JP2004361725A - ソリッド型カタディオプトリック光学系 - Google Patents

ソリッド型カタディオプトリック光学系 Download PDF

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Abstract

【課題】中心遮蔽率が小さく、高い精度をもって組み立てることができるソリッド型のカタディオプトリック光学系を提供する。
【解決手段】光の進行方向より順に、光が入射する入射面Sと、入射面Sを透過した光に対して凹面を向け中央部に開口を有する主ミラーR1と、主ミラーR1によって反射した光に対して凸面を向けた2次ミラーR2とを備え、入射面Sから入射し、主ミラーR1で反射した後に、2次ミラーR2で反射し、開口を経た光を結像させる光学系において、入射面Sから主ミラーR1に至る光路及び主ミラーR1から2次ミラーR2に至る光路はレンズによって満たされ、入射面Sは、主ミラーR1の曲率中心近傍に位置し、且つ、光軸に対して回転対称且つ実質的にパワーを有さない非球面が形成されていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カタディオプトリックレンズ(反射屈折式レンズ)に関し、特に小型撮像素子用の撮像レンズとして用いるに適したカタディオプトリックレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、35mm版フィルムを使用する撮像装置では、長焦点距離レンズ、特に超望遠レンズとして、反射屈折式レンズがしばしば用いられている。35mm版フィルム用の撮像レンズとして用いられる従来の反射屈折式レンズは、該レンズの小型化を図るため、光線の入射方向より順に、入射面、主ミラー、2次ミラーが配置されている。一般には、入射面として凸面が用いられ、主ミラーとして凹面鏡が用いられ、2次ミラーとして凸面鏡が用いられ、そのパワー配置は正、正、負となっている。このような構成の反射屈折式レンズは、色収差、特に2次スペクトルの劣化を招くことなく、屈折作用のみによって長焦点距離レンズを構成する場合よりもレンズ全長を短くすることができ、操作上大変有利である。
【0003】
近年のデジタルカメラ等の小型化に伴い、その撮像素子であるCCD(電荷結合素子)も小型化が進んでいる。また、高画質への要求により撮像素子の高細密化が進み、撮像レンズの性能への要求も厳しくなってきている。このような要求を解決する一つの手段として、35mm版フィルム用の撮像レンズとして開発された超望遠タイプのカタディオプトリックレンズを、小型の撮像素子用の撮像レンズとして利用することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−316343号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、35mm版フィルム用に開発された超望遠タイプのカタディオプトリックレンズを、小型の撮像素子に適用する場合、撮像素子が2/3インチ、1/3インチ、1/4インチ、1/5インチ等と35mm版フィルムに対して非常に小さいことから、光学系に必要とされる結像性能やアライメント性能が異なり、そのままでは応用することができない。そこで、特許文献1に開示のカタディオプトリックレンズにおいては、像側のテレセントリシティーを十分に確保し、コマ収差の劣化を抑えるために、入射面を球面形状の凹面としていた。しかしながら、入射面を球面形状の凹面とすると、2次ミラーによる中心遮蔽率が大きく、結像に寄与する光束は小さくなり、像が暗くなるという問題があった。
【0006】
また、上記のカタディオプトリックレンズにおいては、像面上に到達する光は、必ずしも主ミラー、2次ミラーを順に経る正規の反射・屈折光だけではなく、光学系の内部や種々の部材等で反射した光も像面上に到達する。このような反射した光は、対象物体を結像するのに不要な迷光であるため、例えば当該光学系に長いフード等の遮光部材等を配置して、この迷光除去する必要がある。しかしながら、上記のような小型撮像素子用の撮像レンズにおいて、光学性能を高めるためには、機械的に組み立てるに際してアライメント精度上で有利となるように、より簡素化された構成であることが必要である。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、2次ミラーによる中心遮蔽率が小さく、高い精度をもって組み立てることができるソリッド型のカタディオプトリック光学系を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明は、光の進行方向より順に、光が入射する入射面と、入射面を透過した光に対して凹面を向け中央部に開口を有する主ミラーと、主ミラーによって反射した光に対して凸面を向けた2次ミラーとを備え、入射面から入射し、主ミラーで反射した後に、2次ミラーで反射し、開口を経た光を結像させる光学系において、入射面から主ミラーに至る光路及び主ミラーから2次ミラーに至る光路はレンズによって満たされ、入射面は主ミラーの曲率中心近傍に位置し且つ光軸に対して回転対称且つ実質的にパワーを有さない非球面が形成されていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。ここで、実質的にパワーを有さない非球面形状とは、その形状が略平面に近く、屈折力がごく小さいかあるいは屈折力を有さない面であって、収差補正には寄与できるような面形状を指す。
【0009】
また、本発明は、入射面から主ミラーに至る光路を満たすレンズは、入射面を有する第1レンズと、主ミラーを有する第2レンズとが貼り合わされて構成され、第1レンズと第2レンズとの貼り合わせ面に2次ミラーが形成されていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。
【0010】
また、本発明は、第1レンズと第2レンズとは、互いに異なる硝材から作られていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。
【0011】
また、本発明は、第2レンズは、その像側に第3レンズ群を有していることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。
【0012】
また、本発明は、第1レンズの中心部は、前記入射面から前記貼り合わせ面に形成された前記2次ミラーに向けて円柱状又は円錐状の穴が形成され、前記円柱状又は円錐状の穴の表面は、該表面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理が施されていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。
【0013】
また、本発明は、前記入射面から前記主ミラーに至る光路及び前記主ミラーから前記2次ミラーに至る光路を満たすレンズの側面は、該側面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理が施されていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。
【0014】
また、本発明は、前記入射面の物体側直前に開口絞りを備え、前記開口絞りの表面は、該表面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理が施されていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明のソリッド型カタディオプトリック光学系は、光の進行方向より順に、光が入射する入射面と、入射面を透過した光に対して凹面を向け中央部に開口を有する主ミラーと、主ミラーによって反射した光に対して凸面を向けた2次ミラーとを備え、入射面から入射して主ミラーで反射した後に2次ミラーで反射して開口を経た光を結像させる光学系であり、入射面から主ミラーに至る光路及び主ミラーから2次ミラーに至る光路はレンズによって満たされ、さらに、入射面は主ミラーの曲率中心近傍に位置し且つ光軸に対して回転対称且つ実質的にパワーを有さない非球面が形成されている。
【0016】
なお、上記の入射面から主ミラーに至る光路を満たすレンズは、入射面を有する第1レンズと、主ミラーを有する第2レンズとが貼り合わされて構成され、第1レンズと第2レンズとの貼り合わせ面に2次ミラーが形成されていることが望ましい。
【0017】
このように、本発明は、入射面から主ミラーに至る光路と、主ミラーから2次ミラーに至る光路が光学材料によって満たされた構成、すなわち第1レンズと第2レンズとが接合されて一体化した、いわゆるレンズブロックと呼ばれる簡素化された構成となっている。その結果、本発明は、より高い組み立て精度を確保することが可能である。また、主ミラーと2次ミラーとの間を光学材料で充填することは、両者の間に埃や水滴等、画質を損ねる異物が入らないので好都合である。また、上記構成により、入射面は光軸に対して回転対称且つ実質的にパワーを有さない非球面が形成されているため、レンズの構成枚数を増やすことなく、球面収差やコマ収差が良好に補正され、高解像を実現できる。
【0018】
また、本発明においては、第1レンズと第2レンズとは、互いに異なる光学材料(硝材)から作られていることが望ましい。このような構成により、光束が主ミラー面を屈折するときに発生する軸上色収差を補正することができる。
【0019】
また、本発明においては、第2レンズの像側に、第3レンズ群が配置されていることが望ましい。このとき、第3レンズ群は、第2レンズの像側の面に対し、密着接合されても、また空気間隔を隔てて配置されてもよい。このような構成により、第1レンズ及び第2レンズの屈折率差により発生する倍率色収差等の残存収差を補正することができる。
【0020】
また、本発明においては、第1レンズの中心部に、入射面から前記貼り合わせ面に形成された前記2次ミラーに向けて、円柱状(図9(a))又は円錐状(図9(b)参照)の穴が形成され、これら円柱状又は円錐状の穴の表面は該表面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理、例えば黒色処理が施されていることが望ましい。なお、図9(a)では、第1レンズをL1、円柱状の穴をA、円柱状の穴Aの表面において黒色処理されている部分をハッチングHaで示している。また、図9(b)では、第1レンズをL1、円錐状の穴をB、円錐状の穴Bの表面において黒色処理されている部分をハッチングHbで示している。このように、第1レンズにおいて円柱状又は円錐状の穴が形成されることにより、本光学系を軽量化することができる。また、上記円柱状又は円錐状の穴の表面が黒色処理されることにより、構成部品を増加させることなく、本光学系に発生する迷光を吸収及び低減させることができる。
【0021】
また、本発明においては、図9(a)及び図9(b)に示すように、入射面から主ミラーに至る光路及び主ミラーから2次ミラーに至る光路を満たすレンズ(すなわち第1レンズ及び第2レンズ)の側面は、該側面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理、例えば黒色処理が施されていることが望ましい。さらに、入射面の物体側直前に開口絞りを備え、開口絞りの表面は該表面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理、例えば黒色処理が施されていることが望ましい。なお、図9(a)及び図9(b)では、第1レンズをL1、第2レンズをL2、開口絞りをS、開口絞りSの表面及び各レンズL1,L2の側面において黒色処理されている部分をハッチングHで示している。上記構成により、結像に寄与しない不要な迷光が黒色処理された開口絞り及び各レンズの側面で吸収・散乱され、像面に達することを大幅に低減させることができる。また、上記のように入射面の物体側直前に開口絞りを配置することにより、フレア等の画質低下を招くような外部からの有害光の侵入を防ぐことができるとともに、入射面を通過する光線角度をできるだけ抑えることができる。その結果、フレアがあまり影響を及ぼさずに、良好な画像を得ることができる
【0022】
また、本実施例では、図10(a)及び(b)に示すように、主ミラー周辺を切り欠き、この切り欠いた部分に黒色処理を施して不要な迷光を吸収させ、より良好な結像性能を得られるように構成することもできる。なお、図10(a)では円柱状に切り欠いた部分をCで示し、図10(b)は円錐状に切り欠いた部分をDで示している。
【0023】
また、上記構成の本発明のカタディオプトリック光学系において、主ミラーの曲率半径をR1、2次ミラーの曲率半径をR2、入射面と2次ミラーとの頂点間隔をd1、主ミラーと2次ミラーとの頂点間隔d2としたときに、コマ収差及び非点収差をより良好に補正するため、以下の条件式(1)が満足されることが望ましい。
【0024】
【数1】
Figure 2004361725
【0025】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、各実施例において、非球面は、サグ量をZとし、径方向高さをYとし、中心曲率半径をRとし、円錐係数をκとし、4次の非球面係数をCとし、6次の非球面係数をCとしたとき、条件式(2)で表される。
【0026】
【数2】
Figure 2004361725
【0027】
なお、各実施例において、非球面形状に形成されたレンズ面には、表中の面番号の右側に*印を付している。
【0028】
(第1実施例)
図1は、第1実施例を示し、この実施例のカタディオプトリックレンズは、焦点距離fd=40mmであり、物体側の面に非球面が形成されて像側に凸面を向けた正レンズL1と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2とが接合されて構成されている。この実施例では、正レンズL1は、物体側レンズ面が入射面Sになっており、像側レンズ面の中央部は反射膜がコーティングされて2次ミラーR2となっている。また、負メニスカスレンズL2は、像側レンズ面の周辺部は反射材がコーティングされて(中央部に開口を有する)輪帯状の主ミラーR1になっており、この主ミラーR1の中央部は反射防止膜がコーティングされている。また、正レンズL1及び負メニスカスレンズL2には、同一の光学材料が用いられている。
【0029】
このように図1に示した本発明の第1実施例における各レンズの諸元を表1に示す。表中、第1欄mは物体側からの各光学面の番号(右の*印は非球面形状に形成されているレンズ面)、第2欄rは各光学面の曲率半径、第3欄dは各光学面から次の光学面(又は像面)までの光軸上の距離、さらに第4欄ndはd線に対する屈折率、第5欄νdは各レンズ材料のアッベ数、第6欄はレンズ番号、第7欄は各光学面の記号を示している。また、表中第3欄d及び第4欄ndについては、1回反射するたびに符号を反転して表示している。また、表には条件式(1)に対応する値、すなわち条件対応値も示している。以上の表の説明は、他の実施例においても同様である。
【0030】
なお、本実施例では、使用波長としてd線(波長587.56nm)のみの単色を想定しており、したがってアッベ数は記載していない。また、面番号1が入射面S、面番号2が主ミラーR1、面番号3が2次ミラーR2に相当している。
【0031】
【表1】
Figure 2004361725
Figure 2004361725
【0032】
このように第1実施例では、上記条件式(1)が満たされることが分かる。図2に第1実施例の球面収差、非点収差及び歪曲収差、図3に横収差を示す。各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、ωは半画角を示す。各収差図において、dはd線を示している。なお、非点収差図では、実線Sはサジタル像面を示し、点線Tはメリディオナル像面を示している。また、横収差図では、半画角ωにおける、サジタル方向及びメリディオナル方向の横収差を示している。以上の収差図の説明は、他の実施例においても同様である。図2及び図3の各収差図から明らかなように、第1実施例のソリッド型カタディオプトリックレンズでは、諸収差が良好に補正され、単色のd線において優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0033】
(第2実施例)
第2実施例は、焦点距離fd=40mmで、図1に示す第1実施例と同様のレンズ構成であるが、正レンズL1と負メニスカスレンズL2には異なる光学材料が用いられている。なお、第2実施例のレンズ構成については、上記の第1実施例と同様であるため、ここでの説明は省略する。第2実施例における各レンズの諸元を表2に示す。なお、本実施例では、面番号1が入射面S、面番号2が主ミラーR1、面番号3が2次ミラーR2に相当している。
【0034】
【表2】
Figure 2004361725
Figure 2004361725
【0035】
このように第2実施例では、上記条件式(1)が満たされることが分かる。図4に第2実施例の球面収差、非点収差及び歪曲収差、図5に横収差を示す。なお、各収差図において、dはd線を、gはg線を、CはC線を、FはF線を示している。この収差図の説明は、他の実施例においても同様である。図4及び図5の各収差図から明らかなように、第2実施例のソリッド型カタディオプトリックレンズでは、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0036】
(第3実施例)
図6は、第3実施例を示し、この実施例のカタディオプトリックレンズは、焦点距離fd=40mmであり、物体側の面に非球面が形成されて像側に凸面を向けた正レンズL1と、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL2と、(負メニスカスレンズに形成されている主ミラーの中央部に接合された)物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL3とが接合された構成されている。この実施例では、正レンズL1は、物体側レンズ面が入射面Sになっており、像側レンズ面の中央部は反射膜がコーティングされて2次ミラーR2となっている。また、負メニスカスレンズL2は、像側レンズ面の周辺部は反射膜がコーティングされて(中央部に開口を有する)輪帯状の主ミラーR1になっており、この主ミラーR1の中央部は反射防止膜がコーティングされている。また、正レンズL1と負メニスカスレンズL2には同じ光学材料が用いられている。
【0037】
このように図6に示した本発明の第3実施例における各レンズの諸元を表3に示す。なお、面番号1が入射面S、面番号2が主ミラーR1、面番号3が2次ミラーR2に相当している。
【0038】
【表3】
Figure 2004361725
Figure 2004361725
【0039】
このように第3実施例では、上記条件式(1)が満たされることが分かる。図7に第3実施例の球面収差、非点収差及び歪曲収差、図8に横収差を示す。図7及び図8の各収差図から明らかなように、第3実施例のソリッド型カタディオプトリックレンズでは、諸収差(特に倍率色収差)が良好に補正され、優れた結像性能が確保されていることが分かる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、入射面に実質的にパワーを有さない非球面を形成し、主ミラーの曲率中心近傍に入射面を配置することにより、2次ミラーによる中心遮蔽率を小さくし、且つ、収差が高度に補正されたソリッド型カタディオプトリックレンズを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例及び第2実施例のソリッド型カタディオプトリックレンズを示す断面図である。
【図2】第1実施例の諸収差図である。
【図3】第1実施例の諸収差図である。図である。
【図4】第2実施例の諸収差図である。
【図5】第2実施例の諸収差図である。
【図6】本発明による第3実施例のソリッド型カタディオプトリックレンズを示す断面図である。
【図7】第3実施例の諸収差図である。
【図8】第3実施例の諸収差図である。
【図9】図9(a)は本発明に係る第1レンズにおいてその中心部に円柱状の穴が形成された例を示す断面図であり、図9(b)は本発明に係る第1レンズにおいてその中心部に円錐状の穴が形成された例を示す断面図である。
【図10】本発明に係るソリッド型カタディオプトリックレンズにおいて、不要な迷光を吸収するための遮光措置をとった他の例である。
【符号の説明】
L1〜L3 レンズ(第1〜第3レンズ)
S 入射面
R1 主ミラー
R2 2次ミラー
I 像面

Claims (7)

  1. 光の進行方向より順に、前記光が入射する入射面と、前記入射面を透過した前記光に対して凹面を向け中央部に開口を有する主ミラーと、前記主ミラーによって反射した前記光に対して凸面を向けた2次ミラーとを備え、
    前記入射面から入射し、前記主ミラーで反射した後に、前記2次ミラーで反射し、前記開口を経た光を結像させる光学系において、
    前記入射面から前記主ミラーに至る光路及び前記主ミラーから前記2次ミラーに至る光路はレンズによって満たされ、
    前記入射面は、前記主ミラーの曲率中心近傍に位置し、且つ、光軸に対して回転対称且つ実質的にパワーを有さない非球面が形成されていることを特徴とするソリッド型カタディオプトリック光学系。
  2. 前記入射面から前記主ミラーに至る光路を満たすレンズは、
    前記入射面を有する第1レンズと、前記主ミラーを有する第2レンズとが貼り合わされて構成され、
    前記第1レンズと前記第2レンズとの貼り合わせ面に前記2次ミラーが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のソリッド型カタディオプトリック光学系。
  3. 前記第1レンズと前記第2レンズとは、互いに異なる硝材から作られていることを特徴とする請求項2に記載のソリッド型カタディオプトリック光学系。
  4. 前記第2レンズは、その像側に第3レンズ群を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載のソリッド型カタディオプトリック光学系。
  5. 前記第1レンズの中心部は、前記入射面から前記貼り合わせ面に形成された前記2次ミラーに向けて円柱状又は円錐状の穴が形成され、
    前記円柱状又は円錐状の穴の表面は、該表面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理が施されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のソリッド型カタディオプトリック光学系。
  6. 前記入射面から前記主ミラーに至る光路及び前記主ミラーから前記2次ミラーに至る光路を満たすレンズの側面は、該側面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理が施されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のソリッド型カタディオプトリック光学系。
  7. 前記入射面の物体側直前に開口絞りを備え、
    前記開口絞りの表面は、該表面で生じる光の反射及び散乱を抑える処理が施されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のソリッド型カタディオプトリック光学系。
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