JP2010029704A - パチンコシミュレーション装置、データベースシステムおよびパチンコシミュレーションプログラム - Google Patents

パチンコシミュレーション装置、データベースシステムおよびパチンコシミュレーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 パチンコ機の製作に要する負担を軽減すること。
【解決手段】 パチンコシミュレーション装置1は、パチンコ機のデザインのために生成されたCADデータを用いて、パチンコ球と、パチンコ機を構成する部品等との衝突計算を、物理法則に従って、高精度にシミュレーションする。そのため、実際に試作したパチンコ機の場合と近似したパチンコ球の動向を把握することができ、パチンコ機の試作を行う回数を減らすことが可能となる。したがって、パチンコ機の製作に要する労力あるいはコスト等の負担を軽減することができる。
【選択図】図17

Description

本発明は、パチンコ機の設計に利用可能なパチンコシミュレーション装置、データベースシステムおよびパチンコシミュレーションプログラムに関する。
従来、パチンコ機を設計し、製品の量産が行われる場合には、盤面の検討工程、ゲージ設計と仕様決定工程、試作テスト工程、データ取り工程、申請書類作成工程の後、さらに、検査機関によるテスト工程および量産準備工程を経て、パチンコ機の量産に至っている。
一般に、パチンコ機は、図32のような構成を有している。
図32において、不図示の発射機構から発射されたパチンコ球は、ガイドレール111に案内されて、遊技盤面100内の上方に放出される。そして、パチンコ球は、風車112〜115および釘116等の部品に接触して移動方向を変化されながら、一部は、入賞口117〜121、通過ゲート122,123あるいは始動口124に入る。一方、入賞口117〜121、通過ゲート122,123あるいは始動口124に入らなかったパチンコ球は、遊技盤面100下部に設けられたアウト口125に入る。
また、入賞口117〜121にパチンコ球が入った場合、所定数の賞球が払い戻され、始動口124にパチンコ球が入った場合、所定数の賞球が払い戻された上、大当たりの抽選が行われる。
さらに、始動口124にパチンコ球が入った場合、図柄表示装置126が図柄を変動表示し、大当たりの抽選結果に応じて各図柄を停止表示する。
そして、抽選結果が大当たりである場合、大入賞口127が所定条件に従って開閉され、入賞したパチンコ球の数に応じて、所定数の賞球が払い戻される。
ここで、上述の各工程のうち、ゲージ設計と仕様決定工程、試作テスト工程、データ取り工程、申請書類作成工程は、パチンコ機の設計上、特に労力あるいはコストを要する工程を含んでいる。
具体的には、ゲージ設計と仕様決定工程は、釘および風車を含む遊技盤面100内に備えられる部品の配置を盤面の検討工程で決定された盤面デザインに合わせて設計する釘配置設計工程、盤面の検討工程により遊技盤面100内に備えられる部品の配置が決定した後にNCルータ加工用のルータ図を作成するルータ図作成工程、釘配置設計工程およびルータ図作成工程に並行してゲーム仕様の検討を行い、ソフトウェア開発に向けた仕様概要書を作成する仕様概要作成工程、ゲーム仕様に対応するパチンコ島システム仕様の検討・作成およびパチンコ島システム仕様によって必要な部材の検討・作成を行うパチンコ島側仕様検討・作成工程を含んでおり、これらのうち、仕様概要作成工程に多くの労力を要している。
また、試作テスト工程は、遊技盤面100内におけるパチンコ球の概略的な動向を把握・設定するために、釘打ち、CAD(Computer-Aided Design)による遊技盤面構成部品の遊技盤への配置矯正、その配置矯正に基づく遊技盤組替え作業を繰り返す試行工程、スロープ(例えば図32における図柄表示装置126の前面側に設けられたステージの窪み部分)、ワープ(例えば図32における図柄表示装置126の左肩部分からスロープへと装飾部品内部において連通する目視不能な通路)、入賞口(例えば図32における入賞口117〜121)、通過ゲート(例えば図32における通過ゲート122,123)の入賞個数および通過個数の検証を行う入賞・通過検証工程、入賞・通過検証工程を再度行うために役物の試作品を適宜修正する役物修正工程、試作したベニヤの検証用として、数台分のパチンコ機を設置し、確認および修正する試作ベニヤ検証工程を含んでおり、これらのうち、試行工程、入賞・通過検証工程、役物修正工程に多くの労力およびコストを要する。
また、データ取り工程は、試作テスト工程により確定した遊技盤面構成でパチンコ機数十台分のベニヤを作成するベニヤ作成工程、図柄表示装置の画像を検証する画像検証工程、音声、ランプ等、パチンコ機全体の検証を行う全体検証工程、釘調整を考慮した入賞口への入賞割合等、遊技データの検証を行うデータ検証工程、数時間の動作テストを行った後にロムの内容を決定するロム選定工程、数十台のパチンコ機をパチンコ島システムに設置し、確認・修正を行うパチンコ島側確認・修正工程を含んでおり、これらのうち、データ検証工程およびロム選定工程に多くの労力およびコストを要する。
さらに、申請書類作成工程は、所定の試験装置を用いてパチンコ機のテストを行い、そのテスト結果に基づいて数値関係の資料を作成する数値資料作成工程、盤面関係の図面を作成する盤面図作成工程、所定の試験装置を設置し、その試験システムの確認を行う試験装置設置工程を含んでおり、これらのうち、数値資料作成工程に多くの労力を要する。
これらの工程に多くの労力あるいはコストを要するのは、パチンコ機の仕様決定、テスト、データ取り等を行うために、パチンコ機の試作を行い、実際の部品等を用いて検証を行っていることが1つの原因となっている。
そこで、このような労力やコストを軽減するために、試作を行うことに代えて、シミュレータを用いてパチンコ機の設計を行うことが考えられる。
例えば、特許文献1には、実際に遊技盤を製作せずに遊技盤上のパチンコ球の軌道がわかるパチンコ機シミュレータに関する技術が開示されており、このようなシミュレータを用いて、パチンコ機の設計を行うことも考えられる。
特開2000−218029号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたシミュレータを始め、従来提案されているパチンコ機のシミュレーションプログラムにおいては、実際のパチンコ機を高精度にシミュレートできるものではなく、パチンコ機の設計において試作に代替させるには不十分な機能に留まっていた。
具体的には、従来のパチンコ機のシミュレータは、パチンコ球の動向を単純なアルゴリズムで近似するものであり、実際に試作したパチンコ機におけるパチンコ球の動向とは乖離したものとなる可能性があった。そのため、設計初期段階におけるパチンコ球の軌道設計に必要なデータ取得や、入賞割合の測定等に利用することは困難であった。
したがって、従来、パチンコ機の製作を行う場合には、試作および検証を繰り返さざるを得ず、労力あるいはコストにおける多大な負担が強いられることとなっていた。
本発明の課題は、パチンコ機の製作に要する負担を軽減することである。
以上の課題を解決するため、本発明は、
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換するCADデータ処理手段(例えば、図4のフィルタ処理および図9のコンバート処理を実行するCPU12)を含むことを特徴としている。
このような構成により、パチンコ機のデザインのために生成された種々のCADデータから、シミュレーションに適合するデータを生成するシミュレーション装置を実現することが可能となる。
また、本発明は、
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段(例えば、図17のシミュレーション処理を実行するCPU12)を含むことを特徴としている。
このような構成により、実物のパチンコ機における場合と近似したパチンコのシミュレーションを行うパチンコシミュレーション装置を実現することが可能となる。また、このようなパチンコシミュレーション装置をパチンコシミュレーションゲームとして用いることが可能となる。
また、本発明は、
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段と、前記シミュレーション処理手段による処理結果に対し、前記パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理手段(例えば、図23のポスト処理を実行するCPU12)とを含むことを特徴としている。
このような構成により、各種設定データを種々変更しながら、パチンコ機のシミュレーションを行うことができるため、パチンコ機の適切な設計データを取得することが可能となる。
また、本発明は、
ネットワークを介して接続されたデータベースサーバと端末装置とを含むデータベースシステムであって、前記端末装置は、所定のパチンコ機の購入者側に設置され、該所定のパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段と、前記シミュレーション処理手段による処理結果に対し、前記パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理手段と、前記ポスト処理手段によって表示された解析結果に対応して入力された、前記パチンコ機の設計を修正するための修正情報を、ネットワークを介して前記データベースサーバに送信する送信手段とを含み、前記データベースサーバは、ネットワークを介して前記端末装置から送信された修正情報を蓄積する修正情報データベースを含むことを特徴としている。
このような構成により、端末装置において、設定を種々異ならせてシミュレーションを行い、最適な修正データを取得した後、その修正データをデータベースサーバに送信して、実際にパチンコ機を製作する際の設計に反映させるといったことが可能となる。
例えば、パチンコホールに端末装置を設置して、ホール側の望む設計となるような修正データを取得し、それをパチンコメーカ側に設置されたデータベースサーバに送信する。そして、パチンコメーカは、データベースサーバに蓄積された修正データを参照して、そのホールに提供するパチンコ機を製作するといったことが可能である。
これにより、ホールとパチンコメーカとが協力して、遊技客のニーズに適するパチンコ等、望ましいパチンコ機を製作することが容易となり、パチンコメーカ、ホールさらには遊技客に対して高い利益を与えるデータベースシステムを構築することができる。
また、本発明は、
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換するCADデータ処理機能をコンピュータに実現させることを特徴としている。
また、本発明は、
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理機能をコンピュータに実現させることを特徴としている。
また、本発明は、
パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理機能と、前記シミュレーション処理機能による処理結果に対し、前記パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理機能とをコンピュータに実現させることを特徴としている。
本発明によれば、パチンコ機のデザインのために生成されたCADデータを用いて、パチンコ球と、パチンコ機を構成する構成物との衝突が、物理法則に従って、高精度にシミュレーションされる。
そのため、実際に試作したパチンコ機の場合と近似したパチンコ球の動向を把握することができ、パチンコ機の試作を行う回数を減らすことが可能となる。
したがって、パチンコ機の製作に要する負担を軽減することが可能となる。
本発明に係るパチンコシミュレーション装置1の機能構成を示すブロック図である。 統合シミュレーション処理の基本フローチャートを示す図である。 基本フローチャートのステップS1において読み込まれるCADデータの内容を示す図である。 基本フローチャートにおいて実行されるフィルタ処理を示すフローチャートである。 中央複合装置の枠におけるフィルタ前後の状態を示す図である。 CAD形状情報にフィルタ処理が施される前後のコマンド履歴情報を示す概念図である。 不要な部分でありながら抑制できないことが識別表示された状態の例を示す図である。 面番号の付与状態を示す図である。 基本フローチャートにおいて実行されるコンバート処理を示すフローチャートである。 CAD形状情報における不整合部分の一例を示す図である。 3軸方向全ての成分を有する平面状図形がu−v変換される場合の例を示す図である。 円柱面がu−v変換される場合の例を示す図である。 図形の分解処理を示す説明図である。 円柱面の一部を平面で近似するか否かの判定基準を示す説明図である。 標準部品データの内容を示す図である。 コンバートに不都合を来す部分が識別表示された状態の例を示す図である。 基本フローチャートにおいて実行されるシミュレーション処理を示すフローチャートである。 衝突面とパチンコ球との衝突計算についての説明図である。 パチンコ球の配色の一例を示す図である。 パチンコ球の動向を表示する表示タイミングについての説明図である。 シミュレーション処理における各種設定を行うためのコントロールパネルの表示画面例を示す図である。 サイドビュー画面が表示された状態を示す図である。 基本フローチャートにおいて実行されるポスト処理を示すフローチャートである。 グラフウィンドウの表示画面例を示す図である。 パチンコ球の半径高さあるいは釘の頭部における釘間隔を示す図である。 1〜3本を1組とした釘調整の設定画面例を示す図である。 可動構成物の制御内容の変更を設定する画面例を示す図である。 通過速度計測処理の説明図である。 衝突回数記録処理の説明図である。 軌跡表示処理の説明図である。 ホール側に端末装置が設置され、メーカ側にデータベースサーバが設置されたデータベースシステムのシステム構成例を示す図である。 従来のパチンコ機の構成例を示す図である。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るパチンコシミュレーション装置1の機能構成を示すブロック図である。パチンコシミュレーション装置1は、本発明に係るパチンコシミュレーションプログラム(本実施の形態における「統合シミュレーションプログラム」)をPC(Personal Computer)等の情報処理装置にインストールすることによって実現される。
図1において、パチンコシミュレーション装置1は、入力部11と、CPU12と、記憶部13と、RAM(Random Access Memory)14と、VRAM(Video Random Access Memory)15と、表示部16とを備えている。
入力部11は、カーソルキーや数字入力キー等を備えたキーボード及びマウス等のポインティングデバイスを含み、キーボードにおいて押下されたキーの押下信号やマウスの位置信号をCPU12に出力する。
具体的には、入力部11は、後述する統合シミュレーション処理において、各種パラメータの設定や指示入力を受け付ける。
CPU12は、パチンコシミュレーション装置1全体を制御するもので、入力部11から入力される各種の指示信号に従って、記憶部13に記憶された各種処理に関するプログラムを読み出して実行する。また、CPU12は、入力部11から統合シミュレーション処理の実行が指示入力されると、記憶部13に記憶された統合シミュレーションプログラムを読み出して実行する。そして、CPU12は、各種処理結果を記憶部13やRAM14の所定の領域に格納したり、表示部16に表示させたりする。
記憶部13は、ハードディスク装置あるいはフラッシュROM等の不揮発性の記憶装置によって構成される。この記憶部13は、統合シミュレーションプログラムを始め、パチンコシミュレーション装置1の制御のための各種処理に関するプログラムを記憶する。
また、記憶部13には、統合シミュレーション処理の対象となるパチンコ機のCAD(Computer Aided Design)データおよび標準部品データ(後述)が記憶されている。このCADデータは、パチンコ機の遊技盤をCADによって描くことで生成された各種データであり、後述するCAD形状情報、CAD形状情報に含まれる各部品のコマンド履歴情報、部品情報・部品配置情報、釘配置情報およびルータ形状情報、加えて、CADによって描かれたパチンコ機の背景画像を含んでいる。
さらに、記憶部13には、統合シミュレーション処理の所定処理結果を格納するためのシミュレーション結果ファイルが記憶されている。
RAM14は、SRAM(Static Random Access Memory)あるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)といった半導体素子によって構成され、CPU12により実行される各種処理において生成されたデータを一時的に保持する。
VRAM15は、表示部16で表示される表示データを格納するビデオメモリである。
表示部16は、例えばドットマトリクスタイプのカラー液晶表示セルもしくはCRT(Cathode Ray Tube)等から構成され、VRAM15に格納された各種データを表示する。
次に、動作を説明する。
初めに、統合シミュレーション処理の基本フローチャートについて説明する。
図2は、統合シミュレーション処理の基本フローチャートを示す図である。統合シミュレーション処理の基本フローは、統合シミュレーション処理の実行が指示入力されることに対応して実行が開始される。なお、本発明によって各種形態のパチンコ機を設計することが可能であるが、以下の説明においては、図32に示すパチンコ機が設計される場合を例に挙げて説明する。
図2において、統合シミュレーション処理が開始されると、CPU12は、記憶部13に記憶された所定のCADデータをRAM14に読み込む(ステップS1)。
図3は、ステップS1において読み込まれるCADデータの内容を示す図であり、図3(a)は、CADによって描かれた各部品の形状を示すCAD形状情報、図3(b)は、遊技盤を構成する各部品と、その部品の設置位置との対応関係を示す部品情報・部品配置情報、図3(c)は、遊技盤面に設置される各釘の設置位置を示す釘配置情報、図3(d)は、NCルータによって遊技盤の基板を加工する際に用いるルータ形状情報を示している。なお、遊技盤面に対する釘の傾斜角は、各釘についてデフォルトの設定がなされており、後述するポスト処理において各釘ごとに変更することも可能である。そして、これら釘の傾斜に関するデータは、図3(c)に示すように、釘配置情報に含まれている。
次に、CPU12は、ステップS1において読み込んだCADデータに対し、主としてシミュレーションを行う上で不要なデータを抑制するフィルタ処理を施す(ステップS2)。なお、不要なデータの抑制とは、不要と判断されるデータを無効とする処理である。
続いて、CPU12は、フィルタ処理が施されたCADデータに対し、主としてシミュレーションにおける衝突計算を行い易くするためのコンバート処理を施す(ステップS3)。
そして、CPU12は、コンバート処理が施されたCADデータを用いて、遊技盤面内にパチンコ球が発射され、実際に遊技が行われた場合をシミュレートするシミュレーション処理を実行する(ステップS4)。
さらに、CPU12は、シミュレーション処理における各種パラメータの調整あるいはシミュレーション処理によって取得されたシミュレーション結果に基づく各種データ表示を行うためのポスト処理を実行する(ステップS5)。
そして、CPU12は、統合シミュレーション処理の終了が指示入力されたか否かの判定を行い(ステップS6)、統合シミュレーション処理の終了が指示入力されていないと判定した場合、ステップS4の処理に移行し、統合シミュレーション処理の終了が指示入力されたと判定した場合、統合シミュレーション処理を終了する。
なお、遊技盤面の加工を行う際には、NC切削機やNC釘打ち機等、NC制御を行う機器が用いられることから、これらの加工用制御データを用いて、CPU12が遊技盤面の構成物等の位置を把握し、構成物等の部品情報・部品配置情報を生成することも可能である。
続いて、統合シミュレーション処理の基本フローに含まれる各処理について説明する。
図4は、基本フローチャートにおいて実行されるフィルタ処理を示すフローチャートである。
図4において、フィルタ処理が開始されると、CPU12は、基本フローのステップS1において読み込んだCADデータのうち、CAD形状情報に含まれる不要なデータの抑制を行う(ステップS101)。
具体的には、CAD形状情報には、各部品がCADにおいて描かれる際に順に実行されるコマンドの履歴を示す情報(以下、「コマンド履歴情報」という。)が対応付けられており、CPU12は、このコマンド履歴を検索し、シミュレーションを行う上で不要な形状を示すデータであるか否かを判定する。そして、CPU12は、不要な形状を示すデータであると判定したコマンドを無効なものとし(即ち、そのコマンドに無効を示すフラグを付加し)、そのコマンドに対応する形状をCAD形状情報から除外する。
例えば、図5(a)に示すように、CAD形状情報において、図柄表示装置の表示画面を備えて遊技盤面中央に配設される中央複合装置の枠に直径の異なる穴および円柱状の突起が付加されている場合、CPU12は、中央複合装置の枠のコマンド履歴情報を検索し、判定基準とする直径より直径が小さい穴および円柱状の突起を付加するコマンドを無効なものとする。その結果、中央複合装置の枠のCAD形状情報は、図5(b)に示すように抑制され、シミュレーションにおいて衝突計算を行う必要のない形状に対応するデータが、計算対象から除外されることとなる。
また、その他にも、パチンコ球の軌跡にほぼ影響がないと考えられる微細な形状部分についても、パチンコ球との衝突計算の対象として不要な部分となる。
このような部分については、フィルタ処理によって自動的に衝突計算の対象から除外される。
図6は、CAD形状情報にフィルタ処理が施される前後のコマンド履歴情報を示す概念図である。図6においては、抑制されたCAD形状情報に対応するコマンド履歴(ここでは「2.穴あけφ5mm」)に無効であることを示す情報“1”が付加されており、その結果、CAD形状情報が描画される際に、そのコマンドが無視され、形状として表れないものとなる。
なお、現状のパチンコ機においては、遊技盤の基盤面前方約19mmの位置に、ガラス板等の透明部材からなるカバー(いわゆるカバーガラス)が備えられており、遊技盤面を覆っている。そして、パチンコ球の直径が11mmであることから、遊技盤に備えられる部品において、基盤面から8mm以上張り出して正面を向いた部分(遊技者から視認される部分)はパチンコ球との衝突計算の対象として不要な部分となる。
また、パチンコ球が衝突する部分であっても、入賞口あるいはアウト口に入ったパチンコ球が、遊技盤の裏面に排出される際にのみ衝突する部分は、実質的に遊技に影響を及ぼすことがないため、パチンコ球との衝突計算の対象として不要な部分となる。
これらの部分については、オペレータが手動で指定することにより、衝突計算の対象から除外される。
ここで、不要なデータであるか否かの判定基準に合致する場合であっても、その形状を無効とすることが出来ない場合があり、この場合には、不要なデータと判定されても、CPU12は、そのコマンドを無効とせずに保持する。例えば、判定基準とする直径より小さい直径の円柱に積み重ねて、不要と判定されない構成物が形成されている場合等には、下側の円柱が無効とされることにより、上側の構成物の設置基準面が失われ、形状を適切に保つことが出来なくなるため、このような場合には、その円柱を形成するコマンドを無効とせずに保持する。
なお、不要なデータであるか否かの判定基準は、ここで示したように、各形状の直径とすることの他、断面積や設置面からの高さ等とすることが可能であり、これら判定基準の値は、ユーザの設定に応じて、フィルタ処理における各種パラメータが記載された設定ファイルを書き換えることにより変更することができる。
ステップS101の後、CPU12は、不要なデータと判定されながら抑制できない部分があるか否かの判定を行い(ステップS102)、不要なデータと判定されながら抑制できない部分があると判定した場合には、その形状に対応するコマンドを、抑制できない不要部分のリスト(以下、「抑制不可リスト」という。)に追加した後(ステップS103)、ステップS104の処理に移行する。なお、ステップS103において抑制不可リストに追加された部分は、抑制不可リストを基に、図7に示すように、表示部16において、不要な部分でありながら抑制できないことが識別表示される。
一方、ステップS102において、不要なデータと判定されながら抑制できない部分がないと判定した場合、CPU12は、CAD形状情報のうち、コンバート処理に不都合を来す部分があるか否かの判定を行う(ステップS104)。
ここで、コンバート処理に不都合を来す部分とは、例えば、自由曲面で描かれた曲面形状のような複雑な面形状等である。統合シミュレーション処理においては、コンバート処理に不都合を来さない形状の種類が、プログラマによって予めリストとして用意されており、ステップS104においては、このリストに該当しない形状の場合に、コンバート処理に不都合を来すものと判定される。
ステップS104において、コンバート処理に不都合を来す部分があると判定した場合、CPU12は、コンバート処理に不都合を来す部分であると判定した形状に対応するコマンドを、コンバート処理に不都合を来す部分のリスト(以下、「コンバート不適合リスト」という。)に追加した後(ステップS105)、ステップS106の処理に移行する。
一方、ステップS104において、コンバート処理に不都合を来す部分がないと判定した場合、CPU12は、同一の形状属性および同一面番号で連続結合されていない面があるか否かの判定を行い(ステップS106)、同一の形状属性および同一面番号で連続結合されていない面があると判定した場合、CPU12は、その属性の形状について面番号をふり直す(ステップS107)。
ここで、同一の形状属性とは、抑制後のCAD形状情報において、ひとまとまりの形状であることを示す属性であり、例えば、1つの構成物に含まれる連続した平面や円柱面である。そして、図8(a)に示すように、同一の形状属性を有する形状に含まれている各面には、連続番号が付与されており、図8(b)に示すように、例えば抑制の結果、面が分割され、同一の面番号が2つの異なる面に付与されることとなった場合等には、ステップS107の処理によって、図8(c)に示すように、新たに別の面として連続番号が付与し直される。
次に、CPU12は、衝突に無関係な部分であって形状を近似あるいはシミュレーション処理対象から除外できる部分の指定を受け付け(ステップS108)、基本フローに戻る。
なお、フィルタ処理においては、CAD形状情報に対して行われた処理がフィルタ処理履歴ファイルに保持されており、このフィルタ処理履歴ファイルを参照することによって、ユーザが処理の取り消しを指示した場合等に、既に行った処理を元に戻すことが可能である。
次いで、基本フローチャートにおいて実行されるコンバート処理について説明する。
図9は、基本フローチャートにおいて実行されるコンバート処理を示すフローチャートである。
図9において、コンバート処理が開始されると、CPU12は、フィルタ処理後のCAD形状情報における不整合部分の補正を行う(ステップS201)。
CAD形状情報における不整合部分とは、統合シミュレーション処理においてCADデータを読み込む場合に、数値の丸めや切り捨てが行われることによって生じるデータの不整合部分である。
図10は、CAD形状情報における不整合部分の一例を示す図である。
図10に示すように、数値の丸めや切り捨てが行われることにより、本来、3辺が一つの頂点で交わるべき直方体の頂点において、一つの辺の端点が頂点とずれた位置に変化してしまう場合があり、この場合、適切な形状が形成できないことから、シミュレーションを行うためにデータの補正が行われる。具体的には、他の2つの辺が交わる点を頂点とみなし、頂点からずれている端点を頂点の位置に補正する。
次に、CPU12は、コンバート不適合リストを参照し、CAD形状情報において、複雑な面形状等、コンバートに不都合を来す部分があるか否かの判定を行う(ステップS202)。
ステップS202において、コンバートに不都合を来す部分がないと判定した場合、CPU12は、ステップS206の処理に移行する。
一方、ステップS202において、コンバートに不都合を来す部分があると判定した場合、CPU12は、コンバートに不都合を来す部分をu−v変換し(ステップS203)、図形の分解処理を行う(ステップS204)。
ここで、本実施の形態において、CADで描かれた構成物は、平面形状を積層させて高さ方向の形状が形成されているため、図形の分解処理においては、構成物等の断面の図形を高さ方向に処理することが適宜行われる。
また、ステップS203におけるu−v変換とは、3次元図形を2次元図形へと変換する処理であり、図11に示すように、現在の座標系であるxyz座標において、対象とする図形が3軸方向全ての成分を有する平面状図形である場合に、新たに設定するx’y’z’座標において、その平面状図形がz’=0の平面内に位置するように座標変換される。
また、図12に示すように、対象とする図形が円柱面である場合には、現在の座標系であるxyz座標から円柱座標系であるu−v座標に変換され、円柱面を平面として取り扱うことが可能となる。
さらに、ステップS204における図形の分解処理とは、図13に示すように、v軸に平行な直線で図形をu軸の左側からライン走査し、凸頂点(頂点の内角が180度未満のもの)および凹頂点(頂点の内角が180度を超えるもの)を基準に形状を分割し、さらに、分割した図形を、u軸に平行な直線でv軸の上側からライン走査し、凸頂点および凹頂点を基準に形状を分割する処理である。
図9に戻り、ステップS204の後、CPU12は、図形の分解処理を施された形状をu−v逆変換し、元のxyz座標系に戻す(ステップS205)。
図形の分解処理を経てu−v逆変換された結果、各図形は、基本図形への分解、凸図形への分解、貫通部分の分解および面と物体が結合している部分の分解が施され、シミュレーションを行うことが容易となる。なお、凸図形とは、図形の各内角が180度未満の図形であり、基本図形とは、3頂点あるいは4頂点からなる図形である。また、貫通部分の分解によって、くりぬかれた形状やえぐられた形状を有する部分が分解され、シミュレーションを行い易い図形に変換される。さらに、面と物体が結合している部分とは、例えば、平面上に形成された直方体と、その平面との結合部等であり、これらが分離されることにより、シミュレーションを行う際に、衝突計算を行うことが容易となる。なお、物体が分離された面は、面内がくりぬかれた状態となる場合もあるが、この面に対しても貫通部分の分解等、図形の分解処理が行われる。
そして、CPU12は、曲線を含む部分の大きさあるいは曲線の曲率が、パチンコ球の半径に比して所定比率より小さい部分を直線で近似すると共に、フィルタ処理のステップS108において指定された部分を簡単な形状で近似して概略的なデータとする(ステップS206)。なお、ステップS206において概略的なデータとされた部分については、シミュレーション処理の対象から除外される。
ここで、ステップS206において、曲線を含む部分の大きさあるいは曲線の曲率が、パチンコ球の半径に比して所定比率より小さい部分であるか否かの判定基準は、例えば以下のように定めることが可能である。
即ち、図14に示すように、円柱面の一部を平面で近似するか否かについては、円柱面の半径をR、パチンコ球の直径をr、円柱面の一部を軸に垂直に切断した円弧の長さをlとした時に、rがRより大きい場合(r>R)、lがrの約1/10以下であれば直線で近似する。また、Rがrより大きいが、比較的大きさが近い場合(例えば約6倍以下)、lがRに比例した所定長(rの1/10〜1倍)を超えなければ直線で近似する。さらに、Rがrに比べて十分大きい場合(例えば約6倍以上)、lがr以下(l≦R)であれば直線で近似する。
また、ステップS206において、遊技盤から遊技者の方向を向き、カバーガラスにごく近い面については、パチンコ球の衝突を考慮する必要がない一方、遊技者からは視認される面であるため、形状を近似したり衝突の計算対象から除外したりすると共に、その面に施されたデザインについては、そのまま表示する。
ステップS206の後、CPU12は、基本フローに戻る。
なお、遊技盤面に多用される風車や釘等の一部の部品については、予めコンバート処理が施された結果が、図15に示す標準部品データとして記憶部13に格納されており、以後のシミュレーション処理においては、この標準部品データを用いて処理が行われる。
また、ステップS202においてコンバートに不都合を来す部分があると判定された場合、その部分は、コンバート不適合リストを基に、図16に示すように、表示部16において、コンバートに不都合を来すことが識別表示される。
さらに、コンバート処理においては、CAD形状情報等に対して行われた処理がコンバート処理履歴ファイルに保持されており、このコンバート処理履歴ファイルを参照することによって、ユーザが処理の取り消しを指示した場合等に、既に行った処理を元に戻すことが可能である。
次いで、基本フローチャートにおいて実行されるシミュレーション処理について説明する。
図17は、基本フローチャートにおいて実行されるシミュレーション処理を示すフローチャートである。図17に示すシミュレーション処理は、例えば1[ms]ごとにシミュレーション結果が取得されるように繰り返し処理されている。
図17において、シミュレーション処理が開始されると、CPU12は、標準部品データ(図3(b)参照)および可動構成物の初期状態(例えば図32の風車112〜115の初期姿勢等)を含む各種設定ファイルを読み込み(ステップS301)、システムのタイマーから時刻tを取得する(ステップS302)。
そして、CPU12は、パチンコ球の発射タイミングであるか否かの判定を行い(ステップS303)、パチンコ球の発射タイミングでないと判定した場合、ステップS305の処理に移行する。なお、パチンコ球の発射個数は、例えば1分間に100発等と設定されており、ステップS303においては、予め定められた発射個数となるように算出されたタイミングであるか否かが判定される。
一方、ステップS303において、パチンコ球の発射タイミングであると判定した場合、CPU12は、所定の初速度、回転を与えてパチンコ球を1つシミュレーションの対象に追加する(ステップS304)。
次に、CPU12は、各パチンコ球と、パチンコ球の通過する領域(例えば、図32において、発射されたパチンコ球が進行する、ガイドレール111、釘116、風車112〜115等の設置されている領域)に位置する構成物(部品)との位置関係を算出する(ステップS305)。
このとき、CPU12は、基本フローにおいて既に読み込んでいる部品情報・部品配置情報、釘配置情報およびルータ形状情報や、ステップS301において読み込んだ標準部品データおよび各種設定ファイルを参照し、各構成物の位置および形状と、パチンコ球の位置および直径(例えば11mm)を基に各構成物とパチンコ球の位置関係を算出する。また、このとき、可動役物等、動きのある構成物については、その動きの計算も同時に行われる。
そして、CPU12は、各パチンコ球がいずれかの入賞口(例えば、図32における入賞口117〜121)、通過ゲート(例えば、図32における通過ゲート122,123)あるいは始動口(例えば、図32における始動口124)に入賞しているか否か(入賞する位置にあるか否か)の判定を行い(ステップS306)、各パチンコ球がいずれの入賞口にも入賞していないと判定した場合、ステップS308の処理に移行する。
一方、ステップS306において、各パチンコ球がいずれかの入賞口に入賞していると判定した場合、CPU12は、パチンコ球が入賞した場合の処理(入賞処理)を行う(ステップS307)。
この入賞処理では、実際のパチンコ機と同様に、所定の確率(例えば1/300等)で大当たりの抽選や必要に応じて普通図柄の抽選を行ったり、所定数の賞球を払い出したりすることをシミュレートし、そのデータ(抽選結果や払い出されたパチンコ球の数等)を記録する他、各入賞口に入賞したパチンコ球の数を順次カウントする。また、入賞口に入ったパチンコ球のうち回収されるものについては、以後のシミュレーションの対象から除外する。
次に、CPU12は、各パチンコ球が設定されたいずれかの通過領域を通過しているか否か(通過する位置にあるか否か)の判定を行い(ステップS308)、各パチンコ球がいずれの通過領域も通過していないと判定した場合、ステップS310の処理に移行する。
一方、ステップS308において、各パチンコ球がいずれかの通過領域を通過していると判定した場合、CPU12は、パチンコ球が通過領域を通過した場合の処理(通過処理)を行う(ステップS309)。
ここで、通過領域は、パチンコ機の特性を測るためにパチンコ機設計者等のオペレータによって設定された領域であり、例えば、天釘等の2本の釘を指定することによって、その釘の間が通過領域に設定される。なお、通過領域は、任意の位置・数に設定可能である。
また、通過処理においては、各通過領域を通過したパチンコ球の数が順次カウントされる。さらに、パチンコ球がいずれかの通過領域を通過した場合、そのパチンコ球の属性に、その通過領域を通過済みであることを示す情報が付加される。これにより、通過領域近辺でパチンコ球が反発を繰り返し、1つのパチンコ球が特定の通過領域を複数回通過することによって、その通過領域についてカウントされるパチンコ球数が増加してしまうことを防ぐことができる。
続いて、CPU12は、風車あるいは釘等といった各構成物の位置および形状と、パチンコ球の位置および直径とに基づいて、各パチンコ球がいずれかの構成物と衝突するか否かの判定を行う(ステップS310)。
そして、CPU12は、いずれかの構成物と衝突するパチンコ球については、図18に示すように、衝突面とパチンコ球との衝突に関わる要素を反映させて、力学法則に基づいた衝突計算によって軌道を算出し(ステップS311)、いずれの構成物とも衝突しないパチンコ球については、自由落下計算によって軌道を算出する(ステップS312)。
ここで、ステップS311においては、遊技盤面、カバーガラス、遊技盤面裏側のパチンコ球通路、釘、役物、入賞口、ガイドレール等、実際のパチンコ機でパチンコ球が衝突する可能性のあるもの全てがパチンコ球の衝突対象とされる。また、実際の軌道を計算する際には、速度、重力加速度、摩擦、回転(角速度)、反発係数といった軌道算出に影響を及ぼすほぼ全ての要素が反映される。なお、風車の羽根やパチンコ球のように可動のものについては、それらの速度および角速度を反映させて軌道が計算される。衝突計算を行う手段としては、物理現象をシミュレートするための科学技術用のソフトウェアや、物性測定のための工業用のソフトウェアを用いることが可能である他、運動エネルギー保存則、運動量保存則および慣性モーメントを加味した運動方程式等の力学法則に基づいて立てられた、パチンコ球と構成物(具体的には、コンバート処理において図形の分解処理が施された面)との衝突に関する連立方程式を、独自の数値解析法を用いて解くことも可能である。
そして、CPU12は、シミュレーション結果の表示タイミングであるか否かの判定を行い(ステップS313)、シミュレーション結果の表示タイミングでないと判定した場合、ステップS315の処理に移行する。
一方、ステップS313において、シミュレーション結果の表示タイミングであると判定した場合、CPU12は、役物や釘等を設置した状態の遊技盤面の画像上に、ステップS311,S312までの結果を反映させたパチンコ球および構成物の画像を表示する(ステップS314)。
このとき、CADデータにおいて各部品に配色が施されている場合、その配色を保持することにより、CADデータに施された部品の色で遊技盤面等の画像を表示したり、あるいは、ユーザがCAD形状情報に含まれる各部品に色を付したりすることが可能である。また、シミュレーション処理においては、パチンコ球の回転がわかりやすいような配色がなされた上で、パチンコ球の動向が表示される。例えば、図19に示すように、左右の半球で異なる色としたり、表面を縞模様とすることが可能である。さらに、電動チューリップ等の可動役物についても、ステップS305において、その動きが算出されていることから、それを反映した状態が表示される。
ここで、シミュレーション結果の表示タイミングについては、ループ回数と表示タイミングの関係を、パチンコ球がリアルタイムな動向を示す比率に設定したり、パチンコ球がリアルタイムな動向より速い動向あるいは遅い動向を示す比率に設定したりすることが可能である。この場合、図20に示すように、パチンコ球がリアルタイムな動向を示す比率を標準モード(解析ステップ繰り返し時間t1,表示タイミング間隔t2,調整時間t0がそれぞれ所定の標準値であるモード)、リアルタイムな動向より速い動向を示す高速モード(解析ステップ繰り返し時間t1,表示タイミング間隔t2が標準値より長く、調整時間t0=0であるモード)、リアルタイムな動向より遅い動向を示す低速モード(解析ステップ繰り返し時間t1が標準値であり、表示タイミング間隔t2,調整時間t0が標準値より長いモード)として用意しておき、これらのいずれかを任意に選択できるようにしてもよく、本実施の形態においては、以下、これらのモードが用意されているものとして説明する。
ステップS314の後、CPU12は、シミュレーション処理の終了が指示入力されたか否かの判定を行い(ステップS315)、シミュレーション処理の終了が指示入力されていないと判定した場合、ステップS302の処理に移行し、シミュレーション処理の終了が指示入力されたと判定した場合、基本フローに戻る。
なお、シミュレーション処理が実行される場合、図21に示すように、シミュレーション処理における各種設定を行うためのコントロールパネルが表示画面上に表示される。このコントロールパネルには、シミュレーション処理の設定ファイルを選択するための設定ファイル選択ボタン、発射されたパチンコ球の数を表す球数表示窓、シミュレーション処理の開始および終了を指示入力するためのスタートストップボタン、パチンコ球の発射強度を設定するための発射強度スライダー、発射強度スライダーによって選択された発射強度の指標値を表す発射強度表示窓、パチンコ球の発射指示入力を行うことなく自動的に発射させるための自動発射選択ボタン、設定をクリアし、初期状態に戻すためのクリアボタン、発射球数と各入賞口への入賞数をログとして記録させるためのログ記録ボタン、シミュレーション処理を高速モードで行わせるための高速モードボタン、入賞口あるいは通過領域における1分間隔の入賞・通過個数がグラフ表示されたグラフウィンドウを表示させるためのグラフウィンドウボタン、シミュレーション結果を低速モードで行わせるための低速モードボタン、背景のデザインを表示させるためのテクスチャボタン、遊技盤面を横方向から透視した際のパチンコ球の動向を表示させるサイドビューボタンが表示される。そして、上記シミュレーション処理の実行中に、ユーザが、コントロールパネルにおける各ボタンをクリックすると、CPU12が、割り込みによって、クリックされたボタンに対応する設定の変更を行ったり、背景画像を読み出してパチンコ機の画像に重畳表示したり、遊技盤面を横方向から透視してシミュレーション処理の結果であるパチンコ球の動向を表示したサイドビュー画面(図22参照)を表示する等、指示された処理を実行する。
続いて、基本フローチャートにおいて実行されるポスト処理について説明する。
図23は、基本フローチャートにおいて実行されるポスト処理を示すフローチャートである。
図23において、ポスト処理が開始されると、CPU12は、ポスト処理において実行可能な処理のいずれかを選択させるためのメニュー画面を表示し(ステップS401)、表示した処理の選択を受け付ける。
そして、CPU12は、メニュー画面において、いずれの処理の実行が選択されたかを判定し(ステップS402)、選択された処理を実行する。
具体的には、ステップS402において、グラフウィンドウの表示が選択されたと判定した場合、CPU12は、シミュレーション処理においてカウントされた入賞個数あるいは通過個数を参照して、入賞口あるいは通過領域における1分間隔の入賞・通過個数がグラフ表示されたグラフウィンドウ(図24参照)を表示する(ステップS403)。なお、グラフウィンドウボタンが押された状態でシミュレーション処理が行われると、シミュレーション処理結果を逐次反映させて、グラフウィンドウにはリアルタイムに入賞・通過個数が表示される。さらに、グラフウィンドウは、図24に示すように、複数の入賞口あるいは通過領域それぞれについて表示させることが可能である。
また、ステップS402において、パラメータの設定が選択されたと判定した場合、CPU12は、パチンコ台の設置角度、パチンコ球の発射速度におけるバラツキ、パチンコ球あるいは構成物等の反発係数および摩擦係数、任意の釘の遊技盤面に対する傾斜角、パチンコ球の半径高さあるいは釘の頭部における釘間隔(図25参照)、1〜3本を1組とした釘調整(図26参照)、可動構成物の制御内容の変更(図27参照)の各項目を設定するための設定画面を表示する(ステップS404)。
具体的には、図26に示す1本の釘調整用画面においては、“調整する釘”を指定し、カーソルボタンによって、調整する釘を移動させる。また、調整対象の釘と配置上の関連を持たせる釘があれば、“参考釘”として指定し、それらと調整対象の釘との間隔を指定する。また、図26に示す2本の釘調整用画面においては、基準となる調整対象の釘と、それに対応する調整対象の釘とを指定し、それらの間隔を指定する。さらに、図26に示す3本の釘調整用画面においては、三角形の頂点に釘が位置しているとみなし、底辺左、底辺右、頭(底辺上にない頂点)に位置する釘を順に指定し、各釘同士の間隔をそれぞれ指定する。
この設定画面においては、各設定項目の数値を入力して設定を変更したり、あるいは、同時にパチンコ機の画面を表示しておき、そのパチンコ機における釘や役物の位置等を移動させることにより、設定を変更したりすることが可能である。このように変更された結果は、各種設定ファイルあるいは部品情報・部品配置情報等に反映される。なお、2本あるいは3本を1組とした釘調整においては、特定の1本の釘を調整すると、その釘と対応付けられている他の釘が連動して調整され、それらの釘間隔が広げられたり、狭められたりする。
また、図27に示す可動構成物(例えば電動チューリップ)の制御内容の変更を設定する画面においては、主として、制御内容を設定する対象のパーツ(制御対象パーツ)、その制御対象パーツについての動作形態(可動部分の移動、回転量等)、その制御対象パーツと動作を関連付ける他のパーツ、動作の開始トリガ(解放動作が始動する要因)、動作の終了トリガ(パチンコ球の指定個数の入賞)等を指定する。
図23に戻り、ステップS402において、手動モードが選択されたと判定した場合、CPU12は、手動モードで移動させるパチンコ球の指定を受け付け(ステップS405)、そのパチンコ球をマウスのポインタに追従して移動させる(ステップS406)。なお、手動モードとは、マウスのポインタに追従する方向への所定速度を指定されたパチンコ球に与え、衝突計算における重力加速度以外の要素を反映させた衝突計算によって軌道を算出するモードである。そのため、手動モードにおけるパチンコ球は、無重力状態における場合と同様の動向を示すこととなる。この手動モードによって、ユーザは任意の釘間にパチンコ球を通してみる等、従来、遊技盤においてゲージ棒で行っていた調整処理をシミュレートすることが可能となる。
また、ステップS402において、シミュレーション処理におけるパチンコ球の計測処理が選択されたと判定した場合、CPU12は、通過領域におけるパチンコ球の通過速度を取得する通過速度計測処理(図28参照)、各釘についてパチンコ球の衝突回数を記録して表示する衝突回数記録処理(図29参照)、あるいは、パチンコ球の通過軌跡を記録すると共に経路を分類し、各パチンコ球あるいは複数のパチンコ球について軌跡を表示する軌跡表示処理(図30参照)を実行させるための指示画面を表示する(ステップS407)。この指示画面において指示された処理は、以後、シミュレーション処理が行われる場合に実行される。
また、ステップS402において、最適設計処理が選択されたと判定した場合、CPU12は、指定された釘の左右両側の通過領域を通過するパチンコ球の数を計測し、一定時間以上における累計値を左右両側の通過領域について比較することにより、指定された釘の左右へのパチンコ球の振り分け比率を算出し、予め設定された所定の振り分け比率に近づくように、釘の位置を修正する処理を繰り返し、設定された振り分け比率に調整する最適設計処理を実行する(ステップS408)。最適設計処理が行われることにより、遊技盤面における釘の調整を容易に行うことが可能となり、パチンコ機の設計における労力が軽減される。
また、ステップS402において、ROMプログラム連動処理が選択されたと判定した場合、CPU12は、実際のパチンコ機に搭載するためのROMに記憶された可動部品の制御、入賞した場合の可動部品の動作等、パチンコ機の動作制御に関する情報の一部あるいは全部を読み込み、シミュレーション処理において、そのプログラムに従った動作に基づくシミュレーションを行うROMプログラム連動処理を実行する(ステップS409)。即ち、パチンコシミュレーション装置1は、ROMに記憶されたプログラムをデコードする機能を備えており、ROM連動処理において、そのプログラムを実行することができる。なお、ROM連動処理は、以後、シミュレーション処理が行われる場合に実行される。また、ROM連動処理においては、ROMから取得された制御プログラムを用いてシミュレーションが行われた後、各種パラメータを定めて制御プログラムが設計されると、CPU12が、その制御プログラムをROMに記憶するプログラムとして適合する形式に変換する。このように、ROM連動処理が行われることによって、統合シミュレーション処理によって設計された制御プログラムを自動的にROMに組み込むことが可能となり、パチンコ機の製作に要する労力を軽減することが可能となる。
ステップS403〜S409の後、CPU12は、ポスト処理の終了が指示入力されたか否かの判定を行い(ステップS410)、ポスト処理の終了が指示入力されていないと判定した場合、ステップS401の処理に移行し、ポスト処理の終了が指示入力されたと判定した場合、基本フローに戻る。
以上のように、本実施の形態におけるパチンコシミュレーション装置1は、パチンコ機のデザインのために生成されたCADデータを用いて、パチンコ球と、パチンコ機を構成する部品等との衝突を、物理法則に従って、高精度にシミュレーションする。
そのため、実際に試作したパチンコ機の場合と近似したパチンコ球の動向を把握することができ、パチンコ機の試作を行う回数を減らすことが可能となる。
したがって、パチンコ機の製作に要する労力あるいはコスト等の負担を軽減することができる。
また、本実施の形態におけるパチンコシミュレーション装置1においては、シミュレーション処理を行うにあたり、フィルタ処理およびコンバート処理によって、CADデータがシミュレーションに適したデータに変換される。
したがって、シミュレーションにおける処理負荷を軽減することができると共に、簡易に高精度なシミュレーションを行うことが可能となる。
即ち、本実施の形態に係るパチンコシミュレーション装置1によれば、パチンコ機の製作に要する負担を軽減することが可能となる。
なお、本実施の形態において、統合シミュレーション処理は1つのソフトウェアであるものとして説明したが、フィルタ処理、コンバート処理、シミュレーション処理、ポスト処理の少なくともいずれかを他の処理から分離して1つのソフトウェアとし、異なる主体が、分離したそれぞれのソフトウェアによる処理を実行できることとしてもよい。これにより、例えば、メーカがフィルタ処理、コンバート処理を行ってシミュレーション用のデータを提供し、パチンコホールが、シミュレーション処理とポスト処理を行うことで、ホール側において、ホールの望む設定を定め、その設定結果をメーカにフィードバックしてメーカがパチンコ機を製作すること等が可能となる。
このとき、ホール側に、シミュレーション処理およびポスト処理を行う端末装置を設置し、メーカ側に、ホール側が望む設定を蓄積するためのデータベースサーバを設置し、これらをネットワークによって接続することで、上記目的に即したデータベースシステムを構築することができる。
図31は、ホール側に端末装置が設置され、メーカ側にデータベースサーバが設置されたデータベースシステムのシステム構成例を示す図である。
図31においては、ホール側の端末装置においてシミュレーション処理およびポスト処理が実行可能なように各種データおよびプログラムがインストールされており、この端末装置における処理結果が、ホール側の要求する設定として、ネットワークを介してデータベースに送信される。そして、メーカは、データベースに蓄積されたホール側の要求を参照して、パチンコ機の設計を行うことができる。
1 パチンコシミュレーション装置、11 入力部、12 CPU、13 記憶部、14 RAM、15 VRAM、16 表示部

Claims (7)

  1. パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、
    シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換するCADデータ処理手段を含むことを特徴とするパチンコシミュレーション装置。
  2. パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、
    シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段を含むことを特徴とするパチンコシミュレーション装置。
  3. パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーション装置であって、
    シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段と、
    前記シミュレーション処理手段による処理結果に対し、前記パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理手段と、
    を含むことを特徴とするパチンコシミュレーション装置。
  4. ネットワークを介して接続されたデータベースサーバと端末装置とを含むデータベースシステムであって、
    前記端末装置は、
    所定のパチンコ機の購入者側に設置され、該所定のパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理手段と、
    前記シミュレーション処理手段による処理結果に対し、前記パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理手段と、
    前記ポスト処理手段によって表示された解析結果に対応して入力された、前記パチンコ機の設計を修正するための修正情報を、ネットワークを介して前記データベースサーバに送信する送信手段と、
    を含み、
    前記データベースサーバは、
    ネットワークを介して前記端末装置から送信された修正情報を蓄積する修正情報データベースを含むことを特徴とするデータベースシステム。
  5. パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、
    シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換するCADデータ処理機能をコンピュータに実現させることを特徴とするパチンコシミュレーションプログラム。
  6. パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、
    シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理機能をコンピュータに実現させることを特徴とするパチンコシミュレーションプログラム。
  7. パチンコ機の設計を支援可能なパチンコシミュレーションプログラムであって、
    シミュレーションの対象となるパチンコ機に関して生成されたCADデータを、シミュレーションに適合するデータ内容に変換した変換後のCADデータと、パチンコ球および前記パチンコ機の構成物に関する特性とに基づいて、前記パチンコ機に投入されたパチンコ球の動向を物理法則に従って計算するシミュレーション処理機能と、
    前記シミュレーション処理機能による処理結果に対し、前記パチンコ機の設計のための解析を行い、解析結果を表示するポスト処理機能と、
    をコンピュータに実現させることを特徴とするパチンコシミュレーションプログラム。
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