JP4539272B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明はスイッチング型の電源装置に係り、特に、スイッチング動作の起動に用いられる定常的な消費電力の削減を図ったスイッチング型の電源装置に関するものである。
携帯機器の普及や環境問題などを背景として、電子機器に対する低消費電力化の要求が年々高まっている。特に、電子機器に一般に用いられるスイッチング型の電源装置(以降、スイッチング電源と表記する)は、電子機器の消費電力を左右する重要な要素であり、その高効率化が求められている。
スイッチング電源の効率を低下させる原因の1つとして、スイッチング電源の制御回路に供給する起動用の電力がある。起動用の電力は、例えば次に述べるように、電源の入力ラインから高抵抗を介してキャパシタに電流を流し込み、これを充電させて電源電圧として制御回路に供給することが多い。
図13は、従来のスイッチング電源の構成例を示す図である。
図13に示すスイッチング電源は、交流電圧の入力端子T21およびT22と、整流回路DB21と、3つの巻線(W211,W212,W213)を有するトランスTR21と、npnトランジスタQ21と、キャパシタC20,…,C22と、抵抗R21およびR22と、ダイオードD21およびD22と、出力検出部104と、発振部101と、PWM部102と、駆動部103と、直流電圧の出力端子T23およびT24とを有する。
整流回路DB21は、入力端子T21およびT22に印加される交流電圧を整流する。
キャパシタC20は、整流回路DB21の正負の整流出力端子間に接続される。
npnトランジスタQ21のエミッタは、整流回路DB21の負側の整流出力端子に接続され、そのコレクタは、巻線W211を介して整流回路DB21の正側の整流出力端子に接続される。
キャパシタC21の一方の端子は、整流回路DB21の負側の整流出力端子に接続され、その他方の端子は、抵抗R21を介して整流回路DB21の正側の整流出力端子に接続される。
巻線W212は、ダイオードD21を介してキャパシタC21に接続される。
巻線W213は、ダイオードD22を介してキャパシタC22に接続される。
出力端子T23およびT24は、キャパシタC22の両端に接続される。
抵抗R22は、出力端子T24とキャパシタC22とを接続する配線上に挿入される。
出力検出部104は、出力端子T23−T24間に発生する出力電圧、および、抵抗R22に流れる出力電流を検出する。
発振部101は、一定周波数の発振信号を出力する。
PWM部102は、出力検出部104において検出される出力電圧および出力電流に応じて、発振部101の発振信号のパルス幅を変調する。
駆動部103は、PWM部102においてパルス幅変調された信号に基づいてnpnトランジスタQ21の駆動信号を生成し、これをスイッチングさせる。
上述した構成のスイッチング電源において、発振部101、PWM部102、および駆動部103は、npnトランジスタQ21の駆動信号を生成する制御回路201を構成する。この制御回路201に供給される電源電圧は、キャパシタC21の充電によって発生する。
スイッチング動作が開始される前において、キャパシタC21は、整流回路DB21から抵抗R21を介して流れる電流により充電される。キャパシタC21の充電電圧が制御回路201の動作可能な電圧に達すると、制御回路201において駆動信号が生成され、npnトランジスタQ21のスイッチング動作が開始される。スイッチング動作が開始された後は、巻線212からダイオードD21を介して流れる電流によりキャパシタC21が充電される。以降、この充電によって制御回路201の電力が賄われる。
上述した従来のスイッチング電源において、抵抗R21には、起動時のみならず起動後の通常動作時においても常に電流が流れて、電力が消費される。そのため、低消費電力化の観点では、抵抗R21の抵抗値をできるだけ大きくすることが望ましい。しかしながら、この抵抗値を大きくすると、キャパシタC21の充電に要する時間が長くなるため、スイッチング電源の起動スピードが遅くなるという不利益が生じる。
そこで、下記の特許文献1では、次に述べるように、キャパシタの直列回路を低抵抗で充電する方式が提案されている。
図14は、従来のスイッチング電源の他の構成例を示す図であり、図13と図14の同一符号は同一の構成要素を示す。
図14に示すスイッチング電源では、図13に示すスイッチング電源における抵抗R21の代わりとして、抵抗R31およびキャパシタC31の直列回路と、キャパシタC31に並列接続された抵抗R32とを有する。
図14に示すスイッチング電源によれば、起動時において、低抵抗の抵抗R31を介してキャパシタC31およびC21の直列回路が急速に充電される。制御回路201には、整流回路DB21の出力をキャパシタC31およびC21の静電容量比に応じて分圧した電圧が供給される。抵抗R32は、npnトランジスタQ21のスイッチング停止後に制御回路201の各種の保護動作を継続させるのに必要な電力を供給するためのものであり、抵抗R31と比較して高抵抗である。
このような構成により、スイッチング電源の起動を極端に遅くすることなく、消費電力の低減を図ることができる。
特開平11−18421号公報
ところで、図13および図14に示す電源は、何れも他励式のスイッチング電源である。他励式の場合、図13に示すように、構成の複雑な制御回路が必要であり、この制御回路を起動させるためには大きな電力が必要になる。制御回路の起動電力が大きいということは、これに起動電力を供給するための回路(図13ではR21、図14ではR31,R32,C31)において大きな定常的電力損失を生じるか、あるいはスイッチング電源の起動スピードを非常に遅くするという先に述べた不利益が増大することを意味する。
これに対し、自励式のスイッチング電源は制御回路が簡素であり、他励式のものに比べて起動電力が小さい。そのため、電源の起動用の回路で定常的に消費される電力を比較すると、自励式スイッチング電源は他励式スイッチング電源に比べて非常に小さくなる。
しかしながら、自励式スイッチング電源は、内部の発振作用によりスイッチの駆動信号を生成しているため、他励式スイッチング電源のようにスイッチを十分にオンオフさせることがでないため、スイッチング損失が大きいという不利益を有する。また、出力の制御幅を他励式スイッチング電源のように広くすることができないため、出力の短絡等から装置を十分に保護することが難しいという不利益もある。そのため、一般に自励式スイッチング電源は、大電力用途には不向きである。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、他励式でスイッチング動作しながら、起動スピードの低下を抑えつつ、定常的な消費電力を削減することができる電源装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の電源装置は、自励式スイッチング電源回路と制御回路とを有する。
上記自励式スイッチング電源回路は、入力される駆動信号が自励発振によって振動することによりスイッチングを行うスイッチ回路を含み、上記スイッチ回路のスイッチング動作を停止させると上記自励発振が停止する。
上記制御回路は、上記自励式スイッチング電源回路から供給される電力に基づいて動作する。上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が第1の電圧を超えると、上記スイッチ回路の上記駆動信号の入力端子に上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を供給し、当該信号の供給を一定の時間持続した後、もしくは、当該信号の供給を上記電源電圧が上記第1の電圧より高い第2の電圧を超えるまで持続した後、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を上記入力端子に供給する。
上記本発明によると、上記制御回路が動作していない起動時において、上記自励式スイッチング電源回路の自励発振が起こり、電源電圧が発生する。
この電源電圧が上記第1の電圧を超えると、上記制御回路によって、上記スイッチ回路の上記入力端子に上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号が供給される。この信号の供給は、一定の時間、もしくは、上記電源電圧が上記第1の電圧より更に高い第2の電圧を超えるまで持続される。これにより、上記自励式スイッチング電源回路の自励発振は、上記一定レベルの信号が上記入力端子に供給される間、持続的に停止される。
上記入力端子に対する上記一定レベルの信号の供給によって上記自励発振が持続的に停止された後、上記制御回路から上記入力端子に対して上記電源電圧を制御するためのパルス信号が供給される。これにより、上記スイッチ回路では、供給されるパルス信号に応じてスイッチングが行われ、上記自励式スイッチング電源回路では、このスイッチング動作に応じた電源電圧が発生する。
本発明の第1の観点において、上記制御回路は、電圧判定回路と、パルス信号出力回路と、スイッチ駆動回路とを含んでも良い。
上記電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より高いか否かを判定する。
上記パルス信号出力回路は、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧を超えたと判定された場合、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を所定時間出力した後で、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力する。
上記スイッチ駆動回路は、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給する。
上記第1の観点によると、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ駆動回路において、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給が停止される。この場合、上記自励式スイッチング電源回路では、自励発振が持続される。
上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧を超えたと判定される場合、上記パルス信号出力回路からは、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号が所定時間出力され、その後、上記電源電圧を制御するためのパルス信号が出力される。一方、この場合、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成されて、上記入力端子に供給される。
従って、上記スイッチ回路の上記入力端子には、上記自励発振を停止させるための一定レベルの駆動信号が上記所定の時間供給され、これにより上記自励発振が停止された後で、上記電源電圧を制御するためのパルス状の駆動信号が供給される。
上記第1の観点において、上記電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より低い場合に第1の論理値を有し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合に第2の論理値を有する信号を出力しても良い。
上記パルス信号出力回路は、上記電圧判定回路の出力信号の値が上記第1の論理値から上記第2の論理値へ変化した場合、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を所定時間出力した後で、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力しても良い。
上記スイッチ駆動回路は、上記電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給しても良い。
上記の構成によると、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より低い場合、上記電圧判定回路から上記第1の論理値を有する信号が出力され、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合、上記電圧判定回路から上記第2の論理値を有する信号が出力される。
上記電圧判定回路から上記第1の論理値を有する信号が出力される場合、上記スイッチ駆動回路において、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給が停止される。この場合、上記自励式スイッチング電源回路では、自励発振が持続される。
上記電圧判定回路から上記第2の論理値を有する信号が出力される場合、上記パルス信号出力回路からは、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号が所定時間出力され、その後、上記電源電圧を制御するためのパルス信号が出力される。一方、この場合、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成されて、上記入力端子に供給される。
従って、上記スイッチ回路の上記入力端子には、上記自励発振を停止させるための一定レベルの駆動信号が上記所定の時間供給され、これにより上記自励発振が停止された後で、上記電源電圧を制御するためのパルス状の駆動信号が供給される。
上記第1の観点において、上記電圧判定回路は、上記第1の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記第2の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低い第3の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第3の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力しても良い。
これにより、上記電源電圧がほぼゼロの起動時において、上記電圧判定回路から上記第1の論理値を有する信号が出力される。上記電源電圧が上昇し、上記電源電圧が上記第1の電圧を超えると、上記電圧判定回路から上記第2の論理値を有する信号が出力される。この状態で、仮に上記電源電圧が上記第1の電圧を下回ったとしても、上記第3の電圧を超えているならば、上記電圧判定回路において上記第2の論理値の信号が出力され続ける。
上記第1の観点において、上記制御回路は、上記電圧判定回路の出力信号を遅延させて上記パルス信号出力回路に入力する遅延回路を含んでも良く、上記パルス信号出力回路は、上記遅延回路において遅延された上記電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記一定レベルの信号を出力し、当該遅延された出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力しても良い。
上記の構成によると、上記電源電圧が上記第1の電圧を超えたとき、上記電圧判定回路の出力信号は、上記第1の論理値から上記第2の論理値に変化する。そのため、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成される。一方、このとき、上記遅延回路から上記パルス信号出力回路に出力される上記電圧判定回路の信号は、未だ上記第1の論理値のままであるため、上記パルス信号出力回路では上記一定レベルの信号が出力される。従って、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路から出力される一定レベルの信号に応じた一定レベルの駆動信号が生成される。
この一定レベルの駆動信号は、上記遅延回路から上記パルス信号出力回路に出力される信号が上記第1の論理値から上記第2の論理値に変化するまでの間、上記スイッチ駆動回路において生成され続ける。従って、この間、上記スイッチ回路のスイッチング動作が停止され、上記自励発振が持続的に停止される。
次いで、上記遅延回路の出力信号が上記第2の論理値に変化すると、上記パルス信号出力回路から上記電源電圧を制御するためのパルス信号が出力され、これに応じたパルス状の駆動信号が上記スイッチ駆動回路において生成される。これにより、上記スイッチ回路のスイッチング動作が行われ、このスイッチング動作に応じた電源電圧が上記自励式スイッチング電源回路において発生する。
上記第1の観点において、上記制御回路は、上記パルス信号出力回路から出力される信号を遅延させて上記スイッチ駆動回路に入力する遅延回路を含んでも良く、上記パルス信号出力回路は、上記電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記一定レベルの信号を出力し、上記電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力しても良い。
上記の構成によると、上記電源電圧が上記第1の電圧を超えたとき、上記電圧判定回路の出力信号は、上記第1の論理値から上記第2の論理値に変化する。そのため、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成される。一方、このとき、上記遅延回路からは、上記第1の論理値から上記第2の論理値への変化が生じる前と同じ信号、すなわち上記パルス信号出力回路の上記一定レベルの信号がそのまま上記スイッチ駆動回路へ出力される。従って、上記スイッチ駆動回路では、上記遅延回路から出力される上記一定レベルの信号に応じた一定レベルの駆動信号が生成される。
この一定レベルの駆動信号は、上記パルス信号出力回路の上記パルス信号が上記遅延回路を介して上記スイッチ駆動回路に出力されるまでの間生成され続ける。従って、この間、上記スイッチ回路のスイッチング動作が停止され、上記自励発振が持続的に停止される。
次いで、上記遅延回路から上記スイッチ駆動回路へ上記パルス信号が出力されると、上記スイッチ駆動回路においてパルス状の駆動信号が生成されて上記スイッチ回路の上記入力端子に供給される。これにより、上記スイッチ回路のスイッチング動作が行われ、このスイッチング動作に応じた電源電圧が上記自励式スイッチング電源回路において発生する。
上記第1の観点において、上記制御回路は、上記スイッチ回路の上記入力端子と基準電位を有する配線との間に接続され、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合に遮断状態となり、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合に能動状態となるように制御されるトランジスタを含んでも良く、上記自励式スイッチング電源回路は、上記スイッチ回路の上記入力端子が上記基準電位に保持される場合、上記自励発振を停止しても良い。
上記の構成によると、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合、上記トランジスタが能動状態になり、上記スイッチ回路の上記入力端子が上記基準電位に駆動されて、上記自励発振が停止する。
上記本発明の第2の観点において、上記制御回路は、第1の電圧判定回路と、第2の電圧判定回路と、パルス信号出力回路と、スイッチ駆動回路とを含んでも良い。
上記第1の電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より高いか否かを判定する。
上記第2の電圧判定回路は、上記電源電圧が上記第2の電圧より高いか否かを判定する。
上記パルス信号出力回路は、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より低いと判定される場合、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を出力し、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より高いと判定される場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力する。
上記スイッチ駆動回路は、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給する。
上記第2の観点によると、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ駆動回路において、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給が停止される。この場合、上記自励式スイッチング電源回路では、上記自励発振が持続される。
上記電源電圧が上昇し、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定され、かつ、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成されて、上記入力端子に供給される。また、この場合、上記パルス信号出力回路では、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号が出力される。従って、上記スイッチ駆動回路において一定レベルの駆動信号が生成されて、上記スイッチ回路のスイッチングが停止し、上記自励発振が停止する。
上記電源電圧が更に上昇し、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より高いと判定される場合、上記パルス信号出力回路からは、上記電源電圧を制御するためのパルス信号が出力される。これにより、上記スイッチ駆動回路においてパルス状の駆動信号が生成されて、上記スイッチ回路においてスイッチングが行われる。上記自励式スイッチング電源では、上記スイッチ回路のスイッチング動作に応じた電源電圧が発生する。
上記第2の観点において、上記第1の電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より低い場合に第1の論理値を有し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合に第2の論理値を有する信号を出力しても良い。
上記第2の電圧判定回路は、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い場合に第3の論理値を有し、上記電源電圧が上記第2の電圧より高い場合に第4の論理値を有する信号を出力しても良い。
上記パルス信号出力回路は、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第3の論理値を有する場合、一定レベルの信号を出力し、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第4の論理値を有する場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力しても良い。
上記スイッチ駆動回路は、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給しても良い。
上記の構成によると、上記電源電圧が上記第1の電圧より低い場合、上記第1の電圧判定回路から上記第1の論理値を有する信号が出力され、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合、上記第1の電圧判定回路から上記第2の論理値を有する信号が出力される。
また、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い場合、上記第2の電圧判定回路から上記第3の論理値を有する信号が出力され、上記電源電圧が上記第2の電圧より高い場合、上記第2の電圧判定回路から上記第4の論理値を有する信号を出力される。
上記第1の電圧判定回路から上記第1の論理値を有する信号が出力される場合、上記スイッチ駆動回路において、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給が停止される。この場合、上記自励式スイッチング電源回路では、上記自励発振が持続される。
上記第1の電圧判定回路から上記第2の論理値を有する信号が出力され、かつ、上記第2の電圧判定回路から上記第3の論理値を有する信号が出力される場合、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成されて、上記入力端子に供給される。また、この場合、上記パルス信号出力回路では、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号が出力される。従って、上記スイッチ駆動回路において一定レベルの駆動信号が生成されて、上記スイッチ回路のスイッチングが停止し、上記自励発振が停止する。
上記第2の電圧判定回路から上記第4の論理値を有する信号が出力される場合、上記パルス信号出力回路からは、上記電源電圧を制御するためのパルス信号が出力される。これにより、上記スイッチ駆動回路においてパルス状の駆動信号が生成されて、上記スイッチ回路においてスイッチングが行われる。上記自励式スイッチング電源では、上記スイッチ回路のスイッチング動作に応じた電源電圧が発生する。
上記本発明の第3の観点において、上記制御回路は、第1の電圧判定回路と、第2の電圧判定回路と、パルス信号出力回路と、スイッチ駆動回路と、トランジスタとを含んでも良い。
上記第1の電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より高いか否かを判定する。
上記第2の電圧判定回路は、上記電源電圧が上記第2の電圧より高いか否かを判定する。
上記パルス信号出力回路は、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力する。
上記スイッチ駆動回路は、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より高いと判定される場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給する。
上記トランジスタは、上記入力端子と基準電位を有する配線との間に接続され、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合に遮断状態となり、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合に能動状態となるように制御される。
また、上記第3の観点において、上記自励式スイッチング電源回路は、上記スイッチ回路の上記入力端子が上記基準電位に保持される場合、上記自励発振を停止する。
上記第3の観点によると、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合、上記トランジスタが上記遮断状態となるように制御される。また、この場合、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より低いと判定されるため、上記スイッチ駆動回路による上記駆動信号の供給が停止される。従って、上記自励式スイッチング電源回路では、上記自励発振が持続される。
上記電源電圧が上昇し、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合、上記トランジスタが上記能動状態となり、上記スイッチ回路の上記入力端子には上記基準電位が供給される。これにより、上記自励式スイッチング電源の自励発振が停止する。
上記電源電圧が更に上昇し、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より高いと判定される場合、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成される。これにより、上記スイッチ駆動回路において上記パルス信号出力回路の出力信号に応じたパルス状の駆動信号が生成されて、上記スイッチ回路の上記入力端子に供給される。上記スイッチ回路では、このパルス状の駆動信号に応じたスイッチングが行われ、上記自励式スイッチング電源では、上記スイッチ回路のスイッチング動作に応じた電源電圧が発生する。
上記第3の観点において、上記第1の電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より低い場合に第1の論理値を有し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合に第2の論理値を有する信号を出力しても良い。
上記第2の電圧判定回路は、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い場合に第3の論理値を有し、上記電源電圧が上記第2の電圧より高い場合に第4の論理値を有する信号を出力しても良い。
上記スイッチ駆動回路は、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第3の論理値を有する場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第4の論理値を有する場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給しても良い。
上記トランジスタは、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合に遮断状態となり、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合に上記能動状態となるように制御されても良い。
上記の構成によると、上記電源電圧が上記第1の電圧より低い場合、上記第1の電圧判定回路から上記第1の論理値を有する信号が出力され、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合、上記第1の電圧判定回路から上記第2の論理値を有する信号が出力される。
また、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い場合、上記第2の電圧判定回路から上記第3の論理値を有する信号が出力され、上記電源電圧が上記第2の電圧より高い場合、上記第2の電圧判定回路から上記第4の論理値を有する信号を出力される。
上記第1の電圧判定回路において上記第1の論理値を有する信号が出力される場合、上記トランジスタが上記遮断状態となるように制御される。また、この場合、上記第2の電圧判定回路において上記第3の論理値を有する信号が出力されるため、上記スイッチ駆動回路による上記駆動信号の供給が停止される。従って、上記自励式スイッチング電源回路では、上記自励発振が持続される。
上記第1の電圧判定回路において上記第2の論理値を有する信号が出力される場合、上記トランジスタが上記能動状態となり、上記スイッチ回路の上記入力端子には上記基準電位が供給される。これにより、上記自励式スイッチング電源の自励発振が停止する。
上記第2の電圧判定回路において上記第4の論理値を有する信号が出力される場合、上記スイッチ駆動回路では、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号が生成される。これにより、上記スイッチ駆動回路において上記パルス信号出力回路の出力信号に応じたパルス状の駆動信号が生成されて、上記スイッチ回路の上記入力端子に供給される。上記スイッチ回路では、このパルス状の駆動信号に応じたスイッチングが行われ、上記自励式スイッチング電源では、上記スイッチ回路のスイッチング動作に応じた電源電圧が発生する。
なお、上記第2および第3の観点において、上記第1の電圧判定回路は、上記第1の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記第2の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低い第3の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第3の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力しても良い。また、上記第2の電圧判定回路は、上記第3の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第2の電圧より低いならば上記第3の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第2の電圧より高いならば上記第4の論理値の信号を出力し、上記第4の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い第4の電圧より高いならば上記第4の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第4の電圧より低いならば上記第3の論理値の信号を出力しても良い。
これにより、上記電源電圧がほぼゼロの起動時において、上記第1の電圧判定回路から上記第1の論理値を有する信号が出力され、上記第2の電圧判定回路から上記第3の論理値を有する信号が出力される。
上記電源電圧が上昇し、上記電源電圧が上記第1の電圧を超えると、上記第1の電圧判定回路から上記第2の論理値を有する信号が出力される。この状態で、仮に上記電源電圧が上記第1の電圧を下回ったとしても、上記第3の電圧を超えているならば、上記第1の電圧判定回路において上記第2の論理値の信号が出力され続ける。
上記電源電圧が更に上昇し、上記電源電圧が上記第2の電圧を超えると、上記第2の電圧判定回路から上記第4の論理値を有する信号が出力される。この状態で、仮に上記電源電圧が上記第2の電圧を下回ったとしても、上記第4の電圧を超えているならば、上記第2の電圧判定回路において上記第4の論理値の信号が出力され続ける。
本発明によれば、起動電力の小さい自励式のスイッチング動作で起動した後で他励式のスイッチング動作に切り替わることにより、他励式でスイッチング動作を行いながら、起動スピードの低下を抑えつつ、定常的な消費電力を削減することができる。また、自励式スイッチング動作から他励式スイッチング動作への切り替え時に自励発振が停止する期間を設けることにより、自励式と他励式のスイッチング動作が重なることを防止できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す電源装置は、自励式スイッチング電源回路1と、制御回路2とを有する。
自励式スイッチング電源回路1は、本発明の自励式スイッチング電源回路の一実施形態である。
制御回路2は、本発明の制御回路の一実施形態である。
[自励式スイッチング電源回路1]
自励式スイッチング電源回路1は、入力される駆動信号が自励発振によって振動することによりスイッチングを行うスイッチ回路を含んでおり、このスイッチ回路のスイッチング動作を停止させると自励発振が停止する。
自励式スイッチング電源回路1には、例えば図1に示すように、フライバック型コンバータを用いることが可能である。
図1に例示する自励式スイッチング電源回路1は、入力端子T1およびT2と、整流回路DB1と、nチャンネルMOS型のトランジスタQ1と、3つの巻線(W1,W2,W3)を持つトランスTR1と、ダイオードD1およびD2と、抵抗R1,…,R3と、キャパシタC1,…,C4と、出力検出回路11とを有する。
トランジスタQ1は、本発明のスイッチ回路の一実施形態である。
整流回路DB1は、入力端子T1およびT2に印加される交流電圧を整流する回路であり、例えばブリッジ型に接続されたダイオードで構成される。
なお、整流回路DB1の負出力端子は、基準電位Vs1を有するものとする。
キャパシタC1は、整流回路DB1の正負の出力端子間に接続される。
トランジスタQ1は、そのソースが基準電位Vs1の配線に接続され、そのドレインが巻線W1を介して整流回路DB1の正出力端子に接続され、そのゲートが抵抗R1を介して整流回路DB1の正出力端子に接続される。
巻線W3は、ダイオードD2とキャパシタC3との直列回路に対して並列に接続される。
トランジスタQ1がスイッチングを行うと、巻線W3にはパルス電圧が発生する。巻線W3の2端子のうち、基準電位Vs1に対して正のパルス電圧を生じる端子は、抵抗R2とキャパシタC2の直列回路を介して、トランジスタQ1のゲートに接続される。
また、巻線W3にパルス電圧が発生すると、キャパシタC3には、このパルス電圧をダイオードD2で整流した電圧が発生する。キャパシタC3の2端子のうち、負の整流電圧を出力する端子は、基準電位Vs1の配線に接続される。
巻線W2は、ダイオードD1とキャパシタC4との直列回路に対して並列に接続される。
トランジスタQ1がスイッチングを行うと、巻線W2にはパルス電圧が発生し、キャパシタC4には、このパルス電圧を整流した電圧が発生する。キャパシタC4の2端子のうち、正の整流電圧を出力する端子は出力端子T3に接続され、負の整流電圧を出力する端子は出力端子T4に接続される。
出力検出回路11は、出力端子T3−T4より負荷へ出力される電源電圧Voutを検出し、検出結果を制御回路2へ出力する。また、図1に示すように、キャパシタC4と出力端子T4とを接続する配線上に挿入された抵抗R3の電圧に基づいて、出力端子T3−T4から負荷に出力される電流Ioutを検出し、検出結果を制御回路2へ出力する。
[制御回路2]
制御回路2は、自励式スイッチング電源回路1に他励式スイッチング動作をさせるための制御を行う回路であり、自励式スイッチング電源回路1から供給される電力に基づいて動作する。例えば図1の例において、キャパシタC3に発生する電源電圧Vc3に基づいて動作する。
制御回路2は、自励式スイッチング電源回路1において発生する電源電圧(例えば電源電圧Vc3)が第1の電圧V1を超えると、自励式スイッチング電源回路1に含まれるスイッチ回路(図1の例ではトランジスタQ1)の入力端子に対して、自励発振を停止させるための一定レベルの信号を供給する。そして、この信号供給を一定の時間持続した後、自励式スイッチング電源回路1において発生する電源電圧を制御するためのパルス信号をスイッチ回路の入力端子に供給して、自励式スイッチング電源回路1に他励式スイッチング動作をさせる。
制御回路2は、例えば図1に示すように、電圧判定回路21と、パルス信号出力回路22と、スイッチ駆動回路23とを有する。
電圧判定回路21は、本発明の電圧判定回路の一実施形態である。
パルス信号出力回路22は、本発明のパルス信号出力回路の一実施形態である。
スイッチ駆動回路23は、本発明のスイッチ駆動回路の一実施形態である。
電圧判定回路21は、自励式スイッチング電源回路1において発生する電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高いか否かを判定する。例えば、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い場合に論理値‘0’を有し、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高い場合に論理値‘1’を有する信号S21を判定結果として出力する。
また、電圧判定回路21は、信号S21の論理値に応じて電源電圧Vc3の判定しきい値を変化させるヒステリシス特性を有していても良い。
すなわち、電圧判定回路21は、論理値‘0’の信号S21を出力している状態で、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いならば論理値‘0’の信号S21を引き続き出力し、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高くなる場合は論理値‘1’の信号S21を出力する。また、論理値‘1’の信号S21を出力している状態で、電源電圧Vc3が第3の電圧V3(V3<V1)より高いならば論理値‘1’の信号S21を引き続き出力し、電源電圧Vc3が第3の電圧V3より低くなる場合は論理値‘0’の信号S21を出力する。
図2は、電圧判定回路21の構成の一例を示す図である。
図2に示す電圧判定回路21は、ヒステリシスコンパレータCP1と、分圧回路DV1とを有する。
分圧回路DV1は、電源電圧Vc3を所定の分圧比で分圧する。例えば図2に示すように、電源電圧Vc3と基準電位Vs1との間に直列接続された抵抗R6およびR7を有しており、この接続中点から分圧電圧を出力する。
ヒステリシスコンパレータCP1は、論理値‘0’の信号S21を出力している状態で、分圧回路DV1の分圧電圧が基準電位Vref1を超える場合、信号S21の論理値を‘0’から‘1’へ変化させる。また、論理値‘1’の信号S21を出力している状態で、分圧回路DV1の分圧電圧が基準電位Vref2(Vref2<Vref1)を下回る場合、信号S21の論理値を‘1’から‘0’へ変化させる。
パルス信号出力回路22は、電圧判定回路21において電源電圧Vc3が第1の電圧V1を超えたと判定された場合、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を停止させるための一定レベルの信号S22を所定時間出力した後で、自励式スイッチング電源回路1の電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力する。
例えば、パルス信号出力回路22は、電圧判定回路21の出力信号の論理値が‘0’から‘1’へ変化した場合、トランジスタQ1をオフさせるための論理値‘0’の信号S22を所定時間出力した後で、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力する。
自励式スイッチング電源回路1において他励式スイッチング動作が行われる場合、パルス信号出力回路22は、例えば、出力検出回路11において検出される電源電圧Voutが所定の電圧となるように、信号S22のパルス幅を負帰還制御する。また、出力検出回路11において検出される電流Ioutが所定の上限値を超えて過電流状態となった場合、電流Ioutが制限されるように信号S22のパルス幅を制御する。
スイッチ駆動回路23は、電圧判定回路21において電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いと判定される場合、自励式スイッチング電源回路1のスイッチ回路(図1の例ではトランジスタQ1)の入力端子に対する駆動信号の供給を停止する。また、電圧判定回路21において電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高いと判定される場合、パルス信号出力回路22より出力される信号S22のレベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成してスイッチ回路の入力端子に供給する。
例えば、スイッチ駆動回路23は、電圧判定回路21の出力信号S21が論理値‘0’を有する場合、トランジスタQ1のゲートに対する駆動信号の供給を停止し、電圧判定回路21の出力信号S21が論理値‘1’を有する場合、パルス信号出力回路22より出力される信号S22のレベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成してトランジスタQ1のゲートに供給する。
図3は、スイッチ駆動回路23の構成の一例を示す図である。
図3に示すスイッチ駆動回路23は、pチャンネルMOS型のトランジスタQ3と、nチャンネルMOS型のトランジスタQ4と、AND回路231と、NOT回路232と、NAND回路233とを有する。
トランジスタQ3およびQ4は、互いのドレインが共通に接続されており、この共通接続されたノードN1がトランジスタQ1のゲートに接続される。
トランジスタQ3のソースは、電源電圧Vc3の配線に接続され、トランジスタQ4のソースは、基準電位Vs1の配線に接続される。
AND回路231は、電圧判定回路21から判定結果として出力される信号S21と、パルス信号出力回路22の出力信号S22との論理積を演算する。この論理積は、トランジスタQ4のゲートに入力される。
NOT回路232は、AND回路231の論理積を論理反転する。
NAND回路233は、電圧判定回路21の出力信号S21とNOT回路232の論理反転信号との反転論理積を演算する。この反転論理積は、トランジスタQ3のゲートに入力される。
上記の構成によると、信号S21が論理値‘0’の場合、AND回路231の出力信号は論理値‘0’になり、NAND回路233の出力信号は論理値‘1’になるため、トランジスタQ3およびQ4は共にオフする。その結果、トランジスタQ1のゲートに対するスイッチ駆動回路23からの駆動信号の供給が停止される。
信号S21が論理値‘0’の場合は、信号S22の論理値に応じて、ノードN1から出力される駆動信号が変化する。すなわち、信号S22が論理値‘1’のとき、トランジスタQ4がオン、トランジスタQ3がオフするため、トランジスタQ1のゲートを基準電位Vs1に引き下げる駆動信号が生成される。また、信号S22が論理値‘0’であれば、トランジスタQ4がオフ、トランジスタQ3がオンするため、トランジスタQ1のゲートを電源電圧Vc3に引き上げる駆動信号が生成される。
ここで、上述した構成を有する図1に示す電源装置の動作について、図4に示す信号波形を参照しながら説明する。
図4は、図1に示す電源装置の各部の信号波形の一例を示す図である。
図4(A)は、キャパシタC3に生じる電源電圧Vc3を示す。
図4(B)は、電圧判定回路21の出力信号S21を示す。
図4(C)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する自励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図4(D)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する他励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図4(E)は、トランジスタQ3のゲート電圧Vg3を示す。
図4(F)は、トランジスタQ4のゲート電圧Vg4を示す。
図4(G)は、トランジスタQ1のゲート電圧Vg1を示す。
端子T1−T2間に交流電圧が印加され、抵抗R1を介してトランジスタQ1のゲートに電圧が供給されると、自励式スイッチング電源回路1において、次に述べるような自励発振が開始される。
抵抗R1からの電流によってトランジスタQ1のゲート容量が充電されゲート電圧が上昇し、トランジスタQ1のしきい電圧に達すると、トランジスタQ1がオフからオンに変化する。トランジスタQ1がオンすると、巻線W1には、そのインダクタンスに応じた傾きで時間とともに増大する電流が流れる。
巻線W1の電流が増大し、トランジスタQ1の非飽和状態を維持できる電流を超えると、トランジスタQ1は非飽和状態から飽和状態に変化する。飽和状態になると、巻線電流の増大が止まり、トランジスタQ1のドレイン−ソース間電圧が上昇するとともに、巻線W1の電圧が低下する。
巻線W1の電圧が低下すると、これに伴って巻線W3の電圧が低下し、キャパシタC2および抵抗R2を介して巻線W3に引き込まれる電流が増大して、トランジスタQ1のゲート電圧が低下する。ゲート電圧が低下すると、トランジスタQ1のドレイン電流が減少してコレクタ−エミッタ間電圧が更に上昇し、巻線W1の電圧が更に小さくなる。この正帰還動作によって、トランジスタQ1は急速にオフする。
トランジスタQ1がオフすると、トランスTR1の各巻線(W1、W2、W3)には、トランジスタQ1がオンのときとは逆の極性の電圧が発生する。これによりダイオードD1およびD2がオンして、キャパシタC3およびC4が充電される。
トランスTR1に蓄積されたエネルギーがキャパシタC3およびC4に放出され、各巻線の電圧がゼロになると、トランジスタQ1のゲートに抵抗R1から再び電流が供給されて、トランジスタQ1が再びオンする。
このようにして、トランジスタQ1のオンとオフが繰り返されることにより、キャパシタC3およびC4の電圧が上昇する。
上記のような自励発振によって電源電圧Vc3が上昇すると、これを受けて制御回路2が起動する。電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い状態では、電圧判定回路21の出力信号S21が‘0’になるため、トランジスタQ3のゲート電圧Vg3がハイレベル、トランジスタQ4のゲート電圧Vg4がローレベルになり、両者が共にオフする。そのため、この状態において、スイッチ駆動回路23からトランジスタQ1への駆動信号の供給は停止され、自励発振が継続される。
電源電圧Vc3が上昇して第1の電圧V1を超えると、電圧判定回路21の出力信号S21が‘0’から‘1’へ変化する(時刻t1)。信号S21が論理値‘1’になると、スイッチ駆動回路23ではパルス信号出力回路22の出力信号S22に応じた駆動信号が生成される。
一方、パルス信号出力回路22では、電圧判定回路21の出力信号S21が‘1’へ変化した後の一定時間、論理値‘0’の信号S22が持続して出力される。この間、ゲート電圧Vg3およびVg4がハイレベルになり、トランジスタQ3がオフ、トランジスタQ4がオンするため、トランジスタQ1のゲート電圧Vg1は基準電位Vs1側に駆動されて、トランジスタQ1が強制的にオフ状態に設定される。その結果、自励式スイッチング電源回路1の自励発振が停止する(時刻t1〜t2)。
その後、パルス信号出力回路22において電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22が生成されると、スイッチ駆動回路23ではこの信号S22に応じたパルス状の駆動信号が生成される。これにより、トランジスタQ1において信号S22に応じた他励式のスイッチングが行われ、出力端子T3−T4間の電源電圧Voutが所定の電圧に近づくように負帰還制御される。
以降、制御回路2の電力は、他励式のスイッチング動作によって自励式スイッチング電源回路1が発生する電源電圧Vc3により賄われる。
以上説明したように、本実施形態に係る電源装置によれば、制御回路2が動作していない初期状態において、自励式スイッチング電源回路1の自励発振が起こり、電源電圧Vc3が発生する。この電源電圧Vc3が第1の電圧V1を超えると、制御回路2によって、スイッチ回路(例えばトランジスタQ1)の入力端子に自励発振を停止させるための一定レベルの信号が供給される。この信号の供給が一定の時間持続されることにより、自励式スイッチング電源回路1の自励発振が一定の時間持続的に停止される。その後、制御回路2からスイッチ回路の入力端子に対して電源電圧Voutを制御するためのパルス状の駆動信号が供給されることにより、スイッチ回路において他励式のスイッチングが行われる。
このように、自励式スイッチング電源回路1の自励発振によって電源を起動させた後、制御回路2の駆動信号によって他励式スイッチング動作が行われるため、起動用に必要な電力は他励式スイッチング電源に比べて非常に小さくて済む。例えば図1の例では、トランジスタQ1のゲートを駆動する僅かな電力で済む。その結果、従来の他励式スイッチング電源に比べて起動回路の消費電力を大幅に削減することができる。しかも、起動スピードは自励式スイッチング電源と同程度であり、十分高速である。その上、起動後には他励式スイッチング電源として動作するため、自励式スイッチング電源では制御が難しい大電力の電源装置や出力変動幅の大きい電源装置にも適用可能である。
また、本実施形態に係る電源装置によれば、自励式スイッチング動作から他励式スイッチング動作への切り替えの際に、制御回路2において一定レベルの駆動信号を一定の時間持続的にスイッチ回路へ供給することにより自励発振を停止させる期間を設けているため、自励式と他励式のスイッチング動作が重なることを防止することができる。
図5は、自励式と他励式のスイッチング動作が重なった場合における自励式スイッチング電源回路1の各部の信号波形の一例を示す図である。
図5(A)は、キャパシタC3に生じる電源電圧Vc3を示す。
図5(B)は、巻線W1に流れる電流Iw1を示す。
図5(C)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する自励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図5(D)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する他励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図5(E)は、トランジスタQ1のゲート電圧Vg1を示す。
図5の例では、時刻t3において、自励発振中にも係わらず外部からトランジスタQ1に対し駆動信号が供給されている。そのため、本来の自励発振によるオン時間に外部の駆動信号によるオン時間が加わって、トランジスタQ1のオン時間が余分に長くなっている。その結果、電流Iw1が限度を超えて大きくなり、トランスTR1の磁気飽和によるインダクタンスの低下が生じ、電流Iw1が急激に大きくなっている(図5(B))。電流Iw1がトランジスタQ1の許容範囲を超えてしまうと、性能の劣化や破損等の不具合を生じる可能性がある。また、電流Iw1の増大によってトランスTR1に蓄積されるエネルギーが大きくなりすぎると、トランジスタQ1がオフしたときに各巻線に発生する電圧が非常に大きくなるため、電源電圧Vc3やVoutの電圧が急激に高くなり、これに接続される回路の性能劣化や破損等の不具合を生じる可能性がある。
本実施形態に係る電源装置では、自励発振を持続的に停止させて自励式と他励式のスイッチング動作が重ならないようにしているため、上記のような不具合の発生を有効に防止することができる。
更に、本実施形態に係る電源装置によれば、電圧判定回路21にヒステリシス特性を持たせることにより、第1の電圧V1付近における電源電圧Vc3の僅かな変動に敏感に反応して電圧判定回路21の判定結果が反転することを防止できる。これにより、例えば起動時の過渡状態において電源電圧Vc3が多少変動しても自励式スイッチング動作から他励式スイッチング動作への切り替えをスムーズに行うことが可能になる。また、起動後の通常状態において、入力の交流電圧の変動や負荷変動の影響により、電源電圧Vc3が第1の電圧V1付近で多少変動しても、電圧判定回路21の判定結果が容易に反転することがないため、電源装置の動作の安定性を高めることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
図6に示す電源装置は、図1に示す電源装置における制御回路2を制御回路2Aに置き換えたものであり、他の構成は図1に示す電源装置と同じである。
制御回路2Aは、制御回路2におけるパルス信号出力回路22をパルス信号出力回路22Aに置換し、更に、本発明の遅延回路の一実施形態である遅延回路24を設けたものである。
遅延回路24は、電圧判定回路21の出力信号S21を遅延させた遅延信号S24をパルス信号出力回路22に入力する。
パルス信号出力回路22Aは、遅延回路24から出力される遅延信号S24が論理値‘0’を有する場合、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を停止させるための一定レベルの信号S22を出力し、遅延信号S24が論理値‘1’を有する場合、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力する。
なお、パルス信号出力回路22Aは、先に述べたパルス信号出力回路22と同様に動作しても良い。すなわち、遅延信号S24が‘0’から‘1’へ変化した場合、トランジスタQ1をオフさせるための論理値‘0’の信号S22を所定時間出力した後で、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力しても良い。
図6に示す電源装置の起動時の動作について、図7に示す信号波形を参照しながら説明する。
図7は、図6に示す電源装置の各部の信号波形の一例を示す図である。
図7(A)は、キャパシタC3に生じる電源電圧Vc3を示す。
図7(B)は、電圧判定回路21の出力信号S21を示す。
図7(C)は、遅延回路24から出力される遅延信号S24を示す。
図7(D)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する自励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図7(E)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する他励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図7(F)は、トランジスタQ3のゲート電圧Vg3を示す。
図7(G)は、トランジスタQ4のゲート電圧Vg4を示す。
図7(H)は、トランジスタQ1のゲート電圧Vg1を示す。
端子T1−T2間に交流電圧が印加され、抵抗R1を介してトランジスタQ1のゲートに電圧が供給されると、自励式スイッチング電源回路1において自励発振が開始される。自励発振の開始によって電源電圧Vc3が上昇し、制御回路2Aが起動する。
電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い状態では、電圧判定回路21の出力信号S21が‘0’になり、トランジスタQ3のゲート電圧Vg3がハイレベル、トランジスタQ4のゲート電圧Vg4がローレベルになって、両者が共にオフする。そのため、この状態において、スイッチ駆動回路23からトランジスタQ1への駆動信号の供給は停止され、自励発振が継続される。
電源電圧Vc3が上昇して第1の電圧V1を超えると、電圧判定回路21の信号S21が‘0’から‘1’へ変化する(時刻t4)。信号S21が論理値‘1’になると、スイッチ駆動回路23ではパルス信号出力回路22の出力信号S22に応じた駆動信号が生成される。
一方、このとき、遅延回路24の遅延信号S24はまだ論理値‘0’であるため、パルス信号出力回路22では論理値‘0’の信号S22が出力される。これにより、ゲート電圧Vg3およびVg4がハイレベルになり、トランジスタQ3がオフ、トランジスタQ4がオンするため、トランジスタQ1のゲート電圧Vg1は基準電位Vs1側に駆動されて、トランジスタQ1が強制的にオフ状態に設定される。その結果、自励式スイッチング電源回路1の自励発振が停止する(時刻t4〜t5)。
その後、時刻t4から遅延時間Tdを経て遅延回路24の遅延信号S24が‘0’から‘1’へ変化すると、パルス信号出力回路22において電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22が生成される。スイッチ駆動回路23では、この信号S22に応じたパルス状の駆動信号が生成される。これにより、トランジスタQ1において信号S22に応じた他励式のスイッチングが行われ、出力端子T3−T4間の電源電圧Voutが所定の電圧に近づくように負帰還制御される。
このように、図6に示す電源装置によれば、自励式スイッチング電源回路1の自励発振によって電源を起動させた後、制御回路2Aの駆動信号によって他励式スイッチング動作が行われるため、図1に示す電源装置と同様に、起動スピードを保ちつつ消費電力の削減を図ることができる。
また、図6に示す電源装置によれば、自励式スイッチング動作から他励式スイッチング動作への切り替え時において、一定レベルの駆動信号を一定の時間持続的にスイッチ回路へ供給することにより自励発振を停止させる期間を設けているため、図1に示す電源装置と同様に、自励式と他励式のスイッチング動作が重なることを有効に防止することができる。
更に、図6に示す電源装置によれば、電圧判定回路21の出力信号がパルス信号出力回路22へ伝播する時間(遅延時間Td)を遅延回路24において調節できる。これにより、遅延回路24の遅延時間Tdを適切に設計することによって、自励式スイッチング電源回路1の自励発振をより確実に停止させることができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
図8に示す電源装置は、図1に示す電源装置における制御回路2を制御回路2Bに置き換えたものであり、他の構成は図1に示す電源装置と同じである。
制御回路2Bは、制御回路2におけるパルス信号出力回路22をパルス信号出力回路22Bに置換し、更に、本発明の遅延回路の一実施形態である遅延回路25を設けたものである。
パルス信号出力回路22Bは、電圧判定回路21の出力信号S21が論理値‘0’を有する場合、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を停止させるための一定レベルの信号S22を出力し、信号S21が論理値‘1’を有する場合、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力する。
パルス信号出力回路22Bは、先に述べたパルス信号出力回路22と同様に動作しても良い。すなわち、電圧判定回路21の出力信号S21が‘0’から‘1’へ変化した場合、トランジスタQ1をオフさせるための論理値‘0’の信号S22を所定時間出力した後で、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力しても良い。
遅延回路25は、パルス信号出力回路22の出力信号S22を遅延させた遅延信号S25をスイッチ駆動回路23に入力する。
ここで、図8に示す電源装置の起動時の動作について説明する。
端子T1−T2間に交流電圧が印加され、抵抗R1を介してトランジスタQ1のゲートに電圧が供給されると、自励式スイッチング電源回路1において自励発振が開始される。自励発振の開始によって電源電圧Vc3が上昇し、制御回路2Bが起動する。
電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い状態では、電圧判定回路21の出力信号S21が‘0’になり、トランジスタQ3およびQ4が共にオフする。そのため、この状態において、スイッチ駆動回路23からトランジスタQ1への駆動信号の供給は停止され、自励発振が継続される。
また、このとき、パルス信号出力回路22では、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を停止させるための一定レベル(すなわち論理値‘0’)の信号S22が出力され、遅延回路25からも論理値‘0’の信号S25が出力される。
電源電圧Vc3が上昇して第1の電圧V1を超えると、電圧判定回路21の信号S21が‘0’から‘1’へ変化する。信号S21が論理値‘1’になると、パルス信号出力回路22では、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22が出力される。
また、信号S21が論理値‘1’になると、スイッチ駆動回路23では、遅延回路25の遅延信号S25に応じた駆動信号が生成される。このとき、遅延回路25の遅延信号S25はまだ論理値‘0’の一定レベルに保持されているため、スイッチ駆動回路23では、トランジスタQ1を強制的にオフ状態に設定する駆動信号が生成される。その結果、自励式スイッチング電源回路1の自励発振が停止する。
その後、遅延回路25の遅延信号S25がレベル一定の信号からパルス状の信号に変化すると、スイッチ駆動回路23では、この遅延信号S25に応じたパルス状の駆動信号が生成される。これにより、トランジスタQ1において遅延信号S25に応じた他励式のスイッチングが行われ、出力端子T3−T4間の電源電圧Voutが所定の電圧に近づくように負帰還制御される。
このように、図8に示す電源装置によれば、パルス信号出力回路22の出力信号がスイッチ駆動回路23へ伝播する時間を遅延回路25において調節できるため、遅延回路25の遅延時間を適切に設計することにより、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を確実に停止させることができる。
また、図1、図6に示す電源装置と同様の動作によって、これと同様の効果を奏することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
図9に示す電源装置は、図1に示す電源装置における制御回路2を制御回路2Cに置き換えたものであり、他の構成は図1に示す電源装置と同じである。
制御回路2Cは、制御回路2と同様の構成を有するとともに、更に、本発明のトランジスタの一実施形態であるnチャンネルMOS型のトランジスタQ2と、抵抗R4およびR5とを設けたものである。
トランジスタQ2は、自励式スイッチング電源回路1のスイッチ回路の入力端子(すなわちトランジスタQ1のゲート)と基準電位Vs1の配線との間に接続される。また、トランジスタQ2は、電圧判定回路21において電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いと判定される場合に遮断状態となり、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高いと判定される場合に能動状態となるように制御される。
図9の例において、トランジスタQ2のゲートには、抵抗R5を介して電圧判定回路21の出力信号S21が入力される。また、このゲートは、抵抗R4を介して基準電位Vs1の配線に接続される。
更に、図9の例において、電圧判定回路21は、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いと判定した場合、論理値‘0’の信号S21としてローレベル(基準電位Vs1)の信号を出力し、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高いと判定した場合、論理値‘1’の信号S21としてハイレベル(電源電圧Vc3)の信号を出力する。
上記の構成によると、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い起動時において、電圧判定回路21の出力信号S21はローレベル(基準電位Vs1)になる。そのため、トランジスタQ2のゲートはほぼ基準電位Vs1となり、トランジスタQ2は遮断状態になる。
電源電圧Vc3が上昇して第1の電圧V1を超えると、電圧判定回路21からハイレベル(電源電圧Vc3)の信号S21が出力される。このとき、トランジスタQ2のゲートには、電源電圧Vc3を抵抗R4およびR5において分圧した電圧が入力される。抵抗R4およびR5の抵抗値は、この分圧電圧がトランジスタQ2を能動状態で動作させる程度の電圧となるように設定されているものとすると、トランジスタQ1のゲートは、能動状態のトランジスタQ4を介して基準電位Vs1側に駆動される。そのため、トランジスタQ1はオフし、自励式スイッチング電源回路1の自励動作が停止される。
このように、本実施形態に係る電源装置によると、電圧判定回路21において電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高いと判定された場合、スイッチ駆動回路23とトランジスタQ4の両方によって、自励式スイッチング電源回路1の自励発振が停止するように、スイッチ回路(トランジスタQ1)が駆動される。したがって、スイッチ駆動回路23のみを用いる場合と比較して、スイッチ回路をより強力に駆動できるため、自励式と他励式のスイッチング動作が重なることをより確実に防止することができる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図10は、本発明の第5の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
図10に示す電源装置は、図1に示す電源装置における制御回路2を制御回路2Dに置き換えたものであり、他の構成は図1に示す電源装置と同じである。
制御回路2Dは、第1の電圧判定回路21−1および第2の電圧判定回路21−2と、パルス信号出力回路22Dと、スイッチ駆動回路23Dとを有する。
パルス信号出力回路22Dは、本発明のパルス信号出力回路の一実施形態である。
スイッチ駆動回路23Dは、本発明のスイッチ駆動回路の一実施形態である。
第1の電圧判定回路21−1は、本発明の第1の電圧判定回路の一実施形態である。
第2の電圧判定回路21−2は、本発明の第2の電圧判定回路の一実施形態である。
第1の電圧判定回路21−1は、自励式スイッチング電源回路1において発生する電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高いか否かを判定する。例えば、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い場合に論理値‘0’を有し、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高い場合に論理値‘1’を有する信号S21−1を判定結果として出力する。
また、第1の電圧判定回路21−1は、信号S21−1の論理値に応じて電源電圧Vc3の判定しきい値を変化させるヒステリシス特性を有していても良い。
すなわち、第1の電圧判定回路21は、論理値‘0’の信号S21−1を出力している状態で、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いならば論理値‘0’の信号S21−1を引き続き出力し、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高くなる場合は論理値‘1’の信号S21−1を出力する。また、論理値‘1’の信号S21−1を出力している状態で、電源電圧Vc3が第3の電圧V3(V3<V1)より高いならば論理値‘1’の信号S21−1を引き続き出力し、電源電圧Vc3が第3の電圧V3より低くなる場合は論理値‘0’の信号S21−1を出力する。
ヒステリシス特性を有する第1の電圧判定回路21−1は、例えば図2に示す電圧判定回路21と同様に、分圧回路とヒステリシスコンパレータを用いて構成することが可能である。
第2の電圧判定回路21−2は、自励式スイッチング電源回路1において発生する電源電圧Vc3が第2の電圧V2(V2>V1)より高いか否かを判定する。例えば、電源電圧Vc3が第2の電圧V2より低い場合に論理値‘0’を有し、電源電圧Vc3が第2の電圧V2より高い場合に論理値‘1’を有する信号S21−2を判定結果として出力する。
また、第2の電圧判定回路21−2は、信号S21−2の論理値に応じて電源電圧Vc3の判定しきい値を変化させるヒステリシス特性を有していても良い。
すなわち、第2の電圧判定回路21−2は、論理値‘0’の信号S21−2を出力している状態で、電源電圧Vc3が第2の電圧V2より低いならば論理値‘0’の信号S21−2を引き続き出力し、電源電圧Vc3が第2の電圧V2より高くなる場合は論理値‘1’の信号S21−2を出力する。また、論理値‘1’の信号S21−2を出力している状態で、電源電圧Vc3が第4の電圧V4(V4<V2)より高いならば論理値‘1’の信号S21−2を引き続き出力し、電源電圧Vc3が第4の電圧V4より低くなる場合は論理値‘0’の信号S21−2を出力する。
ヒステリシス特性を有する第2の電圧判定回路21−2は、例えば図2に示す電圧判定回路21と同様に、分圧回路とヒステリシスコンパレータを用いて構成することが可能である。
パルス信号出力回路22Dは、第2の電圧判定回路21−2において電源電圧Vc3が第2の電圧V2より低いと判定される場合、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を停止させるための一定レベルの信号S22を出力する。また、第2の電圧判定回路21−2において電源電圧Vc3が第2の電圧V2より高いと判定される場合、自励式スイッチング電源回路1の電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力する。
例えば、パルス信号出力回路22は、第2の電圧判定回路21−2の出力信号S21−2が論理値‘0’を有する場合、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を停止させる論理値‘0’の信号S22を出力し、出力信号S21−2が論理値‘1’を有する場合、パルス状の信号S22を出力する。
自励式スイッチング電源回路1に他励式スイッチング動作をさせる場合、パルス信号出力回路22は、例えば、出力検出回路11において検出される電源電圧Voutが所定の電圧となるように、信号S22のパルス幅を負帰還制御する。また、出力検出回路11において検出される電流Ioutが所定の上限値を超えて過電流状態となった場合、電流Ioutが制限されるように信号S22のパルス幅を制御する。
スイッチ駆動回路23Dは、第1の電圧判定回路21−1において電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いと判定される場合、自励式スイッチング電源回路1のスイッチ回路(トランジスタQ1)の入力端子に対する駆動信号の供給を停止する。また、第1の電圧判定回路21−1において電源電圧Vc3が第1の電圧V1より高いと判定される場合、パルス信号出力回路22Dより出力される信号S22のレベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成してスイッチ回路の入力端子に供給する。
例えば、スイッチ駆動回路23Dは、第1の電圧判定回路21−1の出力信号S21−1が論理値‘0’を有する場合、トランジスタQ1のゲートに対する駆動信号の供給を停止し、第1の電圧判定回路21−1の出力信号S21−1が論理値‘1’を有する場合、パルス信号出力回路22Dより出力される信号S22のレベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成してトランジスタQ1のゲートに供給する。
スイッチ駆動回路23Dは、例えば、図3に示すスイッチ駆動回路23と同様の構成を有する。この場合、スイッチ駆動回路23Dには、電圧判定回路21の出力信号S21の替わりに第1の電圧判定回路21−1の出力信号S21−1が入力される。
ここで、図10に示す電源装置の起動時の動作について、図11に示す信号波形を参照しながら説明する。
図11は、図10に示す電源装置の各部の信号波形の一例を示す図である。
図11(A)は、キャパシタC3に生じる電源電圧Vc3を示す。
図11(B)は、第1の電圧判定回路21−1の出力信号S21−1を示す。
図11(C)は、第2の電圧判定回路21−2の出力信号S21−2を示す。
図11(D)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する自励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図11(E)は、トランジスタQ1のゲートを駆動する他励式スイッチング動作の信号成分を示す。
図11(F)は、トランジスタQ3のゲート電圧Vg3を示す。
図11(G)は、トランジスタQ4のゲート電圧Vg4を示す。
図11(H)は、トランジスタQ1のゲート電圧Vg1を示す。
端子T1−T2間に交流電圧が印加され、抵抗R1を介してトランジスタQ1のゲートに電圧が供給されると、自励式スイッチング電源回路1において自励発振が開始される。自励発振の開始によって電源電圧Vc3が上昇し、制御回路2Dが起動する。
電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い状態では、第1の電圧判定回路21−1の出力信号S21−1が‘0’になり、トランジスタQ3のゲート電圧Vg3がハイレベル、トランジスタQ4のゲート電圧Vg4がローレベルになって、両者が共にオフする。そのため、この状態において、スイッチ駆動回路23DからトランジスタQ1への駆動信号の供給は停止され、自励発振が継続される。
電源電圧Vc3が上昇して第1の電圧V1を超えると、第1の電圧判定回路21−1の信号S21が‘0’から‘1’へ変化する(時刻t6)。信号S21−1が論理値‘1’になると、スイッチ駆動回路23Dではパルス信号出力回路22Dの出力信号S22に応じた駆動信号が生成される。
一方、このとき、第2の電圧判定回路21−2では論理値‘0’の出力信号S21−2が出力されるため、パルス信号出力回路22Dでは論理値‘0’の信号S22が出力される。これにより、ゲート電圧Vg3およびVg4がハイレベルになり、トランジスタQ3がオフ、トランジスタQ4がオンするため、トランジスタQ1のゲート電圧Vg1は基準電位Vs1側に駆動されて、トランジスタQ1は強制的にオフ状態に設定される。その結果、自励式スイッチング電源回路1の自励発振が停止する(時刻t6〜t7)。
その後、電源電圧Vc3が更に上昇して第2の電圧V2を超えると、第2の電圧判定回路21−2から論理値‘1’の信号S21−2が出力される(時刻t7)。信号S21−2が論理値‘1’になると、パルス信号出力回路22Dにおいて電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22が生成され、スイッチ駆動回路23では、この信号S22に応じたパルス状の駆動信号が生成される。これにより、トランジスタQ1において信号S22に応じた他励式のスイッチングが行われ、出力端子T3−T4間の電源電圧Voutが所定の電圧に近づくように負帰還制御される。
以上説明したように、本実施形態に係る電源装置によれば、自励式スイッチング電源回路1の自励発振によって電源を起動させた後、制御回路2Dの駆動信号によって他励式スイッチング動作が行われるため、先に説明した実施形態と同様に、起動スピードを保ちつつ消費電力の削減を図ることができる。
また、本実施形態に係る電源装置によれば、自励式スイッチング動作から他励式スイッチング動作への切り替え時において、電源電圧Vc3が第1の電圧V1から第2の電圧V2までの範囲内にあるとき、制御回路2Dからスイッチ回路(トランジスタQ1)に対して一定レベルの駆動信号を供給して自励発振を停止させるため、先に説明した実施形態と同様に、自励式と他励式のスイッチング動作が重なることを有効に防止することができる。
更に、本実施形態に係る電源装置によれば、第1の電圧判定回路21−1および第2の電圧判定回路21−2にヒステリシス特性を持たせることにより、第1の電圧V1付近や第2の電圧V2付近における電源電圧Vc3の僅かな変動に敏感に反応してこれらの電圧判定回路の判定結果が反転することを防止できる。これにより、例えば起動時の過渡状態において電源電圧Vc3が多少変動しても自励式スイッチング動作から他励式スイッチング動作への切り替えをスムーズに行うことが可能になる。また、起動後の通常状態において、入力の交流電圧の変動や負荷変動の影響により、電源電圧Vc3が第1の電圧V1付近や第2の電圧V2付近で多少変動しても、これらの電圧判定回路の判定結果が容易に反転することがないため、電源装置の動作の安定性を高めることができる。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図12は、本発明の第6の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。
図12に示す電源装置は、図1に示す電源装置における制御回路2を制御回路2Eに置き換えたものであり、他の構成は図1に示す電源装置と同じである。
制御回路2Eは、第1の電圧判定回路21−1および第2の電圧判定回路21−2と、パルス信号出力回路22Eと、スイッチ駆動回路23Eと、nチャンネルMOS型のトランジスタQ2と、抵抗R4およびR5とを有する。
パルス信号出力回路22Eは、本発明のパルス信号出力回路の一実施形態である。
スイッチ駆動回路23Eは、本発明のスイッチ駆動回路の一実施形態である。
第1の電圧判定回路21−1は、本発明の第1の電圧判定回路の一実施形態である。
第2の電圧判定回路21−2は、本発明の第2の電圧判定回路の一実施形態である。
トランジスタQ2は、本発明のトランジスタの一実施形態である。
第1の電圧判定回路21−1および第1の電圧判定回路21−2は、先に説明した図10に示す電源装置における同一符号と同一の構成要素であり、これと同様に動作する。
パルス信号出力回路22Eは、自励式スイッチング電源回路1の電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力する。パルス信号出力回路22Eは、例えば、電源電圧Voutを制御するためにパルス幅変調された信号S22を、その動作時において常に出力する。
あるいは、パルス信号出力回路22Eは、先に説明したパルス信号出力回路22Dと同様に、第2の電圧判定回路21−2の判定結果に応じて出力信号S22を変化させても良い。すなわち、第2の電圧判定回路21−2において電源電圧Vc3が第2の電圧V2より低いと判定される場合、自励式スイッチング電源回路1の自励発振を停止させるための一定レベルの信号S22を出力し、第2の電圧判定回路21−2において電源電圧Vc3が第2の電圧V2より高いと判定される場合、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22を出力しても良い。
自励式スイッチング電源回路1に他励式スイッチング動作をさせる場合、パルス信号出力回路22Eは、例えば、出力検出回路11において検出される電源電圧Voutが所定の電圧となるように、信号S22のパルス幅を負帰還制御する。また、出力検出回路11において検出される電流Ioutが所定の上限値を超えて過電流状態となった場合、電流Ioutが制限されるように信号S22のパルス幅を制御する。
スイッチ駆動回路23Eは、第2の電圧判定回路21−1において電源電圧Vc3が第2の電圧V2より低いと判定される場合、自励式スイッチング電源回路1のスイッチ回路(トランジスタQ1)の入力端子に対する駆動信号の供給を停止する。また、第2の電圧判定回路21−2において電源電圧Vc3が第2の電圧V2より高いと判定される場合、パルス信号出力回路22Eより出力される信号S22のレベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成してスイッチ回路の入力端子に供給する。
例えば、スイッチ駆動回路23Eは、第2の電圧判定回路21−2の出力信号S21−2が論理値‘0’を有する場合、トランジスタQ1のゲートに対する駆動信号の供給を停止し、第2の電圧判定回路21−2の出力信号S21−2が論理値‘1’を有する場合、パルス信号出力回路22Eより出力される信号S22のレベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成してトランジスタQ1のゲートに供給する。
スイッチ駆動回路23Eは、例えば、図3に示すスイッチ駆動回路23と同様の構成を有する。この場合、スイッチ駆動回路23Eには、電圧判定回路21の出力信号S21の替わりに第2の電圧判定回路21−2の出力信号S21−2が入力される。
トランジスタQ2と、抵抗R4およびR5は、先に説明した図9における同一符号と同一の構成要素であり、これと同様に動作する。
ただし、トランジスタQ2のゲートには、抵抗R5を介して第1の電圧判定回路21−1の出力信号S21−1が入力される。
また、図12の例において、第1の電圧判定回路21−1は、電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いと判定した場合、論理値‘0’の信号S21−1としてローレベル(基準電位Vs1)の信号を出力する。電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低いと判定した場合は、論理値‘1’の信号S21−1としてハイレベル(電源電圧Vc3)の信号を出力する。
ここで、図12に示す電源装置の起動時の動作について説明する。
端子T1−T2間に交流電圧が印加され、抵抗R1を介してトランジスタQ1のゲートに電圧が供給されると、自励式スイッチング電源回路1において自励発振が開始される。自励発振の開始によって電源電圧Vc3が上昇し、制御回路2Eが起動する。
電源電圧Vc3が第1の電圧V1より低い状態において、第1の電圧判定回路21−1の出力信号S21−1は論理値‘0’(ローレベル)になり、トランジスタQ2のゲート電圧がほぼ基準電位Vs1になるため、トランジスタQ2は遮断状態になる。また、このとき、第2の電圧判定回路21−2の出力信号S21−2も論理値‘0’になるため、スイッチ駆動回路23DからトランジスタQ1への駆動信号の供給が停止される。その結果、トランジスタQ1のゲートには、スイッチ駆動回路23EやトランジスタQ2からの駆動信号が入力されないため、自励発振が継続される。
電源電圧Vc3が上昇して第1の電圧V1を超えると、第1の電圧判定回路21−1の信号S21が‘0’(ローレベル)から‘1’(ハイレベル)へ変化する。これにより、トランジスタQ2が能動状態になり、トランジスタQ1のゲートがトランジスタQ2を介して基準電位Vs1側に駆動される。その結果、トランジスタQ1が強制的にオフ状態に設定されて、自励発振が停止する。
その後、電源電圧Vc3が更に上昇して第2の電圧V2を超えると、第2の電圧判定回路21−2から論理値‘1’の出力信号S21−2が出力される。信号S21−2が論理値‘1’になると、スイッチ駆動回路23において、パルス信号出力回路22Eの出力信号S22に応じた駆動信号が生成される。このとき、パルス信号出力回路22Eでは、電源電圧Voutを制御するためのパルス状の信号S22が生成されるため、スイッチ駆動回路23では、この信号S22に応じたパルス状の駆動信号が生成される。これにより、トランジスタQ1において信号S22に応じた他励式のスイッチングが行われ、出力端子T3−T4間の電源電圧Voutが所定の電圧に近づくように負帰還制御される。
以上説明したように、本実施形態に係る電源装置によれば、自励式スイッチング電源回路1の自励発振によって電源を起動させた後、制御回路2Eの駆動信号によって他励式スイッチング動作が行われるため、先に説明した実施形態と同様に、起動スピードを保ちつつ消費電力の削減を図ることができる。
また、本実施形態に係る電源装置によれば、自励式スイッチング動作から他励式スイッチング動作への切り替え時において、電源電圧Vc3が第1の電圧V1から第2の電圧V2までの範囲内にあるとき、能動状態のトランジスタQ2を介してスイッチ回路(トランジスタQ1)の入力端子を基準電位Vs1側に駆動することにより自励発振を停止させるため、先に説明した実施形態と同様に、自励式と他励式のスイッチング動作が重なることを有効に防止することができる。
更に、本実施形態に係る電源装置によれば、第1の電圧判定回路21−1および第2の電圧判定回路21−2にヒステリシス特性を持たせることによって、先に説明した第5の実施形態に係る電源装置と同様に、第1の電圧V1付近や第2の電圧V2付近における電源電圧Vc3の僅かな変動に敏感に反応してこれらの電圧判定回路の判定結果が反転することを効果的に防止しでき、電源装置の動作の安定性を高めることができる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれらの形態に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態の制御回路(2、2A〜2E)は、幾つかのディスクリート部品で構成しても良いし、1つの半導体チップ上に形成しても良い。
上述した実施形態の遅延回路(24、25)は、固定の信号遅延を有しても良いし、図示しない制御装置等から入力される制御信号に従って信号遅延を可変させても良い。後者の場合、自励式スイッチング電源回路1の性能に個体的ばらつきが生じる場合でも、このばらつきに適合するよう遅延回路の信号遅延を調節することが可能になる。
上述の実施形態ではAC−DC型のスイッチング電源を例として挙げているが、本発明はこれに限定されず、DC−DC型のスイッチング電源についても適用可能である。例えば、整流回路DB1の正負の整流出力端子を直流電圧の入力端子としたDC−DC型のスイッチング電源も本発明に含まれる。
上述の実施形態ではフライバック型コンバータを自励式スイッチング電源回路の例として挙げているが、これに限らず、他の様々な方式の自励式スイッチング電源回路を用いても良い。
上述した実施形態において示す回路の構成は、何れも説明上の一例に過ぎず、同等な機能を有する他の回路に置き換え可能である。例えば、スイッチ回路としてnチャンネルMOS型のトランジスタを用いているが、これに限らず、pチャンネルMOS型のトランジスタや、バイポーラ型のトランジスタを用いても良い。
第1の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 電圧判定回路の構成の一例を示す図である。 スイッチ駆動回路の構成の一例を示す図である。 図1に示す電源装置の各部の信号波形の一例を示す図である。 自励式と他励式のスイッチング動作が重なった場合における自励式スイッチング電源回路の各部の信号波形の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 図6に示す電源装置の各部の信号波形の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 第4の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 第5の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 図10に示す電源装置の各部の信号波形の一例を示す図である。 第6の実施形態に係る電源装置の構成の一例を示す図である。 従来のスイッチング電源の構成例を示す図である。 従来のスイッチング電源の他の構成例を示す図である。
符号の説明
1…自励式スイッチング電源回路、2,2A,2B,2C,2D,2E…制御回路、Q1…トランジスタ(スイッチ回路)、Q2…トランジスタ、21…電圧判定回路、21−1…第1の電圧判定回路、21−2…第2の電圧判定回路、22,22A,22B,22D,22E…パルス信号出力回路、23,23D,23E…スイッチ駆動回路、24,25…遅延回路

Claims (13)

  1. 入力される駆動信号が自励発振によって振動することによりスイッチングを行うスイッチ回路を含み、上記スイッチ回路のスイッチング動作を停止させると上記自励発振が停止する自励式スイッチング電源回路と、
    上記自励式スイッチング電源回路から供給される電力に基づいて動作する制御回路であって、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が第1の電圧を超えると、上記スイッチ回路の上記駆動信号の入力端子に上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を供給し、当該信号の供給を一定の時間持続した後、もしくは、当該信号の供給を上記電源電圧が上記第1の電圧より高い第2の電圧を超えるまで持続した後、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を上記入力端子に供給する制御回路と、
    を有する電源装置。
  2. 上記制御回路は、
    上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より高いか否かを判定する電圧判定回路と、
    上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧を超えたと判定された場合、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を所定時間出力した後で、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、
    上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給するスイッチ駆動回路と、
    を含む、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 上記電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より低い場合に第1の論理値を有し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合に第2の論理値を有する信号を出力し、
    上記パルス信号出力回路は、上記電圧判定回路の出力信号の値が上記第1の論理値から上記第2の論理値へ変化した場合、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を所定時間出力した後で、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力し、
    上記スイッチ駆動回路は、上記電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給する、
    請求項2に記載の電源装置。
  4. 上記電圧判定回路は、上記第1の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記第2の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低い第3の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第3の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力する、
    請求項3に記載の電源装置。
  5. 上記制御回路は、上記電圧判定回路の出力信号を遅延させて上記パルス信号出力回路に入力する遅延回路を含んでおり、
    上記パルス信号出力回路は、上記遅延回路において遅延された上記電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記一定レベルの信号を出力し、当該遅延された出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力する、
    請求項3に記載の電源装置。
  6. 上記制御回路は、上記パルス信号出力回路から出力される信号を遅延させて上記スイッチ駆動回路に入力する遅延回路を含んでおり、
    上記パルス信号出力回路は、上記電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記一定レベルの信号を出力し、上記電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力する、
    請求項3に記載の電源装置。
  7. 上記制御回路は、上記スイッチ回路の上記入力端子と基準電位を有する配線との間に接続され、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合に遮断状態となり、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合に能動状態となるように制御されるトランジスタを含み、
    上記自励式スイッチング電源回路は、上記スイッチ回路の上記入力端子が上記基準電位に保持される場合、上記自励発振を停止する、
    請求項1に記載の電源装置。
  8. 上記制御回路は、
    上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より高いか否かを判定する第1の電圧判定回路と、
    上記電源電圧が上記第2の電圧より高いか否かを判定する第2の電圧判定回路と、
    上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より低いと判定される場合、上記自励発振を停止させるための一定レベルの信号を出力し、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より高いと判定される場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、
    上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給するスイッチ駆動回路と、
    を含む、
    請求項1に記載の電源装置。
  9. 上記第1の電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より低い場合に第1の論理値を有し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合に第2の論理値を有する信号を出力し、
    上記第2の電圧判定回路は、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い場合に第3の論理値を有し、上記電源電圧が上記第2の電圧より高い場合に第4の論理値を有する信号を出力し、
    上記パルス信号出力回路は、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第3の論理値を有する場合、一定レベルの信号を出力し、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第4の論理値を有する場合、上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力し、
    上記スイッチ駆動回路は、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給する、
    請求項8に記載の電源装置。
  10. 上記第1の電圧判定回路は、上記第1の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記第2の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低い第3の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第3の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力し、
    上記第2の電圧判定回路は、上記第3の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第2の電圧より低いならば上記第3の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第2の電圧より高いならば上記第4の論理値の信号を出力し、上記第4の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い第4の電圧より高いならば上記第4の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第4の電圧より低いならば上記第3の論理値の信号を出力する、
    請求項9に記載の電源装置。
  11. 上記制御回路は、
    上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より高いか否かを判定する第1の電圧判定回路と、
    上記電源電圧が上記第2の電圧より高いか否かを判定する第2の電圧判定回路と、
    上記電源電圧を制御するためのパルス信号を出力するパルス信号出力回路と、
    上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より低いと判定される場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第2の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第2の電圧より高いと判定される場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給するスイッチ駆動回路と、
    上記入力端子と基準電位を有する配線との間に接続され、上記第1の電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より低いと判定される場合に遮断状態となり、上記電圧判定回路において上記電源電圧が上記第1の電圧より高いと判定される場合に能動状態となるように制御されるトランジスタと、
    を含み、
    上記自励式スイッチング電源回路は、上記スイッチ回路の上記入力端子が上記基準電位に保持される場合、上記自励発振を停止する、
    請求項1に記載の電源装置。
  12. 上記第1の電圧判定回路は、上記自励式スイッチング電源回路において発生する電源電圧が上記第1の電圧より低い場合に第1の論理値を有し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高い場合に第2の論理値を有する信号を出力し、
    上記第2の電圧判定回路は、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い場合に第3の論理値を有し、上記電源電圧が上記第2の電圧より高い場合に第4の論理値を有する信号を出力し、
    上記スイッチ駆動回路は、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第3の論理値を有する場合、上記スイッチ回路の上記入力端子に対する駆動信号の供給を停止し、上記第2の電圧判定回路の出力信号が上記第4の論理値を有する場合、上記パルス信号出力回路の出力信号レベルに応じたレベルを有する駆動信号を生成して上記入力端子に供給し、
    上記トランジスタは、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第1の論理値を有する場合に上記遮断状態となり、上記第1の電圧判定回路の出力信号が上記第2の論理値を有する場合に上記能動状態となるように制御される、
    請求項11に記載の電源装置。
  13. 上記第1の電圧判定回路は、上記第1の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第1の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記第2の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第1の電圧より低い第3の電圧より高いならば上記第2の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第3の電圧より低いならば上記第1の論理値の信号を出力し、
    上記第2の電圧判定回路は、上記第3の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第2の電圧より低いならば上記第3の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第2の電圧より高いならば上記第4の論理値の信号を出力し、上記第4の論理値の信号を出力している状態で、上記電源電圧が上記第2の電圧より低い第4の電圧より高いならば上記第4の論理値の信号を出力し、上記電源電圧が上記第4の電圧より低いならば上記第3の論理値の信号を出力する、
    請求項12に記載の電源装置。
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