JP4544980B2 - 光学装置 - Google Patents

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    • G02B1/007Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of materials engineered to provide properties not available in nature, e.g. metamaterials made of negative effective refractive index materials

Description

本発明は、光学素子、顕微鏡、リソグラフィー光学系、光ディスク光学系等の光学系を用いた光学装置に関するものである。
従来、これらの光学系では、解像力を向上させるため、水浸あるいは油浸、あるいは固体浸などの方法により、物体側NAを向上させることが提案されていた(以下の文献1を参照)。一方、通常のガラスレンズ等とは異なる屈折特性を示す物質(例えばフォトニック結晶など)に関して以下のような文献がある(非特許文献2,3及び特許文献1、2)。
光学系の仕組みと応用 P73−77、P166−170 オプトロニクス社 2003年11月19日刊 J.B.Pendry Phys. Rev.Lett., Vol85, 18(2000) 3966-3969 M. Notomi Phy.Rev.B.Vol62(2000) 10696 V. G. Veselago Sov. Phys. Usp. Vol.10, 509-514(1968) L. Liu and S. He Optics Express Vol.12 No.20 4835-4840(2004) 佐藤・川上 オプトロニクス 2001年7月号 197ページ、オプトロニクス社 刊 US 2003/0227415 A1 US 2002/0175693 A1
しかしながら、従来の方法では標本面あるいは光ディスク面、ウェハ面と、レンズ又は水、油、フォトマスクとが接触している、あるいは30ナノメートル程度の間隔しか離れていない等、作動距離(以下WDと称する)が短かすぎるため、標本やレンズ等に損傷を与えるなど実用上の問題があった。
この点に鑑みるに、例えば、本発明は、WDの長いあるいは非接触の、例えば観察光学系、結像光学系、投影光学系等、各種光学系を用いた光学装置等を提供するものである。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、物体の側から、負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、前記光学素子に続いて配された結像光学系と、を有する光学装置であって、前記物体は、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子によって中間結像点として結像され、その結像された中間結像点は前記結像光学系によって再結像され、前記中間結像点から前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の像側の表面までの距離が0.1λ/A(但し、Aは前記結像光学系の中間結像点に於ける開口数である)以上である。
また、本発明の第2の態様は、物体の側から、負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、前記光学素子に続いて配された結像光学系と、を有する光学装置であって、前記物体は、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子によって中間結像点として結像され、その結像された中間結像点は前記結像光学系によって再結像され、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子にもっとも近い前記結像光学系の光学面から、前記中間結像点までの距離が0.1λ/A(但し、Aは前記結像光学系の中間結像点に於ける開口数である)以上である。
また、本発明の第3の態様は、光源と、前記光源によって照射される物体と、前記物体から放射される光を伝播する負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、前記光学素子に続いて配された結像光学系と、を有する光学装置であって、前記物体は、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子によって中間結像点として結像され、その結像された中間結像点は前記結像光学系によって再結像され、前記物体と、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の前記物体側の表面との距離が0.1λ以上である。
また、本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、前記中間結像点から前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の像側の表面までの距離が0.005mm以上である。
また、本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の屈折率nは、 ―1.1<n<―0.9の範囲にある。
また、本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、前記光学素子と前記結像光学系との間、及び前記光学素子と前記物体との間は、液体で満たされており、前記液体の屈折率をnL とし、前記光学素子の真空に対する屈折率をnvとしたときに、nv =−nLである。
また、本発明の第7の態様は、第1から第6の態様のいずれか1つにおいて、前記結像光学系は、屈折率が正の材料でできた第2の光学素子を有し、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子は、前記第2の光学素子上に設けられている。
また、本発明の第8の態様は、第3の態様において、前記光源と前記物体との間に、前記物体を支持する透明媒体を備え、前記光源は、前記透明媒体に対して全反射をする角度で入射する。
また、本発明の第9の態様は、第1から第8の態様のいずれか1つにおいて、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の厚さtが、 (17) 0.1mm≦t≦300mm (18) 0.01mm≦t≦300mm (19) 1100nm≦t≦200mm (20) 100nm≦t≦50mmのいずれか1つの条件を満たす
また、本発明の第10の態様は、第1から第9の態様のいずれか1つにおいて、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子としてフォトニック結晶を用い、かつ当該フォトニック結晶の回転対称性の最も良い軸が前記光学系の光軸方向を向いている
本発明によれば、十分な光学性能を得ながらWDの長いあるいは非接触の各種光学系を有する光学装置が実現できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態であり、負屈折率媒質301を用いた落射型顕微鏡302の例であり、空気中に配置されている。光源303(例えばレーザー光源、水銀ランプ等)から出た光は照明レンズ304,半透鏡305を通り、対物レンズ306に入射する。対物レンズ306のNAは例えば1を越えており、エバネッセント波を励起できる。対物レンズ306には、正の屈折率を有する媒質で形成された光学素子、例えばガラスからなるレンズ306−1,306−2が含まれている。
図2は、図1の対物レンズ306近傍の拡大図を示している。ここでは、対物レンズ306の最も物体側の面を311とする。対物レンズ306の中間結像点をFFで表した。面311と中間結像点FFの距離をgとする。
中間結像点FFからdだけ離れた位置には例えば平行平板状の負屈折率媒質301が配置されている。dは中間結像点FFと負屈折率媒質の上面310との距離を表す。dの値は例えば50μmである。312は負屈折率媒質301の物体側の面である。
物体307で散乱された光は、負屈折率媒質301,対物レンズ306,半透鏡305,接眼レンズ308を通り、眼309、あるいは撮像素子408を備えたTVカメラ、冷却CCDカメラ等で観察することができる。以下、この様子を詳述する。
ここで、負屈折率媒質301の屈折率を−1、厚さをt(例えば、300μm)とする。WDは負屈折率媒質301と物体307あるいは後述する結像部材の距離である。WDについては後に詳述する。
負屈折率媒質301の屈折率が−1であるため、物体307で散乱された光線は図2の矢印で示すように通常と異なる屈折をする(非特許文献2参照)。
屈折の法則より、
入射角をi、出射角をrとすれば
r=−i …式(0−3)
である。負屈折率媒質301の屈折率をnとすれば
sin r=(1/n)sin i …式(0−4)
である。
非特許文献2によれば
t=WD+d …式(1)
のとき、負屈折率媒質301は、物体307を中間結像点FFに完全結像する。ここで言う完全結像とは、回折限界の影響を受けない、放射光も、エバネッセント波も含めた全ての電磁場としての光を結像することを指す。このためFFに物体があるのと等価となる。
gの値は、
0≦g≦λ …式(0)
であり、中間結像点FFは面311に非常に接近している。これはエバネッセント波を有効に利用するために望ましい条件である。実用的には
0≦g≦10λ …式(0−1)
でもよい場合がある。
なお、λは用いる光の波長であり、可視光の場合λは0.35μm〜0.7μmである。
このようにして、NA>1.0の、エバネッセント波を含む結像が可能となるのである。そして、高解像度の顕微鏡が実現できる。
なお、用途によっては、
0≦g≦1000λ …式(0−1−0)
でもよい。
式(0)〜式(0−1−0)において、gの下限を0.1λ/Aとすれば、レンズ表面311上のゴミ、キズ等がピンボケになり、悪影響が減るのでなお良い。但し、Aは、対物レンズ306のFFにおける開口数(NA)である。
式(0)〜式(0−1−0)で、gの下限を0.6λ/Aとすれば、ゴミ、キズ等の影響がさらに低減されるので良い。
式(0)〜式(0−1−0)で、gの下限を1.3λ/Aとすれば、ゴミ、キズ等の影響がさらに大幅に減るので良い。
仮にd=50μmとすれば式(1)よりWD=250μmとなり、WDの長いことは従来にないメリットであり、gが0〜数十nmであれば、結像性能は対物レンズ306を物体307に直接ほぼ密着させた固体浸レンズとほぼ同等である。
本発明の一実施形態は、負屈折率媒質で形成された光学素子(301等)と結像光学系(306等)とを組合せて配置したことがポイントである。この実施形態では負屈折率媒質301の像側に結像光学系を配置した構成となっている。
そして、負屈折率媒質301によって結像された物体像(中間結像)を対物レンズ306によって再結像していることが特徴である。中間結像は図2の例では実像であるが、光学系の用途によっては虚像でもよい。また、図2の例では、照明光と観察光とが逆方向に計2回、負屈折率媒質301を透過している特徴がある。
以上の説明では、g≧0の場合について述べたが、
g<0 …式(0−5)
でもよい。なぜなら、d+g>0 …式(0−6)
であれば、光学素子同士がぶつかることなく結像関係を維持できるからである。g<0というのはFFがレンズ(例えば306−1)の中に入ることを意味する。ただし、gが小さくなりすぎると、完全結像の条件がくずれてくるので、
−t<g<0 …式(0−7)
を満たすことが望ましい。用途によっては、
−3t<g<0 …式(0−8)
を満たせばよい。光学系によっては、
−10t<g<0 …式(0−9)
を満たせばよい場合もある。なお、d+g=0でもよい。
gの値を実長で示せば、−100mm<g<0 …式(0−10)
とするのが良い。gの値が式0−10の下限を下まわるとレンズの製作が困難になってくる。
−10mm<g<0 …式(0−11)
とすればなお良い。
式(0−5)〜式(0−11)で、gの上限を(−0.1λ)/Aとすれば、エバネッセント波を確実に利用でき、かつ、レンズ表面311上のゴミ、キズ等がピンボケになり、悪影響が減るのでなお良い。式(0−5)〜式(0−11)でgの上限を、(−0.6λ)/Aとすれば、ゴミ、キズ等の影響がさらに減るので良い。
式(0−5)〜式(0−11)でgの上限を、(−1.3λ)/Aとすれば、ゴミ、キズ等の影響がさらに大幅に減るので良い。
式(1)は厳密に守られなくてもよい。負屈折率媒質301による像位置は負屈折率媒質301の屈折率の製造誤差、面精度の誤差等で式(1)からずれる場合もあるからである。
0.8(WD+d)≦t≦1.2(WD+d) …式(2)
であればよい。
製品によっては
0.5(WD+d)≦t≦1.5(WD+d) …式(3)
で許容される場合もある。
製品の利用条件によっては、
0.15(WD+d)≦t≦4.0(WD+d) …式(4)
でも良いことがある。
あるいは、t≦0.9(WD+d) …式(4−1)
を満たすようにすれば、長めのWDを確保できるので良い。
以上説明した考え方は本願の他の実施形態にも同様に適用される。他の実施形態でも負屈折率媒質301の屈折率は例えば−1である。
図3は、本発明の他の実施形態であり、負屈折率媒質301を用いた透過型の顕微鏡315を示している。図3では照明光学系316と対物レンズ306の近傍のみを拡大して図示してある。315は空気中に配置されている。
光源303の光はプリズム317に入り、全反射をする角度でプリズム317の標本314側の面318に入射する。標本314はこのためエバネッセント波で照明されることになる。標本314からの散乱光は負屈折率媒質301で屈折され、中間結像点FF近傍に完全結像される。そして、対物レンズ306により再結像されて観察される。
式(0)、(0−1)、(0−1−0)、(0−3)、…、(0−11)、(1)、(2)、(3)、(4)、(4−1)はこの例でも同様にあてはまる。
図3及び後述の図4、図5では、dの値はWDに比べて充分小さく、かつgの値も0に近い場合を描いてある。図1,3の光学系は、走査型の顕微鏡にも応用できる。
図4は光ディスクの光学系320の実施形態である。光源321としての半導体レーザから出た光は半透鏡305,対物レンズ322,負屈折率媒質301を通って光ディスク323に結像し、書き込みが行なわれる。対物レンズ322のNAは1を越えており、対物レンズ322に非接触で微小スポット光によりエバネッセント光を含めてより高密度の書き込みができる。320は空気中に配置されている。
負屈折率媒質301の結像関係は図2の実施形態で矢印の逆の方向に光を進めたと考えればよい。光ディスク323からの信号の読み出しの場合には、光源321から出た光は光ディスク323で散乱、負屈折率媒質301,対物レンズ322,半透鏡305へと進み、フォトディテクタ324に入る。非接触で高NAでの読み出しが行なえる。
なお、書き込み時の構成で図5に示すように光源321と対物レンズ322の間にフォトマスク325を配置し、光ディスク323をシリコンウエハー326で置き換え、フォトマスク325とシリコンウエハー326を光学的に共役にすればLSI製造用の投影露光装置(ステッパー等)349ができる。NAが1を越え、エバネッセント波を用いることができるので高解像度で、かつ非接触で露光ができ都合がよい。図5で、投影露光装置の光学系は真空中に置かれている。
図4、図5の実施形態でも式(0)、(0−1)、(0−1−0)、(0−3)、…(0−11)、(1)、(2)、(3)、(4)、(4−1)は成り立つ。
図1〜5の例では、負屈折率媒質301と負屈折率媒質301に最も近いレンズとが間を隔てて配置されている。
このようにすれば、例えば、物体とぶつかって負屈折率媒質301が破損した場合でも、負屈折率媒質301だけを交換すれば機能を回復できるので良い。つまり、修理がしやすいのである。
図6は、従来提案されている密着型のリソグラフィーを示す図である。線幅20nm程度の透明なポリマーフォトマスク330に上方から照明光が当てられると、凸部331の下方にエバネッセント波が発生し、シリコンウエハー326上のフォトレジストを感光させる。そしてLSIの製造が行なわれる。ポリマーフォトマスク330は微細構造を有する部材である。しかし、ポリマーフォトマスク330とシリコンウエハー326は密着させねばならず、使用時にポリマーフォトマスク330の寿命が短かい、ポリマーフォトマスク330がこわれやすい等の問題があった。この問題はポリマーフォトマスクの代わりにクロムフォトマスクを用いても生じていた。
そこでこの点に鑑みるに本発明によれば負屈折率媒質301を用いることにより非接触で高解像度のリソグラフィーを実現できる。
図7は、その説明図であり、シリコンウエハー326とポリマーフォトマスク330の間に、ポリマーフォトマスク330に密着、あるいはごく接近させて負屈折率媒質301の平行平板を配置したものである。図7の光学系は真空中あるいは空気中に配置されている。
このようにすればポリマーフォトマスク330の凸部331の下方に発生したエバネッセント波は負屈折率媒質301で完全結像され、シリコンウエハー326上に像を作る。結像倍率は1倍である。このようにしてWDの大きい、高解像度のリソグラフィーが実現できる。
凸部331と負屈折率媒質301の距離をdとすれば式(1)〜(3)、(4)、(4−1)を満たす。
対物レンズ306,対物レンズ322,投影レンズ328についてであるが、これらの光学系の物体側又は光ディスク側又はシリコンウエハー326側のNAは1.0以上であることが望ましいが、1.0未満でも良い。例えば0.2以上、あるいはそれ以下でも良い。なぜなら負屈折率媒質301によってWDを伸す効果はあるからである。
306、322、328等の上記NAは、1.15以上とすると、高解像が実現できるので良い。
さらに、上記NAを1.3以上とすると、水浸対物レンズ並あるいは水浸対物レンズでは実現できなかった高解像が実現できるのでなお良い。
上記NAを1.5以上とすれば、油浸対物レンズ並の高解像が実現できるのでさらに良い。
なお、負屈折率媒質301の形状についてであるが、図1,図2,図3,図4,図5の実施形態において、負屈折率媒質301の形状は平行平板でなくても良い。
負屈折率媒質として、図8に示すように、負屈折率媒質で形成され、物体側に凹面を有するレンズ301−2を用いても良い。WDを伸ばす効果に加えて収差補正の効果等が得られる。図8において負屈折率媒質でできたレンズ301−2は片側が平面で、もう一方の面が凹の曲面であるが、両凸レンズ、平凸レンズ、両凹レンズ、メニスカス凸レンズ、メニスカス凹レンズ等の形状でも良い。
負屈折率媒質でできたレンズ301−2の曲面の形状は、球面でも、非球面でも、自由曲面でも回転非対称面、拡張曲面等でも良い。
以下、本発明に共通して言える内容を述べる。負屈折率媒質301の具体的な物質としてはフォトニック結晶が挙げられる。図9は、フォトニック結晶340の第1の具体例を示し、図10は、フォトニック結晶340の第2の具体例を示している。図9,図10に示すように、フォトニック結晶340はλ〜数分の1λ程度の周期的な構造を持つ物質で、リソグラフィー等によって作られる。材質はSiO2 ,アクリル、ポリカーボネート等の合成樹脂などの誘電体、GaAs等である。ここでλは使用する光の波長である。図中のX,Y,Z方向の繰返しの周期Sx ,Sy ,Sz の値がλ〜数分の1λ程度の値を持つ。フォトニック結晶のバンド端近傍で負屈折率を実現することができることが知られている(非特許文献3を参照のこと)。図のz方向を光学系の光軸とするのが良い。
Z軸はフォトニック結晶の回転対称性の最も良い軸の方向である。
Sx ,Sy ,Sz は次式のいずれかを満すことが望ましい。
λ/10<Sx <λ …式(5−1)
λ/10<Sy <λ …式(5−2)
λ/10<Sz <λ …式(5−3)
Sx ,Sy ,Sz の値が上限を越えても下限を下回ってもフォトニック結晶として機能しなくなる。
用途によっては、
λ/30<Sx <4λ …式(5−4)
λ/30<Sy <4λ …式(5−5)
λ/30<Sz <4λ …式(5−6)
のいずれかを満せばよい。
負屈折率媒質についてであるが、媒質の比誘電率εが負で、かつ、媒質の比透磁率μが負のとき、媒質の屈折率が−(εμ)1/2 になることが知られている。
また、負屈折率媒質としては、負屈折を示す物質、近似的に負の屈折を示す物質、例えば銀、金、銅等の薄膜、特定の偏光方向について負屈折率を示す物質、誘電率εがほぼ−1の物質の薄膜等を用いてもよい。
また、負屈折率媒質のことを左手系材料(Left handed material)と呼ぶこともある。本願ではこれら負屈折率媒質、左手系材料、近似的に負の屈折を示す物質、特定の偏光方向について負屈折率を示す物質、誘電率εがほぼ−1の物質の薄膜等をすべて含めて負屈折を示す媒質と呼ぶことにする。完全結像を示す物質も負屈折を示す媒質に含まれる。また、誘電率εがほぼ−1の物質の薄膜の場合、
−1.2<ε<−0.8 …式(5−7)
を充たすとよい。用途によっては、
−1.6<ε<−0.5 …式(5−8)
でもよい。
用いる光の波長としては主に単色光を用いた例を実施形態で述べたが、これに限らず連続スペクトルの光源、白色光源、複数の単色光の和、スーパールミネッセントダイオード等の低コヒーレンス光源等を用いてもかまわない。
波長としては空気中でも伝送可能なこと、光源が入手しやすいことから等から、0.1μm〜3μmを用いるのがよい。可視波長ならばさらに利用しやすいので良い。波長を0.6μm以下にすれば、解像が向上するのでなお良い。
以下にWDについて詳述する。
WDの値は
100nm≦WD≦20mm …式(7)
とするのが良い。
式(7)の下限を下回ると作動距離が小さくなりすぎ、扱いにくい。式(7)の上限を上回ると負屈折率媒質が大きくなりすぎ、コスト、加工上、不利である。また光学装置としての寸法が大きくなりすぎる点も問題となってくる。
製品によっては
20nm≦WD≦200mm …式(8)
でも許容できる。
1100nm≦WD≦200mm …式(8−0−1)
とすれば、さらに使いやすい光学装置が得られる。
0.01mm≦WD≦200mm …式(8−0−2)
とすれば、なお使いやすく、光学装置のWDを決める機構が簡単になるので良い。
0.1mm≦WD≦200mm …式(8−0−3)
とすれば、さらに使いやすく、光学装置の機械的精度もさらに下げられるので良い。
また、
WD>d …式(8−1)
を満すことが望ましい。
tの値が同じなら式(1)により、dの値は小さいほどWDを大きくできるからである。
WD>0.1d …式(8−2)
でも製品によっては許容できる。
dの値を小さくすることで、306,322,328等のレンズの大きさを小さくすることもできるので良い。
また、dの値は解像度を良くするためには、
d≧0 …式(8−2−1)
を満たすことが望ましいが、用途によっては、
d<0 …式(8−2−2)
でもよい。
式(8−2−1)で、dの下限を0.1λ/Aとすれば、FFは306−1側に近づき、エバネッセント波が利用しやすくなり、かつ、面310上のゴミ、キズ等がピンボケになり、悪影響が減るのでなお良い。
式(8−2−1)で、dの下限を0.6λ/Aとすれば、さらにエバネッセント波を利用しやすくなるので、解像を向上させやすくなり、かつ、ゴミ、キズ等の影響もさらに減らせるのでよい。
式(8−2−1)で、dの下限を1.3λ/Aとすれば、さらに大幅にエバネッセント波を利用しやすくなるので、解像を向上させやすくなり、かつ、ゴミ、キズ等の影響もさらに大幅に減らせるのでよい。
但し、Aは光学系のFFにおける開口数であるが、図7のようなFFを定義できない光学系では、A=1とする。
式(8−2−1)で、dの下限を0.005mmとすれば、負屈折率媒質301と上部のレンズ系との距離を広げやすくなるので、負屈折率媒質301と上部のレンズ系との距離を保つための枠構造が簡単になり良い。
式(8−2−2)で、dの上限を(−0.1λ)/Aとすれば、面310上のゴミ、キズ等がピンボケになり悪影響が減るのでなお良い。
式(8−2−2)で、dの上限を(−0.6λ)/Aとすれば、ゴミ、キズ等の影響がさらに減るので良い。
式(8−2−2)で、dの上限を(−1.3λ)/Aとすれば、ゴミ、キズ等の影響がさらに大幅に減るので良い。
但し、Aは、結像光学系306、322、328等のFFにおける開口数(NA)である。
ここで、光学面上のゴミ、キズ等の結像性能への影響についてまとめておく。すでに、g、dの条件式で説明したように、FFから直前あるいは直後の光学面までの距離が大きいほど、その光学面のゴミ、キズ等の影響は小さくなる。ここで言う距離は、光学的な長さ(空気換算長)である。
そして、その距離は少なくとも0.1λ/A以上あることが望ましい。そして、0.6λ/Aあるいは1.3λ/A以上あればなお良い。上記の光学面には負屈折率媒質の表面も含まれる。
また、WDの値は、光学装置の機械的構造を工夫すること等で、可変できるようにしておくことが望ましい。顕微鏡のステージ等はその一例である。
また、負屈折率媒質301とレンズの最も負屈折率媒質301寄りの面(図2で言えば面311)とが接着されていてもよい。あるいは、負屈折率媒質301をレンズ(図3で言えば306−1)を基板として形成しても良い。これらの場合、dの値は近似的に0、あるいは0となる。
あるいは、負屈折率媒質301を透明な平板上に形成し、この透明な平板が結像に用いるレンズの一部をなすように配置してもよい。配置する場所としては、結像レンズ系(図1で言えば対物レンズ306)の最前部(図1で言えばレンズ306−1の物体側)又は最後部(図5で言えば328のウエハー側)が良い。基板として用いるレンズ、あるいは平板は正の屈折率を有する材料で作れば低コストで製作できるので良い。以上のように、基板上に負屈折率媒質301を設ける場合でもWD、dの値は負屈折率媒質301の表面から計測するものとする。
図11に、正の屈折率を有する材料で形成された平板450の上に形成した平板形状の負屈折率媒質301を用いた落射型顕微鏡302の例を示した。
450、306−1、306−2を合わせて306を形成している。中間結像点FFはわずかに450の中に入っている。306−1と450とは接着されているが、密着させても良い。式(12)、(13)は450の屈折率に対しても適用できる。
このような構成の光学系は、図3、図4、図5、図7の例にも適用できる。
また完全結像の条件、式(1)からのずれについてであるが、
WD+d−t=△ …式(8−3)
とした時、|△|の値が大きいほど結像状態は悪くなる。
|△|<λ …式(8−4)
であればある程度の結像状態の低下でおさえられる。
実用的には製品によっては
|△|<10λ …式(8−4−1)
まで許容できる。
利用条件によっては、|△|<100λ …式(8−5)まで許容できる。
式(8−4−1)〜(8−5)の|△|の下限を、0.1λ/Aとすれば、WDが長めに確保できる等のメリットがあるので良い場合がある。
また、負屈折率媒質301の屈折率をnとすると、n<0である。これまで述べた実施形態ではn=−1であった。負屈折率媒質301が平行平板の場合、理想的にはn=−1である。しかし実際には負屈折率媒質301の製作誤差、使用波長のズレなどでn=−1にできないこともあり、この時次式を満すことが望ましい。
−1.1<n<−0.9 …式(9)
nの値が上記をはずれると、完全結像が成り立たなくなり、解像度が低下する。製品によっては
−1.5<n<−0.5 …式(10)
であれば良い。
WDを大きく取るためだけなどの用途では
−3<n<−0.2 …式(11)
でも良い場合がある。
負屈折率媒質に最も近いレンズ又は光学素子(図1、4、5で言えばそれぞれ306−1、322−1、328−1)の屈折率をNとすると、Nは大きいほど解像度が上がるので良い。
N≧1.3 …式(12)
とすれば、広い用途に利用できる。
N≧1.7 …式(13)
とすればなお良い。
式(12)、(13)でNの上限値を1.82とすれば、ガラスの吸収(着色)が少なくなるので良い。
N≧1.86 …式(13−1)
とすれば、着色はあるものの、高解像が実現でき良い。
なお、本願の実施形態に共通して言えることであるが、負屈折率媒質301の周囲は空気または真空であると考えている。
そのため、負屈折率媒質301の屈折率Nは、周囲が空気の場合には空気に対する比屈折率を表すものとし、周囲が真空の場合には、真空に対する屈折率を表すものとする。周囲を真空にすると、短波長の真空紫外光を用いることができること、空気のゆらぎによる解像の低下がないこと等により、良い結像性能が得られる。周囲を空気とすれば光学装置が製造しやすく、取り扱いも容易となるので良い。
光学装置のうち、負屈折率媒質301の周辺の光路だけを真空とし、光学装置の残りの部分は空気中に置いてもよい。
取り扱いが容易で結像性能の良い光学装置が得られる。
負屈折率媒質301の真空に対する屈折率をnv
空気の真空に対する屈折率をnA とする。1気圧、波長500nmのとき、nA =1.0002818である。
光学装置の周囲が空気の場合の理想的な完全結像のための必要条件は、
v =−nA …式(15)
である。
光学装置の周囲が真空の場合の理想的な完全結像のための必要条件は、
v =−1.0 …式(16)
である。
また、図1、図2、図3、図4、図5、図7、図8、図11の例でdまたはWDの部分を水、油等の液体で満たしても良い。このようにすると、nv の値が−1でなくても良く、負屈折率媒質301の材料を選択しやすくなるメリットがある。その場合、水、油等の液体の屈折率をnL とすれば、完全結像を実現するための必要条件は、
v =−nL 式(15−3)
となる。
液体に対する負屈折率媒質301の比屈折率をnとすれば、式(9)、式(10)、式(11)は同様に適用できる。
tの値について述べる。実用上、光学装置の使い勝手を良くするために、WDを大きくとるほうが良い。
式(1)からWDはtと同程度の値となる。従って、
0.1mm≦t≦300mm …式(17)
とするのがよい。tの値が上限を越えると、光学装置が大きくなり、製造しにくくなる。
製品によっては、
0.01mm≦t≦300mm …式(18)
でも許容される。
用途によっては、
1100nm≦t≦200mm …式(19)
あるいは、
100nm≦t≦50mm …式(20)
でも許容できる場合がある。
また、式(17)あるいは式(18)を満たせば、光学素子としての負屈折率媒質の機械的強度が増すので、光学装置の組み立て時の取り扱いが楽になるので良い。あるいは、負屈折率媒質を支える基板が不要になる可能性もでてくるので良い。
式(19)、(20)で、tの上限値を0.01mmとすれば、負屈折率媒質を薄膜として蒸着あるいはスパッタリング等で製造する可能性も出てくるので良い。
例えば、フォトニック結晶を自己クローニング法で製作することが考えられる(非特許文献6参照)。
なお、負屈折率媒質を含む光学系の光軸に沿って計測した長さは20m以下とすれば、光学系及び光学装置が製作しやすいのでなお良い。
また、本願の図1、図3、図4、図5の実施形態に示されているように、結像光学系(306、322,328等)に対する物点(FF、321、325等)あるいは像点(308の前の実像、FF、324上の像等)と、結像光学系までの距離はいずれも有限である特徴がある。
また、本願で完全結像という用語を用いたが、これは100%完全な結像が行われない場合、例えば50%解像が向上している場合、も含むものとする。つまり、例えば、通常の回折限界よりは解像力はある程度向上している、というような場合も含めるものとする。
最後に、本実施形態で用いられた技術用語の定義を述べておく。
光学装置とは、光学系あるいは光学素子を含む装置のことである。光学装置単体で機能しなくてもよい。つまり、装置の一部でもよい。
光学装置には、撮像装置、観察装置、表示装置、照明装置、信号処理装置、光情報処理装置、投影装置、投影露光装置、等が含まれる。
撮像装置の例としては、フィルムカメラ、デジタルカメラ、PDA用デジタルカメラ、ロボットの眼、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ、テレビカメラ、動画記録装置、電子動画記録装置、カムコーダ、VTRカメラ、携帯電話のデジタルカメラ、携帯電話のテレビカメラ、電子内視鏡、カプセル内視鏡、車載カメラ、人工衛星のカメラ、惑星探査機のカメラ、宇宙探査機のカメラ、監視装置のカメラ、各種センサーの眼、録音装置のデジタルカメラ、人工視覚、レーザ走査型顕微鏡、投影露光装置、ステッパー、アライナー、光プローブ型顕微鏡等がある。デジカメ、カード型デジカメ、テレビカメラ、VTRカメラ、動画記録カメラ、携帯電話のデジタルカメラ、携帯電話のテレビカメラ、車載カメラ、人工衛星のカメラ、惑星探査機のカメラ、宇宙探査機のカメラ、録音装置のデジタルカメラなどはいずれも電子撮像装置の一例である。
観察装置の例としては、顕微鏡、望遠鏡、眼鏡、双眼鏡、ルーペ、ファイバースコープ、ファインダー、ビューファインダー、コンタクトレンズ、眼内レンズ、人工視覚等がある。
表示装置の例としては、液晶ディスプレイ、ビューファインダー、ゲームマシン(ソニー社製プレイステーション)、ビデオプロジェクター、液晶プロジェクター、頭部装着型画像表示装置(head mounted display:HMD)、PDA(携帯情報端末)、携帯電話、人工視覚等がある。
ビデオプロジェクター、液晶プロジェクター、等は投影装置でもある。
照明装置の例としては、カメラのストロボ、自動車のヘッドライト、内視鏡光源、顕微鏡光源等がある。
信号処理装置の例としては、携帯電話、パソコン、ゲームマシン、光ディスクの読取・書込装置、光計算機の演算装置、光インターコネクション装置、光情報処理装置、光LSI、光コンピュータ、PDA等がある。
情報発信装置とは、携帯電話、固定式の電話、ゲームマシン、テレビ、ラジカセ、ステレオ等のリモコンや、パソコン、パソコンのキーボード、マウス、タッチパネル等の何らかの情報を入力し、送信することができる装置を指す。
撮像装置のついたテレビモニター、パソコンのモニター、ディスプレイも含むものとする。
情報発信装置は、信号処理装置の中に含まれる。
撮像素子は、例えばCCD、撮像管、固体撮像素子、写真フィルム等を指す。また、平行平面板はプリズムの1つに含まれるものとする。観察者の変化には、視度の変化を含むものとする。被写体の変化には、被写体となる物体距離の変化、物体の移動、物体の動き、振動、物体のぶれ等を含むものとする。撮像素子、ウエハー、光ディスク、銀塩フィルム、等は結像部材の例である。
拡張曲面の定義は以下の通りである。
球面、平面、回転対称非球面のほか、光軸に対して偏心した球面、平面、回転対称非球面、あるいは対称面を有する非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称面のない非球面、自由曲面、微分不可能な点、線を有する面等、いかなる形をしていても良い。反射面でも、屈折面でも、光になんらかの影響を与えうる面ならば良い。
本発明では、これらを総称して拡張曲面と呼ぶことにする。
結像光学系とは、撮像光学系、観察光学系、投影光学系、投影露光光学系、表示光学系、信号処理用光学系等を指す。
撮像光学系の例としてはデジタルカメラの撮像用レンズがある。
観察光学系の例としては顕微鏡光学系、望遠鏡光学系等がある。
投影光学系の例としてはビデオプロジェクターの光学系、リソグラフィー用の光学系、光ディスクの読み出し、書き込み光学系、光ピックアップの光学系等がある。
投影露光光学系の例としてはリソグラフィー用の光学系がある。
表示光学系の例としてはビデオカメラのビューファインダーの光学系がある。
信号処理光学系の例としては光ディスクの読み出し、書き込み光学系、光ピックアップの光学系がある。
光学素子とはレンズ、非球面レンズ、鏡、ミラー、プリズム、自由曲面プリズム、回折光学素子(DOE)、不均質レンズ等を指すものとする。平行平板も光学素子のひとつである。
(付記)
上記した具体的な実施形態から以下の構成を有する発明を抽出することが可能である。
1 負屈折を示す媒質で形成されたことを特徴とするレンズ。
1−1 負屈折を示す媒質で形成されたことを特徴とする片側が平面のレンズ。
1−2 負屈折を示す媒質で形成されたことを特徴とする両凹、または両凸のレンズ。
1−3 負屈折を示す媒質で形成されたことを特徴とするメニスカスレンズ。
1−4 負屈折を示す媒質で形成されたことを特徴とする非球面のレンズ。
1−5 負屈折を示す媒質で形成されたことを特徴とする回転非対称面のレンズ。
1−6 負屈折を示す媒質で形成されたことを特徴とする拡張曲面を有するレンズ。
1−7 屈折率が正の材料でできた光学素子を有し、前記光学素子を基板として前記光学素子上に形成された負屈折を示す媒質、を有するレンズ。
1−8 屈折率が正の材料でできた光学素子を有し、前記光学素子を基板として前記光学素子上に形成された負屈折を示す媒質、を有する光学素子。
1−9 透明な平板を有し、前記平板を基板として前記平板上に形成された負屈折を示す媒質、を有する光学素子。
1−10 屈折率が正の材料でできた透明な平板を有し、前記平板を基板として前記平板上に形成された負屈折を示す媒質、を有する光学素子。
2 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を有することを特徴とする光学系。
3 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、それ以外の光学素子とを有することを特徴とする光学系。
3−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子とを有することを特徴とする光学系。
3−1−0 負屈折を示す媒質で形成された曲面を有する光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子とを有することを特徴とする光学系。
3−1−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子とを有し、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の最も近接した正の屈折率の媒質で形成された光学素子と、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子との間に隙間があることを特徴とする光学系。
4 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、結像光学系とを組み合わせて配置したことを特徴とする光学系。
4−0 負屈折を示す媒質で形成された光学素子による結像関係を有し、さらに前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子以外に光学素子を有する光学系。
4−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子による結像関係と、結像光学系による結像関係との両方を含むことを特徴とする光学系。
4−1−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子による結像関係と、結像光学系による結像関係との両方を含み、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子による結像が虚像であることを特徴とする光学系。
4−2 負屈折を示す媒質で形成された光学そしを含む光学系により物体の像を結像し、その像を結像光学系により再結像することを特徴とする光学系。
4−3 結像光学系により物体の像を結像し、その像を負屈折を示す媒質で形成された光学素子を含む光学系により再結像することを特徴とする光学系。
4−4 2乃至4−3のいずれかにおいて、物体が2次元あるいは3次元の形状を有することを特徴とする。
4−5 前記負屈折を示す媒質を光が2回通過することを特徴とする2乃至4−4。
4−10 前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子が平行平板であることを特徴とする2乃至4−5。
4−11 2乃至4−10のいずれかにおいて、式(0−1−0)または式(0−5)を満たすことを特徴とする。
4−12 2乃至4−11のいずれかにおいて、式(4)を満たすことを特徴とする。
但し WDは、前記負屈折を示す媒質と物体または像面までの距離
dは、前記負屈折を示す媒質と光学系の中間結像点までの距離
tは、前記負屈折を示す媒質の厚さ
4−13 2乃至4−12のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の屈折率がおよそ−1であることを特徴とする。
4−13−1 2乃至4−12のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の屈折率が
−1でなく、かつ式(11)を満たすことを特徴とする。
4−14 2乃至4−12のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の屈折率が式(11)を満たすことを特徴とする。
4−15 2乃至4−14のいずれかにおいて、前記光学系の物体側あるいは像側あるいは中間結像のNAが0.2を超える値であることを特徴とする。
4−16 2乃至4−14のいずれかにおいて、前記光学系の物体側あるいは像側あるいは中間結像のNAが1.0未満であることを特徴とする。
4−17 2乃至4−14のいずれかにおいて、前記光学系の物体側あるいは像側あるいは中間結像のNAが1以上を超える値であることを特徴とする。
4−17−1 2乃至4−14のいずれかにおいて、前記光学系の物体側あるいは像側あるいは中間結像のNAが1.15を超える値であることを特徴とする。
4−17−2 2乃至4−14のいずれかにおいて、前記光学系の物体側あるいは像側あるいは中間結像のNAが1.3を超える値であることを特徴とする。
4−17−3 2乃至4−14のいずれかにおいて、前記光学系の物体側あるいは像側あるいは中間結像のNAが1.5を超える値であることを特徴とする。
4−18 2乃至4−17−3のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質と物体または像との距離が式(8)を満たすことを特徴とする。
4−19 2乃至4−18のいずれかにおいて、式(8−2)を満たすことを特徴とする。
4−20 2乃至4−19のいずれかにおいて、式(8−5)を満たすことを特徴とする。
4−21 2乃至4−20のいずれかにおいて、負屈折を示す媒質で形成された光学素子の後方に結像光学系を配設したことを特徴とする。
4−22 上記4−21の光学系を有することを特徴とする光学装置。
4−23 上記4−21の光学系を有することを特徴とする顕微鏡。
4−24 上記4−21の光学系を有することを特徴とする落射型顕微鏡。
4−25 上記4−21の光学系を有することを特徴とする透過型顕微鏡。
4−26 上記4−21の光学系を有することを特徴とする観察装置。
4−27 上記4−21の光学系を有することを特徴とする撮像装置。
4−27−1 上記4−21の光学系を有することを特徴とする走査型顕微鏡。
4−28 2乃至4−20のいずれかにおいて、負屈折を示す媒質で形成された光学素子の前方に結像光学系を配設したことを特徴とする。
4−29 上記4−28の光学系を有することを特徴とする光学装置。
4−30 上記4−28の光学系を有することを特徴とする光ディスク装置。
4−31 上記4−28の光学系を有することを特徴とする投影露光装置。
4−32 上記4−28の光学系を有することを特徴とする投影装置。
4−33 上記4−28の光学系を有することを特徴とする信号処理装置。
4ー34 上記4−28の光学系を有することを特徴とする撮像装置。
4−35 上記2乃至4−20の光学系を有することを特徴とする光学装置。
4−36 2乃至4−35のいずれかにおいて、式(12)を満たすもの。
4−37 2乃至4−35のいずれかにおいて、負の屈折を示す媒質で形成された光学素子は前記1乃至1−10のいずれかの構成を有する。
4−38 1−7乃至1−10のレンズまたは光学素子を有し、前記基板が、前記結像光学系あるいは光学系の一部を構成することを特徴とする2乃至4−36。
4−39 1−7乃至1−10のレンズまたは光学素子を有し、前記基板が、前記結像光学系あるいは光学系の一部を構成し、前記基板が負屈折を示す媒質に対して物体と反対側にあることを特徴とする2乃至4−36。
4−39−1 1−7乃至1−10のレンズまたは光学素子を有し、前記基板が、前記結像光学系あるいは光学系の一部を構成し、かつ前記基板が前記結像光学系を構成する光学素子と接着されていることを特徴とする2乃至4−36。
4−39−2 前記負屈折率を示す媒質と光学系を構成する光学素子とが接着あるいは一体化されていることを特徴とする3乃至4−36。
4−40 前記基板の屈折率が式(12)を満たす4−38。
4−41−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を有する結像光学系。
4−41−2 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、それ以外の光学素子とを有する結像光学系。
4−41−3 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子とを有する結像光学系。
4−42−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を有することを特徴とする撮像光学系。
4−42−2 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、それ以外の光学素子とを有することを特徴とする撮像光学系。
4−42−2−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、それ以外の光学素子と撮像素子を有することを特徴とする撮像光学系。
4−42−3 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子とを有することを特徴とする撮像光学系。
4−42−3−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子と撮像素子とを有することを特徴とする撮像光学系。
4−43−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を有することを特徴とする観察光学系。
4−43−2 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、それ以外の光学素子とを有することを特徴とする観察光学系。
4−43−3 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子とを有することを特徴とする観察光学系。
4−44−1 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を有することを特徴とする信号処理光学系。
4−44−2 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、それ以外の光学素子とを有することを特徴とする信号処理光学系。
4−44−3 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、正の屈折率の媒質で形成された光学素子とを有することを特徴とする信号処理光学系。
5 光源と微細構造を有する部材と、負屈折を示す媒質で形成された光学素子とを有し、前記微細構造の結像を行うことを特徴とする光学装置。
5−0−1 光源と微細構造を有する部材と、負屈折を示す媒質で形成された光学素子とを順に配置し、前記微細構造の結像を行うことを特徴とする光学装置。
5−1 光源とフォトマスクと負屈折を示す媒質で形成された光学素子とを順に配置し、ウエハーに露光を行うことを特徴とする露光装置。
5−2 5乃至5−1のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子が平行平板であることを特徴とする。
5−3 式(4)を満たすことを特徴とする5−2。
但し WDは、前記負屈折を示す媒質と像面またはウエハーまでの距離
dは、前記負屈折を示す媒質と微細構造を有する部材またはフォトマスク
の距離
tは、前記負屈折を示す媒質の厚さ、である。
5−4 5乃至5−3のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の屈折率がおよそ−1であることを特徴とする。
5−4−1 5乃至5−3のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の屈折率が−1でなく、かつ式(11)を満たすことを特徴とする。
5−5 5乃至5−3のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の屈折率が式(11)を満たすことを特徴とする。
5−6 5乃至5−5のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質と像面との距離が式(8)を満たすことを特徴とする。
5−7 5乃至5−6のいずれかにおいて、式(8−2)を満たすことを特徴とする。
5−8 5乃至5−7のいずれかにおいて、式(8−5)を満たすことを特徴とする。
5−8−1 前記5乃至5−7のいずれかにおいて、負の屈折を示す媒質で形成された光学素子は前記1−8乃至1−10のいずれかの構成を有する。
5−9 1乃至5−8−1のいずれかにおいて、負屈折を示す媒質としてフォトニック結晶を用いたことを特徴とする。
5−9−1 1乃至5−8のいずれかにおいて、負屈折を示す媒質としてフォトニック結晶を用い、かつフォトニック結晶のZ軸が光学素子あるいは光学系の光軸方向を向いていることを特徴とする。
5−10 式(5−4)または式(5−5)または式(5−6)を満たすことを特徴とする5−9。
5−11 1乃至5−10のいずれかにおいて、使用する光が単色光であることを特徴とする。
5−12 1乃至5−9のいずれかにおいて、使用する光の波長が0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする。
5−12−1 2乃至5−12のいずれかにおいて、光源を有することを特徴とする。
5−13 2乃至5−12のいずれかにおいて、光源と前記光源の光によって物体あるいは結像部材が照明されることを特徴とする。
5−14 1乃至4−15あるいは4−17乃至5−13のいずれかにおいて、エバネッセント波を結像に用いることを特徴とする。
5−15 2乃至5−14のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質と、物体あるいは結像部材までの距離が可変できることを特徴とする。
6−10. 1乃至5−15のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の周囲は空気であることを特徴とする。
6−11. 1乃至5−15のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の周囲は真空であることを特徴とする。
6−11−1. 1乃至5−15のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の周囲の屈折率が1であることを特徴とする。
6−11−2. 1乃至5−15のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質の周囲あるいはその一部が液体であることを特徴とする。
6−12. 前記負屈折を示す媒質あるいは前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子が平行平板であることを特徴とする1−8乃至1−10、または4−11乃至5−17。但し4−37,4−38、5−8−1は除く。
6−13. 前記負屈折を示す媒質あるいは前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の厚さが式(17)、(18),(19)、(20)のいずれかを満たす1乃至6−12。
7−1. 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、
結像光学系と、を有し、
前記結像光学系の中間結像点から前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の表面までの距離の絶対値が0.1λ/A(但し、Aは前記結像光学系の中間結像点に於ける開口数である)以上であることを特徴とする光学装置。
7−2. 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、
結像光学系と、を有し、
前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子にもっとも近い前記結像光学系の光学面から、前記結像光学系の中間結像点までの距離の絶対値が0.1λ/A(但し、Aは前記結像光学系の中間結像点に於ける開口数である)以上であることを特徴とする光学装置。
7−3. 光源と、
微細構造を有する部材と、
負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、を有し、
前記微細構造を有する部材と、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の表面との距離が0.1λ以上であることを特徴とする光学装置。
7−4. 負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、
結像光学系と、を有し、
前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の厚さtが、
(17) 0.1mm≦t≦300mm
(18) 0.01mm≦t≦300mm
(19) 1100nm≦t≦200mm
(20) 100nm≦t≦50mm
のいずれか1つの条件を満たすことを特徴とする光学装置。
7−5. 光源と、
微細構造を有する部材と、
負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、を有し、
前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の厚さtが、
(17) 0.1mm≦t≦300mm
(18) 0.01mm≦t≦300mm
(19) 1100nm≦t≦200mm
(20) 100nm≦t≦50mm
のいずれか1つの条件を満たすことを特徴とする光学装置。
7−6. 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を備えた光学系を有し、前記負屈折を示す媒質としてフォトニック結晶を用い、かつ当該フォトニック結晶の回転対称性の最も良い軸が前記光学系の光軸方向を向いていることを特徴とする光学装置。
7−7 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を備えた光学系を有し、前記光学系の光軸に沿って計った光学系の長さが20m以下であることを特徴とする。
8−1 1乃至 8−0 のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質は、負屈折率媒質であることを特徴とする。
8−2 1乃至 8−0 のいずれかにおいて、前記負屈折を示す媒質は完全結像の性質を示す媒質であることを特徴とする。
本発明の一実施形態であり、負屈折率媒質301を用いた落射型顕微鏡302の例である。 図1の対物レンズ306近傍の拡大図を示す図である。 本発明の他の実施形態であり、負屈折率媒質301を用いた透過型の顕微鏡315を示す図である。 光ディスクの光学系320の実施形態である。 投影露光装置の光学系の実施形態である。 従来提案されている密着型のリソグラフィーを示す図である。 シリコンウエハー326とポリマーフォトマスク330の間に、ポリマーフォトマスク330に密着、あるいはごく接近させて負屈折率媒質301の平行平板を配置した図である。 負屈折率媒質でできたレンズ301−2を示す実施形態である。 フォトニック結晶340の一例を示す図である。 フォトニック結晶340の一例を示す図である。 正の負屈折率を有する材料で形成された平板450の上に形成した平板形状の負屈折率媒質301を用いた落射型顕微鏡302の例を示す図である。
符号の説明
301…負屈折率媒質、302…落射型顕微鏡、303…光源、304…照明レンズ、305…半透鏡、306…対物レンズ、306−1、306−2…レンズ、307…物体(標本)、308…接眼レンズ、309…眼、340…フォトニック結晶。

Claims (10)

  1. 物体の側から、負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、前記光学素子に続いて配された結像光学系と、を有する光学装置であって、
    前記物体は、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子によって中間結像点として結像され、その結像された中間結像点は前記結像光学系によって再結像され、
    前記中間結像点から前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の像側の表面までの距離が0.1λ/A(但し、Aは前記結像光学系の中間結像点に於ける開口数である)以上であることを特徴とする光学装置。
  2. 物体の側から、負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、前記光学素子に続いて配された結像光学系と、を有する光学装置であって、
    前記物体は、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子によって中間結像点として結像され、その結像された中間結像点は前記結像光学系によって再結像され、
    前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子にもっとも近い前記結像光学系の光学面から、前記中間結像点までの距離が0.1λ/A(但し、Aは前記結像光学系の中間結像点に於ける開口数である)以上であることを特徴とする光学装置。
  3. 光源と、前記光源によって照射される物体と、前記物体から放射される光を伝播する負屈折を示す媒質で形成された光学素子と、前記光学素子に続いて配された結像光学系と、を有する光学装置であって、
    前記物体は、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子によって中間結像点として結像され、その結像された中間結像点は前記結像光学系によって再結像され、
    前記物体と、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の前記物体側の表面との距離が0.1λ以上であることを特徴とする光学装置。
  4. 前記中間結像点から前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の像側の表面までの距離が0.005mm以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光学装置。
  5. 前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の屈折率nは、 ―1.1<n<―0.9の範囲にあることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光学装置。
  6. 前記光学素子と前記結像光学系との間、及び前記光学素子と前記物体との間は、液体で満たされており、前記液体の屈折率をnL とし、前記光学素子の真空に対する屈折率をnvとしたときに、nv =−nLであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の光学装置。
  7. 前記結像光学系は、屈折率が正の材料でできた第2の光学素子を有し、前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子は、前記第2の光学素子上に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光学装置。
  8. 前記光源と前記物体との間に、前記物体を支持する透明媒体を備え、
    前記光源は、前記透明媒体に対して全反射をする角度で入射することを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  9. 前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子の厚さtが、
    (17) 0.1mm≦t≦300mm
    (18) 0.01mm≦t≦300mm
    (19) 1100nm≦t≦200mm
    (20) 100nm≦t≦50mm
    のいずれか1つの条件を満たすことを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載の光学装置。
  10. 前記負屈折を示す媒質で形成された光学素子としてフォトニック結晶を用い、かつ当該フォトニック結晶の回転対称性の最も良い軸が前記光学系の光軸方向を向いていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の光学装置。
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