JP4536466B2 - パチンコシミュレーション装置およびパチンコシミュレーションプログラム - Google Patents
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Description
一般に、パチンコ機は、図32のような構成を有している。
図32において、不図示の発射機構から発射されたパチンコ球は、ガイドレール111に案内されて、遊技盤面100内の上方に放出される。そして、パチンコ球は、風車112〜115および釘116等の部品に接触して移動方向を変化されながら、一部は、入賞口117〜121、通過ゲート122,123あるいは始動口124に入る。一方、入賞口117〜121、通過ゲート122,123あるいは始動口124に入らなかったパチンコ球は、遊技盤面100下部に設けられたアウト口125に入る。
さらに、始動口124にパチンコ球が入った場合、図柄表示装置126が図柄を変動表示し、大当たりの抽選結果に応じて各図柄を停止表示する。
そして、抽選結果が大当たりである場合、大入賞口127が所定条件に従って開閉され、入賞したパチンコ球の数に応じて、所定数の賞球が払い戻される。
ここで、上述の各工程のうち、ゲージ設計と仕様決定工程、試作テスト工程、データ取り工程、申請書類作成工程は、パチンコ機の設計上、特に労力あるいはコストを要する工程を含んでいる。
これらの工程に多くの労力あるいはコストを要するのは、パチンコ機の仕様決定、テスト、データ取り等を行うために、パチンコ機の試作を行い、実際の部品等を用いて検証を行っていることが1つの原因となっている。
例えば、特許文献1には、実際に遊技盤を製作せずに遊技盤上のパチンコ球の軌道がわかるパチンコ機シミュレータに関する技術が開示されており、このようなシミュレータを用いて、パチンコ機の設計を行うことも考えられる。
具体的には、従来のパチンコ機のシミュレータは、パチンコ球の動向を単純なアルゴリズムで近似するものであり、実際に試作したパチンコ機におけるパチンコ球の動向とは乖離したものとなる可能性があった。そのため、設計初期段階におけるパチンコ球の軌道設計に必要なデータ取得や、入賞割合の測定等に利用することは困難であった。
したがって、従来、パチンコ機の製作を行う場合には、試作および検証を繰り返さざるを得ず、労力あるいはコストにおける多大な負担が強いられることとなっていた。
本発明の課題は、パチンコ機の製作に要する負担を軽減することである。
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換するCADデータ処理手段(例えば、図4のフィルタ処理および図9のコンバート処理を実行するCPU12)と、前記CADデータ処理手段によって変換されたCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段(例えば、図17のシミュレーション処理を実行するCPU12)とを含を含み、前記CADデータ処理手段は、前記構成物のCADデータにおいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の衝突対象とならない非対象部分を検出し、前記シミュレーション処理手段による計算の対象から除外するフィルタ処理手段(例えば、図4のフィルタ処理を実行するCPU12)を含むことを特徴としている。
そのため、実際に試作したパチンコ機の場合と近似したパチンコ球の動向を把握することができ、パチンコ機の試作を行う回数を減らすことが可能となる。
したがって、パチンコ機の製作に要する労力あるいはコスト等の負担を軽減することができる。
このような構成により、ユーザは、シミュレーションにおいて不要な部分でありながら除外できない部分を容易に確認することが可能となる。
このような構成により、例えば図8に示すように、構成物に含まれる各面に適切な識別番号を付与することができ、シミュレーション処理を円滑に行うことができる。
このような構成により、一旦、CADデータ処理手段による変換を行った場合でも、不必要な変換等を解除することが可能となる。
また、前記構成物のCADデータにおいて、各部分を前記CADデータ処理手段による変換の対象とするか否かを判定するための判定基準を変更可能であることを特徴としている。
このような構成により、CADデータ処理手段による変換の程度を、ユーザが適切に選択することが可能となる。
このような構成により、シミュレーションにおける衝突計算を行うことが困難な複雑な形状等を、シミュレーションを行い易い単純な形状(基本図形等)に変換できるため、複雑な形状等を有していても、パチンコ機におけるパチンコ球の動向を高精度にシミュレートすることが可能となる。
このような構成により、ユーザは、コンバート処理によってシミュレーションを行い易い形状に変換できない部分を容易に確認することができる。
このような構成により、パチンコ機に含まれる複雑な形状部分を、高い割合でシミュレーションを行い易い形状に変換することができ、パチンコ機のシミュレーションを容易に行うことが可能となる。
このような構成により、例えば図13に示すように、衝突計算を行い難い形状が単純な形状に分解され、シミュレーションを容易に行うことが可能となる。
このような構成により、CADデータ処理手段によって変換されることにより、CADデータに不整合部分(例えば、図10のような部分)が生じた場合でも、データを補正してシミュレーションを行うことが可能となる。
このような構成により、パチンコ球の大きさに対して微細な形状を、より簡単な形状で適切に近似することができるため、シミュレーション処理を行う際の処理負荷を軽減することができる。
このような構成により、貫通部分を有する構成物であっても、パチンコ球の衝突計算を容易に行うことが可能となる。
このような構成により、パチンコ機に備えられる構成物を、より単純な形状に分解することが可能となる。
このような構成により、明らかにパチンコ球が衝突しない領域の構成物を、取り扱いが容易な概略的なデータとすることができ、シミュレーションにおける処理負荷を軽減することが可能となる。
このような構成により、遊技者から視認できる位置にある構成物のデザインを保持しつつ、パチンコ球の衝突計算の対象からは除外できるため、シミュレーションにおける処理負荷を軽減することが可能となる。
このような構成により、NC加工用のデータから部品配置データを作成することができるため、実際のパチンコ機をより忠実に再現できるデータを用いてシミュレーションを行うことが可能となる。
このような構成により、パチンコ機に多用される共通の構成物については、重複してCADデータ処理手段による変換等を行う必要がなくなるため、CADデータ処理手段による処理負荷を軽減することが可能となる。
このような構成により、CADデータにおいて構成物に付された色をそのまま用いることが可能となる。
このような構成により、シミュレーションにおいて、パチンコ球の回転を視認できるため、パチンコ球の動向をより適確に把握することが可能となる。
このような構成により、シミュレーションにおけるパチンコ球の動向を、実際のパチンコ機における場合と同様に動きのある形態で表示することが可能となる。
このような構成により、例えば図20に示すように、パチンコ球の動向を異なる速度で表示することが可能となる。
また、前記映像表示手段は、前記パチンコ機の映像に所定の背景静止画像を重畳して表示することを特徴としている。
このような構成により、シミュレーションの対象となるパチンコ機を、より忠実に再現して、シミュレーション結果を表示することが可能となる。
このような構成により、従来、実際のパチンコ機においてゲージ棒を使用して行っていた釘間の調整を、本発明におけるパチンコシミュレーション装置上で行うことが可能となる。
このような構成により、ユーザは、設定データが記憶されたファイル等の内容を意識することなく、表示画面に表示された各種パラメータを変更すること等によって、容易に設定データを変更することが可能となる。
このような構成により、ユーザは、釘傾斜データが記憶されたファイル等の内容を意識することなく、表示画面に表示された釘に対して変更を行うこと等によって、容易に釘傾斜データを変更することが可能となる。
このような構成により、遊技盤面からパチンコ球の半径分の高さ位置あるいは釘の頭部の位置における釘間隔を調整することができるため、より正確な釘調整を行うことが可能となる。
このような構成により、例えば図26に示すような設定画面において、特定の釘に対して調整を加えることで、他の釘との位置関係が変化されるため、2本の釘間隔を狭くしたり、3本の釘間隔を全体として狭くしたりするといったように、ユーザが意図する釘調整を容易に行うことが可能となる。
このような構成により、例えば図27に示すような設定画面において、パチンコ機の遊技内容を規定する制御パラメータを容易に変更することが可能となり、シミュレーションをより適切に行うことが可能となる。
このような構成により、パチンコ機において注目する領域のパチンコ球の動向を適確に把握することが可能となり、また、従来のパチンコ機においては測定できなかった領域におけるパチンコ球の動向を把握することが可能となる。
このような構成により、2点間の領域近辺でパチンコ球が反発を繰り返し、1つのパチンコ球がその領域を複数回通過することによって、その領域において同一のパチンコ球を複数回測定してしまうことを防ぐことができる。
このような構成により、例えば図24のような表示画面によって、入賞口や設定した領域を通過する遊技球の数を、シミュレーションを行いながら逐次把握することが可能となる。
このような構成により、異なる入賞口等の入球個数を容易に比較することが可能となる。
このような構成により、実際のパチンコ機におけるセンサ感度と、そこを通過するパチンコ球の速度との関係を適切に考慮して設計することができる等、パチンコ機の設計をより適切に行うことが可能となる。
このような構成により、各釘に対するパチンコ球の衝突頻度を従来より適確に把握することが可能となる。
このような構成により、シミュレーションにおけるパチンコ球の動向をより適確に把握することが可能となる。
このような構成により、パチンコシミュレーション装置において所望の通過比率となるように釘が調整されるため、従来のパチンコ機の設計手法では不可能であった、釘調整の自動化を図ることができる。
このような構成により、実際のパチンコ機と同様の制御情報を用いてシミュレーションを行うことができるため、実際のパチンコ機により近い環境でシミュレーションを行うことが可能となる。
このような構成により、パチンコシミュレーション装置を用いて設計した制御プログラム等を自動的にROMに組み込むことが可能となり、パチンコ機の製作に要する労力を軽減することが可能となる。
このような構成により、遊技盤面の側方からのパチンコ球の動向を確認することができるため、より綿密なパチンコ機の設計を行うことが可能となる。
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算された結果に対し、該パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理手段を含むことを特徴としている。
このような構成により、パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算された結果に対し、パチンコ機の設計のための解析結果を表示するパチンコシミュレーション装置を実現することが可能となる。また、パチンコ機の設計に関する解析結果を参照して、設計を変更したり、シミュレーションの条件を変更したりすることが可能となる。
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換させるCADデータ処理機能と、前記CADデータ処理機能によって変換されたCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理機能とをコンピュータに実現させ、前記CADデータ処理機能は、前記構成物のCADデータにおいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の衝突対象とならない非対象部分を検出し、前記シミュレーション処理機能による計算の対象から除外するフィルタ処理機能を含むことを特徴としている。
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算された結果に対し、該パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理機能をコンピュータに実現させることを特徴としている。
そのため、実際に試作したパチンコ機の場合と近似したパチンコ球の動向を把握することができ、パチンコ機の試作を行う回数を減らすことが可能となる。
したがって、パチンコ機の製作に要する負担を軽減することが可能となる。
図1は、本発明に係るパチンコシミュレーション装置1の機能構成を示すブロック図である。パチンコシミュレーション装置1は、本発明に係るパチンコシミュレーションプログラム(本実施の形態における「統合シミュレーションプログラム」)をPC(Personal Computer)等の情報処理装置にインストールすることによって実現される。
入力部11は、カーソルキーや数字入力キー等を備えたキーボード及びマウス等のポインティングデバイスを含み、キーボードにおいて押下されたキーの押下信号やマウスの位置信号をCPU12に出力する。
CPU12は、パチンコシミュレーション装置1全体を制御するもので、入力部11から入力される各種の指示信号に従って、記憶部13に記憶された各種処理に関するプログラムを読み出して実行する。また、CPU12は、入力部11から統合シミュレーション処理の実行が指示入力されると、記憶部13に記憶された統合シミュレーションプログラムを読み出して実行する。そして、CPU12は、各種処理結果を記憶部13やRAM14の所定の領域に格納したり、表示部16に表示させたりする。
また、記憶部13には、統合シミュレーション処理の対象となるパチンコ機のCAD(Computer Aided Design)データおよび標準部品データ(後述)が記憶されている。このCADデータは、パチンコ機の遊技盤をCADによって描くことで生成された各種データであり、後述するCAD形状情報、CAD形状情報に含まれる各部品のコマンド履歴情報、部品情報・部品配置情報、釘配置情報およびルータ形状情報、加えて、CADによって描かれたパチンコ機の背景画像を含んでいる。
RAM14は、SRAM(Static Random Access Memory)あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)といった半導体素子によって構成され、CPU12により実行される各種処理において生成されたデータを一時的に保持する。
VRAM15は、表示部16で表示される表示データを格納するビデオメモリである。
表示部16は、例えばドットマトリクスタイプのカラー液晶表示セルもしくはCRT(Cathode Ray Tube)等から構成され、VRAM15に格納された各種データを表示する。
初めに、統合シミュレーション処理の基本フローチャートについて説明する。
図2は、統合シミュレーション処理の基本フローチャートを示す図である。統合シミュレーション処理の基本フローは、統合シミュレーション処理の実行が指示入力されることに対応して実行が開始される。なお、本発明によって各種形態のパチンコ機を設計することが可能であるが、以下の説明においては、図32に示すパチンコ機が設計される場合を例に挙げて説明する。
図3は、ステップS1において読み込まれるCADデータの内容を示す図であり、図3(a)は、CADによって描かれた各部品の形状を示すCAD形状情報、図3(b)は、遊技盤を構成する各部品と、その部品の設置位置との対応関係を示す部品情報・部品配置情報、図3(c)は、遊技盤面に設置される各釘の設置位置を示す釘配置情報、図3(d)は、NCルータによって遊技盤の基板を加工する際に用いるルータ形状情報を示している。なお、遊技盤面に対する釘の傾斜角は、各釘についてデフォルトの設定がなされており、後述するポスト処理において各釘ごとに変更することも可能である。そして、これら釘の傾斜に関するデータは、図3(c)に示すように、釘配置情報に含まれている。
続いて、CPU12は、フィルタ処理が施されたCADデータに対し、主としてシミュレーションにおける衝突計算を行い易くするためのコンバート処理を施す(ステップS3)。
さらに、CPU12は、シミュレーション処理における各種パラメータの調整あるいはシミュレーション処理によって取得されたシミュレーション結果に基づく各種データ表示を行うためのポスト処理を実行する(ステップS5)。
なお、遊技盤面の加工を行う際には、NC切削機やNC釘打ち機等、NC制御を行う機器が用いられることから、これらの加工用制御データを用いて、CPU12が遊技盤面の構成物等の位置を把握し、構成物等の部品情報・部品配置情報を生成することも可能である。
図4は、基本フローチャートにおいて実行されるフィルタ処理を示すフローチャートである。
図4において、フィルタ処理が開始されると、CPU12は、基本フローのステップS1において読み込んだCADデータのうち、CAD形状情報に含まれる不要なデータの抑制を行う(ステップS101)。
このような部分については、フィルタ処理によって自動的に衝突計算の対象から除外される。
図6は、CAD形状情報にフィルタ処理が施される前後のコマンド履歴情報を示す概念図である。図6においては、抑制されたCAD形状情報に対応するコマンド履歴(ここでは「2.穴あけφ5mm」)に無効であることを示す情報“1”が付加されており、その結果、CAD形状情報が描画される際に、そのコマンドが無視され、形状として表れないものとなる。
これらの部分については、オペレータが手動で指定することにより、衝突計算の対象から除外される。
ここで、コンバート処理に不都合を来す部分とは、例えば、自由曲面で描かれた曲面形状のような複雑な面形状等である。統合シミュレーション処理においては、コンバート処理に不都合を来さない形状の種類が、プログラマによって予めリストとして用意されており、ステップS104においては、このリストに該当しない形状の場合に、コンバート処理に不都合を来すものと判定される。
なお、フィルタ処理においては、CAD形状情報に対して行われた処理がフィルタ処理履歴ファイルに保持されており、このフィルタ処理履歴ファイルを参照することによって、ユーザが処理の取り消しを指示した場合等に、既に行った処理を元に戻すことが可能である。
図9は、基本フローチャートにおいて実行されるコンバート処理を示すフローチャートである。
図9において、コンバート処理が開始されると、CPU12は、フィルタ処理後のCAD形状情報における不整合部分の補正を行う(ステップS201)。
CAD形状情報における不整合部分とは、統合シミュレーション処理においてCADデータを読み込む場合に、数値の丸めや切り捨てが行われることによって生じるデータの不整合部分である。
図10に示すように、数値の丸めや切り捨てが行われることにより、本来、3辺が一つの頂点で交わるべき直方体の頂点において、一つの辺の端点が頂点とずれた位置に変化してしまう場合があり、この場合、適切な形状が形成できないことから、シミュレーションを行うためにデータの補正が行われる。具体的には、他の2つの辺が交わる点を頂点とみなし、頂点からずれている端点を頂点の位置に補正する。
ステップS202において、コンバートに不都合を来す部分がないと判定した場合、CPU12は、ステップS206の処理に移行する。
ここで、本実施の形態において、CADで描かれた構成物は、平面形状を積層させて高さ方向の形状が形成されているため、図形の分解処理においては、構成物等の断面の図形を高さ方向に処理することが適宜行われる。
さらに、ステップS204における図形の分解処理とは、図13に示すように、v軸に平行な直線で図形をu軸の左側からライン走査し、凸頂点(頂点の内角が180度未満のもの)および凹頂点(頂点の内角が180度を超えるもの)を基準に形状を分割し、さらに、分割した図形を、u軸に平行な直線でv軸の上側からライン走査し、凸頂点および凹頂点を基準に形状を分割する処理である。
図形の分解処理を経てu−v逆変換された結果、各図形は、基本図形への分解、凸図形への分解、貫通部分の分解および面と物体が結合している部分の分解が施され、シミュレーションを行うことが容易となる。なお、凸図形とは、図形の各内角が180度未満の図形であり、基本図形とは、3頂点あるいは4頂点からなる図形である。また、貫通部分の分解によって、くりぬかれた形状やえぐられた形状を有する部分が分解され、シミュレーションを行い易い図形に変換される。さらに、面と物体が結合している部分とは、例えば、平面上に形成された直方体と、その平面との結合部等であり、これらが分離されることにより、シミュレーションを行う際に、衝突計算を行うことが容易となる。なお、物体が分離された面は、面内がくりぬかれた状態となる場合もあるが、この面に対しても貫通部分の分解等、図形の分解処理が行われる。
ここで、ステップS206において、曲線を含む部分の大きさあるいは曲線の曲率が、パチンコ球の半径に比して所定比率より小さい部分であるか否かの判定基準は、例えば以下のように定めることが可能である。
ステップS206の後、CPU12は、基本フローに戻る。
なお、遊技盤面に多用される風車や釘等の一部の部品については、予めコンバート処理が施された結果が、図15に示す標準部品データとして記憶部13に格納されており、以後のシミュレーション処理においては、この標準部品データを用いて処理が行われる。
さらに、コンバート処理においては、CAD形状情報等に対して行われた処理がコンバート処理履歴ファイルに保持されており、このコンバート処理履歴ファイルを参照することによって、ユーザが処理の取り消しを指示した場合等に、既に行った処理を元に戻すことが可能である。
図17は、基本フローチャートにおいて実行されるシミュレーション処理を示すフローチャートである。図17に示すシミュレーション処理は、例えば1[ms]ごとにシミュレーション結果が取得されるように繰り返し処理されている。
図17において、シミュレーション処理が開始されると、CPU12は、標準部品データ(図3(b)参照)および可動構成物の初期状態(例えば図32の風車112〜115の初期姿勢等)を含む各種設定ファイルを読み込み(ステップS301)、システムのタイマーから時刻tを取得する(ステップS302)。
次に、CPU12は、各パチンコ球と、パチンコ球の通過する領域(例えば、図32において、発射されたパチンコ球が進行する、ガイドレール111、釘116、風車112〜115等の設置されている領域)に位置する構成物(部品)との位置関係を算出する(ステップS305)。
この入賞処理では、実際のパチンコ機と同様に、所定の確率(例えば1/300等)で大当たりの抽選や必要に応じて普通図柄の抽選を行ったり、所定数の賞球を払い出したりすることをシミュレートし、そのデータ(抽選結果や払い出されたパチンコ球の数等)を記録する他、各入賞口に入賞したパチンコ球の数を順次カウントする。また、入賞口に入ったパチンコ球のうち回収されるものについては、以後のシミュレーションの対象から除外する。
一方、ステップS308において、各パチンコ球がいずれかの通過領域を通過していると判定した場合、CPU12は、パチンコ球が通過領域を通過した場合の処理(通過処理)を行う(ステップS309)。
ここで、通過領域は、パチンコ機の特性を測るためにパチンコ機設計者等のオペレータによって設定された領域であり、例えば、天釘等の2本の釘を指定することによって、その釘の間が通過領域に設定される。なお、通過領域は、任意の位置・数に設定可能である。
そして、CPU12は、いずれかの構成物と衝突するパチンコ球については、図18に示すように、衝突面とパチンコ球との衝突に関わる要素を反映させて、力学法則に基づいた衝突計算によって軌道を算出し(ステップS311)、いずれの構成物とも衝突しないパチンコ球については、自由落下計算によって軌道を算出する(ステップS312)。
一方、ステップS313において、シミュレーション結果の表示タイミングであると判定した場合、CPU12は、役物や釘等を設置した状態の遊技盤面の画像上に、ステップS311,S312までの結果を反映させたパチンコ球および構成物の画像を表示する(ステップS314)。
図23は、基本フローチャートにおいて実行されるポスト処理を示すフローチャートである。
図23において、ポスト処理が開始されると、CPU12は、ポスト処理において実行可能な処理のいずれかを選択させるためのメニュー画面を表示し(ステップS401)、表示した処理の選択を受け付ける。
そして、CPU12は、メニュー画面において、いずれの処理の実行が選択されたかを判定し(ステップS402)、選択された処理を実行する。
以上のように、本実施の形態におけるパチンコシミュレーション装置1は、パチンコ機のデザインのために生成されたCADデータを用いて、パチンコ球と、パチンコ機を構成する部品等との衝突を、物理法則に従って、高精度にシミュレーションする。
したがって、パチンコ機の製作に要する労力あるいはコスト等の負担を軽減することができる。
また、本実施の形態におけるパチンコシミュレーション装置1においては、シミュレーション処理を行うにあたり、フィルタ処理およびコンバート処理によって、CADデータがシミュレーションに適したデータに変換される。
したがって、シミュレーションにおける処理負荷を軽減することができると共に、簡易に高精度なシミュレーションを行うことが可能となる。
即ち、本実施の形態に係るパチンコシミュレーション装置1によれば、パチンコ機の製作に要する負担を軽減することが可能となる。
このとき、ホール側に、シミュレーション処理およびポスト処理を行う端末装置を設置し、メーカ側に、ホール側が望む設定を蓄積するためのデータベースサーバを設置し、これらをネットワークによって接続することで、上記目的に即したデータベースシステムを構築することができる。
図31においては、ホール側の端末装置においてシミュレーション処理およびポスト処理が実行可能なように各種データおよびプログラムがインストールされており、この端末装置における処理結果が、ホール側の要求する設定として、ネットワークを介してデータベースに送信される。そして、メーカは、データベースに蓄積されたホール側の要求を参照して、パチンコ機の設計を行うことができる。
Claims (42)
- パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、
シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換するCADデータ処理手段と、
前記CADデータ処理手段によって変換されたCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段と、
を含み、
前記CADデータ処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の衝突対象とならない非対象部分を検出し、前記シミュレーション処理手段による計算の対象から除外するフィルタ処理手段を含むことを特徴とするパチンコシミュレーション装置。 - 前記非対象部分において、前記シミュレーション処理手段による計算の対象から除外できない除外不可能部分を検出し、前記CADデータを基に前記パチンコ機を表示する際に、該除外不可能部分を識別して表示する除外不可部分表示手段を含むことを特徴とする請求項1記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記構成物のCADデータにおいて、該構成物に含まれる各面には識別番号が付されており、前記CADデータ処理手段による処理の結果、同一の識別番号が付された面が分離された場合に、該分離された各面に異なる識別番号を付す識別番号再付与手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記CADデータ処理手段による変換履歴を保持し、変換の解除が指示された場合に、該変換履歴に基づいて、前記CADデータ処理手段による処理前の状態に前記構成物のCADデータを復元する変換解除手段を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記構成物のCADデータにおいて、各部分を前記CADデータ処理手段による変換の対象とするか否かを判定するための判定基準を変更可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記CADデータ処理手段は、
前記構成物のCADデータに対し、前記シミュレーション処理手段による計算を容易化するためのコンバート処理を行うコンバート処理手段を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記構成物のCADデータにおいて、前記コンバート処理を行えないコンバート不可部分を検出し、前記CADデータを基に前記パチンコ機を表示する際に、該コンバート不可部分を識別して表示するコンバート不可部分表示手段を含むことを特徴とする請求項6記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記構成物のCADデータにおいて、前記コンバート処理を行えないコンバート不可部分に対し、所定の座標変換を行うことにより、変換後の座標において前記コンバート処理を行うことを特徴とする請求項6または7記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記コンバート処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、各構成物をシミュレーションに適合する所定の図形に分解する図形分解手段を含むことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記コンバート処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、該構成物の形状として不整合が生じているか否かを検出し、不整合が生じている部分を該構成物の他の部分から推測して補正する補正手段を含むことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記コンバート処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、曲線を含む部分の大きさあるいは曲線の曲率が、パチンコ球の半径に比して所定比率より小さい部分を直線によって近似する近似手段を含むことを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記コンバート処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、前記構成物に含まれる面に貫通部分が形成されている場合、該貫通部分の周りに面を分割し、貫通部分を解消する貫通部解消手段を含むことを特徴とする請求項6から11のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記コンバート処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、面と所定の物体との結合部分が含まれている場合に、面に結合している物体と、該面とを分離する面分離手段を含むことを特徴とする請求項6から12のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記コンバート処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、パチンコ球と衝突しない盤面領域の構成物に関するCADデータを概略的なデータに変換し、変換されたもの以外のCADデータにのみ、前記コンバート処理を施すことを特徴とする請求項6から13のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記コンバート処理手段は、
前記構成物のCADデータにおいて、遊技盤面前方から視認され、パチンコ球と衝突しない面の構成物に関するCADデータを前記CADデータ処理手段による変換およびコンバート処理の対象から除外し、その面に施されたデザインの表示のみを行うことを特徴とする請求項6から14のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記パチンコ機を製作するために生成されたNC加工用のデータに基づいて、前記パチンコ機の構成物の配置を示す部品配置データを作成する部品配置データ作成手段を含み、
前記シミュレーション処理手段は、該部品配置データと、前記CADデータ処理手段によって変換されたCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記構成物のCADデータの少なくとも一部を、前記コンバート処理手段による処理が施された状態で保持するコンバートデータ保持手段を含み、
前記シミュレーション処理手段によってパチンコ球の動向を計算する際に、前記コンバートデータ保持手段に保持されているデータを選択可能であることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記CADデータ処理手段に入力されるCADデータにおいて配色が施されている場合に、該CADデータにおける配色を用いて、前記CADデータ処理手段および前記シミュレーション処理手段による処理を経た前記CADデータに配色を示す情報を付加する配色情報付加手段を含むことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機に投入されたパチンコ球に対し、複数色からなる模様を示す情報を付加する球模様付加手段を含むことを特徴とする請求項1から18のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記シミュレーション処理手段による計算結果を反映させて前記パチンコ機の映像を表示する映像表示手段を含み、
前記シミュレーション処理手段は、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を所定時間ごとの解析ステップで計算し、
前記映像表示手段は、前記解析ステップの所定繰り返し回数ごとに、前記映像の表示を行うことを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。 - 前記パチンコ機の映像を、実時間に対応する速度および実時間に対応する速度から変化させた速度で前記映像表示手段に表示させる表示速度調整手段を含むことを特徴とする請求項20記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記映像表示手段は、前記パチンコ機の映像に所定の背景静止画像を重畳して表示することを特徴とする請求項20または21記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記シミュレーションの対象となるパチンコ機の映像と、該パチンコ機に投入されたパチンコ球の映像とを表示し、該パチンコ球を表示画面において任意に移動させるための指示入力を受け付ける球インターフェース手段を含むことを特徴とする請求項1から22のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記シミュレーション処理手段によって行われる処理に関する設定パラメータの少なくとも一部を、標準の設定データとして保持すると共に、処理が実行される際に、該標準の設定データの変更を受け付ける設定インターフェース手段を含むことを特徴とする請求項1から23のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記構成物のCADデータには、前記パチンコ機に備えられる釘の傾斜を示す釘傾斜データが含まれており、標準の釘傾斜データを保持すると共に、前記シミュレーション処理手段による処理が行われる際に、該標準の釘傾斜データの変更を受け付ける釘傾斜インターフェース手段を含むことを特徴とする請求項1から24のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機に備えられる釘について、遊技盤面からパチンコ球の半径分の高さ位置あるいは釘の頭部の位置における釘間隔をパラメータとして、釘の調整を受け付ける釘間隔インターフェース手段を含むことを特徴とする請求項1から25のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機に備えられる釘について、特定の釘に対して調整を行うことにより、該特定の釘と対応付けられた釘を連動して変化させる複数釘インターフェース手段を含むことを特徴とする請求項1から26のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機に含まれる可動構成物の制御パラメータを任意に変更する指示入力を受け付ける可動パラメータインターフェース手段を含むことを特徴とする請求項1から27のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機における任意の2点の指定を受け付け、該2点間の領域を通過するパチンコ球を所定測定項目の測定対象とする領域設定手段を含むことを特徴とする請求項1から28のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記2点間の領域を通過したパチンコ球を識別し、同一のパチンコ球が前記2点間の領域を複数回通過した場合、2度目以降の通過時には該パチンコ球を測定対象から除外する球識別手段を含むことを特徴とする請求項1から29のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機における所定領域を通過したパチンコ球の数を随時測定し、測定結果を視認可能な形態で随時表示するリアルタイム表示手段を含むことを特徴とする請求項1から30のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機における複数の前記所定領域を通過したパチンコ球の数それぞれを、対比可能な形態で表示する対比表示手段を含むことを特徴とする請求項1から31のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機における所定領域を通過したパチンコ球の通過速度を算出する通過速度算出手段を含むことを特徴とする請求項1から32のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機に含まれる各釘について、パチンコ球の衝突回数を計測して視認可能な形態で表示する衝突回数表示手段を含むことを特徴とする請求項1から33のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の通過軌跡を記憶し、該通過軌跡に基づく所定データを視認可能な形態で表示する通過軌跡表示手段を含むことを特徴とする請求項1から34のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機において指定された釘の左右の領域それぞれを通過するパチンコ球の数を計測し、該左右の領域それぞれを通過するパチンコ球数の統計を基に、前記指定された釘の左右の領域それぞれを通過するパチンコ球数の比が、所定の比率となるように自動的に前記指定された釘の調整を行うことを特徴とする請求項1から35のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記シミュレーションの対象となるパチンコ機を制御するための制御情報を組み込んだROMから、該制御情報の少なくとも一部を取得し、取得した制御情報を用いて、前記シミュレーション処理手段が処理を行うことを特徴とする請求項1から36のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記シミュレーション処理手段による処理結果に応じて、前記パチンコ機を制御するための制御情報を変更し、変更した制御情報を、前記パチンコ機の実機の制御に適合する形式に変更する制御情報移植手段を含むことを特徴とする請求項1から37のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記シミュレーション処理手段による処理結果に基づいて、遊技盤面前面側からパチンコ球の動向を視認した映像に併せて、遊技盤面側方からパチンコ球の動向を透視した映像を表示する側方映像表示手段を含むことを特徴とする請求項1から38のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- 前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算された結果に対し、該パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理手段を含むことを特徴とする請求項1から39のいずれか1項に記載のパチンコシミュレーション装置。
- パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、
シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換させるCADデータ処理機能と、
前記CADデータ処理機能によって変換されたCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記CADデータ処理機能は、
前記構成物のCADデータにおいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の衝突対象とならない非対象部分を検出し、前記シミュレーション処理機能による計算の対象から除外するフィルタ処理機能を含むことを特徴とするパチンコシミュレーションプログラム。 - 前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算された結果に対し、該パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理機能をコンピュータに実現させることを特徴とする請求項41記載のパチンコシミュレーションプログラム。
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