JP2014030880A - 歯車研削システム及び歯車研削システムのセンサに基づく状態判別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】検出センサの動作状態を確認するとともに、ワークの把持状態の判別を行う。
【解決手段】歯車研削システム10は、ワークWを支持する回転軸部32を有するスピンドルユニット28と、ワークWに当接することにより回転軸部32と協働して把持する当接部68を有するテールストック38と、テールストック38を移動させるテールストック移動機構64と、当接部68の近傍位置に設けられ、当接部68がワークWに当接した際に生じる音を検出するAEセンサ70と、AEセンサ70からの検出信号に基づき、AEセンサ70の動作状態を確認するとともに、ワークWの把持状態を判別する当接判別部92とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】歯車研削システム10は、ワークWを支持する回転軸部32を有するスピンドルユニット28と、ワークWに当接することにより回転軸部32と協働して把持する当接部68を有するテールストック38と、テールストック38を移動させるテールストック移動機構64と、当接部68の近傍位置に設けられ、当接部68がワークWに当接した際に生じる音を検出するAEセンサ70と、AEセンサ70からの検出信号に基づき、AEセンサ70の動作状態を確認するとともに、ワークWの把持状態を判別する当接判別部92とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、研削工具により研削される歯車、又は研削工具を形成するツルーイング工具等のワークが他の部材と当接したことを検出するための検出センサを備えた歯車研削システム及び歯車研削システムのセンサに基づく状態判別方法に関する。
従来、歯車の加工においては、歯車研削システムを用いて、熱処理後の歯車の歯面を研削工具で研削することにより、歯車を効率良く仕上げ加工している(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1に開示されている歯車研削システム(歯車加工機)は、歯車を研削するねじ状砥石と、ねじ状砥石と歯車の位相を検出する検出センサ(AEフルイッドセンサ)を備える。仕上げ加工では、ねじ状砥石の歯と歯車の歯との噛み合わせを検出センサにより検出して、ねじ状砥石と歯車を同期回転させる。その結果、ねじ状砥石の歯にて歯車が研削される。
ところで、歯車研削システムに設けられる検出センサは、歯車等の加工精度を維持するために動作状態を定期的に確認することが求められる。例えば、特許文献2に開示されている歯車研削システム(センサ付研削装置)では、検出センサが動作するか否かについて、振動発生器から検出用振動を発生させて、その検出用振動を検出センサにて検出することで動作確認を行っている。
しかしながら、特許文献2に開示されている歯車研削システムのように、センサの動作状態を確認するために振動発生器を余計に設けることは、歯車研削システムの構造の複雑化を招き、またコストが増加することになる。さらに、装置内で振動を発生させるという検査工程を研削前に余計に実施することで、作業効率が低下するという不都合も生じる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、簡単な構成によって、検出センサの動作状態を確認することができ、さらに、これと同時にワークの把持状態の判別を行うことで、作業効率を向上することが可能な歯車研削システム及び歯車研削システムのセンサに基づく状態判別方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る歯車研削システムは、ワークを支持する支持部を有する支持機構と、前記支持機構の対向位置に設けられ、前記ワークに当接することにより前記支持部と協働して把持する当接部を有する把持装置と、前記ワークに前記当接部が当接するように前記支持機構又は前記把持装置を移動させる移動機構と、前記当接部の近傍位置に設けられ、前記当接部が前記ワークに当接した際に生じる音を検出する検出センサと、前記検出センサからの検出信号に基づき、前記検出センサの動作状態を確認するとともに、前記ワークの把持状態を判別する判別手段とを備えることを特徴とする。
上記によれば、検出センサが当接部の近傍位置に設けられているので、当接部とワークが当接した際に生じる音(当接音)を精度良く検出することができる。そして、検出センサにより当接音を検出すると、判別手段は、その検出信号に基づき、ワークの把持状態や検出センサの動作状態を簡単に判別することができる。例えば、判別手段は、所定の閾値を設定しておいて、当接音に基づく検出信号がその閾値を超えるか否かを監視する。ワークが正常な状態で当接部に当接した場合は、検出信号が閾値を超えるため、検出センサが正常であり、且つワークが支持機構と把持装置により把持されたことを簡単に判別することができる。ここで、従来、ワークを把持する際に生じる音については特に利用していなかった。これに対し、本発明では、当接音を有効に利用することにより検出センサの動作状態の確認とワークの把持状態の判別を同時に行うことができる。これにより、研削作業や研磨作業の効率化を図ることが可能となる。
この場合、前記ワークは、円盤状に形成され中央部分に平坦状の被把持面を有しており、前記当接部は、前記被把持面に当接可能な環状の端面を有することが好ましい。
このように、当接部が環状の端面を有していることで、この環状の端面にワークの押圧力(当接力)を集中させることができ、ワークが把持しやすくなるとともに、当接音を検出し易くなる。
また、前記当接部は、有底円筒状の部材として形成され、内部空間の開口部を囲う前記環状の端面を前記被把持面に対向させており、前記検出センサは、前記有底円筒状の部材の底部の周方向に沿う環状に形成され、前記底部の近傍位置に配置されているとよい。
このように、当接部が有底円筒状に形成されていることで、当接部とワークの当接音を大きく減衰することなく、底部まで伝えることができ、底部の近傍位置に配置されている環状の検出センサにおいて当接音を一層良好に検知することができる。
さらに、前記検出センサは、前記底部に連結されて所定の周波数の音に共振可能な共振部を備えるとよい。
このように、共振部を備えることで、検出センサの検出感度を高めることができ、当接部とワークの当接音をさらに精度よく検出することが可能となる。
またさらに、前記判別手段は、前記支持機構又は前記把持装置の移動情報を取得する取得手段を有し、前記取得手段が取得した移動情報と、前記検出センサからの検出信号とに基づき、前記検出センサの動作状態を確認するとともに、前記ワークの把持状態を判別するとよい。
このように、取得手段により支持機構又は把持装置の移動情報を取得し、この移動情報と検出信号を利用することで、ワーク把持状態を容易に判別することができる。例えば、当接部とワークが当接する予定位置よりも前に当接音を検出した場合は、ワークが支持部に傾いているため当接部とワークが当接したと判断でき、ワークの把持状態の異常を報知することができる。
前記の目的を達成するために、本発明は、ワークを支持する支持部を有する支持機構と、前記支持機構の対向位置に設けられ、前記ワークに当接することにより前記支持部と協働して把持する当接部を有する把持装置と、前記当接部の近傍位置に設けられ、前記当接部が前記ワークに当接した際に生じる音を検出する検出センサとを備える歯車研削システムのセンサに基づく状態判別方法であって、前記ワークに前記当接部が当接するように前記支持機構又は前記把持装置を移動機構により移動させる移動工程と、前記移動工程中に、前記当接部が前記ワークに当接した際に生じる音を前記検出センサにより検出する検出工程と、前記検出センサからの検出信号に基づき、判別手段により前記検出センサの動作状態を確認するとともに、前記ワークの把持状態を判別する判別工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成によって、検出センサの動作状態を確認することができ、さらに、これと同時にワークの把持状態の判別を行うことで、作業効率を向上することが可能となる。
以下、本発明に係る歯車研削システムについて、センサに基づく状態判別方法との関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る歯車研削システムは、研削工具により歯車を研削し、またツルーイング工具(加工歯車)により研削工具を形成するシステムである。歯車とツルーイング工具は、歯車研削システム内の同一の構成(ワーク移動機構)に把持される。本発明は、歯車及びツルーイング工具の両方に適用可能であり、以下、特に指示のない限りまとめて「ワーク」と称する。
歯車研削システムは、このワークを把持する際、所定の部材(当接部)とワークが当接して高い周波数を含む音(以下、当接音という)を生じる。この当接音については、従来特に着目(利用)されていなかった。本発明は、当接音を有効に利用して、ワークの把持状態や検出センサの動作状態を同時に判別するように構成したものである。
図1は、本実施形態に係る歯車研削システム10の全体構成を示す斜視図である。歯車研削システム10は、研削を行う各種構成が上面に搭載されたベッド12と、ベッド12の上面の中央部分から一端側にわたって設けられた第1機構14(ワーク移動機構)と、ベッド12の上面の他端側に設けられた第2機構16(研削工具移動機構)と、第2機構16側の近傍位置に設けられた制御部18とを備える。この歯車研削システム10では、ワークWが第1機構14に取り付けられ、研削工具Tが第2機構16に取り付けられる。
第1機構14は、ワークWを回転自在に把持(軸支)するとともに、このワークWを変位させる機能を有する。第1機構14は、ワークWの回転軸線と直交する方向(矢印A方向)に進退可能な状態でベッド12上に設けられた切込テーブル20と、切込テーブル20を矢印A方向に進退させる切込モータ22と、ワークWの回転軸線方向(矢印B方向)に移動可能な状態で切込テーブル20上に設けられたトラバーステーブル24と、トラバーステーブル24を矢印B方向に移動させるトラバースモータ26とを有する。
トラバーステーブル24の上面には、ワークWの回転支持機構であるスピンドルユニット28が設けられる。スピンドルユニット28は、トラバーステーブル24に固定される減速機構30と、減速機構30から矢印B1方向に延出する回転軸部32(支持部)と、減速機構30を挟んで回転軸部32と反対(矢印B2方向)側に設けられる第1回転モータ34とを有する。
減速機構30は、複数のギアを内部に有し、第1回転モータ34の回転量を適切に変換して回転軸部32を回転させる。回転軸部32は、ワークWが延出端部32a(図2参照)に取り付けられ該ワークWを回転自在に支持する。第1回転モータ34は、制御部18の制御に基づき回転軸部32を正逆両方向に回転させる。また、第1回転モータ34には、ワークWの回転角度に対応した信号(パルス信号)を出力する第1エンコーダ36が取り付けられる。
さらに、トラバーステーブル24の上面には、スピンドルユニット28と協働してワークWを把持するテールストック38(把持装置)が設けられる。テールストック38は、スピンドルユニット28に支持されたワークWの回転軸線の延長線上で、スピンドルユニット28と対向するように配置される。このテールストック38の構造については後に詳述する。
一方、第2機構16は、研削工具Tを回転自在に支持するとともに、この研削工具Tを変位させる機能を有する。第2機構16は、ベッド12の上面に立設されたコラム40と、コラム40の第1機構14を臨む一側面に設けられ矢印C方向に旋回可能な旋回テーブル42と、旋回テーブル42を旋回させる旋回モータ44と、研削工具Tの回転軸線方向(矢印D方向)に移動可能な状態で旋回テーブル42に設けられたシフトテーブル46と、シフトテーブル46を矢印D方向に移動させるシフトモータ48とを有する。
また、シフトテーブル46の第1機構14を臨む側面には、研削工具Tを回転自在に支持する工具支持部50が設けられている。研削工具Tは、工具支持部50の下方側において傾斜した状態で軸支される。工具支持部50を挟んだ研削工具Tの反対側には、この研削工具Tを回転駆動する第2回転モータ52が設けられている。さらに、第2回転モータ52には、研削工具Tの回転角度に対応した信号(パルス信号)を出力する第2エンコーダ54が取り付けられている。歯車研削システム10は、第2機構16に支持された研削工具Tに対し、ワークWが噛み合わされる。
図2は、図1の第1機構14の一部を断面として示すとともに制御部18の機能ブロックを示す説明図である。歯車やツルーイング工具等のワークWは、中央部分の肉厚が薄く外側の周縁部分の肉厚が厚い円盤状に形成され、複数の歯が外周面に沿って設けられている。また、円盤状の中央部分の両平面(表面及び裏面)は、平坦状の被把持面56に形成されており、さらに、その中心部には表面及び裏面を貫通する孔部58が設けられている。第1機構14は、このワークWに対し、スピンドルユニット28とテールストック38とを用いて把持する動作を行う。
スピンドルユニット28は、ワークWの一方の被把持面56側に回転軸部32の延出端部32aが当接可能となっており、且つこの延出端部32aに設けられたチャック機構60によりワークWを固定する機能を有している。チャック機構60は、ワークWの孔部58に挿入される複数の挿入部60aを備え、孔部58内で挿入部60aを押しつけることにより、ワークWを回転自在に支持する。
一方、テールストック38は、トラバーステーブル24上に設けられた本体部62と、本体部62を移動させるテールストック移動機構64と、本体部62に軸支され矢印B方向に延在する従動軸部66と、従動軸部66の矢印B1方向の延出端部に連結される当接部68と、当接部68の本体(基端)側に設けられるAE(Acoustic Emission)センサ70とを有する。
本体部62は、トラバーステーブル24と相対的に矢印B方向に沿って移動可能な筐体として構成され、この移動を実現するテールストック移動機構64が内部に設けられている。また、本体部62の内部の所定の高さ位置には、従動軸部66を軸支する軸受62aが設けられている。
テールストック移動機構64は、第3回転モータ72と、図示しないギアとを含み、第3回転モータ72の回転をギアにより直動動作に変換して本体部62を進退移動させる。このテールストック移動機構64により、当接部68はワークWに向かって近接又は離間移動する。また、第3回転モータ72には、その回転角度に対応した信号(パルス信号)を制御部18に送信する第3エンコーダ74が接続されている。制御部18は、第3エンコーダ74の信号に基づいて、本体部62(すなわち当接部68)の移動状態(位置情報や移動量)を検出し、当接部68の移動制御を高精度に行うことができる。
従動軸部66は、上述したように軸受62aに軸支されて矢印B方向に延在し、当接部68から伝達される回転力に追従して回転するように構成されている。また、従動軸部66の矢印B2方向(先端側)の延出端部には、当接部68を取り付けるための挟持部材76が連結されている。従動軸部66の内部には、ワークWにエアを吹き付けるエア供給路77が設けられ、このエア供給路77内には、エア圧を測定するセンサ(図示せず)が設けられている。
当接部68は、テールストック38の矢印B1方向の移動にともない、ワークWの被把持面56に当接する部材である。この当接部68は、所定の周波数帯域の音(振動)を円滑に伝達可能な材料からなり、ワークWを臨む内部空間68aを有する有底円筒状に形成されている。具体的には、当接部68は、内部空間68aを囲ってワークWの回転軸線方向に延在する円筒状の側部68bと、側部68bに連設され従動軸部66に取り付けられる略平坦状の底部68cとを有している。
側部68bは、円筒状をなしていることで、ワークWとの対向面が環状且つ平坦状の端面68dを呈しており、この環状の端面68dがワークWの被把持面56に当接する。一方、底部68cは、内部空間68aと基端面とを貫通する中心部の連結孔68eと、この連結孔68eを囲い基端面から矢印B1方向に突出する突起部68fとを有する。当接部68は、従動軸部66の先端凸部66aが連結孔68eに挿入嵌合され、さらに突起部68fが従動軸部66と挟持部材76の間に挟持されることで、従動軸部66に連結固定される。この連結状態では、内部空間68aにエア供給路77が連通される。
AEセンサ70は、音(主に超音波)を連続的に監視する検出センサであり、ワークWと研削工具Tの当接やギャップ等を検出可能となっている。このAEセンサ70は、ワークWを把持する当接部68の底部68cの基端面に配設されることで、ワークWから伝達される音を高感度に検出する。
また、本実施形態に係るAEセンサ70は、リング状に形成されており、当接部68及び挟持部材76に密着されるロータ78(共振部)と、ロータ78の近傍位置で面状に対向するように取り付けられるステータ80とを備えている。ロータ78は、当接部68の底部68cに連結されるとともに、挟持部材76の径方向外側に拡径するように配設されており、当接部68とともに一体回転する。ロータ78の寸法(外径、内径及び幅)は、所定の周波数の音に共振しやすいように適宜設計されることが望ましい。これにより、ロータ78は、対向するステータ80に当接部68からの所定の音を精度よく伝達することが可能となる。
当接部68の内部を通して伝達される音(振動)は、このロータ78と、ロータ78とステータ80の間隙82(図3A参照)とを介してステータ80に伝達される。間隙82は、例えば、0.5mm〜1.5mm程度に設定されるとよい。これにより、音の減衰を充分に低減することができる。
ステータ80は、本体部62から先端側に延出する筒状の固定端部62bに連結されており、ロータ78に対応した寸法(外径、内径及び幅)に形成されている。このステータ80は、間隙82を介して伝達された音を検知し、電気的な信号(電圧値)に変換して出力する。ステータ80が検出した信号は、伝達ケーブル80aを介して制御部18に伝達される。なお、AEセンサ70は、本実施形態のようにロータ78とステータ80からなる非接触方式の構成に限定されるものでなく、種々の方式(例えば、接触方式)を適用してよいことは勿論である。
制御部18は、演算処理部、記憶部、表示部、及び操作部等(共に図示せず)を有する制御コンピュータとして構築され、ワークW及び研削工具Tの動作を総合的に制御する機能を有している。また、本実施形態に係る制御部18は、ワークWが生じる音を検出し、その検出信号を用いて種々の制御を実施するように構成されている。具体的には、制御部18は、ワークWの変位を制御するワーク移動制御部84と、研削工具Tの変位を制御する研削工具移動制御部86と、ワークW及び研削工具Tの回転を制御するコントローラ88と、テールストック38の変位を制御するテールストック移動制御部90と、ワークWと研削工具Tの当接状態を主に判別する当接判別部92(判別手段)とを有する。
ワーク移動制御部84は、サーボアンプ94aを介して切込モータ22を制御して、切込テーブル20を矢印A方向に進退させ、サーボアンプ94bを介してトラバースモータ26を制御して、トラバーステーブル24を矢印B方向に移動させる機能を有している。これにより、トラバーステーブル24上で第1機構14に把持されたワークWは、ベッド12の上面に沿って2次元的に変位する。
研削工具移動制御部86は、図示しないサーボアンプを介して旋回モータ44及びシフトモータ48(図1参照)を制御し、旋回テーブル42を矢印C方向に回転させ、且つシフトテーブル46を矢印D方向に移動させる。これにより、シフトテーブル46上で工具支持部50に取り付けられた研削工具Tは、コラム40の一側面に沿って2次元的に変位する。
コントローラ88は、サーボアンプ94cを介して第1回転モータ34の回転を制御するとともに、サーボアンプ94dを介して第2回転モータ52の回転を制御する。このコントローラ88は、制御部18により設定された回転速度で、ワークWと研削工具Tを個別に回転、又は一体的に回転(同期回転)させることが可能である。さらに、コントローラ88には、第1及び第2エンコーダ36、54の各々の出力信号がフィードバックされる。これにより、コントローラ88は、ワークWと研削工具Tを高精度に駆動制御することができる。
テールストック移動制御部90は、サーボアンプ94eを介してテールストック移動機構64(第3回転モータ72の回転)を制御し、テールストック38をワークWに対して進退移動させる。そして、テールストック38の進出移動により、回転軸部32に支持されているワークWに当接部68が当接し、回転軸部32と協働してワークWを把持する。また、テールストック移動制御部90は、第3エンコーダ74の出力信号を受けてフィードバック制御を実施し、テールストック38の進退移動を高精度に制御している。
当接判別部92は、伝達ケーブル80aを介して送られたAEセンサ70の検出信号に基づき、ワークWと研削工具Tの当接やギャップ等を判別する機能を有している。また、本実施形態に係る当接判別部92は、第1機構14によるワークWの把持時にその把持状態を判別するとともに、AEセンサ70の動作確認を行う機能を有しており、これを実現する構成として、閾値記憶部96、位置情報取得部98、判別処理部100及びエア制御判別部102を備えている。
閾値記憶部96には、AEセンサ70の検出信号に対応した閾値を記憶しており、この閾値は、歯車研削システム10の動作モードに応じて複数記憶されている。例えば、複数の閾値としては、ワークWと研削工具Tの当接時の音を判別するための閾値、又は当接部68とワークWの当接音を判別するための閾値(以下、当接音判別用閾値という:図4参照)等が挙げられる。複数の閾値は、判別処理部100により処理フローに応じて個別に読み出される。
位置情報取得部98は、第3エンコーダ74に接続され、第3エンコーダ74の出力信号に基づき、テールストック38の移動時における当接部68の位置情報を算出する。
判別処理部100は、ワークWが当接部68の当接時に生じる当接音の大きさを判別する機能を有している。具体的には、閾値記憶部96から当接音判別用閾値を読み出すとともに、AEセンサ70の検出信号を監視し、検出信号が当接音判別用閾値を超えるか否かを判別する。当接音判別用閾値を超える場合は、ワークWが当接部68に当接したと判別することができる。以下、AEセンサ70による当接部68とワークWの当接音の検出について具体的に説明していく。
図3Aは、図2の回転軸部32に支持されたワークWが当接部68に正常に当接した状態を示す一部拡大側面図であり、図3Bは、図2の回転軸部32にワークWが傾いて支持され当接部68に当接した状態を示す一部拡大側面図である。歯車研削システム10は、テールストック38の進出移動にともない当接部68がワークWに当接することにより、回転軸部32と当接部68の間でワークWを把持する。テールストック38の進出移動時に当接部68とワークWが当接すると当接音が生じ、この当接音の一部は、当接部68(側部68b及び底部68c)内を矢印B1方向(基端)側に伝わりAEセンサ70のロータ78に達する。さらに、当接音は、AEセンサ70のロータ78内部及び間隙82を通ってステータ80に至り、ステータ80において当接音に連動した検出信号として出力される。
なお、本実施形態に係る当接部68は、有底円筒状に形成されており、当接部68内を伝達する当接音が横方向に広がることなくAEセンサ70に伝達される。このため、AEセンサ70は、減衰が抑制された当接音の振動を受けることができ、当接音を精度よく検出することができる。
AEセンサ70は、当接部68とワークWが正常に当接したとき(図3A参照)、すなわちワークWが回転軸部32の回転軸線に直交した姿勢で回転軸部32と当接部68に把持されたときの当接音を検出するように設定されている。
図4は、このAEセンサ70の検出信号を例示したグラフである。AEセンサ70の検出信号は、当接音(所定の周波数帯域の音)を検出していない通常状態では比較的低い値となっており、当接音を検出すると急激に上昇する顕著な変動を示す(図4の実線参照)。また、当接部68とワークWの当接後は、当接部68の振動がしばらくの間持続するため、その振動期間では検出信号が通常状態よりもやや高い値を示し、当接部68の振動が収まると通常状態の値に戻る。
判別処理部100は、上記のような検出信号の変動に対し、当接部68とワークWの当接した際の当接音判別用閾値を閾値記憶部96から読み出す。この当接音判別用閾値は、当接部68の振動期間の検出信号の値よりも低い値に設定されている。これにより、判別処理部100は、検出信号が当接音判別用閾値を超えたか否かを判別するとともに、この超えた状態を所定期間維持しているかを判別することができる。その結果、判別処理部100は、AEセンサ70の瞬間的な変動(ノイズ)を除去して、当接部68とワークWの当接をより確実に判別することが可能となる。
なお、AEセンサ70が故障等により反応しない場合は、検出信号が当接音判別用閾値を超えない。このため、当接部68とワークWの当接時の検出信号の変化を監視することにより、AEセンサ70の動作状態を確認することができる。
図3Bに示すように、ワークWは、回転軸部32との取付において、若干傾いた状態で支持される場合がある。この状態でテールストック38を移動して、当接部68と回転軸部32によりワークWを把持すると、ワークWが傾いた状態のまま把持されるため、研削作業や研磨作業に支障を及ぼすことになる。
ところで、当接部68が傾いた状態のワークWに当接すると、当接部68内を伝わる当接音は、当接部68とワークWが正常に当接したときの周波数と異なる周波数を示す。このため、正常な状態の周波数の当接音は相当に小さくなり、例えば、AEセンサ70が検出する検出信号は、図4の破線に示すように当接音判別用閾値以下となる。従って、判別処理部100は、検出信号が閾値以下であることに基づき、ワークWの把持状態(傾き)の異常を検出することができる。
図2に戻り、エア制御判別部102は、図示しないエア供給源からエア供給路77を介してワークWにエアを吹きつけ、そのエア圧をセンサにより検出する。すなわち、当接部68とワークWが当接して密着した状態では、当接部68の内部空間68aが閉塞されるため、検出されるエア圧が上昇する。従って、エア制御判別部102は、エア圧が所定値(エア圧用閾値)を超えるか否かを判別することで、当接部68とワークWの密着状態を判別することができる。
当接判別部92(判別処理部100)は、AEセンサ70の検出信号の判別結果、エア制御判別部102による当接部68とワークWの密着状態の判別結果、及び位置情報取得部98が算出した当接部68の位置情報に基づき、より高精度に、ワークWの把持状態が正常であるかを判別し、さらにAEセンサ70が正常に動作するか否かを判別(確認)する。
本実施形態に係る歯車研削システム10は、基本的には以上のように構成されており、次にこの歯車研削システム10のセンサに基づく状態判別方法について、図5を参照して具体的に説明する。なお、センサに基づく状態判別方法は、上述したように、歯車研削システム10の第1機構14においてワークWを支持する動作に連動して行われる。このため、以下の説明では、ワークWの支持動作とともにその処理フローを述べていく。
ワークWを支持する場合、先ず、ユーザによって回転軸部32のチャック機構60にワークWを取り付け、スピンドルユニット28にワークWを一旦支持させる(ステップS1)。この際、スピンドルユニット28とテールストック38は互いに離間した位置に配置されている。
ワークWの支持後は、ユーザの操作指示に基づき、テールストック移動制御部90が第3回転モータ72を回転駆動し、スピンドルユニット28に向けてテールストック38を進出移動させる(ステップS2)。テールストック38の移動においては、第3エンコーダ74からの信号が位置情報取得部98に送られ、位置情報取得部98により当接部68の位置情報が取得される。
ワークWの進出移動中において、判別処理部100は、位置情報取得部98による当接部68の位置情報を受けて、当接部68とワークWが当接する予定の位置(以下、予定位置という)に当接部68が到達したか否かを判別する(ステップS3)。そして、当接部68が到達した場合は、ステップS4に進み、当接部68が当接位置に到達していない場合はステップS2を継続する。なお、当接部68が回転軸部32との間でワークWを確実に把持する把持力を付与するため、予定位置は、当接部68とワークWが実際に当接する当接点を基準(V=0mm)とした場合、この当接点より矢印B2方向にさらに移動した位置(例えば、V=−3mm程度)に設定してもよい。
また、ワークWが予定位置に移動する間に、判別処理部100は、AEセンサ70の検出信号(音)を監視して、当接部68とワークWの当接音が当接音判別用閾値を超えるか否かを検出する(ステップS4)。すなわち、ワークWが予定位置に移動する間に、当接音が当接音判別用閾値を超えた場合は、当接部68とワークWが正常に当接し、またAEセンサ70が正常に動作していることになる(図3Aに示す状態)。この場合は、テールストック38の進出移動を停止して、ステップS5に進む。一方、検出信号が当接音判別用閾値を超えていない場合は、当接部68とワークWが正常に当接していない(ワークWが傾いた状態)、又はAEセンサ70が正常に動作していないというエラーを検出したことになる。この場合は、予定位置に到達した段階でテールストック38の進出移動を停止して、ステップS8に進む。
ステップS5では、エア制御判別部102によりワークWに対するエア圧を検出し、当接部68とワークWの密着状態を判別する。エア圧が所定値以上である場合は、当接部68とワークWが正常に当接することにより、当接部68とワークWの密着状態が形成されていることになる。このため、判別処理部100は、ワークWが正常な姿勢で当接部68と回転軸部32に把持されており、且つAEセンサ70が正常に動作していると確認できたと判別し、ステップS6に進む。
ステップS6では、後の工程でワークWが研削工具Tに当接した際のAEセンサ70の検出信号が最適な値となるように、検出した当接音の検出信号に基づき、検出信号を監視するための基準レベル(例えばAEレベルの中心位置)の補正を実施する。この補正は、ユーザにより手動で実施してもよく、制御部18により自動的に実施されてもよい。
その後、歯車研削システム10は、ワーク移動制御部84により第1機構14を動作して、ワークWを研削工具Tに向けて進出移動し、所定位置で研削工具Tとの噛み合わせ動作(ワークWの歯面と研削工具Tの研削面の当接)を実施する(ステップS7)。この噛み合わせ動作においては、例えば、ワークWを正転させて右歯面に研削工具Tの右研削面を当接させ、さらにワークWを逆転させて左歯面に左研削面を当接させてワークWの振れ量を測定することで、研削条件や研磨条件を補正し高精度な歯合せを行うことができる。この際、ステップS5及びS6の実施により、AEセンサ70の正常な動作が保証されているので、ワークWの歯面と研削工具Tの研削面の当接を良好に検出することができる。ステップS7の実施後、状態判別方法の処理フローが終了され、歯車研削システム10は研削作業や研磨作業等の工程に移行する。
一方、ステップS5において、エア圧が所定値以下である場合は、AEセンサ70の動作異常、或いは傾いた状態のワークWに当接部68が当接し、その当接音をAEセンサ70が検出した検出エラーであることが想定される。いずれにしても、ワークWの把持状態又はAEセンサ70に異常があると認められるため、ステップS8に進む。
ステップS8では、ワークWの把持状態又はAEセンサ70に異常がある旨のエラーを、例えば制御部18の表示部に表示してユーザに報知する。これにより、ユーザは、ワークW又はAEセンサ70の状態に不具合があることを認識することができる。
また、エラーの報知にともない、センサに基づく状態判別方法を再度行うようにユーザに促してもよい。すなわち、エラーを検出した場合に、第1機構14によるワークWの支持動作を再度行うことで、ワークWを正常に把持することができ、或いは不具合を具体的に特定することができる。例えば、再度の支持動作において、検出信号が当接音判別用閾値を再び超えなかった場合は、AEセンサ70に動作不良が発生していると判別可能であり、制御部18はその旨を報知するとよい。
なお、上記の処理フローのステップS4で、当接音が当接音判別用閾値を超えていなかった場合、さらにエア制御判別部102によりワークWに対するエア圧を検出し、当接部68とワークWの密着状態を判別してもよい(ステップS9)。エア制御判別部102により、当接部68とワークWの密着状態が検出された場合は、当接音を検出しなかったAEセンサ70の動作不良と判別することができるので、AEセンサ70のエラーを報知する(ステップS10)。また、当接部68とワークWの密着状態が検出されなかった場合は、ワークWの把持状態の異常、又はAEセンサ70の動作不良であることを一層確実に判別することができる。
〔変形例〕
また、歯車研削システム10は、AEセンサ70が検出する音の周波数帯域を広げることで、ワークWが傾いた状態で当接部68が当接したとき(図3B参照)でも、その当接音をAEセンサ70により検出する構成とすることができる。このように構成しても、検出した当接音を利用することにより、ワークWの把持状態及びAEセンサ70の動作状態を確認することができる。以下、センサに基づく状態判別方法の変形例について図6を参照して具体的に説明する。
また、歯車研削システム10は、AEセンサ70が検出する音の周波数帯域を広げることで、ワークWが傾いた状態で当接部68が当接したとき(図3B参照)でも、その当接音をAEセンサ70により検出する構成とすることができる。このように構成しても、検出した当接音を利用することにより、ワークWの把持状態及びAEセンサ70の動作状態を確認することができる。以下、センサに基づく状態判別方法の変形例について図6を参照して具体的に説明する。
変形例に係る状態判別方法では、上記のステップS1〜S3と同様に、回転軸部32にワークWが支持された後(ステップS11)、テールストック38の進出移動を行い(ステップS12)、この進出移動にともない当接部68の位置情報を取得する(ステップS13)。
そして、ステップS14では、広い周波数帯域の音を検出するAEセンサ70の検出信号に基づき、当接音が当接音判別用閾値を超えたか否かを判別する。すなわち、ワークWが回転軸部32に傾いて取り付けられていても、当接部68がワークWの一部に当接すると、その当接音がAEセンサ70に伝わり検出信号が当接音判別用閾値を超える。従って、判別処理部100は、当接部68とワークWの当接タイミングを精度良く検出することができる。ステップS14において、当接部68が予定位置に到達した段階でも当接音が当接音判別用閾値を超えない場合は、ステップS15に進み、当接音が当接音判別用閾値を超えた場合は、ステップS16に進む。
ステップS15において、判別処理部100は、当接音が当接音判別用閾値を超えなかったことから、AEセンサ70の動作不良と判別し、AEセンサ70のエラーを報知する。つまり、変形例に係るAEセンサ70は、周波数帯域が広く設定されていることから基本的に当接音を検知することになり、当接音が検知されない場合は、そのままAEセンサ70の反応異常とみなすことができる。よって、ステップS15によりエラーが報知されると、ユーザは、AEセンサ70の修理や交換、或いは感度校正等の対応をスムーズにとることができる。
一方、判別処理部100は、ステップS14において当接音が当接音判別用閾値を超えたと判別すると、位置情報取得部98を介して当接部68とワークWの当接タイミングにおける当接部68の位置情報を取得する(ステップS16)。
さらに、判別処理部100は、予め設定されている当接部68とワークWの予定位置(V=0mm)と、ステップS16により取得した当接部68の位置情報を比較し、当接部68と回転軸部32に挟まれたワークWの傾きを判別する(ステップS17)。
すなわち、図3Bに示すように、ワークWが回転軸部32に対して傾いている場合は、当接部68が実際にワークWに当接する位置(当接音を生じる位置)が予定位置よりも手前(V>0mm)となる。従って、取得した当接部68の位置情報が所定量以上ずれている場合は、ワークWが傾いて把持されていると判別することができる。そのため、ステップS17において、当接部68の位置情報が予定位置の許容誤差範囲内にある場合はステップS18に進み、当接部68の位置情報が予定位置の許容誤差範囲外にある場合はステップS19に進む。
ステップS18において、判別処理部100は、ワークWが正常な姿勢で当接部68と回転軸部32に把持されており、且つAEセンサ70が正常に動作していると確認できたと判別し、以降は状態判別方法の終了処理フロー(例えば、ステップS6及びS7)を実施する。
一方、ステップS19において、判別処理部100は、ワークWが傾いた姿勢で当接部68と回転軸部32に把持されていると判別し、ワークWの把持エラーをユーザに報知する。この把持エラーが報知されると、ユーザは、ワークWを回転軸部32に取付け直して、ワークWの支持動作を再度実施することができる。
このように、変形例に係るセンサに基づく状態判別方法によれば、ワークWの把持エラーと、AEセンサ70の動作不良を容易に特定することができる。なお、変形例において、エア制御判別部102により当接部68とワークWの密着状態の判別をさらに実施することで、より確実性の高い判別を行うことも可能である。
以上のように、本実施形態に係る歯車研削システム10及びセンサに基づく状態判別方法によれば、当接部68の近傍位置に設けられているAEセンサ70によって、ワークWの把持にともない、当接部68とワークWが当接した際に生じる音(当接音)を精度よく検出することができる。そして、AEセンサ70により当接音を検出すると、当接判別部92は、その検出信号に基づき、AEセンサ70の動作状態やワークWの把持状態を簡単に判別することができる。すなわち、これまでは、ワークWを把持する際の当接音を利用していなかったが、本実施形態に係る歯車研削システム10は、この当接音を有効に利用することにより、簡単な構成によって、ワークWの把持状態の判別とAEセンサ70の動作状態の確認を同時に行うことができる。これにより、AEセンサ70の動作確認を行う工程やワークWの把持状態を判別する工程を別に行う必要がなくなるため、歯車研削システム10の作業効率を向上することができる。
また、当接部68が環状の端面68dを有していることで、この環状の端面68dにワークWの押圧力(当接力)を集中させることができ、ワークWが把持しやすくなるとともに、当接音を検出し易くなる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…歯車研削システム 14…第1機構
16…第2機構 18…制御部
28…スピンドルユニット 32…回転軸部
38…テールストック 56…被把持面
64…テールストック移動機構 68…当接部
68b…側部 68c…底部
68d…端面 70…AEセンサ
78…ロータ 80…ステータ
92…当接判別部 98…位置情報取得部
100…判別処理部 W…ワーク
16…第2機構 18…制御部
28…スピンドルユニット 32…回転軸部
38…テールストック 56…被把持面
64…テールストック移動機構 68…当接部
68b…側部 68c…底部
68d…端面 70…AEセンサ
78…ロータ 80…ステータ
92…当接判別部 98…位置情報取得部
100…判別処理部 W…ワーク
Claims (6)
- ワークを支持する支持部を有する支持機構と、
前記支持機構の対向位置に設けられ、前記ワークに当接することにより前記支持部と協働して把持する当接部を有する把持装置と、
前記ワークに前記当接部が当接するように前記支持機構又は前記把持装置を移動させる移動機構と、
前記当接部の近傍位置に設けられ、前記当接部が前記ワークに当接した際に生じる音を検出する検出センサと、
前記検出センサからの検出信号に基づき、前記検出センサの動作状態を確認するとともに、前記ワークの把持状態を判別する判別手段とを備える
ことを特徴とする歯車研削システム。 - 請求項1記載の歯車研削システムにおいて、
前記ワークは、円盤状に形成され中央部分に平坦状の被把持面を有しており、
前記当接部は、前記被把持面に当接可能な環状の端面を有する
ことを特徴とする歯車研削システム。 - 請求項2記載の歯車研削システムにおいて、
前記当接部は、有底円筒状の部材として形成され、内部空間の開口部を囲う前記環状の端面を前記被把持面に対向させており、
前記検出センサは、前記有底円筒状の部材の底部の周方向に沿う環状に形成され、前記底部の近傍位置に配置されている
ことを特徴とする歯車研削システム。 - 請求項3記載の歯車研削システムにおいて、
前記検出センサは、前記底部に連結されて所定の周波数の音に共振可能な共振部を備える
ことを特徴とする歯車研削システム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯車研削システムにおいて、
前記判別手段は、前記支持機構又は前記把持装置の移動情報を取得する取得手段を有し、
前記取得手段が取得した移動情報と、前記検出センサからの検出信号とに基づき、前記検出センサの動作状態を確認するとともに、前記ワークの把持状態を判別する
ことを特徴とする歯車研削システム。 - ワークを支持する支持部を有する支持機構と、前記支持機構の対向位置に設けられ、前記ワークに当接することにより前記支持部と協働して把持する当接部を有する把持装置と、前記当接部の近傍位置に設けられ、前記当接部が前記ワークに当接した際に生じる音を検出する検出センサとを備える歯車研削システムのセンサに基づく状態判別方法であって、
前記ワークに前記当接部が当接するように前記支持機構又は前記把持装置を移動機構により移動させる移動工程と、
前記移動工程中に、前記当接部が前記ワークに当接した際に生じる音を前記検出センサにより検出する検出工程と、
前記検出センサからの検出信号に基づき、判別手段により前記検出センサの動作状態を確認するとともに、前記ワークの把持状態を判別する判別工程とを有する
ことを特徴とするセンサに基づく状態判別方法。
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JP2012173093A JP2014030880A (ja) | 2012-08-03 | 2012-08-03 | 歯車研削システム及び歯車研削システムのセンサに基づく状態判別方法 |
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JP2012173093A Pending JP2014030880A (ja) | 2012-08-03 | 2012-08-03 | 歯車研削システム及び歯車研削システムのセンサに基づく状態判別方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104669116A (zh) * | 2015-03-18 | 2015-06-03 | 上海理工大学 | 砂轮修整装置 |
CN107971583A (zh) * | 2017-12-22 | 2018-05-01 | 广州中国科学院沈阳自动化研究所分所 | 一种rv减速器摆线针轮工装及加工方法 |
-
2012
- 2012-08-03 JP JP2012173093A patent/JP2014030880A/ja active Pending
Cited By (3)
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CN104669116A (zh) * | 2015-03-18 | 2015-06-03 | 上海理工大学 | 砂轮修整装置 |
CN104669116B (zh) * | 2015-03-18 | 2017-03-08 | 上海理工大学 | 砂轮修整装置 |
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