JP4542373B2 - 壁面家具装置 - Google Patents

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Description

本発明は、戸建てやマンションなどの住宅内等の壁面に取り付けられる家具装置に関し、詳しくは室内の空気環境調整機能を有する内装壁に各種の家具ユニットを着脱自在に取り付け可能とした壁面家具装置に関する。
最近、新築の住宅に入居した人が、建材や家具から発生するホルムアルデヒドその他の化学物質により健康が損なわれるシックハウス症候群が注目されており、最近の住宅メーカーや建材メーカー、家具メーカーはその対応に迫られている。また、需要者のニーズとして、住宅に対し高機能、たとえば常に室内の湿度をある程度一定保つことやその部屋に居るだけで癒されるような気持ちになる癒し効果、更には高い居住性などが求められるようになっている。
そこで、その一つとして湿度調節機能付き建材が提案されている[特開2002−129664号]。この建材は、建物内の壁または天井が調湿建材で形成されており、これはその調湿建材の室内側面に透湿性の高い木目調の仕上げが施されているというものである。しかしながらこのような湿度調節機能付き建材を壁面に使用したとしても、当該壁面の前に大きな洋服ダンスや整理ダンスなどの家具を設置すると、調湿機能付き壁面の大部分が家具に覆われてその調湿機能が発揮できず、必ずしも所期の機能が発揮できるとは限らないという問題があった。特に、このような湿度調節機能付き建材は、部屋を構成する4面の壁の内、出入り口や窓のない壁面部分に使用されることが多く、このような壁面部分の前面には前述のように家具が設置されることが多い。
一方、高い居住性を追求したものとして、壁面にガイドレールを設置し、このガイドレールに棚や小型の収納ボックスなど家具ユニットを設置する壁面家具装置が提案されている[特公平2−49083号]。しかしながら、この発明には前述の湿度調整機能などが存在せず、単に、室内の居住性を追求したものに過ぎなかった。
特開2002−129664号 特公平2−49083号
本発明は、居住性のみならず室内環境向上させることができる更に優れた壁面家具装置を開発することにある。
上記目的を解決するために、請求項1の発明は、
(a) 複数の壁パネル(1)並びに前記壁パネル(1)間に配置されたレール材(2)からなる内装壁(3)と、該レール材(2)に着脱可能に係合する家具ユニット(4)とで構成された壁面家具装置(A)であって、
(b) 壁パネル(1)の一部(1a)は室内の空気環境調整機能を有し、残りの壁パネル(1b)は空気環境調整機能を持たないものであり、
(c) 家具ユニット(4)の室内に現れる面が室内の空気環境調整機能を有する場合、該家具ユニット(4)は、壁パネル(1)のうち空気環境調整機能を持つ部分(1a)または持たない部分(1b)の少なくともいずれか一方に取り付けるものとし、家具ユニット(4)の室内に現れる面が室内の空気環境調整機能を有しない場合、該家具ユニット(4)は、壁パネル(1)のうち空気環境調整機能を持たない部分(1b)に取り付けるものとすることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の壁面家具装置(A)の空気環境調整機能に関し、「空気環境調整機能が、吸放湿機能又はマイナスイオン発生機能或いはホルムアルデヒド吸着機能であり、空気環境調整機能を有する壁パネル(1a)及び空気環境調整機能を有する家具ユニット(4)は少なくとも前記機能のひとつを具備している」ことを特徴とする。
請求項の発明は請求項1または2に記載の壁面家具装置(A)を更に限定したもので「内装壁(3)の左右両端及び上端部は長尺の見切部材(5)で被覆されている」ことを特徴とする。
上記目的を解決するために、請求項1の発明は、壁面家具装置(A)の壁パネル(1)が室内の空気環境調整機能を有するもの(以下、有機能壁パネル(1a)という。)であるが、家具ユニット(4)がレール材(2)に対して着脱可能に係合することができるようになっているため、有機能壁パネル(1a)の空気環境調整機能を損なわないように工夫しつつ家具ユニット(4)を自在に設置することができ、居住性と室内の空気環境調整機能との両方を満足するように設置することができる。
パネル(1)の一部の壁パネル(1a)を室内の空気環境調整機能を有するもの[以下、有機能壁パネル(1a)という。]とし、残りの壁パネル(1b)を空気環境調整機能なし[以下、無機能壁パネル(1b)という。]とすることにより、無機能壁パネル(1b)に家具ユニット(4)を設置するようにすれば、家具ユニット(4)の設置にも拘わらず、内装壁(3)全体の空気環境調整機能自体を損なうことなく、所期の空気環境調整機能の発揮を期待することができる。また、このような有機能壁パネル(1a)と無機能壁パネル(1b)とを混ぜて配置することにより調湿機能の向上も図ることができる(理由は後述)。
また、請求項に示すように、有機能壁パネル(1a)に吸放湿機能又はマイナスイオン発生機能或いはホルムアルデヒド吸着機能の少なくともひとつを付与することにより、室内居住性が大幅に向上する。
即ち、吸放湿機能は室内の湿度をある一定の範囲に保つ機能で、室内が乾燥すると壁パネル(1)から水分が室内に放出されて室内の過乾燥を防ぎ、室内がある一定以上の湿度を越えた時には、室内の水分を壁パネル(1)が吸収して室内の湿度を下げる働きである。これにより、室内の湿度は一定範囲に保たれ、過乾燥によって肌や目が乾燥したり、高湿度により肌がベタベタしたり、室内に結露やカビが発生したりするのを防止する。
マイナスイオン発生機能は、室内にマイナスイオンを放出させ、マイナスイオンを含んだ空気を呼吸したり触れたりすることで、あたかも、マイナスイオンを大量に発生させる滝や流水の近くに佇んでいるようなフィーリングや森林浴効果(リラックス効果)が与えられるといわれているもので、ストレスの多い現代生活を癒す機能のひとつと考えられている。
ホルムアルデヒドは、建材や家具に多用されている接着剤、特に、壁紙の接着剤から発生するといわれており、このホルムアルデヒドを含む室内空気に触れたり、これを呼吸した時、過敏症の人に発生する不快な症状(シックハウス症候群)を発症させる原因物質といわれており、ホルムアルデヒド吸着機能は、その原因物質といわれているホルムアルデヒドを吸着して室内に放出させない機能である。これにより、居住性、特に新築家屋や新築マンション或いは改築・改装住戸の居住性向上に寄与する。
有機能壁パネル(1a)は、これらの機能すべてを一枚のパネルが有してもよいが、パネルごとにそれぞれ機能を一つずつあるいは選択された2つを分担するようにしてもよい。そして、機能ごとに有機能壁パネル(1a)を内装壁(3)の適所に配置するようにしてもよい。配置例は後述する。
本発明の壁面家具装置(A)は常に壁面(30)の全面に設置されるとは限られず、その一部に設置される場合がある(図5参照)。この場合、内装壁(3)の左右両端及び上端部を長尺の見切部材(5)で被覆することにより、内装壁(3)の端部の収まりがよく、壁面(30)の一部に壁面家具装置(A)を設置したとしても違和感を生じることがない。
また、内装壁(3)に設置された家具ユニット(4)にも空気環境調整機能を付与することにより、室内居住環境の更なる向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。壁パネル(1)は室内の空気環境調整機能を有するもの[有機能壁パネル(1a)]と、そうでないもの[無機能壁パネル(1b)]の2種類があり、有機能壁パネル(1a)の空気環境調整機能としては吸放湿機能、マイナスイオン発生機能、ホルムアルデヒド吸着機能などがある。勿論、空気環境調整機能はこれだけに限られず、前記3機能はその例示に過ぎない。室内の空気環境調整機能を有する壁パネル(1)は、前記機能のうち少なくともそのひとつ、換言すれば前記機能全て或いはその内の選択されたふたつ又はそれ以上若しくはその一つを具備しているものである。
吸放湿性機能を有する有機能壁パネル(1a)は、基材の表面に吸放湿性を有する無機質粉体を含有した塗布層を形成したものである。この基材としては、火山性ガラス質複合板、ロックウール、スラグウール、ミネラルウール、グラスウール等を単独或いは2種以上組み合わせた鉱物質繊維板やこれらの鉱物繊維板にポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂繊維、パルプ、麻、亜麻等の天然繊碓を単独或いは2種以上組み合わせて添加したもの、木質繊維板、合板等の木質板或いは石膏ボード、珪酸カルシウム板等のセメント板が使用され、無機質粉体としては珪藻土、白土、モンモリロナイト、ベントナイト、アタパルジャイト、セビオライト、ゼオライト、B型シリカゲル等の粘土鉱物類を単独或いは2種以上を組み合わせた多孔質の無機質粉体が使用されている。
マイナスイオン発生機能を有する壁パネル(1a)は、前記基材の表面にマイナスイオン発生物質を含む無機質物体を含有した塗布層が形成されている。マイナスイオン発生物質は、天然鉱物および炭素材料から選ばれた少なくとも1種からなるものであり、天然鉱物としては、トルマリン、医王石、竜王石、光明石、麦飯石、黒曜石、ゼオライト原石および風化造珊瑚礁等であり、炭素材料としては、活性炭、竹炭および備長炭等である。
ホルムアルデヒド吸着機能を有する壁パネル(1a)は、ホルムアルデヒドを物理吸着する多孔質材料からなる基材にホルムアルデヒドと反応してこれを分解又は吸着する化合物を塗布、又は含浸させたものである。上記基材としては、火山性ガラス質複合板の他、スラグ石膏板、耐水石膏ボード等の各種石膏板、ゾノライト、トバモライト等の各種珪酸カルシウム板、ALC(軽量気泡コンクリート)、モルタル板などの多孔質無機建材、無施紬のタイル、レンガ等の多孔質陶器、多孔質材料を添加して成形したロックウール板、同ガラスウール板、同プラスチック繊維板や同セルロース繊維からなる板紙であり、基材の表面に含浸させる化合物としては、過酸化物(過マンガン酸カリウム)、脂肪酸エステル(プロピオン酸メチル)、アミン・アミド類(尿素、硝酸アンモニウム)、水酸化アルカリ金属(水酸化ナトリウム)、水酸化アルカリ土類金属(消石灰、水酸化寸グネシウム)、炭酸マグネシウム、不飽和脂肪酸(オレイン酸)等であり、基材の表面に塗布する化合物としては、天然の有機系多孔質材料に澱粉、故紙などのパルプ、木粉、活性炭等の木質材料、無機系多孔質材料にベントナイト、セビオライト、アロフェン、ゼオライト、珪藻土及び木炭等、人工の多孔質材料に合成ゼオライト、シリカゲル等がある。
前記基材は長方形(勿論、正方形でもよい。)の板材で、その長辺端面(勿論、短辺端面でもよいし、両方でもよい。)にはレール材(2)の外鍔(13)が嵌り込むスリット溝(14)が全長にわたって形成されている。
単機能の有機能壁パネル(1a)の場合には、前述の基材に各無機質粉体を含有した塗布層の塗着や適宜選択された化合物の表面含浸がなされているものであるが、複合機能を付与する場合には、それぞれの機能を有する無機質粉体の混合物の塗着(或いは部分的に塗り分けられる)や基材表面に適宜選択された化合物の含浸がなされることになる。さらにこれら機能を低下させない、例えば通気性の高いクロスを表面に設けてもよい。
無機能壁パネル(1b)も前述のこの基材としては、火山性ガラス質複合板、ロックウール、スラグウール、ミネラルウール、グラスウール等を単独或いは2種以上組み合わせた鉱物質繊維板やこれらの鉱物繊維板にポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂繊維、パルプ、麻、亜麻等の天然繊碓を単独或いは2種以上組み合わせて添加したもの、木質繊維板、合板等の木質板或いは石膏ボード、珪酸カルシウム板等のセメント板が使用される。そして、その表面は有機能壁パネルと同系色及び質感となるような塗装やクロス張りを行う。
収納棚(4a)や収納キャビネット(4b)、机(4c)、洋服パイプ(4d)、フック(4e)等の家具ユニット(4)や見切部材(5)は、挽材、合抜、木質繊維板(IB、MDF等)、木削片板(パーティクルボード、ストランドボード、OSB等)、集成材、単板積層材或いはこれらの任意複合材の他、合成樹脂製、金属製でもよく、これら板材の表・裏面あるいは木口都の一部表面に、化粧紙、化粧樹脂含浸紙、化粧合成樹脂シート、化粧単板等からなる化粧材が貼着されてもよい。
収納棚(4a)は棚板(41)とこれを支える棚板用フック(42)とで構成されており、棚板用フック(42)のフック部(43)がレール材(2)の開口(12)に着脱可能に係合するようになっている(図2参照)。収納棚(4a)以外の家具ユニット(4)もいずれも収納棚(4a)のフック部(43)と同様のフック部(図示せず)を有しており、必要に応じて脱着できるようになっている。
また、収納棚(4a)は必要に応じて棚板(41)の上下面のうち少なくとも1面、収納キャビネット(4b)は左右側面、上下面、扉面のうち少なくとも一面に空気環境調整機能を付与するようにしてもよい。収納棚(4a)や収納キャビネット(4b)などの家具ユニット(4)に付与された吸放湿機能、マイナスイオン発生機能、ホルムアルデヒド吸着機能により、更に効果的に室内の空気環境を整える事が出来る。
見切部材(5)の形状は、図6、7に示すように、内装壁(3)の上端に取り付けられるものと、両側に取り付けられるものの2種類があり、その断面形状が若干異なっている。すなわち、内装壁(3)の上端に取り付けられる見切部材(5a)は最上段のレール材(2)の壁面取付鍔(16)を上から被覆すると共に外鍔(13)が挿入されるスリット溝(14)が形成されたものである。一方、両側の見切部材(5b)は壁パネル(1)の端部が被覆できるようになっており、レール材(2)および壁パネル(1)の端部が外部に露出しないようになっている。
レール材(2)はアルミニウム、スチール等の金属製の他、合成樹脂製でもよく、断面略コ字状或いはC字状の長尺もので、その開口縁に係止用内鍔(15)が、外面に外鍔(13)と壁面取付鍔(16)とがレール材(2)の全長にわたって形成されている。
(実施形態1)
図1〜4は開口部のない壁面(30)のほぼ全面に本発明の壁面家具装置(A)を設置した例である。当該壁面(30)は柱(31)に壁下地又は従来の壁材(32)が設置された構成となっており、当該壁材(32)の室内側面に所定間隔でレール材(2)がその開口(12)を室内側に向けて壁面取付鍔(16)により取り付けられており、当該レール材(2)間に壁パネル(1)が配設されている。そして、前記レール材(2)の外鍔(13)は壁パネル(1)のスリット溝(14)内に嵌め込まれ、両者の固定が行われている。この取り付けにあたり壁パネル(1)と壁面(30)との間には若干の隙間(33)が形成されている。使用される壁パネル(1)は前述のようにその全てを有機能壁パネル(1a)で構成してもよいし、一部を有機能壁パネル(1a)、残りを無機能壁パネル(1b)としてもよい。
特に、湿気の吸放湿性能は、吸放湿機能を有する壁パネル(1a)を全面に施工するよりも、吸放湿機能を持たない壁パネル(1b)も併用する方が、効率よく湿気の吸放湿を行うことができる。何故ならば、湿気は空気中に含まれており、室内の空気は常に自然対流が起こっており、通常、床面から天井面へ流れているが、人の動きやエアコンの気流によりその流れに変化が起き、その流れは多様である。このため、有機能壁パネル(1a)を全面に施工するよりも、有機能壁パネル(1a)と無機能壁パネル(1b)とを分散して施工する方が、1m2当たりの吸放湿量は増加する(湿気伝達率分布)からである。壁パネル(1a)(1b)の効率の良い施工順位は以下の通り。
1.千鳥状に施工(図8の場合)
2.横張りを交互に施工(図4の場合)
3.縦張りを交互に施工
4.全面に施工
なお、有機能壁パネル(1a)と無機能壁パネル(1b)の配置は、壁面の垂直方向に対して交互に配置したが、水平方向に対してでもよく、千鳥状に配置してもよい。
また、居住者の好みに合わせて、好みの収納キャビネット(4b)や収納棚(4a)などの家具ユニット(4)を、フックを介してレール材(2)に掛止する。(18)は、フック部(43)の挿入部分とレール材(2)の開口(12)との間に設置されて前記開口(12)と挿入部分とのガタをなくするためのパッキン部材で、収納棚(4a)や収納キャビネット(4b)などの家具ユニット(4)にフック離脱方向の力が加わったとしても、レール材(2)からフック部(43)が離脱するのを防止する働きをする。特に、収納棚(4a)は棚板(41)と棚板用フック(42)とからなるが、レール材(2)に係合する棚板用フック(42)の上端部付近にはパッキン材(18)を挿入した方が、棚板(41)が撥ね上がっても、収納棚(4a)がレール材(2)から外れるのを防ぐことができるのでより優れている。
前述の場合において、一部が有機能壁パネル(1a)の場合、無機能壁パネル(1b)の個所に前述家具ユニット(4)を設置するようにしておけば、たとえ家具ユニット(4)で壁パネル(1)の一部が閉塞されたとしても、有機能壁パネル(1a)の全ては室内側に露出することになり、家具ユニット(4)を設置したとしても内装壁(3)全体の機能は損なわれないことになる。また、家具ユニット(4)に室内の空気環境調整機能を付与しておけば、たとえ有機能壁パネル(1a)が家具ユニット(4)によって閉塞され、その機能が殺されたとしても、家具ユニット(4)がその機能を代替することになるので、内装壁(3)全体の機能は損なわれない。そしてこのようにすることにより、室内の空気環境を整える機能と収納機能を同時に壁面家具装置(A)に持たせることが出来るので、室内環境の改善が図られると同時に家具等の配置をあまり考慮しなくとも使い勝手のよい部屋のレイアウトが可能となった。なお、上記収納機能は、その時点の部屋の使用目的に合わせて壁面家具装置(A)への取付け位置を変更したり、家具ユニット(4)を適宜選択する事により、居住者の好みに合わせて様々な収納形態とすることが出来る。
そして、有機能壁パネル(1a)は下記のうちの少なくとも1つの機能を有するので、その機能に合わせて「1.吸放湿機能よる結露やカビの発生の抑制」「2.マイナスイオン発生機能による森林溶と同等の効果により、居住者に対してリラックス感を感じさせるような快適な環境の生成」「3.ホルムアルデヒド吸着機能によりシックハウスの問題の軽減化」を実現することができた。
また、本発明のように独立の壁面家具装置(A)とすることにより、従来の壁面(30)を機能付き壁面にしようとする際、仕上げ材や壁下地材(32)等からなる壁面(30)を剥がすことなく、従来の壁面(30)上に本発明品を取り付けるだけでよいので施工が容易な上、部屋の壁面(30)を構成する仕上げ材4面全てを貼り替えなくともよいというメリットもある。実施形態1では開口部を有しない壁面に本発明の壁面家具装置(A)を設置する例を説明したが、勿論、これに限られるものでなく、窓側の壁面にも当然設置することができるものである。特に、窓側の壁面には表面結露が発生しやすいので、窓側の壁面に湿度調節機能(吸放湿機能)をもった壁面家具装置(A)を設置することで、前述のような窓側壁面の結露を防止することができる。これら点は、次に述べる実施形態2においても全く同様である。
(実施形態2)
この場合は、図5〜8のように、内装壁(3)の左右両端および上端部を長尺の見切部材(5)で被覆する場合で、内装壁(3)の端部の納まりが容易かつ意匠性が向上する。従って、壁面全体に施工する必要がなく、必要な壁面(30)の部分にのみ施工すればよいので、リフォーム等従来の壁面(30)上に施工する場合、より施工が容易な上、施工時間も短縮出来る。その他の点は前述の実施形態1と同じである。
本発明は、新築住居の場合は勿論、中古住居の場合でも、必要な壁面に室内空気環境調整機能付きの壁面家具装置を設置することができるので、室内の居住性向上は勿論、使い勝手も非常に優れたものとすることができ、新築市場だけでなく中古市場でも非常に有用な技術であるといえる。
本発明の壁面家具装置の第1実施形態の正面図である。 図1の断面図である。 本発明の壁面家具装置の第2実施形態の正面図である。 図3における壁パネル配置例である。 本発明の壁面家具装置の第3実施形態の正面図である。 図5の上端レール材と見切部材の取り付け状況を示す断面図であるである。 図5の左右の見切部材と壁パネルとの関係を示す断面図である。 図5における壁パネル配置例である。
符号の説明
(A);壁面家具装置
(1);壁パネル
(1a);有機能壁パネル
(1b);無機能壁パネル
(2);レール材
(3);内装壁
(4);家具ユニット
(5);見切部材

Claims (3)

  1. (a) 複数の壁パネル並びに前記壁パネル間に配置されたレール材からなる内装壁と、該レール材に着脱可能に係合する家具ユニットとで構成された壁面家具装置であって、
    (b) 壁パネルの一部は室内の空気環境調整機能を有し、残りの壁パネルは空気環境調整機能を持たないものであり、
    (c) 家具ユニットの室内に現れる面が空気環境調整機能を有する場合、該家具ユニットは、壁パネルのうち空気環境調整機能を持つ部分または持たない部分の少なくともいずれか一方に取り付けるものとし、
    家具ユニットの室内に現れる面が室内の空気環境調整機能を有しない場合、該家具ユニットは、壁パネルのうち空気環境調整機能を持たない部分に取り付けるものとすることを特徴とする壁面家具装置。
  2. 空気環境調整機能が、吸放湿機能又はマイナスイオン発生機能或いはホルムアルデヒド吸着機能であり、
    空気環境調整機能を有する壁パネル及び空気環境調整機能を有する家具ユニットは少なくとも前記機能のひとつを具備していることを特徴とする請求項1に記載の壁面家具装置。
  3. 内装壁の左右両端及び上端部は長尺の見切部材で被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の壁面家具装置。
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