JP2005143282A - 降圧型pwmコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】降圧型PWMコンバータのスイッチング損失を低減する。
【解決手段】直流電源Bと負荷1間に、第1のMOS型FETトランジスタQ1 とリアクタンスLの直列回路を接続し、その第1のトランジスタQ1 とリアクタンスLの接続点とグランド間に第2のMOS型FETトランジスタQ2 を設け、前記リアクタンスLと負荷1との接続点とグランド間に平滑コンデンサを接続した降圧型PWMコンバータで、前記両トランジスタQ1 、Q2 が同時にオフとなるデッド期間tαを設けて、両トランジスタQ1 、Q2 のオンとオフを切り換える。こうすることで、第2のMOS型FETトランジスタQ2 の寄生ダイオードD1、D2に電流が流れないようにしてスイッチング損失を低減する。
【選択図】図1
【解決手段】直流電源Bと負荷1間に、第1のMOS型FETトランジスタQ1 とリアクタンスLの直列回路を接続し、その第1のトランジスタQ1 とリアクタンスLの接続点とグランド間に第2のMOS型FETトランジスタQ2 を設け、前記リアクタンスLと負荷1との接続点とグランド間に平滑コンデンサを接続した降圧型PWMコンバータで、前記両トランジスタQ1 、Q2 が同時にオフとなるデッド期間tαを設けて、両トランジスタQ1 、Q2 のオンとオフを切り換える。こうすることで、第2のMOS型FETトランジスタQ2 の寄生ダイオードD1、D2に電流が流れないようにしてスイッチング損失を低減する。
【選択図】図1
Description
この発明は、降圧型PWMコンバータに関するものである。
電子機器の基板には、例えばマイクロコンピュータ始めとした各種半導体やリレーなど電圧の異なる複数の直流電源を必要とするものが搭載されることがよくある。
そのような場合の一つの解決策として、基板にローカル電源を設けて必要な電圧を発生させている。この電圧変換を行うものの一つとして、例えば図5に示すような降圧型PWMコンバータがある。
この降圧型PWMコンバータは、直流電源Bのプラス端子と負荷1の間に、スイッチング素子QとリアクタンスLを接続した直列回路を、スイッチング素子Qを直流電源B側にして接続し、その直流電源Bに接続した直列回路のスイッチング素子QとリアクタンスLの接続点とグランド間に、カソードを前記接続点側にしてフライホイールダイオードDを接続するとともに、リアクタンスLと負荷1との接続点とグランド間に平滑コンデンサCを接続したもので、前記スイッチング素子Qのオン・オフで負荷1への出力電圧VO を制御する。
すなわち、スイッチング素子Qがオンtonのとき、リアクタンスLに流れる電流ILは、直流電源Bの電圧をVin、出力電圧をVo とすると、
IL=(Vin−Vo /L)・ton
次に、スイッチング素子Qがオフtoff したとき、リアクタンスLに流れる電流IL’は、
IL’=(Vo /L)・toff
このとき、リアクタンスLに流れる電流ILは、連続なので、
(Vin−Vo /L)・ton=(Vo /L)・toff
Vo =ton/(ton+toff )・Vin
となり、スイッチング素子Qのオン時間を制御すれば、出力電圧Vo を制御することができる。
IL=(Vin−Vo /L)・ton
次に、スイッチング素子Qがオフtoff したとき、リアクタンスLに流れる電流IL’は、
IL’=(Vo /L)・toff
このとき、リアクタンスLに流れる電流ILは、連続なので、
(Vin−Vo /L)・ton=(Vo /L)・toff
Vo =ton/(ton+toff )・Vin
となり、スイッチング素子Qのオン時間を制御すれば、出力電圧Vo を制御することができる。
実際には、図6(a)のように、スイッチング素子Qを例えば、PNPトランジスタで構成するとともにコントローラ2を設けて、そのコントローラ2に出力側に設けた分圧抵抗R1 、R2 からのフィードバックを入力して前記トランジスタQを制御するようにしている。図6(b)に各部の動作波形を示す。波形から判るように、トランジスタQに流れる電流IC とトランジスタQのVCE電圧には、トレードオフの関係があるが、トランジスタQが、オン→オフ、オフ→オンへ状態が切り替わる際に遅れτがあるため、電流が流れて損失を生じる問題がある。
一方、フライホイールダイオードDも、オン→オフに切り替わる際に、逆回復時間の遅れから電流が流れて電力損失を生じる問題がある。
この上記2つの損失は、スイッチング損失と呼ばれて、スイッチング周波数に比例して増加する。そのため、スイッチング周波数を高周波化すると、リアクタンスLや平滑コンデンサCに小型のものを使用してコンバータの小型化を図れるが、そうするとスイッチング損失も増加するので、小型化を図る上での障害となっている。
この問題を解決する一つの方法として特許文献1には、図7に示すような降圧型PWMコンバータが記載されている。
この降圧型PWMコンバータは、図7のように、直流電源Bのプラス端子と負荷1間に第1のMOS型のFETトランジスタQ1 とリアクタンスLを接続した直列回路を第1のMOS型FETトランジスタQ1 を直流電源側になるようにして接続し、その直列回路の第1のMOS型FETトランジスタQ1 とリアクタンスLの接続点とグランド間に、カソードを前記接続点側にしてフライホイールダイオードDを接続するとともに、第2のMOS型のFETトランジスタQ2 を並列に接続し、前記リアクタンスLと負荷1との接続点とグランド間に平滑コンデンサCを接続して、前記第1のMOS型FETトランジスタQ1 のオン・オフで負荷1への出力電圧Vo を制御するものである。
このものは、フライホイールダイオードDと並列に第2のMOS型のFETトランジスタQ2 を設けたことにより、ダイオードDの損失を改善することができる。
ところが、このものでは、第1のMOS型のFETトランジスタQ1 と第2のMOS型FETトランジスタQ2 のオン・オフを切り換える際に遅れ時間τが生じると、その遅れ時間中は第1のMOS型のFETトランジスタQ1 はオン状態を続けるので、第2のMOS型FETトランジスタQ2 の寄生ダイオードを介して電流が流れて損失を発生する。したがって、これを解決するためバックゲートを分離し負バイアスが可能な横型のMOS型FETトランジスタを使用しなければならない問題がある。
そのため、他の方法として特許文献2に示すように、第1及び第2のMOS型FETトランジスタのゲート電圧とドレイン電圧とに基づいて、ターンオフのタイミングが適正(早いか遅いかを判定して)になるようにして、寄生ダイオードに電流を流さず、かつ、チヤンネルにも逆方向電流を流れなくして、逆回復損失や逆方向のチャンネル電流による損失が発生しないようにしたものが記載されている。
特開平7−194105号公報
特開平4−127869号公報
しかしながら、上記のタイミングを適正に調整するものでは、ターンオフのタイミングが適正なのかをゲート電圧とドレイン電圧とに基づいて判定するため、複雑なアルゴリズムを実現する必要があり、回路構成も複雑となる傾向がある。そのため、コストパフォーマンスの面からも、安定動作の面からも問題がある。
そこで、この発明の課題は、比較的簡単な構成でスイッチング損失を低減できるようにすることである。
上記の課題を解決するため、この発明では、直流電源のプラス端子と負荷間に、第1の半導体スイッチング素子とリアクタンスを接続した直列回路を、第1の半導体スイッチング素子が直流電源側になるようにして接続し、その直列回路の第1の半導体スイッチング素子とリアクタンスの接続点とグランド間に、カソードを第1の半導体スイッチング素子とリアクタンスの接続点側にしてフライホイールダイオードを接続するとともに、リアクタンスと負荷との接続点とグランド間に平滑コンデンサを接続し、前記第1の半導体スイッチング素子のオン・オフで負荷への出力電圧を制御する降圧型PWMコンバータにおいて、上記第1の半導体スイッチング素子にMOS型FETトランジスタを用いるとともに、上記フライホイールダイオードに代えて第2のMOS型FETトランジスタを設け、両トランジスタが同時にオフとなるデッド期間を設けて、前記第1と第2のMOS型FETトランジスタのオンとオフを切り換えて出力電圧を制御するようにした構成を採用したのである。
このような構成を採用することにより、両トランジスタのオン・オフは、両トランジスタをオフにして回路を一旦遮断してから一方のトランジスタをオンにするので、寄生ダイオードを介して電流を流さないようにできる。
このとき、第1のMOS型FETトランジスタの寄生容量をC1、第2のMOS型FETトランジスタの寄生容量をC2として、第1のMOS型FETトランジスタがオフ→オン、第2のMOS型FETトランジスタがオン→オフとなる際の充放電時間をt2とし、第1のMOS型FETトランジスタがオン→オフ、第2のMOS型FETトランジスタがオフ→オンとなる際の充放電時間をt1とする。すると、デッド期間tαは、t1、t2の期間よりも長くすれば、零電圧スイッチングができる。
また、このとき、上記第1と第2のMOS型FETトランジスタのソースとドレイン間に、それぞれ、ダイオードを直流電源と逆接続となるように接続した構成を採用することができる。
このような構成を採用することにより、第1と第2のMOS型FETトランジスタのソースとドレイン間に設けたダイオードが、スイッチングの際にリアクタンスで、例えばキックバックによる高電圧が発生すると導通してクリップし、過大な電圧が第1と第2のMOS型FETトランジスタに印加されないようにする。
上記のように構成することにより、簡単な構成でスイッチング損失を低減できる。そのため、装置の小型化を図り、信頼性も高めることができる。
以下、この発明の形態を図面に基づいて説明する。
この形態のPWMコンバータは、図1(a)に示すように、保護用(寄生や予めMOS型FETに形成されたものでも可)ダイオードD1、D2を設けた第1と第2の2個のNch−MOS型FETトランジスタQ1 、Q2 とリアクタンスL及び平滑コンデンサCとで構成されている。
すなわち、直流電源Bのプラス端子と負荷1間に、第1のMOS型FETトランジスタQ1 とリアクタンスLを接続した直列回路を、第1のMOS型FETトランジスタQ1 のドレインが直流電源Bの側になるようにして接続し、その直列回路の第1のMOS型FETトランジスタQ1 とリアクタンスLの接続点とグランド間に、第2のMOS型FETトランジスタQ2 をドレインを接続点側にして接続し、その第1と第2のMOS型FETトランジスタQ1 とQ2 のドレインとソース間に保護用ダイオードD1とD2を、ダイオードD1とD2のカソード側をドレイン側にして、直流電源Bと逆接続となるようにして接続し、かつ、リアクタンスLと負荷1との接続点とグランド間に平滑コンデンサCを接続した構成となっている。
また、第1と第2のMOS型FETトランジスタQ1 、Q2 のゲート端子S1 、S2 には、図示はしていないが制御回路を接続しており、図2に示すように、両トランジスタQ1 、Q2 が同時にオフとなるデッド期間tαを設けて、オン・オフするようになっている。
この形態は、以上のように構成されており、いま、第1のMOS型FETトランジスタQ1 がオンになると、第2のMOS型FETトランジスタQ2 はオフとなり、第1のMOS型FETトランジスタQ1 を介して直流電源BからリアクタンスLに電流が流れてエネルギーを蓄える。次に、第1のMOS型FETトランジスタQ1 がオフとなり、第2のMOS型FETトランジスタQ2 がオンになると、オンになった第2のMOS型FETトランジスタQ2 (保護用ダイオードD2と共に)を介してリアクタンスLに蓄えられたエネルギーによる電流が流れる。そして、このオンとオフとのデューティ比を制御することにより、負荷1へ出力される電圧を変えることができる。
また、そのオンとオフを切り換える際に、両トランジスタQ1 、Q2 が同時にオフとなるデッド期間tαを設けているため、例えば、第2のMOS型のFETトランジスタQ2 と第1のMOS型のFETトランジスタQ1 のオン・オフのスイッチングに、遅れ時間τが生じて第1のMOS型FETトランジスタQ1 がオン状態を維持しても、一旦回路をオフ状態にして、常に、第1のMOS型のFETトランジスタQ1 がオフの状態になってからしか第2のMOS型FETトランジスタQ1 をオンにしないようにしているので、第2のMOS型FETトランジスタQ2 の保護用ダイオード(寄生ダイオードも含む)D2を介して電流が流れることはなく損失を生じない。
このとき、保護用ダイオード(寄生ダイオードも含む)D2に電流を流さないためのデッド期間tαの設定は、第1と第2のMOS型FETトランジスタQ1 、Q2 の寄生容量をC1 、C2 とすると、図1(b)に示すように、第2のMOS型FETトランジスタQ2 をオン→オフ、第1のMOS型FETトランジスタQ1 をオフ→オンにするためには、同図(イ)のように、直流電源BからリアクタンスLに流れる電流Is2 で第2のMOS型FETトランジスタQ2 の寄生容量C2 を充電し、第1のMOS型FETトランジスタQ1 の寄生容量C1 を放電しなければならないので、それに掛かる時間tc21は、
tc21=Vin×(C1 +C2 )/Is2
で表される。
tc21=Vin×(C1 +C2 )/Is2
で表される。
このとき、リアクタンスLに流れる電流Is2 が、第2のMOS型FETトランジスタQ2 の寄生容量C2 を充電し、第1のMOS型FETトランジスタQ1 の寄生容量C1 を放電する際に点Pの電圧が、例えばリアクタンスLによるキックバックなどにより電源Vinの電圧を越える過電圧となった場合は、発生した過電圧によって保護用ダイオードD1が導通し、電源Bに吸収させる。そのため、そのような過電圧が発生したばあいでも点Pの電圧をVin+VD1(VD1:保護用ダイオードD1の飽和電圧)にクランプし、第1及び第2のMOS型FETトランジスタQ1 、Q2 を保護することができる。
一方、第2のMOS型FETトランジスタQ2 をオフ→オン、第1のMOS型FETトランジスタQ1 をオン→オフにするためには、同図(ロ)のように、リアクタンスLからの電流Is1 で第2のMOS型FETトランジスタQ2 の寄生容量C2 を放電し、第1のMOS型FETトランジスタQ1 の寄生容量C1 を充電しなければならないので、それに掛かる時間tc12は、
tc12=Vin×(C1 +C2 )/Is1
となる。
tc12=Vin×(C1 +C2 )/Is1
となる。
したがって、このtc21とtc12より長く
tc21、tc12 < tα
となるようにデッド期間tαを設定すれば、零電圧スイッチング動作となりスイッチング損失は発生しない。
tc21、tc12 < tα
となるようにデッド期間tαを設定すれば、零電圧スイッチング動作となりスイッチング損失は発生しない。
また、そのときの出力電圧は、
VO =(ton/ton+toff )×Vin
となり、従来の降圧型PWMコンバータと同様になる。
VO =(ton/ton+toff )×Vin
となり、従来の降圧型PWMコンバータと同様になる。
このとき、リアクタンスLに流れる電流Is2 が、第2のMOS型FETトランジスタQ2 の寄生容量C2 を充電し、第1のMOS型FETトランジスタQ1 の寄生容量C1 を放電する際に、点Pの電圧が例えば、リアクタンスLによるキックバックなどによりGNDよりも低下した場合でも、低下した電圧によって保護用ダイオードD2が導通し、点Pの電圧をVin+VD2(VD2:保護用ダイオードD2の飽和電圧)にクランプし、第1及び第2のMOS型FETトランジスタQ1 、Q2 を逆バイアスから保護することができる。
このように、両トランジスタQ1 、Q2 が同時にオフとなるデッド期間tαを設けたことにより、簡単な構成でスイッチング損失を低減できる。また、その際、保護用ダイオードD1、D2を設けたことにより、過電圧や逆電圧からMOS型FETトランジスタQ1 、Q2 を保護することができる。
次に、実施例1及び2に具体例を示す。
次に、実施例1及び2に具体例を示す。
この実施例は、図2に示すように、2個のD−フリップフロップIC1 、IC2 と2個のAND回路A1 、A2 を用いてデッド期間生成用の回路を構成したもので、図の符号2はPWMコントローラ、Drv1 はアッパーサイド用MOS型FETドライバー、Drv2 はローサイド用MOS型FETドライバーである。
すなわち、PWMコントローラ2のPWM駆動信号出力を第1のD−フリップフロップIC1 のD1 入力と接続し、その第1のD−フリップフロップIC1 の〜Q1 出力を第2のD−フリップフロップIC2 のD2 入力と接続して、その第2のD−フリップフロップIC2 のQ2 出力と第1のD−フリップフロップIC1 の〜Q1 出力を第2のAND回路A2 の一方の入力に接続してある。また、第2のAND回路A2 の他方の入力に第2のD−フリップフロップIC2 の〜Q2 出力を接続し、その第2のAND回路A2 の出力をローサイド用MOS型FETドライバーDrv2 と接続して第2のMOS型FETトランジスタQ2 を駆動するようにしてある。
一方、第1のD−フリップフロップIC1 の〜Q1 出力は、第2のD−フリップフロップIC2 の〜Q2 出力と第1のAND回路A1 の入力と接続し、その第1のAND回路A1 出力をアッパーサイド用MOS型FETドライバーDrv1 と接続して第2のMOS型FETトランジスタQ2 を駆動するようにしてある。
さらに、PWMコントローラ2のクロック出力clkと第1のD−フリップフロップIC1 のクロック入力ckとを接続し、その第1のD−フリップフロップIC1 に接続されたPWMコントローラ2のクロック出力をインバータA3 を介して第2のD−フリップフロップIC2 のクロック入力ckと接続するようになっている。
こうすることにより、図3の動作波形に示すように、第1のD−フリップフロップIC1 がクロック信号に同期してPWMコントローラ2のMOSFET駆動信号出力を読み込んで、両トランジスタQ1 、Q2 が同時にオフとなるデッド期間tαを設けることができるようになっている。その際、第2のMOS型FETトランジスタQ2 が第1のMOS型FETトランジスタQ1 より先にオフとなり、第1のMOS型FETトランジスタQ1 より後でオンとなるようにして、常に第2のMOS型のFETトランジスタQ2 がオフの状態のときにしか第1のMOS型のFETトランジスタQ1 がオンにならないようにしてある。
このようにして、第2のMOS型のFETトランジスタQ2 の寄生ダイオードD1を介して電流が流れないようにしたためスイッチング損失を生じない。
この実施例は、図4に示すように、実施例1の図2のPWMコントローラ2を符号3と4で示す2個のタイマICを用いて実現したもので、タイマIC3、4に、シャントレギュレータFとフォトカプラ−PC1 とからなるフィードバック用の電圧検出回路を備えた構成となっている。
タイマIC3、4は、単安定あるいは無安定マルチバイブレータとして使用できる「5555(型名)」を使用している。
第1のタイマIC3は、図4のようにRX 、RY 、CX からなる時定数素子を接続して発振回路に用いたもので、クロック信号clkを発生するようになっている。
第2のタイマIC4は、PWM信号用のもので、時定数回路R3 、R4 、C4 の抵抗R4 と並列に電圧検出回路のフォトカプラーPC1 の出力(2次側)が接続してある。このフォトカプラーPC1 の入力(1次側)は、シャントレギュレータFと接続されてシャントレギュレータFがオンになると作動するようになっている。シャントレギュレータFは、負荷1と並列に接続された電圧検出抵抗R1 とR2 に接続されており、検出された電圧を内蔵の基準電圧と比較して作動するようになっている。
そのため、PWM信号の「H」パルス幅tonは、タイマICの設計式より、
ton=0.693R2 ×C1
ここで、0.693はタイマIC固有の定数となり、PWM信号の「L」パルス幅toff は、
toff =0.693(R1 +R2 )C1
となる。
ton=0.693R2 ×C1
ここで、0.693はタイマIC固有の定数となり、PWM信号の「L」パルス幅toff は、
toff =0.693(R1 +R2 )C1
となる。
これより、出力電圧Vo が設定電圧より高くなった場合(シャントレギュレータF内の基準電圧と比較された結果)シャントレギュレータFがオンとなってフォトカプラーPC1 の1次側に電流が流れる。そうすると、フォトカプラーPC1 の2次側のトランジスタに電流が流れて抵抗R2 をショートしてton時間が短縮される。このとき、toff 時間は固定である。そのため、toff 固定でtonが出力電圧に応じて変わるようにしたPWM信号が生成できる。
他の構成は、先に述べているので、ここでは説明を省略するが、簡単な構成でスイッチング損失を低減できる。
なお、図4中の符号IC5 はMOS型FETトランジスタを駆動するためのドライバー用ICである(図3のDrv1 、Drv2 と同等のもの)。
なお、実施例1及び2では、デッド期間とPWMコントローラを実現する回路の一例としてディスクリートのロジックICを用いたものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、ワンチップマイコンなどを使って、上記回路による動作をプログラミンクによって実現するようにもできる。
この発明は、簡単な構成でスイッチング損失を低減できるので、降圧型のPWMコンバータとしてばかりでなく、スイッチングレギュレータにも使用できる。
1 負荷
2 制御コントローラ
B 直流電源
D フライホイールダイオード
D1 保護用ダイオード
D2 保護用ダイオード
C 平滑コンデンサ
Q1 第1のMOS型FETトランジスタ
Q2 第2のMOS型FETトランジスタ
2 制御コントローラ
B 直流電源
D フライホイールダイオード
D1 保護用ダイオード
D2 保護用ダイオード
C 平滑コンデンサ
Q1 第1のMOS型FETトランジスタ
Q2 第2のMOS型FETトランジスタ
Claims (2)
- 直流電源のプラス端子と負荷間に、第1の半導体スイッチング素子とリアクタンスを接続した直列回路を、第1の半導体スイッチング素子が直流電源側になるようにして接続し、その直列回路の第1の半導体スイッチング素子とリアクタンスの接続点とグランド間に、カソードを第1の半導体スイッチング素子とリアクタンスの接続点側にしてフライホイールダイオードを接続するとともに、リアクタンスと負荷との接続点とグランド間に平滑コンデンサを接続し、前記第1の半導体スイッチング素子のオン・オフで負荷への出力電圧を制御する降圧型PWMコンバータにおいて、
上記第1の半導体スイッチング素子にMOS型FETトランジスタを用いるとともに、上記フライホイールダイオードに代えて第2のMOS型FETトランジスタを設け、両トランジスタが同時にオフとなるデッド期間を設けて、前記第1と第2のMOS型FETトランジスタのオンとオフを切り換えて出力電圧を制御するようにした降圧型PWMコンバータ。 - 上記第1と第2のMOS型FETトランジスタのソースとドレイン間に、それぞれ、ダイオードを直流電源と逆接続となるように接続した請求項1に記載の降圧型PWMコンバータ。
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