JP4541127B2 - 電力制御情報管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、組み込み系システムの電力制御を行う電力制御情報管理装置、電力制御情報生成装置、電力見積もり生成装置および電力制御装置に関するものである。
ファンクションレベルのソースプログラムに対して、消費電力値の見積もりを可能にするパワーエスティメーションの方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、組み込み系システムの電力制御においては、従来、アプリケーション中に電力制御命令を直接組み込むことで実現している。なお、ここで、組み込み系システムとは、PCのような汎用の計算機システムではなく、例えば、エアーコンディショナー或いは電気炊飯器というような家電等の特定の目的を果たすための機器に組み込まれて、その機器の制御及びデータ処理を行う計算機システムを指している。
特開平11−232147号公報
しかしながら、アプリケーション中に電力制御命令を組み込むと動作が複雑になり、アプリケーションの本来の動作確認を容易に行うことができない。また、組み込み系システムのOSには電力制御を行うためのモジュールが用意されているが、アプリケーションがきめ細かな電力制御を行うためには、複雑なAPIを操作することが必要となり、この場合にも、アプリケーションのソフトウェア構造が複雑になっていた。また、構造が複雑なシステムにあっては、実質的に、消費電力の見積りを行うことが困難になっている。
このように、上記従来の技術によれば、組み込み系システムにおいては、アプリケーション中に電力制御を直接組み込むと動作が複雑になり、アプリケーションの本来の動作確認が容易でないという未解決の課題を有している。一方、OSには電力制御を行うためのモジュールを持っているものもあるが、詳細な電力制御を行うためには、複雑なAPIを操作することが必要となり、この場合にも、容易な作業ではないという未解決の課題を有している。さらにまた、構造が複雑なシステムにあっては、消費電力の見積りを行うことが実質的に困難になっているという未解決の課題を有している。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、アプリケーションの動作確認を容易とし、電力制御動作のアルゴリズムを簡易とすることができ、さらに、消費電力の見積もりを容易とする電力制御情報管理装置、電力制御情報生成装置、電力見積もり生成装置および電力制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる電力制御情報管理装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される電力制御情報生成部および電力見積もり生成部とを備え、電力制御情報生成部は、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態に対して、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図における必要最小限となる状態を対応させるテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルとを出力し、電力見積もり生成部は、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する動作の消費電力を記録したテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの電力制御動作に対応する消費電力見積もり値と、を出力する。
また、本発明にかかる電力制御情報生成装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される電力制御情報生成部とを備え、電力制御情報生成部は、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態に対して、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図における必要最小限となる状態を対応させるテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、を出力する。
また、本発明にかかる電力見積もり生成装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される電力見積もり生成部とを備え、電力見積もり生成部は、電力制御情報生成装置が生成した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する動作の消費電力を記録したテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの電力制御動作に対応する消費電力見積もり値と、を出力する。
また、この発明にかかる電力制御装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される状態遷移記憶部、状態遷移フィルタ部および制御実行部とを備え、状態遷移記憶部は、電力制御情報管理装置および 電力制御情報生成装置のいずれかが出力した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、の情報に基づいて、アプリケーションの基本動作にて発生した状態遷移事象をアプリケーションの電力制御に対応する状態遷移事象に変換し、この状態遷移をアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図上で実行し、状態遷移後の状態を記憶し、状態遷移フィルタ部は、変換された状態遷移事象をさらに、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の状態遷移事象列に変換し、制御実行部は、変換後の状態遷移事象列に基づいて状態遷移事象に対応するハードウェアの電力制御部の制御動作を実行する。
また、この発明にかかる他の電力制御情報管理装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される電力制御情報生成部および電力見積もり生成部とを備え、電力制御情報生成部は、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態に対して、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図における必要最小限となる状態を対応させるテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルと、を出力し、電力見積もり生成部は、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する動作の消費電力を記録したテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの電力制御動作に対応する消費電力見積もり値と、を出力する。
また、この発明にかかる他の電力制御情報生成装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される電力制御情報生成部とを備え、電力制御情報生成部は、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態に対して、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図における必要最小限となる状態を対応させるテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルと、を出力する。
また、この発明にかかる他の電力見積もり生成装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される電力見積もり生成部とを備え、電力見積もり生成部は、電力制御情報生成装置が生成した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルと、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する動作の消費電力を記録したテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、を入力として、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、アプリケーションの電力制御動作に対応する消費電力見積もり値と、を出力する。
また、この発明にかかる他の電力制御装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される状態遷移記憶部、状態遷移フィルタ部および制御実行部とを備え、状態遷移記憶部は、電力制御情報管理装置および 電力制御情報生成装置のいずれかが出力した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、の情報に基づいて、アプリケーションの基本動作にて発生した状態遷移事象をアプリケーションの電力制御に対応する状態遷移事象に変換し、この状態遷移をアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図上で実行し、状態遷移後の状態を記憶し、状態遷移フィルタ部は、変換された状態遷移事象をさらに、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルに基づいて、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の状態遷移事象列に変換し、制御実行部は、変換後の状態遷移事象列に基づいて状態遷移事象に対応するハードウェアの電力制御部の制御動作を実行する。
また、この発明にかかるさらに他の電力制御装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される状態遷移記憶部、状態遷移フィルタ部および制御実行部とを備え、状態遷移記憶部は、電力制御情報管理装置および電力制御情報生成装置のいずれかが出力した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、の情報に基づいて、アプリケーションの基本動作にて発生した状態遷移事象をアプリケーションの電力制御に対応する状態遷移事象に変換し、この状態遷移をアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図上で実行し、状態遷移後の状態を記憶し、状態遷移フィルタ部は、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対するある一定時間前までの状態保持時間の履歴をとり、状態保持時間見積もりを対応させるテーブルをこの履歴に基づいて作成および改訂する状態保持時間見積り部、変換された状態遷移事象をさらに、状態保持時間見積り部のテーブルの情報に基づいて、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の状態遷移事象列に変換し、制御実行部は、変換後の状態遷移事象列に基づいて状態遷移事象に対応するハードウェアの電力制御部の制御動作を実行する。
さらに、この発明にかかるさらに他の電力制御装置は、演算装置と、記憶装置と、記憶装置に記憶され演算装置によって起動される状態遷移記憶部、状態遷移フィルタ部および制御実行部とを備え、状態遷移記憶部は、電力制御情報管理装置および電力制御情報生成装置のいずれかが出力した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルと、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、の情報に基づいて、アプリケーションの基本動作にて発生した状態遷移事象をアプリケーションの電力制御に対応する状態遷移事象に変換し、この状態遷移をアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図上で実行し、状態遷移後の状態を記憶し、状態遷移フィルタ部は、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対するある一定時間前までの状態保持時間の履歴をとり、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブルをこの履歴に基づいて改訂する状態保持時間見積り部、変換された状態遷移事象をさらに、状態保持時間見積り部のテーブルの情報に基づいて、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の状態遷移事象列に変換し、制御実行部は、変換後の状態遷移事象列に基づいて状態遷移事象に対応するハードウェアの電力制御部の制御動作を実行する。
上述のように構成することにより、アプリケーションの本来の動作と電力制御動作を分離し、本来のアプリケーション動作確認が容易になり、電力制御動作のアルゴリズムが簡易になり、消費電力見積もりが行いやすくなる電力制御情報管理装置、電力制御情報生成装置、電力見積もり生成装置および電力制御装置を提供することができる。
本発明にかかる電力制御情報管理装置、電力制御情報生成装置、電力見積もり生成装置および電力制御装置は、それぞれ組み込み系システムにおけるアプリケーション開発装置であって、アプリケーション本来の動作と省電力のための電力制御動作とを分離して開発できることを特徴とする。アプリケーションの電力制御の各モジュールの順序関係、モジュール依存関係をデータ構造として記述し、データベース化する。アプリケーションは、電力制御を細かく行うことなく状態変化を電力制御装置に通知することで電力制御を行うことにより、アプリケーションの検証や消費電力値見積もりを容易にする。
以下に、本発明にかかる電力制御情報管理装置、電力制御情報生成装置、電力見積もり生成装置および電力制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明にかかる実施の形態1の電力制御情報管理装置および電力制御装置のシステム構成図である。両装置は、CPU(演算装置)1と記憶装置3とを有している。記憶装置3内には、電力制御情報管理装置101の要部を構成するプログラムが記憶されている。このプログラムはCPU1に起動されて電力制御情報管理装置101の動作をする。電力制御情報管理装置101は、CPU1と記憶装置3とこのプログラムから構成されている。この装置101には、必要に応じてキーボード5とCRT7が付加されることもある。
また、記憶装置3内には、電力制御装置201の要部を構成するプログラムも記憶されている。このプログラムはCPU1に起動されて電力制御装置201の動作をする。電力制御装置201も、電力制御情報管理装置101と同様にCPU1と記憶装置3とこのプログラムから構成される。なお、CPU1および記憶装置3は両装置に共通なものであるので、この明細書では、便宜上、記憶装置3に記憶されたプログラムを装置と呼んで説明する。
電力制御情報管理装置101は、電力制御情報を生成する電力制御情報生成部と、電力見積もりを生成する電力見積もり生成部とを有しているが、この部分をそれぞれ単独で動作させることができる。そのため、これらをそれぞれ単独で動作させたときの装置をそれぞれ電力制御情報生成装置51、電力見積もり生成装置61とする。
記憶装置3には、さらに各種データが記憶されている。図1においては、この各種データを簡略化したアルファベットのデータ名にて示している。まず、これらのデータについて説明する。
機器あるいは計算機システムの現在の状態に対して(状態遷移)事象が発生後にどの状態に遷移するかといったものを定義している情報を状態遷移図という。ここで、アプリケーションの基本動作の状態遷移図をAppS、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造をAppP、アプリケーションのアプリケーションがその上で動作するハードウェアの電力制御部の状態遷移図をPowSと約束する。アプリケーションの基本動作を表現する状態遷移図の状態(AppS(S)の各要素)にはその状態で動作するための必要最小限の電力制御部の状態遷移図PowSでの状態が決められており、それをAppPowMin:AppS(S)→PowS(S)で与えられているとする。
(a)アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図
AppS
(b)アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造
AppP
(c)アプリケーションがその上で動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図
PowS
(d)状態遷移図における必要最小限となる状態を対応させるテーブル
AppPowMin
(e)アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図
AppPowS
(f)アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブル
AppPowE:AppS(E)→AppPowS(E)
(g)アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブル
AppPT:AppPowS(S)→[0,∞)
(h)アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対するある一定時間前までの状態保持時間の履歴
AppPH:AppPowS(S)→[0,∞)x...x[0,∞)
(n個の直積)
(i)アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する動作の消費電力を記録したテーブル
AppS_EP:AppS(E)→[0,∞)
(j)アプリケーションがその上で動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の各状態に対応する消費電力が記録されたテーブル
PowS_SP:PowS(S)→[0,∞)
(k)アプリケーションがその上で動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する消費電力が記録されたテーブル
PowS_EP:PowS(E)→[0,∞)
(l)アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象の確率構造
AppPowP:[0,∞)xE→[0,1]
(m)アプリケーションの電力制御動作に対応する消費電力見積もり値
E(AppPowP)
アプリケーションの動作は電力制御部も含めて状態遷移図で表現する。状態遷移図STは、ST=<S,E,i,d>で表現され、Sは状態の集合、Eは状態遷移事象の集合、iはSの要素で初期状態を表す。d:SxE→S(SxEからSへの関数)である。Sには、<無効>といった要素が入っているとして、d(s,e)=<無効>のときはsに対して、状態遷移事象eは想定していないとする。
なお、以下での約束として状態遷移図STに対してST(S),ST(E),ST(i),ST(d),をそれぞれ、ST(S)=S,ST(E)=E,ST(i)=i,ST(d)=dを意味することとする。
ex=<e0,e1,...,en>(e0,e1,...,enはEの要素)のような状態遷移事象の列に対する状態遷移も考えられ、dの定義を拡張して、d(s,ex)=d(..d(d(s,e0),e1),...,en)と常識的に定義する。
確率構造Pというときは、ここではP:[0,∞)xE→[0,1]として、P(t,e)は、ある時点tでeが起こる確率とする。
以下の動作の説明にて必要となる、アプリケーションがその上で動作するハードウェアの電力制御部の状態について説明する。状態はたとえば、動作中/動作停止状態、クロック周波数(MHz)、消費電力(mW)などの状態をしめしている。より一般には、他のハードウェアへのサービス提供可能性を意味している。2つの状態a,bがあったとき、状態aが状態bより「大きいか等しい」(a≧b)とは状態bで提供可能なサービスがすべて状態aで提供可能であることと定める。
状態には順序づけがされており、ある状態とある状態が必ずしも比較できるとは限らないが任意の状態a,bに対して、かならずc≧a,c≧bなる状態cが存在することを仮定する。
全ての状態a,bに対してa≧bかb≧aのどちらかが成り立つ場合を「全順序」という。多くの場合にはこの条件が当てはまる。全順序でない場合を想定するのはハードウェアが複数のモジュールから構成されており、それぞれのモジュール毎にON/OFF,動作周波数、動作電圧などが自由に変えられる場合も想定しており、この条件下での電力制御部の状態を表現するには「全順序」でない場合も考えに入れる必要がある。
なお、電力制御部の任意の状態から任意の状態へ遷移させることが可能であるとする。ただし、直接、任意の状態から任意の状態に遷移させることが可能であるとは限らず、他の状態(複数の状態ということもある)を経由して初めて可能という場合もある。したがって一般には電力制御部の任意の状態から任意の状態への状態遷移は状態遷移事象列として表現される。
図2は本実施の形態の電力制御情報管理装置101を示す機能ブロック図である。電力制御情報管理装置101は、記憶装置3に記憶され演算装置1によって起動される。電力制御情報管理装置101は、電力制御情報生成部11および電力見積もり生成部12を有している。電力制御情報生成部11を単独で動作させるものを電力制御情報生成装置51とするとともに、電力見積もり生成部12を単独で動作させるものを電力見積もり生成装置61とすることは先に述べた通りである。
電力制御情報生成部11は、記憶装置3に記憶されている以下のデータを入力する。すなわち、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図(AppS)と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造(AppP)と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図(PowS)と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態に対して、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図における必要最小限となる状態を対応させるテーブル(AppPowMin)とを入力する。
そして、電力制御情報生成部11は、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図(AppPowS)と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブル(AppPowE)とを出力する。
また、電力見積もり生成部12は、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造(AppP)と、アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する動作の消費電力を記録したテーブル(AppS_EP)と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図(PowS)と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブル(PowS_SP,PowS_EP)とを入力する。
そして、電力見積もり生成部12は、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象の確率構造(AppPowP)と、アプリケーションの電力制御動作に対応する消費電力見積もり値(AppPowP)と、を出力する。
図3は本実施の形態の電力制御装置201を示す機能ブロック図である。電力制御装置201は、記憶装置3に記憶され演算装置1によって起動される。電力制御装置201は、状態遷移記憶部21、状態遷移フィルタ部22および制御実行部23を有している。
状態遷移記憶部21は、電力制御情報管理装置101および電力制御情報生成装置51のいずれかが出力した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図(AppPowS)と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブル(AppPowE)と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図(PowS)と、の情報に基づいて、アプリケーションの基本動作にて発生した状態遷移事象をアプリケーションの電力制御に対応する状態遷移事象に変換し、この状態遷移をアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図(AppPowS)上で実行し、状態遷移後の状態を記憶する。
状態遷移フィルタ部22は、変換された状態遷移事象をさらに、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の状態遷移事象列に変換する。そして、制御実行部23は、この変換後の状態遷移事象列に基づいて状態遷移事象に対応するハードウェア(図中H/W)の電力制御部24の制御動作を実行する。
次に、電力制御情報管理装置101の動作を説明する。図4は本実施の形態の電力制御情報管理装置101の電力制御情報生成部11の動作を示すフローチャートである(電力制御情報生成装置51の動作を示すフローチャートでもある)。なお、フローチャートによる動作説明においては、冗長となることをさけるため、各データを符号にて呼ぶこととする。図4において、電力制御情報生成部11は、まず、AppPowSの構築をする(ステップS11)。AppSを、状態遷移先(現在の状態に対して(状態遷移)事象が発生後の状態)の違いを考慮にいれて、AppPowMinの値によって分類することによって同値類を作成する。AppS(S),AppS(E)の同値類をそれぞれAppPowS(S),AppPowS(E)とするが、AppPowS(d)も、AppPowS(S),AppPowS(E)上に同値類に矛盾せずに自然に定めることができる。
次に、電力制御情報生成部11は、AppPowEの作成をする(ステップS12)。上記のAppPowS構築の中間で得られるAppS(E)からAppPowS(E)への同値類分類がちょうどAppPowEになる。
図5は本実施の形態の電力制御情報管理装置101の電力見積もり生成部12の動作を示すフローチャートである(電力見積もり生成装置61の動作を示すフローチャートでもある)。図5において、電力見積もり生成部12は、まず、確率構造AppPowPの構築をする(ステップS21)。基本的には、AppPowSは、AppSを状態遷移先の違いを考慮にいれて、AppPowMinの値によって分類することによって構築しているので、AppPowS(E)もAppS(E)を同値類に分類したものになっており、このことから、AppPをもとに同じ同値類にはいっているもの事象の確率値の総和をとって同値類の確率値にすることによりAppPowPを構築できる。
次に、電力見積もり生成部12は、消費電力見積もりのE(AppPowP)の計算をする(ステップS22)。ステップS21にて、AppPowPが構築されているので、これを測度として、AppS_EP、PowS_EP、PowS_SPの値を(時間方向およびE方向の両方に)積分(あるいは総和)することによって得ることができる。
図6は本実施の形態の電力制御装置201の動作を示すフローチャートである。図6において、電力制御装置201は、まず、現在の状態をsとし、状態遷移記憶部21にてeをAppPowE(e)に変換する。そして、PowS(d)(s,(AppPowE(e))が<無効>だったら状態遷移は行わずにここで動作を終了する。<無効>でなければ現在の状態をこの値に更新する(ステップS31)。
次に、電力制御部の任意の状態から任意の状態へ遷移させることが可能であることから、ただし、1ステップの状態遷移とは限らず状態遷移列の可能性もあるが、状態遷移フィルタ部22にて、AppPowE(e)に対応する状態遷移列に変換する(ステップS32)。
次に、ハードウェアの電力制御部24の状態をpsとする。制御実行部23は、状態遷移フィルタ部22にて得られた状態遷移列の状態遷移を順に実行し、ハードウェアの電力制御部24の状態を変化させてゆく(ステップS33)。ハードウェアの電力制御部24の状態は、この最後の状態に更新する。
このように、本実施の形態の電力制御情報管理装置101、電力制御情報生成装置51、電力見積もり生成装置61および電力制御装置201においては、アプリケーション本来の動作と電力制御動作を分離し、本来のアプリケーション動作確認が容易になり、電力制御動作のアルゴリズムが簡易になり、消費電力見積もりが行いやすくなる。
実施の形態2.
図7は本発明にかかる実施の形態2の電力制御情報管理装置102を示す機能ブロック図である。電力制御情報管理装置102は、記憶装置3に記憶され演算装置1によって起動される。電力制御情報管理装置102は、電力制御情報生成部15および電力見積もり生成部16を有している。また、これら電力制御情報生成部15および電力見積もり生成部16をそれぞれ単独で動作させたときの装置をそれぞれ電力制御情報生成装置52、電力見積もり生成装置62とする。
本実施の形態の電力制御情報生成部15は、実施の形態1の電力制御情報生成部11はの出力に加えて、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブル(AppPT)とを出力する。一方、電力見積もり生成部16は、実施の形態1の電力見積もり生成部12と同じ動作をする。
図8は本実施の形態の電力制御装置202を示す機能ブロック図である。電力制御装置202は、記憶装置3に記憶され演算装置1によって起動される。電力制御装置202は、状態遷移記憶部25、状態遷移フィルタ部26および制御実行部27を有している。
状態遷移記憶部25は、電力制御情報管理装置102および電力制御情報生成装置52のいずれかが出力した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図(AppPowS)と、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブル(AppPowE)と、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブル(AppPT)と、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図(PowS)と、その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブル(PowS_SP,PowS_EP)と、の情報に基づいて、アプリケーションの基本動作にて発生した状態遷移事象をアプリケーションの電力制御に対応する状態遷移事象に変換し、この状態遷移をアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図(AppPowS)上で実行し、状態遷移後の状態を記憶する。
状態遷移フィルタ部26は、変換された状態遷移事象をさらに、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対して状態保持時間見積もりを対応させるテーブル(AppPT)に基づいて、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の状態遷移事象列に変換する。また、制御実行部27は、変換後の状態遷移事象列に基づいて状態遷移事象に対応するハードウェアの電力制御部24の制御動作を実行する。
次に、本実施の形態の電力制御情報管理装置102の動作を説明する。図9は本実施の形態の電力制御情報管理装置102の電力制御情報生成部15の動作を示すフローチャートである。電力制御情報生成部15は、まず、AppPowSの構築をする(ステップS41)。AppSを、状態遷移先の違いを考慮にいれて、AppPowMinの値によって分類することによって同値類を作成する。AppS(S),AppS(E)の同値類をそれぞれAppPowS(S),AppPowS(E)とするが、AppPowS(d)も、AppPowS(S),AppPowS(E)上に同値類に矛盾せずに自然に定めることができる。
次に、電力制御情報生成部15は、AppPowEの作成をする(ステップS42)。上記のAppPowS構築の中間で得られるAppS(E)からAppPowS(E)への同値類分類がちょうどAppPowEになる。
図10は本実施の形態の電力制御情報管理装置101の電力見積もり生成部16の動作を示すフローチャートである。電力見積もり生成部16は、まず、確率構造AppPowPの構築をする(ステップS51)。基本的には、AppPowSはAppSを状態遷移先の違いを考慮にいれてAppPowMinの値によって分類することによって作成しているので、AppPowS(E)もAppS(E)を同値類に分類したものになっており、このことから、AppPをもとに同じ同値類にはいっているものの事象の確率値の総和をとって同値類の確率値にすることによりAppPowPを構築できる。
次に、電力見積もり生成部16は、消費電力見積もりのE(AppPowP)の計算をする(ステップS52)。ステップS51にてAppPowPが構築されているので、これを測度として、AppS_EP、PowS_EP、PowS_SPの値を(時間方向およびE方向の両方に)積分(あるいは総和)することによって得る。そして、本実施の形態の電力見積もり生成部16においては、ハードウェアの電力制御部24の状態が、電力制御装置の動作を考慮にいれるため、AppPowMinが示す値に必ずしもならないので、AppPTを考慮にいれて計算しなくてはならない。なお、AppPTはAppPowPから計算する。
図11は本実施の形態の電力制御装置202の動作を示すフローチャートである。
電力制御装置202においては、まず、現在の状態をsとし、状態遷移記憶部25にてeをAppPowE(e)に変換する。そして、PowS(d)(s,(AppPowE(e))が<無効>だったら状態遷移は行わずにここで動作を終了する。そうでなければ現在の状態をこの値に更新する(ステップS61)。
次に、ハードウェアの電力制御部24の状態をps0とする。AppPowE(e)に対応する電力制御部24の任意の状態から任意の状態へ遷移させることが可能であることから、ただし、1ステップの状態遷移とは限らず状態遷移列の可能性もあるが、状態遷移フィルタ部26にて、AppPowE(e)に対応する状態遷移列に変換する。この状態遷移列が最後に指し示す状態をps1とする。この状態がps1<=ps0かつps1に推移させても消費電力を小さくできる効果がないと判断できる場合(AppPT,PowS_EP,PowS_SPを使用して消費電力を計算する)、ps1<=ps0なるps1で、最後に指し示す状態がps1になる状態遷移列でもっとも消費電力が小さくなるものを選択する(これもAppPT,PowS_EP,PowS_SPを使って消費電力を計算して判断する)。そうでない場合は、もとの状態遷移列を選択する(ステップS62)。
次に、ハードウェアの電力制御部24の状態をpsとする。制御実行部27は、状態遷移フィルタ部26にて得られた状態遷移列の状態遷移を順に実行し、ハードウェアの電力制御部24の状態を変化させてゆく(ステップS63)。ハードウェアの電力制御部24の状態は、この最後の状態に更新する。
実施の形態3.
図12は本発明にかかる実施の形態3の電力制御装置203を示す機能ブロック図である。電力制御装置203は、記憶装置3に記憶され演算装置1によって起動される。電力制御装置203は、状態遷移記憶部31、状態遷移フィルタ部32、制御実行部33および状態保持時間見積もり部34を有している。
本実施の形態の状態遷移フィルタ部32は、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図の各状態に対するある一定時間前までの状態保持時間の履歴(AppPH)をとり、状態保持時間見積もりを対応させるテーブル(AppPT)をこの履歴に基づいて作成および改訂する状態保持時間見積り部、変換された状態遷移事象をさらに、状態保持時間見積り部のテーブル(AppPT)の情報に基づいて、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図の状態遷移事象列に変換する。
図13は本実施の形態の電力制御装置203の動作を示すフローチャートである。電力制御装置203において、ステップS71〜S73は、実施の形態2のステップS61〜S63と同様である。本実施の形態におては、ステップS74にて、状態保持時間見積り部34にて、AppPH(s)を最新の値に更新し、(ひとつの方法として)移動平均的にAppPT(s)を更新する。
以上のように、本発明にかかる電力制御情報管理装置、電力制御情報生成装置、電力見積もり生成装置および電力制御装置は、例えば、エアーコンディショナー或いは電気炊飯器というような家電等の特定の目的を果たすための機器に組み込まれて、その機器の制御及びデータ処理を行う組み込み系システムにおけるアプリケーション開発装置に用いられて有用なものである。
本発明にかかる実施の形態1の電力制御情報管理装置および電力制御装置のシステム構成図である。 実施の形態1の電力制御情報管理装置を示す機能ブロック図である。 実施の形態1の電力制御装置を示す機能ブロック図である。 実施の形態1の電力制御情報管理装置の電力制御情報生成部の動作を示すフローチャートである(電力制御情報生成装置の動作を示すフローチャートでもある)。 実施の形態1の電力制御情報管理装置の電力見積もり生成部の動作を示すフローチャートである(電力見積もり生成装置の動作を示すフローチャートでもある)。 実施の形態1の電力制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明にかかる実施の形態2の電力制御情報管理装置を示す機能ブロック図である。 実施の形態2の電力制御装置を示す機能ブロック図である。 実施の形態2の電力制御情報管理装置の電力制御情報生成部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の電力制御情報管理装置の電力見積もり生成部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の電力制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3の電力制御装置を示す機能ブロック図である。 実施の形態3の電力制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 CPU(演算装置)
3 記憶装置
11,15 電力制御情報生成部
12,16 電力見積もり生成部
21,25,31 状態遷移記憶部
22,26,32 状態遷移フィルタ部
23,27,33 制御実行部
24 ハードウェアの電力制御部
34 状態保持時間見積り部
51,52 電力制御情報生成装置
61,62 電力見積もり生成装置
101,102 電力制御情報管理装置
201,202,203 電力制御装置

Claims (1)

  1. 演算装置と、記憶装置と、該記憶装置に記憶され前記演算装置によって起動される電力制御情報生成部および電力見積もり生成部とを備え、
    前記電力制御情報生成部は、
    アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図と、
    アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、
    アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、
    アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態に対して、アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図における必要最小限となる状態を対応させるテーブルと、を入力として、
    アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、
    アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、を出力し、
    前記電力見積もり生成部は、
    前記電力制御情報生成部が生成した、アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移図と、
    前記電力制御情報生成部が生成した、アプリケーションの基本動作の状態遷移事象に対してアプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象に対応させるテーブルと、
    アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、
    アプリケーションの基本動作に対応する状態遷移図の各状態遷移事象に対応する動作の消費電力を記録したテーブルと、
    アプリケーションが動作するハードウェアの電力制御部に対応する状態遷移図と、
    その各状態遷移および状態に対応する消費電力が記録されたテーブルと、を入力として、
    アプリケーションの電力制御動作に対応する状態遷移事象の確率構造と、
    アプリケーションの電力制御動作に対応する消費電力見積もり値と、を出力する
    ことを特徴とする電力制御情報管理装置。
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