JP4544289B2 - 通信装置、通信方法及び通信システム - Google Patents

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    • H01Q9/0407Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna

Description

本発明は、通信装置、通信方法及び通信システムに関する。
近年、非接触型ICカードやRFID(Radio Frquency IDentification)などの非接触通信を行う通信装置が普及している。この通信装置は、例えばアンテナコイルを有し、このアンテナコイルでの交流磁界を利用した磁界結合により非接触通信を行う。このような通信装置による磁界結合は、例えば近接型などの近距離における非接触通信に適している。
また、上記非接触型ICカード等に使用されうる通信装置は、カードに搭載されるため薄型かつ小型に形成される。
一方、近年、より多いデータ量を高速に送受信させることも希求されており、例えば異なるデータを同時に送受信するなど、複数の通信系統(例えば複数の通信ライン、複数の通信システム)により送受信する通信装置(複合無線機)が望まれる場合がある。
そこで、例えば非接触型ICカードなどの通信装置内に複数の通信系統を組み込もうとする場合、複数の通信系統のそれぞれに対するアンテナを1つの通信装置内に配置する必要がある。このように複数のアンテナが組み込まれた通信装置では、その通信装置内の各通信系統のアンテナ同士間の結合(例えばループアンテナなどのアンテナコイルにおける磁界結合)が発生し、この結合による干渉が問題となる。
この干渉による影響(例えばノイズ)は、1つの通信装置内のアンテナ同士間の距離が短いほど顕著である。よって、干渉による影響を抑えるためにアンテナ同士間の距離を長くすれば、通信装置の小型化を阻害する可能性がある。一方、通信装置本体のデザイン等の制約上、アンテナ同士間の距離を十分に長くすることができない場合も少なくない。
また、各通信系統での使用周波数帯を変更し、かつ、ノイズを除去するためにフィルタを使用することも考えられるが、このような方法によっても、干渉による影響を抑えるには限界がある。
近年の例えばノートパソコンや携帯電話などの携帯型の電子機器には、様々な規格に基づいた複数の無線システムが混載されており、このようなアンテナ同士の結合による干渉は益々問題となっている。
なお、ここでいうアンテナ同士間の結合による干渉の問題として、具体的には例えば以下の2点が挙げられる。すなわち、1点目は、送信側の通信装置の一系統のアンテナの送信信号が、受信側の通信装置の他系統のアンテナで受信され、その受信された信号が、他系統のアンテナの受信信号に対するノイズとなってS/N比を低下させ、通信を阻害するという問題(以下「S/N比の問題」ともいう。)である。そして、2点目は、1つの通信装置内において一方のアンテナの動作が他方のアンテナの動作を妨げることにより、アンテナ効率が低下するという問題(以下「アンテナ効率の問題」ともいう。)である。つまり、この2点目の問題によれば、他系統のアンテナが近傍に配置されることでアンテナ自身の性能が劣化し、利得が低下して受信電力が小さくなってしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数の通信系統を有し、かつ、各通信系統間で発生しうる干渉を低減して非接触通信をおこなうことが可能な、新規かつ改良された通信装置、通信方法及び通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、を有し、第2通信部は、磁界が第2通信部を交差する位置における磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させることを特徴とする、通信装置が提供される。
この構成によれば、例えば通信装置が送信を行う際に、第1通信部は、磁界を発生させて磁界結合による非接触通信を行うことができる。そして、第2通信部は、電界を発生させて電界結合による非接触通信を行うことができる。この際、第2通信部は、第1通信部が発生させる磁界中に配置されるので、第1通信部が発生させる磁界は、第2通信部を交差する。また、第2通信部は、この交差した位置における磁界の振動方向に対して平行な方向に振動する電界を発生させる。なお、ここでいう略平行とは、完全な平行ではなく、非接触通信において電界結合の電界と磁界結合の磁界との間の干渉を無視しうる程度の平行、つまり、非接触通信において平行とみなせる程度の平行を意味する(以下同じ。)。
基本的に電界の変化は磁界の変化を伴い、その磁界の振動方向は、電界の振動方向に対して垂直になる。また、振動方向が互いに一致する成分を有する磁界同士又は電界同士は干渉しあう。従って、互いの振動方向が垂直な電界と磁界も干渉しあう。これらの干渉が電界結合又は磁界結合に影響を及ぼすことになる。これに対して、振動方向が互いに垂直な磁界同士又は電界同士は干渉し難く、同様に互いの振動方向が平行な電界と磁界も干渉し難い。
上記の構成を有する通信装置では、第1通信部が発生させた磁界が第2通信部を交差した位置におけるその磁界の振動方向と、第2通信部が発生させる電界の振動方向とは平行である。よって、通信装置は、第1通信部が発生させる磁界と第2通信部が発生させる電界とを干渉し難くさせることができる。
また、第1通信部は、磁界結合を行うためのアンテナコイルを有し、第2通信部は、電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、電界結合用電極は、アンテナコイルにより発生される磁束の少なくとも一部が垂直に交差するように配置されてもよい。
この構成によれば、アンテナコイルにより磁界結合のための磁界(つまり磁束)を発生させることができる。また、電界結合用電極により電界結合のための電界を発生させることができる。この際、平板状の電界結合用電極は、一の面からその面と垂直な方向に振動する電界を少なくとも発生させることができる。更に、この電界結合用電極には、アンテナコイルが発生させる磁束の少なくとも一部が垂直に交差する。よって、電界結合用電極が発生させる電界の振動方向と上記磁束の方向とは、電界結合用電極近傍では平行になる。なお、ここでいう垂直とは、完全な垂直ではなく、非接触通信において電界結合の電界と磁界結合の磁界との間の干渉を無視しうる程度の垂直、つまり、非接触通信において垂直とみなせる程度の垂直を意味する(以下同じ。)。
また、アンテナコイルと電界結合用電極とは、略同一平面上に配置されてもよい。
この構成によれば、アンテナコイルが発生させる磁界が電界結合用電極を交差する位置におけるその磁界の振動方向と、電界結合用電極が発生させる電界の振動方向とを平行にすることができる。なお、ここでいう同一平面とは、完全に同一な平面ではなく、非接触通信において電界結合の電界と磁界結合の磁界との間の干渉を無視しうる程度に同一な平面、つまり、非接触通信において同一平面とみなせる程度の同一平面を意味する(以下同じ。)。
また、電界結合用電極は、アンテナコイルの中心に配置されてもよい。
なお、アンテナコイルが発生させる磁界は、アンテナコイルの中心に行くほど弱くなる。よって、電界結合用電極を、アンテナコイルが発生させる磁界が弱くなったアンテナコイルの中心に配置することにより、アンテナコイルが発生する磁界の電界結合用電極に対する影響を更に低減させることができる。また、アンテナコイルのループの中に電界結合用電極を収容することができるので、通信装置を小型化することができる。
また、電界結合用電極は、中心から放射状に形成されたスリットを有してもよい。
この構成によれば、電界結合用電極を交差する磁束による渦電流を発生し難くすることができる。
また、第1通信部は、通信相手の通信装置から当該通信相手の通信装置を認証するための認証データを受信し、第2通信部は、認証データに応じて通信相手の通信装置に所定のデータを送信してもよい。
この構成によれば、通信相手の通信装置に対する通信のセキュリティを高め、かつ、効率よくデータを転送することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、磁界結合により非接触通信を行うために磁界を発生させ、電界結合により非接触通信を行うために磁界中で電界を発生させ、かつ、電界を、当該電界の発生位置における磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動するように発生させることを特徴とする、通信方法が提供される。
この構成によれば、電界結合のための電界と磁界結合のための磁界との間の干渉を抑えることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、磁界結合により非接触通信を行うアンテナコイルと、アンテナコイルが発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う電界結合用電極と、を有し、電界結合用電極は、磁界が電界結合用電極を交差する位置における磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させることを特徴とする、アンテナモジュールが提供される。
この構成によれば、電界結合のための電界と磁界結合のための磁界との間の干渉を抑えることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、2つの通信装置の間で非接触通信を行う通信システムであって、2つの通信装置のそれぞれは、磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、を有し、送信側の通信装置において、第1通信部は、磁界結合を行うために磁界を発生させ、第2通信部は、第1通信部が発生させた磁界中に配置され、当該磁界が第2通信部を交差した位置における磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させることを特徴とする、通信システムが提供される。
この構成によれば、電界結合のための電界と磁界結合のための磁界との間の干渉を抑えることができる。
以上説明したように本発明によれば、複数の通信系統を有し、かつ、各通信系統間で発生しうる干渉を低減して非接触通信をおこなうことができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明の各実施形態に係る通信装置等について説明する前に、上記のS/N比の問題及びアンテナ効率の問題について、図11を参照しつつ説明する。なお、以下では、まず、アンテナ効率の問題を例に挙げて説明する。
図11は、1つの通信装置内に2つのアンテナコイルが近接して配置された場合の磁界について説明するための説明図である。
図11に示すように、2つのアンテナコイル90A,90Bの一方(例えばアンテナコイル90A)に送信用の信号電圧を印加すると、アンテナコイル90Aは、一系統の非接触通信を行う磁界結合のための磁界Hを発生させる。この際、通信装置9を小型化等するために両アンテナコイル90A,90Bが近接して配置されていると、アンテナコイル90Aが発生させた磁界Hは、アンテナコイル90Aの外側に回り込み、他方のアンテナコイル90Bを交差する。この他方のアンテナコイル90Bでは、アンテナコイル90Aからの磁界Hによる電磁誘導により、この磁界Hを妨げる方向に起電力が発生する。その結果、アンテナコイル90Aが発生させる磁界Hは弱められ、アンテナコイル90Aの利得が低下する。他方、アンテナコイル90Bが発生させる磁界も同様に、アンテナコイル90Aによって利得が低下する。つまり、一の通信装置9内の2つのアンテナコイル90A,90B同士が結合してしまい、アンテナの効率を低下させてしまうことになる。
また、このような電磁誘導による影響は、同一の通信装置9内だけでなく、送信側の通信装置と受信側の通信装置との間においても生じうる。つまり、送信側の一系統のアンテナコイルが発生させる磁界が、受信側の他系統のアンテナコイルに受信される。そして、この受信された磁界が、他系統におけるノイズとなり、S/N比を低下させることになる(S/N比の問題)。
このような問題点は、主として、例えば、
1)2系統の非接触通信において、磁界結合を使用していること
2)2系統のそれぞれの非接触通信が、平行な磁界を使用していること
などに起因する。
本発明の発明者は、通信装置について鋭意研究を行った結果、以上に例示したような問題点に想到した。そして、本発明の発明者は、これらの問題点を解決し、かつ、更に性能を向上させることが可能な本発明に係る通信装置の発明を完成させた。そこで、以下では、この本発明の各実施形態に係る通信装置について説明する。
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る通信装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図であり、図2は、図1のA−A線における断面図を概略的に示して、本実施形態に係る一の通信装置が他の通信装置と非接触通信を行う構成について説明するための説明図である。ここでは、送信側を通信装置1といい、受信側を通信装置2という。なお、図1には送信側の通信装置1を図示し、以下では、送信側の通信装置1を中心に説明するが、図2に示すように受信側の通信装置2も送信側の通信装置1と同様に構成することが可能である。そして、受信側の通信装置2が送信して、送信側の通信装置1が受信することももちろん可能である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る通信装置1は、第1通信部10及び第2通信部20を有する。この第1通信部10及び第2通信部20は、例えば支持基板等(図示せず)に支持されて、通信装置1の一部を構成する。この通信装置1は、2つの通信系統を有し、同時に複数の情報を送受信することができる。また以下では、この通信装置1は、例えば主として近接型の非接触通信を行う通信装置である場合について説明する。
(第1通信部)
第1通信部10は、第1系統の非接触通信として磁界結合を行う。この第1通信部10は、例えばアンテナコイル11を有する。
アンテナコイル11は、磁界結合により第1系統の非接触通信を行うアンテナの一例であって、図1に示すxy平面内においてコイル状に形成される。このアンテナコイル11を「ループアンテナ」ともいう。このアンテナコイル11は、端子12を介して信号処理回路(図示せず)に接続され、この信号処理回路から出力される送信信号(電圧又は電流)が印加される。この送信信号によりアンテナコイル11には電流が流れる。そして、アンテナコイル11は、この電流により磁界Hを発生させる。なお、図1には、アンテナコイル11が3回巻きのコイルである場合を示しているが、アンテナコイル11の巻数は、これに限定されるものではない。
信号処理回路から出力される送信信号は、例えば交流の電圧又は電流であり、アンテナコイル11で発生される磁界Hも、交流磁界となる。図1には、磁界Hが上方に向けて発生されている場合を示しているが、磁界Hは、交流の送信信号に応じて上方又は下方に振動する振幅を有する。また、アンテナコイル11が形成されたxy平面を、ここでは「コイル形成面」ともいう。アンテナコイル11が発生させた磁界Hは、コイル内部だけでなくコイル外部においても、コイル形成面を略垂直に交差する。つまり、アンテナコイル11が発生させた磁界Hは、コイル形成面上では略垂直な方向(z軸方向)に振動する振幅を有する。図2に示すように、この磁界Hのコイル形成面上における振動方向をここでは「磁界振動方向D」ともいう。
なお、この第1通信部10は、磁界結合により第1系統の非接触通信を行うアンテナの一例としてアンテナコイル11を有するとしたが、本発明はこの例に限定されず、磁界結合により近接型の非接触通信を行うことが可能な如何なる形態のアンテナであってもよい。
(第2通信部)
第2通信部20は、第2系統の非接触通信として電界結合を行う。この第2通信部20は電界結合により非接触通信を行うので「電界カプラ」ともいう。第2通信部20は、電界結合用電極(以下単に「結合用電極」ともいう。)21と、接続信号線22と、スタブ(Stub)23と、入出力信号線24と、基板25とを有する。
まず、各構成の接続関係等について説明する。
結合用電極21は、平板状に形成され、その平板の中心下方に接続信号線22が接続される。接続信号線22は、結合用電極21とスタブ23とを電気的に接続する。スタブ23は、入出力信号線24と接続信号線22との間に配置される。そして、入出力信号線24は、端子26を介して信号処理回路(図示せず)に接続され、この信号処理回路から出力される第2系統の送信信号(電圧又は電流)が印加される。つまり、信号処理回路から出力された第2系統の送信信号は、端子26を介して入出力信号線24に入力し、入出力信号線24により伝達されてスタブ23に入力する。そして、スタブ23に入力した送信信号は、接続信号線22を介して結合用電極21に伝達され、この結合用電極21において電界Eを発生させる。なお、受信側の通信装置2の場合、受信信号は、これと逆の経路をたどって信号処理回路に伝達される。一方、基板25は、絶縁体などにより形成され、その表面にスタブ23が形成され、かつ、第2通信部20における各構成を支持する。なお、第2通信部20は、結合用電極21等を支持するために別途の支持部材(図示せず)を備えてもよいが、この支持部材は、例えば絶縁体で形成されることが好ましい。
図3Aに示すように、接続信号線22が結合用電極21のほぼ中心位置Oから所定距離オフセットした位置Sに配置された場合、結合用電極21の面内方向に不均等な電流が流れてマイクロストリップ・アンテナのように動作する。つまり、結合用電極21は、不要な電波、例えば、伝搬させたい方向(z軸方向)に進行する横波の電波を放出してしまう。一方、図3Bに示す本実施形態に係る通信装置1,2のように、接続信号線22は結合用電極21のほぼ中心位置Oに配置され、結合用電極21の面内方向に均等な電流が流れる。
スタブ23は、基板25上に例えば導体パターンとして形成され、他端がグランド接続している。より具体的には、基板25におけるスタブ23の形成面と反対の面には、導電性のグランド層(図示せず)が形成される。そして、スタブ23は、例えば入出力信号線24が接続された端部(図1のx軸正方向の端部)とは反対の端部G(図1のx軸負方向の端部)において、基板25に形成されたスルーホール(図示せず)を介してグランド層に接続されてショートされる。
このスタブ23の信号伝達方向における長さL1は、送受信信号の周波数帯における波長の2分の1程度であることが好ましい。この場合、スタブ23のx軸負方向の端部はショートしているので、スタブ23には送受信信号による定在波が発生しうる。つまり、スタブ23において図1のx軸正負方向の端部(先端)の電圧は略0V(節)となり、中心の電圧は極大値(腹)となる。また、上記の接続信号線22は、このスタブ23の中心の位置(先端から波長の4分の1程度の位置)に接続される。よって、接続信号線22は、振幅が極大値となりうる送信信号を結合用電極21に伝達することができ、結合用電極21は、伝搬効率の高い電界結合を行うことができる。
なお、ここではインピーダンス整合等を行う構成として分布定数回路を使用する場合をしめしているが、集中定数回路を使用することもできる。
ここで、第2通信部20が発生させる電界Eについて説明する。
一般にアンテナから放出される電界としては、例えばアンテナからの距離に反比例して減衰する「放射電界」と、アンテナからの距離の2乗に反比例して減衰する「誘導電界」と、アンテナからの距離の3乗に反比例して減衰する「準静電界」とがある。一方、任意の電流分布は、微小ダイポールを流れる電流分布の集まりと考えられ、それによって誘導される電界も同様の性質がある(例えば、虫明康人著「アンテナ・電波伝搬」(コロナ社、16頁〜18頁)を参照。)。そこで、図4に示すように、第2通信部20を、通信を行いたい方向、つまりz軸方向(接続信号線22の形成方向)に延長形成された微小ダイポール30として近似する。すると、微小ダイポール30から放出される電界Eは、以下の(数式1)及び(数式2)により表される。
Figure 0004544289
ここで、Rは、微小ダイポール30からの距離、θは、微小ダイポール30の軸方向からの角度、φは、微小ダイポール30の軸を中心とした回転角、jは、微小ダイポール30を流れる電流密度、εは、誘電率、p及びkは、定数をそれぞれ表す。
上記(数式1)及び(数式2)に示すように、微小ダイポール30からは大きく分けて2種類の電界Eθ,Eが放出される。この電界Eθは、伝搬方向と垂直な方向に振動する電界成分(横波成分)であり、電界Eは、伝搬方向と平行な方向に振動する電界成分(縦波成分)である。そして、電界Eθは、上記の放射電界・誘導電界・静電界を含み、電界Eは、放射電界を含まず誘導電界・静電界を含む。
一方、本実施形態に係る通信装置1では、z軸方向を情報の伝搬方向とするためθ=0°となる電界を主に使用する。この場合、上記(数式1)からはEθ=0となる一方、上記(数式2)からはEが極大値となることが判る。
従って、第2通信部20は、比較的遠くまで伝搬する放射電界を使用することなく非接触通信を行うので、特に近接型の非接触通信に適している。なおここでは、この電界Eの振動方向を図2に示すように「電界振動方向D」ともいう。
(第1通信部と第2通信部との位置関係)
図1及び図2に示すように、第1通信部10と第2通信部20とは同一平面上に配置される。この際、第2通信部20は、第1通信部10が発生させる磁界H中に配置される。より具体的には、第2通信部20の結合用電極21が、第1通信部10のアンテナコイル11のコイル形成面上において、コイルの外側の第1通信部10の近傍に配置される。その結果、第1通信部10の磁界結合で使用される磁界Hの少なくとも一部は、第2通信部20の結合用電極21を交差する。この際、磁界Hの磁界振動方向Dは、結合用電極21と垂直に交差する。よって、結合用電極21の表面における磁界振動方向Dは、第2通信部20の結合用電極21が電界結合に使用する電界Eの電界振動方向Dに対して平行になる。換言すれば、磁界振動方向Dと電界振動方向Dとは、コイル形成面上において互いに平行となる(図2参照。)。振動方向が相互に平行な電界と磁界とは互いに影響を及ぼし難く、通信装置1は、第1通信系統である第1通信部10と第2通信系統である第2通信部20との間の結合による干渉(アンテナ効率の問題)を低減させて2系統の非接触通信を行うことができる。
より具体的に、第1通信部10と第2通信部20との間の結合による干渉が低減される理由について説明する。一般に電界の変化は磁界の変化を伴い、磁界の変化は電界の変化を伴う。そして、磁界の振動方向と、電界の振動方向とは互いに垂直になる。また、振動方向が互いに一致する成分を有する磁界同士又は電界同士は干渉しあう。従って、互いの振動方向が垂直な電界と磁界との間でも干渉が生じる。これらの干渉が電界結合又は磁界結合に影響を及ぼすことになる。一方、振動方向が互いに垂直な磁界同士又は電界同士は干渉し難く、同様に、互いの振動方向が平行な磁界と電界との間には干渉は生じ難い。
これに対して、本実施形態に係る通信装置1によれば、磁界Hの磁界振動方向Dは、結合用電極21が発生させる電界Eの電界振動方向Dに対して平行となる。従って、通信装置1は、アンテナコイル11からの送信信号が、結合用電極21に結合することを防ぐことができる。また、通信装置1によれば、結合用電極21からの送信信号が、アンテナコイル11に結合することも防ぐことができる。この点について、図4に示したように第2通信部20を微小ダイポール30に近似した場合について説明すれば以下の通りである。
この場合、微小ダイポール30に近似された第2通信部20から第1通信部10に向かう方向は、θ=90となる。よって、第2通信部20から発せされる電界Eは、上記(数式1)及び(数式2)より、Eθが極大値となりE=0となる。よって、アンテナコイル11には、振動方向がz軸方向の横波が伝搬する。しかし、この横波の振動方向は、アンテナコイル11のコイル形成面上における磁界Hの磁界振動方向Dと平行となる。よって、通信装置1によれば、結合用電極21からの送信信号が、アンテナコイル11に結合することも防ぐことができる。
また、一般に電界の振動方向は、電界を発生させるアンテナに流れる電流の向き(電子の振動方向)とほぼ等しく、磁界の振動方向は、磁界を発生させるアンテナに流れる電流の向きと直交する。かかる点を踏まえて、それぞれの通信部における他の通信部からの送信信号の影響について説明すると以下の通りである。
第2通信部20の結合用電極21付近における電子の振動方向は、電界振動方向Dとなる。また、第1通信部10のアンテナコイル11が発生する磁界Hの第2通信部20の位置における磁界振動方向Dは、この電子の振動方向(電界振動方向D)と平行になる。よって、磁界Hに伴う電界の振動方向の向きは、結合用電極21における電子の振動方向に対して垂直になる。従って、通信装置1は、磁界Hによる電界が結合用電極21における電界Eの発生効率を低下させることを防ぐことができる。一方、上述のように、第2通信部20がアンテナコイル11の方向に発生させうる電界の振動方向は、z軸方向となる。よって、アンテナコイル11を流れる電流の向き(xy平面内の向き)は、この電界の振動方向に対して垂直になる。従って、通信装置1は、この電界がアンテナコイル11における磁界Hの発生効率を低下させることを防ぐことができる。なお、第2通信部20がアンテナコイル11の方向に発生させうる磁界は、アンテナコイル11を貫通しない。よって、この磁界による影響は無視しうる。
つまり、本実施形態に係る通信装置1によれば、上記アンテナ効率の問題を改善させることが可能であることが判る。なお、以上の説明における「平行」・「垂直」・「同一平面」等は、厳密な「平行」・「垂直」・「同一平面」性を必要とはしておらず、電界と磁界とが互いに影響を及ぼしあわない程度において「平行」・「垂直」・「同一平面」と見なせる程度を意味している(以下同じ。)。
また、本実施形態に係る通信装置1によれば、同様の理由により、上記S/N比の問題をも改善させることが可能である。
(第1実施形態による効果の例)
以上、本実施形態に係る通信装置1について説明した。
上記で説明したように、この通信装置1は、磁界結合による非接触通信を行う第1通信系統と電界結合による非接触通信を行う第2通信系統とを有し、磁界結合で使用する磁界の振動方向と電界結合で使用する電界の振動方向とが平行になるように構成される。
かかる構成により、通信装置1は、第1通信系統の非接触通信を行う第1通信部10と、第2通信系統の非接触通信を行う第2通信部20とを有し同時に動作させることを可能にしている。そして、通信装置1は、1つの通信装置1内の2つの通信部間の結合による相互の干渉を軽減することができる(アンテナ効率の問題)。また、通信装置1は、送信側の1通信系統の通信部が受信側の他の通信系統の通信部と結合することをも防ぐことができる(S/N比の問題)。
従って、通信装置1によれば、第1通信部10と第2通信部20とを近接して配置することができ、装置を小型化することも可能である。なお、この通信装置1において各通信系統毎に使用する信号の周波数帯域を変更して、信号処理部(図示せず)によりフィルタ処理して更にノイズや干渉を抑えることも可能である。
また、この通信装置1によれば、通信相手の通信装置2に1回近接させるだけで2つのデータを一度(必ずしも時間的に同時である必要はない。)に送受信することが可能である。そして、第2通信部20による電界結合を利用した非接触通信は、高い周波数でも効率よく動作するため高速でデータ転送をすることが可能である。よって、通信装置1は、図5に示すように、通信におけるセキュリティを高め、かつ、高速でデータ転送をすることも可能である。図5は、本実施形態に係る通信装置1の動作の例を説明するための説明図である。
図5に示すように、まず第1通信部10は、磁界結合を利用した非接触通信を介して、通信相手である通信装置2からその通信装置2を認証するための認証データを受信する(S01)。
第1通信部10及び第2通信部20に接続された信号処理部(図示せず)は、この認証データを取得して、その通信装置2が適切な通信相手であるか否かを判断する(S02)。
そして、この信号処理部は、通信装置2が適切な通信相手である場合に、転送すべきデータから生成した送信信号を第2通信部20に出力する。その結果、第2通信部20は、転送すべきデータを電界結合を介して通信装置2に送信する(S03)。
この際、第2通信部20に印加される送信信号として、高い周波数の信号を使用することが可能である。よって、第2通信部20によるデータ転送を高速に行うことが可能である。つまり、この通信装置1によれば、通信装置1を通信相手に1回近接させるだけで、このような2つのデータ通信を高速に行えるので、通信装置1に操作性を向上させることができる。一方、通信装置1は、薄型に形成可能であるため例えば携帯電話やカードなどの実装に適している。よって、例えばクレジット機能を有する機器に通信装置1を適用することにより、この機器を通信相手に1回かざすだけで認証と課金を一度に高速に行うことも可能である。
一方、例えば非接触型ICカードやRFIDなどの近接型の非接触通信では、通信可能距離が他の通信方式に比べて短い。よって、この非接触通信では、常に送信用のアンテナの位置がどこであるかを見極め、その位置に受信用のアンテナを重ねるように、両アンテナの位置を合わせる必要がある。よって、複数の通信系統が組み込まれた従来の非接触通信を行う通信装置では、例えば近接型などの非接触通信を同時に行う場合、それぞれの通信系統のアンテナ位置に重なるように、送信側と受信側のアンテナの位置を移動させなければならず、使い勝手がよくない。そこで以下では、図6及び図7を参照しつつ、このような使い勝手をも改善することができる本発明の第2実施形態に係る通信装置について説明する。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図であり、図7は、図6のB−B線における断面図を概略的に示して、同実施形態に係る一の通信装置が他の通信装置と非接触通信を行う構成について説明するための説明図である。本実施形態では、送信側を通信装置3といい、受信側を通信装置4という。なお、図6には送信側の通信装置3を図示し、以下では、送信側の通信装置3を中心に説明するが、図7に示すように受信側の通信装置4も送信側の通信装置3と同様に構成することが可能である。そして、受信側の通信装置4が送信して、送信側の通信装置3が受信することももちろん可能である。
本実施形態に係る通信装置3は、第1実施形態に係る通信装置1と同様に、第1通信部10及び第2通信部20を有する。そして、本実施形態に係る通信装置3は、第1実施形態に係る通信装置1に対して、この第1通信部10と第2通信部20との位置関係が異なるが、他の構成等は同様である。よって、以下では、第1通信部10と第2通信部20との位置関係を中心に説明し、他の同様である点についての説明は省略する。
図6及び図7に示すように、本実施形態に係る通信装置3でも、第1通信部10と第2通信部20とは同一平面上に配置される。この際、第2通信部20は、第1通信部10が発生させる磁界H中に配置される。そして、第2通信部20の結合用電極21は、第1通信部10のアンテナコイル11のコイル形成面上において、コイルのほぼ中心に配置される。つまり、図7に示すように、第2通信部20の結合用電極21の中心位置Oは、第1通信部10のアンテナコイル11の中心とほぼ一致する。その結果、第1通信部10の磁界結合で使用される磁界Hは、第1実施形態と同様に、第2通信部20の結合用電極21を交差する。この際、磁界Hの磁界振動方向Dは、結合用電極21と垂直に交差する。よって、結合用電極21の表面における磁界振動方向Dは、第2通信部20の結合用電極21が電界結合に使用する電界Eの電界振動方向Dに対して平行になる。換言すれば、磁界振動方向Dと電界振動方向Dとは、コイル形成面上において互いに平行となる。振動方向が相互に平行な電界と磁界とは互いに影響を及ぼし難く、第2実施形態に係る通信装置3も、第1実施形態に係る通信装置1と同様に、第1通信系統である第1通信部10と第2通信系統である第2通信部20との間の結合による干渉を低減させて2系統の非接触通信を行うことができる。
また、本実施形態に係る通信装置3によれば、第1通信部10の通信面であるアンテナコイル11の中心と、第2通信部20の通信面である結合用電極21の中心Oとが一致する。よって、この通信装置3は、2つの通信系統を同時に動作させる場合にも、各通信部の位置あわせを容易にすることができ、操作性を向上させることができる。そして、本実施形態に係る通信装置3によれば、アンテナコイル11単体が占めるスペースと同じ空間に、アンテナコイル11と結合用電極21との両方を配置することができるため、通信装置3を小型化することが可能である。
更に、一般的にアンテナコイル11が発生する磁界Hは、図7に示すように中心に向かうほど強度が減少する。従って、本実施形態に係る通信装置3は、この磁界Hが減少したアンテナコイル11の中心に結合用電極21を配置するので、更に結合用電極21とアンテナコイル11との間の干渉(つまり結合)を更に抑制することが可能である。
なお、本実施形態に係る通信装置3も、第1実施形態に係る通信装置1と同様の作用により、上記アンテナ効率の問題とS/N比の問題などを解決することができるなど、第1実施形態に係る通信装置1が奏することができる効果をも奏することができることはいうまでもない。
<結合用電極に発生する渦電流について>
ここで、図8を参照しつつ、上記第1実施形態及び第2実施形態に係る通信装置1,3が有する結合用電極21に発生する渦電流について説明する。図8は、結合用電極に発生する渦電流について説明するための説明図である。
上述の通り第1実施形態及び第2実施形態共に、アンテナコイル11が発生した磁界Hは、結合用電極21を垂直に交差する。従って、この結合用電極21には、この交差する磁界Hによる電磁誘導の効果により渦状の電流(渦電流)が発生する。この渦電流は、アンテナコイル11が発生した磁界Hを打消し、アンテナコイル11による第1通信系統の結合効率を低下させる。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、結合用電極21と交差する磁界はアンテナコイル11が発生した磁界Hのごく一部である。そして、渦電流は、結合用電極21が発振する電界Eの電界振動方向D(z軸方向)に対して垂直である。よって、この渦電流がアンテナコイル11による結合効率及び結合用電極21による電界Eの発生効率に与える影響は小さい。従って、上記第1実施形態及び第2実施形態に係る通信装置1,3は、十分にその作用効果を奏することができる。
しかしながら、かかる渦電流による影響を更に低減させれば、アンテナコイル11による第1通信系統の結合効率を更に向上させることができる。よって次に、図9を参照しつつ、この渦電流による影響を更に低減させることが可能な本発明の第3実施形態に係る通信装置について説明する。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図である。本実施形態に係る通信装置5は、第2実施形態に係る通信装置3が有する結合用電極21に替えて結合用電極51を有する。本実施形態に係る通信装置5の他の構成は、第2実施形態に係る通信装置3と同様であるため、ここでの詳しい説明は省略する。
本実施形態に係る通信装置5が有する結合用電極51は、第1実施形態及び第2実施形態が有する結合用電極21と同様に配置される。よって、この結合用電極51は、電界Eを介して効率よく電界結合することができる。
ただし、本実施形態に係る通信装置5が有する結合用電極51は、第1実施形態及び第2実施形態が有する結合用電極21とは異なり、結合用電極21の外周から、中心位置Oを中心とする放射状に形成された複数のスリット52を有する。このスリット52は、渦電流の電流経路を断ち切ることができるため、渦電流を流れ難くすることができる。よって、本実施形態に係る通信装置5によれば、アンテナコイル11の結合効率を更に向上させることができる。
また、結合用電極21を流れる電流は、中心位置Oに接続された接続信号線22より供給され、この中心位置Oから放射状に伝達される(図3B参照。)。従って、スリット52を中心位置Oを中心とする放射状に形成することにより、結合用電極21による電界結合効率を低下させること無く、アンテナコイル11の結合効率を更に向上させることができる。なお、スリット52は、例えば、結合用電極21の面積に対する割合が大きくならない程度に細く形成されることが望ましい。
なお、本実施形態に係る通信装置5も、第2実施形態に係る通信装置3と同様の作用により、上記アンテナ効率の問題とS/N比の問題などを解決することができ、通信装置5を小型化しつつ操作性を向上させるなど、第2実施形態に係る通信装置3が奏することができる効果をも奏することができることはいうまでもない。
以上、本発明の第1実施形態〜第3実施形態に係る通信装置1,3,5等の構成について説明した。次に、図10を参照しつつ、これらの通信装置1,3,5が他の機器に実装される場合の具体的な構成について説明する。なお、以下では、第2実施形態に係る通信装置3が他の機器に実装される場合を例に挙げて説明する。しかし、他の実施形態に係る通信装置1,5が他の機器に実装される場合も同様に構成することができる。
<第4実施形態>
図10は、本発明の第4実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図である。なお、図10には、送信側の通信装置6の断面図を示し、以下では、送信側の通信装置6を中心に説明するが、受信側の通信装置も送信側の通信装置6と同様に構成することが可能である。そして、受信側の通信装置が送信して、送信側の通信装置6が受信することももちろん可能である。
本実施形態に係る通信装置6は、第2実施形態に係る通信装置3と同様に(図6参照)、第1通信部10及び第2通信部20を有する。そして、第1通信部10及び第2通信部20の各構成は、以下のように形成されて配置される。
つまり、基板25は、絶縁性の材料で形成された絶縁層63と、接地された導電性のグランド層64とを含み、各層が積層して形成される。そして、この絶縁層63上にスタブ23が積層される。なお、このスタブ23は、基板25の絶縁層63に形成されたスルーホール(図示せず)を介してグランド層64に接続されてショートされる。なお、このグランド層64は、スタブ23のグランドとして動作すると共に、他の金属部品からの磁界などによるアンテナコイル11に対する影響を抑えるシールドとしての役割をも担う。
一方、絶縁性の材料で形成された第2基板61の上下面には、それぞれアンテナコイル11又は結合用電極21が例えばエッチングなどにより形成される。アンテナコイル11を上面に配置することにより、アンテナコイル11による磁界結合の効率を高めることができる。結合用電極21を下面に配置することにより、結合用電極21とスタブ23との間の接続を容易にし、かつ、製造工程を容易にすることができる。つまり、この結合用電極21とスタブ23との間は接続信号線22により接続されるが、この接続信号線22は、バネ付きのピンにより構成される。そして、基板25上に所定の距離離隔した位置に第2基板61が積層される。すると、ピン(接続信号線22)は、バネの弾性力により結合用電極21に押圧され、結合用電極21は、ピンを介してスタブ23に電気的に接続される。
また、基板25と第2基板61との間には、磁性体で形成され透磁率の高い磁性体層62が配置される。この磁性体層62は、基板25と第2基板61との間のスペーサとしての役割を担うだけでなく、図10に示すようにアンテナコイル11が発生させいる磁界Hの通路を確保する役割を担う。磁性体層62は、このように磁界Hを磁性体層62中に集中させることにより、アンテナコイル11の特性(例えば結合特性など)を良好に保つことができる。更に磁性体層62の厚みを調整することにより、スタブ23と結合用電極21との距離を正確に調整することができるため、製造精度を高めることも可能である。
以上のように構成される本実施形態に係る通信装置6も、第1実施形態〜第2実施形態に係る通信装置1,3,5と同様の作用により、上記アンテナ効率の問題とS/N比の問題などを解決するなど、第1実施形態〜第2実施形態に係る通信装置1,3,5が奏することができる効果をも奏することができることはいうまでもない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、通信装置は、2つの通信系統を有するとして説明した。つまり、第1通信部10と第2通信部20とは相互に独立して動作可能であり、相互に異なる信号を送受信する場合について説明した。しかし、本発明はかかる例に限定されるものではない。例えば、第1通信部10と第2通信部20とは協働することも可能である。つまり、例えば、第1通信部10と第2通信部20とが1の同じ情報を伝達することも可能である。第1通信部10と第2通信部20とが同じ情報を送受信することにより、冗長化した1つの通信系統を構成することも可能である。
また、上記実施形態では、通信装置単体について説明した。しかしながら、例えば第1実施形態の場合、図2等に示したように相互に非接触通信を行うことにより、送信側の通信装置1と受信側の通信装置2とが1つのシステムを構成することももちろん可能である。
本発明の第1実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図であり 図1のA−A線における断面図を概略的に示して、同実施形態に係る一の通信装置が他の通信装置と非接触通信を行う構成について説明するための説明図である。 結合用電極に流れる電流について説明するための説明図である。 同実施形態に係る結合用電極に流れる電流について説明するための説明図である。 同実施形態に係る第2通信部が発生させる電界について説明するための説明図である。 同実施形態に係る通信装置の動作の例を説明するための説明図である。 本発明の第2実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図である。 図6のB−B線における断面図を概略的に示して、同実施形態に係る一の通信装置が他の通信装置と非接触通信を行う構成について説明するための説明図である。 結合用電極に発生する渦電流について説明するための説明図である。 本発明の第3実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図である。 本発明の第4実施形態に係る通信装置の構成について説明するための説明図である。 1つの通信装置内に2つのアンテナコイルが近接して配置された場合の磁界について説明するための説明図である。
符号の説明
1,2,3,4,5,6 通信装置
10 第1通信部
11 アンテナコイル
12 端子
20 第2通信部
21,51 結合用電極
22 接続信号線
23 スタブ
24 入出力信号線
25 基板
26 端子
30 微小ダイポール
61 第2基板
62 磁性体層
63 絶縁層
64 グランド層
H 磁界
E,Eθ,E 電界
磁界振動方向
電界振動方向
9 通信装置
90A,90B アンテナコイル

Claims (10)

  1. 磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、
    前記第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、
    を有し、
    前記第2通信部は、前記磁界が前記第2通信部を交差する位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させ、
    前記第2通信部は、前記電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、
    前記電界結合用電極は、中心から放射状に形成されたスリットを有することを特徴とする、通信装置。
  2. 磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、
    前記第1通信部が発生させる磁界中に配置され、電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、
    を有し、
    前記第2通信部は、前記磁界が前記第2通信部を交差する位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させ、
    前記第2通信部は、
    データを伝送する高周波信号の伝送路と、
    前記伝送路の一端に接続され電荷を蓄える電界結合用電極と、
    前記電界結合用電極に対向して前記電荷に対する鏡像電荷を蓄えるグランドと、
    分布定数回路又は集中定数回路からなり前記電界結合用電極に流れ込む電流を大きくするための共振部と、
    を有し、
    前記電界結合用電極に蓄えられた前記電荷の中心と前記グランドに蓄えられた鏡像電荷の中心を結ぶ線分からなる微小ダイポールを形成し、
    前記第2通信部が形成する微小ダイポールの方向となす角θがほぼ0度となるように対向して配置された所定の受信機に向けて前記高周波信号を伝送することを特徴とする、通信装置。
  3. 前記第1通信部は、前記磁界結合を行うためのアンテナコイルを有し、
    前記電界結合用電極は、前記アンテナコイルにより発生される磁束の少なくとも一部が垂直に交差するように配置されることを特徴とする、請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記アンテナコイルと前記電界結合用電極とは、略同一平面上に配置されることを特徴とする、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記電界結合用電極は、前記アンテナコイルの中心に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記第1通信部は、通信相手の通信装置から当該通信相手の通信装置を認証するための認証データを受信し、
    前記第2通信部は、前記認証データに応じて前記通信相手の通信装置に所定のデータを送信することを特徴とする、請求項1または2に記載の通信装置。
  7. 第1通信部が、磁界結合により非接触通信を行うために磁界を発生させ、
    第2通信部が、電界結合により非接触通信を行うために前記磁界中で電界を発生させ、かつ、
    前記電界を、当該電界の発生位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動するように発生させ、
    前記第2通信部は、前記電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、
    前記電界結合用電極は、中心から放射状に形成されたスリットを有することを特徴とする、通信方法。
  8. 第1通信部が、磁界結合により非接触通信を行うために磁界を発生させ、
    第2通信部が、電界結合により非接触通信を行うために前記磁界中で電界を発生させ、かつ、
    前記電界を、当該電界の発生位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動するように発生させ、
    前記第2通信部は、
    データを伝送する高周波信号の伝送路と、
    前記伝送路の一端に接続され電荷を蓄える電界結合用電極と、
    前記電界結合用電極に対向して前記電荷に対する鏡像電荷を蓄えるグランドと、
    分布定数回路又は集中定数回路からなり前記電界結合用電極に流れ込む電流を大きくするための共振部と、
    を有し、
    前記電界結合用電極に蓄えられた前記電荷の中心と前記グランドに蓄えられた鏡像電荷の中心を結ぶ線分からなる微小ダイポールを形成し、
    前記第2通信部が形成する微小ダイポールの方向となす角θがほぼ0度となるように対向して配置された所定の受信機に向けて前記高周波信号を伝送することを特徴とする、通信方法。
  9. 2つの通信装置の間で非接触通信を行う通信システムであって、
    前記2つの通信装置のそれぞれは、
    磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、
    電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、
    を有し、
    送信側の前記通信装置において、
    前記第1通信部は、前記磁界結合を行うために磁界を発生させ、
    前記第2通信部は、前記第1通信部が発生させた前記磁界中に配置され、当該磁界が前記第2通信部を交差した位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させ、
    前記第2通信部は、前記電界結合を行うための平板状の電界結合用電極を有し、
    前記電界結合用電極は、中心から放射状に形成されたスリットを有することを特徴とする、通信システム。
  10. 2つの通信装置の間で非接触通信を行う通信システムであって、
    前記2つの通信装置のそれぞれは、
    磁界結合により非接触通信を行う第1通信部と、
    電界結合により非接触通信を行う第2通信部と、
    を有し、
    送信側の前記通信装置において、
    前記第1通信部は、前記磁界結合を行うために磁界を発生させ、
    前記第2通信部は、前記第1通信部が発生させた前記磁界中に配置され、当該磁界が前記第2通信部を交差した位置における前記磁界の振動方向に対して略平行な方向に振動する電界を発生させ、
    前記第2通信部は、
    データを伝送する高周波信号の伝送路と、
    前記伝送路の一端に接続され電荷を蓄える電界結合用電極と、
    前記電界結合用電極に対向して前記電荷に対する鏡像電荷を蓄えるグランドと、
    分布定数回路又は集中定数回路からなり前記電界結合用電極に流れ込む電流を大きくするための共振部と、
    を有し、
    前記電界結合用電極に蓄えられた前記電荷の中心と前記グランドに蓄えられた鏡像電荷の中心を結ぶ線分からなる微小ダイポールを形成し、
    前記第2通信部が形成する微小ダイポールの方向となす角θがほぼ0度となるように対向して配置された所定の受信機に向けて前記高周波信号を伝送することを特徴とする、通信システム。
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