JP4546758B2 - 衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、アームホールに沿ってステッチ縫い目が施された衣服に関するものである。
従来より、アームホールに沿ってステッチ縫い目が施された衣服は数多く提供されている。ところが、これらの衣服は、当該ステッチ縫い目周辺に縫い目シワが多く発生しやすく、見た目が悪くなることが常であった。具体的には、図3のように従来の衣服の身頃のアームホールの脇下部分との接線L2と生地の地のタテ方向L1とのなす角度Rは、100〜120°程度の角度を有しているのが一般的であった。このようにアームホールが大きなカーブを描くような身頃を使用し、アームホールに沿ってステッチ縫い目を施すと、織物の経糸と緯糸の構造により、アームホール周辺の生地の織糸の直交組織がアームホールに沿って動きやすい方向とそうでない方向が出来る。かかる状態でステッチ縫い目を施すと生地の織糸の直交組織がずれやすい方向にずれた状態で縫い合わされてしまい、縫い目シワが発生する原因となっていた。
また、図3のような従来の衣服の身頃のアームホールにステッチ縫い目を施す際、図9に示すように、袖付けの地縫い線J1のカーブを折れ山にしてカーブの外側(身頃生地側)に折り返されるアームホールの生地端(縫い代)Aがカーブの内外周の長さの差によって引きつれ、アームホールステッチS1と地縫い線J1との間にシワが発生する原因となっていた。
さらに、図9に示すように、袖付け地縫い工程で縫い合わされるアームホールの地縫い線J1と袖山のカーブの曲率の違いから、両者のカーブの内外周の長さの差が異なることで、袖山のステッチ線S2は、アームホールのステッチ線S1の長さに比べ短くなり、アームホールにステッチを施すと袖山の縫い代S2が引きつれて、アームホールステッチS1と地縫い線J1との間にシワが発生する原因となっていた。
また、さらには、従来の衣服では図13に示すように、それぞれ縫い代の幅の異なるアームホールと袖山の地縫いを、それぞれの生地端に施された合い印を頼りに縫製することが極めて困難であった。すなわち、生地の地のタテ方向で伸びにくいアームホールと、バイアス方向で伸ばされやすい袖山を縫い合わせると、合い印を正確に合わせないと袖山が自然と伸ばされた状態で、アームホールステッチにシワが発生する原因となっていた。
さらには、従来の衣服の袖山の形状は、図11のように、中央部分が凸形状であるのに対し、脇下部分(両端)の形状は、凹形状であることが一般的である。
かかる形状の袖生地を身頃のアームホールと縫い合わせ、アームホールに沿ってステッチ縫い目を施すと、例えば、図12に示すような縫い目で構成した場合、袖山中央部分の凸部においては、袖の内側へ折り重ねられる生地端の長さは、生地端が折り重なる部分の長さに比べて十分な長さを有し、大きな問題にならないが、袖山の脇下部分(両端)においては、袖の内側に折り重ねられる生地端の長さが、生地端が折り重ねられる部分の長さに比べ短くなる。その結果、折り返した生地の端が縫い目の方向に引きつれるかたちでアームホールに沿った縫い目の周辺に縫い目シワが発生しやすくなる。 このような問題を改善するため、アイロンやプレスで熱融着させるテープ部材を生地を折り重ねる部分に介在させ、縫い合わせた後のプレスでシワを潰して固着させる方法が提案されている。(例えば特許文献1参照)。
しかしながら特許文献1の方法では、縫い目に発生するシワを潰して隠すことができるものの、風合いが堅くなり、縫い目が潰れた感じの衣服となり見栄えが悪いという問題があった。また、縫い目シワを根本的に改善するものではなく、生地の織糸の直交組織のズレが残り、特にチェック柄やボーダー柄の生地では見栄えが悪いという問題があった。
特開平11−200127号公報(第1−2頁)
本発明の目的は、上記の従来技術の問題点を解決することにあり、アームホールに沿ってステッチ縫い目が施された衣服の縫い目周辺に発生しやすい縫い目シワが非常に少ない衣服を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため以下の構成を採用する。すなわち本発明は、
1.アームホールに沿ってステッチ縫目が施された衣服において、袖山が連続した凸形状を有し、袖山の脇下部分の曲率が、袖山の中央部分の曲率に比べて大きいことを特徴とする衣服、
.前身頃または後身頃のアームホールに切り込み式の合い印が施されていることを特徴とする前記に記載の衣服、
.アームホール部が複数の直線から構成され、前記合い印が前記複数の直線の交点付近に存在することを特徴とする前記衣服、
.袖生地のアームホールと縫い合わされる部分に、アームホールに施された切り込み式の合い印と相対する位置に小穴が空いていることを特徴とする前記2または3に記載の衣服、
.前身頃および/または後身頃のアームホールの脇下部分が生地の地のタテ方向に対し130〜140°の角度を有することを特徴とする前記いずれかに記載の衣服、
.アームホールの脇下部分が直線で構成されていることを特徴とする前記いずれかに記載の衣服、
.前身頃または後身頃のアームホール上部の少なくとも一部が直線であることを特徴とする前記いずれかに記載の衣服、
からなる。
本発明によれば、アームホールに沿ってステッチ縫い目が施された衣服の縫い目シワが少ない高品位の衣服が得られる。
本発明の衣服は、アームホールに沿ってステッチ縫目が施された衣服において、前身頃または後身頃のアームホールの脇下部分が生地の地のタテ方向に対し130〜140°の角度を有することが望ましく、かつ、直線で構成することがさらに効果的である。
ここで、前身頃および後身頃の両身頃が、アームホールの脇下部分が生地の地のタテ方向に対し130〜140°の角度を有し、さらに直線で構成されていることも、本発明の好ましい態様である。
本発明の構成を有することにより、前身頃または後身頃のアームホールの脇下部分の縫い目シワが改善され、見栄えの良い衣服を得ることができる。
詳しくは、アームホールの脇下部分を生地の地の正バイアス方向(135°)にすることにより、地縫い線とステッチ線の間に存在する織物のタテ糸の長さとヨコ糸の長さが均等となり、アームホールの脇下部分周辺の生地のアームホールに沿って動きやすい方向とそうでない方向との関係が両者の間で均等となり、生地の織糸直交組織のズレを防いで斜めシワの発生を防ぐことが可能となるのである。
また、当該脇下部分を直線で構成することにより、アームホールの縫い代がカーブの外側(身頃側)に折り返されても縫い代が引きつれることがなく、シワの発生を防ぐことが可能となる。
また本発明の衣服は、脇下部分以外のアームホール部が直線を含んで構成され、アームホールを構成する直線と直線の交点に切り込み式の合い印が施されていることが好ましい。そうすることにより、アームホールの縫い代がカーブの外側(身頃側)に折り返されても、直線部分では縫い代が引きつれることがなく、さらには直線と直線の間に施された切り込み式の合い印が開くことで、アームホールの縫い代を折り返したときに縫い代のその結果、アームホールの縫い目シワを軽減させることが出来る。
更に本発明の衣服は、袖山の形状を連続した凸形状とすることが好ましい。そうすることにより、アームホールの地縫い線とステッチ線との長さの差と、袖山の地縫い線とステッチ線との長さの差を等しくさせることが出来、その結果、アームホールにステッチを施した時でも袖山の縫い代が引きつれて出来る縫い目シワを軽減させることが出来る。
また更に本発明の衣服は、袖生地のアームホールと縫い合わされる部分の、アームホールに施された切り込み式の合い印と相対する位置に小穴が空いていることが好ましい。そうすることにより、袖付け地縫いの際、従来技術のような生地端に施された合い印を頼りに縫い合わせることにより、正確に縫い合わせることが出来、その結果、伸びやすい袖山が自然に伸ばされた状態で縫い合わされて袖山の縫い代が引きつれて発生するシワを軽減させることができる。
以下、本発明の衣服を図を用いて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施態様に制限されるものではない。
図1は、本発明の衣服の前身頃の一態様を表す説明図である。また、図2は、その前身頃のアームホール部分の袖山と縫い合わせる線を記載した説明図である。また、図3は従来の衣服の前身頃の一形態を表す説明図である。
図1、図3において説明するように、身頃のアームホールの脇下部分が生地の地のタテ方向に対し成す角度とは、L1とL2の成す角度Rを言う。L1は垂線方向であり、W1地点における生地の下部方向の接線を意味するものではない。
一方、L2は、アームホールの脇下部分W1での接線である。
アームホールとは、図2において、衣服の身頃生地が袖生地と縫い合わされる部分Aのことである。また、図1においては、A1とA2とを合わせた部分である。
また、アームホールに沿って施されたステッチ縫い目としては、例えば、図4〜図6に示すような地縫いJの後でステッチSを施すもの、図7に示すような複数のステッチSを同時に施して縫い合わせたタイプのものなどを挙げることができる。
本発明において、アームホールの脇下部分A1とは、アームホールの下部分の脇下点W1周辺のことであり、身頃のアームホール長さの1/6以下程度の長さの範囲を言うが、実用上は、身頃のアームホール長さの1/10程度の長さが、生地の地のタテ方向に対し130〜140°の角度を有する直線であることが好ましい。
本発明の衣服は、脇下部分以外のアームホール部分が直線を含んで構成されることが好ましい。ここで、脇下部分以外のアームホール部分とは、アームホール全体から前記アームホール脇下部分A1を除いた部分である。
ここで、前身頃および後身頃のアームホール上部A2が直線であることも本発明の好ましい態様である。
前身頃または後身頃のアームホール上部の少なくとも一部を直線にすることにより、前身頃または後身頃のアームホールの上部の縫い目シワが改善され、見た目の良い衣服を得ることができる。
すなわち、図1は前身頃について説明した図であるが、前身頃Fのアームホール上部A2の折り返された生地端と当該生地端が折り重なった部分の長さが同じ長さとなるため、生地端が引きつれることで発生するシワを改善することができる。
通常アームホールと袖山の形状は図9に示すようにアームホールおよび袖山共に連続したカーブであるが本発明のアームホールは直線を含む形状とすることが好ましく、アームホールを構成する直線の数は、4〜9つ程度の直線で十分である。実際には図8のように6つ程度の直線で構成することが好ましい。
また、アームホール上部の直線部分は、生地の地のタテ方向と平行であることも本発明の好ましい態様である。そうすることにより袖付け地縫いの後のアームホールステッチが生地の地のタテ方向と平行になり、その結果生地の織糸の直交組織の変形が起こりにくくなり、袖付け地縫いとアームホールステッチとの間の斜めシワを軽減することができる。
本発明の衣服は、アームホールが複数の直線から形成され、その直線と直線との交点付近に切り込み式の合い印が施されていることが好ましい。そうすることにより、アームホールの折り返される生地端に発生しやすい引きつれを切り込みが開くことで緩和され、その結果、縫い目周辺のシワを改善することができる。切り込み式の合い印としては、単に生地端に切り込みを施すものでもよいが、生地端をV字型に切り落としたものや、U字型に切り落としたものであれば、オペレーターが合い印を認識しやすくなるので、好ましい。
また、切り込み式の合い印の位置としては、アームホールを構成する直線と直線の交点付近であれば効果が得られるが、直線と直線とのなす角度の2等分線を包むかたちで切り込みを付与することが特に好ましい。
本発明の衣服においては、特に、前身頃または後身頃のアームホールの脇下部分A1と上部A2とがつながる部分A3が急なカーブとなり、生地端を折り返したときに生地端が引きつれやすくなるので、衣服の表側から見えない範囲で、可能な限り深く切り込みを入れて縫製することが好ましい。
通常の袖山が図11に示すように凹凸形状を組み合わせた形状であるのに対し、本発明の一態様の衣服の袖山は、袖山が連続して凸形状を有するものである。連続した凸形状とは図10に示すように袖山U1が任意の場所において凸形状であるということである。そうすることにより、図8に示すようにアームホール全体の形状と袖山全体の形状が近似し、アームホールの地縫い線J1とステッチ線S1との長さの差と袖山の地縫い線J2とステッチ線S2との長さの差を等しくすることができ、袖山の縫い代の引きつれによるシワを軽減することができる。
更に詳しくは、通常、身頃のアームホール部Aの形状は、図3に示すように脇下点W1の近傍が、アームホール部方向の線と脇方向との線とがなす急なカーブ形状となっているため当該脇下部分と縫い合わされる袖生地の生地端は袖山の中央部分生地と比べて生地の引きつれが大きくなる。よって図10に示すように、袖山U1の両端部、すなわち袖山の脇下点W1近傍の曲率を袖山の中央部分の曲率と比べて大きくすることで、脇下部分の生地端の長さに余裕を持たせることが出来、その結果、生地端の引きつれを軽減し、ステッチ周辺の縫い目シワを軽減することができる。また曲率を大きくする範囲は、アームホール部の長さの1/3以下の長さに相当する袖山脇下部分の範囲を大きくすることが好ましい。実用上、更に好ましくは、アームホール部長さの1/4の長さに相当する範囲が上述の関係にあることが好ましい。
また、通常の袖生地とアームホールとを縫い合わせる部分は図9に示すように縫い合わせる合い対する位置には双方に切り込み式の合い印が入っているが、その地縫い部分を縫い合わせる場合、図13に示すように地縫い部分を重ねると合い印の入っている生地端がずれることになり目測で合い印を合わせる必要があった。その結果、合い印のズレが発生しやすく、発生したズレはシワとなって現れてくるものであった。
本発明の衣服においては、袖生地のアームホールと縫い合わされる部分の、アームホールに施された切り込み式の合い印と相対する位置に小穴が空いていることが好ましい。詳しくは、図8に示す袖山のアームホールと縫い合わせる地縫い線J2と、図8に示すアームホールの袖山と縫い合わされる地縫い線J1とを縫い合わせる際、図12のように、袖生地のアームホールの切り込み式合い印Kと小穴Hとを合わせながら縫い合わせることにより、アームホールと袖山がずれることなく適切な位置で縫い合わせることができ、縫い目シワの発生を改善することができるのである。すなわち、アームホールに沿った方向C1と、袖山高さの方向C2とを正確に合わせて縫い合わせることができ、その結果、縫い目シワの発生を改善することができるのである。小穴の機能を有するものとしては、マークなどを挙げることができるが、生産性などの点から、小穴が好ましいのである。小穴を形成する手段は特に限定されず、公知の方法を使用することができる。例えば、積層裁断等の際に目打ちドリル等(ポンチタイプなど)を使用する方法が好ましく用いられる。小穴の数は特に限定されないが、縫い合わせるアームホールに施された切り込み式の合い印に合わせる。また、小穴どうしの間隔は、袖山の地縫い線およびステッチ線の長さが、相対するアームホールの地縫い線およびステッチ線の長さが同じかやや大きくなるようにすることが好ましい。特に前身頃および後身頃の内、表側からよく見える部分は、アームホールの地縫い線およびステッチ線の長さに対し、袖山の地縫い線およびステッチ線の長さが2〜4%程度長くなるような位置に小穴を空けることで、袖山をいせ込んで縫い合わせることができ、アームホールの沿って施された縫い目周辺のシワを軽減することができるので好ましい。
小穴のサイズは、特に限定されないが、縫製の際、認識しやすく、かつ衣服では目立たないという観点から、直径が0.5mm〜3.0mmの範囲であるのが好ましい。
また、本発明の衣服における袖生地の袖下部分U3の脇下部分は図8に示すように袖山線U1と袖下線U3とがほぼ直角に交わるようなカーブ形状とすることが好ましい。そうすることにより、アームホールと袖生地を縫い合わせたとき、身頃の脇線Wと袖下線U3が滑らかなカーブでつながることになり、袖下・脇合わせ工程で縫い合わせやすく、かつシワなく縫い上がることになる。
また、袖生地の袖山部分の両端(両脇下部分)は図14に示すように凸型の形状Tを付与することが好ましい。そうすることにより、身頃と袖を縫い合わせる時の縫い始めの合い印となり、かつ、縫い合わせた後図15に示すように脇線の形状に合致させることができ好ましい。
実施例1
素材は、経糸および緯糸に綿100%の80番糸を双糸使いで経糸密度146本/2.54cm、緯糸密度80本/2.54cmの平織り生地を使用した。衣服デザインは一般的なドレスシャツとし、前身頃および後身頃のアームホールの脇下部分の内、アームホール長さの1/10の長さが生地の地のタテ方向に対し135°となるように裁断した。また、前身頃および後身頃のアームホールの上部が直線となるように裁断した。更に、前身頃および後身頃のアームホールの脇下部分と上部とが接する位置の生地端に、衣服表側から見えない範囲で切り込みを入れた。アームホールの縫い目は、一本針本縫いミシンを用いて図5に示す縫い目形式で縫い合わせた。
得られたドレスシャツの袖付け部分の縫い目シワを、JIS L 1905(繊維製品のシームパッカリング評価方法)に基づく方法で評価した。
実施例2
実施例1と同様の素材を使用し、前身頃および後身頃のアームホールの脇下部分の内、アームホールの長さの1/10の長さが生地の地のタテ方向に対し135°となり、アームホールの上部が直線となるように裁断し、さらに、脇下部分と上部との交点に衣服表側から見えない範囲で切り込みを入れた。また、袖生地の形状を脇下部分の曲率が袖山の中央部分の曲率に比べて大きくなるような図8に示すような連続した凸形状の袖生地とし、かつ、アームホールの裁ち端の合い印と相対する位置に小穴をあけた。くわしくは、袖山の生地端に沿って生地端から1.3cmの位置に前・後身頃のアームホールの脇下部分と上部とが接する位置と、ヨークのアームホールの前・後身頃とが縫い合わされた位置と相対する位置で、直径1.5mmの小穴をあけた。アームホールの縫い目は、1本針本縫いミシンを用いて図5に示す縫い目形式で縫い合わせた。得られたドレスシャツの袖付け部分の縫い目シワをJIS L 1905(繊維製品のシームパッカリング評価方法)に基づく方法で評価した。
比較例1
従来の衣服と同様に、前身頃および後身頃のアームホールの脇下部分を、生地の地のタテ方向に対し110°の角度となるように裁断した。また、前身頃および後身頃のアームホール上部が直線となるように裁断した。その他の部分については、実施例1と同じ方法で本発明の比較例1を得た。得られたドレスシャツについて、実施例1と同じ評価を行った。
比較例2
袖山の中央部分を凸形状で脇下部分(両端)を凹形状とし、アームホールの形状を連続したカーブからなる図9に示すような従来のドレスシャツと同様の袖、前・後身頃を裁断し、裁断した袖山の生地端に、前・後身頃のアームホールの脇下部分と上部とが接する位置と、ヨークのアームホールの前身頃とが縫い合わせられた位置と相対する位置で切り込みNを入れた。その他については実施例1と同様にしてドレスシャツを得た。得られたドレスシャツについて実施例1と同様の評価を行った。
実施例および比較例を評価した結果、比較例1および2のアームホールに沿ったステッチ縫い目周辺の縫い目シワが2〜3級であるに対して、実施例1および2のそれは4級であり。実施例のほうが品位に優れるものであった。
本発明の衣服の前身頃の一形態を表す説明図である。 本発明の衣服の前身頃の縫い合わせ部分を表す説明図である。 従来の衣服の前身頃の一形態を表す説明図である。 脇縫い目の一形態を表す説明図である。 脇縫い目の一形態を表す説明図である。 脇縫い目の一形態を表す説明図である。 脇縫い目の一形態を表す説明図である。 本発明の衣服のアームホール周辺の展開図である。 従来の衣服のアームホール周辺の展開図である。 本発明の袖生地の一形態を表す説明図である。 従来の袖生地の一形態を表す説明図である。 本発明の衣服のアームホールと袖山とを縫い合わせた一部分を表す説明図である。 従来の衣服のアームホールと袖山とを縫い合わせた一部分を表す説明図である。 本発明の衣服の袖生地の脇下部分の図である。 本発明の衣服の身頃と袖を縫い合わせた後の脇下部分の図である。
符号の説明
A :身頃のアームホール
A1:身頃のアームホールの脇下部分
A2:身頃のアームホールの上部
A3:A1とA2とがつながる部分
A4:身頃のアームホールの袖山と縫い合わせる線
S :ステッチ縫い
J :地縫い
J1:アームホールの地縫い線
J2:袖山の地縫い線
S1:アームホールのステッチ線
S2:袖山のステッチ線
F :前身頃
U :袖
U1:袖山
U3:袖下線
L1:生地の地のタテ方向
L2:アームホールの脇下部分の接線
R :L1とL2のなす角
W :脇線
W1:脇下点
C1:アームホールに沿った方向
C2:袖山の高さの方向
H :小穴
K :切り込み式の合い印
T :袖生地の脇下部分の突起

Claims (7)

  1. アームホールに沿ってステッチ縫目が施された衣服において、袖山が連続した凸形状を有し、袖山の脇下部分の曲率が、袖山の中央部分の曲率に比べて大きいことを特徴とする衣服。
  2. 前身頃または後身頃のアームホールに切り込み式の合い印が施されていることを特徴とする請求項1に記載の衣服。
  3. アームホール部が複数の直線から構成され、前記合い印が前記複数の直線の交点付近に存在することを特徴とする請求項2記載の衣服。
  4. 袖生地のアームホールと縫い合わされる部分に、アームホールに施された切り込み式の合い印と相対する位置に小穴が空いていることを特徴とする請求項2または3に記載の衣服。
  5. 前身頃および/または後身頃のアームホールの脇下部分が生地の地のタテ方向に対し130〜140°の角度を有することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の衣服。
  6. アームホールの脇下部分が直線で構成されていることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の衣服。
  7. 前身頃または後身頃のアームホール上部の少なくとも一部が直線であることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の衣服。
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