JP4532338B2 - 圧入端子の接続構造 - Google Patents
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Description
このような圧入端子の例として、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
図3及び図4が示すように、この圧入端子10は、本体部11の先端部に回路基板20のスルーホール21に押し込まれる圧入部13が形成されていて、この圧入部13には圧入端子10の軸方向に、圧入部13の上端から下端に連続してスリット13Aが設けられている。圧入部13の後端にはこの圧入部13をスルーホール21に挿入する際、挿入用の工具をその端部14Aに押し当てるための押し込み部14が形成されている。
またこの圧入部13の最大外径は、スルーホール21の内径よりわずかに大きく形成されていて、しかも前述したようにスリット13Aが設けられていることにより、この圧入部13がスルーホール21に挿入されるときには、圧入部13は径方向に縮径して挿入され、挿入された後は拡径しようとする力が作用するため、スルーホール21の内面に対して圧入部13の外面が弾性的に当接するようになって、挿入された圧入端子10がスルーホール21から抜け難くなるようになっている。
またこの圧入部33の最大外径は、スルーホール21の内径よりわずかに大きく形成されていて、しかも前述したようにスリット33Aが設けられていることにより、この圧入部33がスルーホール21に挿入されるときには、テーパー状筒部34に案内されながらスルーホール21内に挿入され、かつ径方向に縮径しながら挿入される。そして、挿入された後は拡径しようとする力が作用するため、スルーホール21の内面に対して圧入部33の外面が弾性的に当接するようになっている。
しかしながら、前者、すなわち図3及び図4に示す圧入端子10の場合には、スルーホール21内に挿入された状態での圧入部13の拡径しようとする弾性力は、スルーホール21に対して圧入部13をスルーホール21の外部に押し返そうとする方向に作用するため、長期に亘ってこの回路基板20を使用していると、特に回路基板20が振動を受け易い状態で使用されていたり、搭載されたコンデンサー等の電子部品側が回路基板20の裏側に位置していたりして、いわゆる逆さ状態で搭載されているような場合、さらには大きな熱履歴を受けるような環境で使用されている場合等には、圧入端子10がスルーホール21から抜け落ちる恐れがある。
このようにしてなる請求項2記載の圧入端子の接続構造によれば、より確実に長期間にわたって回路基板の端子挿入穴から圧入端子を抜け難くできる。
このように前記スリットの前記円筒状筒部に位置する部分に、圧入端子の後端部に向かって開口するテーパー状スリット部を複数個設ければ、その個数に比例して、回路基板の端子挿入穴、例えばスルーホールから圧入端子が抜け難くなり好ましい。
図1は本発明の圧入端子の一実施例を示すもので、具体的には本発明の圧入端子をコンデンサーの圧入端子に適用し、このコンデンサーを回路基板に接続する例を示している。そして図1(a)は正面図、図1(b)は側面図、そして図1(c)は圧入端子を下方から見た図である。尚、図1ではコンデンサーの圧入端子のみ示し、本体部分は省略している。ところでこの圧入端子を用いて回路基板の端子挿入穴の一つである回路基板のスルーホールに電気的に接続される代表的なものとしては、前述したコンデンサーの他に、例えばリレー、IC素子、フラットケーブル等が挙げられる。
また、圧入端子1の材質としては、通常この種の圧入端子用に用いられる各種端子用バネ材が使用されている。
このように、圧入端子1を介して回路基板20に搭載されたコンデンサーが、回路基板20が、例えば電気装置内において、コンデンサーが搭載された側が下になるようにセットされたり、あるいはなんらかの予期せぬ衝撃力が働いたり等して、スルーホール21からこのコンデンサーの圧入端子1を抜き取るような方向の力が作用すると、テーパー状スリット部5Aの存在により、円筒状筒部3にはテーパー状スリット部5Aのスリットを左右に拡げるようなベクトル、すなわち、円筒状筒部3を拡径する方向のベクトルが発生する。そのため、圧入端子1はスルーホール21からより抜け出し難くなる。
換言すると、スルーホール21から本発明の圧入端子1を抜こうとすればするほど圧入端子1の円筒状筒部3は拡径しようとするため、逆により抜け難くなる。
このようにテーパー状スリット部5Aが複数個存在すると、圧入端子1をスルーホール21から抜き取るような力が作用しても、テーパー状スリット部5Aの数に比例して、圧入端子1はスルーホール21からより抜け難くなる。
2 本体部
3 円筒状筒部
4 テーパー状筒部
5 スリット
5A テーパー状スリット部
20 回路基板
21 スルーホール
Claims (3)
- 回路基板に設けられた端子挿入穴に挿入されて前記回路基板と電気的接続を行う圧入端子の接続構造であって、該圧入端子はその先端部に先端に向かって縮径するテーパー状筒部を有し、該テーパー状筒部の後端部に円筒状筒部をさらに有し、前記テーパー状筒部と前記円筒状筒部にはこの圧入端子の軸方向に連続する1つのスリットが設けられていて、このスリットの前記円筒状筒部に位置する部分にのみ圧入端子の後端部に向かって開口する方向のテーパーのみからなるテーパー状スリット部が設けられ、前記円筒状筒部の外径は、前記端子挿入穴の内径よりも大きく、前記テーパー状筒部が前記端子挿入穴の下端から外部に完全に覗く位置まで挿入されていることを特徴とする圧入端子の接続構造。
- 前記圧入端子のテーパー状スリット部のテーパー角度は、10度以上90度未満であることを特徴とする請求項1記載の圧入端子の接続構造。
- 前記スリットの前記円筒状筒部に位置する部分には、前記テーパー状スリット部が複数個設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧入端子の接続構造。
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2005
- 2005-05-18 JP JP2005144798A patent/JP4532338B2/ja active Active
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