JP4544932B2 - 2段階変速式の回転伝達装置 - Google Patents

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Description

この発明は、入力軸を回転することにより出力軸を正逆方向へ自在に回転できるが、出力軸は大きな回転力を受けても正逆いずれの方向にも回転不能である回転伝達装置の技術分野に属し、更にいえば2段階に変速可能な回転伝達装置の技術分野に関する。
従来、出力軸を入力軸によってのみ回転可能な回転伝達装置は、本出願人が出願し、既に種々公知である。その一例として特許文献1に開示された回転伝達装置は、出力軸の回転を阻止するロックピンと、入力軸の回転を出力軸へ伝達する被回転凸部を各々独立の構成で設け、回転ロック機能と回転伝達機能の構成を夫々独立させた構成である。
特許文献2に開示された回転伝達装置は、コイルバネ形状の制動部材を制動ドラムの外周面に設置し、制動部材に過大な負荷回転力が加わる出力軸の回転に際しては、制動部材の捻りを増して、即ち制動部材を制動ドラムへ強く締め付けて大きな制動力を発生させて回転不能とし、必然的に制動ドラムは制動部材を内側から拘束する部材としても働かせて制動作用を高効率に発揮させ、座屈ないし降伏の問題を防ぎ、逆に入力軸の回転時には、制動部材の捻りを緩めることによって制動ドラムとの摩擦力を可及的に軽減して動力損失をできるだけ少なくして、軽く回転操作できる構成である。特許文献3に開示された回転伝達装置の主な構成は、前述した特許文献2の構成とほぼ同じである。
特開2000−266152号公報 特開2000−346167号公報 特開2002−174320号公報
上記特許文献1〜3に開示された回転伝達装置は、入力軸を回転して出力軸を回転させるが、入力軸の回転を止めた際に出力軸は空回りせず、操作者の意思通りの位置で回転がきっちり止まる操作性と応答性の良さに優れ、構造的にも実用的にも完成度が高い。しかし、これらの回転伝達装置は、手動ハンドルを回転させる際の負荷の大小に関する操作性についてはあまり考慮されていない。例えばビニールハウス等の換気装置に用いた場合、長手方向へ長いビニールシート巻き軸を巻き上げて開口を開く際の回転負荷は、女性や老人には負担が大きくて操作しずらく、ビニールシートを巻き上げる作業が苦痛であるといった問題があった。逆にビニールシート巻き軸を巻き下ろして開口を閉じる操作時には、重力作用が働いて手動ハンドルを軽快に回転操作できるのに、手動ハンドルと出力軸の回転比は1:1が通例で作業効率が悪いという欠点もある。
そこで本発明の目的は、例えばビニールハウス等の換気装置に用いた場合に、ビニールシート巻き軸を巻き上げるときは低速に切換えてその分だけ手動ハンドルにかかる回転負荷を軽減でき、逆にビニールシート巻き軸を巻き下ろすときには高速に切換えて作業能率を高められる2段階変速式の回転伝達装置を提供することである。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る2段階変速式の回転伝達装置は、
入力軸1を回転することにより出力軸4を正逆双方向へ自在に回転できるが、出力軸4は回転力を受けても正逆いずれの方向にも回転不能な回転伝達装置において、
前記入力軸1と一体的に回転する回転体5が設けられており、
前記回転体5の中心部には、前記入力軸1と中心線を共有する内歯車5bが形成され、この内歯車5bと同形、同大の原動歯車6aを備えたハンドル軸6が、前記原動歯車6aを前記内歯車5bの中へ進入させて噛み合い、又は前記噛み合いが離脱する位置まで軸線方向へ移動可能に設置されており、
前記回転体5の側面に、前記原動歯車6aが前記内歯車5bから離脱した位置で噛み合う複数の遊星歯車7…が設置され、更にその外周には前記各遊星歯車7…が共通に噛み合う大径の内歯車8aが固定して設けられ、前記ハンドル軸6を回転可能に且つ軸方向へ移動可能に支持する軸受けプレート11(22)に、前記ハンドル軸6が軸方向へ移動してその原動歯車6aが回転体5の内歯車5b又は遊星歯車7…と噛み合う位置を規定する位置決め機構12が設置されており、
前記ハンドル軸6の外端に手動ハンドル18が取り付けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置において、
入力軸1の端部に、同入力軸1と中心線を共有して前記ハンドル軸6が軸線方向へ移動する距離よりも少し長い中心軸1bが設けられており、該中心軸1bの外径とほぼ等しい内径で中心軸1bの長さよりも少し深い孔6bが前記ハンドル軸6の内端部からその中心線を共有して軸線方向に設けられ、該ハンドル軸6の孔6bへ前記中心軸1bが嵌め込まれていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置において、
各遊星歯車7…が共通に噛み合う大径の内歯車8aを形成した内歯車部材8の外形は四角形に形成され、ケーシング3に形成された同形、同大の四角形凹部9へ嵌め込まれ固定されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置において、
位置決め機構12として、前記ハンドル軸6に前記原動歯車6aの移動距離だけ離れた2箇所の位置に環状溝部6c、6cが形成されており、
各環状溝部6cへ出入り自在な位置決め板14が、ハンドル軸6の軸受けプレート11と該軸受けプレート11の側面に設置された補助プレート10に挟み付けられた形でハンドル軸6と直角方向に可動に設置され、この位置決め板14を常時環状溝部6cへ嵌める方向に作用力を働くバネ15が設置されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置において、
位置決め機構21として、前記ハンドル軸6に前記原動歯車6aの移動距離だけ離れた2箇所の位置に環状溝部6c、6cが形成されており、
ハンドル軸6の軸受けプレート22の内部に、環状溝部6cへ出入り自在な位置決めボール25及び該位置決めボール25を常時環状溝部6cへ押すバネ26並びに該バネ26の背後を押す調整ボルト27が設置されていることを特徴とする。
本発明に係る2段階変速式の回転伝達装置を、例えばビニールハウス等の換気装置に用いた場合に、ビニールシート巻き軸を回転してビニールシートを巻き上げるとき、即ち回転負荷が大きいときは、出力軸の回転速度を低速に切り換えてその分だけ手動ハンドルにかかる回転負荷を軽減でき、女性や老人であっても苦もなく手動ハンドルを回転できる。逆にビニールシートを巻き下ろすとき、即ち出力軸の回転負荷が小さいときには、高速に切り換えて開口の閉鎖作業を高速に行うことができる。
入力軸1と一体的に回転する回転体5を設ける。回転体5の中心部には、入力軸1と中心線を共有する内歯車5bを形成し、この内歯車5bと同形、同大の原動歯車6aを備えたハンドル軸6を、原動歯車6aを内歯車5bの中へ進入させて噛み合い、又は噛み合いが離脱する位置まで軸線方向へ移動可能に設置する。回転体5の側面には、原動歯車6aが内歯車5bから離脱した位置で噛み合う複数の遊星歯車7…を設置し、更にその外周には各遊星歯車7…が共通に噛み合う大径の内歯車8aを固定して設ける。ハンドル軸6を回転可能に且つ軸方向へ移動可能に支持する軸受けプレート11には、ハンドル軸6が軸方向へ移動してその原動歯車6aが回転体5の内歯車5b又は遊星歯車7…と噛み合う位置を規定する位置決め機構12を設置する。ハンドル軸6の外端に手動ハンドル18を取り付ける。
図1、本発明の2段階変速式回転伝達装置の実施例を分解状態で示す。但し、図面には装置の主要部分、即ち、入力軸1を回転することにより、出力軸4を正逆双方向へ自在に同一方向へ回転できるが、出力軸4の方からは大きな回転力(又は回転負荷)を与えても正逆いずれの方向にも回転不能に構成された回転伝達機構部2は、例えば上記の特許文献1〜3に開示されて既に公知であるため、説明の便宜上、その具体的な図示と説明を省略し、図1は、ケーシング3の中に既に組み込まれた実施形態を示している。前記回転伝達機構部2から突き出された入力軸1に、該入力軸1と一体的に回転する円板形状の回転体5が図7のように設けられている。即ち、前記回転体5の中心部には、図1と図2に示したように、前記回転伝達機構部2の入力軸1と中心線を共有する角孔5aと内歯車5bが回転体5の厚さを二分して一連に形成されている。図7に示すように、前記角孔5aが入力軸1の角軸部1aに嵌め込まれて一体的に回転する構成とされている。内歯車5bは、前記角軸部1aよりも外側(図7の右側)に位置する。
前記内歯車5bと同形、同大(一例として歯数が12で共通仕様)の原動歯車6aを内端に備えたハンドル軸6が、その原動歯車6aを前記内歯車5bの中へ進入させて噛み合わせ(図7参照)、又は前記噛み合いが離脱する位置(図8参照)まで軸線方向外側へ移動可能に設置されている。図7のように、前記原動歯車6aが前記内歯車5bの中に進入し噛み合っている場合、同ハンドル軸6と前記回転体5及び入力軸1はそれぞれ1:1の関係で回転する。したがって、前記入力軸1を通じて回転を伝達される前記出力軸4も、前記ハンドル軸6と1:1の回転比で同一方向へ回転する。
図1と図7及び図8に示したように、入力軸1の先端部に、同入力軸1と中心線を共有して突き出され、前記ハンドル軸6が軸線方向へ移動する距離よりも少し長く形成された中心軸1bが設けられている。一方、前記中心軸1bの外径とほぼ等しい内径で中心軸1bの長さよりも少し深い長孔6bが、前記ハンドル軸6の内端部からその中心線を共有して軸線方向に設けられており、該ハンドル軸6の長孔6bへ、前記中心軸1bが嵌め込まれている。したがって、前記ハンドル軸6の回転時に発生しやすい偏心回転等を防止して、ハンドル軸6の安定な回転運動を実現する。ハンドル軸6の外側端部は、後述する軸受けプレート11により回転及び軸方向への移動が自在に支持されている。
なお、逆にハンドル軸6の内端部に同ハンドル軸6と中心線を共有し該ハンドル軸6が軸線方向へ移動する距離よりも少し長い中心軸を設け、中心軸の長さよりも少し深い長孔を前記入力軸1の外端部からその中心線を共有するように設けた構成で実施することもできる(以上、請求項2記載の発明)。
上記回転体5において前記内歯車5bを形成したのと同じ外寄り(図7の右側)の側面に、図1と図3に示したように、前記原動歯車6aが前記内歯車5bから外方へ離脱した位置(図8参照)で噛み合う4個の遊星歯車7…が回転自在に設置されている。そして、前記の各遊星歯車7…の外周に、図5に示すように、各遊星歯車7…が共通に噛み合う大径(一例として歯数が36)の内歯車8aを備えた内歯車部材8が固定して設けられている。各遊星歯車7…が共通に噛み合う大径の内歯車8aを形成した内歯車部材8の外形は、図1と図4に示したように四角形に形成され、ケーシング3に同形、同大に形成された四角形凹部9へ嵌め込んで固定されている。
したがって、前記ハンドル軸6の原動歯車6aが、図8のように前記遊星歯車7…と噛み合うとき、ハンドル軸6の回転に伴う原動歯車6aと各遊星歯車7…との噛み合い運動は、いわゆる遊星歯車機構として知られたように回転体5を公転させるのであり、回転体5の公転とハンドル軸6の回転比は前記歯数比だと1:4になる。つまり、前記回転体5と一体的に回転する入力軸1から回転を伝達された出力軸4も、結局、前記ハンドル軸6の回転の1/4の速度比で回転することになる。逆に言えば、ハンドル軸6と連結した手動ハンドル18(図9)にかかる回転負荷を1/4に軽減できるので、女性や老人であっても苦もなく手動ハンドル18を回転操作できる。
遊星歯車7…は、図示した実施例の場合、前記内歯車5bの外周に直交四方向に4個設置した構成であるが、この限りではない。理論的には1個でも実施することができるが、2個以上であれば安定した回転運動を実現できる(以上、請求項3記載の発明)。
上記内歯車部材8の中心部には、上記ハンドル軸6の軸受け部8bが形成され、該軸受け部8bの内端部に滑り止めのゴム材9及び該ゴム材を固定させるカバー材9’が設置されている。そして、内歯車部材8の外側面に、前記ハンドル軸6を回転可能に且つ軸線方向へ移動可能に支持する軸受けプレート11が設置されている。
ハンドル軸6が軸方向へ移動してその原動歯車6aが前記回転体5の前記内歯車5b又は前記遊星歯車7…と噛み合う位置(図7及び図8の状態)を正確に規定する手段として、上記内歯車部材8の外寄り位置(図7の右側)に、位置決め機構12が前記軸受プレート部材11と該軸受けプレート11の内側面に設置された補助プレート10を用いて設置されている。
位置決め機構12の構成概要を図6に示した。この位置決め機構12の前提として、ハンドル軸6には、その原動歯車6aが内歯車5bと噛み合う位置(図7)から、遊星歯車7と噛み合う位置(図8)まで移動する距離だけ離れた2箇所の位置に環状溝部6c、6cが形成されている(図1参照)。図6の位置決め板14には、ハンドル軸6を通す孔14aが各環状溝部6c、6cへ出入り自在な長孔として形成され、ハンドル軸6の軸線方向に対し直角方向に可動に設置されている。この位置決め板14を常時押して前記孔14aの縁をいずれかの環状溝部6c、6cへ嵌める方向に作用力を働く圧縮用コイルバネ15が軸受プレート部材11の側に複数個設置されている。前記位置決め板14は、軸受プレート部材11の内側面に形成された凹面状の案内溝13へ出入り自在に嵌め込まれ、反対側をもう一枚の平面状の補助プレート部材10によって挟み付けられ支持されている。軸受プレート部材11の案内溝13の幅寸は位置決め板14の幅寸とほぼ等しい。また、案内溝13の凹み深さは位置決め板14の板厚とほぼ等しい。そして、前記案内溝13の入口部分には、更に一段凹んだ凹部19が形成されている。一方、位置決め板14の基部には前記凹部19へまる肉厚のリブ14bが形成されており、該リブ14bの先端14cが凹部19と案内溝13との段差部20へ突き当たり、位置決め板14の進入限界を規定し、ひいては孔14aの孔縁がハンドル軸6の環状溝6cから抜け外れ、しかも同孔14aの反対側の縁が嵌り込むことのない位置決めが行われる。位置決め板14は常時は圧縮コイルバネ15に押されて孔14aの一側の孔縁がいずれかの環状溝部6cに嵌った状態とされる。
従って、使用者は単に指先で位置決め板14を押し込むだけで、位置決め板14の孔縁をハンドル軸6の環状溝部6cから外すことができ、ハンドル軸6をその原動歯車6aが内歯車5bと噛み合う位置(図7)又は遊星歯車7と噛み合う位置(図8)へ移動させることができる。指先を離すと圧縮用コイルバネ15が位置決め板14を環状溝部6cへ嵌める方向に押すので、ハンドル軸6を原動歯車6aが内歯車5bと噛み合う位置(図7)又は遊星歯車7と噛み合う位置(図8)へ到達すると、孔縁が自動的にいずれかの環状溝部6cへカチッと嵌り位置決めが達成される(以上、請求項4記載の発明)。
上記内歯車部材8と前記位置決め機構12を支持する2枚の補助プレート10及び軸受けプレート11は、共通の外周位置に形成された通孔17へ長ボルト16を通して、回転伝達装置2のケーシング3に形成したネジ孔(図示は省略)へねじ込み締結して一体的に固定される。位置決め機構12から突き出た前記ハンドル軸6の外端には、図9のように手動ハンドル18が取り付けられる。
図9は、本発明に係る2段階変速式の回転伝達装置をビニールハウスのシート巻き軸19の回転用に使用した実施例を示している。前記2段階変速式の回転伝達装置は、地面に突き刺して立てたガイド支柱20を伝って上下方向に移動する。ビニールシート巻き軸19を巻き上げるとき、即ち回転負荷が大きいときは、ハンドル軸6を原動歯車6aが遊星歯車7…と噛み合う位置(図8の状態)で切り換える。かくすると回転負荷が1/4に軽減されて女性や老人であっても苦もなく手動ハンドル18を回転することができる。逆に、ビニールシート巻き軸19を巻き下ろすとき、即ち出力軸4の回転負荷が小さいときには、ハンドル軸6を原動歯車6aが回転体5の内歯車5bと噛み合う位置(図7の状態)に切り換える。かくすると、出力軸4はハンドル軸6と1:1の回転比で回転するので、開口の閉鎖作業を高速に行うことができる。
図10は、異なる位置決め機構21を採用した2段階変速式の回転伝達装置の実施例を分解図として示している。この位置決め機構21の前提として、ハンドル軸6には、その原動歯車6aが内歯車5bと噛み合う位置(図7)から、遊星歯車7と噛み合う位置(図8)まで移動する距離だけ離れた2箇所の位置に環状溝部6c、6cが形成されている。大径の内歯車8aを形成した内歯車部材8の外側面には、前記ハンドル軸6の軸受プレート22がパッキン23を挟んで設置されている。この軸受けプレート22には、側面から前記ハンドル軸6の軸孔へ到達する孔24が形成されており、該孔24の内端部に前記環状溝部6cへ出入り自在な位置決めボール25が設置され、該位置決めボール25を常時環状溝部6cに向かって圧縮用コイルバネ26が背後を調整ボルト27により押された形に設置されている(図11参照)。前記位置決めボール25が環状溝部6cへ嵌り込むことでハンドル軸6の位置決めが行われる。また、前記軸受けプレート22の外側面に形成された凸状の軸受け筒28の外面を覆うカバーケース30が設置され、このカバーケース30と軸受け筒28との間、及びハンドル軸6との間にパッキン29、29’が設置され防水処理されている。前記カバーケース30は、外周位置に形成された通孔32へボルト31を通して、前記軸受けプレート22に形成されたネジ孔33へねじ込み締結して固定されている。前記位置決め機構21から突き出たハンドル軸6の外端に、手動ハンドル18が取り付けられることは、上記実施例1と同じである。
本実施例の場合も、使用者は単に手動ハンドル18を軸方向へ前後移動させるだけで、位置決めボール25をハンドル軸6の環状溝部6cから外すことができ、ハンドル軸6をその原動歯車6aが内歯車5bと噛み合う位置又は遊星歯車7と噛み合う位置へ移動させることができる。移動した前記ハンドル軸6は、原動歯車6aが内歯車5bと噛み合う位置又は遊星歯車7と噛み合う位置へ到達すると、位置決めボール25が自動的に当該位置の環状溝部6cへカチッと嵌り位置決めが達成される(以上、請求項5記載の発明)。
本発明に係る2段階変速式の回転伝達装置の構成要素を分解して示した斜視図である。 回転体の内側面を示した斜視図である。 遊星歯車の構成概要を示した斜視図である。 内歯車部材の内側面からみた斜視図である。 図8のI−I線矢視断面図である。 位置決め機構の構成要素を分解して示した斜視図である。 ハンドル軸の原動歯車が回転体の内歯車と噛み合っている状態を示す断面図である。 ハンドル軸の原動歯車が遊星歯車と噛み合っている状態を示す断面図である。 本発明に係る2段階変速式の回転伝達装置の使用状態を示した斜視図である。 異なる2段階変速式の回転伝達装置の構成要素を分解して示した斜視図である。 異なる2段階変速式の回転伝達装置の断面図である。
符号の説明
1 入力軸
1b 中心軸
3 ケーシング
4 出力軸
5 回転体
5b 内歯車
6 ハンドル軸
6a 原動歯車
6b ハンドル軸の孔
6c 環状溝部
7 遊星歯車
8、 内歯車部材
8a 大径の内歯車
10 補助プレート
11、22 軸受けプレート
12、21 位置決め機構
14 位置決め板
15、26 バネ
18 手動ハンドル
25 位置決めボール
27 調整ボルト

Claims (5)

  1. 入力軸を回転することにより出力軸を正逆双方向へ自在に回転できるが、出力軸は回転力を受けても正逆いずれの方向にも回転不能の回転伝達装置において、
    前記入力軸と一体的に回転する回転体が設けられており、
    前記回転体の中心部には、前記入力軸と中心線を共有する内歯車が形成され、この内歯車と同形、同大の原動歯車を備えたハンドル軸が、前記原動歯車を前記内歯車の中へ進入させて噛み合い、又は前記噛み合いが離脱する位置まで軸線方向へ移動可能に設置されており、
    前記回転体の側面に、前記原動歯車が前記内歯車から離脱した位置で噛み合う複数の遊星歯車が設置され、更にその外周には前記各遊星歯車が共通に噛み合う大径の内歯車が固定して設けられ、前記ハンドル軸を回転可能に且つ軸方向へ移動可能に支持する軸受けプレートに、前記ハンドル軸が軸方向へ移動してその原動歯車が回転体の内歯車又は遊星歯車と噛み合う位置を規定する位置決め機構が設置されており、
    前記ハンドル軸の外端に手動ハンドルが取り付けられていることを特徴とする、2段階変速式の回転伝達装置。
  2. 入力軸の端部に、同入力軸と中心線を共有して前記ハンドル軸が軸線方向へ移動する距離よりも少し長い中心軸が設けられており、該中心軸の外径とほぼ等しい内径で中心軸の長さよりも少し深い孔が前記ハンドル軸の内端部からその中心線を共有して軸線方向に設けられ、該ハンドル軸の孔へ前記中心軸が嵌め込まれていることを特徴とする、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置。
  3. 各遊星歯車が共通に噛み合う大径の内歯車を形成した内歯車部材の外形が四角形に形成され、ケーシングに形成された同形、同大の四角形凹部へ嵌め込まれ固定されていることを特徴とする、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置。
  4. 位置決め機構として、前記ハンドル軸に前記原動歯車の移動距離だけ離れた2箇所の位置に環状溝部が形成されており、
    各環状溝部へ出入り自在な位置決め板が、ハンドル軸の軸受けプレートと該軸受けプレートの側面に設置された補助プレートに挟み付けられた形でハンドル軸と直角方向に可動に設置され、この位置決め板を常時環状溝部へ嵌める方向に作用力を働くバネが設置されていることを特徴とする、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置。
  5. 位置決め機構として、前記ハンドル軸に前記原動歯車の移動距離だけ離れた2箇所の位置に環状溝部が形成されており、
    ハンドル軸の軸受プレートの内部に、環状溝部へ出入り自在な位置決めボール及び該位置決めボールを常時環状溝部へ押すバネ並びに該バネの背後を押す調整ボルトが設置されていることを特徴とする、請求項1に記載した2段階変速式の回転伝達装置。
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