JP4696410B2 - Manufacturing method of multilayer ceramic electronic component - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器等に使用される積層セラミック電子部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の積層セラミック電子部品の製造方法は、特開平7−263271号公報に記載された積層セラミックコンデンサが知られている。図7は積層セラミックコンデンサの断面図、図8はこの積層セラミックコンデンサを製造するセラミックグリーンシートと導電体層とを貼り合わせる工程を示す図である。
【0003】
図7、図8において、11は積層セラミックコンデンサであり、セラミックグリーンシート24を用いて形成した誘電体セラミック層13と導電体層26を用いて形成した内部電極層14とを交互に積層し、上段と下段に無効層16を重ねて積層体12を形成し、この積層体12の両端面に外部電極15を形成し前記内部電極層14と接続した構成としている。
【0004】
以上のように構成された積層セラミックコンデンサ11について、以下にその製造方法を説明する。
【0005】
図8において、21,22はA,B方向に回転する一対のローラであり、このローラ21,22の間に第1のキャリアフィルム23に形成したセラミックグリーンシート24と第2のキャリアフィルム25に形成した導電体層26とが重なるように通過させて前記セラミックグリーンシート24と前記導電体層26とを圧着する工程を構成している。
【0006】
先ず、チタン酸バリウム等の誘電体材料粉末に、ポリビニルブチラールなどの樹脂バインダー、フタル酸エステルなどの可塑剤、酢酸ブチルなどの溶剤等を加えて混練しスラリー化した後、ドクターブレード法等を用いてポリエチレンテレフタレートから成る第1のキャリアフィルム23の上面に前記スラリーを塗工、乾燥を行い、前記セラミックグリーンシート24を作製する。次に、ポリエチレンテレフタレート等の第2のキャリアフィルム25の上面に導電性金属を主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷し、所定形状の前記導電体層26を形成する。
【0007】
次に、前記第1のキャリアフィルム23の上面のセラミックグリーンシート24と前記第2のキャリアフィルム25の上面の導電体層26とを重ねて加熱し圧着した後に前記第1のキャリアフィルム23を剥離し、前記第2のキャリアフィルム25の上面に導電体層26付きのセラミックグリーンシート24を得る。次にここで得られた導電体層26付きのセラミックグリーンシート24を加熱プレス機により複数回積層を繰り返し、所望の寸法に切断し焼成して積層体12を形成し、この積層体12の両面に電極ペーストを塗布して焼き付けて前記外部電極15を形成するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の積層セラミック電子部品の製造方法では、セラミックグリーンシート24と導電体層26とを圧着させる工程において、前記セラミックグリーンシート24の乾燥された表面と導電体層26の乾燥された表面とを重ねて圧着させる構成であるためこの圧着部に十分な接着状態が得られない。これは、前記セラミックグリーンシート24及び導電体層26の乾燥表面が接着性に乏しいことに起因し、この製造方法によって得られた前記積層体12では、前記セラミックグリーンシート24と導電体層26間での十分な接着が得られず、焼成した前記積層体12にヒビや、デラミネーション等の構造欠陥不良が発生し、積層セラミックコンデンサ11の電気特性を損なうという問題点を有していた。
【0009】
本発明は前記従来の問題点を解決するもので、焼成して得られた積層体の構造欠陥不良等の発生を防ぎ、電気的特性が安定し、信頼性の高い積層セラミック電子部品の製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、以下の構成を有するものである。
【0011】
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、第1のキャリアフィルム上にセラミックグリーンシートを形成する第1の工程と、第2のキャリアフィルム上に内部電極となる導電体層を形成する第2の工程と、前記第1のキャリアフィルムからセラミックグリーンシートを剥離し、このセラミックグリーンシートの前記第1のキャリアフィルムを剥離した面と前記第2のキャリアフィルム上の導電体層とを重ねて貼り合わせて導電体層付きセラミックグリーンシートを形成する第3の工程と、前記第3の工程を経て形成した導電体層付きセラミックグリーンシートをセラミックグリーンシート面が接するように無効層上に配置し、キャリアフィルム側から加熱加圧して圧着した後にキャリアフィルムを剥離することを順次繰り返し、複数の導電層付きセラミックグリーンシートを積層した積層体を形成する第4の工程とを有し、第2の工程における導電体層の幅寸法を第1の工程におけるセラミックグリーンシートの幅寸法よりも大きく形成する積層セラミック電子部品の製造方法であり、これにより、セラミックグリーンシートの幅方向の端縁部で発生し易い接着不良を防止し、一層、デラミネーションや接着不良等の構造欠陥不良を防止し、静電容量のばらつきが少なく電気特性が安定した積層セラミック電子部品を製造できるという作用効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
積層電子セラミック部品として積層セラミックコンデンサを例にし、以下、一実施の形態を用いて、本発明の請求項1に記載の発明について説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態における積層セラミックコンデンサを製造する積層工程図、図2、図3、図4、図6は同実施の形態における積層工程それぞれの第1工程、第2工程、第3工程、第4工程を示す説明図、図5は同実施の形態における導電体層付きセラミックグリーンシートの平面図である。尚、同実施の形態における積層セラミックコンデンサの構成は前記従来例を示す図7と共通であり、ここでは詳細な説明を省く。
【0014】
図1において、1は第1のキャリアフィルムであり、2は前記キャリアフィルム1の上面に形成したセラミックグリーンシート、3は第2のキャリアフィルムであり、4は前記第2のキャリアフィルム3の上面に形成した導電体層、5は第1のローラ、6,7は一対のローラであり、それぞれL,M,N方向に回転する。
【0015】
以下に本発明の実施の形態における積層セラミックコンデンサの製造方法を、図1〜図7を参照しながら説明する。
【0016】
先ず第1の工程として、チタン酸バリウム等の誘電体材料粉末にバインダ成分としてポリビニルブチラール、可塑剤成分としてフタル酸エステル、溶剤成分として酢酸ブチル等を加え混合してスラリーを作製し、図2に示すように、前記スラリーをドクターブレード法を用いてポリエチレンテレフタレート製の第1のキャリアフィルム1の上面に塗布して乾燥し、厚み9μmのセラミックグリーンシート2を作製した。
【0017】
次に、第2の工程として図3に示すように、第2のキャリアフィルム3の上面にニッケルを主成分とする導電性ペーストを用いて、厚さ2.5μmの導電体層4を複数個並設して印刷し乾燥を行った。この時、前記キャリアフィルム3は前記セラミックグリーンシート2の幅より広いものを用い、導電体層4の幅方向での形成範囲も前記セラミックグリーンシート2の幅よりも広くなるように形成した。
【0018】
次に、第3の工程として図1、図4、図5に示すように、第1のローラ5でキャリアフィルム1からセラミックグリーンシート2を剥離すると同時に、剥離した前記セラミックグリーンシート2の面と前記導電体層4とを当接するように配置し、加熱および加圧する機構を備えた一対のローラ6,7間を通過させることにより貼り合わせを行い、導電体層付きセラミックグリーンシート8を作製した。この時、前記セラミックグリーンシート2の剥離および導電体層4上への貼り合わせは一定の速度Sで行うことにより、前記セラミックグリーンシート2に加わる張力を一定に保持し貼り合わせを行った。
【0019】
また、前記一対のローラ6,7の加熱温度をセラミックグリーンシート2に含まれるバインダー成分であるポリビニルブチラールの軟化点温度よりも低い40℃として、このローラ6,7間の加圧圧力は100kPaとした。
【0020】
ここで、前記キャリアフィルム1から剥離したセラミックグリーンシート2の剥離面を前記導電体層4上に当接するように配置して圧着するのは、誘電体セラミックスラリーをキャリアフィルム1上に形成後、乾燥を経て前記誘電体セラミックスラリー中のバインダー成分がキャリアフィルム1の方向に多く移動し、乾燥後のセラミックグリーンシート2ではキャリアフィルム1に当接している面の方が他方の乾燥表面と比較してバインダー成分がより多く存在し、また、前記セラミックグリーンシート2の形成後、大気中に暴露されている乾燥表面では可塑剤成分の揮発が促進され、キャリアフィルム1に当接している面と比較して可塑剤成分の存在が少ないので前記キャリアフィルム1から剥離したセラミックグリーンシート2はキャリアフィルム1からの剥離面がより接着性に優れている。したがって、前記セラミックグリーンシート2のキャリアフィルム1に接していた面を導電体層4の上面に貼り合わせることにより、前記セラミックグリーンシート2と導電体層4との接着を確実に行うことができる。
【0021】
また、前記セラミックグリーンシート2を前記キャリアフィルム3上の導電体層4に貼り合わせる場合、導電体層4が形成されておらずこのキャリアフィルム3が露出している面は、前記セラミックグリーンシートとの接着が行われにくいので前記セラミックグリーンシート2の幅方向の端部からセラミックグリーンシート2がめくれてしまったり、あるいは破れて脱落してしまう場合がある。したがって、前記キャリアフィルム3上の導電体層4の形成範囲をこのセラミックグリーンシート2の幅より広くすることにより、前記セラミックグリーンシート2の幅方向端部での接着不良を防止し、良好な貼り合わせを得ることができるものである。
【0022】
また、前記セラミックグリーンシート2を前記キャリアフィルム1から引き剥がす際、引き剥がしの速度を一定に保持し、セラミックグリーンシート2に加わる張力を一定に保持しながら貼り合わせを行うことにより、セラミックグリーンシート2の伸びを所定内に抑えセラミックグリーンシート2の厚み変動をより小さくでき、ピンホールや歪み等の少ない積層体を得ることができるものである。
【0023】
さらに、前記セラミックグリーンシート2中に含まれる有機物の軟化点温度よりも低い温度で貼り合わせを行うことにより、貼り合わせ時のセラミックグリーンシート2の圧縮を抑制することができる。第3の工程においてセラミックグリーンシート2を圧縮させてしまうと、第4の工程における転写積層時のセラミックグリーンシート2の圧縮性が劣り、導電体層4があることによる面方向の累積段差のためセラミックグリーンシート2間の接着性の確保が困難になるのを防止し、焼成後のヒビ等の構造欠陥不良を低減させることができるものである。
【0024】
次に、第4の工程として図6に示すように、先ず、支持台17にセラミックグリーンシート2を10枚加熱積層し、無効層9のブロックを作製し、この無効層9のブロックの上面に前記導電体層付きセラミックグリーンシート8をキャリアフィルム3を上面にして重ね、前記キャリアフィルム3の上面から温度85℃、圧力12MPaを加えて加熱圧着した後、このキャリアフィルム3を剥離する。
【0025】
次いで、その上に続いて第2層目の導電体層付きセラミックグリーンシート8をキャリアフィルム3を上面にして重ねて加熱圧着を行う。続いて、このようにして順次、導電体層付きのセラミックグリーンシート8を積層し、100層加熱圧着した後にさらにその上面に無効層9のブロックを積層し、加熱圧着しグリーンブロック10を作製する。
【0026】
その後、それぞれのグリーンブロックを所定形状寸法に切断し、グリーンチップを作製した。得られたグリーンチップは、何れもその長手方向の両端面にはセラミックグリーンシート2を挟んで一層おきに相対する端面に導電体層4の一方の端部が交互に露出した構成となっている。
【0027】
次に、それぞれのグリーンチップを大気中350℃の温度で脱バインダーを行った後、グリーンガスからなる還元雰囲気中1300℃の温度で焼成を行い積層体を作製した。
【0028】
次いで、前記積層体の両端面に露出した内部電極層14の端部と電気的に接続するように銅を主成分とする外部電極15のペーストを塗布焼き付けを行い図7に示す積層セラミックコンデンサを完成させた。
【0029】
次に、前記のように本発明の実施の形態の積層セラミック電子部品の製造方法で形成した積層セラミックコンデンサと従来の製造方法で形成した積層セラミックコンデンサとをヒビやデラミネーション等の構造欠陥不良の発生率を比較し(表1)に示す。ここで、積層セラミック電子部品の完成品1000個の外観を顕微鏡観察により検査して外観構造不良数をカウントした発生率を示し、積層セラミック電子部品100個の内部断面を顕微鏡観察により検査し内部構造不良の発生数をカウントし、この発生率を示した。
【0030】
【表1】
【0031】
(表1)に示すように、本発明の方法では完成品外観、内部構造の検査で構造欠陥不良が発生しておらず、比較例と比べて良好な結果が得られていることがわかる。
【0032】
以上のように、本実施の形態の積層セラミック電子部品の製造方法を用いることにより、セラミックグリーンシートと導電体層の接着を確実に行うことができ、ヒビやデラミネーション等の構造欠陥不良の少ない積層セラミック電子部品を得ることができた。
【0033】
なお、本実施の形態では積層セラミックコンデンサの製造方法を例に説明したが、積層構造を有する積層バリスタ、積層コイル及び多層基板等のセラミック電子部品の製造方法にも本発明を適用することができるものである。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明は、第1のキャリアフィルムからセラミックグリーンシートを引き剥がし、この前記セラミックグリーンシートの前記第1のキャリアフィルムに接していた面が前記導電体層と接着するように第2のキャリアフィルム上の導電体層上に貼り合わせることにより、第2のキャリアフィルム上に導電体層付きセラミックグリーンシートを得るセラミック電子部品の製造方法であり、セラミックグリーンシートと導電体層の接着を容易にかつ確実に行うことができるため、ヒビやデラミネーション等の構造欠陥不良を低減し電気特性が良好で信頼性の優れた積層セラミック電子部品を得ることができるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における積層セラミック電子部品を製造する積層工程図
【図2】 同実施の形態における積層工程の第1工程を示す説明図
【図3】 同実施の形態における積層工程の第2工程を示す説明図
【図4】 同実施の形態における積層工程の第3工程を示す説明図
【図5】 同実施の形態における導電体層付きセラミックグリーンシートの平面図
【図6】 同実施の形態における積層工程の第4工程を示す説明図
【図7】 積層セラミック電子部品の断面図
【図8】 従来例におけるセラミックグリーンシートと導電体層とを貼り合わせる工程を示す図
【符号の説明】
1 第1のキャリアフィルム
2 セラミックグリーンシート
3 第2のキャリアフィルム
4 導電体層
5 第1のローラ
6,7 一対のローラ
8 導電体層付きセラミックグリーンシート
9 無効層
10 グリーンブロック
11 積層セラミックコンデンサ
12 積層体
13 誘電体セラミック層
14 内部電極層
15 外部電極
16 無効層
17 支持台[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component used in an electronic device or the like.
[0002]
[Prior art]
As a conventional method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component, a multilayer ceramic capacitor described in JP-A-7-263271 is known. FIG. 7 is a cross-sectional view of the multilayer ceramic capacitor, and FIG. 8 is a diagram illustrating a process of bonding a ceramic green sheet for manufacturing the multilayer ceramic capacitor and a conductor layer.
[0003]
7 and 8, 11 is a multilayer ceramic capacitor, in which dielectric ceramic layers 13 formed using ceramic
[0004]
A method for manufacturing the multilayer
[0005]
In FIG. 8, 21 and 22 are a pair of rollers that rotate in the A and B directions. Between the
[0006]
First, a dielectric material powder such as barium titanate is kneaded by adding a resin binder such as polyvinyl butyral, a plasticizer such as phthalate ester, a solvent such as butyl acetate, etc., and then using a doctor blade method or the like. Then, the slurry is applied to the upper surface of the
[0007]
Next, the ceramic
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component, in the step of pressing the ceramic
[0009]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and prevents the occurrence of structural defects and the like in a laminate obtained by firing, stabilizes electrical characteristics, and provides a highly reliable multilayer ceramic electronic component manufacturing method. Is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has the following configuration.
[0011]
In the invention described in
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A multilayer ceramic capacitor is taken as an example of the multilayer electronic ceramic component, and the invention described in
[0013]
FIG. 1 is a lamination process diagram for manufacturing a multilayer ceramic capacitor according to an embodiment of the present invention. FIGS. 2, 3, 4, and 6 are a first process, a second process, and a lamination process, respectively, according to the embodiment. Explanatory drawing which shows a 3rd process and a 4th process, FIG. 5 is a top view of the ceramic green sheet with a conductor layer in the same embodiment. Note that the configuration of the multilayer ceramic capacitor in this embodiment is the same as that in FIG. 7 showing the conventional example, and a detailed description thereof is omitted here.
[0014]
In FIG. 1, 1 is a first carrier film, 2 is a ceramic green sheet formed on the upper surface of the
[0015]
Hereinafter, a method for manufacturing a multilayer ceramic capacitor according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0016]
First, as a first step, a dielectric material powder such as barium titanate is mixed with polyvinyl butyral as a binder component, phthalate ester as a plasticizer component, butyl acetate as a solvent component, and mixed to produce a slurry. As shown, the slurry was applied to the upper surface of the
[0017]
Next, as a second step, as shown in FIG. 3, a plurality of
[0018]
Next, as shown in FIGS. 1, 4, and 5 as a third step, the ceramic
[0019]
The heating temperature of the pair of rollers 6 and 7 is 40 ° C. which is lower than the softening point temperature of polyvinyl butyral which is a binder component contained in the ceramic
[0020]
Here, after the dielectric ceramic slurry is formed on the
[0021]
When the ceramic
[0022]
Further, when the ceramic
[0023]
Furthermore, by performing the bonding at a temperature lower than the softening point temperature of the organic matter contained in the ceramic
[0024]
Next, as shown in FIG. 6, as a fourth step, first, 10 ceramic
[0025]
Next, a ceramic
[0026]
Then, each green block was cut | disconnected to the predetermined shape dimension, and the green chip was produced. Each of the obtained green chips has a structure in which one end portion of the
[0027]
Next, each green chip was debindered at a temperature of 350 ° C. in the atmosphere, and then fired at a temperature of 1300 ° C. in a reducing atmosphere made of green gas to produce a laminate.
[0028]
Next, the paste of the
[0029]
Next, as described above, the multilayer ceramic capacitor formed by the manufacturing method of the multilayer ceramic electronic component according to the embodiment of the present invention and the multilayer ceramic capacitor formed by the conventional manufacturing method are free from structural defects such as cracks and delamination. The incidences are compared and shown in (Table 1). Here, the appearance of 1000 finished multilayer ceramic electronic components was inspected by microscopic observation to count the number of appearance structural defects, and the internal structure was inspected by microscopic observation of the internal cross section of 100 multilayer ceramic electronic components. The number of occurrences of defects was counted to indicate this occurrence rate.
[0030]
[Table 1]
[0031]
As shown in Table 1, it can be seen that in the method of the present invention, structural defect defects did not occur in the inspection of the appearance of the finished product and the internal structure, and favorable results were obtained as compared with the comparative example.
[0032]
As described above, by using the method for manufacturing a multilayer ceramic electronic component according to the present embodiment, the ceramic green sheet and the conductor layer can be securely bonded, and there are few structural defect defects such as cracks and delamination. A multilayer ceramic electronic component could be obtained.
[0033]
In the present embodiment, the method for manufacturing a multilayer ceramic capacitor has been described as an example. However, the present invention can also be applied to a method for manufacturing a ceramic electronic component such as a multilayer varistor having a multilayer structure, a multilayer coil, and a multilayer substrate. Is.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the ceramic green sheet is peeled off from the first carrier film, and the surface of the ceramic green sheet that is in contact with the first carrier film is bonded to the conductor layer. A ceramic green sheet having a conductor layer on a second carrier film by bonding to a conductor layer on the carrier film of the ceramic film, wherein the ceramic green sheet and the conductor layer are bonded to each other. Since it can be carried out easily and reliably, it has the excellent effect of reducing the structural defects such as cracks and delamination and obtaining a multilayer ceramic electronic component having good electrical characteristics and excellent reliability. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a lamination process diagram for manufacturing a multilayer ceramic electronic component according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is an explanatory diagram showing a first process of the lamination process according to the embodiment. Explanatory drawing which shows the 2nd process of a process [FIG. 4] Explanatory drawing which shows the 3rd process of the lamination | stacking process in the same embodiment [FIG. 5] The top view of the ceramic green sheet with a conductor layer in the same embodiment [FIG. FIG. 7 is an explanatory view showing the fourth step of the lamination step in the same embodiment. FIG. 7 is a sectional view of the laminated ceramic electronic component. FIG. 8 is a view showing the step of bonding the ceramic green sheet and the conductor layer in the conventional example. Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
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