JP4532387B2 - 可変の粒径又は可変の粘度を呈する顔料分散物 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットインクに使用される顔料分散物に関し、より詳細には、粒径又は粘度が変化し得る顔料分散物に関する。
(関連出願に対する相互参照)
本願は、2004年10月19日付けの米国仮特許出願第60/620,527号の利益を要求するものである。
インクジェット印刷は、インクジェットインクを印刷媒体上に付着させることによって文章又は画像を印刷する非接触プロセスである。当該インクジェットインクは、水性インクビヒクルと、染料若しくは顔料などの着色剤とを含んで成る。染料は、それがインクビヒクル中に容易に溶解若しくは溶媒和するため、インクジェットインクにおいてより一般的に用いられている。しかしながら、染料系インクジェットインクで印刷された画像は、多くの場合、耐水性、耐光性、及び耐オゾン性に劣る。
対照的に、顔料系インクジェットインクは、耐水性及び耐光性の改善された印刷画像をもたらすことができる。このように望ましい性質を有する顔料系インクジェットインクではあるが、顔料は、典型的に、インクビヒクルに不溶性である。インクジェットインク中において十分に安定化されない場合には、顔料は、凝集、即ちアグロメレート(集塊)する不連続粒子を形成する。顔料がインクビヒクルからアグロメレーション又は析出してしまうことを防ぐために、顔料をインクジェットインク中に均一に分散させ且つインクジェットインクが印刷に供されるまで、分散状態のまま安定化させる必要がある。
分散剤又は界面活性剤をインクビヒクルに添加することで、安定な顔料分散物を形成することができる。分散剤は、典型的に、疎水性モノマー、親水性モノマー、疎水性コポリマー、及び/又は親水性コポリマーを重合させることにより形成されたポリマーである。当該分散剤は、顔料の表面に結合して、顔料分散物に安定性を付与する。印刷時には、溶媒の蒸発によって、顔料はインクジェットインクから印刷媒体上に沈殿する。この過程は、印刷媒体中に塩、酸、又はポリマーを存在させることによって促進される。分散剤を含有するインクは、良好な耐久性と光沢性を有する印刷画像をもたらす。しかしながら、これらの望ましい性質をもたらすためには大量の分散剤が必要となり、それによって、インクジェットインクの粘度は大幅に増大してしまう。この粘度の増大は、インクジェットペンの射出信頼性並びに印刷品質に影響するため、結果、インクジェットインクにおける分散剤の有用性を低減させてしまう。
あるいはまた、顔料は、高分子基又は有機基をその表面に共有結合させるように表面修飾することで、インクジェットインク中に安定に分散することができる。表面修飾型顔料は、当分野において「自己分散性顔料」又は「ポリマー結合型顔料」と称される。表面修飾型顔料を利用することにより、インクジェットインクの調合自由度を改善することができ且つ分散剤を含有するインクジェットインクの粘度に較べてインクジェットインクの粘度を低減させることができる。しかしながら、インクジェットインクが未結合の高分子基又は有機基を含む場合には、これらが、やはり、インクジェットインクの粘度に悪影響を及ぼし、それを増大させてしまう。
インクジェットインクの粘度を増大させることなく、良好な光沢性並びに耐久性を有する印刷画像を生成し得る、インクジェットインクを提供することが望まれている。
本発明は、インクビヒクル中に分散しているポリマー結合型顔料を含有するインクジェットインクに関する。当該ポリマー結合型顔料は、その表面に結合している少なくとも1つのポリマーを含む。この少なくとも1つのポリマーは、少なくとも1つの疎水性セグメント及び少なくとも1つの親水性セグメントを含むことができる。少なくとも1つの疎水性セグメントを顔料に結合させ且つ少なくとも1つの親水性セグメントをその疎水性セグメントに結合させることができる。当該インクジェットインクは、任意に、1つの疎水性セグメントと2つの親水性セグメントとから形成された、少なくとも1つのバインダーを含有することができる。
本発明はまた、改善された光沢性及び耐久性を有する印刷画像を形成する方法にも関連している。当該方法は、コンパクトな(縮んだ、小さい)形態と、伸張した(大きい)形態とを呈するよう調合された少なくとも1つのポリマー結合型顔料を含有するインクジェットインクを調製するステップを包含する。当該ポリマー結合型顔料は、その表面に少なくとも1つのポリマーが結合している。
本発明によれば、インク粘度を増大させることなく、良好な光沢性並びに耐久性を有する印刷画像を生成し得る、インクジェットインクを提供することができる。
本明細書は、本発明とみなされるものに関し特に指摘し且つ明確に範囲請求する特許請求の範囲により結論付けられるとはいえ、本発明の利点は、添付の図面と共に、以下の詳細な説明を読むことによって、より容易に確認することができる。
コンパクトな形態と伸張した形態とを呈するよう調合されたポリマー結合型顔料を提供する。当該ポリマー結合型顔料は、それが曝される環境に応じて、コンパクトな形態又は伸張した形態を呈する。当該ポリマー結合型顔料をインクビヒクル中に分散させることによって、低粘度のインクジェットインクを生成することができる。本発明のポリマー結合型顔料は、少なくとも1つのポリマーがその表面に結合している顔料を含むことができる。前記ポリマーの第一部分は水性環境に可溶性とし得、ポリマーの第二部分は水性環境に不溶性とし得る。本発明のポリマー結合型顔料は、それが水性環境に曝される場合にはコンパクトな形態となり、それが有機物に富んだ環境に曝される場合には伸張した形態となることができる。
インクジェットインクに使用される顔料は、カーボンブラック、有機顔料、白色無機顔料、又は有色無機顔料のような、インクジェット印刷に供される在来の顔料とし得る。当該顔料は、ブラック顔料、又はブルー、ブラウン、シアン、グリーン、ホワイト、バイオレット、マゼンタ、レッド、又はイエロー顔料のような、有色顔料とし得る。加えて、ブラックと有色顔料との混合物並びに有色顔料同士の混合物もまた、インクジェットインクに使用することができる。無機顔料としては、限定はしないが、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、クロム酸亜鉛、酸化ジルコニウム、紺青、群青、酸化クロム、ウルトラマリン、コバルトブルー、コバルトバイオレット、二酸化ケイ素、酸化ニッケル、酸化アルミニウム、鉄フェロシアン物(プルシアンブルー)、クロム酸鉛、鉛白、塩基性硫酸鉛、カドミウムイエロー、クロムイエロー、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、及びマンガンバイオレットを挙げることができる。特定の一実施形態では、当該顔料は、カーボンブラック又は有機顔料である。
顔料には、チャネルブラック、ファーネスブラック、又はランプブラックのような、カーボンブラック顔料を用いることができる。カーボンブラックの例としては、キャボット社(Cabot Corporation)(米国マサチューセッツ州ボストン)から入手できる、Regal(登録商標)、Black Pearls(登録商標)、Elftex(登録商標)、Monarch(登録商標)、Mogul(登録商標)、及びVulcan(登録商標)の商品名を付して販売されているものがある。当該カーボンブラックとしては、限定はしないが、Black Pearls(登録商標)2000、Black Pearls(登録商標)1400、Black Pearls(登録商標)1300、Black Pearls(登録商標)1100、Black Pearls(登録商標)1000、Black Pearls(登録商標)900、Black Pearls(登録商標)880、Black Pearls(登録商標)800、Black Pearls(登録商標)700、Black Pearls(登録商標)L、Elftex(登録商標)8、Monarch(登録商標)1400、Monarch(登録商標)1300、Monarch(登録商標)1100、Monarch(登録商標)1000、Monarch(登録商標)900、Monarch(登録商標)880、Monarch(登録商標)800、Monarch(登録商標)700、Mogul(登録商標)L、Regal(登録商標)330、Regal(登録商標)400、Vulcan(登録商標)Pを挙げることができる。その他のカーボンブラックとしては、限定はしないが、デグッサ社(Degussa Corporation)(米国ニュージャージー州リッジフィールド)から入手できる、Printex 40、Printex 80、Printex 300、Printex L、Printex U、Printex V、Special Black 4、Special Black 5、FW1、FW2、FW18、及びFW200;コロンビアンケミカル社(Colombian Chemical Corporation)(米国ジョージア州アトランタ)から入手できる、Raven 780、Raven 890、Raven 1020、Raven 1040、Raven 1255、Raven 1500、Raven 5000、Raven 5250;及び三菱化学社(東京)から入手できる、MA100及びMA440が挙げられる。
適切な有色顔料の種類としては、限定はしないが、アントラキノン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジアゾ、モノアゾ、ピラントロン、ペリレン、ヘテロ環イエロー、キナクリドン、及び(チオ)インジゴイドが挙げられる。フタロシアニンブルーの例には、銅フタロシアニンブルー及びその誘導体(Pigment Blue 15)が含まれる。キナクリドンの例としては、Pigment Orange 48、Pigment Orange 49、Pigment Red 122、Pigment Red 192、Pigment Red 202、Pigment Red 206、Pigment Red 207、Pigment Red 209、Pigment Violet 19及びPigment Violet 42が挙げられる。アントラキノンの例には、Pigment Red 43、Pigment Red 194(Perinone Red)、Pigment Red 216(Brominated Pyranthrone Red)及びPigment Red 226(Pyranthrone Red)が含まれる。ペリレンの例には、Pigment Red 123(Vermillion)、Pigment Red 149(Scarlet)、Pigment Red 179(Maroon)、Pigment Red 190(Red)、Pigment Violet 19、Pigment Red 189(Yellow Shade Red)及びPigment Red 224が含まれる。チオインジゴイドの例としては、Pigment Red 86、Pigment Red 87、Pigment Red 88、Pigment Red 181、Pigment Red 198、Pigment Violet 36、及びPigment Violet 38が挙げられる。ヘテロ環イエローの例としては、Pigment Yellow 1、Pigment Yellow 3、Pigment Yellow 12、Pigment Yellow 13、Pigment Yellow 14、Pigment Yellow 17、Pigment Yellow 65、Pigment Yellow 73、Pigment Yellow 74、Pigment Yellow 93、Pigment Yellow 151、Pigment Yellow 154、Pigment Yellow 155、Pigment Yellow 117、Pigment Yellow 128、Pigment Yellow 138、Pigment Yellow 109、Pigment Yellow 110、及びPigment Yellow 213が挙げられる。これらの顔料は、バスフ社(BASF Corp.)(米国ニュージャージー州マウントオリーブ)、エンゲルハルド社(Engelhard Corp.)(米国ニュージャージー州アイスリン)、チバ社(CIBA Corp.)(米国ニューヨーク州テリータウン)、クラリアント社(Clariant Corp.)(米国ロードアイランド州コベントリー)、又はサンケミカル社(Sun Chemical Corp.)(米国オハイオ州シンシナティ)をはじめとする、多数の発売元から粉末又は圧縮固形物の何れかの形態で市販されている。
顔料としてはまた、クラリアント社(Clariant GmbH)(スイス国ミュッテン)から入手できる、Hostafine(登録商標)Yellow GR、Hostafine(登録商標)Yellow 、Hostafine(登録商標)Red FRLL、Hostafine(登録商標)Rubine F6B、Hostafine(登録商標)Blue 2G、Hostafine(登録商標)Black T及びHostafine(登録商標)Black TSなどの、Hostafine(登録商標)シリーズの顔料;Normandy Magenta RD−2400(ポールユーリッヒ(Paul Uhlich)社)、Paliogen Violet 5100(バスフ社)、Paliogen(登録商標)Violet 5890(バスフ社)、Permanent Violet VT2645(ポールユーリッヒ社)、Heliogen Green L8730(バスフ社)、Argyle Green XP−111−S(ポールユーリッヒ社)、Brilliant Green Toner GR 0991(ポールユーリッヒ社)、Heliogen(登録商標)Blue L6900、L7020(バスフ社)、Heliogen(登録商標)Blue D6840、D7080(バスフ社)、Sudan Blue OS(バスフ社)、PV Fast Blue B2GO1(アメリカンクラリアント(American Clariant)社)、Irgalite Blue BCA(チバ社)、Paliogen(登録商標)Blue 6470(バスフ社)、Sudan III(マシソン,コールマン,ベル(Matheson,Coleman,Bell)社)、Sudan II(マシソン,コールマン,ベル社)、Sudan IV(マシソン,コールマン,ベル社)、Sudan Orange G(アルドリッチ社)、Sudan Orange 220(バスフ社)、Paliogen(登録商標)Orange 3040(バスフ社)、Ortho Orange OR2673(ポールユーリッヒ社)、Paliogen(登録商標)Yellow 152,1560(バスフ社)、Lithol Fast Yellow 0991K(バスフ社)、Paliotol Yellow 1840(バスフ社)、Novoperm(登録商標)Red BN(クラリアント社)、Novoperm(登録商標)Yellow FG 1(クラリアント社)、Permanent Yellow YE 0305(ポールユーリッヒ社)、Lumogen Yellow D0790(バスフ社)、Suco−Gelb L 1250(バスフ社)、Suco−Yellow D 1355(バスフ社)、Hostaperm(登録商標)Pink E(アメリカンクラリアント社)、Fanal Pink D4830(バスフ社)、Cinquasia Magenta(デュポン社)、Lithol Scarlet D3700(バスフ社)、Toluidine Red(アルドリッチ社)、Scarlet for Thermoplast NSD PS PA(ユージン クールマン オブ カナダ(Ugine Kuhlmann of Canada)社)、E.D.Toluidine Red(アルドリッチ社)、Lithol Rubine Toner(ポールユーリッヒ社)、Lithol Scarlet 4440(ポールユーリッヒ社)、Bon Red C(ドミニオンカラー社(Dominion Color Company))、Royal Brilliant Red RD−8192(ポールユーリッヒ社)、Oracet Pink RF(チバ社)、Paliogen(登録商標)Red 3871K(バスフ社)、Paliogen(登録商標)Red 3340(バスフ社)、及びLithol Fast Scarlet L4300(バスフ社)を挙げることができる。
顔料に結合しているポリマーに関しては、当該ポリマーの少なくとも第一部分はインクビヒクルに可溶性であり、且つ当該ポリマーの少なくとも第二部分はインクビヒクルに不溶性であるように調合することができる。図1及び2に示すように、ポリマー2には、ランダムポリマー又はブロックポリマーを用いることができ、且つ少なくとも1つの疎水性セグメント4と少なくとも1つの親水性セグメント6から構成することができる。図1に示すように、疎水性セグメント4を顔料8に結合させ、親水性セグメント6を疎水性セグメント4に結合させることができる。従って、疎水性セグメント4は、ポリマー2が伸張又は拡張した形態にある場合は、顔料8の表面に対し、親水性セグメント6よりも近接することができる。簡潔にするため、図1においては、顔料8に2つのポリマー2が結合した状態を示している。しかしながら、ポリマー結合型顔料10を生成するのに、多数のポリマー2を顔料8に結合させ得ることは理解されよう。あるいはまた、図2に示すように、親水性セグメント6を顔料8に結合させ、疎水性セグメント4を親水性セグメント6に結合させることもできる。ポリマー2はまた、2つ以上の部分を含むことができる(ポリマー2の各部分はインクビヒクルに可溶性又は不溶性である)。例えば、1つの疎水性セグメント4と2つの親水性セグメント6とを有するトリブロックコポリマー2を図3に示している。ポリマー2はまた、各々が疎水性モノマー、親水性モノマー、又はその混合物を含む多数のブロック又はセグメントから形成することができる。例えば、疎水性セグメント4から形成された疎水性ブロックを顔料8に結合させることができる。疎水性セグメント4と親水性セグメント6との混合物を有するブロックを疎水性ブロックに結合させることができる。同様に、親水性セグメント6から形成された親水性ブロックを顔料8に結合させることもできる。疎水性セグメント4と親水性セグメント6との混合物を有するブロックを親水性ブロックに結合させることができる。疎水性セグメント4と親水性セグメント6とを在来の技術によって重合させることで、ポリマー2を形成することができる。
あるいはまた、顔料8の表面には、複数の異なる種類のポリマー2を結合させることができる。例えば、疎水性ポリマーと親水性ポリマーの両方を顔料8の表面に結合させることができる。
ポリマー2に用い得る疎水性セグメント4としては、限定はしないが、スチレン、アルキルスチレン、フェノキシエチルアクリレート、アルキル又はアリールアクリレート、アルキル又はアリールメタクリレート、及びベンジルメタクリレートが挙げられる。親水性セグメント6としては、限定はしないが、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、スチレン−4−スルホン酸、4−ビニル安息香酸、及びアクリル酸又はメタクリル酸のアルキレンオキシド付加物(例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、又はエチルトリエチレングリコールアクリレート)を挙げることができる。親水性セグメント6には、アクリル酸又はメタクリル酸のスルホン酸塩又はリン酸塩付加物などの、約5未満のpKを有する酸を用いることができる。親水性セグメントは、ジメチルアミノエチルアクリレート又はその四級形態のような、陽イオン性とし得る。非イオン性、陰イオン性、又は陽イオン性の官能基を、ポリマー2上に(ポリマー2の内部か又は同じ顔料に結合した別のポリマー2上に)、同時に存在させることができる。疎水性セグメント4と親水性セグメント6とは、顔料分散物にコロイド安定性をもたらす限りにおいて、様々な比で存在させ得る。
顔料8は、その表面に、ポリマー2が結合し得る部位を多数含むことができる。ポリマー2は、結合部位の幾つか又は全てに結合して、顔料8を所望の度合いにて修飾することができる。図1に示すように、ポリマー2は、1つの結合部位にて顔料8表面に結合することもでき、また、多数の結合部位にて顔料表面に結合することもできる。ポリマー結合型顔料10の態様としては、1つの種類のポリマー2が顔料8に結合した態様、又は種々の種類のポリマー2が顔料8に結合した態様が挙げられる。ポリマー2の分子量は、約1500〜約50,000未満の範囲とし得る。
ポリマー2は、顔料8に化学的に結合することができる。特定の一実施形態では、ポリマー2は、顔料8に共有結合する。ポリマー2は、ジアゾニウム反応を用いるなどして、従来技術により顔料8に結合させることができる。ポリマー2は、疎水性セグメント4と親水性セグメント6とを重合することによって形成することができる。この際、従来技術によってポリマー2のジアゾニウム塩を形成し、そしてポリマー2を顔料8と反応させてポリマー結合型顔料10を形成することができる。あるいは、ジアゾニウム反応を利用して疎水性セグメント4を顔料8に共有結合させることもできる。官能基を顔料8の表面に結合させるためにはまた、ディールス−アルダー反応を用いることもできる。ジスルフィド又は塩化チオニルの化学作用を利用して、官能基を顔料8の表面に結合させることもできる。次いで、親水性セグメント6と疎水性セグメント4との間に共有結合を形成する、S2置換反応、1,2−又は1,4−付加反応、縮合反応、アシル化反応、又は環形成反応などの反応によって、親水性セグメント6を疎水性セグメント4に結合させることができる。
十分な量のポリマー2を顔料8に結合させることによって、ポリマー結合型顔料10をインクビヒクル中に分散させることができる。顔料8の表面積の約10%〜約70%を、ポリマー2と結合させることができる。特定の一実施形態では、顔料8の表面積の約50%〜約70%を、ポリマー2と結合させる。
ポリマー結合型顔料10は、印刷時のように、当該ポリマー結合型顔料10が印刷媒体上に沈殿析出する際に所望の色、色相、及び飽和度をもたらすような量にて、インクジェットインク中に存在することができる。例えば、ポリマー結合型顔料10は、インクジェットインク中に、インクジェットインク全重量の約0.25wt%〜約15wt%にて存在することができる。特定の一実施形態においては、ポリマー結合型顔料10は、インクジェットインク中に、インクジェットインク全重量の約1wt%〜約10wt%にて存在し得る。
インクジェットインクは、水と少なくとも1つの水溶性又は水混和性有機溶媒との混合物であるインクビヒクルを含有することができる。インクジェットインクは、インクジェットインク全重量を基準として約20wt%〜約95wt%の水を含むことができる。特定の一実施形態においては、インクジェットインクは、インクジェットインク全重量を基準として約70wt%〜約95wt%の水を含むことができる。有機溶媒は、インクジェットインク全重量の約0.5wt%〜約25wt%にて存在することができる。
有機溶媒としては、限定はしないが、1,2−ヘキサンジオール;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びグリセロールのような多価アルコール;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、及びエチレングリコールモノフェニルエーテルのような多価アルコールエーテル;N−メチル−2−ピロリジノン、2−ピロリジノン(2−P)、置換ピロリジノン、及びトリエタノールアミンのような窒素含有溶媒を挙げることができる。メタノール、エタノール、及びイソプロピルアルコールのような一価アルコールもまた、インクジェットインクに使用し得る。特定の一実施形態では、ポリマー2の第二部分が可溶性であるところの有機溶媒は、水の沸点より高い沸点を有する。
インクジェットインクに用いられる有機溶媒のうち少なくとも1つは、ポリマー2の少なくとも一部分がそれ程可溶性ではないところの有機溶媒とし得る。有機溶媒としは、2−ピロリドン、2−ピロリジノン(2−P)、N−メチル−ピロリジノン(NMP)、1,3−ジメチルイミダゾリド−2−オン,及びオクチル−ピロリドンのような窒素含有化合物;エタンジオール(例えば、1,2−エタンジオール)、プロパンジオール(例えば、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−エチル−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、エチルヒドロキシ−プロパンジオール)、ブタンジオール(例えば、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール)、ペンタンジオール(例えば、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール)、ヘキサンジオール(例えば、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール)、ヘプタンジオール(例えば、1,2−ヘプタンジオール、1,7−ヘプタンジオール)、オクタンジオール(例えば、1,2−オクタンジオール、1,8−オクタンジオール)のようなジオール;その異性体(例えば、1−プロパノール及び2−プロパノール)を含むC−Cアルコール(例えば、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、及びヘキサノール)のようなアルコール;ポリエチレングリコール(例えば、ジエチレングリコール(DEG)、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール)、プロピレングリコール(例えば、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラプロピレングリコール)のようなポリアルキレングリコールなどのインクジェットインクに通常用いられるグリコールエーテル及びチオグリコールエーテル;高分子グリコール(例えば、PEG200、PEG300、PEG400、PPG400);チオジグリコール;並びにそれらの混合物を挙げることできる。さらに他の有機溶媒としては、ロンザ社(Lonza,Inc.)からDantocol DHEとして入手できる、エチルヒドロキシド及びメチル基を含むヒダントインのようなヒダントイン(グリコール尿素)及びその誘導体、及びバイエル(Bayer)社から入手できる、約440の分子量を有するポリアルコキシル化トリオールであるMultranol 4012が挙げられる。
有機溶媒は、本発明に用い得る有機溶媒又は有機溶媒混合物を記述するのに便利な方法である、溶解度パラメータに基づいて選択することができる。Hansen溶解度パラメータのような溶解度パラメータは、当業者に周知である。Hansen溶解度パラメータは、次式に従って、全Hildebrand値を3部分、即ち、分散力要素、水素結合要素、及び極性要素に分割する3パラメータ系である。
δ = δ + δ + δ
式中、δ は全Hildebrandパラメータであり、δ は分散力要素であり、 δ は極性要素であり、そしてδ は水素結合要素である。Hansenの溶解度パラメータは、このように、加法的(additive)である。Hansenの溶解度パラメータを利用することにより、有機溶媒を、弱−、中位−、又は強−水素結合子に分けることができる。インクジェットインクに使用される有機溶媒又はその混合物は、中位−、又は強−水素結合子とし得る。中位の水素結合子に関しては、約10〜約12の範囲のδ 値を有する有機溶媒及び有機溶媒混合物(例えば、ケトン、エステル、エーテル、又はグリコールモノエーテル、但し、水を含んでいないもの)が好ましい。強−水素結合子に関しては、約11.5〜約13.5の範囲のδ 値を有する有機溶媒及び有機溶媒混合物(例えば、アルコール、ポリオール、アミン、酸、及びアミドなど)が特に好ましい。特定の一実施形態においては、有機溶媒は、1,2−ヘキサンジオール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、又はその混合物である。
光沢性及び耐久性をさらに改善するために、インクジェットインクは、任意に、少なくとも1つのバインダーを含むことができる。インクジェットインク中に存在する場合、当該バインダーは、ポリマー結合型顔料10のポリマー2と相互作用することができる。バインダーの少なくとも第一部分がインクジェットインクのインクビヒクルに可溶性であり且つバインダーの少なくとも第二部分がインクジェットインクのインクビヒクルに不溶性であるように、当該バインダーを調合することができる。当該バインダーは、ポリマー結合型顔料10のポリマー2と相互作用することができる。水性環境下ではコンパクトな形態を、また有機物に富んだ環境下では伸張した形態を呈するようにバインダーを調合することにより、当該バインダーは、ポリマー結合型顔料10のポリマー2と相互作用することができる。
当該バインダーには、ランダムポリマー、又は中央の疎水性部分と2つの隣接する親水性部分とを有するブロックポリマーを用いることができる。図7に示すように、当該バインダー12は、疎水性セグメント14と、その疎水性セグメント14の各末端に隣接した2つの親水性セグメント16、16’とを含んで成るトリブロックコポリマーとし得る。バインダー12の疎水性セグメント14は、ポリマー結合型顔料10のポリマー2に関して本明細書に開示した疎水性セグメント4のリストから選択することができる。バインダー12の親水性セグメント16、16’に使用される親水性モノマーの各々は、ポリマー結合型顔料10のポリマー2に関して本明細書に開示した親水性セグメント6のリストから個々独立して選択することができる。従って、親水性セグメント16、16’の各々は、同じものでも、異なるものでもよい。当該バインダー12はまた、3つ以上の部分を含むことができ、その場合、バインダー12の各部分は、インクビヒクル中で可溶性であるか又は不溶性である。疎水性セグメント14と親水性セグメント16、16’とを従来技術によって重合させることで、バインダー12を形成することができる。当該バインダー12は、インクジェットインク中に約2wt%〜約4wt%の範囲で存在し得る。
インクジェットインクの所望の性質に応じて、当該インクビヒクルは、任意に、界面活性剤、分散剤、pH調節剤、緩衝剤、浸潤剤、酸化防止剤、可溶化剤、紫外線吸収剤、腐食抑制剤、コゲーション防止剤、又は殺生物剤のような、当分野で既知の添加物又は成分を含有し得る。例えば、当該インクジェットインクは、リポケミカル社(Lipo Chemical Co.)(米国ニュージャージー州パターソン)から入手可能なLEG−1のような、グリセリンで修飾された短鎖エチレンオキシド分散剤を任意に含むことができる。
ポリマー結合型顔料10をインクビヒクル中に分散させることによって、インクジェットインクを製造することができる。ポリマー結合型顔料10は、超音波エネルギー又は媒体ミルなどの、従来技術を利用してインクジェットインク中に実質的に均一に分散させることができる。ポリマー結合型顔料10は、在来の分散剤を用いずに分散させることができる。ボールミル、サンドミル、ロールミックス、撹拌器ミル、Henschelミキサー、コロイドミル、又は超音波ホモジナイザのような従来技術を用いて、任意の付加成分を顔料分散物中に混合、溶解させることができる。バインダー12がインクジェットインク中に存在する場合、従来技術を用いてバインダー12を顔料分散物中に混合、溶解させることができる。
本発明のインクジェットインクは、サーマル式、圧電式、ドロップオンデマンド、又は連続インクジェット印刷プロセスのようなインクジェット印刷工程に使用することができる。在来のインクジェット印刷技術(ここでは、詳述しない)によってインクジェットインクを印刷媒体上に付着させることによって、印刷画像を生成することができる。印刷媒体には、普通紙又は被覆紙(コーテッド紙)、インクジェットフォトタイプ用紙、又はビルボード紙、ビニル若しくはPETのような、非被覆の、実質的に又は完全に非多孔質の媒体のような、当分野で既知の在来の印刷媒体を用いることができる。
ポリマー結合型顔料10の粒子は、それらが曝される環境に応じて粒径が変化し得る。実質的に水生環境下では、分散している顔料粒子は小さい粒径を有し、一方、本明細書において「有機物に富んだ環境」と呼ぶ、有機溶媒含量の高い環境下では、大きい粒径を有することができる。分散している顔料粒子はまた、そのポリマー結合型顔料10が分散している環境に応じて、インクジェットインクに可変の粘度をもたらすことができる。その環境が実質的に水性である場合には、分散している顔料粒子は、インクジェットインクに低粘度をもたらすことができる。一方、その環境が有機溶媒に富んでいる場合には、当該インクジェットインクは高粘度を有することができる。
ポリマー2の疎水性セグメント4と親水性セグメント6は、ポリマー結合型顔料10に可変の粒径及び対応する可変の粘度をもたらすことができる。ポリマー結合型顔料10が水性環境にある場合、ポリマー2は、図1〜3に示すように、コンパクトな形態をとり得る。疎水性セグメント4は水性環境下では十分に溶解できないため、疎水性セグメント4は、図1に示すように、顔料8の表面に接触し得る。顔料8に直に結合しているのが親水性セグメント6である場合には、図2及び3に示すように、ポリマー2が折れ曲がることによって、疎水性セグメント4は、顔料8の表面上に接触し得る。従って、ポリマー結合型顔料10の粒径は、小さく且つコンパクトとなり得る。ポリマー結合型顔料10は、それがインクジェットインク調合物中に存在している間はコンパクトな形態にあるため、インクジェットインクの粘度は低減される。
ポリマー結合型顔料10は、水性環境において約1nm〜約300nmの範囲の平均粒径を有することができる。特定の一実施形態においては、ポリマー結合型顔料10の粒径は、約150nm未満である。ポリマー結合型顔料10がインクジェットインクの水性インクビヒクル中に存在する場合は、ポリマー2はコンパクトな形態を呈し得る。ポリマー結合型顔料10の粒径が小さいことによって、インクジェットインクに対し低粘度をもたらすことができる。インクジェットインクの粘度は、約1センチポアズ(“cP“)〜約15cPの範囲とし得る。この低い粘度は、インクジェットインク中のポリマー2の量が在来のインクジェットインク中の分散剤の量に較べて事実上多い場合にも、達成することができる。
ポリマー結合型顔料10が有機物に富んだ環境に存在する場合には、ポリマー2は、図4〜6に示すように,伸張した形態を呈することができる。有機物に富んだ環境としては、インクビヒクル中の有機溶媒濃度が高められた環境あるいはインクビヒクル中の水部分が除去された環境を挙げることができる。例えば、印刷画像を形成すべくインクジェットインクを印刷媒体上に付着させると、インクビヒクル中の水は、蒸発して、有機物に富んだ環境が生じ得る。水が蒸発するにつれて、インクビヒクル中の有機溶媒濃度は増す。単に例を挙げれば、インクジェットインクが乾燥するにつれて、インクビヒクルは、約80wt%〜約90wt%の水ではなく、約50wt%〜約90wt%の有機溶媒を含むようになる。有機溶媒の濃度が増えるにつれて、疎水性セグメント4は、図4〜6に示すように、有機物に富んだインクビヒクル環境に可溶性となることができる。それ故、疎水性セグメント4は、顔料8の表面から離れるようにして伸張し、ポリマー結合型顔料10の粒径を増大させることができる。ポリマー2が伸張した形態にある場合、ポリマー結合型顔料10の粒径は、約5%〜約25%ほど増大し得る。
例えば、ポリマー結合型顔料10の半径は、ポリマー結合型顔料10が有機物に富んだ環境下にある場合、約100オングストローム(“Å”)程度増大することができる。単に例を示せば、顔料8の直径が10nmであるならば、ポリマー結合型顔料10の半径は有機物に富んだ環境下では約100Å程度増大して、ポリマー結合型顔料10の粒径は約30nmにまで増大し得る。同様に、顔料8の直径が300nmであるなら、ポリマー結合型顔料10の粒径は、有機物に富んだ環境下では約100Å程度増大して、ポリマー結合型顔料10の粒径は約320nmにまで増大し得る。
ポリマー2が伸張もしくは拡張すると、ポリマー結合型顔料10に結合している隣り合うポリマー2が絡み合った状態となり、印刷媒体上に膜を形成することができる。それ故、本発明のインクジェットインクを用いて生成した印刷画像は、スミア(擦り汚れ)、スマッジ(にじみ汚れ)、ハイライタ汚れ、ガス褪色、又は空気褪色に対する改善された耐性をはじめとする、改善された光沢性並びに耐久性を呈することができる。
ポリマー2はまた、温度又はpHの変化時に伸張した形態をとるように形成することもできる。温度又はpHの変化によりポリマー2の溶解度が変化し、ポリマー2を伸張した形態に拡張させることができる。この実施形態では、ポリマー2は、温度又はpHの変化時に、構造(又は立体配座)の変化を呈する疎水性及び親水性セグメント4,6を含むことができる。これらのポリマーの種類は、当分野で周知であり、従ってここでは詳細に議論しない。
バインダー12もまた、そのバインダー12が曝される環境に応じて、形態を変化させ得る。バインダー12が水性環境にある場合、疎水性セグメント14は、水性環境に低可溶性であるため、図7に示すように、カールし得る(ねじ曲がり縮んだ状態となる)。それ故、バインダー12は、インクジェットインク調合物中に存在する際のように水性環境に曝される場合には、コンパクトな形態をとり得る。インクジェットインクが印刷媒体に適用され水が蒸発するときのように、バインダー12が有機物に富んだ環境に曝される場合には、疎水性セグメント14は有機物に富んだ環境においてより可溶性であるため、図8に示すように、拡張することができる。従って、バインダー12は、バインダー12が有機物に富んだ環境に曝される場合には伸張した形態をとり得る。伸張した形態にある場合、親水性セグメント16、16’は、有機物に富んだ環境に反発し得る。それによって、親水性セグメント16、16’は、インクジェットインク中の他のバインダー12上の親水性セグメント16、16’との相互作用、又はポリマー結合型顔料10上の親水性セグメント6との相互作用を高めることができる。バインダー12同士の相互作用並びにバインダー12−ポリマー2間の相互作用により、バインダー12とポリマー2とは絡み合った状態となり得る。従って、バインダー12は、印刷画像上に形成される膜に寄与することができる。それ故、本発明のインクジェットインクを使って生成した印刷画像は、スミア、スマッジ、ハイライタ汚れ、ガス褪色、又は空気褪色に対する改善された耐性をはじめとする耐久性並びに高い光沢性を呈することができる。
バインダー12は、ポリマー2と相互作用するよう設計され且つ調製されるため、バインダー12とポリマー2との間の相互作用を統計的に高めることができる。それ故、比較的少量のバインダー12をインクジェットインクに用いることで、所望する光沢性及び耐久性の改善を達成することができる。
本明細書に記載したポリマー結合型顔料10との相互作用に加えて、バインダー12は、在来の顔料分散物と相互作用することができる。従って、当該バインダー12を、在来の顔料分散物を含むインクジェットインクに用いることで、改善された光沢性並びに耐久性をもたらすことができる。
以下の実施例において、本発明の、ポリマー結合型顔料10を含有するインクジェットインクの代表的な組成物に関し説明する。当該実施例は、単に本発明を例示するものにすぎず、本発明の範囲を限定する意はない。
インクジェットインク組成物
ポリマー結合型顔料と、ポリマーの一部分が溶解されるところの有機溶媒とを含んで成るインクジェット調合物を調製した。インクジェット調合物の各々に用いたポリマー及び有機溶媒を表1に示す。ポリマーは、顔料としてのカーボンブラックに結合させた。在来技術によってポリマーを顔料表面に結合させた。そして、在来技術によってインクジェットインクを調合した。
Figure 0004532387
印刷画像の生成
Hewlett−Packard Deskjet 970インクジェットプリンタ並びに実施例1記載のインクジェットインクを用いて、印刷媒体上に試験プロットを印刷した。当該印刷画像は、在来の自己分散性顔料を含有するインクジェットインクで印刷した画像に較べ、改善された光沢性、並びにスミア、スマッジ、ハイライタ汚れ、及びガス褪色若しくは空気褪色に対する改善された耐性を呈する。
コンパクトな形態にある本発明のポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図 コンパクトな形態にある本発明のポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図 コンパクトな形態にある本発明のポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図 伸張した形態にある本発明のポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図 伸張した形態にある本発明のポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図 伸張した形態にある本発明のポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図 コンパクトな形態にある本発明のバインダー及びポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図 伸張した形態にある本発明のバインダー及びポリマー結合型顔料の一実施形態の概略図
符号の説明
2 ポリマー
4 疎水性セグメント
6 親水性セグメント
8 顔料
10 ポリマー結合型顔料
12 バインダー
14 疎水性セグメント
16、16’ 親水性セグメント

Claims (17)

  1. 水性インクビヒクル中に分散しているポリマー結合型顔料を含んで成るインクジェットインクであって、前記ポリマー結合型顔料が、その表面に共有結合している少なくとも1つのポリマーを含み、前記少なくとも1つのポリマーが、有機溶媒に可溶性の疎水性セグメントと、前記疎水性セグメントの一方の端部に結合した親水性セグメントを含んで成り、前記セグメントの一方が前記顔料の表面に共有結合しており他方は共有結合しておらず、且つ前記疎水性セグメントが、前記水性インクビヒクル中では前記顔料の表面に接触しているが、有機物に富んだ環境では前記顔料の表面から離れるようにして伸張する、インクジェットインク。
  2. 前記水性インクビヒクル中ではコンパクトな形態を呈し、且つ前記有機物に富んだ環境では伸張した形態を呈するよう調合されているバインダーをさらに含む、請求項1に記載のインクジェットインク。
  3. 前記バインダーの少なくとも第一の部分が前記水性インクビヒクルに可溶性であり、且つ前記バインダーの少なくとも第二の部分が前記水性インクビヒクルに不溶性である、請求項2に記載のインクジェットインク。
  4. 前記バインダーが、中央の疎水性部分と、2つの隣接する親水性部分とを含む、請求項2又は3に記載のインクジェットインク。
  5. 前記少なくとも1つのポリマーが、少なくとも1つの疎水性モノマーと少なくとも1つの親水性モノマーとを含む、請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェットインク。
  6. 前記少なくとも1つの疎水性モノマーが顔料に結合しており、且つ前記少なくとも1つの親水性モノマーが前記疎水性モノマーに結合している、請求項5に記載のインクジェットインク。
  7. 前記少なくとも1つのポリマーが、少なくとも1つの疎水性モノマーと、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、及びアクリル酸若しくはメタクリル酸のアルキレンオキシド付加物から成る群から選択される少なくとも1つの親水性モノマーとを含む、請求項1〜6の何れか1項に記載のインクジェットインク。
  8. 前記少なくとも1つのポリマーが、スチレン、アルキルスチレン、フェノキシエチルアクリレート、アルキルアクリレート、メタクリレート、及びベンジルメタクリレートから成る群から選択される少なくとも1つの疎水性モノマーと、少なくとも1つの親水性モノマーとを含む、請求項1〜6の何れか1項に記載のインクジェットインク。
  9. 前記ポリマー結合型顔料が、前記少なくとも1つのポリマーの前記疎水性セグメントが前記顔料の表面に接触している場合に約1nm〜約300nmの平均粒径を有し、且つ前記少なくとも1つのポリマーの前記疎水性セグメントが伸張した形態において前記少なくとも1つのポリマーの前記疎水性セグメントが前記顔料の表面に接触している場合の平均粒径より約5%〜約25%大きい平均粒径を有するよう調合されている、請求項1〜の何れか1項に記載のインクジェットインク。
  10. 前記少なくとも1つの有機溶媒が、水の沸点より高い沸点を有する有機溶媒を含む、請求項1〜の何れか1項に記載のインクジェットインク。
  11. 前記少なくとも1つの有機溶媒が、1,2−ヘキサンジオール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、又はそれらの混合物を含む、請求項1〜10の何れか1項に記載のインクジェットインク。
  12. 前記ポリマー結合型顔料が、インクジェットインク中に均一に分散している、請求項1〜11の何れか1項に記載のインクジェットインク。
  13. 十分な耐久性と光沢性を有する画像を印刷する方法であって、
    請求項1〜12の何れか1項に記載のインクジェットインクを設けるステップと、
    前記インクジェットインクを印刷媒体上に付着させるステップと、
    前記インクジェットインクを有機物に富んだ環境に曝すステップと、
    を包含する、方法。
  14. 前記インクジェットインクを有機物に富んだ環境に曝すステップが、ポリマー結合型顔料を、コンパクトな形態から伸張した形態へと変換させるステップを包含する、請求項13に記載の方法。
  15. 前記インクジェットインクを有機物に富んだ環境に曝すステップが、前記少なくとも1つの疎水性モノマーを有機物に富んだ環境下で安定化させるステップを包含する、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記インクジェットインクを有機物に富んだ環境に曝すステップが、インクジェットインク中の有機溶媒の濃度を高めるステップを包含する、請求項13〜15の何れか1項に記載の方法。
  17. 前記インクジェットインクを有機物に富んだ環境に曝すステップが、インクジェットインクから少なくとも一部分の水を除去するステップを包含する、請求項13〜15の何れか1項に記載の方法。
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