JP4542014B2 - マシニングセンタ及びマシニングセンタにおけるワーク原点自動取得方法 - Google Patents

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Description

本発明はマシニングセンタ及びそれの動作方法に関し、より詳しくは、ワークの位置の基準となる原点を自動的に取得するマシニングセンタ及びワーク原点自動取得方法に関する。
マシニングセンタでワークを加工する際には、主軸に取付けられたミリング用の切削工具を当該ワークの所定の位置に正確に動かすために、基準となるワーク原点を取得する必要がある。
従来のワーク原点の取得方法を図面を参照して説明する。図9は、従来のワーク原点取得方法を説明する概念図である。図9の上側の(A)開始時の図に示すように、ワーク11に接触させるための、所定の精度が保証されたピンゲージ13を主軸12の工具取付け部に取付ける。ワーク11とピンゲージ13の間には、ゲージブロック14を手などでワーク11に接触するように挿入する。そして、ワーク11に向けて主軸12を移動させ、ピンゲージ13をワーク11に、すなわちゲージブロック14に近づける。そしてピンゲージ13がゲージブロック14と接触したことを目視で確認し、そこで主軸を停止させる。接触の際には、ゲージブロック14がピンゲージ13とワーク11に挟まれるが、接触の確認の際には、ゲージブロック14を手で動かし、それを挟むピンゲージ13とワーク11との間で適切な摩擦が生じる程度の圧力で接触していることを確認する。ゲージブロック14の長さとピンゲージ13の半径とを足したものを、その位置の主軸12の中心とワーク11との距離Lとして決定することができる。図9の下側の(B)接触時の図は、ピンゲージ13とワーク11の接触時を表わす。そこで破線で描画した部分は開始時の位置を示している。
ワーク原点を取得するためには、同様の操作をワーク11の反対側(図9では右側)からも実施して、ワークの両側について主軸との間の距離を決定する。図10は、従来のワーク原点取得方法を説明する概念図である。このように、ワーク11の両側において、それぞれの位置の主軸12の中心との間の距離を測定することによって、ワーク11の、例えば図10で左右方向の中心点を基準として、それをワーク原点Oと決定することができる。
しかし、従来のワーク原点取得方法には種々の問題があった。まず、実際に使用する工具ではなく、ピンゲージを主軸に取付けて測定するため、その測定の精度はピンゲージの取付精度に大きく影響される。従って、不正確な測定結果となることが多い。また、ピンゲージとゲージブロックの接触の判定を人の手によって行うため、接触の判定が不正確となり、そのため測定結果も不正確となることが多い。また、ピンゲージに代えて工具を用いてワーク原点を取得場合もあるが、その時に、直径0.2mm程度以下の細い工具を主軸に取付けて測定した場合には、それのたわみによって接触判定に誤差が生じ、不正確な測定結果となることが多い。また、ワーク原点測定後の実際の加工時には、ピンゲージから工具に持ち替えるため、ピンゲージの取付精度と工具の取付精度の範囲内の誤差により、ピンゲージを用いた測定時とはワーク原点が異なってくることがある。また、ピンゲージによる測定時には、実際の工具を用いるのではないため、ピンゲージ個体の製造精度の範囲内の誤差により、実際に加工するときに必要な原点と異なる値を原点として取得してしまうことがある。また、手作業によってワーク原点を取得するため、例えば加工の済んだワークを次々に自動的に取り替えることによって無人運転を行うことができなかった。
従って、ワーク原点の精度を高めるためには、ピンゲージではなく実際に使用する工具を用いてワーク原点を取得する必要がある。そして、自動的にワーク原点を取得するためには、工具とワークとの接触判定に関して、手作業によるゲージブロックを用いた接触判定ではなく、接触音などの客観的な現象を用いた他の接触判定方法を使用する必要がある。
従来、砥石を主軸に用いて研削加工を行う際には、実際に研削を行う砥石を主軸に付けた状態で砥石を回転させながらワークに近づけ、接触判定をAEセンサを用いた接触音の検出により行っていたものがある(例えば、特許文献1参照)。また砥石を主軸に用いて研削加工を行う場合には、実際に作業を行う前にドレッシングにより回転中の砥石外周との距離をあらかじめ所定の値に削り出すため、その外周径は、面粗さが2〜3μm程度の所定の値に確定させることができた。これにより、回転させた状態の砥石をワークに接触しない範囲でできるだけワークに自動的に近づける際に、主軸をワークにより近い位置まで送ることができた。そのような非接触の位置から開始してワークまで接触させるような走査を行った場合には、例えば送りF=0.1(0.1mm/分)の速さで走査を行ったときは、2〜3秒程度の短い時間の走査でワークに接触させることができた。このため、接触音以外のノイズをAEセンサが拾うことによって誤動作する可能性が低かった。また、砥石の外周径は、一般的にミリング用の工具よりかなり大きいため、ワークと接触したときの接触面積が大きく、接触時に大きい接触音が得られた。そのため、AEセンサによる接触の検出が容易であった。
特開2002−103219号公報
従来の砥石の場合と同様に、ミリング用の研削工具の場合にも、工具とワークとの接触をAEセンサを使用した接触音の検知により行うことが考えられる。そして、そのような接触の検出に基づいてワークの位置を自動的に取得することができれば、人手を介さずに自動的にワークの原点を取得することも可能であっただろう。しかし、ミリング用の工具を用いた場合には、以下のような問題があるため、AEセンサによる接触の検出は行われていなかった。まず、研削工具においては、工具径の精度は20μm程度であるため、回転させた状態の工具をワークに接触しない範囲でできるだけワークに近づけたとしても、砥石の場合ほど主軸をワークにより近い位置まで自動的に送ることができない。そのため、そのような非接触の位置から開始してワークまで接触させるような走査を行った場合には、例えば送りF=0.1(0.1mm/分)の速さで走査を行ったときは、工具が接触するまで20秒程度の長い時間がかかることになる。このため、接触音以外のノイズをAEセンサが拾うことによって誤動作する可能性が高かった。また、ミリング用の工具の外径は、一般的に砥石よりかなり小さいため、ワークと接触したときの接触面積が小さく、接触時に小さい接触音しか得られない。そのため、AEセンサによる接触の検出が難しかった。
このように、従来においてはミリング用の研削工具を主軸に取付けた状態で、AEセンサを用いてワークとの接触判定を行うことは技術的に極めて困難であり、接触の検出に基づいて自動的にワーク原点を取得することは実際上できなかった。本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、工具とワークとの接触をAEセンサによって検出することを可能とすることにより、ワークの位置の基準となる原点を自動的に取得するマシニングセンタ及びワーク原点自動取得方法を提供するものである。
本発明は以下の特徴を有しており、それによって上記の課題を解決するものである。すなわち、第1の観点に係る本発明は、ワークを切削するための切削工具を取付けるための工具取付け部を先端に有し、当該切削工具を回転させる主軸、ワークを取付ける取付け面を有するテーブル、及び前記主軸と前記テーブルとの相対位置を制御信号に基づいて当該主軸又は当該テーブルを移動させることにより変化させる駆動機構、を有するマシニングセンタであって、
当該マシニングセンタは、前記ワークの位置の基準となるワーク原点を取得するワーク原点取得機構を有し、
当該ワーク原点取得機構は、前記ワークに音響的に接触させられ、前記ワークからの音を取得してその強さを表わす電気信号を出力するAEセンサと、前記AEセンサからの前記電気信号をモニタしており、当該電気信号が表わす前記ワークからの音が所定の強さ以上になると前記ワークへ回転している切削工具が接触して発生した接触音を検出したと判定して接触検出信号を出力する接触判定部と、前記接触判定部の出力が接続され、前記ワークに対する所定の方向軸である走査軸に沿って前記主軸と前記ワークとの相対位置を前記主軸又は前記テーブルの移動により変化させるように前記駆動機構に制御信号を送る制御部と、を含み、
前記ワーク原点取得機構の前記制御部は、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークと接触することになる位置から所定距離だけ離れた位置である第1開始位置に来るように、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査準備手段と、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第1開始位置から前記ワークに向けて前記走査軸に沿った走査方向に所定の速度である第1走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査を開始させる第1接触検出走査開始手段と、前記第1接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第1接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第1接触検出走査停止手段と、前記第1接触検出位置での前記移動の停止後、前記第1接触検出走査の走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第2開始位置に来るように、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させ、かつ、前記切削工具が前記ワークに第1接触検出走査とは異なる位置において次に接触するように前記主軸と前記ワークとの相対位置を前記第1接触検出走査の走査方向と直交する方向への移動により変化させる第2接触検出走査準備手段と、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第2開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第2走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第2接触検出走査を開始させる第2接触検出走査開始手段と、前記第2接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第2接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第2接触検出走査停止手段と、メモリに記憶された前記第1接触検出位置と前記第2接触検出位置との間の差である粗走査接触検出位置差を求め、それが所定の値である粗走査許容誤差以内であることを確認する粗走査許容誤差確認手段と、前記第2接触検出位置での前記移動の停止後、前記粗走査接触検出位置差が前記粗走査許容誤差以内である場合に、前記第1接触検出走査と走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第3開始位置に来るように、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査準備手段と、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第3開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第3走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査を開始させる第3接触検出走査開始手段と、前記第3接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸の位置を第3接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第3接触検出走査停止手段と、を含み、
前記ワーク原点取得機構は、さらに、メモリに記憶された前記第2接触検出位置と前記第3接触検出位置との間の差である精密走査接触検出位置差を求め、それが前記粗走査許容誤差より小さい所定の値である精密走査許容誤差以内であることを確認する精密走査許容誤差確認手段と、前記第3接触検出位置での前記移動の停止後、前記精密走査接触検出位置差が前記精密走査許容誤差以内である場合に、前記第2接触検出位置から前記第3接触検出位置の間の適切な位置を前記切削工具が前記ワークに接触した切削工具接触位置とし、当該切削工具接触位置に対して前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量を補償値として補償した位置を前記ワーク原点として決定するワーク原点決定手段と、を含むことを特徴とする。
本発明は他の観点によれば、前記AEセンサの前記ワークへの接触及び非接触を切り替えるために前記AEセンサを移動させるAEセンサ移動手段を更に有することを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記第2走査速度と前記第3走査速度とは同じ速度であることを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記第1走査速度は、前記第2走査速度の50倍から200倍の速度であることを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記接触判定部は、前記第1接触検出走査においては、前記AEセンサからの前記電気信号を近傍の時間の区間で平均化するスムージング処理を行った上で、当該スムージング処理を行った電気信号をモニタしており、当該スムージング処理を行った電気信号が表わす前記ワークからの音が所定の強さ以上になると前記ワークへ物体が接触して発生した接触音を検出したと判定して接触検出信号を発生することを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記精密走査許容誤差は、前記ワークに要求される精度とほぼ等しい値であることを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記粗走査許容誤差は、前記精密走査許容誤差の5倍から20倍の大きさであることを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記AEセンサは、前記ワークを前記取付け面に取付けるためのジグを介して前記ワークに音響的に接触させられていることを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記駆動機構は、前記ワークに対して少なくともX軸及びY軸を含む走査軸に沿って前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させるものであり、前記制御部が前記主軸または前記ワークのいずれかを移動させる方向軸である前記走査軸は、X軸及びY軸を含む少なくとも2軸であり、前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量としての補償値は、当該切削工具の半径であることを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記ワーク原点取得機構は、1つの前記走査軸に関して、前記ワークのそれぞれ反対側にある2つの部分の位置を取得し、それらの平均に基づいて前記ワーク原点を取得することを特徴とする。
本発明はさらに他の観点によれば、前記駆動機構は、前記ワークに対して少なくともZ軸を含む走査軸に沿って前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させるものであり、前記制御部が前記主軸または前記ワークのいずれかを移動させる方向軸である前記走査軸は、Z軸を含む少なくとも1軸であり、前記走査軸がZ軸である場合の前記ワークに接触させられる前記切削工具は、フラットエンドミルの形状であり、前記走査軸がZ軸である場合の前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量としての補償値は、前記主軸の先端から計測した前記切削工具の長さであることを特徴とする。
本発明は他の態様によれば、ワークを切削するための切削工具を取付けるための工具取付け部を先端に有し、当該切削工具を回転させる主軸、ワークを取付ける取付け面を有するテーブル、前記主軸と前記テーブルとの相対位置を当該主軸又は当該テーブルを移動させることにより変化させる駆動機構、前記ワークに音響的に接触させられ、前記ワークからの音を取得してその強さを表わす電気信号を出力するAEセンサ、及び前記AEセンサからの前記電気信号をモニタしており、当該電気信号が表わす前記ワークからの音が所定の強さ以上になると前記ワークへ物体が接触して発生した接触音を検出したと判定して接触検出信号を出力する接触判定部を有するマシニングセンタにおける前記ワークの位置の基準となるワーク原点を取得するワーク原点自動取得方法であって、
前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第1開始位置まで、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査準備ステップと、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第1開始位置から前記ワークに向けて所定の方向軸である走査軸に沿った走査方向に所定の速度である第1走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査を開始させる第1接触検出走査開始ステップと、前記第1接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第1接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第1接触検出走査停止ステップと、前記第1接触検出位置での前記移動の停止後、前記第1接触検出走査の走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第2開始位置まで、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させ、かつ、前記切削工具が前記ワークに第1接触検出走査とは異なる位置において次に接触するように前記主軸と前記ワークとの相対位置を前記第1接触検出走査の走査方向と直交する方向への移動により変化させる第2接触検出走査準備ステップと、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第2開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第2走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第2接触検出走査を開始させる第2接触検出走査開始ステップと、前記第2接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第2接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第2接触検出走査停止ステップと、メモリに記憶された前記第1接触検出位置と前記第2接触検出位置との間の差である粗走査接触検出位置差を求め、それが所定の値である粗走査許容誤差以内であることを確認する粗走査許容誤差確認ステップと、前記第2接触検出位置での前記移動の停止後、前記粗走査接触検出位置差が前記粗走査許容誤差以内である場合に、前記第1接触検出走査と走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第3開始位置まで、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査準備ステップと、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第3開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第3走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査を開始させる第3接触検出走査開始ステップと、前記第3接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸の位置を第3接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第3接触検出走査停止ステップと、メモリに記憶された前記第2接触検出位置と前記第3接触検出位置との間の差である精密走査接触検出位置差を求め、それが前記粗走査許容誤差より小さい所定の値である精密走査許容誤差以内であることを確認する精密走査許容誤差確認ステップと、前記第3接触検出位置での前記移動の停止後、前記精密走査接触検出位置差が前記精密走査許容誤差以内である場合に、前記第2接触検出位置を前記切削工具が前記ワークに接触した切削工具接触位置とし、当該切削工具接触位置に対して前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量を補償値として補償した位置を前記ワーク原点として決定するワーク原点決定ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係るマシニングセンタでは、ワークの原点を取得するために、ワークの音響的に接触させられたAEセンサからの電気信号を接触判定部でモニタして切削工具のワークへの接触を検出できるようにし、本発明に係るマシニングセンタでは、主軸とテーブルの相対位置を主軸又はテーブルの移動により変化させる駆動機構と、ワークの位置の基準となるワーク原点を取得するワーク原点取得機構を有し、当該機構は、切削工具を回転させた状態で、ワークに音響的に接触させられたAEセンサを有し、AEセンサからの信号に基づき接触検出信号を出力し、第1開始位置へと主軸等を移動させ、切削工具を第1開始位置からワークに向けて第1走査速度での第1接触検出走査を開始させ、切削工具がワークに接触するとその位置を第1接触検出位置として記憶させて移動を停止させ、第1開始位置よりワークに近くかつ走査方向と直交する方向にずらされた位置である第2開始位置へと主軸等を移動させ、切削工具を第2開始位置からワークに向けて第1走査速度より遅い第2走査速度での第2接触検出走査を開始させ、切削工具がワークに接触するとその位置を第2接触検出位置として記憶させて移動を停止させ、第1接触検出位置と第2接触検出位置との間の差である粗走査接触検出位置差が所定の値である粗走査許容誤差以内であることを確認し、第1開始位置よりワークに近い位置である第3開始位置へと主軸等を移動させ、切削工具を第3開始位置からワークに向けて第1走査速度より遅い第3走査速度での第3接触検出走査を開始させ、切削工具がワークに接触するとその位置を第3接触検出位置として記憶させて移動を停止させ、第2接触検出位置と第3接触検出位置との間の差である精密走査接触検出位置差が所定の値である精密走査許容誤差以内であることを確認し、第2接触検出位置から第3接触検出位置の間の適切な位置を切削工具がワークに接触した切削工具接触位置とし、切削工具接触位置に対して切削工具の主軸からの出っ張り量を補償値として補償した位置をワーク原点として決定する。すなわち本発明に係るマシニングセンタでは、ワークの原点を自動的に取得するために、切削工具を回転させた状態で、切削工具すなわち主軸をワークから離れた位置から3回ワークに向けて走査し、接触したことをAEセンサにより接触音を検出することによって判断してその位置を記憶させるとともに切削工具を停止させ、2回目と3回目の走査は、1回目の走査より遅い走査速度で精密に実施し、かつ1回目の走査よりワークに近い位置から開始させ、1回目と2回目の走査による接触検出位置及び2回目と3回目の走査による接触検出位置がそれぞれ所定の走査許容誤差以内であれば、2回目と3回目の走査による接触検出位置に基づいてワークの位置の基準となるワーク原点を取得するため、従来はワークへの接触を自動的に検出することが困難であった切削工具を使用してワークを切削加工(ミリング)する前のワーク原点取得において、切削工具のワークへの接触を接触音により自動的に判定でき、粗い測定と精密な測定に分けることによって、信頼度が高く測定時間の短いワークの原点取得ができる。
また、AEセンサの接触及び非接触を切り替えるためにAEセンサを移動させることにより、ワークを交換しても、AEを取り替える必要がなくなる。また、第1接触検出走査ではAEセンサからの電気信号にスムージング処理を行うことにより、比較的時間がかかる1回目の走査においてノイズの影響を抑えることができる。また、精密走査許容誤差をワークに要求される精度とほぼ等しい値にすることにより、短時間の走査で必要かつ十分な精度が得られる。また、AEセンサをワークをテーブル上の取付け面に取付けるためのジグに接触させることにより、毎回の測定において条件が変わることなく(一定の条件で)安定的に接触音のセンシングを行うことができるようになり、接触の検出の精度を高めることができる。また、AEセンサの接触点を絶縁することで、AEセンサに入る電気的ノイズの混入を防止することができる。また、AEセンサの移動工程が不要となるため、長時間の無人運転も容易に可能となる。また、ワークのそれぞれ反対側にある2つの部分の位置を取得することにより、ワーク自体の誤差やツールの振れの影響を軽減した精密なワーク原点の取得ができる。
(マシニングセンタの構成)
これから図面を参照して本発明の実施形態に係るマシニングセンタの説明を行う。図1は、本発明の一実施形態に係るマシニングセンタ100の概略構成を表わす正面図と略ブロック図とを組合わせた図である。図5は、マシニングセンタ100の回路構成を表わすブロック図である。まず、マシニングセンタ100の構成の説明を行う。マシニングセンタ100は、主軸101、テーブル102、駆動機構103(X軸駆動機構103X、Y軸駆動機構103Y、Z軸駆動機構103Z)、X軸ベッド104X、Y軸ベッド104Y、Z軸構造105Z、AEセンサ111、AEセンサ駆動機構112、接触判定部113、及び制御部121から構成される。また、マシニングセンタ100は、主軸101にツール152を取付けて、それによってテーブル102に取付けられたワーク151を切削加工することができる。
主軸101は、その先端にミリング用の切削工具であるツール152を取付けるための工具取付け部を有し、取付けられたツールに主軸モータからの回転力を伝達し、ワークを加工する際の軸受部の熱を排出しながら、切削力に対して軸心を保持するための構成要素である。主軸101は、制御部121から駆動回路インターフェース121eを通して回転のオン・オフや回転スピードを制御する指令を受け、それに従って動作する。
テーブル102は、主軸に対向した位置にあってワークを固定するための台である。テーブル102と主軸102とは、駆動機構103によってそれらの相対位置が変化させられ、それによってワーク151を加工することができる。
駆動機構103は、テーブル102と主軸102との相対位置を、制御部121からの指令に基づいて変化させるための構成要素である。駆動機構103は、X軸駆動機構103X、Y軸駆動機構103Y、及びZ軸駆動機構103Zをまとめて称したものである。X軸駆動機構103Xは、X軸ベッド104XをX軸方向に駆動し、Y軸駆動機構103Yは、Y軸ベッド104YをY軸方向に駆動し、Z軸駆動機構103Zは、Z軸構造部104ZをZ軸方向に駆動する。駆動機構103は、回路的には、モータ103aを含み、機構的には、モータ103aの駆動力をそれぞれの軸方向の直線運動に変換するためのボールねじなどの機械要素を含む。モータ103aは、好適には回転速度や位置を制御できるサーボモータである。
X軸ベッド104X、Y軸ベッド104Y、及びZ軸構造部104Zは、それぞれX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向に直線的に移動可能な構造物である。この実施例では、X軸ベッド104X及びY軸ベッド104Yを組合わせてそれの上に主軸101が配置されており、Z軸構造部104Aにテーブル102が取付けられている。しかし、X軸ベッド104X、Y軸ベッド104Y、及びZ軸構造部104Zをどのように組合わせるのかは自由に決定することができ、主軸101及びテーブル102をどの部分に配置するのかも自由に決定することができる。
AEセンサ111は、超音波領域の周波数の振動(AE信号)を検出して、それの強さを表わす電気信号を出力するための構成要素である。AEセンサは、具体的には、例えば圧電素子等を用いたセンサであり、対象の周波数が超音波領域であるため、振動などの外乱の影響を受けずに接触音を検出することが可能である。AEセンサ111は、ワーク151にツール152が接触したことを検出させるために、AEセンサ駆動機構112によって移動させられてワーク151の一部に接触させられる。これによって、AEセンサ111がワーク151と音響的に接触させられることになる。図1では、AEセンサ111はワーク151の左側に接触するように配置されているが、ワーク151を伝わる接触音の速度は十分に速いので、ワーク151のどの部分に接触するように配置されていても、同様に接触音を検出することができる。なお、図示していないが、ワーク151をジグを用いてテーブル102に取付けることもできる。この場合、AEセンサ111をジグに接触させることによって、それを介してワーク151と音響的に接触させることもできる。
AEセンサ駆動機構112は、制御部121からの指令に基づいて、AEセンサ111を移動させるための機構である。AEセンサ駆動機構112は、AEセンサ111を図1においてZ軸方向及びY軸方向に駆動させる。センサ駆動機構112は、電気的に位置が制御されるエアシリンダーやモータなどの動力発生手段と、そこからの駆動力を直線運動として取り出す為の機械要素を含む。
接触判定部113は、AEセンサ111からの電気信号が入力され、その電気信号が表わす音が所定の強さ以上になると、AEセンサが接触しているワーク151へ物体が接触して発生した接触音を検出したと判定して接触検出信号を発生する構成要素である。接触判定部113は、具体的には例えば比較回路などを用いた電子回路から構成される。しかし、後述の制御部121を構成するCPUによって所定の計算処理が実施されることによって具体化されるものであってもいい。接触判定部113は、さらに、スムージング回路113a、スイッチ113b及びしきい値回路113cを含む。スムージング回路113aは、AEセンサ111からの電気信号を近傍の区間で平均化する回路である。平均化は、平均値からの誤差の平方和が最小となるような最小自乗法を用いた平均とすると好適な推定値を平均として得ることができる。このように電気信号を平均化することによって、ノイズの影響を抑えた方がいい場合に対して、スクラッチノイズ等のノイズを低減させることができる。スイッチ113bは、電気信号をスムージング回路113aを通過させるか、それともそれを迂回させるかを決定するスイッチである。図示していないが、スイッチ113bは、制御部121からの指示に基づいてスイッチのオンオフ動作を行う。しきい値回路113cは、そこに入力された電気信号が所定のしきい値を超えているかどうかを判断し、しきい値を超えているときには、音声信号が表わす音が所定の音の強さ以上であると判定して、回転しているツール152のワーク151への接触を検出したことを表わす接触検出信号を発生する。
制御部121は、入力された情報等に基づいて所定の情報処理を実施し、所定の動作を起こさせるための指令を出力する構成要素である。制御部121は、具体的には、所定のプログラムを実行するコンピュータである。制御部121は、本発明の各種の手段が行う動作を実現する。制御部121は、CPU121a、メモリ121b、記憶装置121c、AEセンサインターフェース(I/F)121d、駆動回路インターフェース121eを含む。記憶装置121cは制御プログラム121pを記憶している。CPU121aは、プログラムを実行するプロセッサである。メモリ121bは、CPU121aの作業用ワークメモリである。記憶装置121cは、制御プログラム121pを記憶させるためのもので、ROMなどの不揮発性メモリ、あるいはハードディスクドライブなどとすることができる。
AEセンサインターフェース121dは、AEセンサ111に由来する電気信号が入力される入力インターフェース回路であり、さらに、接触判定部113に含まれるスイッチ113bを制御する信号を出力する出力インターフェース回路をさらに含むこともできる。
駆動回路インターフェース121eは、主軸101、駆動機構103、及びAEセンサ駆動機構112の制御信号を出力する出力インターフェース回路であり、さらに、それらが位置フィードバック信号を出力する場合には、その位置フィードバック信号が入力される入力インターフェース回路をさらに含むこともできる。
制御プログラム121pは、それが記憶装置121cからCPUによってメモリ上に読み込まれて実行されることにより、本発明の各種の手段が行う動作を実現するプログラムである。制御プログラム121pは、それが実行する機能に対応する命令群を含んでいる。すなわち制御プログラム121pは、請求項に記載の各種手段及び各種ステップを実現する、当該手段及びステップと同じ名称の命令群である、AEセンサ移動命令121p1、第1接触検出走査準備命令121p2、第1接触検出走査開始命令121p3、第1接触検出走査停止命令121p4、第2接触検出走査準備命令121p5、第2接触検出走査開始命令121p6、第2接触検出走査停止命令121p7、粗走査許容誤差確認命令121p8、第3接触検出走査準備命令121p9、第3接触検出走査開始命令121p10、第3接触検出走査停止命令121p11、精密走査許容誤差確認命令121p12、及びワーク原点決定命令121p13を含む。なお、記憶装置121cは、通常のマシニングセンタの機能を実現する制御プログラム121p以外のプログラムも含んでおり、通常のマシニングセンタの機能を実行することが可能である。
ツール152は、ワーク151を切削するための工具である。ツール152のエンドミルの形状は様々な形状とすることができる。Z軸方向のワーク原点を取得する場合は、ツール152はフラットエンドミルの形状である。
(マシニングセンタの動作)
次に、マシニングセンタ100の動作について図面を参照して説明する。図1〜4は、本発明の一実施形態に係るマシニングセンタ100の概略構成を表わす正面図と略ブロック図とを組合わせた図である。これらの図における正面図は、それぞれの動作状態のときに構成要素がどのような位置関係にあるのかも示す。図1はAEセンサ111がワーク151に接触させられていない状態を示し、図2はAEセンサ111がワーク151に接触させられている状態を示し、図3はAEセンサ111がワーク151に接触させられており、ツール152がワーク151と対向しているが非接触である状態を示し、図4はAEセンサ111がワーク151に接触させられており、ツール152がワーク151と接触している状態を示す。図6は、マシニングセンタ100の動作フローを表わすフロー図である。図7及び8は、ワーク151とツール152の各状態における位置関係の概念を表わす概念図であり、各状態のときの位置関係を示すものである。
(マシニングセンタの動作の概要)
マシニングセンタ100の動作の概要は以下のとおりである。AEセンサ111をワーク151に接触させた状態で、ツール152をワーク151から離れた位置からワーク151の端面に向かって直線移動すなわち走査(接触検出走査)させ、ツール152がワーク151に接触したことをAEセンサ111による接触音の検知により判定し、そこで走査を停止させて位置を記憶する。この接触検出走査を3回行う。1回目の接触検出走査でワーク151の端面の大まかな位置を確定できるため、2回目と3回目の接触検出走査は1回目よりワーク151に近い位置から開始させ、走査速度を1回目より遅い速度とする。それぞれの接触検出走査で検出された位置の差を計算し、それが所定の許容誤差以内であれば2回目と3回目の接触検出走査で検出された位置に基づいてワーク151の端面の位置を求める。
(初期状態)
ツール152が、測定しようとするワーク151に対向する主軸101の工具取付け部に取付けられる。ツール152の大きさ(半径、長さなど)を、適切なユーザインターフェースを使用して制御部121に入力する。これらの数値は原点の位置を計算する際に、主軸101の基準位置からのオフセット値を定めるものなどとして参照されることになる。また、ワーク151の寸法(形状データ)や、ワーク151をテーブル102上に配置したときの、テーブル102を基準としたワーク151の位置データを、適切なユーザインターフェースを使用して制御部121に入力する。これらのデータは、原点を取得する際に、ツール152をどの位置から走査を開始させるのかを決定する際に参照されることになる。初期状態では、構成要素の位置関係は図1に示すような状態にある。すなわち、AEセンサ111はワーク151に接触させられておらず、ワーク151とツール152とは特定の位置関係にはない。この状態では、加工済のワーク151を未加工のワーク151と交換して、次の切削作業に備えさせることが可能である。ワーク151の交換は、図示していないが、ワーク交換用のアームなどでワーク151を移送することによって行うことができる。ワークの交換を自動的に行うことによって、連続的に無人運転を行わせることが可能である。図1を正面から見て、前後方向はX軸方向、左右方向はY軸方向、上下方向はZ軸方向である。スイッチ113bはON側になっており、AEセンサ111からの信号は、スムージング回路113aを経由してしきい値回路113cに送られる。
(AEセンサの移動・接触)
制御部121において、CPU121aがAEセンサ移動命令121p1に従って、駆動回路インターフェース121eを通じてAEセンサ駆動機構112に、AEセンサ111をワーク151に接触させる制御信号を送り、AEセンサ111をワーク151に接触させる(ステップS101)。これによって、構成要素の位置関係は図2に示すような状態になる。その際、CPU121aは、あらかじめ入力されたワーク151の寸法(形状データ)とそれのテーブル102上への取付位置に基づいて、ワーク151の適切な端面、好適にはAEセンサ111に垂直な端面に対して、AEセンサ111を移動させる。AEセンサ111は適切な圧力でワーク151に押し付けられ、ワーク151を傷つけることなく、確実に接触させられる。AEセンサ駆動機構112の動力発生手段は滑らかに所定の力を発生するエアシリンダーであると好適である。AEセンサ駆動機構112は、AEセンサ111をZ軸方向において下方に移動させ、Y軸方向において右側に移動させて、AEセンサ111をワーク151に接触させる。
なお、ワーク151をジグを介してテーブル102に取付けている場合には、当該ジグはワーク151に音響的に接触していると考えられるため、AEセンサ111を当該ジグに接触させてもよい。また、ジグをテーブル102に固定したまま、加工済のワーク151を交換する場合は、AEセンサ111をジグに接触させたままでワーク151の切削加工及び交換動作を行わせることができる。このようにすることによって、毎回の測定において条件が変わることなく安定的に接触音のセンシングを行うことが可能になる。AEセンサに入る電気的ノイズの混入を防止するために、AEセンサの接触点を絶縁すると好適である。
(第1接触検出走査準備)
制御部121において、CPU121aは、第1接触検出走査準備命令121p2に従って、駆動回路インターフェース121eを通じて駆動機構103に、主軸101に取付けられたツール152が、ワーク151の端面(走査によってツール152が接触することになる位置)から所定距離だけ離れた位置である第1開始位置161Aに来るように、駆動機構103により主軸101とワーク151との相対位置を、主軸101またはテーブル102(両方同時を含む。以下同じ)を移動させることにより変化させる指令を送る(ステップS103)。これによって、構成要素の位置関係は図3に示すような状態になる。そして、ツール152とワーク151の位置関係は、図7の(A)第1接触検出走査開始時の図に示すような状態になる。第1開始位置161Aは、ワーク151に向けてツール152を直線的に走査したときに、ツール152の部分がワーク151に接触するような位置であって、ツール152がワーク151に接触しない範囲でできるだけツール152がワーク151に近接した位置だと好適である。この例においては、X軸方向及びZ軸方向にはツール152がX軸方向から見てワーク151と重なり、かつ、主軸101がワーク151と重ならない位置であって、Y軸方向にはワーク151から右側に離れた位置である。そのような近接した位置にツール152を移動させるためには、テーブル102上のワーク151の位置のデータとワーク151の寸法(形状データ)から、現在の主軸101の位置からワーク151の端面の位置を求め、ワーク151の当該端面の近傍であって、安全のため確実に当該ワーク151に接触しないようなマージンである走査距離だけワーク151の当該端面から離れた位置を次に求め、そこに主軸101を移動させるような指令を駆動機構103に送る。この例のように、ツール152がY軸方向にワーク151から離れた位置にある場合には、その走査距離はY軸方向の距離となるが、それをここでは第1開始位置Y軸オフセット171Yと呼ぶ。
(第1接触検出走査開始)
制御部121において、CPU121aは、第1接触検出走査開始命令121p3に従って、駆動回路インターフェース121eを通じて駆動機構103に、主軸101に取付けられたツール152が第1開始位置161Aからワーク151に向けて走査軸に沿った走査方向に所定の速度である第1走査速度で、駆動機構103により主軸101とワーク151との相対位置を移動により変化させる指令を送り、第1接触検出走査を開始させる(ステップS105)。接触走査開始時のツール152とワーク151の位置関係は、図7の(A)第1接触検出走査開始時の図に示すような状態である。この場合、Y軸方向の走査なので、Y軸駆動機構103Yが主軸101を移動させる。その際、CPU121aは、駆動回路インターフェース121eを通じて主軸101に、ツール152が少なくとも接触時には所定の回転速度で回転している状態となるように指令を送る。好適には、ツール152は、第1接触検出走査の開始時において既に回転させられている。
(第1接触検出走査停止)
第1接触検出走査開始の指令がY軸駆動機構103Yに送られることによって、主軸101がY軸駆動機構103Yによってワーク151に向けてY軸に沿って第1走査速度で移動させられる。ワーク151に接触させられたAEセンサ111はワーク151からの音を取得し、その強さを表わす電気信号を出力することによって、接触音の有無のモニターのための信号を出力している。その電気信号に対して接触判定部113でそれが接触音であるかどうかの判定が行われる。その判定においては、AEセンサ111からの電気信号は、接触判定部113内でスイッチ113bのON端子を経由してスムージング回路113aで過去の近傍の時間の区間において平均化される。これによってスクラッチノイズ等のノイズが除去される。平均化される時間の区間は、ノイズを効率的に除去しつつも接触音は確実に検出できるように適切な値とされている。スムージング回路113aを経由した電気信号はしきい値回路113cで所定のしきい値を超えているかどうかが判断され、これによってツール152のワーク151への接触の有無が判断される。
図11は、接触時を含む走査期間におけるAEセンサからの電気信号の波形図である。図11においては、AEセンサ111からの電気信号をAE信号192と表記している。しきい値191はしきい値回路113cに設定されたしきい値である。AE信号192は、波形図において円で囲んだ部分において、しきい値を超えたAE信号193となっており、この部分でツール152がワーク151に接触したと判断されることになる。
ツール152がワーク151に接触すると、所定の強さ以上の超音波の接触音が発生し、AEセンサ111がそれの強さを表わす電気信号を発生する。その電気信号が接触判定部113に入力され、その内部のしきい値回路113cで所定のしきい値を超えていると判断され、回転しているツール152がワーク151へ接触したことを表わす接触検出信号を発生する。接触検出信号は、例えば、非接触状態を表わすローレベルの電圧が、ハイレベルの電圧に変化するなどの方法で接触を検出したことを表現する。
制御部121において、CPU121aは、第1接触検出走査停止命令121p4に従って、接触判定部113から接触検出信号がAEセンサインターフェース121dを通じて入力されると、その時の主軸101とワーク151の相対位置を第1接触検出位置161Bとしてメモリに記憶させ、駆動回路インターフェース121eを通じてY軸駆動機構103Yに、そこでY軸駆動機構103Yにより移動を停止させる指令を送る(ステップS107)。これによって、ツール152がワーク151に接触した瞬間にツール152が停止させられる。接触停止時のツール152とワーク151の位置関係は、図7の(B)第1接触検出走査停止時の図に示すような状態である。
(第2接触検出走査準備)
制御部121において、CPU121aは、第2接触検出走査準備命令121p5に従って、駆動回路インターフェース121eを通じてX軸駆動機構103X及びY軸駆動機構103Yに、主軸101に取付けられたツール152が、第2開始位置162Aに来るように、X軸駆動機構103X及びY軸駆動機構103Yにより主軸101とワーク151との相対位置を、主軸101またはテーブル102を移動させることにより変化させる指令を送る(ステップS109)。第2開始位置162Aは、Y軸方向にはワーク151から第1開始位置161Aより近い位置であるような所定距離の位置であり、かつ、第1接触検出走査の走査方向であるY軸方向と直交するX軸方向に所定距離だけ移動させられ、ツール152がワーク151と第1接触検出走査とは異なる位置(第1接触検出走査接触痕181とは異なる位置)において次に接触するような位置である。ここでのY軸方向の走査距離は、第1開始位置Y軸オフセット171Yより小さい値である第2開始位置Y軸オフセット172Yとなる。第2開始位置162Aを定める際には、メモリに記憶されている第1接触検出位置161Bを基準として、第2開始位置Y軸オフセット172Yだけ主軸101をワーク151の反対側に移動させた位置とすればよい。第1接触検出位置161Bにおいてツール152がワーク151に接触したことが分かっているため、第2開始位置Y軸オフセット172Yは非常に小さい値とすることができ、例えば、50μmとすることができる。このように走査距離をより小さくすることによって、走査速度を小さくしても走査時間が長くならないため、より精密な走査を短時間に行うことができる。これによってツール152とワーク151の位置関係は、図7の(C)第2接触検出走査開始時の図に示すような状態になる。
(第2接触検出走査開始)
制御部121において、CPU121aは、第2接触検出走査開始命令121p6に従って、駆動回路インターフェース121eを通じてY軸駆動機構103Yに、主軸101に取付けられたツール152が第2開始位置162Aからワーク151に向けてY軸に沿って所定の速度である第2走査速度で、Y軸駆動機構103Yにより主軸101とワーク151との相対位置を移動により変化させる指令を送り、第2接触検出走査を開始させる(ステップS111)。接触走査開始時のツール152とワーク151の位置関係は、図7の(C)第2接触検出走査開始時の図に示すような状態である。その際、CPU121aは、駆動回路インターフェース121eを通じて主軸101に、ツール152が少なくとも接触時には所定の回転速度で回転している状態となるように指令を送る。ここで、第2走査速度は、第1走査速度より小さい速度である。このようにすることによって、接触の瞬間におけるツール152の移動速度を小さくすることができるため、精密な走査を行うことができる。第2走査速度を遅くすればするほど走査の精度は高くなるが、時間も長くかかるようになるため、第1走査速度が第2走査速度の50倍から200倍の速度であるような比率とするとより好適である。
(第2接触検出走査停止)
第2接触検出走査開始の指令がY軸駆動機構103Yに送られることによって、主軸101がY軸駆動機構103Yによってワーク151に向けてY軸に沿って第2走査速度で移動させられる。ワーク151に接触させられたAEセンサ111からの電気信号をモニタしている接触判定部113により、接触したがどうかの判定が行われる。第2接触検出走査においては、より感度の高い接触の検出を行った方が、精密な接触の検出を行うことができるため、接触判定部113内においてスムージング回路113aを使用しない。すなわち、制御部121はスイッチ113bをOFF端子側に切り替え、AEセンサ111からの電気信号がスムージング回路113aを通過しないようにする。これによって、高感度の接触の検出を行うことができるようになる。
ツール152がワーク151に接触すると、所定の強さ以上の超音波の接触音が発生し、AEセンサ111がそれの強さを表わす電気信号を発生する。その電気信号が接触判定部113に入力され、その内部のしきい値回路113cで所定のしきい値を超えていると判断され、回転しているツール152がワーク151へ接触したことを表わす接触検出信号を発生する。
制御部121において、CPU121aは、第2接触検出走査停止命令121p7に従って、接触判定部113から接触検出信号がAEセンサインターフェース121dを通じて入力されると、その時の主軸101とワーク151の相対位置を第2接触検出位置162Bとしてメモリに記憶させ、駆動回路インターフェース121eを通じてY軸駆動機構103Yに、そこでY軸駆動機構103Yにより移動を停止させる指令を送る(ステップS113)。これによって、ツール152がワーク151に接触した瞬間にツール152が停止させられる。接触停止時のツール152とワーク151の位置関係は、図8の(A)第2接触検出走査停止時の図に示すような状態である。
(粗走査許容誤差確認)
制御部121において、CPU121aは、粗走査許容誤差確認命令121p8に従って、メモリに記憶された第1接触検出位置161Bと第2接触検出位置161Bとの間の差である粗走査接触検出位置差を求め、それが所定の値である粗走査許容誤差以内であることを確認する(ステップS115)。ここでの粗走査接触検出位置差は、Y軸方向の位置の差である。このような確認を行うことによって、第1接触検出走査または第2接触検出走査のいずれかがノイズなどの影響によって実際に接触する前に接触したと判定されていたような誤動作を排除することができる。粗走査接触検出位置差が粗走査許容誤差より大きい場合は、第2接触走査準備(ステップS109)あるいは第1接触検出走査(ステップS103)に手順が戻され、再び走査が実行される。粗走査許容誤差は、例えば30μmとすることができる。
(第3接触検出走査準備)
制御部121において、CPU121aは、第3接触検出走査準備命令121p9に従って、駆動回路インターフェース121eを通じてY軸駆動機構103Yに、主軸101に取付けられたツール152が、第3開始位置163Aに来るように、Y軸駆動機構103Yにより主軸101とワーク151との相対位置を、主軸101またはテーブル102を移動させることにより変化させる指令を送る(ステップS117)。第3開始位置163Aは、Y軸方向にはワーク151から第1開始位置161Aより近い位置であるような所定距離の位置である。第3開始位置163Aは、好適には第2開始位置162Aと同じ位置である。今回は、第3開始位置163Aを第2開始位置162AからX軸方向に移動させる必要はない。なぜなら、第2接触検出走査は遅い速度で行われたため、第2接触検出走査接触痕182はほとんどY方向の削れがないためである。ここでのY軸方向の走査距離は、第3開始位置Y軸オフセット173Yであるが、それは好適には第2開始位置Y軸オフセット172Yと同じ値として定められる。これによってツール152とワーク151の位置関係は、図8の(B)第3接触検出走査開始時の図に示すような状態になる。
(第3接触検出走査開始)
制御部121において、CPU121aは、第3接触検出走査開始命令121p10に従って、駆動回路インターフェース121eを通じてY軸駆動機構103Yに、主軸101に取付けられたツール152が第3開始位置163Aからワーク151に向けてY軸に沿って所定の速度である第3走査速度で、Y軸駆動機構103Yにより主軸101とワーク151との相対位置を移動により変化させる指令を送り、第3接触検出走査を開始させる(ステップS119)。接触走査開始時のツール152とワーク151の位置関係は、図8の(B)第3接触検出走査開始時の図に示すような状態である。その際、CPU121aは、駆動回路インターフェース121eを通じて主軸101に、ツール152が少なくとも接触時には所定の回転速度で回転している状態となるように指令を送る。ここで、第3走査速度は、第1走査速度より小さい速度である。第3走査速度は、好適には第2走査速度と同じ速度である。このようにすることによって、接触の瞬間におけるツール152の移動速度を小さくすることができるため、精密な走査を行うことができる。
(第3接触検出走査停止)
第3接触検出走査開始の指令がY軸駆動機構103Yに送られることによって、主軸101がY軸駆動機構103Yによってワーク151に向けてY軸に沿って第3走査速度で移動させられる。ワーク151に接触させられたAEセンサ111からの電気信号をモニタしている接触判定部113により、接触したがどうかの判定が行われる。第3接触検出走査においては、より感度の高い接触の検出を行った方が、精密な接触の検出を行うことができるため、第2接触検出走査と同じく、接触判定部113内においてスムージング回路113aを使用しない。すなわち、制御部121はスイッチ113bをOFF端子側に切り替え、AEセンサ111からの電気信号がスムージング回路113aを通過しないようにしている。これによって、高感度の接触の検出を行うことができるようになる。
ツール152がワーク151に接触すると、所定の強さ以上の超音波の接触音が発生し、AEセンサ111がそれの強さを表わす電気信号を発生する。その電気信号が接触判定部113に入力され、その内部のしきい値回路113cで所定のしきい値を超えていると判断され、回転しているツール152がワーク151へ接触したことを表わす接触検出信号を発生する。
制御部121において、CPU121aは、第3接触検出走査停止命令121p11に従って、接触判定部113から接触検出信号がAEセンサインターフェース121dを通じて入力されると、その時の主軸101とワーク151の相対位置を第3接触検出位置163Bとしてメモリに記憶させ、駆動回路インターフェース121eを通じてY軸駆動機構103Yに、そこでY軸駆動機構103Yにより移動を停止させる指令を送る(ステップS121)。これによって、ツール152がワーク151に接触した瞬間にツール152が停止させられる。接触停止時のツール152とワーク151の位置関係は、図8の(C)第3接触検出走査停止時の図に示すような状態である。
(精密走査許容誤差確認)
制御部121において、CPU121aは、精密走査許容誤差確認命令121p12に従って、メモリに記憶された第2接触検出位置162Bと第3接触検出位置163Bとの間の差である精密走査接触検出位置差を求め、それが所定の値である精密走査許容誤差以内であることを確認する(ステップS123)。精密走査許容誤差は粗走査許容誤差より小さい所定の値である。これは、精密走査接触検出位置差は、小さい走査速度で取得されたものであるため、精密な走査が行われるからである。また、ここでの精密走査接触検出位置差は、Y軸方向の位置の差である。精密走査許容誤差をより小さい値とすれば、より高い精度で接触の判定を行うことができる。しかし、精密走査許容誤差は、ワークに要求される精度とほぼ等しい値で十分である。具体的には、粗走査許容誤差が精密走査許容誤差の5倍から20倍の大きさとなると好適である。このような確認を行うことによって、第2接触検出走査または第3接触検出走査のいずれかがノイズなどの影響によって実際に接触する前に接触したと判定されていたような誤動作を排除することができる。精密走査接触検出位置差が精密走査許容誤差より大きい場合は、第3接触走査準備(ステップS117)などに手順が戻され、再び走査が実行される。精密走査許容誤差は、例えば5μmとすることができる。
(ワーク原点決定)
制御部121において、CPU121aは、第3接触検出位置163Bでの移動の停止後、精密走査接触検出位置差が精密走査許容誤差以内である場合に、第2接触検出位置162Bから第3接触検出位置163Bの間の適切な位置を、ツール152がワーク151に接触したツール接触位置と判断する。CPU121aは、あらかじめ入力されたツール152の大きさ(半径、長さなど)に基づいて、ツール152の主軸101からの出っ張り量を求め、それを補償値としてツール接触位置を補償した位置をワーク151の端面の基準位置とする。
(挟み込みでワーク原点取得)
なお、上述した3回の走査によるワーク151の端面の基準位置の決定方法を、同じワーク151の反対側の端面に対して行うと好適である。この場合、ワーク151の両側からワーク151の端面の基準位置を取得し、それの平均に基づいてワーク151を決定する。このようにすると、ワーク151そのものの大きさの誤差を平均化することによって軽減することができる。本発明によるワーク原点の取得においては、回転するツール152でワーク151を挟み込んで原点を取得するため、従来のような回転しないピンゲージを使用していた場合と比較すると、ツール152の倒れを回転により相殺できるため、正確なワーク原点を取得することができる。
(Y軸以外の走査)
上述した例は、Y軸方向のワーク151の原点を取得するものであるが、X軸方向に走査を行うことによって、同様にX軸方向の原点を取得することが可能である。また、Z軸方向の原点を取得することも可能である。この場合、Z軸駆動機構103Zが、ワーク151に対して少なくともZ軸を含む走査軸に沿って主軸101とワーク151との相対位置を移動により変化させる。そして、制御部121が主軸101またはワーク151のいずれかを移動させる方向軸である走査軸は、Z軸を含む少なくとも1軸であり、走査軸がZ軸である場合のワークに接触させられるツール152は、フラットエンドミルの形状である。Z軸方向に走査する場合には、ツール152の先端がワーク151に接触することになるが、その場合、フラットエンドミルであればワーク151と面接触するため、確実に接触を検出できるような大きい接触音を発生させることができるからである。走査軸がZ軸である場合のツール152の主軸101からの出っ張り量としての補償値は、主軸の先端から計測したツール152の長さとする。
本発明の一実施形態に係るマシニングセンタ100の概略構成とAEセンサ非接触状態における構成要素の位置関係を表わす正面図と略ブロック図とを組合わせた図である。 本発明の一実施形態に係るマシニングセンタ100の概略構成とAEセンサ接触状態における構成要素の位置関係を表わす正面図と略ブロック図とを組合わせた図である。 本発明の一実施形態に係るマシニングセンタ100の概略構成とAEセンサ接触・ツール非接触状態における構成要素の位置関係を表わす正面図と略ブロック図とを組合わせた図である。 本発明の一実施形態に係るマシニングセンタ100の概略構成とツール接触状態における構成要素の位置関係を表わす正面図と略ブロック図とを組合わせた図である。 マシニングセンタ100の回路構成を表わすブロック図である。 マシニングセンタ100の動作フローを表わすフロー図である。 ワーク151とツール152の各状態における位置関係の概念を表わす概念図である。 ワーク151とツール152の各状態における位置関係の概念を表わす概念図である。 従来のワーク原点取得方法を説明する概念図である。 従来のワーク原点取得方法を説明する概念図である。 接触時を含む走査期間におけるAEセンサからの電気信号の波形図である。
符号の説明
11 ワーク
12 主軸
13 ピンゲージ
14 ゲージブロック
100 マシニングセンタ
101 主軸
102 テーブル
103 駆動機構
103X X軸駆動機構
103Y Y軸駆動機構
103Z Z軸駆動機構
104X X軸ベッド
104Y Y軸ベッド
105Z Z軸構造
111 AEセンサ
112 AEセンサ駆動機構
113 接触判定部
113a スムージング回路
113b スイッチ
113c しきい値回路
121 制御部
121a CPU
121b メモリ
121c 記憶装置
121d AEセンサインターフェース
121e 駆動回路インターフェース
121p 制御プログラム
121p1 AEセンサ移動命令
121p2 第1接触検出走査準備命令
121p3 第1接触検出走査開始命令
121p4 第1接触検出走査停止命令
121p5 第2接触検出走査準備命令
121p6 第2接触検出走査開始命令
121p7 第2接触検出走査停止命令
121p8 粗走査許容誤差確認命令
121p9 第3接触検出走査準備命令
121p10 第3接触検出走査開始命令
121p11 第3接触検出走査停止命令
121p12 精密走査許容誤差確認命令
121p13 ワーク原点決定命令
151 ワーク
152 ツール
161A 第1開始位置
161B 第1接触検出位置
162A 第2開始位置
163B 第2接触検出位置
163A 第3開始位置
163B 第3接触検出位置
171Y 第1開始位置Y軸オフセット
172X 第2開始位置X軸オフセット
172Y 第2開始位置Y軸オフセット
173X 第3開始位置X軸オフセット
173Y 第3開始位置Y軸オフセット
181 第1接触検出走査接触痕
182 第2接触検出走査接触痕
181 第1接触検出走査接触痕
191 しきい値
192 AE信号
193 しきい値を超えたAE信号

Claims (12)

  1. ワークを切削するための切削工具を取付けるための工具取付け部を先端に有し、当該切削工具を回転させる主軸、
    ワークを取付ける取付け面を有するテーブル、及び
    前記主軸と前記テーブルとの相対位置を制御信号に基づいて当該主軸又は当該テーブルを移動させることにより変化させる駆動機構、を有するマシニングセンタであって、
    当該マシニングセンタは、
    前記ワークの位置の基準となるワーク原点を取得するワーク原点取得機構を有し、
    当該ワーク原点取得機構は、
    前記ワークに音響的に接触させられ、前記ワークからの音を取得してその強さを表わす電気信号を出力するAEセンサと、
    前記AEセンサからの前記電気信号をモニタしており、当該電気信号が表わす前記ワークからの音が所定の強さ以上になると前記ワークへ回転している切削工具が接触して発生した接触音を検出したと判定して接触検出信号を出力する接触判定部と、
    前記接触判定部の出力が接続され、前記ワークに対する所定の方向軸である走査軸に沿って前記主軸と前記ワークとの相対位置を前記主軸又は前記テーブルの移動により変化させるように前記駆動機構に制御信号を送る制御部と、を含み、
    前記ワーク原点取得機構の前記制御部は、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークと接触することになる位置から所定距離だけ離れた位置である第1開始位置に来るように、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査準備手段と、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第1開始位置から前記ワークに向けて前記走査軸に沿った走査方向に所定の速度である第1走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査を開始させる第1接触検出走査開始手段と、
    前記第1接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第1接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第1接触検出走査停止手段と、
    前記第1接触検出位置での前記移動の停止後、前記第1接触検出走査の走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第2開始位置に来るように、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させ、かつ、前記切削工具が前記ワークに第1接触検出走査とは異なる位置において次に接触するように前記主軸と前記ワークとの相対位置を前記第1接触検出走査の走査方向と直交する方向への移動により変化させる第2接触検出走査準備手段と、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第2開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第2走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第2接触検出走査を開始させる第2接触検出走査開始手段と、
    前記第2接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第2接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第2接触検出走査停止手段と、
    メモリに記憶された前記第1接触検出位置と前記第2接触検出位置との間の差である粗走査接触検出位置差を求め、それが所定の値である粗走査許容誤差以内であることを確認する粗走査許容誤差確認手段と、
    前記第2接触検出位置での前記移動の停止後、前記粗走査接触検出位置差が前記粗走査許容誤差以内である場合に、前記第1接触検出走査と走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第3開始位置に来るように、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査準備手段と、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第3開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第3走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査を開始させる第3接触検出走査開始手段と、
    前記第3接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸の位置を第3接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第3接触検出走査停止手段と、を含み、
    前記ワーク原点取得機構は、さらに、
    メモリに記憶された前記第2接触検出位置と前記第3接触検出位置との間の差である精密走査接触検出位置差を求め、それが前記粗走査許容誤差より小さい所定の値である精密走査許容誤差以内であることを確認する精密走査許容誤差確認手段と、
    前記第3接触検出位置での前記移動の停止後、前記精密走査接触検出位置差が前記精密走査許容誤差以内である場合に、前記第2接触検出位置から前記第3接触検出位置の間の適切な位置を前記切削工具が前記ワークに接触した切削工具接触位置とし、当該切削工具接触位置に対して前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量を補償値として補償した位置を前記ワーク原点として決定するワーク原点決定手段と、を含むことを特徴とするマシニングセンタ。
  2. 請求項1に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記AEセンサの前記ワークへの接触及び非接触を切り替えるために前記AEセンサを移動させるAEセンサ移動手段を更に有するマシニングセンタ。
  3. 請求項1に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記第2走査速度と前記第3走査速度とは同じ速度であるマシニングセンタ。
  4. 請求項2に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記第1走査速度は、前記第2走査速度の50倍から200倍の速度であるマシニングセンタ。
  5. 請求項1に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記接触判定部は、前記第1接触検出走査においては、前記AEセンサからの前記電気信号を近傍の時間の区間で平均化するスムージング処理を行った上で、当該スムージング処理を行った電気信号をモニタしており、当該スムージング処理を行った電気信号が表わす前記ワークからの音が所定の強さ以上になると前記ワークへ物体が接触して発生した接触音を検出したと判定して接触検出信号を発生するマシニングセンタ。
  6. 請求項1に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記精密走査許容誤差は、前記ワークに要求される精度とほぼ等しい値であるマシニングセンタ。
  7. 請求項6に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記粗走査許容誤差は、前記精密走査許容誤差の5倍から20倍の大きさであるマシニングセンタ。
  8. 請求項1に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記AEセンサは、前記ワークを前記取付け面に取付けるためのジグを介して前記ワークに音響的に接触させられているマシニングセンタ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記駆動機構は、前記ワークに対して少なくともX軸及びY軸を含む走査軸に沿って前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させるものであり、
    前記制御部が前記主軸または前記ワークのいずれかを移動させる方向軸である前記走査軸は、X軸及びY軸を含む少なくとも2軸であり、
    前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量としての補償値は、当該切削工具の半径であるマシニングセンタ。
  10. 請求項9に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記ワーク原点取得機構は、1つの前記走査軸に関して、前記ワークのそれぞれ反対側にある2つの部分の位置を取得し、それらの平均に基づいて前記ワーク原点を取得するマシニングセンタ。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のマシニングセンタにおいて、
    前記駆動機構は、前記ワークに対して少なくともZ軸を含む走査軸に沿って前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させるものであり、
    前記制御部が前記主軸または前記ワークのいずれかを移動させる方向軸である前記走査軸は、Z軸を含む少なくとも1軸であり、
    前記走査軸がZ軸である場合の前記ワークに接触させられる前記切削工具は、フラットエンドミルの形状であり、
    前記走査軸がZ軸である場合の前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量としての補償値は、前記主軸の先端から計測した前記切削工具の長さであるマシニングセンタ。
  12. ワークを切削するための切削工具を取付けるための工具取付け部を先端に有し、当該切削工具を回転させる主軸、
    ワークを取付ける取付け面を有するテーブル、
    前記主軸と前記テーブルとの相対位置を当該主軸又は当該テーブルを移動させることにより変化させる駆動機構、
    前記ワークに音響的に接触させられ、前記ワークからの音を取得してその強さを表わす電気信号を出力するAEセンサ、及び
    前記AEセンサからの前記電気信号をモニタしており、当該電気信号が表わす前記ワークからの音が所定の強さ以上になると前記ワークへ物体が接触して発生した接触音を検出したと判定して接触検出信号を出力する接触判定部を有するマシニングセンタにおける前記ワークの位置の基準となるワーク原点を取得するワーク原点自動取得方法であって、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第1開始位置まで、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査準備ステップと、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第1開始位置から前記ワークに向けて所定の方向軸である走査軸に沿った走査方向に所定の速度である第1走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第1接触検出走査を開始させる第1接触検出走査開始ステップと、
    前記第1接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第1接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第1接触検出走査停止ステップと、
    前記第1接触検出位置での前記移動の停止後、前記第1接触検出走査の走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第2開始位置まで、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させ、かつ、前記切削工具が前記ワークに第1接触検出走査とは異なる位置において次に接触するように前記主軸と前記ワークとの相対位置を前記第1接触検出走査の走査方向と直交する方向への移動により変化させる第2接触検出走査準備ステップと、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第2開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第2走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第2接触検出走査を開始させる第2接触検出走査開始ステップと、
    前記第2接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸と前記ワークの相対位置を第2接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第2接触検出走査停止ステップと、
    メモリに記憶された前記第1接触検出位置と前記第2接触検出位置との間の差である粗走査接触検出位置差を求め、それが所定の値である粗走査許容誤差以内であることを確認する粗走査許容誤差確認ステップと、
    前記第2接触検出位置での前記移動の停止後、前記粗走査接触検出位置差が前記粗走査許容誤差以内である場合に、前記第1接触検出走査と走査方向と反対の方向に向けて、前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記ワークから所定距離だけ離れた位置である第3開始位置まで、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査準備ステップと、
    前記主軸に取付けられた前記切削工具が前記第3開始位置から前記ワークに向けて前記第1接触検出走査の走査方向と同じ方向に、前記第1走査速度より遅い所定の速度である第3走査速度で、前記切削工具を少なくとも接触時には回転させた状態で、前記駆動機構により前記主軸と前記ワークとの相対位置を移動により変化させる第3接触検出走査を開始させる第3接触検出走査開始ステップと、
    前記第3接触検出走査の開始後、前記接触判定部から前記接触検出信号が入力されると、その時の前記主軸の位置を第3接触検出位置としてメモリに記憶させ、そこで前記駆動機構により前記移動を停止させる第3接触検出走査停止ステップと、
    メモリに記憶された前記第2接触検出位置と前記第3接触検出位置との間の差である精密走査接触検出位置差を求め、それが前記粗走査許容誤差より小さい所定の値である精密走査許容誤差以内であることを確認する精密走査許容誤差確認ステップと、
    前記第3接触検出位置での前記移動の停止後、前記精密走査接触検出位置差が前記精密走査許容誤差以内である場合に、前記第2接触検出位置を前記切削工具が前記ワークに接触した切削工具接触位置とし、当該切削工具接触位置に対して前記切削工具の前記主軸からの出っ張り量を補償値として補償した位置を前記ワーク原点として決定するワーク原点決定ステップと、を含むことを特徴とするマシニングセンタにおけるワーク原点自動取得方法。
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