JP4535477B2 - クリーンルーム及び半導体デバイスもしくは液晶ディスプレーの製造方法 - Google Patents

クリーンルーム及び半導体デバイスもしくは液晶ディスプレーの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造工場や液晶ディスプレー製造工場等に設置するクリーンルーム及び半導体デバイスもしくは液晶ディスプレーの製造方法に関するもので、更に詳しくは、空気の循環回数の異なる複数のクリーンルームを隣接して設置したクリーンルームにおいて、循環回数の多い側のクリーンルームの空気中の塵埃の数を低減させるのみならず、半導体製造装置等の生産装置から発生する化学汚染物質をも低減することのできるクリーンルーム及び半導体デバイスもしくは液晶ディスプレーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば半導体製造用のクリーンルームは、これまで塵埃微粒子の除去を目的として構築され、運転されてきた。現在、クリーンルームにおいて、塵埃微粒子を含む空気は高性能フィルターで濾過し、0.1μm以上の微粒子を除去している。クリーンルームは、その清浄度に応じてクラス分けしており、このクラスは、濾過後に残った微粒子数を単位体積当たりで表している。一般的には、1立方メートル当たりの微粒子数で表すJIS規格よりも厳しく、例えば1立方フィート当たり10個の微粒子数の時に、クラス10のクリーンルームとして分類されている。
【0003】
このような微粒子数のクリーンルームを実現するために、フィルターを通した清浄空気を循環させる密閉した空間を構成し、フィルターを通過する空気の循環回数を増加させている。例えば、クラス10のクリーンルームでは、循環回数は300回/hr程度、クラス1000では30回/hr程度の循環回数である。半導体製造用クリーンルームでは、クラス10のクリーンルームは、通常、シリコンウェーハを搬送するラインに使用されており、またクラス1000のクリーンルームには、半導体製造装置が設置されるのが一般的である。
【0004】
一方、クリーンルームにおける空気の換気回数は、夫々のクリーンルームに対して供給される取入れ外気の量によって決まる。例えば、従来のクリーンルームでは、循環回数が多いクリーンルームの換気回数は、通常3回/hr以下であり、また、循環回数が少ないクリーンルームの換気回数は15回/hr程度である。
【0005】
図6、図7は、半導体製造工場におけるクリーンルームの従来例を示すもので、図6はクリーンルームの主要な部分の模式的断面図、図7は模式的平面図である。
符号1(1a,1b,1c,1d)は隣接して構成されたクリーンルームであり、1aは循環回数が最も多く、クラス10以下のクリーンルーム、1bは循環回数が2番目に多く、クラス500程度のクリーンルームである。また、1cは循環回数が3番目に多いクリーンルーム、1dは循環回数が最も少ないクリーンルームである。
【0006】
図7に示されるように、循環回数が最も多いクリーンルーム1aは、これよりも循環回数の少ないクリーンルーム1b,1c,1dに隣接している。これらのクリーンルーム1b,1c,1dには半導体製造装置2が設置されており、これらのクリーンルーム1b,1c,1dに隣接しているクリーンルーム1aは上述したように各半導体製造装置2に対するシリコンウェーハの搬送ラインとして構成されている。
【0007】
符号3は外気を取入れ、取り入れた外気を処理して各クリーンルームに供給する外調機であり、この外調機3から各クリーンルーム1a,1b,1c,1dに外気供給ダクト4が設置されている。また各半導体製造装置2には排気ダクト5が接続されており、この排気ダクト5に接続されている排気ファン6により室外に排気がなされる構成としている。
【0008】
図中の、その他の構成要素を説明すると、符号7は天井室、8は床下室、9は循環空気通路、10は高性能フィルター、11は循環空気冷却コイル、12はクリーンルーム間間仕切り、13はアクセスフロア、14は搬送中のシリコンウェーハを示すものである。また、図中に示される矩形枠中の数字は、空気量の割合(%)を示すものである。
【0009】
以上の構成に示すように、空気の循環回数の異なる複数のクリーンルームを隣接して設置した従来のクリーンルームでは、外気の殆どは、外調機3により半導体製造装置等の生産装置が設置されているクリーンルーム1b,1c,1dに供給される。現状の空気量の割合は、上述したとおり、図中の矩形枠中の数字に示されるとおりである。
【0010】
空気の循環回数が多いクリーンルーム1aは、通常ワーキングエリアと称され、このエリアで作業者が働いている。空気は、クリーンルーム1aに隣接して配置されている循環通路9を通って天井室7に送られ、次いでファンフィルターユニット(FFU)によって再びクリーンルーム1a内に吹き出される。空気の循環回数は通常、数百回/hr程度としており、この循環回数を調節することにより、クリーンルーム1a内の塵埃の数を、例えば10(個/1立方フィート)とするようにしている。しかしながら、外気の供給量は少なく、新鮮な外気による換気回数は通常10回/hr以下である。
【0011】
一方、空気の循環回数が少ないクリーンルーム1b,1c,1dは、通常メンテナンスエリアと称され、上述したとおり、この室内に半導体製造装置2等の生産装置が設置されている。これらのクリーンルーム1b,1c,1dでは、空気の循環回数は数十回/hr程度であるが、外気の供給量が多いことから、新鮮な空気による換気回数は多く、通常、数十回/hr程度であることが多い。そして、上述したとおり、このエリアに供給された空気の大部分は、半導体製造装置2から排気ダクト5を介して室外に排気されている。
【0012】
ところで、ここ数年来、クリーンルームの空気中には多くの有機物が存在し、この有機物がシリコンウェーハに吸着すると、製造された半導体デバイスを劣化させることが知られるようになってきた。その、原因は、ゲート酸化膜の信頼性の低下によるものとされている。(例えば、島崎他、応用物理学会予稿集、1992春季、p.686参照。)
化学汚染物質は、従来はクリーンルーム構成材料、特に壁材、床材、また、最近では、高性能フィルター自体が発生源であることが明らかになり、本発明者等は、その改良方法についての発明を創案している。(国際公開番号WO97/04851の再公表特許公報参照。)
このような方法を適用すると、クリーンルーム構成材料からガス状有機物が発生しないので、完工後のクリーンルームは極めてガス状有機物の含有量の少ない環境を提供することが可能となった。
【0013】
また、半導体製造装置から大量の有機物等の化学汚染物質が発生していることは、従来、余り知られていない。それは、従来のクリーンルームでは、建築材料や空調設備からの化学汚染物質が非常に多いために、装置搬入後に汚染物質が増加しても、発生源を特定できなかったためである。そして、一般には、クリーンルームの空気中の有機物質汚染は、建築系及び空調系の材料に起因すると信じられているのが現状である。
このような化学汚染物質は、これまでケミカルフィルターによって除去されるのが常套手段であった。
すなわち、有機汚染物質の除去には活性炭そのものを使用したケミカルフィルターが使用される。
アルカリ成分ないし金属イオン類の除去には、リン酸などの酸成分を活性炭に添着したものが、また、アニオン類ないし酸性成分は、苛性カリなどのアルカリ性成分を活性炭に添着したものが使用されている。
さらに無機物の除去には、イオン交換樹脂が使用されることもある。
オゾンの除去にはオゾン分解用ケミカルフィルターが使用されている。
このように、ケミカルフィルターにはリン酸や苛性カリのように、そのごく一部がリークしても半導体デバイスや液晶ディスプレーの歩留まりを低下させるような成分を持っている。
また、これらのケミカルフィルターは、非常に高価であり、製品のコストアップにつながる。
また、それぞれのケミカルフィルターは、吸着能に限界があって、飽和吸着量になると取り替える必要があり、取替え費用が嵩むという問題が起こる。また、使用済みのケミカルフィルターは廃棄されるため、資源の消費につながる。このため、ケミカルフィルターを不要にすることが強く望まれている。
【0014】
本発明者等は、鋭意研究の経過において、始めて、建築系及び空調系の材料に起因する化学汚染物質をなくしたクリーンルームにおいて、化学汚染の経時変化を測定したところ、クリーンルーム完工直後では測定されなかった化学汚染物質が、半導体製造装置等の装置搬入後に急増するとの明らかな知見を得た。この点は、後述する本発明の実施の形態に関する説明において詳述する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような半導体製造装置に起因する化学汚染物質を低減するには、半導体製造装置に使用する各種材料を一々吟味して、化学汚染物質の発生しない材料を使用することが考えられ、本発明者等も既にこのような方法を提案している。(特開平9−95581号、特開平9−95661号、特開平9−249849号またはWO97/04851の公報参照。)
【0016】
しかしながら、精密な加工精度を要求される多数の部品の一つ一つを吟味して使用するには、膨大な時間、従って多大なコストを要して実用的ではない。
そこで、従来通り、化学汚染物質の発生対策がなされていない半導体製造装置をクリーンルームに設置しても、それから発生する化学汚染物質が、ワーキングエリア、即ち、シリコンウェーハが裸で取り扱われる、空気の循環回数が多いクリーンルーム側に拡散するのを防止するための技術が要求されるようになっている。
【0017】
上述した図6、図7に示すクリーンルームの従来例からもわかるように、ワーキングエリアを構成するクリーンルーム、即ち塵埃粒子を濾過することに注力して、空気を数百回/hr程度で循環させているクリーンルームと、隣接しているメンテナンスエリアのクリーンルームとは、その内部に設置されている半導体製造装置におけるシリコンウェーハ搬入口を有する前面で接しており、この面は、この搬入口により開口していることや、装置の気密が十分でないために、メンテナンスエリアのクリーンルームにおいて半導体製造装置から発生する化学汚染物質がワーキングエリアを構成するクリーンルームに拡散されてしまう。
【0018】
さらにワーキングエリアを構成するクリーンルームは、空気の循環回数は多いものの、上述したとおり換気回数が少なく、従って、ほぼ密閉された空間内で空気が循環される結果、化学汚染物質の濃縮現象、いわゆる「吹き溜まり」現象が発生してしまう。
【0019】
このことから、図6、図7に示されるような従来の構成では、ワーキングエリアを構成するクリーンルームにおいて、確かに、塵埃は除去されるが、現在問題となっている有機物汚染、特に、半導体製造装置等の装置に起因する化学汚染物質の低減には適していないばかりか、却って、上述したような化学汚染物質の濃縮現象により、装置搬入後のクリーンルームの汚染を増大させ、製造する半導体デバイスの歩留まりを低下させる原因となっている。
【0020】
本発明は以上の点に鑑みて創案されたもので、その目的は、化学汚染物質の低減対策のされていない半導体製造装置等の生産装置をクリーンルームに設置しても、その装置から発生する化学汚染物質が、シリコンウェーハを搬送する目的等の、循環回数の多いクリーンルーム側に拡散して汚染することを防止するクリーンルームを提供することにある。即ち、本発明では、現状の塵埃除去を主目的とするクリーンルームから、半導体製造装置等の生産装置に起因する化学汚染物質の影響を極力減少できるクリーンルームを提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明では、空気の循環回数の異なる複数のクリーンルームを隣接して設置したクリーンルームにおいて、循環回数の異なる隣接のクリーンルーム間に空気流通部を構成し、循環回数の多い側のクリーンルームに外気供給部を構成すると共に、循環回数の少ない側のクリーンルームに排気部を構成したクリーンルームを提案する。
【0022】
また本発明では、上記の構成において、循環回数の少ない側のクリーンルームにも外気供給部を構成することを提案する。
【0023】
また本発明では、上記の構成において、外気供給部を設けた側のクリーンルームは、清浄空気の循環通路を省略したクリーンルームを提案する。
【0024】
そして本発明では、上記の構成においてクリーンルームは半導体製造用であり、循環回数の多い側のクリーンルームをウェーハの搬送部とすると共に、循環回数の少ない側のクリーンルームに半導体製造装置を設置することを提案する。
【0025】
さらに本発明では、以上の構成のクリーンルームにおいて、有機汚染物質及びオゾンの少ない環境で半導体デバイスもしくは液晶ディスプレーを製造する方法を提案する。
【0026】
以上の本発明においては、外気は循環回数の多い側のクリーンルームに外調機から供給され、このクリーンルーム内の空気が空気流通部を経て循環回数の少ない側のクリーンルームに流入して、このクリーンルームから排気されるため、循環回数の少ない側のクリーンルームから循環回数の多い側のクリーンルームへの空気の侵入を防止できると共に、循環回数の多い側のクリーンルームにおける換気回数が多くなるために化学汚染物質の濃縮現象の発生を防止することができる。
【0027】
尚、循環回数の少ない側のクリーンルームには半導体製造装置等の生産装置を設置しており、これには空冷目的又は環境汚染防止目的で、周辺の空気をクリーンルームの外部へ排気できるようにされているため、循環回数の多い側のクリーンルームに供給された外気に見合う空気を、このような設備を経て室外に排気することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図を参照して説明する。
図1、図2は本発明の第一の実施の形態を示すもので、図6、図7と同様に、図1はクリーンルームの主要な部分の模式的断面図、図2は模式的平面図である。
符号101(101a,101b,101c,101d)は隣接して構成されたクリーンルームであり、101aは最も循環回数が多く、クラス10以下のクリーンルーム、101bは循環回数が2番目に多く、クラス500程度のクリーンルームである。また、101cは循環回数が3番目に多いクリーンルーム、101dは循環回数が最も少ないクリーンルームである。
【0029】
図1に示されるように、循環回数が最も多いクリーンルーム101aは、これよりも循環回数の少ないクリーンルーム101b,101c,101dに隣接している。これらのクリーンルーム101b,101c,101dには半導体製造装置102が設置されており、これらのクリーンルーム101b,101c,101dに隣接しているクリーンルーム101aは上述したように各半導体製造装置102に対するシリコンウェーハの搬送ラインとして構成されている。
【0030】
符号103は外気を取入れ、取り入れた外気を処理して各クリーンルームに供給する外調機であり、この外調機103からクリーンルーム101aの後記天井室107に外気供給ダクト104が設置されている。また各半導体製造装置102には排気ダクト105が接続されており、この排気ダクト105に接続されている排気ファン106により室外に排気がなされる構成としている。
【0031】
これらの各クリーンルーム101において、符号107は天井室、108は床下室、109は循環空気通路、110は高性能フィルター、111はクリーンルーム間間仕切り、112はアクセスフロアを示すもので、クリーンルーム101aと、他のクリーンルーム101b,101c,101dの夫々の床下室108の仕切り壁113には空気流通部114を構成している。
【0032】
以上の構成において、外気は循環回数の最も多い側のクリーンルーム101aに外調機103から100%供給され、このクリーンルーム101a内の空気が床下室108の仕切り壁113に設けられている空気流通部114を経て、循環回数の少ない側のクリーンルーム101b(101c,101d)に流入する。そして、これらのクリーンルーム101b,101c,101d内の空気は半導体製造装置102から排気ダクト105を経て室外に排気される。尚、図7に示すと同様に、図1、図2中に矩形枠で囲んで示している数値は、空気量の割合(%)を示すものであり、例えば図1において、クリーンルーム101a内の空気は86%が空気流通部114を経て、循環回数の少ない側のクリーンルーム101b(101c,101d)に流入すると共に、10%がクリーンルーム間間仕切り111を経て、循環回数の少ない側のクリーンルーム101b(101c,101d)に流入し、更に4%の空気が室外にリークしている。
また、各クリーンルーム101a,101b,101c,101dにおける空気循環動作は、図により自明であるので詳細な説明は省略する。
【0033】
このように、外気は循環回数の多い側のクリーンルーム101aに外調機103から供給され、このクリーンルーム101a内の空気が空気流通部114を経て循環回数の少ない側のクリーンルーム101b,101c,101dに流入して、これらのクリーンルーム101b,101c,101dから排気されるため、循環回数の少ない側のクリーンルーム101b,101c,101dから循環回数の多い側のクリーンルーム101aへの空気の侵入を防止できると共に、循環回数の多い側のクリーンルーム101aにおける換気回数が多くなるために化学汚染物質の濃縮現象の発生を防止することができる。
【0034】
次に図3は、本発明の第二の実施の形態を示すもので、クリーンルームの主要な部分の模式的断面図である。
この実施の形態では、外調機103からの外気供給ダクト104は循環空気通路109に外気を供給するように構成しており、また空気流通部114は、第一の実施の形態における床下室108の仕切り壁113に代えて、天井室107の仕切り壁115に構成している。
このような構成要素以外の要素は、第一の実施の形態のものと同様であるので、対応する構成要素には第1図と同様な符号を付して詳細な説明は省略する。
【0035】
この実施の形態においても、外気は循環回数の最も多い側のクリーンルーム101aの循環空気通路109に外調機103から100%供給され、このクリーンルーム101a内の空気が天井室107の仕切り壁115に設けられている空気流通部114を経て、循環回数の少ない側のクリーンルーム101b(101c,101d)に流入する。そして、これらのクリーンルーム101b,101c,101d内の空気は半導体製造装置102から排気ダクト105を経て室外に排気される。
【0036】
次に図4は、本発明の第三の実施の形態を示すもので、クリーンルームの主要な部分の模式的断面図である。
この実施の形態では、外調機103からの外気供給ダクト104は第一の実施の形態と同様に天井室107に外気を供給するように構成すると共に、この外気供給ダクト104は、分岐して分岐部116により、他のクリーンルーム101b(101c,101d)の天井室107内にも外気を供給可能に構成している。また、空気流通部114は、第一の実施の形態と同様に床下室108の仕切り壁113に設けると共に、第二の実施の形態と同様に、天井室107の仕切り壁115にも構成している。
このような構成要素以外の要素は、第一の実施の形態のものと同様であるので、対応する構成要素には第1図と同様な符号を付して詳細な説明は省略する。
【0037】
この実施の形態においては、循環回数の最も多い側のクリーンルーム101aの天井室107内に外調機103から、殆どの外気、例えば90%の割合の外気が供給されると共に、少量の外気、例えば10%の外気が、隣接しているクリーンルーム101b(101c,101d)の天井室107内にも供給される。
このように外気は、隣接しているクリーンルーム101b(101c,101d)の天井室107内にも供給されるとはいっても、クリーンルーム101aへの供給量の方が多いので、循環回数の多い側クリーンルーム101a内の空気が天井室107及び床下室108の仕切り壁113,115に設けられている空気流通部114を経て、循環回数の少ない側のクリーンルーム101b(101c,101d)に流入する。そして、これらのクリーンルーム101b,101c,101d内の空気は半導体製造装置102から排気ダクト105を経て室外に排気される。
【0038】
次に図5は、本発明の第四の実施の形態を示すもので、クリーンルームの主要な部分の模式的断面図である。
この実施の形態では、第三の実施の形態において、外気供給ダクト104によって外気が供給されるクリーンルーム101aは、循環空気通路109を省略しており、この他の構成要素は、第三の実施の形態のものと同様であるので、対応する構成要素には図4と同様な符号を付して詳細な説明は省略する。
【0039】
この実施の形態では、外気供給ダクト104によってクリーンルーム101aの天井室107内に供給された外気は、クリーンルーム101aにおける循環に供されずに空気流通部114を経て、循環回数の少ないクリーンルーム101b(101c,101d)に供給され、そしてこれらのクリーンルーム101b,101c,101d内の空気は半導体製造装置102から排気ダクト105を経て室外に排気される。
【0040】
【実施例】
図8は、上述した従来例のクリーンルームと、第一〜第三の実施の形態のクリーンルームにおける空気中の汚染物質を測定した結果を示す表である。
まず実施した測定方法を説明する。
(クリーンルームの空気中の有機物の測定方法)
クリーンルーム内の空気中の有機物の測定には、まず、洗浄したシリコン(Si)ウェーハをクリーンルーム内に曝露してクリーンルーム中の有機物をウェーハに吸着させる。この場合、シリコンウェーハ表面の洗浄には、シリコンウェーハを紫外線照射下でオゾンガスで酸化分解する方法を採った。この方法で有機物を除去したシリコンウェーハには、表面に酸化膜が形成されるので、フッ酸洗浄しただけのシリコンウェーハの約6倍の吸着速度を持っている。従って、クリーンルームの有機物濃度が低い場合の分析に適している。
次に、シリコンウェーハに吸着した有機物の分析には、シリコンウェーハアナライザ(商品名…以下SWAと略す)を用い、吸着成分をヘリウム気流中で400℃で加熱脱離して、SWA付帯のGC/MS装置に導入して分析した。尚、温度条件は次の通りである。
初期温度 80℃(10分保持)→昇温(7℃/分)→
最終温度300℃(10分保持)
SWAを用いた分析では、空気中に存在する有機物のうち、シリコンウェーハに吸着しやすい物質が解明できる点で優れている。また、分析感度は、有機物が数pg(10-12g)のオーダーまで分析できるので、シリコンウェーハへの吸着量は、シリコンウェーハ単位面積当たりのpgとして、(pg/cm2)で表示する。
尚、本測定では、同じ洗浄をしたシリコンウェーハをクリーンルームには曝露しないで、ウェーハポッドに放置したものも、同じ分析に掛け、この値をブランク値とした。この値を、上記のクリーンルームに曝露したシリコンウェーハの分析値から差し引き、有機物のシリコンウェーハ吸着量とした。
(クリーンルームの空気中の無機物の測定方法)
クリーンルームの空気中の無機物の分析には、クリーンルームの空気を超純水の入ったインピンジャーに通気し、溶解した無機物を分析する方法を採った。無機物のうち、金属元素は、IPC/MS法で、また、イオン類はICG法で分析した。濃度既知の各成分溶液を使用して検量線をつくり、補集した試料の溶液濃度を定量して、これより総補集量を10-9g(ng)まで計算し、さらにこの値を通気ガス量で割って、クリーンルームの空気m3当たりの濃度(ng/m3)で表示する。
【0041】
次に図8の表の内容を説明する。
まず、完工直後の現状のクリーンルームでは、使用材料を吟味して使用(例えば特開平9−95581号、特開平9−95661号、特開平9−249849号又はWO97/04851の公報参照)すると、クリーンルームの空気は、表に示される取り入れ外気とほぼ同等の分析値が得られている。
しかし、その後、半導体製造装置をメンテナンスエリアに設置してクリーンルームの空気中の化学汚染物質の濃度を分析すると、表の比較例の中段に示されるような数値となり、高い化学汚染物質濃度を示す。
これは、メンテナンスエリアからの汚染が、ワーキングエリアへと拡散されているためと判断される。即ち、現状では、表の比較例の欄に示すように、循環回数の多いクリーンルームの空気の有機物濃度、硝酸イオン、アンモニウムイオン、オゾン濃度は、循環回数の少ないクリーンルームの影響を受けて、高い濃度になっている。また有機物のシリコンウェーハへの吸着量も高い。これは、半導体製造装置が発生する化学汚染物質が、循環回数の少ないクリーンルームに充満し、この一部がワーキングエリアへと拡散してくるためと考えられる。
このような際、従来は、これらの化学汚染物質を除去するのに、ケミカルフィルターが使用されているのであるが、このケミカルフィルターは高価であり、且つ、吸着量に限界があって、頻繁に取り替える必要があるため、面倒である。
【0042】
これに対して、上記第一の実施の形態に従ってクリーンルームを構成し、その後、循環回数の少ないクリーンルーム側に半導体製造装置を設置して、気相の化学汚染物質を測定した結果、表に実施例1として示されるように、循環回数の多いクリーンルームにおいて、気相有機物濃度、シリコンウェーハへの有機物吸着量は、殆ど外気の濃度に近い値が得られ、半導体製造装置に起因する汚染の影響が抑制されることが分かる。また、イオン類も、オゾン濃度も低い値に抑制されることがわかる。
上述したとおり、従来では、これらの化学汚染物質を除去するのに高価なケミカルフィルターが使用されているのであるが、これを使用することなく、半導体製造装置に起因する汚染の影響を低減できるという点において、本発明の有効性が明確に分かる。
【0043】
上記第二、第三の実施の形態に従ってクリーンルームを構成し、その後、循環回数の少ないクリーンルーム側に半導体製造装置を設置して、気相の化学汚染物質を測定した結果は、表に実施例2、実施例3として示されるものであり、これについても実施例1と同様に良好な値が得られた。
【0044】
第四の実施の形態についての測定結果は表には示していないが、実施例1と同様な分析値が得られており、やはり、その有効性が明確になった。
【0045】
上記第一の実施の形態に従って構成したクリーンルームにおいて、酸化炉で5nmの酸化膜をつけたシリコンウェーハをオープンカセットに入れた状態で12時間曝露した。
その後、このウェーハにポリシリコン膜を50nmつけて、次いでアルミニウム電極を取り付けたMOSキャパシターを作成した。このMOSキャパシターの酸化膜に0.1A/cm2の定電流ストレスを印加し、酸化膜の絶縁破壊するまでの時間を測定した。そして、破壊する電場の強さと破壊したMOSキャパシターの数をワイブル分布プロットした。
その結果、キャパシターが絶縁破壊を起こし始める電場は11kV/cmで、さらに50%破壊する電場はほぼ13kV/cmであった。
一方、比較例のクリーンルームにおいて、第一の実施の形態のクリーンルームに曝露したウェーハと同様な条件で比較例のウェーハを曝露し、同様なキャパシターを作成した。
この比較例のMOSキャパシターについて、第一の実施の形態のクリーンルームで作成したものと同様な測定を行った。
その結果、比較例のMOSキャパシターでは、絶縁破壊を起こし始める電場が2kV/cmで、また、50%破壊にいたる電場は約7kV/cmであり、第一の実施の形態のクリーンルームで作成したものと比較して、非常に低い電場で絶縁破壊することが分かった。
MOSキャパシターの絶縁破壊電場が高くなることは、すなわち、それだけ壊れにくく、不良製品が出にくくなることを意味する。
この実験結果から、第一の実施の形態のクリーンルームでは、有機物の吸着量やオゾン濃度が低いため、クリーンルームからのウェーハへの汚染の影響が少なかったことが、MOSキャパシターの絶縁破壊電場を高くしたと考えられる。
上述したとおり、絶縁破壊電圧が高くなることは、即ち、それだけ不良製品が出にくくなることなので、本発明のクリーンルームで半導体を製造することは、歩留まり向上の点から優れた方法であるといえる。
【0046】
尚、以上は、本発明のクリーンルームを、半導体製造工場のクリーンルームにつき説明したが、本発明のクリーンルームは、その他の用途のクリーンルーム、例えば、液晶ディスプレー製造用のクリーンルームにも適用できることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】
本発明は以上のとおり、外気は循環回数の多い側のクリーンルームに外調機から供給され、このクリーンルーム内の空気が空気流通部を経て循環回数の少ない側のクリーンルームに流入して、このクリーンルームから排気されるため、循環回数の少ない側のクリーンルームから循環回数の多い側のクリーンルームへの空気の侵入を防止できると共に、循環回数の多い側のクリーンルームにおける換気回数が多くなるために化学汚染物質の濃縮現象の発生を防止することができるという効果がある。
【0048】
そのため、高価なケミカルフィルターを使用せずに、半導体製造装置等の生産装置に起因する汚染の影響を低減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のクリーンルームの第一の実施の形態を示す主要な部分の模式的断面図である。
【図2】 図2は本発明のクリーンルームの第一の実施の形態を示す模式的平面図である
【図3】 本発明のクリーンルームの第二の実施の形態を示す主要な部分の模式的断面図である。
【図4】 本発明のクリーンルームの第三の実施の形態を示す主要な部分の模式的断面図である。
【図5】 本発明のクリーンルームの第四の実施の形態を示す主要な部分の模式的断面図である。
【図6】 従来のクリーンルームの構成を示す主要な部分の模式的断面図である。
【図7】 従来のクリーンルームの構成を示す模式的平面図である。
【図8】 従来のクリーンルームと、本発明の第一〜第三の実施の形態のクリーンルームにおける空気中の汚染物質を測定した結果を示す表である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d クリーンルーム
2 半導体製造装置
3 外調機
4 外気供給ダクト
5 排気ダクト
6 排気ファン
7 天井室
8 床下室
9 循環空気通路
10 高性能フィルター
11 循環空気冷却コイル
12 クリーンルーム間間仕切り
13 アクセスフロワ
14 シリコンウェーハ
101a,101b クリーンルーム
101c,101d クリーンルーム
102 半導体製造装置
103 外調機
104 外気供給ダクト
105 排気ダクト
106 排気ファン
107 天井室
108 床下室
109 循環空気通路
110 高性能フィルター
111 クリーンルーム間間仕切り
112 アクセスフロワ
113 床下室の仕切り壁
114 空気流通部
115 天井室の仕切り壁
116 分岐部

Claims (5)

  1. 空気の循環回数の異なる複数のクリーンルームを隣接して設置したクリーンルームにおいて、循環回数の異なる隣接のクリーンルーム間に空気流通部を構成し、循環回数の多い側のクリーンルームに外気供給部を構成すると共に、循環回数の少ない側のクリーンルームに排気部を構成したことを特徴とするクリーンルーム
  2. 循環回数の少ない側のクリーンルームにも外気供給部を構成したことを特徴とする請求項1に記載のクリーンルーム
  3. 外気供給部を設けた側のクリーンルームは、清浄空気の循環通路を省略したことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーンルーム
  4. クリーンルームは半導体製造用であり、循環回数の多い側のクリーンルームをウェーハの搬送部とすると共に、循環回数の少ない側のクリーンルームに半導体製造装置を設置したことを特徴とする請求項1〜3までのいずれか1項に記載のクリーンルーム
  5. 請求項1〜4までのいずれかに記載のクリーンルームにおいて、有機汚染物質及びオゾンの少ない環境で半導体デバイスもしくは液晶ディスプレーを製造することを特徴とする半導体デバイスもしくは液晶ディスプレーの製造方法
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