JP4542817B2 - ペット用排泄処理具 - Google Patents

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Description

本発明は、脱臭性ろ過材を有するペット用排泄処理具に関する。
猫等のペットを飼育するに際して、それが排出する尿等を処理するために、ペット用トイレ砂が古くから使用されている。このようなペット用トイレ砂の多くは、砂の様な単なるろ過材であったり、消臭機能が弱いものが多い。吸水性は持っていても尿の吸着部分と非吸着部分を分離することが困難であり、尿を吸収した後のペット用トイレ砂の大部分または全体を交換する必要があった。
一方、ペット用トイレ砂として、ベントナイトを用いることも古くから知られており、例えば、特許文献1には、膨潤性粘土鉱物(スメクタイト)と消臭剤を併用したペット用トイレ砂が記載されている。また、特許文献2には、水溶性粘着性物質を含有したスメクタイト粘土(ナトリウムベントナイト含有)の射出成形物からなる吸収性組成物を含む排泄箱が記載されている。更に、特許文献3には、非圧縮性且つ未焼成の水膨潤性ナトリウムベントナイトを吸収剤組成物として用いる寝わら箱が記載されている。
特許文献1〜3に記載されているベントナイト等の膨潤性粘土鉱物では、尿などが付着した部分が膨潤して凝結を起こす機能を持っており、それにより汚れた部分のみを凝固させ、この部分を簡単に除去することが可能となるという利点を有している。しかし、反面、一度使用された部分は再利用できず、廃棄しなければならないという問題がある。
そこで、繰り返し使用できるペット用の排泄処理具として、吸水シート上に、多孔質の保持具を設け、この保持具上にペット用トイレ砂を敷設したものが提案されており、例えば特許文献4には、上記のペット用トイレ砂として、吸水しても粒子崩壊を起こさない保形性を有する非膨潤性のものを用いることが開示されている。
特開平1−269440号公報 特許2572208号公報 特許2587530号公報 特開2002−84909号公報
上記特許文献4のペット用排泄処理具では、ペット用トイレ砂は、ろ過材として機能し、排泄された尿は、トイレ砂を通過して下方の吸水シートに吸水されて保持されるため、ペット用トイレ砂を繰り返し使用することができるという利点があり、数回使用された後に吸水シートのみを交換することができる。しかしながら、使用後のペット用排泄処理具をそのまま放置しておくと、給水シートからアンモニアに代表される悪臭成分が放出され、この悪臭を除去することができないという問題がある。また、用いるペット用トイレ砂のろ過機能も十分でなく、尿の一部がトイレ砂に吸収されてしまい、衛生的な問題や、尿を吸収したトイレ砂自体から悪臭が放出されるという問題もある。
従って、本発明の目的は、優れたろ過機能と脱臭性能とに優れた脱臭性ろ過材を備えたペット用排泄処理具を提供することにある。
本発明によれば、脱臭性ろ過材を含有するろ過層が吸水シート上に設けられているペット用排泄処理具において、
前記脱臭性ろ過材は、酸性白土の熱処理物と、該酸性白土の熱処理物100重量部当り0.1乃至10重量部の量の塩基性成分捕捉剤とを含有する粒状成形体からなり、該粒状成形体の表面が疎水化剤で表面処理されているものであって、
前記塩基性成分捕捉剤として、硫酸、リン酸及びホウ酸からなる群より選択された無機酸或いは該無機酸の金属塩が使用されており、
該脱臭性ろ過材の10gを100ミリリットルの脱イオン水に25℃で1時間浸漬したときの吸水率(A)が10%以下、24時間浸漬したときの吸水率(B)が30以下であり、かつその比A/Bが1/3以下であることを特徴とするペット用排泄処理具が提供される。
本発明のペット用排泄処理具においては、
(1)前記疎水化剤が、脂肪酸もしくはその金属塩、ワックス及び低融点樹脂からなる群より選択された少なくとも1種であり、前記粒状成形体100重量部当り1乃至20重量部の量で使用されていること、
(2)前記酸性白土の熱処理物が、X線回折(Cu−Kα)測定で、2θ=8.0〜10.0度の領域にピークを有すること、
が好ましい。
本発明のペット用排泄処理具において、ろ過層として使用されている脱臭性ろ過材は、液を吸収せず、優れたろ過性を示すと同時に、アンモニアに代表される悪臭成分の除去性に優れており、吸水せず、水で洗浄してもろ過性が低下することがなく、繰り返し使用できるという顕著な利点を有している。
本発明のペット用排泄処理具は、ろ過層を形成するトイレ砂として後述する脱臭性ろ過材(「本発明の脱臭性ろ過材」と呼ぶことがある)を使用したものであり、このペット用排泄処理具は、図1に示す概略構造を有している。
図1において、このペット用排泄処理具は、全体として1で示すトレイの内部に吸水シート2が設けられ、この吸水シート2上に、メッシュなどの開口を有する保持部材3を設け、この保持部材3上にトイレ砂からなるろ過層4が設けられた構造を有している。
吸水シート2は、それ自体公知の吸水性ポリマーやパルプなどの植物性シート、或いはベントナイトなどの吸水性粘土鉱物の成形シートなどから形成されており、必要により、抗菌剤や界面活性剤などが配合されている。即ち、排泄されたペットの尿は、ろ過層4から吸水シート2内に浸透して保持され、吸水シート2が飽和すると、この吸水シート2を交換できるような構造となっている。また、ろ過層4は、水等で洗浄可能であり、ろ過性の低下、汚染などにより、必要により交換可能となっている。
本発明の脱臭性ろ過材は、吸水性がなく、優れたろ過性を示し、しかもアンモニア等の悪臭を除去する性能に優れているため、上記のろ過層4を形成するペット用のトイレ砂として好適に使用される。
即ち、本発明の脱臭性ろ過材は、酸性白土の熱処理物の粒状成形体と塩基性成分捕捉剤成分とを含有しており、且つ粒子表面が疎水化剤で表面処理されている。
(酸性白土の熱処理物)
本発明において用いる酸性白土は、モンモリロナイト系粘土鉱物に属するものであり、SiO四面体層−AlO八面体層−SiO四面体層からなる層状構造、或いはこれらの四面体層、八面体層が異種金属で同型置換された基本骨格を有しており、この基本3層構造中のAlO八面体層のAl原子の一部が、マグネシウム原子や二価の鉄原子で置換され、その原子価を補うように水素イオン、カルシウムイオンや少量のナトリウムイオン等が結合しているという化学構造上の特徴を有している。この化学構造上の特徴により、酸性白土は食塩水中に懸濁させ、そのpHを測定すると、前記水素イオンがNaイオンで置換されるため酸性を示す。このことから、酸性白土は、塩基性成分に対する吸着性を示し、アンモニアの吸着に極めて好適であることが理解されよう。
酸性白土の代表的なものとしては、例えばアルカリ金属成分をR、アルカリ土類金属成分をMで表して、酸化物モル基準でのモル組成が下記の範囲にあるものを例示することができる。
O/SiO=0.1×10−2乃至1.5×10−2
(特に、NaO/SiO=0.3×10−2乃至1.0×10−2
且つ
O/SiO=4.5×10−2乃至10.5×10−2
ところで、上記の酸性白土は、基本層間に水等の液を吸収するという性質を有しており、そのままではろ過材として不適当である。本発明では、このような酸性白土を熱処理することにより、ろ過性を付与する。
酸性白土の熱処理は、その基本構造を維持させながら層間を収縮させるものであることが必要である。即ち、酸性白土の基本骨格が崩壊するまで熱処理を行うと、塩基性成分に対する吸着性が損なわれ、アンモニア脱臭機能が低下してしまうからである。また、熱処理による層間の収縮は、X線回折(Cu−Kα)測定で、回折角2θが8.0〜10.0度の領域にピークが発現することにより確認できる。このような熱処理は、通常、300乃至800℃に10分乃至3時間程度、酸性白土を加熱することにより行われ、例えば、一軸又は二軸の押出型混練装置、ロール型混練装置、バンバリーミキサー、土練機等を用い、混練装置内での摩擦熱を利用したり、或いは外部からの加熱を利用して行うことができる。酸性白土の熱処理物は、それ自体公知の手段で造粒される。造粒には、圧縮成形法、打錠成形法、転動造粒法、噴霧造粒法、押出造粒法等のそれ自体公知の造粒法が使用されるが、酸性白土を押出造粒後、熱処理するのが好適である。
このようにして得られる酸性白土熱処理物の粒状成形体は、通常、最小方向における粒径が0.5乃至8mmであり、アスペクト比が1乃至20の範囲にあることが、ろ過性や粒子強度などの点で好ましいが、粒子形状は、球状、立方体状、円柱状、角柱状、顆粒状、タブレット状、不定形状等の任意の形状であってよい。
(塩基性成分捕捉剤成分)
本発明の脱臭性ろ過材は、上記の酸性白土熱処理物の粒状成形体を基本成分として含有するものであるが、これに加えて、塩基性成分捕捉剤を含有する。この塩基性成分捕捉剤は、特に悪臭の原因となるアンモニアを捕捉するための成分であり、硫酸、リン酸、ホウ酸或いはこれらの酸の金属塩、特にAl塩、Mg塩、Fe塩、Zn塩、Ca塩が使用され、特に硫酸アルミニウムが最も好適に使用される。
このような塩基性成分捕捉剤は、これを酸性白土と混練して酸性白土熱処理物の粒状成形体中に含有させる。
本発明においては、それ自体で塩基性成分に対する捕捉性を示す酸性白土の熱処理物の粒状成形体と共に、上記のような塩基性成分捕捉剤を含有しているため、塩基性成分、特にアンモニアに対する捕捉性に極めて優れ、トイレ砂として、前述したろ過層4の形成に用いたとき、吸水シート2の保持された尿から発生するアンモニアを有効に捕捉し、悪臭の発生を有効に防止することができる。このような塩基性成分捕捉剤は、酸性白土熱処理物の粒状成形体100重量部当り0.1乃至10重量部、特に1乃至5重量部の量で使用されるべきである。この量が少ないと、アンモニア捕捉性が低下し、また、あまり多量に使用すると、水分等に対する吸着性が増大し、ろ過性が低下するおそれがある。
(疎水化剤)
本発明において、上述した酸性白土熱処理物の粒状成形体は、疎水化剤で表面処理されていることが重要であり、これにより、優れたろ過性が付与される。このような疎水化剤としては、以下のものを例示することができる。
1.脂肪族炭化水素:
流動パラフィン、工業用白色鉱油、合成パラフィン、石油系ワックス、ペトロラクタム、無臭軽質炭化水素
2.シリコーン:
オルガノポリシロキサン
3.脂肪酸、脂肪族アルコール:
動物または植物油脂から得られた炭素数8〜22の高級脂肪酸或いはこのような脂肪酸に水素添加したもの(例えば、ヒドロキシステアリン酸、直鎖脂肪族一価アルコール)、或いは動物または植物油脂またはそれらの脂肪酸エステル還元物または天然ロウを分解して得られる炭素数4以上の脂肪族アルコール(例えばトリデシルアルコール)
4.ポリグリコール:
ポリエチレングリコール(分子量200〜9500)、ポリプロピレングリコール(分子量1000以上)、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック共重合体(分子量1900〜9000)
5.アマイド、アミン:
高級脂肪酸アマイド、オレイルパルミトアマイド、ステアリルエルカミド、2−ステアロミドエチルスアレート、エチレンビス脂肪酸アマイド、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキル(C12〜C18)アマイド、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)ラウロアマイド
6.一価又は多価のアルコールの脂肪酸エステル:
ステアリン酸n−ブチル、水添ロジンメチルエステル、セバチン酸ジブチル、セバチン酸ジオクチル、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリンラクトステアリル、ペントエリスリトールのステアリン酸エステル、ペンタエリスリトールテトラステアレートソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールトール油脂脂肪酸)、エタンジオールモンタン酸エステル、1,3−ブタンジオールモンタン酸エステル、ジエチレングリコールステアリン酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル
7.トリグリセライド、ワックス:
水添食用油脂、綿実油及びその他の食用油、亜麻仁油、パーム油、12−ヒドロキシステアリン酸のグリセリンエステル、水添魚油、牛脂、スパームアセチワックス、モンタンワックス、カルナバワックス、蜜蝋、蝋、一価脂肪族アルコールと脂肪族飽和酸とのエステル(硬化鯨油ラウリルステアレート、ステアリルスレアレート)、ラノリン
8.高級脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛及びアルミニウムの塩(金属石けん)
9.低融点樹脂:
低分子量ポリエチレン、酸化ポリエチレンなどの低分子量ポリオレフィン
10.フッ素系樹脂:
ポリテトラフルオロエチレン、4フッ化エチレン/6フッ化プロピレン共重合体、ポリ塩化3フッ化エチレン、ポリフッ化ビニル
11.その他:
プロピレングリコールアルギネート、ジアルキルケトンアクリルポリマー
本発明において、上記の例示の中でも疎水化剤として特に好適に使用されるのは、脂肪酸もしくはその金属塩、ワックス及び低融点樹脂であり、これらは、1種単独でも2種以上の組み合わせでも使用することができる。このような疎水化剤は、一般に、酸性白土熱処理物の粒状成形体100重量部当り1乃至20重量部、特に3乃至10重量部の量で使用される。この量が少ないと、ろ過性が低下し、また、あまり多量に使用すると、アンモニア捕捉性が低下し、悪臭の除去を有効に行うことが困難となるおそれがある。
上記の疎水化剤を用いての表面処理は、例えば疎水化剤の水溶液或いは水分散液等を粒状成形体に噴霧し、乾燥することにより行うことができ、この表面処理と同時に、例えば疎水化剤の水溶液等に前記塩基性成分捕捉剤を添加しておくことにより、塩基性成分を表面に付着させることもできる。
(その他の成分)
本発明の脱臭性ろ過材は、上述した成分以外に、例えば公知の抗菌剤を含有していてもよく、例えば銅化合物や銀化合物などの抗菌性化合物を、粒状成形体表面に展着させておくこともできる。このような銅化合物としては、硫酸銅、硝酸銅、塩基性硫酸銅、塩基性硫酸銅カルシウム塩(ボルドー液)、塩化銅、炭酸銅などの無機塩や、ジカルボン酸銅などの有機塩を例示することができ、またAg化合物としては、硝酸銀等の塩や塩化銀などのハロゲン化物、その他、水酸化物、酸化物、錯体等を挙げることができる。これらの抗菌性化合物は、疎水化剤と同様の表面処理によって、粒状成形体表面に展着させることができる。
(脱臭性ろ過材)
上記のように、酸性白土の熱処理物からなる粒状成形体を主成分とし、さらに塩基性成分捕捉剤を含有し、さらに所定の疎水化剤で表面処理されている本発明の脱臭性ろ過材は、ろ過性に極めて優れている。例えば、後述する実施例に示されているように、このろ過材10gを100ミリリットルの脱イオン純水に25℃で1時間浸漬したときの吸水率(A)が10%以下、24時間浸漬したときの吸水率(B)が30以下であり、かつその比A/Bが1/3以下であり、殆ど吸水せず、長時間水に浸漬したとしても吸水量の増大は極めて小さい。このことから理解されるように、このろ過材はろ過性が極めて良好であり、これを前述したろ過層4として用いたとき、ペットの尿は速やかにろ過層4を通過して吸水シート2に吸水される。しかも、本発明の脱臭性ろ過材は、塩基性成分捕捉性も高く、尿が吸水された吸水シート2を交換せず、そのまま排泄処理具を長期間放置しておいた場合にも、吸水シート2から発生する悪臭(アンモニア)は、本発明のろ過材によって形成されているろ過層4で有効に捕捉され、悪臭の発生が防止される。また、このろ過材は、上記で述べたように、吸水を殆ど生じないため、汚物等で汚染されたときにも水等で洗浄することにより、繰り返し使用することができる。
このように本発明の脱臭性ろ過材は、ペット用トイレ砂として、図1に示すようなペット用排泄処理具のろ過層4として極めて好適に使用される。尚、図1の排泄処理具においては、ろ過層4上に、必要により、抗菌性を有する植物から形成されたおが屑などの層を設けることも可能である。
本発明を以下の実施例で説明する。(尚、以下の例の中で、実施例5は、本発明の範囲外の参考例である。)
以下の実施例における測定は下記の方法で行った。
(1)X線回折:理学電気(株)製ガイガーフレックスRAD−1Bシステムを用いて、Cu−Kαにて以下の条件で測定した。
ターゲット Cu
フィルター Ni
管電圧 35kV
管電流 15mA
走査速度 2deg/min
時定数 1sec
スリット DS(SS)1deg RS0.3mm
(2)吸水率:試料10gを精秤し、純水中に所定時間浸漬する。所定時間後、それを取り出し、No.2ろ紙を用いて軽く水分をふき取り、重量を測定した。次式により吸水率を計算した。
吸水率(%)=〔(浸漬後の重量g−浸漬前の重量g)/浸漬前の重量〕×100
(3)脱臭性能:図1に示した排泄処理具と二匹の猫を有する3人のモニターを使い、使用期間を一週間とし、脱臭性能を評価した。使用期間中における尿臭を以下の5段階で官能評価をしてもらい、これを脱臭性能の尺度とした。
評価は次のように表した。
1:全く臭を感じない
2:僅かに臭いを感じる
3:明らかに臭いを感じる
4:やや強く臭いを感じる
5:強くにおいを感じる
実施例1
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、硫酸アルミニウム(試薬1級)4重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成した。約100℃まで冷却後、パラフィンワックス(試薬1級 融点68〜70℃)5重量部を融解添着し、脱臭性ろ過材を得た。尚、焼成後の熱処理物のX線回折図を図2に示した。
得られた脱臭性ろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
実施例2
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、硫酸アルミニウム(試薬1級)4重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成した。約100℃まで冷却後、パラフィンワックス(試薬1級 融点68〜70℃)8重量部を融解添着し、脱臭性ろ過材を得た。
得られた脱臭性ろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
実施例3
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、硫酸アルミニウム(試薬1級)4重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成した。約100℃まで冷却後、パラフィンワックス(試薬1級 融点68〜70℃)1重量部を融解添着し、脱臭性ろ過材を得た。
得られた脱臭性ろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
実施例4
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、リン酸(試薬1級)2重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成した。約100℃まで冷却後、パラフィンワックス(試薬1級 融点68〜70℃)5重量部を融解添着し、脱臭性ろ過材を得た。得られた脱臭性ろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
実施例5
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、水45重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成した。冷却後、フマル酸(試薬1級)10%水溶液30gを吹きつけ、150℃で3時間乾燥する。約100℃まで冷却後、パラフィンワックス(試薬1級 融点68〜70℃)5重量部を融解添着し、脱臭性ろ過材を得た。
得られた脱臭性ろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
実施例6
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、硫酸アルミニウム(試薬1級)4重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成した。約100℃まで冷却後、ステアリン酸(試薬特級 融点68〜71℃)5重量部を融解添着し、脱臭性ろ過材を得た。
得られた脱臭性ろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
比較例1
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、硫酸アルミニウム(試薬1級)4重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、成形体を得た。このX線回折図を図2に示した。
得られた成形体はイオン交換水中で崩壊し、モニター試験においても崩壊し、所期の目的を達することができなかった。
比較例2
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、水45重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成し、ろ過材を得た。
得られたろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
比較例3
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、硫酸アルミニウム(試薬1級)4重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成した。約100℃まで冷却後、パラフィンワックス(試薬1級 融点68〜70℃)0.5重量部を融解添着し、脱臭性ろ過材を得た。
得られた脱臭性ろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
比較例4
新潟県新発田市小戸産酸性白土100重量部、硫酸アルミニウム(試薬1級)4重量部、水50重量部をよく混合する。それを直径6mmの造粒板とカッテング装置を装着した押出造粒機にて円柱状に成形する。成形品を150℃で5時間乾燥し、さらに550℃で30分間焼成し、ろ過材を得た。
得られたろ過材の吸水率(%)とモニターの評価結果を表1に示した。
比較例5
市販シリカ球状成形体(直径6mm)について同様に評価した結果を表1に示した。
比較例6
市販パルプ・ポリプロピレン繊維円柱状成形体(直径6mm、長さ2cm)について同様に評価した結果を表1に示した。
Figure 0004542817
本発明の脱臭性ろ過材が使用されるペット用排泄処理具の概略構造を示す側断面図である。 本発明の実施例1における酸性白土熱処理物と比較例1の未熱処理物のX線回折図である。
符号の説明
1:トレイ
2:吸水シート
4:ろ過層

Claims (3)

  1. 脱臭性ろ過材を含有するろ過層が吸水シート上に設けられているペット用排泄処理具において、
    前記脱臭性ろ過材は、酸性白土の熱処理物と、該酸性白土の熱処理物100重量部当り0.1乃至10重量部の量の塩基性成分捕捉剤とを含有する粒状成形体からなり、該粒状成形体の表面が疎水化剤で表面処理されているものであって、
    前記塩基性成分捕捉剤として、硫酸、リン酸及びホウ酸からなる群より選択された無機酸或いは該無機酸の金属塩が使用されており、
    該脱臭性ろ過材の10gを100ミリリットルの脱イオン水に25℃で1時間浸漬したときの吸水率(A)が10%以下、24時間浸漬したときの吸水率(B)が30以下であり、かつその比A/Bが1/3以下であることを特徴とするペット用排泄処理具。
  2. 前記疎水化剤が、脂肪酸もしくはその金属塩、ワックス及び低融点樹脂からなる群より選択された少なくとも1種であり、前記粒状成形体100重量部当り1乃至20重量部の量で使用されている請求項1に記載のペット用排泄処理具
  3. 前記酸性白土の熱処理物が、X線回折(Cu−Kα)測定で、2θ=8.0〜10.0度の領域にピークを有する請求項1または2に記載のペット用排泄処理具
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