JP4533608B2 - 波長可変レーザ - Google Patents

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近年の通信需要の飛躍的な増大に伴い、波長の異なる複数の信号光を多重化することで、単一の光ファイバを介して大容量伝送を可能とする波長多重(WDM)通信システムの開発が進んでいる。このような波長多重通信システムにおいては、広い波長範囲で所望の波長を選択できる波長可変レーザが、システムを構築する上で必要とされている。
広い波長範囲で所望の波長を選択できる波長可変レーザを実現する手段として、図1に示すような、広い波長可変範囲を持ち比較的ゆるいフィルタ特性を持った波長可変フィルタと、これに、くし型の透過特性を持ち各透過波長でのフィルタ特性が鋭い、典型的にはエタロンやSSG(super structure grating)よりなる光フィルタを組み合わせて使用する構成が提案されている(非特許文献1)。
図1を参照するに、波長可変レーザ10はミラー11Aと半透明ミラー11Bとよりなる光共振器を含み、前記光共振器中には波長可変フィルタ12Aと、くし型光フィルタ12Bと、誘導放出を生じる利得媒質12Cとが設けられている。
図1の波長可変レーザ10では、図2に示すように光共振器11中に多数の縦モードが狭い波長間隔で存在し、従って前記利得媒質12Cを駆動して前記光共振器11中にレーザ発振を励起した場合、レーザ発振は前記縦モードのいずれかにおいて生じる。
一方、前記光フィルタ12Bは図2に示す鋭い透過あるいは反射特性を複数の特性波長において有するいわゆるくし型特性を有しており、従ってこのようなくし型光フィルタ12Bを光共振器11中に配置することにより、レーザ発振を、前記複数の特性波長のいずれかにおいて生じさせることが可能になる。すなわち光共振器11にくし型光フィルタ12Bを組み合わせることにより、前記複数の縦モードのうち、波長が前記共振波長に一致する複数のモードのいずれかにおいて、選択的にレーザ発振を実現することが可能になる。
これに対し、前記波長可変フィルタ12Aは、図2に示す、複数の縦モードおよび複数の共振波長を含むような緩やかな透過特性を有しており、従って、この透過特性のピークを制御し、ピーク波長を前記くし型フィルタ12Bの特性波長の一つと一致させることにより、波長可変フィルタの選択波長ピークと一致した所望の特定の選択された波長においてレーザ発振を実現することが可能になる。一度特定のモードでレーザ発振が開始されると、光エネルギはそのモードに集中するため、他のモードでのレーザ発振は生じない。
このように図1の波長可変レーザ10では、光フィルタ12Bの複数ある透過波長のうちの1つを波長可変フィルタ12Aによって選択することにより、光フィルタ12Bの複数ある特性波長のうち任意の波長でのレーザ発振をすることができる。またその際、光フィルタ12Bの透過特性を共振器縦モードの間隔に対して十分にシャープに設定することにより、単一縦モードでの発振が可能となる。
図1に示す可変波長レーザ構成10では、広い波長可変特性を有する第1の光フィルタ12Aと周期的な鋭いフィルタ特性を有する第2の光フィルタ12Bとを使うことにより、単一の光フィルタを用いる場合に比べ容易に、広い帯域で波長を変化でき単一モード発振が可能な波長可変レーザを実現することができる。
特開平10−107377号公報 特開平7−86670号公報 特開平8−78787号公報 特開平5−249526号公報 特開2000−91669号公報 特開平4−372187号公報 特開2000−261086号公報 特開昭59−98579号公報 特開平11−163469号公報 IEEE Photonics Technology Letters, Vol.5, 1993, pp. 735-738
ところで、このような二つの性質の異なる光フィルタを組み合わせた波長可変レーザにおいて発振波長を所望の値に制御するには、(1)波長可変フィルタ12Aの透過中心波長を光フィルタ12Bの複数ある透過波長のうち、所望の波長に合わせる操作と、(2)位相制御手段により光共振器縦モードを光フィルタ12Bの透過中心波長に正しく合わせる操作とが必要になる。
前記(1),(2)の制御を実行しようとする場合、レーザからの光出力をモニタし、これが最大になるようにフィードバック制御を行うことが考えられる。これは、前記(1),(2)の制御で最適に波長が制御できた状態では各フィルタにより生じる損失が最小になり、レーザからの光出力が最大になることを利用している。
しかし、(1)の波長可変フィルタ12Aの制御を行った場合、一般に光共振器11中における縦モードの位置も同時に移動してしまう。例えば、図1の波長可変レーザ10において波長可変フィルタ12AとしてAOTFを用いた場合、AOTFでは、波長制御のために印加するRF信号の強度が変化されると、素子の温度が変化するため屈折率の変化が起こり、位相の変化が起こってしまう。また非特許文献1に記載されている波長可変レーザでは、波長可変フィルタ12Aとして半導体導波路に電流を注入することによって透過波長を変化させる波長可変フィルタを用いるが、この波長可変フィルタも電流注入によって屈折率の変化を引き起こし、位相の変化が生じてしまう。
このような場合、レーザからの光出力は、波長可変フィルタ12Aの透過中心波長の変化のだけでなく、位相の変化による影響をも被ってしまう。したがって、波長可変レーザから出力される光出力をモニタするだけでは波長可変フィルタ12Aの波長の制御((1)の制御)を、位相の制御((2)の制御)と切り離して独立に行うのは困難である。(1)、(2)の制御が独立でない場合、これらの制御を交互に行って最適値に合わせこむといった複雑な制御が必要となるため、図3の構成では波長制御に時間がかかるなどの問題が発生し、高速での波長可変動作が不可能になると考えられる。
また波長可変フィルタ12AとしてAOTFを用いる場合、AOTFに起因して発生するビート雑音の強度をモニタすることによって位相の変化による影響を抑制し、AOTFの選択波長を制御する方法が提案されているが、この方法ではビート雑音の周波数成分を抽出するフィルタが必要であり費用が増大する。
(2)の位相制御に関しては、例えば共振器を構成する反射鏡自体を移動させる方法が考えられる。反射鏡を移動させることで共振器長自体を変化させれば、位相、すなわち縦モーのド位置を変化させることができる(特許文献8)。また共振器内に別途、位相制御用の素子として、電気光学効果を有するバルク結晶を配置する方法もある(特許文献9)。また、例えば波長可変フィルタに位相制御用の領域を設ける方法もあり、例えば特許文献5に記載の波長可変レーザでは、波長可変フィルタとして導波路型のAOTFを用いているが、このAOTFに電圧を印加することによって屈折率が変化する導波路を集積して位相制御を実現している。
しかし、これらの方法は、以下の問題点を有する。
共振器を構成する反射鏡を移動させることにより位相制御を行う場合には、反射鏡を数百ナノメートル以下の精度で安定に移動させる必要があるが、このような制御は困難である。
また共振器内に別途位相制御手段を配置する方法は、部品点数が増加し、費用が増大する。また共振器長が長くなり、その結果縦モード間隔が減少するため、単一縦モード制御が困難になる。
さらに導波路型のAOTFに電界印加型の位相制御用導波路を用いた場合、一定の位相を維持するのに必要な電界が時間と共に増加していくDCドリフトと呼ばれる現象が生じ、これを考慮して波長制御を行うためには、例えば電圧と温度を同時に制御する必要があり、制御が複雑になる。また縦モード間隔が狭くなるため、単一縦モード発振をさせるのが困難になる。
そこで本発明は上記の問題点を解決した、新規で有用な波長可変レーザを提供することを概括的課題とする。
本発明のより具体的な課題は、簡単な構成で容易かつ速やかに、所望の波長に同調可能な波長可変レーザを提供することにある。
本発明の他の課題は、上述の波長可変レーザにおいて、安定かつ単純な位相制御を実現する手段を提供することにある。
本発明は上記の課題を、光共振器と、前記光共振器中に設けられ、入射光から所望の波長の選択光を選択する、波長が可変な第1の光フィルタと、前記光共振器中に設けられ、複数の特性波長よりなるくし型特性を有する第2の光フィルタと、前記光共振器中に設けられた利得媒質とを含み、前記第2の光フィルタの前記複数の特性波長のうち、前記第1の光フィルタで選択した一つの波長で発振する波長可変レーザにおいて、前記波長可変レーザは、さらに前記光共振器中に、光位相を制御する位相制御手段と、前記第1の光フィルタからの選択光と前記第1の光フィルタにより選択されなかった非選択光とを分離する光分離手段とを有し、前記波長可変レーザは、さらに前記波長可変レーザからの光出力をモニタする第1の光検出器と、前記分離手段により分離された前記第1の光フィルタの非選択光をモニタする第2の光検出器と、前記第1の光フィルタの選択波長および前記位相制御手段を制御する制御系とを有し、前記制御系は、第1の光検出器と第2の光検出器からの信号の比を最大にするように、前記第1の光フィルタの選択波長を制御することを特徴とする波長可変レーザにより、解決する。
本発明によれば、光共振器中に利得媒質と波長が可変な第1の光フィルタと複数の特性波長を有する第2の光フィルタとを備えた波長可変レーザにおいて、波長可変な第1の光フィルタにより選択された選択光と選択されなかった非選択光とを分離し、レーザの光出力強度と非選択請求項の強度を別々の光検出器により検出し、さらに前記制御系により前記波長可変フィルタの選択波長を、前記レーザ光出力と非選択光の強度比が最大となるように設定することにより、前記第1の光フィルタの波長選択特性を、前記第2の光フィルタの特性波長の一つに同調させることができる。
また本発明によれば、位相制御領域を半導体基板上に形成される利得領域に集積化することにより、所望の位相制御を行う際に反射鏡などを移動させる必要がなく、安定な制御が可能になる。さらに別途位相制御用素子を追加する必要がなく、部品点数が増えることもない。また波長可変フィルタとしてAOTFを用いた場合に、AOTFが形成される誘電体基板上に位相制御領域を集積化した場合に生じるようなDCドリフトの問題が解消され、単純な制御が可能になる。
さらに本発明は上記の課題を、基板と、前記基板上に、光軸方向に延在するように形成された第1の光導波路と、前記第1の光導波路上に、前記第1の光導波路に沿って、前記第1の光導波路に光学的に結合して形成された第2の光導波路と、前記基板上に形成され、前記第2の光導波路の一端に集積化して形成された活性層と、前記活性層に駆動電流を注入する第1の電極とを備えた半導体光増幅器と、前記基板上に形成され、前記第2の光導波路の他端に集積化して形成された活性層と、前記活性層に駆動電界を印加する第2の電極とを備えた第1のフォトディテクタと、前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に沿って所定の周期で形成された第1の回折格子と、前記第1の回折格子部の導波路にキャリアを注入する第3の電極とを備えた波長可変フィルタと、前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に沿って周期的にピッチが変調された第2の回折格子を含み、複数の特性波長を含むくし型特性を有するくし型光フィルタと、前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に屈折率変化を誘起する第4の電極を備えた位相制御領域と、前記第1の光導波路から出力されるレーザ光の強度を検出する第2のフォトディテクタと、前記波長可変フィルタの選択波長および前記位相制御領域を制御する制御系とを含み、前記制御系は、前記第1のフォトディテクタの出力と前記1のフォトディテクタの出力との比が最大になるように前記波長可変フィルタを制御することを特徴とする波長可変レーザにより、解決する。
本発明によれば、波長可変レーザを小型に、かつ高い信頼性で形成することが可能になる。
本発明によれば、図1の基本構成を有する波長可変レーザ10において、レーザ10からの光出力と波長可変フィルタ(第1の光フィルタ)12Aからの非選択光の強度比をもとに、前記波長可変フィルタ12Aの選択波長を制御することにより、このような選択波長制御を行う際に同時に生じてしまう共振器縦モード位置(図2参照)のシフトの制御に対する影響を抑制することが可能になる。その際、本発明では波長可変フィルタの選択波長の制御を、縦モード位置の制御(位相制御)とは独立に行うことができる。
以下、本発明の原理を説明する。
図1を参照するに、波長可変レーザ10がレーザ発振している場合、前記波長可変フィルタ12Aにはレーザ発振波長の光が入射する。
前記波長可変フィルタ12Aは選択波長とそれ以外の波長の光を分離するが、レーザ発振波長と波長可変フィルタ12Aの透過中心波長が一致している場合には、図4(A),(B)に示すように選択光側にほぼ全ての光エネルギが集中し、非選択光側にはほとんど伝播しない。一方、前記波長可変フィルタ12Aの透過中心波長とレーザ発振波長がずれるにしたがって選択光側に伝播する光の強度が減少し、逆に非選択光側に伝播する光の強度が増加する。
すなわち、図5(A)に示すように選択光側の光強度と非選択光側の光強度比を求めた場合、前記比の値は波長可変フィルタ12Aの透過中心波長と発振波長とがずれるにしたがって小さくなる。この比の値は、波長可変フィルタと発振波長の位置関係にのみ依存し、波長可変フィルタへの入射光の強度(すなわち、レーザの光出力)には依存しない。したかって、この比を使うことにより、例えば光共振器11の縦モード位置の変化によるレーザ光出力とは独立に、波長可変フィルタ12Aの選択波長を最適に制御することが可能になる。
また、この比において、分子となる選択光の光出力は、発振波長と波長可変フィルタ12Aの透過中心波長が一致している場合に大きくなり、分母となる非選択光の光出力は逆に一致している場合に小さくなるため、単純に光出力の変化を見るよりも変化の度合いが強調される。従って、図5(A)の比を使うことにより、より明瞭に波長可変フィルタの選択波長の変化による影響を精度よくモニタすることが可能になる。
ところで波長可変フィルタ12Aで選択された選択光側の光はレーザ発振に使用されるので、この強度を直接モニタするのは困難である。そこで、本発明では波長選択フィルタ12Aの選択光の強度を使うかわりに、図5(B)に示すようにレーザの光出力それ自体を使う。レーザ光の光出力は、図6に示すように波長可変フィルタ12Aの選択光の光強度、言い換えればレーザ共振器11内の光強度と同じ傾向で変化するため、これと非選択光側の光強度の比をとれば、選択光と非選択光の光強度の比をとるのと同じ効果が得られる。したがって、レーザ10の光出力と非選択光の光強度の比を検出し、検出結果に基づいて波長可変フィルタ12Aの透過中心波長の制御を行えば、光共振器11内において生じる光位相の変化とは独立に制御を行えるため、単純な制御が可能になる。
本発明では、光出力のみをモニタした場合と比較して、非選択光の強度をモニタする光検出器を追加するだけでよいので、比較的安価で実現することが可能である。
さらに本発明では、前記波長選択フィルタ12Aの最適化の後、前記位相制御手段を、前記波長可変レーザ10の出力が最大になるように最適化することにより、図2で説明した共振器縦モード位置をレーザ発振波長に一致させることが可能になる。その際、先にも説明したように、本発明では前記位相制御手段の最適化を、前記波長選択フィルタ12Aの最適化と別に、独立して行うことが可能である。
本発明によれば、光共振器中に利得媒質と波長が可変な第1の光フィルタと複数の特性波長を有する第2の光フィルタとを備えた波長可変レーザにおいて、波長が可変な第1の光フィルタにより選択された選択光と選択されなかった非選択光とを分離し、レーザの光出力と非選択光の強度を別々の光検出器により検出し、さらに前記制御系により前記波長可変フィルタの選択波長を、前記光出力と非選択光の強度比が最大となるように設定することにより、前記第1の光フィルタの通過中心波長を、前記第2の光フィルタの特性波長の一つに同調させることができる。
また本発明によれば、波長可変レーザの全体を通常の半導体基板上に集積化することが可能になり、波長可変レーザを小型に、かつ高い信頼性で形成することが可能になる。
[第1実施例]
図7は、本発明第1実施例による波長可変レーザ20の概略的構成を、図8は図7の波長可変レーザ20の原理を示す。
図7を参照するに、波長可変レーザ20は一対のミラー21A,21Bよりなり前記光共振器11に対応する光共振器21を含み、前記光共振器21中には前記波長可変フィルタ12Aに対応する波長可変フィルタ22Aと、前記光フィルタ12Bに対応するエタロンなどのくし型特性を有する光フィルタ22Bと、前記利得媒質12Cに対応し誘導放出を生じる利得媒質22Cとを含み、さらに前記ミラー21Bより出射するレーザビームの強度を検出する第1の光検出器23Aが設けられている。
さらに図7の波長可変レーザ20では前記光共振器21中に前記波長可変フィルタ22Aの選択光を透過し非選択光を分離する分離手段22Dが設けられており、さらに前記分離手段22Dで分離された非選択光を検出するために、第2の光検出器23Bが設けられている。また前記利得媒質12Cに隣接して、前記光共振器22中における光位相を制御する位相制御手段22Eが設けられている。
さらに前記波長可変レーザ20では前記光検出器23Aおよび23Bの出力に基づいて前記波長可変フィルタ22Aおよび位相制御手段22Eを別々に制御する制御系24が設けられている。
図8は前記制御系24による波長可変フィルタ22Aの制御動作の原理を示す。
図8を参照するに分離手段22Dにより選択され光検出器23Aにより検出された選択光の光強度は、前記波長可変フィルタ22Aの透過中心波長が前記レーザ20の発振波長に一致する場合に先にも説明したように最大となり、ずれるにつれて減少する。一方、前記分離手段22Dにより分離され光検出器23Bにより検出された非選択光の光強度は、前記波長可変フィルタ22Aの透過中心波長が前記レーザ20の発振波長に一致する場合に最小となり、ずれるにつれて増大する。
そこで前記制御系24により、前記光検出器23Aにより検出されたレーザ光(選択光の強度P1に比例)と前記光検出器23Bにより検出された非選択光の強度Pとの比(P1/P2)が最大になるように、前記波長可変フィルタ22Aの透過波長帯域を設定することにより、前記波長可変フィルタ22Aの透過中心波長をレーザ20の発振波長に一致させることが可能になる。
このように波長可変フィルタ22Aの透過帯域を設定した場合、波長可変フィルタ22Aの屈折率が変化するなどの要因により、前記光共振器22中における有効光路長が変化し、光共振器22中の縦モード位置、すなわち前記レーザ発振波長が、前記くし型フィルタ22Bの該当する帯域の中心波長に対してずれる場合があるが、本実施例ではこのような波長可変フィルタ22Aの最適化の後、前記光検出器23Aの出力が最大になるように前記位相制御手段22Eを前記制御系24を介して駆動することにより、前記縦モード位置を前記くし型フィルタの透過中心波長に一致させることが可能になる。
図9は、前記制御系24の動作を示すフローチャートである。
図9を参照するに、最初にステップS1において前記比P1/P2が最大になるように、換言すると比P2/P1が最小になるように、前記波長可変フィルタ22Aの透過波長帯域が設定され、次いでステップS2において前記光出力P1が最大になるように前記位相制御手段22Eを制御する。
このように本発明ではステップS1とステップS2とを独立に実行することができるため、ステップS1とステップS2とを交互に繰り返しながら徐々に最適点を探索する必要はなく、レーザ発振波長を高速に所望の波長に同調させることが可能になる。

[第2実施例]
図10は、本発明第2の実施例による波長可変レーザ40の構成を示す。
図10を参照するに、波長可変レーザ40は前記波長可変フィルタ22Aとして、LiNbO3などの強誘電体基板40A上に形成された音響光学波長可変フィルタ(AOTF)42Aを、前記複数の透過波長を持つくし型光フィルタ22Bとして透過波長が100GHz間隔のITUグリッドに適合したファブリ=ペロ(FP)エタロン42Bを、また利得媒質22Cとして半導体光増幅器(SOA)42Cを用いており、前記半導体光増幅器42Cは前記AOTF42Aの一端に結合されている。また前記FPエタロン42Bは前記AOTF42Aの他端にコリメートレンズ42bを介して光学的に結合されており、前記エタロン42Bの外側には、例えば1.55μm帯域で高い反射率を有する全反射ミラー41Aが設けられている。
前記エタロン42Bは前記ミラー41Aとレンズ41bとの間に光軸に対して斜めに配設されており、透過波長に対応する波長を有する光ビームは透過するが、それ以外の光ビームは斜めに、すなわち光学系の外へと反射する。前記AOTF42Aとしては、例えば1520〜1620nmの範囲で波長可変が可能な素子を用いることができる。
さらに前記半導体光増幅器42Cの、前記AOTF42Aから遠い側の端部には半透明ミラー41Bが形成されており、前記ミラー41Aと41Bとは間に前記光共振器21に対応する光共振器41を形成する。
前記AOTF42Aは、前記基板40A上にその長手方向上中央部で交差するように形成された第1および第2の光導波路42a1,42a2を含み、前記ミラー41Aで反射されエタロン42Bにより選択された光ビームは前記コリメートレンズ42bを介して前記光導波路42a1に注入される。なお、前記AOTF42Aの両端面には無反射コーティングが施されている。
前記光導波路42a1に注入された光ビームが前記基板40A上に形成された偏光ビームスプリッタ(PBS)42p1を通過する際に、前記光ビーム中のTEモード成分が選択され、選択されたTEモード成分はさらに前記光導波路42a1に沿って、前記基板40A中に弾性表面波(SAW)を伝搬させるSAWガイド42S1、およびくし型のSAW電極42cb1が形成された領域を順次通過する。その際に、前記TEモードの光ビームは前記SAWガイド42S1に伝搬するSAWと相互作用し、前記SAWに共鳴する所望の波長の光ビーム成分が、選択的にTMモードに変換される。
前記光導波路42a1と42a2との交点には偏光ビームスプリッタ42p3が形成されており、前記TMモードに変換された光ビーム成分は前記偏光ビームスプリッタ42p3において、前記光導波路42a1から光導波路42a2へと分離される。一方、前記SAWとの相互作用で選択されなかった光ビーム成分はTEモードのまま、前記光導波路42a1に連続する光導波路42b1中を導波される。
前記光導波路42a2へと分離されたTMモードの光ビーム成分は、前記光導波路42a2に沿って前記SAWガイド42S2直下の領域を通過した後、TEモードに戻される。また前記SAWガイド42S1によりTMモードに変換され前記光導波路42a2に分離された光ビーム成分は前記SAWガイド42S1直下を通過する際に、前記電極42Cb1に印加されている高周波信号の周波数分だけドップラーシフトを受けるが、このようなTMモード光ビームを、同じ高周波信号により駆動されているSAWガイド42S2の直下を通すことにより、このドップラーシフトが打ち消される。
このようにしてTEモードに戻され、また当初の周波数に戻された選択光ビーム成分はさらに偏光ビームスプリッタ42p2を通って半導体光増幅器42Cに入射し、光増幅を受けると同時に光共振器41の一部を構成する半透明ミラー41Bにより反射される。
前記ミラー41Bにより反射された光ビームは前記光増幅器42Cでさらに増幅された後、前記光導波路42a2を逆向きの経路で進行し、前記偏光ビームスプリッタ42p2によりTEモードの光ビームが分離された後、前記SAWガイド42S2において所望の波長の成分が選択的にTMモードに変換される。
このようにしてTMモードに変換された光ビーム成分は前記偏光ビームスプリッタ42p3において前記光導波路42a1へと移行し、前記SAWガイド42S1によりTEモードに変換された後、偏光ビームスプリッタ42p1,コリメートレンズ42bおよびエタロン42Bを通過した後、ミラー41Aにより前記光導波路42a1へと反射される。一方、前記光導波路42a1へと移行しなかった非選択光は、前記光導波路42a2に連続する光導波路42b2中を導波される。
このように、図10のAOTF40では、前記SAWガイド電極42S1および42S2を高周波信号により駆動することにより、所望の波長の選択光を取り出すことが可能であり、また非選択光を前記光導波路42a1から光導波路42b1へと、あるいは光導波路42a2から42b2へと取り出すことが可能になる。
そこで図10の構成では、前記半導体光増幅器42Cから半透明ミラー41Bを介して出力される光ビーム強度を検出するために光検出器43Aを設け、さらに前記基板40A上、前記ミラー41Aの側の端面に、前記光導波路42b2を介して導波される非選択光を検出するために、光検出器43Bを設けている。
そこで、前記光検出器43Aの出力と光検出器43Bの出力とを使い、図7で説明したのと同様な制御系24を使って図9で説明した制御を前記AOTF40、特にSAWガイド電極42Cb1,42Cb2を駆動する高周波電源RFに対して行うことにより、先の実施例で説明したように、前記AOTF40の透過帯域の中心波長を前記レーザ40の発振波長、従ってエタロン42Bの対応する透過波長に正確に一致させることができる。
ところで図10の構成の波長可変レーザ40では、波長の選択を前記SAW電極42S1,42S2,およびSAWガイド電極42Cb1,42Cb2を駆動する高周波信号により実現しており、従って選択波長を変化させると温度変化などにより、光共振器41の実効的な光路長が変化してしまう場合がある。
このような光路長の変化を補償するためには、光共振器41中に前記光位相補償手段22Eに対応する光位相補償部を設ける必要がある。しかし、このような光位相補償部を、前記AOTF40を構成するLiNbO3などの強誘電性基板40A上に形成しようとすると、LiNbO3基板上に電極を形成し、これに電圧印加を行うことにより所望の光位相補償を行うことになるが、このような構成では電圧印加に伴ってLiNbO3基板を構成する結晶中の不純物や欠陥が移動し、抵抗値が変化することに起因して、所望の位相補償を行うのに必要な直流電圧が時間と共に変化する直流ドリフトの現象が生じてしまう。
このため、本実施例ではこのような光位相補償部をAOTF40上に形成せず、半導体光増幅器42Cに集積化して形成する。
図11は、前記半導体光増幅器42Cの構成を示す平面図、図12は前記半導体光増幅器42Cの構成を示す断面図である。
図11,12を参照するに、半導体光増幅器42Cは一端に前記半透明ミラー41Bを、他端に反射防止膜41ARを形成されたn型InP基板51上に構成されており、前記InP基板51は前記LiNbO3基板40Aにバットジョイントされている。
前記InP基板51上には、前記ミラー41Bが形成された端面から反射防止膜41ARが形成された端面へと光導波路51Aが形成されており、前記光導波路51Aのうち、前記ミラー41Bに近い側には1530〜1640nmの範囲の波長域で利得を有するように設計されたInGaAsP/InP多重量子井戸構造を有する活性層52Aが利得領域として形成されている。また前記導波路51Aのうち、前記反射防止膜41ARに近い側には、InGaAsPバルク層よりなる導波路層52Bが、前記位相補償領域として集積されている。
さらに前記活性層52A上には前記光導波路層52Aおよび導波路層52Bを覆うようにp型InPよりなるクラッド層53が形成されており、前記クラッド層53上には前記活性層52Aに対応して、半導体光増幅器42Cの駆動電極55Aが、p型InGaAsPコンタクト層54Aを介して形成されている。また前記導波路層52Bに対応して、位相補償部を構成する制御電極55Bが、p型InGaAsPコンタクト層54Bを介して形成されている。
図示の例では前記駆動電極55Aおよび制御電極55Bはいずれも順方向にバイアスされており、前記活性層52Aでは誘導放出により、1.55μm帯域での光増幅およびレーザ発振が生じる。
一方、前記光導波路層52Bは例えば1.3μm帯域の、より短波長側のハンドギャップ波長を有しており、従って1.55μm帯域の光ビームが入射しても誘導放出による光増幅は実質的に生じない。一方、前記制御電極55Bは先にも述べたように順方向バイアスされているため前記光導波路層52B中には注入されたキャリアの蓄積が生じており、これに伴って屈折率が変化する。その結果、図11,12の構成により、前記制御電極55Bを介して電流注入を行うことにより、光導波路51Aの実効的な光路長を変調することができる。
なお、図11,12の構成において前記利得領域と位相補償領域の順序は逆転させてもよい。

[第3実施例]
図13は、本発明の第3実施例による、図10の波長可変レーザ40において半導体光増幅器42Cに代わりに使われる、位相補償部を集積化した半導体光増幅器62Cの構成を示す。ただし図13中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図13を参照するに、本実施例では前記制御電極55Bに逆バイアス電圧が印加され、また前記光導波層52Bの代わりに1.1μm帯域のバンドギャップ波長を有するMQW層62Bが光導波層として形成される。
かかる構成では、前記制御電極55Bに逆バイアス電圧を印加することにより、前記光導波層62B中に量子閉じ込めシュタルク効果(QCSE)による屈折率変化を誘起し、これにより前記光導波路51Aの実効光路長を変化させる。

[第4実施例]
図14(A),(B)は、本発明第4実施例による、図10の波長可変レーザ40において半導体光増幅器42Cに代わりに使われる、位相補償部を集積化した半導体光増幅器72Cの構成を示す。ただし図14(A),(B)中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図14(A),(B)を参照するに、本実施例では前記位相補償領域において電極55Bの代わりに薄膜ヒータ75Bを形成し、前記薄膜ヒータ75Bを駆動することで前記位相補償領域の温度、従って屈折率を制御し、これにより、前記光導波路51Aの実効的な光路長を変化させる。その際、前記薄膜ヒータ75Bと駆動電極55Aとの間の距離を例えば500μm程度あるいはそれ以上に設定しておくことにより、位相補償制御の際の温度変化により利得領域での光増幅動作が影響される問題は回避される。
本実施例においても、駆動電極55Aが形成される利得領域と薄膜ヒータ75Bが形成される位相補償領域の順序は反転させることが可能である。

[第5実施例]
図15は、本発明の第5実施例による波長可変レーザ100Aの構成を示す。
本実施例においては、AOTF42の構成および非選択光をモニタする第2の光検出器43B以外は第2の実施例と同様である。従って図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
本実施例では前記AOTF42において、非選択光が伝搬する導波路42b2が基板端面に対して斜めになるように構成されている。この場合、図15に示すように前記非選択光は前記基板端面において選択光とは異なる角度に出射されるため、両者を容易に分離することができる。さらに前記非選択光の出射方向に非選択光をモニタする第2の光検出器43Bを配置することにより、前記第2実施例と同様にレーザの光出力と非選択光の強度比をもとに、前記AOTF42の選択波長を制御することが可能になる。

[第6実施例]
図16に本発明第6実施例による波長可変レーザ100Bの構成を示す。
本実施例においても、前記AOTF42の構成および非選択光をモニタする第2の光検出器43以外は、前記第2実施例あるいは第6実施例と同様である。従って図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
本実施例では前記AOTF42の非選択光が伝搬する導波路42b2に対して、基板40Aの出射側端面を斜めに切断する。この場合、図16に示すように前記光導波路42b2中を導波される非選択光は、選択光とは異なる角度に出射され、選択光と非選択光とを容易に分離することができる。また前記非選択光が出射する方向に前記非選択光をモニタする第2の光検出器43Bを配置することにより、前記第2実施例と同様にレーザの光出力と非選択光の強度比をもとに、前記AOTFの選択波長を制御することができる。

[第7実施例]
図17は本発明の第7実施例による波長可変レーザ100Cの構成を示す。ただし図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図17を参照するに、本実施例ではレーザ共振器は半導体光増幅器42Cの片側端面に施された反射膜41Bと反射型波長可変フィルタ80との間に形成される。
前記反射型波長可変フィルタ80は特定の波長の光を反射し他の波長の光を透過する特性を有し、従って本実施例では反射光が選択光となり、透過光が非選択光となる。
前記第1実施例〜第4実施例の場合と同様に半導体光増幅器42Cには位相制御用の導波路が集積化されている。また前記半導体光増幅器42Cと反射型波長可変フィルタ80との間にはレンズ42bおよびエタロン42Bが配置されている。さらに前記レーザ光の出射側に第1の光検出器43Aを配置し、レーザ光出力をモニタする。また前記反射型波長可変フィルタ80の透過光、すなわち非選択光をモニタするように、第2の光検出器42Bを配置する。
本実施例においても、前記反射型波長可変フィルタ80の選択波長を第1の光検出器43Aと第2の光検出器43Bの検出光出力比が最大になるようにフィードバック制御を行うことにより、前記第1実施例〜第4実施例で説明したのと同様に、波長可変フィルタの選択波長を制御することが可能である。

[第8実施例]
図18は、本発明の第8実施例による波長可変レーザ80の構成を示す。ただし図18は前記波長可変レーザ80の光軸方向に沿った断面図を示す。
図18を参照するに、本実施例による波長可変レーザ80はn型InP基板81上に構成されており、前記基板81上には光軸方向に、利得領域80AとGAC(grating-assisted coupler)領域80Bと位相制御領域80CとSSG(superstructure grating)領域80DとPD(photodiode)領域80Eとが順次形成されている。本実施例では、前記GAC領域80Bが、広範囲で波長可変動作が可能な波長可変フィルタとして作用し、一方、SSG領域80Dが周期的かつ縦モードに対して十分狭いフィルタ特性を有する光フィルタとして作用する。すなわち本実施例による波長可変レーザ80では、SSG領域80Dにおいて生じる複数ある反射波長ピークの中のひとつを、GAC領域80Bを使うことにより選択し、所望の波長でのレーザ発振を実現する。前記領域80A〜80Eの光軸方向の長さは、例えば400μm,500μm,150μm,900μm,100μmにそれぞれ設定することができる。
図18の断面図よりわかるように、本実施例では前記n型InP基板81上にn型InP下部クラッド層82を介して1.38μmのPL波長を有する厚さが0.34μmのn型InGaAsP光導波路層83が積層され、前記光導波路層83上には1.14μmのPL波長を有し厚さが0.20μmの非ドープ(i型)InGaAsP光導波路層85とが、厚さが0.90μmのn型InP中間層84を介して積層されている。さらに前記光導波路層85上には厚さが3.5μmのp型InPクラッド層86が積層され、前記クラッド層87上には、前記領域80A〜80Eに対応して、電極88A〜88Eが、それぞれのコンタクト層(p型nGaAsP層、図示せず)を介して形成されている。
前記利得領域80Aでは光導波路層85が、厚さが0.2μmでPL波長が1.60μmのInGaAsPMQW構造を有する活性層85Aに置き換えられており、また前記PD領域80Eでは前記光導波路層85が同様なMQW構造を有する光検出層85Eにより置き換えられている。図18の構造において光導波路83,85を構成するInGaAsP層は、InP基板81に対して格子整合するような組成を有するのに対し、前記利得領域80AあるいはPD領域80EにおいてMQW構造を形成するInGaAsP層としては、InP基板81に対して引っ張りひずみあるいは圧縮ひずみを蓄積するような組成を有するものを使うことができる。そこで前記利得領域80Aにおいて前記電極80Aを介して駆動電流を注入することにより、前記MQW活性層において、1.53〜1.61μmの波長範囲において光利得を発生させることができる。
また前記PD領域80Eにおいて前記電極88Eに逆バイアス電圧を印加することにより、前記光導波路85中を導波される光を検出することが可能になる。
また図85の構成では、前記下部クラッド層82中には前記GAC領域80Bに対応して、厚さが0.05μmでPL波長が1.38μmのInGaAsP領域が光軸方向に周期的に形成されており、回折格子80bが形成されている。また前記クラッド層82中には前記SSG領域80Dに対応して、同様な回折格子80dが形成されている。
このうち、前記GAC領域80Bを特徴づける回折格子80bは例えば15μmの周期を有し、前記光導波路層85中を導波される1.55μm付近の特定の波長の光が前記光導波路層83に移行するように設計されている。そこで前記GAC領域80Bに前記電極88Bから電流注入を行うことにより、前記光導波路層85と光導波路層83との間の等価屈折率差を変化させることが可能で、これにより、前記光導波路層85から光導波路層83へと移行する光の波長を1.53〜1.61μmの範囲で制御することが可能となっている。
一方、前記SSG領域80に形成される回折格子80dは約0.24μmの周期で形成されているが、前記回折格子の周期が光軸方向に35μmの範囲で変調されており、その結果、1.53〜1.61μmの波長範囲において、先に説明したエタロンの場合と同様な、くし型の反射特性を持つ。前記SSG領域80においても、前記電極80Dから前記回折格子80dを含む領域に電流注入を行うことにより、前記くし型多重反射波長を、10数ナノメートルの範囲でシフトさせることができる。
なお、図18の領域80においては、前記回折格子80dを、光軸方向に部分的に周期的に配置した、くし型の多重反射ピークを有するSG(sampled grating)型分布反射鏡を使うことも可能である。
さらに前記位相制御領域80Cにおいては前記電極88Cを介して電流注入を行うことにより、あるいは電界印加を行うことにより、前記光導波路層83および85における屈折率を変化させ、位相を制御することが可能である。
さらに図18の構成では通常のレーザダイオードと同様に、前記InP基板81上に形成された積層構造中に、図示は省略するが幅が約1.6μmの導波構造が、典型的にはドライエッチングを使ったメサエッチングプロセスにより、前記光軸方向に延在するように形成されている。
以下に、図18の波長可変レーザの動作原理を説明する。
図18を参照するに、利得領域80Aの上側導波路層、すなわちMQW活性層85Aで発生した光は、前記上側導波路80A中を導波されて前記GAC領域88Bに入射する。
一方、前記GAC領域88Bでは、前記電極88Bから注入される電流値に対応した所定の波長の光が前記下側導波路層83へと移行し、一方、それ以外の波長の光はそのまま上側導波路層85中を導波される。その結果、前記下側導波路層83が、選択光が伝播する導波路として作用し、上側導波路層85が、非選択光が伝播する導波路として作用する。
前記下側導波路層83に移った選択光は、前記SSG領域80Dのくし型の反射ピークと波長が一致している場合、前記SSG領域88Dの回折格子により反射される。このようにして反射された光は前記GAC領域80Bに戻り、さらに前記下側導波路層83から上側導波路層85に移って、再び前記利得領域85のMQW活性層85Aに戻る。これにより、前記SSG領域の特性波長ないし反射波長において、所望のレーザ発振が生じる。
一方、前記GAC領域80Bから上側導波路層85を導波される非選択光は前記位相制御領域80Cを通ってSSG領域80Dに入射するが、前記SSG領域80Dでは非選択光が伝搬する上側導波路槽85に伝搬する光は、その光分布が回折格子にかからないため反射されることがなく、このため前記非選択光は前記光導波路層85中をそのまま伝播し、PD領域80Eに入射し、検出される。
このように図18の波長可変レーザにおいて、前記GAC領域80Bにおける透過波長が前記SSG領域80Dの所望の反射ピーク波長、すなわち発振波長、と一致している場合には、前記利得領域80Aから上側光導波路層85を介してGAC領域80Bに入射した光は、そのほぼ全てが前記下側光導波路層83に移動するのに対し、前記GAC領域80B波長が発振波長からずれるにしたがって、前記下側光導波路層83に移行する光エネルギは減少し、前記上側光導波路層85を伝搬する光エネルギ成分が増大する。
本実施例においては、図18の左側端面において上側光導波路層85から出射される光がレーザの光出力になる。このレーザの光出力P1と前記GAC領域80Bで選択されずに前記上側光導波路85を伝搬してPD部80Eに入射する非選択光の光強度P2との比P1/P2をモニタして前記GAC領域80Bの透過波長の制御を行うことにより、前記実施例1あるいは実施例2で説明したのと同じ制御が可能である。
前記上側光導波路層85中の光強度P1はPD領域80Eにおいて電気信号に変換され、モニタされる。先の実施例でも説明したが、この比P1/P2ではGAC領域80Bの選択中心波長の変化による光出力の変化が強調され、位相変化による強度変化の効果を相対的に小さくすることができ、GAC領域80Bによる選択波長の最適化を、前記位相制御領域80Cにおける位相制御に対して独立に行うことが可能になる。
以上、本発明を好ましい実施例について説明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1) 光共振器と、前記光共振器中に設けられ、入射光から所望の波長の選択光を選択する、波長が可変な第1の光フィルタと、前記光共振器中に設けられ、複数の特性波長よりなるくし型特性を有する第2の光フィルタと、前記光共振器中に設けられた利得媒質とを含み、前記第2の光フィルタの前記複数の特性波長のうち、前記第1の光フィルタで選択した一つの波長で発振する波長可変レーザにおいて、
前記波長可変レーザは、さらに前記光共振器中に光位相を制御する位相制御手段と、前記第1の光フィルタからの選択光と前記第1の光フィルタにより選択されなかった非選択光とを分離する光分離手段とを有し、
前記波長可変レーザは、さらに前記波長可変レーザからの光出力をモニタする第1の光検出器と、
前記分離手段により分離された前記第1の光フィルタの非選択光をモニタする第2の光検出器と、
前記第1の光フィルタの選択波長および前記位相制御手段を制御する制御系とを有し、
前記制御系は、第1の光検出器と第2の光検出器からの信号の比を最大にするように、前記第1の光フィルタの選択波長を制御することを特徴とする波長可変レーザ。
(付記2) 前記制御系は、前記第1の光フィルタとは独立に、前記波長可変レーザの出力が最大になるように前記位相制御手段を制御することを特徴とする付記1記載の波長可変レーザ。
(付記3) 前記第1の光フィルタは、基板上に設けた電極にRF信号を印加することにより光導波路に弾性表面波を発生させ、RF信号に対応した波長の光を前記選択光として第1の光導波路に選択的に出力し、それ以外の波長の光を前記非選択光として別の第2の光導波路に出力する音響光学波長可変フィルタよりなることを特徴とする付記1または2記載の波長可変レーザ。
(付記4) 前記第2の光検出器は、前記第2の光導波路の出射口に設けられていることを特徴とする付記3記載の波長可変レーザ。
(付記5) 前記第2の光フィルタは、エタロンよりなることを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記6) 前記第1の光フィルタは、半導体基板上において相互の積層された導波路と回折格子とを含み、前記入射光のうち前記回折格子の周期に対応した波長の光のみを前記選択光として選択的に一の光導波路から他の光導波路に移動させ、その他の波長の光は非選択光として元の伝播していた導波路にそのまま伝播させ、電流注入により選択する波長を変化させる波長可変フィルタよりなることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記7) 前記第2の光フィルタは、回折格子の周期を光軸方向に周期的に変調した分布反射鏡よりなることを特徴とする付記1〜6のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記8) 前記第1の光フィルタと、前記第2の光フィルタと、前記利得媒質と、前記位相制御手段とは、同一の基板上に集積されており、さらに前記基板上には前記選択光が伝搬する第1の光導波路と前記非選択光が伝搬する第2の光導波路が形成されており、前記第2の光検出器は、前記基板上に、前記第2の光導波路に結合して集積化されているフォトダイオードよりなることを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記9) 前記位相制御手段は、前記利得媒質に対して、その光軸上に集積化されていることを特徴とする付記1〜10のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記10) 前記利得制御手段は、前記利得媒質の光軸に整合した光導波路と、前記光導波路にキャリアを注入する電極とを備えたことを特徴とする付記9記載の波長可変レーザ。
(付記11) 前記利得制御手段は、前記利得媒質の光軸に整合した光導波路と、前記光導波路に電界を印加する電極とを備えたことを特徴とする付記9記載の波長可変レーザ。
(付記12) 前記利得制御手段は、前記利得媒質の光軸に整合した光導波路と、前記光導波路の温度を制御する温度制御手段とを備えたことを特徴とする付記9記載の波長可変レーザ。
(付記13) 前記第1の光フィルタは、基板上に形成された光導波路を含み前記選択光を一の導波路に伝搬させ、前記非選択光を他の導波路に伝搬させる波長可変フィルタよりなり、また前記第2の光検出器は、前記非選択光が伝搬する前記他の導波路の出射光を検出するように配置され、前記出射光をモニタすることを特徴とする付記1〜12のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記14) 前記第1の光フィルタは、前記選択光を反射し前記非選択光を透過する反射型波長可変フィルタよりなり、前記第2の光検出器は前記第1の光フィルタの透過光を検出するように配置され、前記透過光をモニタすることを特徴とする付記1〜12のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記15) 前記第2の光導波路は、前記基板の端面に対して斜めの角度で延在することを特徴とする付記3〜14のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記16) 前記第2の光導波路は前記第1の光導波路に平行に延在し、前記基板には、前記第2の光導波路に斜めに交差する端面が形成されていることを特徴とする付記3〜15のうち、いずれか一項記載の波長可変レーザ。
(付記17) 基板と、
前記基板上に、光軸方向に延在するように形成された第1の光導波路と、
前記第1の光導波路上に、前記第1の光導波路に沿って、前記第1の光導波路に光学的に結合して形成された第2の光導波路と、
前記基板上に形成され、前記第2の光導波路の一端に集積化して形成された活性層と、前記活性層に駆動電流を注入する第1の電極とを備えた半導体光増幅器と、
前記基板上に形成され、前記第2の光導波路の他端に集積化して形成された活性層と、前記活性層に駆動電界を印加する第2の電極とを備えた第1のフォトディテクタと、
前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に沿って所定の周期で形成された第1の回折格子と、前記第1の回折格子部の導波路にキャリアを注入する第3の電極とを備えた波長可変フィルタと、
前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に沿って周期的に変調されたピッチを有する第2の回折格子を含み、複数の特性波長を含むくし型特性を有するくし型光フィルタと、
前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に屈折率変化を誘起する第4の電極を備えた位相制御領域と、
前記第1の光導波路から出力されるレーザ光の強度を検出する第2のフォトディテクタと、
前記波長可変フィルタの選択波長および前記位相制御領域を制御する制御系とを含み、
前記制御系は、前記第1のフォトディテクタの出力と前記1のフォトディテクタの出力との比が最大になるように前記波長可変フィルタを制御することを特徴とする波長可変レーザ。
従来の波長可変レーザの構成を示す図である。 図1の波長可変レーザにおける縦モードと様々な光フィルタの特性を示す図である。 従来の別の波長可変レーザの構成を示す図である。 (A),(B)は、本発明の原理を説明する図である。 (A),(B)は、本発明の原理を説明する別の図である。 本発明の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の第1実施例による波長可変レーザの構成を示す図である。 図7の波長可変レーザの動作を説明する図である。 図7の波長可変レーザにおける波長可変動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施例による波長可変レーザの構成を示す図である。 図10の波長可変レーザで使われる位相制御領域が集積化された半導体光増幅器の構成を示す平面図である。 図10の波長可変レーザで使われる、位相制御領域が集積化された半導体光増幅器の構成を示す断面図である。 本発明第3実施例による、位相制御領域が集積化された半導体光増幅器の構成を示す断面図である。 本発明第4実施例による、位相制御領域が集積化された半導体光増幅器の構成を示す断面図である。 本発明第5実施例による波長可変レーザの構成を示す図である。 本発明の第6実施例による波長可変レーザの構成を示す図である。 本発明第7実施例による波長可変レーザの構成を示す図である。 本発明第8実施例による波長可変レーザの構成を示す図である。
符号の説明
10,20,40,80,100,100A,100B波長可変レーザ
11,22,41光共振器
11A,11B,21A,21B,41A,41Bミラー
12A,22A波長可変フィルタ
12B,42Bくし型光フィルタ
12C,42C利得媒質
13,23A,23B,43A,43B光検出器
14,24制御系
22D分離手段
40A強誘電体基板
40B基板斜辺
42a1,42a2,42b1,42b2,51A光導波路
41AR反射防止膜
42Bエタロン
42bコリメートレンズ
42C,62C,72C半導体光増幅器
42Cb1,42Cb2SAWガイド
42p1,42p2,42p3偏光ビームスプリッタ
52AMQW活性層
52B導波路層
54A,54Bコンタクト層
55A,55B電極
62BMQW層
75Bヒータ
80A利得領域
80BGAC領域
80b回折格子
80C位相制御領域
80DSSG領域
80d回折格子
80EPD領域
81半導体基板
82,86InPクラッド層
83,85光導波路層
84InP中間層
85A,85EMQW活性層
87InGaAsP層
88A〜88E電極
101反射防止膜

Claims (5)

  1. 光共振器と、前記光共振器中に設けられ、入射光から所望の波長の選択光を選択する、波長が可変な第1の光フィルタと、前記光共振器中に設けられ、複数の特性波長よりなるくし型特性を有する第2の光フィルタと、前記光共振器中に設けられた利得媒質とを含み、前記第2の光フィルタの前記複数の特性波長のうち、前記第1の光フィルタで選択した一つの波長で発振する波長可変レーザにおいて、
    前記波長可変レーザは、さらに前記光共振器中に、光位相を制御する位相制御手段と、前記第1の光フィルタからの選択光と前記第1の光フィルタにより選択されなかった非選択光とを分離する光分離手段とを有し、
    前記波長可変レーザは、さらに前記波長可変レーザからの光出力をモニタする第1の光検出器と、
    前記分離手段により分離された前記第1の光フィルタの非選択光をモニタする第2の光検出器と、
    前記第1の光フィルタの選択波長および前記位相制御手段を制御する制御系とを有し、
    前記制御系は、第1の光検出器と第2の光検出器からの信号の比を最大にするように、前記第1の光フィルタの選択波長を制御することを特徴とする波長可変レーザ。
  2. 前記位相制御手段は、前記利得媒質に対して、その光軸上に集積化されていることを特徴とする請求項1記載の波長可変レーザ。
  3. 前記第1の光フィルタは、基板上に形成された光導波路を含み前記選択光を一の導波路に伝搬させ、前記非選択光を他の導波路に伝搬させる波長可変フィルタよりなり、また前記第2の光検出器は、前記非選択光が伝搬する前記他の導波路の出射光を検出するように配置され、前記出射光をモニタすることを特徴とする請求項1または2記載の波長可変レーザ。
  4. 前記第1の光フィルタは、前記選択光を反射し前記非選択光を透過する反射型波長可変フィルタよりなり、前記第2の光検出器は前記第1の光フィルタの透過光を検出するように配置され、前記透過光をモニタすることを特徴とする請求項1または2記載の波長可変レーザ。
  5. 基板と、
    前記基板上に、光軸方向に延在するように形成された第1の光導波路と、
    前記第1の光導波路上に、前記第1の光導波路に沿って、前記第1の光導波路に光学的に結合して形成された第2の光導波路と、
    前記基板上に形成され、前記第2の光導波路の一端に集積化して形成された活性層と、前記活性層に駆動電流を注入する第1の電極とを備えた半導体光増幅器と、
    前記基板上に形成され、前記第2の光導波路の他端に集積化して形成された活性層と、前記活性層に駆動電界を印加する第2の電極とを備えた第1のフォトディテクタと、
    前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に沿って所定の周期で形成された第1の回折格子と、前記第1の回折格子部の導波路にキャリアを注入する第3の電極とを備えた波長可変フィルタと、
    前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に沿って周期的に変調されたピッチを有する第2の回折格子を含み、複数の特性波長を含むくし型特性を有するくし型光フィルタと、
    前記基板上、前記半導体光増幅器と前記第1のフォトディテクタとの間に形成され、前記第1および第2の光導波路に屈折率変化を誘起する第4の電極を備えた位相制御領域と、
    前記第1の光導波路から出力されるレーザ光の強度を検出する第2のフォトディテクタと、
    前記波長可変フィルタの選択波長および前記位相制御領域を制御する制御系とを含み、
    前記制御系は、前記第1のフォトディテクタの出力と前記1のフォトディテクタの出力との比が最大になるように前記波長可変フィルタを制御することを特徴とする波長可変レーザ。
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