JP4534224B2 - 薬液容器の中栓 - Google Patents

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Description

この発明は、たとえばうがい薬などの薬液を収納し、薬液を滴下させて使用する用途に好適な薬液容器の中栓に関する。
点眼薬や、歯科用のボンディング剤などの薬液は、容器内の薬液を滴下させて使用する。水に稀釈して使用するうがい薬などについても同様である。
このような薬液は、液滴のサイズを均一にして計量精度を向上させるとともに、有害な液だれを生じないように、薬液容器の中栓に工夫がなされている。たとえば、中栓の内径を出口側に向けて徐々に開拡させるとともに、出口端の周縁を鋭いエッジに形成することにより、液だれを少なくすることができる(特許文献1)。また、円筒形のノズル部の底面にドーム状の突出部を設けることにより、液だれを防止し、均一な液滴を作ることができる(特許文献2)。
実開昭62−161657号(実願昭61−51324号)のマイクロフィルム 特開2000−219226号公報
かかる従来技術によるときは、中栓の工夫は、専ら液だれの防止に主眼が置かれているため、液滴のサイズが大きくなく、たとえばうがい薬のように、1滴当たりの滴下量を大きくして計量に要する時間を最少に抑えたい用途に対し、必ずしも十分ではないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、ノズル部内に同軸状のロッドを設けることによって、液滴のサイズが大きく、たとえばうがい薬などの薬液の滴下用に好適に使用することができる薬液容器の中栓を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、容器の口部に装着するスカート部と、スカート部を垂設する平板部と、平板部の上面に突設する円筒形のノズル部と、平板部の上面に突設するノズル部と同軸状のロッドとを一体成形してなり、平板部には、ロッド、ノズル部の間に開口する連通孔を設け、ロッドには、放射状のリブを付設し、連通孔は、各リブの間に配置することをその要旨とする。
なお、連通孔は、ノズル部の内面に接するように、またはロッドの外面に接するように形成することができる。
かかる発明の構成によるときは、ノズル部を下向きにし、容器を押圧して弾性変形させると、容器内の薬液は、連通孔を介してロッドとノズル部との間の隙間に流出し、ノズル部の先端から液滴として滴下させることができる。そこで、このときの液滴は、表面張力により、ノズル部の先端から分離する直前まで、ノズル部の先端の周縁とロッドの先端部との双方により保持され、最大のサイズに成長させることができる。なお、ノズル部の内径は、ノズル部の内面とロッドの外面との間の隙間が全部薬液によって充満され、薬液が自然流下しない最大径に設定することが好ましく、ノズル部の先端部は、内面を滑らかにラッパ状に開拡させてエッジを形成し、液だれを防ぐことが好ましい。
連通孔は、ノズル部の内面またはロッドの外面に接するように形成することにより、連通孔から流出する薬液をノズル部の内面またはロッドの外面に直ちに接触させ、薬液の自然流下を一層確実に防止することができる。
ロッドに付設する放射状のリブは、ロッドの曲りや傾きを防ぐとともに、ロッドに対する薬液の接触面積を大きくし、薬液の自然流下を抑えることができる。なお、リブは、3枚以上を等間隔に設けることが好ましく、連通孔は、薬液を各リブの両面に確実に接触させるために、各リブの間に配置することが好ましい。
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
薬液容器の中栓10は、スカート部11と、平板部12と、ノズル部13と、ロッド14とを一体成形してなる(図1、図2)。ただし、中栓10は、薬液を収納するキャップ30付きの容器20の口部21に装着して使用する。
中栓10は、スカート部11を容器20の口部21に圧入して装着することができる。中栓10は、たとえば低密度ポリエチレンにより一体成形されており、容器20に収納する薬液に濡れるものとする。スカート部11は、口部21の先端面と同形の円板状の平板部12の下面に垂設されており、平板部12の上面には、スカート部11より小径の円筒形のノズル部13が突設されている。また、平板部12の上面中央には、ノズル部13と同軸状のロッド14が突設されている。ノズル部13の内面は、下から上に緩やかに開拡されており、内面先端部は、ラッパ状に滑らかに開拡されている。また、ロッド14は、上から下に向けて外径が漸増するテーパロッドになっている。
ロッド14には、放射状のリブ15、15…が付設されている(図1、図3(A))。ただし、図3(A)、(B)は、それぞれ中栓10の上面図、下面図である。ロッド14の径方向の各リブ15の高さは、上から下に漸増しており、ロッド14の先端においてゼロであり、ロッド14の下端において、ノズル部13の内面に到達しない最大高さとなっている。
平板部12には、ロッド14、ノズル部13の間に開口する連通孔16、16…が各リブ15の間に配置して形成されている。なお、各連通孔16は、平板部12の下面側から形成する三角形の補助穴17の頂部をノズル部13内に露出させることにより、ノズル部13の内面に接するようにして形成されている(図1、図3(B))。
容器20は、たとえば適度の弾性を有するポリプロピレンにより一体成形されている(図1、図2)。容器20は、胴部23の上部に口部21を開口し、口部21の外面には、キャップ30用の雄ねじ22が形成されている。
ねじ式のキャップ30は、たとえば硬質のポリプロピレンにより一体成形されている。キャップ30の外面には、ローレット31が形成され、内面には、雄ねじ22に適合する雌ねじ32が形成されている。また、キャップ30の天面には、中栓10のノズル部13の先端部内面に密接するリング状の突条33が形成され、突条33は、ノズル部13を封止するシール部となっている。
キャップ30を取り外して容器20を下向きにし、容器20の胴部23を押圧して弾性変形させると、容器20内の薬液を中栓10のノズル部13の先端から滴下させることができる。薬液は、連通孔16、16…を介してロッド14とノズル部13との間の隙間に流出し、この隙間に充満した上、ノズル部13の先端に大きな液滴を形成することができるからである。
ノズル部13に対するロッド14の相対高さΔ=h−H(ただし、h、Hは、それぞれロッド14、ノズル部13の高さ)により、液滴の1滴当りのサイズ(体積)Vが変化するが、その一例を図4(B)に示す。ただし、ノズル部13の先端の最大内径D=8mm、ロッド14の先端の外径d=1.8mmとした(同図(A))。これによれば、Δ=−3.8〜+0.8mm(Δ/D=−0.48〜+0.1の範囲で1滴当りのサイズV≧0.55mLを実現することができ、Δ=−3.6〜−0.6mm(Δ/D=−0.45〜−0.08)の範囲で1滴当りのサイズV≧0.6mLを実現することができる。ただし、Δ、Δ/Dの符号+、−は、それぞれロッド14が長く、ノズル部13の先端から突出していること、ロッド14が短く、ノズル部13内に収納されていることを示す。
他の実施の形態
平板部12に形成する連通孔16、16…は、円形の補助穴17を平板部12の下面中央に形成することにより、各リブ15の間において、ロッド14の外面に接するように形成してもよい(図5〜図7)。ただし、図5〜図7は、それぞれ容器20、キャップ30を除く図1相当図、図3(A)、(B)相当図を一括して図示している。
図5のリブ15、15…は、ロッド14の全長に対し、ロッド14の径方向の高さを同一にして形成されている。図6のリブ15、15…は、それぞれロッド14とノズル部13との間の隙間をロッド14、ノズル部13の周方向に分割するように、ロッド14とノズル部13とを連結して形成されている。また、図7のノズル部13の内面には、各リブ15の間に配置するようにして、別のリブ18、18…が内向きに形成されている。いずれの場合も、ロッド14、ノズル部13の間の隙間に流出する薬液と、ロッド14、ノズル部13との接触面積を大きくし、薬液の自然流下を防止して液滴のサイズを一層大きくすることができる。
以上の説明において、放射状のリブ15、15…は、これを省略してもよく、3枚以上の任意の枚数を等間隔に設けてもよい。なお、この発明は、液滴のサイズを大きくすることができるから、うがい薬の他、水などの溶媒に滴下して稀釈したり、2液を滴下して混合したりする任意の薬液に好適に使用することができる。
全体構成説明図 使用状態分解斜視図 要部説明図 試験データを示す説明線図 他の実施の形態を示す構成説明図(1) 他の実施の形態を示す構成説明図(2) 他の実施の形態を示す構成説明図(3)
符号の説明
10…中栓
11…スカート部
12…平板部
13…ノズル部
14…ロッド
15…リブ
16…連通孔
20…容器
21…口部

特許出願人 伸晃化学株式会社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋

Claims (3)

  1. 容器の口部に装着するスカート部と、該スカート部を垂設する平板部と、該平板部の上面に突設する円筒形のノズル部と、前記平板部の上面に突設する前記ノズル部と同軸状のロッドとを一体成形してなり、前記平板部には、前記ロッド、ノズル部の間に開口する連通孔を設け、前記ロッドには、放射状のリブを付設し、前記連通孔は、前記各リブの間に配置することを特徴とする薬液容器の中栓。
  2. 前記連通孔は、前記ノズル部の内面に接するように形成することを特徴とする請求項1記載の薬液容器の中栓。
  3. 前記連通孔は、前記ロッドの外面に接するように形成することを特徴とする請求項1記載の薬液容器の中栓。
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