JP4545593B2 - 変性ゼオライト上でピコリンからビニルピリジンを製造する方法 - Google Patents

変性ゼオライト上でピコリンからビニルピリジンを製造する方法 Download PDF

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Description

本発明は、ビニルピリジンを対応するピコリンから製造するための改良された方法に関する。本発明は、変性ゼオライト触媒上で2−ビニルピリジンまたは4−ビニルピリジンを製造する方法に関する。特に、本発明は、ビニルピリジンを対応するピコリンおよびホルムアルデヒドから、気相中で、環境に優しい方法により、高い収率および選択性で合成する方法に関する。
本発明は、触媒を循環使用して何度も再利用することができる、非腐食性の、環境に優しい製法を提供する。2−ビニルピリジンおよび4−ビニルピリジンは、重合体工業における有用な出発材料である。
2−ビニルピリジン(2−vp)は、様々な重合体の合成に使用する重要なモノマーである。ブタジエンおよびスチレンモノマーは、2−ビニルピリジンと共に使用されてラテックスターポリマーを形成し、そのポリマーは布地コードをタイヤのゴムマットリスに結合するのに使用される。メタノールと2−ビニルピリジンの付加生成物、すなわち2−(2−メトキシ−エチル)ピリジンは、獣医学用駆虫薬である。このモノマーは、商業的には、コバルトセン触媒を使用してアセチレン、アクリロニトリルをオートクレーブ処理するか、またはCr−Nb触媒上で2−エチルピリジンの酸化的脱水素(Y. Wakatsuki, synthesis, 1, 26 (1976))により製造される(「Heterocyclic compounds: Pyridine and Pyridine derivatives part 2, Ed. E. Klingsberg, Chapt. V, p203)。2−ビニルピリジンの合成は、ほとんどの製法において、2−ピコリンをホルムアルデヒドに塩基触媒作用で付加させて2−(2−ヒドロキシエチル)ピリジンを形成し、続いて脱水して2−ビニルピリジンモノマーにする、2工程手順で行われるのが一般的である(S. Yasuda, H. Niwa and O. Tagano, Jpn. Kokai Tokyo, Koho 78, 141281 (1978))。2−ビニルピリジンは、ZrO触媒上で、転化率35.8%、選択性70.8%で製造されている(Reddy B.N. and Subrahmanyam M, Catalysis Present & Future, Eds. Kanta Rao P. & Beniwal R.S. p. 304 (1995))。V/MgOおよびMoO/MgO触媒上、Oの存在下で、アルキルピリジンの脱水素によるビニルピリジンの合成も報告されている。アルカリ金属イオン交換されたXおよびYタイプゼオライト上、N雰囲気中で、ピリジン、すなわち2、3、および4−ピコリンを、アルキル化剤としてメタノールでアルキル化することにより、側鎖アルキル化された生成物、例えばエチルピリジンが形成され、ビニルピリジンは22.2であり、CsY触媒上で2−ピコリンおよびメタノールから450℃で転化率82.0%で5.3%であった。しかし、大量の環アルキル化された誘導体(ルチジン)が同時に形成された(Kshiwagi H. Enomoto S., Chem. Pharm. Bull., 30(2), 404(1982))。
メタノールによるピコリンのアルキル化が変性XおよびYゼオライト上で研究されているが、そこでは主要生成物がエチルピリジンおよびビニルピリジンであった(Chem. Pharm. Bull., 30(2), 404(1982))。CsYゼオライトを450℃で使用した場合、エチルピリジンの収率は、より高かった。他方、約425℃におけるCsXゼオライト上では、ビニルピリジンの収率が、より高かった。ビニルピリジンの収率は<20〜25%であった。V/MgOおよびMoO/MgO触媒上、酸素の存在下での、アルキルピリジンの脱水素によるビニルピリジンの合成も報告されている。しかし、4−ビニルピリジンの収率および選択性は、より低かった。
発明の目的
本発明の主目的は、不均質な、環境に優しい方法における、変性ゼオライト上でのビニルピリジンの合成方法を提供することである。
本発明の別の目的は、2−ビニルピリジンを高収率および高選択性で製造する方法を提供することである。
本発明の別の目的は、4−ビニルピリジンを高収率および高選択性で製造する方法を提供することである。
本発明の別の目的は、循環使用して何度も再利用することができる、アルカリおよび/またはアルカリ土類金属イオン、例えばNa、K、Rb、Cs、Mg+2、Ca+2、Sr+2、等から選択された一または二種類の元素を含むZSM−5を含んでなる触媒の存在下で、2−ピコリンとホルムアルデヒドから2−ビニルピリジンを製造する方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、循環使用して何度も再利用することができる、アルカリおよび/またはアルカリ土類金属イオン、例えばNa、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、等、から選択された一または二種類の元素を含むZSM−5を含んでなる触媒の存在下で、4−ピコリンとホルムアルデヒドから4−ビニルピリジンを製造する方法を提供することである。
発明の概要
そして、本発明は、気相中、変性ゼオライト/モレキュラーシーブ上で、2−ピコリンとホルムアルデヒドから2−ビニルピリジンを製造する方法を提供する。該触媒は、特に、陽イオンまたは化学種としてナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、および/またはバリウム等で変性したZSM−5を含んでなる。
本発明は、気相中、変性ゼオライト/モレキュラーシーブ上で、4−ピコリンとホルムアルデヒドから4−ビニルピリジンを製造する方法を提供する。該触媒は、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウムまたはバリウムで変性したZSM−5を含んでなる。
発明の詳細な説明
そして、本発明は、気相中、変性されたゼオライト触媒上で、ビニルピリジンを対応するピコリンから製造する改良された方法であって、ホルムアルデヒドとピコリンのモル比1:1〜4:1、温度200℃〜450℃、重量毎時空間速度0.25hr−1〜1.00hr−1で、変性された市販のゼオライト触媒の上で、ピコリンとホルムアルデヒドとを反応させ、所望の生成物を得ることを含んでなる、方法を提供する。
本発明の一実施態様では、得られるビニルピリジンが2−ビニルピリジンまたは4−ビニルピリジンである方法を提供する。
さらに別の実施態様では、反応物であるピコリンの一種が2−ピコリンおよび4−ピコリンから選択される。
さらに別の実施態様では、触媒の一種が、様々なアルカリおよびアルカリ土類金属と、ZSM−5、X、Y、モルデナイトおよびMCM−41からなる群から選択されたゼオライト触媒により製造される。
さらに別の実施態様では、使用する触媒が、好ましくはZSM−5ペンタシル型ゼオライトである。
さらに別の実施態様では、触媒の変性が、Li、Na、K、Rb、Cs、Mg+2、Ca+2、Sr+2、Ba+2、からなる群から選択されたアルカリまたはアルカリ土類金属イオン、または2種類の陽イオンで変性されたZSM−5、例えばCs−K−ZSM−5により行われる。
さらに本発明の別の実施態様では、ZSM−5中のアルカリまたはアルカリ土類金属陽イオンの重量%が、1重量%〜4重量%である。
さらに別の実施態様では、カリウムイオンまたは他の元素によりZSM−5を変性するための前駆物質が、ビニルピリジンの収率および選択性を改良するために、KOBu、KOH、KF、KNO、KPOおよびKOAcのように変化する。
さらに別の実施態様では、変性されたゼオライトのか焼温度が400℃〜700℃である。
さらに別の実施態様では、本製法における触媒区域の反応温度が200℃〜450℃である。
さらに別の実施態様では、重量毎時空間速度(WHSV)が0.25〜1.0h−1である。
本製法では、下記の触媒、すなわちHZSM−5(SiO/Al=30)、NaY(SiO/Al=5.0)、H−モルデナイト(SiO/Al=12)、およびH−MCM−41(SiO/Al=31)を使用した。各ゼオライトを結合剤を使用せずにペレット化し、粉砕し、含浸前の大きさを18〜30メッシュに調節した。これらの触媒は、必要な量のアルカリまたはアルカリ土類金属陽イオン硝酸塩を使用し、含浸法により、変性させた。カリウムの場合、様々な前駆物質、例えばKOBu、KF、KOAc、KPOおよびKOH、を使用してZSM−5(30)を変性させた。必要量の前駆物質を、硝酸塩または他の可溶性塩の形態で蒸留水30mlに入れた。篩にかけた触媒4.0gをそれに加え、12時間浸漬した。ついで、これを110℃で一晩乾燥させ、反応に使用する前に420℃で4時間か焼した。KOBu変性させたZSM−5(30)触媒を合成するための典型的な手順では、HZSM−5(30)7gを250mlの二つ口丸底フラスコに入れた。変性の前に、触媒を加熱炉中、100℃で1時間予備乾燥させ、続いて窒素ガスで掃気し、触媒の通路中に存在する水を除去した。別の丸底フラスコ中で、必要量のKOBuを無水DMSO溶剤に溶解させた。この溶液をHZSM−5(30)触媒に加え、窒素雰囲気中で24時間攪拌した。24時間の攪拌後、得られた混合物を濾過し、120℃で一晩乾燥させ、400℃で4時間か焼した。反応は、固定床、連続、順流式、内径20mmのパイレックス反応器中で、大気圧で行った。すべての触媒を空気流中、420℃で4時間か焼することにより活性化し、その場で反応温度に合わせた。触媒温度は、触媒床の中央に配置した熱電対で測定した。2−ピコリンとホルムアルデヒドの混合物をシリンジポンプから2ml.h−1の率で供給した。反応器から出る生成物を循環氷冷水で冷却し、周期的に集めた。生成物の定量分析は、ガスクロマトグラフィー(G.C.)により行った。試料は、chromosorb W-HPカラム上のOV-17(2mmX1/8"OD)および炎光イオン化検出器を取り付けたG.C.(Shimadzu-17Aおよび14B)により分析した。保持時間は、基準化合物と比較した。生成物は、質量スペクトル、GC−マスおよびNMR技術により確
認した。物質収支は、>90〜95%であった。
本製法では、下記の触媒、すなわちHZSM−5(SiO/Al=30)、NaY(SiO/Al=5.0)、H−モルデナイト(SiO/Al=12)、およびH−MCM−41(SiO/Al=31)を使用した。各ゼオライトを結合剤を使用せずにペレット化し、粉砕し、大きさを18〜30メッシュに調節してから含浸させた。これらの触媒は、必要な量のアルカリまたはアルカリ土類金属陽イオン硝酸塩を使用し、含浸法により、変性させた。カリウムの場合、様々な前駆物質、例えばKOBu、KF、KOAc、KPOおよびKOH、を使用してZSM−5(30)を変性させた。必要量の前駆物質を、硝酸塩または他の可溶性オンの形態で蒸留水30mlに入れた。篩にかけた触媒4.0gをそれに加え、12時間含浸させた。ついで、これを110℃で一晩乾燥させ、反応に使用する前に420℃で4時間か焼した。KOBu変性させたZSM−5(30)触媒を合成するための典型的な手順で、HZSM−5(30)7gを250mlの二つ口丸底フラスコに入れた。変性の前に、触媒を加熱炉中、100℃で1時間予備乾燥させ、続いて窒素ガスで掃気し、触媒の通路中に存在する水を除去した。別の丸底フラスコ中で、必要量のKOBuを無水DMSO溶剤に溶解させた。この溶液をHZSM−5(30)触媒に加え、窒素雰囲気中で24時間攪拌した。24時間の攪拌後、得られた混合物を濾過し、120℃で一晩乾燥させ、400℃で4時間か焼した。反応は、固定床、連続、順流式、内径20mmのパイレックス反応器中で、大気圧で行った。すべての触媒を空気流中、420℃で4時間か焼することにより活性化し、その場で反応温度に合わせた。触媒温度は、触媒床の中央に配置した熱電対で測定した。4−ピコリンとホルムアルデヒドの混合物をシリンジポンプから2ml/時間の率で供給した。
反応器から出る生成物を循環氷冷水で冷却し、周期的に集めた。生成物の定量的分析は、ガスクロマトグラフィー(G.C.)により行った。試料は、chromosorb W-HPカラム上のOV-17(2mmX1/8"OD)および炎光イオン化検出器を取り付けたG.C.(Shimadzu-17Aおよび14B)により分析した。保持時間は、基準化合物と比較した。生成物は、質量スペクトル、GC−質量およびNMR技術により確認した。物質収支は、>90〜95%であった。
下記の例により、本発明をより詳細に説明するが、これらの例が本発明の範囲を制限するものではない。
例1
カリウム変性したZSM−5の合成
SiO/Alモル比が30である、か焼したHZSM−5 4グラムを18〜30メッシュサイズの形態で採り、硝酸カリウムの溶液30ml(カリウム(K)0.4gを含む)中に12時間浸漬した。次いでこれを110℃で一晩乾燥させ、反応に使用する前に、約420℃で4時間か焼した。
例2
セシウム変性したZSM−5の合成
例1と同じ手順を使用し、他の金属イオンZSM−5触媒を、前駆物質としてその無機塩を使用することにより製造した。Cs−ZSM−5には、硝酸セシウムを使用した。
例3
変性したZSM−5を、下記の2−ビニルピリジンを製造するための反応に使用した。
Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)触媒を、内径20mm、長さ30〜40cmのパイレックス反応器に充填し、触媒区域を300℃に加熱した。次いで、2−ピコリンとホルムアルデヒドの、モル比1:2の混合物を反応器の上から重量毎時空間速度0.5h−1で供給した。2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ4時間目で2−ピコリンの転化率40.4%で92.8%であった。CsY、Cs−モルデナイトおよびCs−MCM−41上では、300℃における2−ピコリンの転化率は4〜≧10%で、2−ピコリンの選択性は30〜81.5%であった。
例4
2−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、K−ZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃および重量毎時空間速度(W.H.S.V.)0.5h−1で行った。触媒は、18〜30メッシュサイズ4gで、供給速度は2ml.h−1であった。2−ピコリンとホルムアルデヒドは1:2モルであった。2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、2−ピコリンの転化率65.7%で81.1%であった。2−エチルピリジンおよび他の生成物の選択性は18.9%未満であった。反応器の設計および他の実験詳細部は例3および本文で説明した通りである。
例5
2−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、Rb−ZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例3で説明した通りである。ルビジウムの重量はZSM−5触媒中、3重量%であった。2−ビニルピリジンの液体生成物選択性百分率は、2−ピコリンの転化率61.0%で86.1%であった。ホルムアルデヒドの転化率は〜100%であった。
例6
2−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、Na−ZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例3で説明した通りである。ナトリウムの重量はZSM−5触媒中、3重量%であった。2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ上4時間目の際に、2−ピコリンの転化率35.0%で99.7%であった。
例7
2−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、CaZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例3で説明した通りである。カルシウムの重量はZSM−5触媒中、3重量%であった。2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ上4時間目の際に、2−ピコリンの転化率57.2%で72.2%であった。Mg−ZSM−5、Sr−ZSM−5およびBa−ZSM−5も試験したが、収率はより低かった。
例8
2種類の陽イオン、例えばカリウム(K)およびセシウム(Cs)、を使用してZSM−5をさせた。2−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、Cs−K−ZSM−5(Cs1重量%およびK3重量%)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例3で説明した通りである。2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ上4時間目の際に、2−ピコリンの転化率47.8%で96.4%であった。
例9
K−ZSM−5(K3重量%、SiO/Al=30)を製造するための前駆物質として、またはカリウム供給源として、KOBu、KOH、KF、KNO、KPOおよびKOAcを使用した場合、2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、2−ピコリンの転化率82.4、72.7、54.3、65.7、56.8、および61.8%でそれぞれ96.2、99.7、99.8、81.1、98.9、および≧99%であった。実験条件は例3で説明した通りである。
例10
1重量%K−ZSM−5(SiO/Al=30)、2重量%K−ZSM−5(30)、3重量%K−ZSM−5(30)および4重量%K−ZSM−5(30)触媒上で、2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、2−ピコリンの転化率49.1、49.9、65.7、および66.4%でそれぞれ93.3、87.6、81.1、および80.7%であった。実験条件は例3で説明した通りである。同様に、セシウム(Cs)の重量%を変えて、転化率および選択性を試験した。Cs−ZSM−5の活性は、K−ZSM−5触媒のそれよりも低かった。
例11
3重量%Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)上、200、250、300、350、および400℃で、2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、2−ピコリンの転化率19.4、28.3、40.4、61.5、および37.8%でそれぞれ88.1、57.6、92.8、75.9、および84.4%であった。他の実験条件は例3で説明した通りである。
例12
2−ピコリン/ホルムアルデヒドのモル比1:1、1:2、1:3、および1:4で、2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、2−ピコリンの転化率60.3、40.7、63.9、および62.7%でそれぞれ73.6、92.1、74.6、および74.0%であった。触媒は、3重量%Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)であった。他の実験条件は例3で説明した通りである。
例13
重量毎時空間速度(流れ上4時間目で)0.25、0.5、0.75、および1.0h−1 で、2−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、2−ピコリンの転化率40.9、40.7、54.9、および57.1%でそれぞれ90.5、92.1、73.0、および75.5%であった。触媒は、3重量%Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)であり、ホルムアルデヒド/2−ピコリンは2モルであった。反応温度は300℃であった。他の実験条件は例3で説明した通りである。
例14
例3に記載の実験条件で、流れに対する時間を研究し、流れ≧8時間で、定常状態活性および収率が得られた。
例15
4−ビニルピリジンの製造に関して、下記の反応に変性ZSM−5を使用した。
Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)触媒を、内径20mm、長さ30〜40cmのパイレックス反応器に充填し、管の触媒充填部(触媒区域)を300℃に加熱した。次いで、4−ピコリンとホルムアルデヒドの、モル比1:2の混合物を反応器の上から重量毎時空間速度0.5h−1で供給した。4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ4時間目で4−ピコリンの転化率49.3%で96.8%であった。CsY、Cs−モルデナイトおよびCs−MCM−41上では、300℃における4−ピコリンの転化率は20〜45%で、4−ビニルピリジンの選択性は40〜62%であった。
例16
4−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、K−ZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃および重量毎時空間速度(W.H.S.V.)0.5h−1で行った。触媒は、18〜30メッシュサイズ4gで、供給速度は2ml.h−1であった。4−ピコリンとホルムアルデヒドは1:2モルであった。4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、4−ピコリンの転化率77.6%で97.0%であった。4−エチルピリジンおよび他の生成物の選択性は3%未満であった。反応器の設計および他の実験詳細部は例15および本文で説明した通りである。
例17
4−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、Rb−ZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例15で説明した通りである。ルビジウムの重量はZSM−5触媒中、3重量%であった。4−ビニルピリジンの液体生成物選択性百分率は、4−ピコリンの転化率85.2%で96.2%であった。ホルムアルデヒドの転化率は100%であった。
例18
4−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、Na−ZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例15で説明した通りである。ナトリウム(Na)の重量はZSM−5触媒中、3重量%であった。4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ上4時間目の際に、4−ピコリンの転化率76.9%で99.3%であった。
例19
4−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、Ca−ZSM−5(SiO/Al=30)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例15で説明した通りである。カルシウムの重量はZSM−5触媒中、3重量%であった。4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ上4時間目の際に、4−ピコリンの転化率37.2%で83.9%であった。Mg−ZSM−5、Sr−ZSM−5およびBa−ZSM−5も試験したが、収率はより低かった。
例20
2種類の陽イオン、例えばKおよびCs、を使用してZSM−5をさせた。4−ピコリンとホルムアルデヒドの反応を、Cs−K−ZSM−5(Cs1重量%およびK3重量%)上、300℃およびW.H.S.V.0.5h−1で行った。実験条件は例15で説明した通りである。4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、流れ上4時間目の際に、4−ピコリンの転化率69.8%で96.1%であった。
例21
K−ZSM−5(K3重量%、SiO/Al=30)を製造するための前駆物質として、またはカリウム供給源として、KOBu、KOH、KF、KPOおよびKOAcを使用した場合、4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、4−ピコリンの転化率80.2、85.1、91.9、90.0、および91.5%でそれぞれ78.2、99.3、96.8、97.3および95.3であった。実験条件は例15で説明した通りである。
例22
1重量%K−ZSM−5(SiO/Al=30)、2重量%K−ZSM−5(30)、3重量%K−ZSM−5(30)および4重量%K−ZSM−5(30)触媒上で、4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、4−ピコリンの転化率63.3、64.4、77.6、および76.6%でそれぞれ87.8、89.1、97.0、および68.7%であった。実験条件は例15で説明した通りである。同様に、セシウム(Cs)の重量%を変えて、転化率および選択性を試験(測定)した。Cs−ZSM−5の活性は、K−ZSM−5触媒のそれよりも低かった。
例23
3重量%Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)上、200、250、300、350、および400℃で、4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、4−ピコリンの転化率28.8、57.4、49.3、66.2、および65.3%でそれぞれ73.4、63.9、96.8、59.9、および51.6%であった。他の実験条件は例15で説明した通りである。
例24
4−ピコリン/ホルムアルデヒドのモル比1:1、1:2、1:3、および1:4で、4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、4−ピコリンの転化率53.5、49.3、52.3、および54.9%でそれぞれ79.8、96.8、89.9、および66.3%であった。触媒は、3重量%Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)であった。他の実験条件は例15で説明した通りである。
例25
重量毎時空間速度0.25、0.5、0.75、および1.0h−1 で、4−ビニルピリジンの液体生成物選択性は、4−ピコリンの転化率66.4、49.3、39.2、および37.1%でそれぞれ80.3、96.8、96.2、および93.5%であった。触媒は、3重量%Cs−ZSM−5(SiO/Al=30)であり、ホルムアルデヒド/4−ピコリンは2モルであった。反応温度は300℃であった。他の実験条件は例15で説明した通りである。
例26
例15に記載の実験条件で、流れに対する時間を研究し、流れ≧8時間で、定常状態活性および収率が得られた。

Claims (11)

  1. ビニルピリジンを、対応するピコリンから気相中で製造する改良された方法であって、
    ホルムアルデヒドピコリンとを、モル比1:1〜4:1で、温度200℃〜450℃、重量毎時空間速度0.25hr−1〜1.00hr−1で、変性されたゼオライト触媒の上で、反応させることを含んでなり、
    前記ゼオライト触媒が、ZSM−5、X、Y、モルデナイトおよびMCM−41からなる群から選択されたゼオライトであり、その触媒を、1またはそれ以上のアルカリ土類金属イオンを含む1またはそれ以上のイオンを用いて変性されたものを用いる、改良された方法。
  2. 前記得られるビニルピリジンが2−ビニルピリジンまたは4−ビニルピリジンである、請求項1に記載の改良された方法。
  3. 使用するピコリンが、2−ピコリンおよび4−ピコリンから選択される、請求項1に記載の改良された方法。
  4. 前記変性されたゼオライト触媒中の前記イオン重量%が、1〜4重量%である、請求項1に記載の改良された方法。
  5. 使用される変性されたゼオライトのか焼温度が400℃〜700℃である、請求項1に記載の改良された方法。
  6. 使用される触媒区域の反応温度が300℃〜400℃である、請求項1に記載の改良された方法。
  7. 2−ピコリンとホルムアルデヒドとのモル比が1:2である、請求項1に記載の改良された方法。
  8. ホルムアルデヒドと2−ピコリンとのモル比が1:1〜4:1である、請求項1に記載の改良された方法。
  9. 前記アルカリ金属イオンが、Li、Na、K、Rb、およびCsからなる群から選択されるものである、請求項1に記載の改良された方法。
  10. 前記アルカリ土類金属イオンが、Mg、Ca、Sr、およびBaからなる群から選択されるものである、請求項1に記載の改良された方法。
  11. 前記触媒の変性が、二種以上の変性されたZSM−5の間で行われる、請求項1に記載の改良された方法。
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