JP4534399B2 - シート材打抜き装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材の一部を打ち抜いて所望の形状を成形するシート材打抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、回転電機の固定子鉄心を製造する場合のように、シート材の一部を打ち抜いて所望の形状に成形する手法が汎用されており、この成形を行うためにシート材打抜き装置が用いられている。
【0003】
図9は、従来のシート材打抜き装置を示す図である。図9に示すように、従来のシート材打抜き装置では、円筒状に巻き取られているアンコイラ90からシート材92が巻き出され、フィーダ94によって送り出される。フィーダ94から送り出されたシート材92は、上下に直動運動しているレシプロタイプのプレス装置96内に設置されている型98に送られる。型98に送られたシート材92は、複数箇所の打抜き成形が同時に行われる。
【0004】
1回の打抜き成形が終了した後、次回の打抜き成形を行うために、同時に打抜き成形が行われた複数箇所の打抜き形状分に相当するシート材送り量だけフィーダ94によってシート材92が送られる。上述した打抜き成形工程とシート材92の送り工程を繰り返し行うことにより、連続的に所望形状の打抜き後シートを製造することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のシート材打抜き装置は、直動動作を行うプレス装置96の動作速度に限界があり、成形速度の高速化が難しいという問題があった。成形速度を速くしようとすると、同時にシート材送り量も多く設定する必要があるが、あまりシート材送り量を多く設定してシート材を高速に送り出そうとすると、送り工程の途中においてシート材が折れ曲がってしまうミスフィードが発生するという問題があった。ミスフィードが発生すると、隣接する打抜き形状間の寸法にばらつきが生じてピッチ誤差が発生し、製品の品質が悪化するという問題があった。
【0006】
また、上述したシート材打抜き装置では、直動動作を行うレシプロタイプのプレス装置96を用いているため、設備が大型化し、製造コストが高くなるという問題があった。
さらに、型98のシート材92への当接面には凸部あるいは凹部が形成されているが、型98の一部を加工してこれらの凸部や凹部を形成しようとすると、加工が困難であって製品に要求される精度が確保できないという問題があった。しかも、永年の使用による摩耗が生じると、型98が修正不可能な状態になるため、型98全体を交換する必要があり、高価な型98の交換を一定間隔で行う必要が生じて製品の製造コストが高くなるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、成形の高速化が可能であり、送り途中でのミスフィードの発生およびピッチ誤差の発生を防止することができ、設備の小型化によるコストダウンを図ることができるシート材打抜き装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、加工が容易であり、使用によって摩耗が生じた場合であっても継続的な使用を安価に行うことができるシート材打抜き装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のシート材打抜き装置は、外周部に着脱可能な複数の第1のコンダクタを有して回転可能に支持された第1のローラ部と、外周部に着脱可能であって第1のコンダクタとともにシート材の打抜き用の型を形成する複数の第2のコンダクタを有して回転可能に支持された第2のローラ部とを備え、第1および第2のコンダクタは、ともに凸形状を有しており、第1のローラ部と第2のローラ部の各外周部の取り付け位置を互いに半ピッチ分ずらして設定している。第1のローラ部と第2のローラ部を回転させることにより、シート材を送ると同時に連続的に打ち抜くことが可能であり、高速に打抜き成形を行うことができる。また、第1のローラ部と第2のローラ部を一方向に回転させるだけであるため、従来のような直動運動を行うレシプロタイプのプレス装置を用いる場合に比べて、設備の小型化が可能であり、これによるコストダウンを図ることができる。さらに、第1および第2のローラ部から第1および第2のコンダクタを分離して交換することが可能であるため、使用によって第1のコンダクタあるいは第2のコンダクタが摩耗した場合であってもこれらを交換するだけで精度の高い初期状態を再現することができ、製造コストを上げることなく高い精度を維持することが可能になる。また、第1および第2のコンダクタを互いに半ピッチ分ずらして噛み合わせることにより、シート材の送り方向に沿って確実に所望形状の打抜き加工を繰り返すことが可能になる。
【0010】
上述した第1のローラ部は、第1のコンダクタの一方の端部を挿入する複数の第1の挿入溝が円周上に形成された第1の保持リングと、第1のコンダクタの他方の端部を挿入する複数の第2の挿入溝が円周上に形成されて第1の保持リングとともに複数の第1のコンダクタのそれぞれを挟み込んで保持する第2の保持リングとを備えることが望ましい。また、上述した第2のローラ部は、第2のコンダクタの一方の端部を挿入する複数の第3の挿入溝が円周上に形成された第3の保持リングと、第2のコンダクタの他方の端部を挿入する複数の第4の挿入溝が円周上に形成されて第3の保持リングとともに複数の第2のコンダクタのそれぞれを挟み込んで保持する第4の保持リングとを備えることが望ましい。第1および第2の保持リングのそれぞれに形成された挿入溝に第1のコンダクタを挟み込むことにより第1のローラ部が構成されており、第1のコンダクタの位置決めと固定および取り外しを容易に行うことができる。同様に、第3および第4の保持リングのそれぞれに形成された挿入溝に第2のコンダクタを挟み込むことにより第2のローラ部が構成されており、第2のコンダクタの位置決めと固定および取り外しを容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態のシート材打抜き装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
参考実施形態〕
図1は、参考実施形態のシート材打抜き装置の概略的な構造を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態のシート材打抜き装置は、雄ローラ10および雌ローラ20を含んで構成されている。
【0014】
雄ローラ10は、外周にシート材40の打抜き用の雄型となる複数の凸部12を有しており、回転可能な状態で支持されている。各凸部12の横断面は、雄ローラ10の回転軸14にほぼ平行な所定形状(例えば矩形形状)を有している。これらの各凸部12が雄ローラ10の外周に、所定間隔で配置されている。なお、雄ローラ10が回転することにより、各凸部12が巡回的に使用されるため、隣接する2つの凸部12の間隔は、全ての凸部12について共通の値が設定されている。
【0015】
雌ローラ20は、外周にシート材40の打抜き用の雌型となる複数の凹部22を有しており、回転可能な状態で支持されている。各凹部22の横断面は、雌ローラ20の回転軸24にほぼ平行な所定形状を有している。この凹部22は、上述した雄ローラ10の外周に設けられた凸部12と噛み合わされて用いられるため、凸部12とほぼ同じ形状であって、凸部12よりも若干大きなサイズが設定されている。また、隣接する2つの凹部22の間隔は、全ての凹部22について共通の値が設定されており、この値は上述した各凸部12間の間隔に一致している。
【0016】
図2は、打抜き後のシート材40の形状を示す平面図である。図2に示した例では、例えばシート材40の送り方向と垂直な向きから若干傾斜した矩形形状の打抜きが行われた場合が示されている。
図3は、本実施形態の雄ローラ10の詳細構造を示す斜視図である。図3に示すように、雄ローラ10は、複数の雄コンダクタ100、コンダクタガイドリング102、基準リング104、フリクションリング106を含んで構成されている。
【0017】
雄コンダクタ100は、シート材40を所望形状に打ち抜くために所定の形状を有している。図2に示したシート材40の場合には、この雄コンダクタ100は、直方体形状に形成されている。
コンダクタガイドリング102は、円柱形状を有しており、外周部に沿って複数のコンダクタ挿入溝108が形成されている。これらのコンダクタ挿入溝108は、上述した雄コンダクタ100を嵌合するためのものであり、シート材40の打抜き形状に合わせた形状および方向を有している。図2に示したシート材40の場合には、コンダクタ挿入溝108の横断面形状は、雄コンダクタ100の横断面形状と同じ矩形に形成されている。また、シート材40では送り方向と垂直な向きから若干傾斜した矩形形状の打抜きが行われるため、コンダクタ挿入溝108の向きは、コンダクタガイドリング102の中心軸に対して若干傾斜している。
【0018】
基準リング104は、コンダクタ挿入溝108に嵌合した雄コンダクタ100の位置決めを行うためのものであり、コンダクタガイドリング102の中心軸に沿った一方端側に配置される。コンダクタ挿入溝108に対する雄コンダクタ100の挿入は、雄コンダクタ100の長手方向の一端が基準リング104の当接面に当接するように行われる。これにより、雄コンダクタ100は、コンダクタガイドリング102の外周部において円周方向位置および中心軸方向位置が拘束されて、位置決めが行われる。
【0019】
フリクションリング106は、雄コンダクタ100の長手方向の他端を押圧することにより雄コンダクタ100を保持するためのものであり、コンダクタガイドリング102の中心軸に沿った他方端側(基準リング104と反対側)に配置される。フリクションリング106には外周近傍に多数の貫通孔が設けられており、これらの貫通孔にフリクション付与ネジ110を通して、コンダクタガイドリング102の当接面に設けられたネジ孔にフリクション付与ネジ110を締め付けることにより、雄コンダクタ100をコンダクタガイドリング102の中心軸方向に押圧することができる。これにより、雄コンダクタ100は、長手方向に沿って基準リング104とフリクションリング106によって挟まれて保持される。このようにして保持された状態において雄コンダクタ100の一部がコンダクタガイドリング102の外周面から外側に露出して、図1に示した雄ローラ10の凸部12が形成される。
【0020】
図4は、本実施形態の雌ローラ20の詳細構造を示す斜視図である。図4に示すように、雌ローラ20は、複数の雌コンダクタ200、コンダクタガイドリング202、基準リング204、フリクションリング206を含んで構成されている。
【0021】
雌コンダクタ200は、シート材40を所望形状に打ち抜くために所定の形状を有している。この雌コンダクタ200は、上述した雄コンダクタ100とともに抜き型を構成するものであり、雄コンダクタ100の形状に対応した凹部22がこの雌コンダクタ200によって形成される。
【0022】
コンダクタガイドリング202は、円柱形状を有しており、外周部に沿って複数のコンダクタ挿入溝208が形成されている。これらのコンダクタ挿入溝208は、上述した雌コンダクタ200を嵌合するためのものであり、雌コンダクタ200の外形形状に合わせた形状および方向を有している。例えば、コンダクタ挿入溝208の横断面形状は、雌コンダクタ200の横断面形状と同じ矩形に形成されている。また、シート材40では送り方向と垂直な向きから若干傾斜した矩形形状の打抜きが行われるため、コンダクタ挿入溝208の向きは、コンダクタガイドリング202の中心軸に対して若干傾斜している。
【0023】
基準リング204は、コンダクタ挿入溝208に嵌合した雌コンダクタ200の位置決めを行うためのものであり、コンダクタガイドリング202の中心軸に沿った一方端側に配置される。コンダクタ挿入溝208に対する雌コンダクタ200の挿入は、雌コンダクタ200の長手方向の一端が基準リング204の当接面に当接するように行われる。これにより、雌コンダクタ200は、コンダクタガイドリング202の外周部において円周方向位置および中心軸方向位置が拘束されて、位置決めが行われる。
【0024】
フリクションリング206は、雌コンダクタ200の長手方向の他端を押圧することにより雌コンダクタ200を保持するためのものであり、コンダクタガイドリング202の中心軸に沿った他方端側(基準リング204と反対側)に配置される。フリクションリング206には外周近傍に多数の貫通孔が設けられており、これらの貫通孔にフリクション付与ネジ210を通して、コンダクタガイドリング202の当接面に設けられたネジ孔にフリクション付与ネジ210を締め付けることにより、雌コンダクタ200をコンダクタガイドリング202の中心軸方向に押圧することができる。これにより、雌コンダクタ200は、長手方向に沿って基準リング204とフリクションリング206によって挟まれて保持される。
【0025】
上述した雄ローラ10が第1のローラ部に、雄コンダクタ100が第1のコンダクタに、コンダクタガイドリング102が第1のガイドリングに、基準リング104が第1の基準リングに、フリクションリング106が第1の固定リングにそれぞれ対応する。また、雌ローラ20が第2のローラ部に、雌コンダクタ200が第2のコンダクタに、コンダクタガイドリング202が第2のガイドリングに、基準リング204が第2の基準リングに、フリクションリング206が第2の固定リングにそれぞれ対応する。
【0026】
上述した雄ローラ10および雌ローラ20は、シート材40を挟み込んだ状態でそれぞれの外周が接するように配置されている。具体的には、雄ローラ10と雌ローラ20が組み合わされる場合の凸部12(雄コンダクタ100)と凹部22(雌コンダクタ200)は、シート材40の一部を打ち抜くために、シート材40の厚み方向に若干オフセットした状態、すなわち重なった位置関係となるように配置されている。
【0027】
また、凸部12と凹部22との間には、これらをプレス型として機能させるために若干のクリアランスが設けられている。このクリアランスは、雄ローラ10と雌ローラ20とを互いに同期を取りながら回転させるためにも必要となる。
雄ローラ10および雌ローラ20の各外周部速度が同じになるように、しかも互いに反対方向に同期をとって回転させたときに、これらの間に挟み込まれたシート材40がこの外周部速度と同じ速度で送り出される。このとき、雌コンダクタ200によって形成された凹部22に、雄コンダクタ100によって形成される凸部12が噛み合って、この位置でシート材40の一部が雄コンダクタ12の横断面形状に打ち抜かれる。
【0028】
このように、本実施形態のシート材打抜き装置では、雄ローラ10と雌ローラ20を回転させることにより、シート材40を送ると同時に連続的に打ち抜くことが可能であり、高速に打抜き成形を行うことができる。また、雄ローラ10と雌ローラ20によってシート材40を挟み込んだ状態でこれらを回転させることにより、シート材40を連続的に送っているため、安定した状態で送ることができ、送り途中でのミスフィードの発生を防止することができる。このため、ミスフィードによるピッチ誤差の発生を防止することができる。また、雄ローラ10および雌ローラ20のそれぞれを一方向に回転させるだけであるため、従来のような直動動作を行うレシプロタイプのプレス装置を用いる場合に比べて、設備の小型化が可能であり、これによるコストダウンを図ることができる。
【0029】
さらに、本実施形態のシート材打抜き装置では、コンダクタガイドリング102から分離可能な雄コンダクタ100によって雄ローラ10の凸部12が形成されているとともに、コンダクタガイドリング202から分離可能な雌コンダクタ200によって雌ローラ20の凹部22が形成されているため、継続的な使用によって凸部12や凹部22が摩耗した場合であっても、雄コンダクタ100や雌コンダクタ200を交換するだけで精度の高い初期状態を再現することができ、製造コストを上げることなく高い精度を維持することが可能になる。
【0030】
第1の実施形態〕
次に、本発明を適用した第1の実施形態のシート材打抜き装置について説明する。
図5は、第1の実施形態のシート材打抜き装置の概略的な構成を示す斜視図である。図5に示すように、本実施形態のシート材打抜き装置は、2つのローラ10A、20Aを含んで構成されている。
【0031】
一方のローラ10Aは、外周にシート材40Aの打抜き用の型となる複数の凸部12Aを有しており、回転可能な状態で支持されている。各凸部12Aの横断面は、ローラ10Aの回転軸に平行なほぼ平行な所定形状を有している。これらの各凸部12Aがローラ10Aの外周に所定間隔で配置されている。
【0032】
同様に、他方のローラ20Aは、外周にシート材40Aの打抜き用の型となる複数の凸部22Aを有しており、回転可能な状態で支持されている。各凸部22Aの横断面は、ローラ20Aの回転軸に平行なほぼ平行な所定形状を有している。これらの各凸部22Aがローラ20Aの外周に所定間隔で配置されている。
【0033】
図6は、打抜き後のシート材40Aの形状を示す平面図である。図6に示した例では、帯状のシート材40Aの幅方向の一部の打抜きが行われた場合が示されており、打ち抜かれる部分42の形状と打ち抜かれずに残った部分44の形状がほぼ同じになっている。
【0034】
図7は、本実施形態の一方のローラ10Aの詳細構造を示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態のローラ10Aは、複数のコンダクタ300、2つのガイドリング302、304を含んで構成されている。
コンダクタ300は、シート材40Aを所望形状に打ち抜くために所定の形状を有している。図6に示したシート材40Aの場合には、打ち抜かれずに残った部分44と同じ横断面形状を有するコンダクタ300が用いられる。
【0035】
ガイドリング302、304は、コンダクタ300を長手方向の両端から挟み込んで固定するとともに位置決めを行うためのものであり、対向面の外周部に周方向に沿って等間隔にコンダクタ挿入溝306、308が形成されている。ガイドリング302に形成されたコンダクタ挿入溝306は、コンダクタ300の一方端を嵌合するためものであり、コンダクタ300の一方端をコンダクタ挿入溝306に挿入することにより、コンダクタ300の一方端の位置決めが行われる。同様に、ガイドリング304に形成されたコンダクタ挿入溝308は、コンダクタ300の他方端を嵌合するためものであり、コンダクタ300の他方端をコンダクタ挿入溝308に挿入することにより、コンダクタ300の他方端の位置決めが行われる。
【0036】
ガイドリング302、304の対応位置に設けられたコンダクタ挿入溝306、308に各コンダクタ300が挿入された状態で複数本の止めネジ310を用いることにより、ガイドリング302、304およびコンダクタ300の締め付け固定が行われる。例えば、一方のガイドリング304には多数の貫通孔が設けられており、これらの貫通孔に止めネジ310を通して、他方のガイドリング302の対応位置に設けられたネジ孔に止めネジ310を締め付けることにより、2つのガイドリング302、304によってその間に挟まれた複数のコンダクタ300を挟持して保持することができる。このようにして保持された状態においてコンダクタ300の先端部が所定間隔で外周側に突出して、図5に示した複数の凸部12Aが形成される。
【0037】
図8は、上述したローラ10Aと組み合わされる本実施形態の他方のローラ20Aの詳細構造を示す斜視図である。図8に示すように、ローラ20Aは、基本的にローラ10Aとほぼ類似した構成を有しており、複数のコンダクタ400、2つのガイドリング402、404を含んで構成されている。
【0038】
コンダクタ400は、上述したコンダクタ300と噛み合ってシート材40Aを所望形状に打ち抜くために所定の形状を有している。図6に示したシート材40Aの場合には、打ち抜かれる部分42と同じ横断面形状を有するコンダクタ400が用いられる。なお、図6に示したシート材40Aの場合には、コンダクタ300とコンダクタ400はほぼ同じ形状のものが用いられている。
【0039】
ガイドリング402、404は、コンダクタ400を長手方向の両端から挟み込んで固定するとともに位置決めを行うためのものであり、対向面の外周部に周方向に沿って等間隔にコンダクタ挿入溝406、408が形成されている。ガイドリング402に形成されたコンダクタ挿入溝406は、コンダクタ400の一方端を嵌合するためものであり、コンダクタ400の一方端をコンダクタ挿入溝406に挿入することにより、コンダクタ400の一方端の位置決めが行われる。同様に、ガイドリング404に形成されたコンダクタ挿入溝408は、コンダクタ400の他方端を嵌合するためものであり、コンダクタ400の他方端をコンダクタ挿入溝408に挿入することにより、コンダクタ400の他方端の位置決めが行われる。
【0040】
ガイドリング402、404の対応位置に設けられたコンダクタ挿入溝406、408に各コンダクタ400が挿入された状態で複数本の止めネジ410を用いることにより、ガイドリング402、404およびコンダクタ400の締め付け固定が行われる。このようにして保持された状態においてコンダクタ400の先端部が所定間隔で外周側に突出して、図5に示した複数の凸部22Aが形成される。
【0041】
上述したローラ10Aが第1のローラ部に、コンダクタ300が第1のコンダクタに、ガイドリング302、304が第1および第2の保持リングに、コンダクタ挿入溝306、308が第1および第2の挿入溝にそれぞれ対応する。また、ローラ20Aが第2のローラ部に、コンダクタ400が第2のコンダクタに、ガイドリング402、404が第3および第4の保持リングに、コンダクタ挿入溝406、408が第3および第4の挿入溝にそれぞれ対応する。
【0042】
上述した2つのローラ10A、20Aは、シート材40Aを挟み込んだ状態でそれぞれの外周が接するように配置されている。具体的には、ローラ10Aとローラ20Aが組み合わされる場合の凸部12A(コンダクタ300)と凸部22A(コンダクタ400)は、シート材40Aを交互に打ち抜くために、シート材40Aの厚み方向に若干オフセットした状態で、送り方向(ローラ10A、20Aの回転方向)に互いに半ピッチ分オフセットした状態で配置されている。
【0043】
ローラ10Aおよびローラ20Aの各外周部速度が同じになるように、しかも互いに反対方向に同期をとって回転させたときに、これらの間に挟み込まれたシート材40Aがこの外周部速度と同じ速度で送り出される。このとき、コンダクタ300によって形成された凸部10Aと、コンダクタ400によって形成される凸部22Aとが互い違いに噛み合ってシート材40Aの一部が打ち抜かれる。
【0044】
このように、本実施形態のシート材打抜き装置は、図5に示した概略的な構造が図1に示した参考実施形態のシート材打抜き装置の構造に類似しており、雄ローラ10Aと雌ローラ20Aを回転させることにより、シート材40Aを送ると同時に連続的に打ち抜くことが可能であって、高速に打抜き成形を行うことができる。また、送り途中でのミスフィードの発生を防止するとともに、ミスフィードによるピッチ誤差の発生を防止することができる。さらに、ガイドリング302、304から分離可能なコンダクタ300によってローラ10Aの凸部12Aが形成されているとともに、ガイドリング402、404から分離可能なコンダクタ400によってローラ20Aの凸部22Aが形成されているため、継続的な使用によって凸部12A、22Aが摩耗した場合であっても、コンダクタ300、400を交換するだけで精度の高い初期状態を再現することができ、高い精度を維持した場合であっても製造コストを下げることが可能になる。
【0045】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した各実施形態では、所定形状を打ち抜いた後のシート材40、40Aを製品として用いるようにしたが、反対にシート材40、40Aから打ち抜かれた部分を製品として用いるようにしてもよい。
【0046】
また、上述した参考実施形態では、雄コンダクタ100と雌コンダクタ200を用いたが、第1の実施形態で用いたコンダクタ300、400を組み合わせるようにしてもよい。同様に、第1の実施形態では、コンダクタ300、400を用いたが、参考実施形態で用いた雄コンダクタ100と雌コンダクタ200を組み合わせるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考実施形態のシート材打抜き装置の概略的な構造を示す斜視図である。
【図2】 打抜き後のシート材の形状を示す平面図である。
【図3】 本実施形態の雄ローラの詳細構造を示す斜視図である。
【図4】 本実施形態の雌ローラの詳細構造を示す斜視図である。
【図5】 第1の実施形態のシート材打抜き装置の概略的な構成を示す斜視図である。
【図6】 打抜き後のシート材の形状を示す平面図である。
【図7】 本実施形態の一方のローラの詳細構造を示す斜視図である。
【図8】 本実施形態の他方のローラの詳細構造を示す斜視図である。
【図9】 従来のシート材打抜き装置を示す図である。

Claims (3)

  1. 外周部に着脱可能な複数の第1のコンダクタを有し、回転可能に支持された第1のローラ部と、
    外周部に着脱可能であって前記第1のコンダクタとともにシート材の打抜き用の型を形成する複数の第2のコンダクタを有し、回転可能に支持された第2のローラ部と、
    を備え、前記第1および第2のコンダクタは、ともに凸形状を有しており、前記第1のローラ部と前記第2のローラ部の各外周部の取り付け位置を互いに半ピッチ分ずらして設定することを特徴とするシート材打抜き装置。
  2. 請求項1において、
    前記シート材の打ち抜かれる部分の形状と打ち抜かれずに残った部分の形状が同じであることを特徴とするシート材打抜き装置。
  3. 請求項1において、
    前記第1のローラ部は、
    前記第1のコンダクタの一方の端部を挿入する複数の第1の挿入溝が円周上に形成された第1の保持リングと、
    前記第1のコンダクタの他方の端部を挿入する複数の第2の挿入溝が円周上に形成され、前記第1の保持リングとともに複数の前記第1のコンダクタのそれぞれを挟み込んで保持する第2の保持リングとを備え、
    前記第2のローラ部は、
    前記第2のコンダクタの一方の端部を挿入する複数の第3の挿入溝が円周上に形成された第3の保持リングと、
    前記第2のコンダクタの他方の端部を挿入する複数の第4の挿入溝が円周上に形成され、前記第3の保持リングとともに複数の前記第2のコンダクタのそれぞれを挟み込んで保持する第4の保持リングとを備えることを特徴とするシート材打抜き装置。
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