JP4534109B2 - シューニップカレンダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は抄紙機で製造された紙の表面に光沢をつけるための加工を行うシューニップカレンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
抄紙機で製造された紙は、一般に紙面がなお粗雑で、使用目的に適さないので、これを原紙として更に仕上げ光沢加工を施すものが少なくない。
【0003】
上記原紙の表面に光沢加工を施すための装置の一つであるシューニップカレンダは、図3にその一例の概略を示す如く、加熱ロールである金属製ロールの如き硬質ロール1とシューロール2との間に形成されるニップNに原紙3を通すようにしたもので、上記硬質ロール1に対峙させるシューロール2は、ロール軸方向に固定配置した支持ビーム4と、該支持ビーム4の外周に図示しないガイドを介して回転可能に配置した弾性体からなる軟質スリーブ5と、該軟質スリーブ5の内側に配置して上記硬質ロール1との間に軟質スリーブ5を介して形成されるニップNの幅を規制するためのシュー6と、該シュー6を支持プレート7を介し径方向へ変位させてニップ圧を調整する加圧装置として上記支持ビーム4上にロール軸心方向へ一列に並べて設置した複数の油圧シリンダ8と、上記シュー6の表面に潤滑油を供給するための潤滑油供給装置(図示せず)とを有する構成としてある。
【0004】
上記シューニップカレンダによれば、広幅のシュー6と軟質スリーブ5との組み合わせにより、相手側の硬質ロール1との間に広いニップNを形成させることができるものであり、原紙3がニップNを通過するときに、たとえば、硬質ロール同士によるニップや、あるいは、硬質ロールと軟質ロールとによるニップに比し、平均ニップ力に対して最大圧縮部分が軽減され、且つ原紙3のニップ滞留時間が長いため、嵩(厚み)を落さずに高いカレンダ効果を与えることができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記シューニップカレンダで用いられている従来のシューロール2の場合、加圧装置としての油圧シリンダ8の伸縮作動でシュー6を径方向(上下方向)に変位させることにより、原紙3の性状に適したニップ圧を選定することはできるが、シュー6の通紙方向の幅が一定であることから、製品への影響因子である原紙3のニップ滞留時間やニップの圧力分布(圧縮応力分布)を変えることができなかった。
【0006】
因に、従来のシューニップカレンダの中には、油圧シリンダ8を通紙方向の前後に2列並べて設置するようにしたものもあるが、この場合、前後の油圧シリンダ8による加圧力に差を付けることにより、硬質ロール1に対するシュー6の当り角度を変更して有効接触面積を多少変更することはできるが、シュー6そのものの通紙方向の幅を可変にできるものではない。
【0007】
そこで、本発明は、光沢加工を施す原紙の性状等の条件に応じ、シューの通紙方向の幅を調整できるようにして、原紙のニップ滞留時間や通紙方向のニップ圧分布を任意に変更できるようにしようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、軟質スリーブの内側に配置したシューを、加圧装置により上記軟質スリーブを介し相手側の硬質ロールに当接させてニップを形成させるようにしてあるシューロールを備えたシューニップカレンダにおいて、上記シューロールのシューを、通紙方向となる幅方向の中間部でロール軸心方向に対し傾斜する分割面により2つのテーパ形状のシューブロックに分割して、一方のシューブロックを固定シューブロックとすると共に、他方のシューブロックを、アクチュエータにより上記分割面に沿う方向へ摺動変位できるようにした可動シューブロックとしてなる構成とする。
【0009】
シューを2つのテーパ形状のシューブロックに分割してあるため、可動シューブロックを分割面に沿わせて摺動させると、シューの通紙方向の幅を変化させることができ、原紙のニップ滞留時間や通紙方向のニップ圧分布を変更することができるようになる。
【0010】
又、加圧装置を、固定シューブロックと可動シューブロックのそれぞれに装備させるようにした構成とすることにより、硬質ロールに対する固定シューブロックと可動シューブロックの当り角度を変えることができて有利となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態を示すもので、図3に示したと同様に、軟質スリーブ5の内側に配置したシュー6を、加圧装置としての油圧シリンダ8により上記軟質スリーブ5を介し相手側の硬質ロール1に当接させてニップNを形成させるようにしてあるシューロール2を備えたシューニップカレンダにおいて、上記シューロール2のシュー6を、通紙方向となる幅方向の中間部でロール軸心方向に対し適宜傾斜する分割面により2つのテーパ形状のシューブロックに分割して、一方のシューブロックを、油圧シリンダ8に固定された支持プレート7の表面に紙幅に合わせて固定した固定シューブロック6aとすると共に、他方のシューブロックを、上記支持プレート7の表面に紙幅よりも長く形成して摺動自在に配置した可動シューブロック6bとし、且つ該固定シューブロック6aと可動シューブロック6bの互いの分割面部を、あり継手構造の摺動ガイド6cとして互いの係合状態を保持したまま可動シューブロック6bが固定シューブロック6aに対し分割面に沿い変位できるようにし、更に、上記可動シューブロック6bの長手方向の一端部に、該可動シューブロック6bを摺動変位させるためのアクチュエータとしての油圧シリンダ9を連結設置する。
【0013】
シュー6の可動シューブロック6bが図1(ロ)の実線で示す通常位置にある状態において、油圧シリンダ9を伸長作動させると、可動シューブロック6bはテーパ状の分割面部の摺動ガイド6cに沿い摺動させられて、たとえば、二点鎖線で示す位置へ変位させられることにより、シュー6の通紙方向の全体幅が広げられる。一方、油圧シリンダ9を短縮作動させると、可動シューブロック6bは摺動ガイド6cに沿い逆方向に摺動させられて、たとえば、一点鎖線で示す位置へ変位させられることにより、シュー6の通紙方向の全体幅が狭められる。
【0014】
シューニップカレンダの運転速度が一定の状態において、上述したように、シュー6の通紙方向の幅を広くすると、原紙3のニップ滞留時間が長くなるように変更することができ、シュー6の通紙方向の幅を狭くすると、原紙3のニップ滞留時間が短くなるように変更することができる。又、加圧装置としての油圧シリンダ8による加圧力を一定とした状態において、シュー6の通紙方向の幅を広くしたり狭くしたりすると、シュー6の通紙方向の断面形状(断面積)が変化することに伴い、ニップNの通紙方向の圧力分布を変化させることができる。なお、この際、紙幅方向の断面形状は変化することはない。したがって、光沢加工を行う原紙3の性状に合せて、上記のようにニップ滞留時間やニップ圧分布を最適に選定することができる。
【0015】
次に、図2は本発明の実施の他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したと同様な構成において、加圧装置としての油圧シリンダの列を、固定シューブロック6a用の油圧シリンダ8aの列と可動シューブロック6b用の油圧シリンダ8bの列とに分けたものである。
【0016】
この実施の形態によれば、油圧シリンダ8aと8bによる加圧力に差を付けるようにすることができるので、硬質ロール1に対する固定シューブロック6aと可動シューブロック6bの当り角度を変えることで有効作用面積を変更することができる。したがって、シュー6の上記幅調整に併用することにより、光沢加工を行う原紙3の性状等に合わせたより最適なニップ条件を選定することができるようになる。
【0017】
なお、上記実施の形態では、可動シューブロック6bを変位させるためのアクチュエータとして油圧シリンダ9を用いるようにした場合を示したが、モータ駆動方式等であってもよいこと、又、実施の形態では、通紙方向の下流側のシューブロックを可動シューブロックとした場合を示したが、上流側のシューブロックを可動シューブロックとしてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0018】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明のシューニップカレンダによれば、軟質スリーブの内側に配置したシューを、加圧装置により上記軟質スリーブを介し相手側の硬質ロールに当接させてニップを形成させるようにしてあるシューロールを備えたシューニップカレンダにおいて、上記シューロールのシューを、通紙方向となる幅方向の中間部でロール軸心方向に対し傾斜する分割面により2つのテーパ形状のシューブロックに分割して、一方のシューブロックを固定シューブロックとすると共に、他方のシューブロックを、アクチュエータにより上記分割面に沿う方向へ摺動変位できるようにした可動シューブロックとしてなる構成としてあるので、可動シューブロックを変位させることでシューの幅を変更することができて、原紙のニップ滞留時間やニップ圧分布を任意に選定することができ、これにより、原紙の光沢加工を原紙の性状に合った最適なものとすることができ、又、加圧装置を、固定シューブロックと可動シューブロックのそれぞれに装備させるようにした構成とすることにより、硬質ロールに対する固定シューブロックと可動シューブロックの当り角度を変えることができて有効作用面積を変更することができるようになるので、上記幅調整に併用することによって、原紙の性状に合わせたより最適なニップ条件を選定することができる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシューニップカレンダの実施の一形態の概要を示すもので、(イ)はシュー部分の拡大図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示すシュー部分の概要図である。
【図3】シューニップカレンダの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 硬質ロール
2 シューロール
3 原紙
5 軟質スリーブ
6 シュー
6a 固定シューブロック
6b 可動シューブロック
8,8a,8b 油圧シリンダ(加圧装置)
9 油圧シリンダ(アクチュエータ)

Claims (2)

  1. 軟質スリーブの内側に配置したシューを、加圧装置により上記軟質スリーブを介し相手側の硬質ロールに当接させてニップを形成させるようにしてあるシューロールを備えたシューニップカレンダにおいて、上記シューロールのシューを、通紙方向となる幅方向の中間部でロール軸心方向に対し傾斜する分割面により2つのテーパ形状のシューブロックに分割して、一方のシューブロックを固定シューブロックとすると共に、他方のシューブロックを、アクチュエータにより上記分割面に沿う方向へ摺動変位できるようにした可動シューブロックとしてなる構成を有することを特徴とするシューニップカレンダ。
  2. 加圧装置を、固定シューブロックと可動シューブロックのそれぞれに装備させるようにした請求項1記載のシューニップカレンダ。
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