JP2006301345A - レンズ及び光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】負屈折率媒質を用いて、物体の拡大像あるいは縮小像を作ることのできる光学系を提供すること。
【解決手段】負屈折を示す媒質301で形成されたレンズ410であって、2つの曲面S1 ,S2を有し、そのうちの一つが回転放物面または回転双曲面または放物線または双曲線である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンズ及びレンズを含む光学系、並びにレンズを含む光学装置に関する。
光あるいは電磁波を用いた光学素子、撮像光学系、観察光学系、投影光学系、信号処理系等の光学系及びそれらを用いた光学装置が従来より知られている。これらの光学系は光あるいは電磁波の波動性のために生ずる回折の為に、解像が制限される欠点があった。
そこでこの回折限界を越える結像を実現する技術として以下の非特許文献2,5等では負屈折率媒質を用いることが記されている。
図9は、このような結像を実現する技術の一例を説明するための図であり、負屈折率媒質301で形成された平行平板380による結像を示したものである。図9において、
0 …物点と平板380の左側面の距離
0′…像点と平板380の右側面の距離
t…平板380の厚さ
i…入射角
r…屈折角
s …負屈折率媒質301の真空に対する屈折率
とする。
平板380の周囲の真空に対する屈折率はn0 であり真空の場合n0 =1である。図9はn0 =1,ns =−1の場合を示している。
矢印は物体から出た光のうちの放射光成分を示している。非特許文献2によれば屈折の法則が成り立つから
0 sin i=ns sin r …式101
であり、n0 =1,ns =−1とすれば
r=−i …式102
となる。従って、
0 +t0′=t …式103
を満たすt0′のところに放射光成分の光は像点として結像する。
一方、物点から出たエバネッセント波も式103を満たすt0′のところで、物点と等強度になる。物体から出たすべての光が像点に集るので回折限界を越える結像が実現する。これを完全結像と呼ぶ。完全結像は負屈折率媒質301の周囲が真空でなくても、式103かつ
s =−n0 …式104
を満たせば実現することが以下の非特許文献2により知られている。
光学系の仕組みと応用、73−77,166−170 オプトロニクス社、2003年 J.B.Pendry Phys.Rev.Lett.,Vol 85,18(2000)3966-3969 M.Notomi Phys.Rev.B.Vol 62(2000)10696 V.G.Veselago Sov.Phys.Usp.Vol.10,509-514(1968) L.Liu and S.He Optics Express Vol.12 No.20 4835-4840(2004) 佐藤・川上 オプトロニクス 2001年7月号 197ページ US 2003/0227415 A1 US 2002/0175693 A1
しかしながら、図9の光学系では結像倍率が1であり、拡大像、あるいは縮小像が得られない欠点があった。
この点に鑑みるに本発明は負屈折率媒質を用いて、物体の拡大像あるいは縮小像を作ることのできる光学系を提供するものである。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、凸または凹形状のなめらかな非球面あるいは円でない曲線を有する。
また、本発明の第2の態様は、負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、2つの光学面を有し、そのうちの一つが回転放物面または回転双曲面または放物線または双曲線である。
また、本発明の第3の態様は、負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、凸面を互いに向かい合わせた2つの軸を共有する回転放物面を有する。
また、本発明の第4の態様は、負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、回転双曲面と球面とを互いの凸面が向かい合うように配置する。
また、本発明の第5の態様は光学系であって、第1から第4の態様のいずれかに記載のレンズと、正の屈折率媒質で形成された光学素子とを有する。
また、本発明の第6の態様は光学系であって、前記回転放物面、または放物線、または回転双曲面、または双曲線、または球面、または円の焦点近傍で
Figure 2006301345
の関係を満たす位置に物体または光源を配置した請求項1から5のいずれか1つに記載のレンズを備える。
また、本発明の第7の態様は光学系であって、負屈折を示す媒質で形成された光学素子を有する光学系であって、曲面形状の光学面を含み、
Figure 2006301345
及び、
Figure 2006301345
を満たす。
本発明によれば、負屈折率媒質を用いて、物体の拡大像あるいは縮小像を作ることのできる光学系が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を説明するための図であり、2つの光学面としての曲面S1 ,S2 を備えた負屈折率媒質301で形成されたレンズ410である。3次元の場合、S1 ,S2 は共にZ軸を回転軸とする回転放物面の形状をしており、2つの軸を共有する凸面を互いに向かい合わせた配置になっている。2次元の場合はS1 ,S2 はZ軸を軸とする放物線である。
以下3次元の場合について説明をしていくが、2次元の場合も同様である。図1でx軸の正の方向は紙面の表から裏に向う方向である。参照符号100が付された記号がそれを表わしている。曲面S1 の放物面の焦点をP1 とする。曲面S2 の放物面の焦点をP2 とする。P1 ,P2 はZ軸上にある。Z軸は光軸である。Z軸と面S1 の交点をV1 とする。Z軸と面S2 の交点をV2 とする。P1 とV1 の距離をf1 とする。P2 とV2 の距離をf2 とする。f1 >0,f2 >0である。
基準面をKで表わすことにする(2次元の場合Kは基線である。)。KとZ軸の交点をQとする。KはQでZ軸と直交する。そしてV1 とQの距離がf1 、V2 とQの距離がf2 となるようにV1 とV2 の距離dを選ぶとなお良い。dはレンズ410の厚さにほかならない。
Z軸に対して角θをなす、P1 から出た光線Cを考える。CとS1 の交点をU1 とする。CとS2 の交点をU2 とする。点U1 におけるCの入射角をi1 とする。点U1 におけるCの屈折角をr1 とする。点U2 におけるCの入射角をi2 とする。点U2 におけるCの屈折角をr2 とする。
負屈折率媒質301の真空に対する屈折率をns とする。レンズ410の周囲の媒質の真空に対する屈折率をn0 とする。CとKの交点をYとする。
今後、図1で
s =−n0 …式104
の場合を考えることにする。
屈折の法則により
s sin r1 =n0 sin i1 …式160
であるから式104を用いて
1 =−i1 …式161
を得る。
すると面S1 はP1 を焦点とする回転放物面であるから面S1 で屈折後の光線CはZ軸に平行となる。
つまり線分U1 2 はZ軸に平行である(以下点を表わす記号を2つ並べた場合は2点を結ぶ線分を表わすものとして、“線分”という用語を省略する。)。
点U2 に於る屈折についても同様に
2 =−i2 …式162
が成り立つのでS2 で屈折後のCは面S2 の焦点であるP2 を通過することになる。
以上は任意のθについて成り立つから点P1 に物点を置いたとすれば、物点から出た光の放射光成分はすべてP2 に無収差で結像することになる。
この時結像倍率βは
Figure 2006301345
で与えられる。
面S1 ,S2 の形状を変えることでf1 ,f2 は任意に選べるから、レンズ410を用いることで任意倍率の無収差結像光学系が得られるのである。
Figure 2006301345
とすれば拡大像又は縮小像が得られるので良い。
|β|>2 …式163−3
とすれば大きな拡大像が得られるのでなお良い。
|β|>5 …式163−4
とすればさらに良い。
|β|>1/2 …式163−5
とすれば縮小像が得られるのでなお良い。
|β|<1/5 …式163−6
とすればなお良い。
もちろん|β|=1 …式163−7
でもよい。
図1の系は顕微鏡の対物レンズ、ステッパー、光ディスク、テレビカメラ、デジタルカメラ、光LSI等に用いることができる。
実施例としては
1 =1mm
2 =5mm
d=6mm
0 =1(真空)
s =−1
NA(入射側開口数0.98)
MWD1 =0.2mm , MWD2 =4mm
β=−5
λ=488nm (λは光の波長)
ここでMWDというのは機械的作動距離(mechanical-working-distance)のことで、P1 からレンズ410の最もP1 寄りの部分AまでをZ軸に平行にはかった距離をMWD1 とする。AがP1 よりも右側にあれば、物体のある平面がレンズ410とぶつかることなく観察できる。従って
MWD1 >0 …式164
であることが望ましい。
MWD1 >0.1mm …式165
とすればなお良い。
MWD2 はレンズ410の最もP2 寄りの部分BからP2 までをZ軸に平行に測定した距離のことであり、像平面とレンズ410とがぶつからないために
MWD2 >0 …式164−2
であることが望ましい。
MWD2 >0.1mm …式165−2
とすればなお良い。
d=f1 +f2 …式165−3
であるが、多少の誤差は許容される。
0.9(f1 +f2 )<d<1.1(f1 +f2 ) …式165−4
であれば高精度の結像が可能である。
0.7(f1 +f2 )<d<1.3(f1 +f2 ) …式165−5
であれば実用上充分な結像が得られる。
用途によっては
0.5(f1 +f2 )<d<2(f1 +f2 ) …式165−6
でもよい。
次にP1 に置いた物点から出射される光の光路長について考える。
放物面あるいは放物線の定義より、
1 1 =U1 Y …式166
YU2 =U2 2 …式167
が成り立つ。
従って、P1 1 +U2 2 =U1 Y+YU2 …式168
である。
正の屈折率媒質中ではエバネッセント波は指数関数的に増加し、負の屈折率媒質中ではエバネッセント波は指数関数的に減衰する。
式168の右辺は正の屈折率媒質中の光路長であり、式168の左辺は負の屈折率媒質中の光路長であり、両者が等しく、かつ式104が成り立っているので、光路長すべての和は0である。
Figure 2006301345
とするのがよい。|ns /n0 |の値がこの範囲内であれば結像性能の低下は少ないからである。光学系の用途によっては
Figure 2006301345
でも良い。
なお放射完成分の無収差結像を目的とする場合は式165−3,式165−4,式165−5は満たされなくてもよい。
図1の例で屈折率を反転させても良い。つまり、S1より左側の空間を負屈折率媒質で満たし、S2より右側の空間を負屈折率媒質で満たし、S1とS2の間の空間を正の屈折率媒質で満たしてもよい。式104が成り立てば無収差結像が実現する。
あるいは、S1より左側でかつP1を通りZ軸に垂直な平面より右側の空間を負屈折率媒質で満たして一つのレンズとし、S2より右側でかつP2を通りZ軸に垂直な平面より左側の空間を負屈折率媒質で満たしてもう一つのレンズとし、S1とS2の間の空間を正の屈折率媒質で満たしても良い。式104が成り立てば無収差結像が実現する。
図1のレンズ410では、面S1 ,S2 の形状を回転放物面としたが、球面で近似してもよい。
面S1 の曲率半径をR1 、面S2 の曲率半径をR2 とすればR1 <0,R2 >0であり
Figure 2006301345
である。
d=1/2(|R1 |+|R2 |) …式172
とすればなおよい。
2次元の場合は球面の代わりに円にすればよい。式165−3,式165−4,式165−5,式165−6は円、球面の場合でも成り立つ。
図1の例でP2 の位置に撮像素子408−2を置けば撮像装置ができる。無収差で、拡大像、あるいは縮小像が得られるのが特徴である。テレビ観察のできる顕微鏡,デジタルカメラ,テレビカメラ等が得られる。
また図1の例でP1 の位置にランプ,LED等の光源を置けばP2 の位置に焦光する照明光学系が得られる。顕微鏡,内視鏡等の光源装置に用いることができる。
さらに図1の例でP2 にフォトマスクを置き、P1 にウェハを置き右側から照明光を照射すればLSI等の製造に用いられるステッパー(投影露光装置)が得られる。ステッパー光学系はリソグラフィー光学系とも呼ばれる。
図2は、本発明の第2実施形態を説明するための図であり、レンズ410を用いた顕微鏡422を示している。光源303から出た光は照明レンズ423によって焦光され標本307を照らす。標本307で散乱された光は対物レンズとしての機能をもつレンズ410によって結像され、鏡424で光路を曲げられI.P.に実像を作る。標本307はP1 に、I.P.はP2 に対応する。そして接眼レンズ308によって拡大され眼309で拡大像を見ることができる。
あるいは接眼レンズ308の後方に設けられたテレビカメラ425で拡大像を撮像することもできる。ここで426は撮像レンズ、408は固体撮像素子、427は電子回路、428は表示装置である。
接眼レンズ308,撮影レンズ426はガラスあるいはプラスチック等の正の屈折率を有する媒質でできている。
顕微鏡422は1気圧の空気中に置かれており、
s =−1.0003
0 =1.0003
λ=500nm
|β|=20
である。
図2の光学系で、標本307の代わりに光ディスク323を、鏡424の代わりに半透鏡305を、IPの位置にフォトディテクター324を配置し、さらに、光源321の位置に半導体レーザ等の光源を置けば光ディスク光学装置が得られる。無収差で大きなNAが得られるのが特徴である。
図3は本発明の第3実施形態を説明するための図であり、負屈折率媒質301で形成されたレンズ412を用いた照明光学系413である。レンズ412の左側の面413は回転放物面であり、レンズ412の右側の面414は平面である。照明光学系413の軸はZ軸である。
光源415は照明光学系413の焦点P1 に配置されており、光源415から発せられた光は照明光学系413で屈折され、Z軸に平行な光となって出射される。この光学系では倍率βは無限大である。そして無限遠に無収差結像が行なえる。
従来の反射笠を用いた照明系に比べ、光源自体が光路のじゃまをすることがなく効率の良い照明光学系が実現できる。
光入射側のNAを1以上、つまりθ≧90°とすることも容易である。面414の形状は曲面、フレネル面等でもよい。光源としてはハロゲンランプ,キセノンランプ、LED,半導体レーザー,光ファイバーの出射端,光導波路,スーパールミネッセントダイオード等を用いることができる。この照明光学系413の例では、レンズ412の周囲は空気であり、ns =−1.0003,n0 =1.003,θ=110°,P1 =10mm,λ(波長)は350nm〜700nmである。
照明光学系413の形状は球面で近似してもよく、その場合の曲率半径をR1 とすれば
Figure 2006301345
である。
2次元の場合、照明光学系413の形状は放物線又は円となる。
図3の例で式164を満すようにしてもよい。図3の照明系は、例えばLEDと組合せて、表示用,ランプと組合せて探照燈,顕微鏡の光源,内視鏡の光源,光通信の光源,光ディスクの光源等に用いることができる。
照明光学系によって投光したい距離が有限距離の場合、照明光学系413の形状をZ軸を長軸とする回転双曲面あるいは双曲線(2次元の時)としてもよい。この場合でも光源の位置は双曲面,双曲線の一方の焦点である。双曲面を有する負屈折率媒質よりなるレンズについては図4を参照して後述する。
図3の光学系において、逆に右側より光を入射しP1 の位置に撮像素子408−2を配置すれば無収差の撮像装置が得られる。出射側の開口数が大きく明るい撮像装置が得られる。
デジタルカメラ,テレビカメラ等に用いることができる。あるいは図3の光学系でP1 の位置の光源を取りはらい、P1 の左側に接眼レンズ308を置き、右側から光線を入射させれば望遠鏡ができる。なお式164,式165,式169,式169−2は図3の系にも適用してもよい。用途によっては面414の形状を曲面としてもよい。
図4は本発明の第4実施形態を説明するための図であり、負屈折率媒質301より成る回転双曲面S1 を有するレンズ450を含む光学系452である。レンズ451は負屈折率媒質301よりなる球面を有するレンズである。
1 ,P2 は回転双曲面(2次元の場合は双曲線)の焦点である。S1 の回転軸(2次元の場合は軸)はZ軸である。S1 はレンズ450の左面、S2 はレンズ450の右面、S3 はレンズ451の左面、S4 はレンズ451の右面である。
i (i=1,2,3,4)はSi とZ軸の交点である。Ui はP1 から出た光線CとSi との交点である。S2 ,S3 ,S4 はすべてP2 を球心とする球面(2次元の場合は円)でありその半径をRi とする。Ri >0(i=2,3,4) …式180である。
i はVi とVi+1 の距離である。d4 はV4 とP2 の距離である。gはP1 とV1 の距離である。
ここで
1 =g …式181
3 =d2 +d4
=1/2(P1 2 −2g) …式182
となるようにd1 ,d3 は選んである。
レンズ450の真空に対する屈折率をns 、レンズ451の真空に対する屈折率をn2 、レンズ450,451の周囲の屈折率をn0 とする
s =−n0
2 =−n0 …式184
となるようにns ,n2 を選ぶ。
従って
2 =ns …式185
である。
1 ,r1 の定義はそれぞれU1 での入射角、屈折角である。
式181から
2 =P1 2 −2g …式185−2
が得られる。
仮にS2 ,S3 ,S4 が無いとする。屈折の法則によりri =−i1 でありかつ回転双曲面,双曲線の幾何学的性質によりθによらずCはP2 を通る。
2 ,S3 ,S4 があっても、それらの面はP2 を球心とする同心の面であるからU2 ,U3 ,U4 でCは各面と直交し、屈折はおこらず、やはりCはP2 を通る。このため、レンズ451があってもなくてもレンズ450によってP1 から出た光線は無収差でP2 に結像することになる。従ってP1 から出た光の放射光成分はP2 に集まる。P2 にP1 の実像が形成されるのである。このとき、倍率βは、
Figure 2006301345
で与えられる。
次にP1 から発せられた光の光路長について考える。レンズ451がある場合を考える。回転双曲面(2次元では双曲線)の定義により
1 1 =U1 2 …式186
である。また
3 4 =U2 3 +U4 2 …式187
=d3
=d2 +d4
が成り立つ。
このため光線Cの正の屈折率媒質中の光路長は負の屈折率媒質中の光路長と等しくなる。実用的には式181にかわって
0.7g≦d1 ≦1.4g …式181−2
であればよい。
用途によっては
0.3g≦d1 ≦2.5g …式181−3
でも許容される。
また実用的には式185−2にかわって
0.7(P1 2 −2g)≦R2 ≦1.5(P1 2 −2g) …式185−2−1
であればよい。
用途によっては
0.3(P1 2 −2g)≦R2 ≦3(P1 2 −2g) …式185−2−2
でも許容される。
また実用的には式182にかわって、
0.35(P1 2 −2g)≦d3 ≦0.8(P1 2 −2g) …式182−2
であればよい。
用途によっては
0.15(P1 2 −2g)≦d3 ≦1.6(P1 2 −2g) …式182−3
でも許容される。また、レンズ451は複数の同心球面に分割されていてもよい。また、それらの厚さの和が
Figure 2006301345
に等しければよい。
特別な場合としてd2 =0、とし、d3 =d4
としてもよい。つまり、レンズ450とレンズ451を1つのレンズにしたのである。このとき
Figure 2006301345
が成り立つ。この場合V1 4 はレンズ450の厚さを表わしている。実用上は
0.35P1 2 ≦V1 4 ≦0.8P1 2 …式188−2
であればよい。
用途によっては
0.15P1 2≦V1 4 ≦1.5P1 2 …式188−3
でもよい。
図4の光学系の用途は図1、図2、図3の例と同じである。
またP2 に物体を置き、P1 に結像させてもよい。
面S1 は半径−2gの球面で近似してもよい。
式163−2,式163−3,式163−4,式163−5,式163−6,式164,式165,式164−2,式165−2は図4の例にも適用できる。
式169,式169−2は450について適用でき、かつns をn2 で置きかえれば451についても適用できる。
後述の式173,式174はf1 をgで置きかえれば適用できる。
図4の光学系の実施例としては、
g=100μm(マイクロメートル)
1 2 =500μm
2 =30μm
3 =150μm
4 =120μm
2 =300μm
θ=80°
s =−1.00028
2 =−1.00028
0 =1.00028
λ=1.5μm
図4の光学系は光ピックアップ、光LSI、顕微鏡、リソグラフィー光学系等に用いることができる。
物点あるいは物体、あるいは光源の、P1 からのZ方向のずれの許容値Δについて述べる。
Figure 2006301345
であれば通常の光学装置の利用目的には充分である。
Figure 2006301345
でも用途によっては許容できる。
なお回転双曲面,双曲線の場合、f1 はgで置きかえるものとする。
図4の系で屈折率を反転させても良い。つまり、S1から左側の空間、S2とS3の間の空間、S4から右側の空間、を負屈折率媒質で満たし、S1とS2の間の空間、S3とS4の間の空間を正の負屈折率媒質で満たしてもよい。式104を満たせば無収差結像が実現する。
さらに、P1を通りZ軸に垂直な平面より右側でかつ、S1より左側の空間を負屈折率媒質で満たし、一つのレンズとしてもよい。このとき、S1の右側かつS2の左側の空間は正の屈折率媒質とする。式104を満たせば無収差結像が実現する。
図5を参照してほしい。一般に物点Eから発せられた光が像点Gに結像する時、放射光成分については
Figure 2006301345
が成り立つ必要がある。これはフェルマーの最小時間定理である。式200でn(r)は光路上の位置ベクトルrにおける屈折率を表わす。
dsは光路に沿った線素を表わす。
Figure 2006301345
とすれば
Figure 2006301345
である。
積分記号の前のδは光路の変分を表わす。一方、エバネッセント波成分については物体面の垂直方向に出た光に対して
Figure 2006301345
が成り立つことが望ましい。これは図1、図4、図9の例でもZ軸上で満たされている。式203が成り立つためには光路上に負屈折率媒質と正の屈折率媒質の両方が存在することが必要である。
実用的には式200に代わり
Figure 2006301345
でもよい。用途によっては、
Figure 2006301345
まで許容される。同様に、式203に代わり、
Figure 2006301345
でもよい。用途によっては、
Figure 2006301345
まで許容される。λは用いる光の波長である。
図6のようにN面からなる光学系を考える。ni はi面とi+1面の間の媒質の屈折率である。iは0以上N以下の整数である。このような光学系で、より良い結像が成り立つには式200かつ式203が成り立つことが望ましい。
3つ以上の曲面を含む光学系にすれば収差の除去がしやすくなり有利である。
また曲面は非球面にすれば、諸収差の補正のために有利である。また、結像関係としては、像をリレーしない光学系にする方が収差が良くなるので良い。ここで、リレーするというのは、一度結像した像をさらに結像するという意味であり、図9の光学系が該当する。niには符号が反対で絶対値の等しいものが含まれることが望ましい。例えば、n0=1、n1=−1、n2=2、n3=−2等である。本願に共通して言えることであるが、負屈折率物質としては、屈折率の均一な媒質を用いれば製作が容易で良い。
図6の例にも、式200−2、200−3、203−2、203−3は同様にして適用される。
なお本願で円,放物線,双曲線,楕円と述べた場合、それぞれ円筒面,円筒放物面,円筒双曲面,円筒楕円面も含むものとする。また本願では球面又は円の半径の符号は、左に凸の場合を正としている。つまり−Z軸方向に凸の場合を正としている。
回転放物面、回転双曲面、回転楕円面、円筒放物面、円筒双曲面、円筒楕円面はいずれもなめらかな非球面の例である。
放物線、双曲線、楕円はいずれもなめらかな円でない曲線である。
本発明の2次元の光学系、光学素子は光回路、光IC、光LSI等の光信号処理系に用いるとよい。
また本願で光という用語を用いた場合、任意の振動数の電磁波も含むものとする。特に波長をλとするとき、
100nm≦λ≦20cm …式280
の電磁波について用いると、実用上メリットが大きい。
紫外光,可視光,近赤外光,赤外光,遠赤外光,テラヘルツ波,マイクロ波等に利用すると良い。負屈折率媒質の持つ色収差の影響を軽減するためには単一波長の光あるいは波長域の狭い光(例えば幅100nm以下)を用いると良い。
以下、本発明に共通して言える内容を述べる。負屈折率媒質301の具体的な物質としてはフォトニック結晶が挙げられる。図7は、フォトニック結晶340の第1の具体例を示し、図8は、フォトニック結晶340の第2の具体例を示している。図7,図8に示すように、フォトニック結晶340はλ〜数分の1λ程度の周期的な構造を持つ物質で、リソグラフィー等によって作られる。材質はSiO2 、アクリル、ポリカーボネート等の合成樹脂などの誘電体、GaAs等である。ここでλは使用する光の波長である。図中のX,Y,Z方向の繰返しの周期Sx,Sy,Szの値がλ〜数分の1λ程度の値を持つ。フォトニック結晶のバンド端近傍で負屈折率を実現することができることが知られている(非特許文献3を参照のこと)。図のz方向を光学系の光軸とするのが良い。
Z軸はフォトニック結晶の回転対称性の最も良い軸の方向である。
Sx,Sy,Szは次式のいずれかを満すことが望ましい。
λ/10<Sx<λ …式(5−1)
λ/10<Sy<λ …式(5−2)
λ/10<Sz<λ …式(5−3)
Sx,Sy,Szの値が上限を越えても下限を下回ってもフォトニック結晶として機能しなくなる。
用途によっては、
λ/30<Sx<4λ …式(5−4)
λ/30<Sy<4λ …式(5−5)
λ/30<Sz<4λ …式(5−6)
のいずれかを満せばよい。
負屈折率媒質についてであるが、媒質の比誘電率εが負で、かつ、媒質の比透磁率μが負のとき、媒質の屈折率が
Figure 2006301345
になることが知られている。
また、負屈折率媒質としては、負屈折を示す物質、近似的に負の屈折を示す物質、例えば銀、金、銅等の薄膜、特定の偏光方向について負屈折率を示す物質、誘電率εがほぼ−1の物質の薄膜等を用いてもよい。
また、負屈折率媒質のことを左手系材料(Left handed material)と呼ぶこともある。本願ではこれら負屈折率媒質、左手系材料、近似的に負の屈折を示す物質、特定の偏光方向について負屈折率を示す物質、誘電率εがほぼ−1の物質の薄膜等をすべて含めて負屈折を示す媒質と呼ぶことにする。完全結像を示す物質も負屈折を示す媒質に含まれる。また、誘電率εがほぼ−1の物質の薄膜の場合、
−1.2<ε<−0.8 …式(5−7)
を満たすとよい。用途によっては、
−1.6<ε<−0.5 …式(5−8)
でもよい。
用いる光の波長としては主に単色光を用いた例を実施形態で述べたが、これに限らず連続スペクトルの光源、白色光源、複数の単色光の和、スーパールミネッセントダイオード等の低コヒーレンス光源等を用いてもかまわない。
波長としては空気中でも伝送可能なこと、光源が入手しやすいことから等から、0.1μm〜3μmを用いるのがよい。可視波長ならばさらに利用しやすいので良い。波長を0.6μm以下にすれば、解像が向上するのでなお良い。
なお、負屈折率媒質を含む光学系の光軸に沿って計測した長さは20m以下とすれば、光学系及び光学装置が製作しやすいのでなお良い。
また、本願の図1の実施形態に示されている例では、結像光学系(410等)に対する物点(P1 等)あるいは像点(P2 等)と、結像光学系までの距離はいずれも有限である特徴がある。また、物点と像点とを入れ替えても結像関係を満たすのでそのような光学系も本願に含まれる。
また、本願で完全結像という用語を用いたが、これは100%完全な結像が行われない場合、例えば50%解像が向上している場合、も含むものとする。つまり、例えば、通常の回折限界よりは解像力はある程度向上している、というような場合も含めるものとする。
最後に、本実施形態で用いられた技術用語の定義を述べておく。
光学装置とは、光学系あるいは光学素子を含む装置のことである。光学装置単体で機能しなくてもよい。つまり、装置の一部でもよい。
光学装置には、撮像装置、観察装置、表示装置、照明装置、信号処理装置、光情報処理装置、投影装置、投影露光装置、等が含まれる。
撮像装置の例としては、フィルムカメラ、デジタルカメラ、PDA用デジタルカメラ、ロボットの眼、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ、テレビカメラ、動画記録装置、電子動画記録装置、カムコーダ、VTRカメラ、携帯電話のデジタルカメラ、携帯電話のテレビカメラ、電子内視鏡、カプセル内視鏡、車載カメラ、人工衛星のカメラ、惑星探査機のカメラ、宇宙探査機のカメラ、監視装置のカメラ、各種センサーの眼、録音装置のデジタルカメラ、人工視覚、レーザ走査型顕微鏡、投影露光装置、ステッパー、アライナー、光プローブ型顕微鏡等がある。デジカメ、カード型デジカメ、テレビカメラ、VTRカメラ、動画記録カメラ、携帯電話のデジタルカメラ、携帯電話のテレビカメラ、車載カメラ、人工衛星のカメラ、惑星探査機のカメラ、宇宙探査機のカメラ、録音装置のデジタルカメラなどはいずれも電子撮像装置の一例である。
観察装置の例としては、顕微鏡、望遠鏡、眼鏡、双眼鏡、ルーペ、ファイバースコープ、ファインダー、ビューファインダー、コンタクトレンズ、眼内レンズ、人工視覚等がある。
表示装置の例としては、液晶ディスプレイ、ビューファインダー、ゲームマシン(ソニー社製プレイステーション)、ビデオプロジェクター、液晶プロジェクター、頭部装着型画像表示装置(head mounted display:HMD)、PDA(携帯情報端末)、携帯電話、人工視覚等がある。
ビデオプロジェクター、液晶プロジェクター、等は投影装置でもある。
照明装置の例としては、カメラのストロボ、自動車のヘッドライト、内視鏡光源、顕微鏡光源等がある。
信号処理装置の例としては、携帯電話、パソコン、ゲームマシン、光ディスクの読取・書込装置、光計算機の演算装置、光インターコネクション装置、光情報処理装置、光LSI、光コンピュータ、PDA等がある。
情報発信装置とは、携帯電話、固定式の電話、ゲームマシン、テレビ、ラジカセ、ステレオ等のリモコンや、パソコン、パソコンのキーボード、マウス、タッチパネル等の何らかの情報を入力し、送信することができる装置を指す。
撮像装置のついたテレビモニター、パソコンのモニター、ディスプレイも含むものとする。
情報発信装置は、信号処理装置の中に含まれる。
撮像素子は、例えばCCD、撮像管、固体撮像素子、写真フィルム等を指す。また、平行平面板はプリズムの1つに含まれるものとする。観察者の変化には、視度の変化を含むものとする。被写体の変化には、被写体となる物体距離の変化、物体の移動、物体の動き、振動、物体のぶれ等を含むものとする。撮像素子、ウエハー、光ディスク、銀塩フィルム、等は結像部材の例である。
拡張曲面の定義は以下の通りである。
球面、平面、回転対称非球面のほか、光軸に対して偏心した球面、平面、回転対称非球面、あるいは対称面を有する非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称面のない非球面、自由曲面、微分不可能な点、線を有する面等、いかなる形をしていても良い。反射面でも、屈折面でも、光になんらかの影響を与えうる面ならば良い。
本発明では、これらを総称して拡張曲面と呼ぶことにする。
結像光学系とは、撮像光学系、観察光学系、投影光学系、投影露光光学系、表示光学系、信号処理用光学系等を指す。
撮像光学系の例としてはデジタルカメラの撮像用レンズがある。
観察光学系の例としては顕微鏡光学系、望遠鏡光学系等がある。
投影光学系の例としてはビデオプロジェクターの光学系、リソグラフィー用の光学系、光ディスクの読み出し、書き込み光学系、光ピックアップの光学系等がある。
投影露光光学系の例としてはリソグラフィー用の光学系がある。
表示光学系の例としてはビデオカメラのビューファインダーの光学系がある。
信号処理光学系の例としては光ディスクの読み出し、書き込み光学系、光ピックアップの光学系がある。
光学素子とはレンズ、非球面レンズ、鏡、ミラー、プリズム、自由曲面プリズム、回折光学素子(DOE)、不均質レンズ等を指すものとする。平行平板も光学素子のひとつである。
(付記)
0.負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、凸または凹形状のなめらかな非球面あるいは円でない曲線を有するレンズ。
1.負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、2つの光学面を有し、そのうちの一つが回転放物面または回転双曲面または放物線または双曲線である事を特徴とするレンズ。
1−1.負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、凸形状の回転放物面または回転双曲面または凸形状の放物線または双曲線を有するレンズ。
1−3.負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、凸形状の回転放物面または回転双曲面または凸形状の放物線または双曲線と平面を有するレンズ。
1−4.負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、2つの光学面を有し、そのうちの一つが凹形状の回転放物面または回転双曲面または放物線または双曲線であることを特徴とするレンズ。
2.負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、凸面を互いに向かいあわせた2つの軸を共有する回転放物面を有することを特徴とするレンズ。
3.前記回転放物面のそれぞれの焦点距離をf1 、f2 とするとき2面の間隔が式165−6を満たすことを特徴とする2に従属するレンズ。
3−1.負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、凸面を互いに向かいあわせた2つの軸を共有する回転放物面を有し、前記回転放物面のそれぞれの焦点距離をf1 、f2 とするとき2面の間隔がf1 +f2 であることを特徴とするレンズ。
4.1.乃至3−1において前記回転放物面の代わりに放物線を用いた事を特徴とするレンズ。
5.負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、凸面を互いに向かいあわせた2つの球面を有し、前記球面のそれぞれの曲率半径をR1 、R2 とするとき2面の間隔が式165−6を満たすことを特徴とするレンズ。
5−1.負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、凸面を互いに向かいあわせた2つの球面を有し、前記球面のそれぞれの曲率半径をR1 、R2 とするとき2面の間隔が(|R1 |+|R2 |)/2であることを特徴とするレンズ。
6.5.または5−1において、前記球面の代わりに円を用いた事を特徴とするレンズ。
7.式165−6を満たす2乃至6に従属するレンズ(但し、3、3−1、5、5−1を除く)。
8.負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、回転双曲面と球面とを互いの凸面が向かい合うように配置したことを特徴とするレンズ。
8−1.前記回転双曲面の回転軸上に前記球面の球心があることを特徴とする8に記載のレンズ。
8−2.式188−3または式181−3を満たす8に記載のレンズ。
8−3.式185−2−2を満たす8に記載のレンズ。
8−4.回転双曲面の代わりに双曲線、球面の代わりに円を用いた8乃至8−3に記載のレンズ。
8−5.回転双曲面または双曲線の代わりに近似球面または近似円を用いたことを特徴とする8乃至8−4に記載のレンズ。
8−6.負屈折を示す媒質で形成された凸形状の回転放物面または回転双曲面または凸形状の放物線または双曲線を有するレンズ。
8−7.負屈折を示す媒質で形成された凸形状の回転双曲面または凸形状の双曲線と平面を有するレンズ。
9.式163−2を満たす1乃至8−7に記載のレンズ。
10.式164または式164−2を満たす1乃至8−7に記載のレンズ。
11.式169−2を満たす1乃至8−7に記載のレンズ。
12.8.に記載のレンズAに加えて、負屈折を示す媒質で形成された2つの同心球面を有するレンズBを有し、8に記載のレンズAの球面の球心と、前記レンズBの球心が略一致していることを特徴とする光学系。
12−1.前記レンズBの厚さが式185−2−2を満たす12に記載の光学系。
12−2.8−7のレンズと、前記回転双曲面または双曲線の焦点についてほぼ同心の球面または円で構成されたレンズを有する光学系。
12−3.8−7のレンズと、前記回転双曲面または双曲線の焦点についてほぼ同心の球面または円で構成された負屈折率媒質よりなるレンズを有する光学系。
13.前記0乃至11に記載のレンズと正の屈折率媒質でできた光学素子とを有する光学系。
14.1に記載のレンズを有し、前記回転放物面または放物線の焦点近傍に光源を設けたことを特徴とする照明光学系。
15.前記回転放物面、または放物線を球面または円で近似したことを特徴とする14に記載の照明光学系。
16.前記回転放物面、または放物線、または回転双曲面、または双曲線、または球面、または円の焦点近傍に物体または光源を配置したことを特徴とする1乃至13に記載のレンズを備えた光学系。
17.前記回転放物面、または放物線、または回転双曲面、または双曲線、または球面、または円の焦点近傍で式174を満たす位置に物体または光源を配置したことを特徴とする1乃至13に記載のレンズを備えた光学系。
17−1.負屈折を示す媒質で形成された凸形状の回転放物面または凸形状の放物線を有するレンズ2つを有し、前記回転放物面または放物線の凸面を互いに向かい合わせたことを特徴とする光学系。
17−2.負屈折を示す媒質で形成された凸形状の回転放物面または凸形状の放物線と平面を有するレンズ2つを有し、前記回転放物面または放物線の凸面を互いに向かい合わせたことを特徴とする光学系。
17−3.前記放物面あるいは放物線の2つの軸が同一であることを特徴とする17−1または17−2の光学系。
18.負屈折を示す媒質でできた光学素子を有する光学系であって、曲面形状の光学面を含み式200−3及び式203−3を満たすことを特徴とする光学系。
19.負屈折を示す媒質と正の屈折率を有する媒質を含む光学系であって、曲面形状の光学面を含み式200−3、及び式203−3を満たすことを特徴とする光学系。
20.前記曲面形状の光学面が複数あることを特徴とする18乃至19に記載の光学系。
21.前記0乃至20に記載のレンズ、または光学系を備えた光学装置。
21−1.前記0乃至20に記載のレンズ、または光学系を備えた顕微鏡。
21−2.前記0乃至20に記載のレンズ、または光学系を備えた光ディスク装置。
21−3.前記0乃至20に記載のレンズ、または光学系を備えた観察装置。
21−4.前記0乃至20に記載のレンズ、または光学系に加えさらに撮像素子を備えた撮像装置。
21−5.前記0乃至20に記載のレンズ、または光学系を備えた投影露光装置。
22.前記負屈折を示す媒質が負屈折率媒質であることを特徴とする0乃至21−5に記載のもの。
22−1.前記負屈折を示す媒質が式169−2を満たす負屈折率媒質であることを特徴とする0乃至21−5。
23.前記負屈折を示す媒質がフォトニック結晶であることを特徴とする0乃至22−1に記載のもの。
23−1.前記負屈折を示す媒質としてフォトニック結晶を用い、かつ当該フォトニック結晶の回転対称性の最も良い軸が前記光学系の光軸方向を向いていることを特徴とする0乃至23に記載のもの。
24.前記負屈折を示す媒質が完全結像の性質を示す媒質であることを特徴とする0乃至23−1に記載のもの。
25.用いる光が単一の波長を持つ光である0乃至24に記載のもの。
本発明の第1実施形態を説明するための図である。 本発明の第2実施形態を説明するための図である。 本発明の第3実施形態を説明するための図である。 本発明の第4実施形態を説明するための図である。 物点Eから発せられた光が像点Gに結像する時における放射光成分について説明するための図である。 N面からなる光学系を示す図である。 フォトニック結晶340の第1の具体例を示す図である。 フォトニック結晶340の第2の具体例を示す図である。 負屈折率媒質301で形成された平行平板380による結像について説明するための図である。
符号の説明
301 負屈折率媒質
303 光源
307 標本
308 接眼レンズ
309 眼
408 固体撮像素子
410 レンズ
423 照明レンズ
424 鏡
425 テレビカメラ
426 撮像レンズ
427 電子回路
428 表示装置

Claims (7)

  1. 負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、凸または凹形状のなめらかな非球面あるいは円でない曲線を有するレンズ。
  2. 負屈折を示す媒質で形成されたレンズであって、2つの光学面を有し、そのうちの一つが回転放物面または回転双曲面または放物線または双曲線であることを特徴とするレンズ。
  3. 負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、凸面を互いに向かい合わせた2つの軸を共有する回転放物面を有することを特徴とするレンズ。
  4. 負屈折を示す媒質で形成された両凹形状のレンズであって、回転双曲面と球面とを互いの凸面が向かい合うように配置したことを特徴とするレンズ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のレンズと、正の屈折率媒質で形成された光学素子とを有することを特徴とする光学系。
  6. 前記回転放物面、または放物線、または回転双曲面、または双曲線、または球面、または円の焦点近傍で
    Figure 2006301345
    の関係を満たす位置に物体または光源を配置した請求項1から5のいずれか1つに記載のレンズを備えたことを特徴とする光学系。
  7. 負屈折を示す媒質で形成された光学素子を有する光学系であって、曲面形状の光学面を含み、
    Figure 2006301345
    及び、
    Figure 2006301345
    を満たすことを特徴とする光学系。
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