the main pressing step S5, a pressure higher than the pressure in the temporary pressing step S3 is applied, for example, 60 MPa or more, preferably about 60 to 130 MPa.
[0056]
Note that if the pressure in the pressing step S5 is insufficient, for example, about 20 MPa, the shrinkage that occurs during drying of the conductive paste film 34 (see FIG. 3 (3)) to be the external electrodes 22 and 23 described later. Therefore, the green laminated body 31 may be deformed in the main surface direction, and the green laminated body 31 may exhibit a contraction rate of about 0.1% at the maximum, for example. Thus, when relatively large shrinkage is brought about in the green laminated body 31, a large number of chip-like green laminated bodies 31a obtained by performing the green laminated body cutting step S8 described later (see FIG. 3 (5)). ) About half of the total number may be defective.
[0057]
  Next, step S6 of forming a conductive paste film for the external electrode shown in FIG. 2 is performed. That is, as shown in FIG. 3 (3), in order to form the external electrodes 22 and 23 connected to the via-hole conductors 16 and 17 on the main surfaces 35 and 36 of the green laminate 31, respectively, The conductive paste film 34 isSo as to cover the end faces of the via-hole conductors 16 and 17Formed and then dried. The conductive paste film 34 is positioned so as to face the gaps 18 and 19 formed between the internal electrodes 14 and 15 and the via-hole conductors 17 and 16, respectively.
[0058]
This conductive paste film forming step S6 is performed on the green laminate 31 whose density has been increased by finishing the pressing step S5, so that the penetration of the solvent contained in the conductive paste film 34 is performed. The green laminate 31 can be prevented from swelling and the green laminate 31 from being deformed during drying.
[0059]
Since the green laminated body 31 shown in FIG. 3 (3) is in a mother state, the conductive paste film 34 has a strip-like pattern extending relatively long in the direction perpendicular to the paper surface of FIG. 3 (3). Have.
[0060]
Next, the pressing step S7 of the green laminate and the conductive paste film shown in FIG. 2 is performed. That is, the green laminate 31 and the conductive paste film 34 are pressed in the lamination direction. In this pressing step S7, it is sufficient to apply a relatively low pressure of, for example, about 15 MPa.
[0061]
As a result of this pressing, as shown in FIG. 3 (4), at least a part of the conductive paste film 34 in the thickness direction is embedded in the green laminate 31, and the main surfaces 35 and 36 of the green laminate 31 are formed. A recess 37 for receiving the conductive paste film 34 is formed. Here, it should be noted that the conductive paste film 34 is positioned so as to face the gaps 18 and 19 as described above. According to this configuration, it is easy to form the recess 37 that receives the conductive paste film 34 deeper.
[0062]
By this pressing step S7, the adhesiveness of the conductive paste film 34 to the green laminate 31 is improved, and the adhesiveness to the via-hole conductors 16 and 17 is also improved.
[0063]
Next, the green laminated body cutting step S8 shown in FIG. 2 is performed. The process up to the above-described pressing step S7 of the green laminate and the conductive paste film is performed on the green laminate 31 in the mother state, as shown in FIGS.
In FIG. 3, a cut line 38 is illustrated by a one-dot chain line in the green laminate 31 in the mother state. In this cutting step S8, in order to obtain a chip-like green laminate 31a for each multilayer ceramic capacitor 11, the mother green laminate 31 is cut. The chip-shaped green laminated body 31a after cutting is shown in FIG.
[0064]
Next, the firing step S9 shown in FIG. 2 is performed. That is, the chip-like green laminate 31a is fired. At this time, not only the ceramic green sheet is sintered, but also the conductive paste for forming the internal electrodes 14 and 15 and the via-hole conductors 16 and 17 is sintered, and further the conductive paste that becomes the external electrodes 22 and 23 The film 34 is also sintered at the same time.
[0065]
As described above, the multilayer ceramic capacitor 11 shown in FIG. 1 is obtained. In this multilayer ceramic capacitor 11, the concave portion 37 that received the conductive paste film 31 becomes the concave portions 24 and 25, and the first and second external electrodes 22 and 23 are received therein. Yes.
[0066]
In carrying out such a manufacturing method, as described above, the green laminate 31 is fixed to the pressure-sensitive adhesive sheet, and in that state, the cutting process S8 is performed and the firing process S9 is performed. Even when the green laminated body 31a is peeled off, the pressing step S7 of the green laminated body and the conductive paste film is performed, so that the adhesiveness between the conductive paste film 34 and the green laminated body 31 or 31a is high. Therefore, the problem that a part of the conductive paste film 34 is taken away to the pressure-sensitive adhesive sheet side can be made difficult to occur.
[0067]
Further, as described above, when the adhesion of the conductive paste film 34 to the green laminate 31 or 31a is improved by the pressing step S7 of the green laminate and the conductive paste film, the conductive paste film 34 includes the conductive paste film 34. Since a part of the conductive metal powder to be eaten into the surface of the green laminate 31 or 31a, the adhesion of the sintered external electrodes 22 and 23 to the laminate 12 can also be increased.
[0068]
The multilayer ceramic capacitor 11 obtained as described above is then subjected to chamfering treatment by barrel polishing, if necessary, and then subjected to, for example, nickel plating and tin plating, so that the external A plating film is formed on the electrodes 22 and 23.
[0069]
Although the present invention has been described above with reference to the illustrated multilayer ceramic capacitor 11, various other modifications are possible within the scope of the present invention.
[0071]
  For exampleAs long as the present invention has a structure in which the internal electrode and the via-hole conductor are connected and the external electrode is connected to the via-hole conductor, other multilayer ceramic capacitors such as multilayer ceramic capacitors or multilayer ceramic substrates having other structures It can also be applied to electronic components.
[0072]
Next, experimental examples carried out to confirm the effects of the present invention will be described.
[0073]
(Experimental example 1)
Experimental Example 1 was carried out in order to confirm the effect of improving the external electrode fixing force according to the present invention.
[0074]
As Example 1 within the scope of the present invention, steps S1 to S9 shown in FIG. 2 are performed to obtain each intermediate structure as shown in FIG. 3, while having a structure as shown in FIG. A type ceramic capacitor was obtained.
[0075]
Here, as the ceramic green sheet, BaTiOThreeThe thing of 3 micrometers thickness containing a system ceramic was used. The conductive paste for forming the internal electrode and the via-hole conductor and the conductive paste constituting the conductive paste film to be the external electrode were those containing nickel as a conductive component.
[0076]
Further, in the ceramic green sheet laminating step S2, 400 ceramic green sheets on which internal electrodes are formed are laminated, and in the green laminate temporary pressing step S3, a pressure of about 15 MPa is applied, and the green laminated body after the temporary pressing is performed. The thickness was 1.3 mm.
[0077]
In the via hole conductor forming step S4, the through hole was formed by laser processing.
[0078]
Moreover, in this press process S5 of a green laminated body, the pressure of about 60 MPa was provided.
[0079]
In the conductive paste film forming step S6 for the external electrode, the conductive paste film was formed so as to have a thickness of 20 μm after drying.
[0080]
In the pressing step S7 of the green laminate and the conductive paste film, a pressure of about 15 MPa was applied.
[0081]
In the green laminated body cutting step S8, a chip-like green laminated body having a plane dimension of 2.0 mm × 1.2 mm was cut out.
[0082]
In the firing step S9, firing was performed at a temperature of 1300 ° C. in a reducing atmosphere.
[0083]
Further, the laminated ceramic capacitor after firing is subjected to chamfering treatment by wet barrel polishing, and then subjected to nickel plating and tin plating to form a plating film having a total thickness of 5 μm on the external electrode. A multilayer ceramic capacitor was obtained.
[0084]
On the other hand, as Comparative Example 1, a sample stack was obtained by the same method as in Example 1 except that the pressing step S7 of the green laminate and the conductive paste film shown in FIG. A type ceramic capacitor was obtained.
[0085]
Regarding the multilayer ceramic capacitors according to the samples thus obtained, when the adhesion force of the external electrode was evaluated by a shear test, the adhesion force of 0.82 kg was obtained in Example 1, whereas the comparative example In No. 1, only a fixing force of 0.51 kg was obtained. From this, in Example 1, it turns out that the effect by having implemented press process S7 of a green laminated body and a conductive paste film has appeared.
[0086]
(Experimental example 2)
Experimental Example 2 was carried out in order to confirm the effect of reducing the height according to the present invention.
[0087]
As Example 2 within the scope of the present invention, 70 ceramic green sheets on which internal electrodes were formed were laminated in the ceramic green sheet lamination step S2 as compared to Example 1 in Experimental Example 1. As a result of the temporary pressing step S3 of the green laminate, a green laminate having a thickness of 0.3 mm was obtained, and in the cutting step S8 of the green laminate, a chip-like green having a planar dimension of 1.6 mm × 0.8 mm A multilayer ceramic capacitor as a sample was obtained by the same method as in Example 1 in Experimental Example 1 except that the multilayer body was cut out.
[0088]
On the other hand, as Comparative Example 2, as compared with Example 2 above, except that the pressing step S7 of the green laminate and the conductive paste film was not performed, the same method as in Example 2, A multilayer ceramic capacitor as a sample was obtained.
[0089]
With respect to the multilayer ceramic capacitors according to these samples, the thickness direction dimension of the multilayer body was measured. As a result, each of Example 2 and Comparative Example 2 was 240 μm, but the overall thickness direction dimension including the external electrodes Was 250 μm in Example 2, whereas it was 280 μm in Comparative Example 2.
[0090]
From this, it can be seen that Example 2 can be made thinner than Comparative Example 2.
[0091]
When the external electrode fixing force was evaluated by the same shear test as in Experimental Example 1, the same result as in Experimental Example 1 was obtained.
[0092]
【The invention's effect】
As described above, according to the method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component according to the present invention, after pressing a green laminated body including a plurality of laminated ceramic green sheets, internal electrodes, and via-hole conductors in a laminating direction, In order to form an external electrode connected to the conductor, a conductive paste film made of a conductive paste is formed and dried, and thereafter, the green laminate and the conductive paste film are pressed in the stacking direction. As a result, the adhesion of the conductive paste film serving as the external electrode to the green laminate can be increased.
[0093]
Therefore, in the middle of manufacturing, for example, the adhesive sheet is deprived of the conductive paste film to be a part of the external electrode, and the external electrode is less likely to be inconvenienced. It is possible to increase the fixing force of the laminated body.
[0094]
In addition, according to the method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component according to the present invention, the green molded body in which the via hole conductor has already been formed is pressed in the stacking direction, so the filling rate of the conductive paste in the via hole conductor can be increased. After that, the conductive paste film for forming the external electrode is formed, and the green laminate and the conductive paste film are pressed again in the stacking direction. In the multilayer ceramic electronic component, the reliability of electrical conduction of the via-hole conductor itself can be enhanced, and the reliability of electrical connection between the via-hole conductor and the external electrode can be enhanced.
[0095]
Further, in the multilayer ceramic electronic component obtained by the manufacturing method according to the present invention, the concave portion is formed on the main surface of the multilayer body, and at least a part of the external electrode in the thickness direction is located in the concave portion. A structure can be obtained.
[0096]
Therefore, the thickness of the entire multilayer ceramic electronic component can be reduced. Further, when the overall thickness is the same as that of the multilayer ceramic electronic component in which the external electrode is not located in the recess, the thickness of the laminate is increased or the thickness of the external electrode is increased. You can do it. Therefore, it is easier to increase the number of layers of the laminate, and it is possible to improve the reliability of electrical connection to the external electrode during mounting.
[0097]
  According to this inventionObtained by the manufacturing methodWhen the multilayer ceramic electronic component constitutes a multilayer ceramic capacitor and the external electrode is positioned so as to face the gap formed between the internal electrode and the via-hole conductor, In the pressing step with the conductive paste film, it becomes easy to form a deeper recess for receiving the external electrode. Therefore, the state where the external electrode is embedded in the laminate can be obtained more easily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of the present invention.Manufactured by applying the manufacturing method1 is a cross-sectional view schematically showing a multilayer ceramic capacitor 11 as a multilayer ceramic electronic component.
FIG. 2 is a flowchart showing typical steps performed in the method of manufacturing the multilayer ceramic capacitor 11 shown in FIG.
3 is a cross-sectional view showing a typical structure obtained in the middle of the manufacturing method shown in FIG. 2 in the order of steps.
FIG. 4 is a cross-sectional view schematically showing a conventional multilayer ceramic capacitor 1 of interest to the present invention.
[Explanation of symbols]
11 Multilayer ceramic capacitor
12 Laminate
13 Dielectric ceramic layer
14,15 Internal electrode
16, 17 Via hole conductor
18, 19 gap
20, 21, 35, 36 Main surface
22, 23 External electrode
24, 25, 37 recess
31 Green laminate in mother state
31a Chip-shaped green laminate
32 ceramic green sheet
33 Through hole
34 Conductive paste film
38 cut lines

Claims (2)

積層された複数のセラミックグリーンシートと、前記セラミックグリーンシート間の特定の界面に沿って延びる内部電極と、特定の前記内部電極に接続され、一方の主面から他方の主面にまで届き、かつすべての前記セラミックグリーンシートを貫通するように前記セラミックグリーンシートの積層方向に沿って直線状に延びるビアホール導体とを含む、グリーン積層体を作製する、第1の工程と、
前記第1の工程の後、前記グリーン積層体を積層方向にプレスする、第2の工程と、
前記第2の工程の後、前記グリーン積層体の両方の前記主面上に、前記ビアホール導体に接続される外部電極をそれぞれ複数形成するため、前記ビアホール導体の各端面を被覆するように、導電性ペーストからなる導電性ペースト膜を形成しかつ乾燥する、第3の工程と、
前記第3の工程の後、前記グリーン積層体および前記導電性ペースト膜を積層方向にプレスする、第4の工程と、
前記第4の工程の後、前記グリーン積層体を焼成する、第5の工程と
を備え、
前記第1の工程において、前記ビアホール導体を形成するための導電性ペーストが充填される貫通孔は、前記グリーン積層体を貫通するように一体的に形成され、
前記第4の工程において、前記グリーン積層体の各前記主面には、前記導電性ペースト膜の厚み方向の少なくとも一部を位置させる凹部が形成される、
積層型セラミック電子部品の製造方法。
A plurality of laminated ceramic green sheets, an internal electrode extending along a specific interface between the ceramic green sheets, connected to the specific internal electrode, reaching from one main surface to the other main surface, and Producing a green laminate including a via-hole conductor extending linearly along the lamination direction of the ceramic green sheets so as to penetrate all the ceramic green sheets;
After the first step, the second step of pressing the green laminate in the stacking direction;
After the second step, a plurality of external electrodes connected to the via-hole conductor are formed on both main surfaces of the green laminate so as to cover each end face of the via-hole conductor. Forming and drying a conductive paste film made of a conductive paste; and
A fourth step of pressing the green laminate and the conductive paste film in the laminating direction after the third step;
A fifth step of firing the green laminate after the fourth step;
In the first step, a through hole filled with a conductive paste for forming the via-hole conductor is integrally formed so as to penetrate the green laminate,
In the fourth step, a concave portion for positioning at least a part of the thickness direction of the conductive paste film is formed on each main surface of the green laminate.
Manufacturing method of multilayer ceramic electronic component.
前記第1の工程から前記第4の工程までは、複数の積層型セラミック電子部品を得るための複数の前記グリーン積層体を与え得るマザー状態のグリーン積層体に対して実施され、前記第4の工程と前記第5の工程との間で、個々の積層型セラミック電子部品のためのチップ状の前記グリーン積層体を得るため、マザー状態の前記グリーン積層体をカットする工程をさらに備える、請求項1に記載の積層型セラミック電子部品の製造方法 The first step to the fourth step are performed on a mother green laminate that can provide a plurality of green laminates for obtaining a plurality of multilayer ceramic electronic components. The method further comprises a step of cutting the green laminate in a mother state in order to obtain the chip-like green laminate for each multilayer ceramic electronic component between the step and the fifth step. A method for producing a multilayer ceramic electronic component according to claim 1 .
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