JP4546900B2 - 常圧プラズマ処理装置のステージ構造 - Google Patents
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Description
一方、基板は、ガラスなどの誘電体で構成されることが多い。そこで、基板をステージの固体誘電体層として代用することにすれば、ステージ自体に大面積の固体誘電体層を設ける必要が無くなる。しかし、そうすると、基板がステージより小さい場合、ステージの周縁の金属部分が露出することになり、この露出部分でアーク放電が起きるおそれがある。したがって、基板がステージより大きくなければならず、1つのステージで対応可能な基板サイズが限定される。
本発明は、上記事情及び考察に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、基板の大型化に対応しつつ、異なるサイズの基板に対応可能なステージ構造を提供することにある。
金属からなる基板設置面を有するステージ本体と、
金属からなる基板設置面を有する継ぎ足し部材と、
前記継ぎ足し部材を、ステージ本体の縁に添える継ぎ足し位置と、ステージ本体から離す退避位置との間で進退させる継ぎ足し部材進退機構と、
を備え、前記継ぎ足し位置の継ぎ足し部材の基材設置面が、前記ステージ本体の基材設置面と面一になり、さらに、前記基板の縁に宛がわれるべき枠部材と、前記枠部材を、前記継ぎ足し部材が退避位置のとき前記ステージ本体の縁に沿わせる第1進出位置と、前記継ぎ足し位置の継ぎ足し部材に沿わせる第2進出位置と、この第2進出位置より後退した後退位置との間で進退させる枠進退機構と、を備えたことを特徴とする。
これによって、基板を固体誘電体層として代用することができ、ステージ自体に固体誘電体層を形成する必要がなくなり、大型化が容易になる。また、基板の大きさに応じて継ぎ足し部材を進退させることにより、ステージ面積を調節することができ、1つのステージを異なるサイズの基板に対応させることができる。
前記枠部材が、前記枠進退機構によって水平に進退されることが望ましい。
これにより、干渉を容易に避けることができる。
前記枠部材が、前記後退位置から前記第2進出位置になるとき、前記付勢手段に抗して、前記継ぎ足し部材を前記ステージ本体に押し当てるようにするのが好ましい。
これにより、継ぎ足し部材を継ぎ足す際、ステージ本体と摺擦するのを回避することができる。
これによって、枠部材上でもプラズマ放電を形成でき、基板の縁近傍でのプラズマ状態を安定させ確実に処理することができる。
これによって、基板の縁をしっかりと位置決めすることができる。
これによって、枠部材を前進させる際、基板の縁が枠部材に引っ掛かるのを回避することができる。
図1は、常圧プラズマ処理装置Mの概略構成を示したものである。常圧プラズマ処理装置Mは、処理ユニット10と、ステージ20を備えている。処理ユニット10には、高圧電極11と、プロセスガス導入口12と、吸引ノズル13が設けられている。高圧電極11には、電源1が接続されている。高圧電極11の下面を含む処理ユニット10の底部には、固体誘電体層としてのセラミック製の板14が設けられている。
図3に示すように、ステージ20の上面に、処理すべき基板Wが設置されるようになっている。基板Wは、例えば液晶用のITO基板Wであり、種々のサイズのものがある。図2に示すように、ステージ20は、大小2つのサイズの基板Wに対応可能になっている。以下、大小の基板Wを特に区別する際は、大サイズの基板Wの符号にはLを添え(図2(b))、小サイズの基板Wの符号にはSを添えることにする(同図(a))。
図2に示すように、ステージ本体21は、平面視四角形のアルミニウム等の金属板で構成され、電気的に接地されている。ステージ本体21の上面は、基板設置面となっている。このステージ本体21の上面には固体誘電体層が設けられておらず、アルミニウム等の金属面が露出されている。
ステージ本体21は、小サイズ基板WSよりも少し小さい。
継ぎ足し部材31は、アルミニウム等の金属板で構成され、電気的に接地されている。
枠部材41は、アルミナをはじめとするセラミック等の誘電体ないし絶縁体で構成されている。枠部材41は、ステージ本体21と略同じ高さにおいてステージ本体21の外側に配置されている。図2に示すように、枠部材41は、ステージ本体21の4つ辺に対応して4つ設けられている。これら枠部材41を互いに区別する際は、左側の枠部材41には符号にLを添えて示し、右側の枠部材41には符号にRを添えて示し、手前側の枠部材41には符号にFを添えて示し、奥側の枠部材41には符号にBを添えて示すことにする。
左右及び奥側の3つの枠部材41L,41R,41B用の枠進退機構42は、それぞれ2段シリンダ構造になっており、枠部材41L,41R,41Bを、第1進出位置と第2進出位置と後退位置との間で水平に進退させるようになっている。
図2(a)及び図3(a)に示すように、小サイズの基板WSを処理する際は、基板WSをステージ本体21の上面に載置する。この時、基板WSの周縁部がステージ本体21の周縁から少し突出することになる。
継ぎ足し部材31は、退避位置に位置させておく。
処理の終了後は、枠部材41を後退位置へ後退させ、基板WSをピックアップする。
処理の終了後は、枠部材41を後退位置へ後退させる。続いて、継ぎ足し部材31を退避位置へ下降させる。そして、ステージ本体21上から基板WLをピックアップする。
図4に示すように、常圧プラズマ処理装置Mの架台52上にステージ本体21が固定されている。このステージ本体21の側部に継ぎ足し装置30と枠装置40が設けられている。
段差43aより外側(図6において右側)の誘電枠43の厚さは、例えば約2mm程度である。
誘電枠43とベース44の外端部には絶縁部材45が設けられている。絶縁部材45は、ポリビニールカーボン等の樹脂で構成されている。
そして、左右及び奥側の枠進退機構42のスライダ48を第2進出位置に前進させ、更に枠部材41L,41R,41Bを第1進出位置に前進させるとともに、手前の枠部材41Fを進出位置に前進させる。これにより、4つの枠部材41の段差43aを基板WSの周縁に宛がい、基板WSを四方から位置決めする。図6に示すように、ベース44の前端部には斜面44bが形成されているため、枠部材41の前進時にベース44が基板WSの縁に引っ掛かるのを防止することができる。
図6に示すように、薄い誘電枠43の下側には金属ベース44が配置されているため、処理ユニット10が基板Wの周縁部及び枠部材41の上方に位置しているときは、処理ユニット10の高圧電極11と金属ベース44の間でも電界が形成される。これにより、誘電枠43の面43b上の基板Wの外周部と処理ユニット10の間の処理通路16でもプラズマ放電が立つ。さらに、段差43aより外側の枠部材41と処理ユニット10の間の処理通路16でもプラズ放電が立つ。この時、金属ベース44は接地電極として機能し、基板Wの外周部及び誘電枠43は接地電極上の固体誘電体層として機能する。
これにより、ステージ本体21の外側にプラズマ放電の助走区間を設けることができ、処理ユニット10が、ステージ本体21より外側の位置からステージ本体21の上方の本処理区間に入ったときにいきなり放電が始まるのを回避できる。これにより、本処理区間の周縁部での放電状態を安定させることができ、プラズマ処理を確実に行なうことができる。
処理後は、枠部材41を後退位置に戻し、基板WSをピックアップする。
金属ベース44の斜面44bによって、枠部材41の前進時に基板WLの外端部が枠部材41に引っ掛かるのを防止できることは、上記小サイズ基板WSの場合と同様である。
例えば、継ぎ足し部材31を、ステージ本体21の3つの辺ではなく、互いに直交する2つ辺に対してだけ設け、他の2つの辺には大サイズ基板WLの処理時でも枠部材41が直接添えられるようにしてもよい。
W 基板
WS 小サイズ基板
WL 大サイズ基板
f 導電膜
1 電源
2 プロセスガス源
3 排気装置
4 移動機構
10 処理ユニット
11 高圧電極
12 導入口
13 吸引ノズル
14 固体誘電体板
16 処理通路
16a プラズマ空間
20 ステージ
21 ステージ本体
30 継ぎ足し装置
31 継ぎ足し部材
31L,31R,31B 左右及び奥側の継ぎ足し部材
31p セラミックのピース
32 継ぎ足し部材進退機構
33 昇降駆動部としてのシリンダ
34 シリンダロッド
35 昇降ブロック
37 連結シャフト
37f フランジ
38 スプリング(付勢手段)
40 枠装置
41 枠部材
41F 手前側の枠部材
41L,41R,41B 左右及び奥側の枠部材
42 枠進退機構
43 誘電枠
43a 段差
43b 基板の裏面が当接されるべき面
44 ベース
44b 斜面
45 絶縁部材
47 スライドガイド
48 スライダ
52 ステージ架台
54 枠架台
Claims (6)
- 誘電体からなる基板を大気圧近傍のプラズマ放電に晒して表面処理する常圧プラズマ処理装置における前記基板を設置するためのステージ構造であって、
金属からなる基板設置面を有するステージ本体と、
金属からなる基板設置面を有する継ぎ足し部材と、
前記継ぎ足し部材を、ステージ本体の縁に添える継ぎ足し位置と、ステージ本体から離す退避位置との間で進退させる継ぎ足し部材進退機構と、
を備え、前記継ぎ足し位置の継ぎ足し部材の基材設置面が、前記ステージ本体の基材設置面と面一になり、さらに、
前記基板の縁に宛がわれるべき枠部材と、
前記枠部材を、前記継ぎ足し部材が退避位置のとき前記ステージ本体の縁に沿わせる第1進出位置と、前記継ぎ足し位置の継ぎ足し部材に沿わせる第2進出位置と、この第2進出位置より後退した後退位置との間で進退させる枠進退機構と、
を備えたことを特徴とする常圧プラズマ処理装置のステージ構造。 - 前記継ぎ足し部材が、前記継ぎ足し部材進退機構によって上下に進退され、
前記枠部材が、前記枠進退機構によって水平に進退されることを特徴とする請求項1に記載の常圧プラズマ処理装置のステージ構造。 - 前記継ぎ足し部材進退機構には、前記継ぎ足し部材を前記枠部材の後退方向へ付勢する付勢手段が設けられており、
前記枠部材が、前記後退位置から前記第2進出位置になるとき、前記付勢手段に抗して、前記継ぎ足し部材を前記ステージ本体に押し当てることを特徴とする請求項2に記載の常圧プラズマ処理装置のステージ構造。 - 前記枠部材が、基板の縁に宛がわれるべき薄い固体誘電体からなる誘電枠と、この誘電枠の裏側に設けられた金属製のベースを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の常圧プラズマ処理装置のステージ構造。
- 前記枠部材には、基板の縁が宛がわれるべき段差が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の常圧プラズマ処理装置のステージ構造。
- 前記枠部材には、前記段差に連なり基板の裏面が当接されるべき面と、この面からステージ本体側に向かうにしたがって前記基板裏面から離間するように傾く斜面が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の常圧プラズマ処理装置のステージ構造。
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