JP4530775B2 - 超音波プローブ - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡の処置具挿通チャンネル等を介して体腔内に導入され、この体腔内で超音波の送受信を行って超音波断層像を得る超音波プローブに関する。
従来より、超音波振動子から生体組織に対して超音波を送受信して生体組織の断層像を得る超音波診断装置が種々提案されている。このような超音波診断装置は、細径の超音波プローブを内視鏡の処置具挿通チャンネル等を介して体腔内に導入し、体腔内の病変を超音波画像としてモニタ画面上に表示させて超音波観察を行うものがある。
また、近年では、体腔内の病変の形状や体積、周辺臓器との位置関係などの把握を容易に行える3次元画像を得られる3次元走査型の体腔内用細径超音波プローブも使用されている。
このような3次元画像を得られる超音波プローブの構造の一例が、例えば特開2000−157546号公報の超音波診断装置に開示されている。
この超音波診断装置の超音波プローブの先端部の構造は、前記公報明細書中に示されているように、超音波プローブの挿入部を構成する外シースの先端部に超音波振動子を設けたハウジングが配置されている。このハウジングの基端側には滑り軸受が固設されており、この滑り軸受の回転軸には基端側から延在するフレキシブルシャフトの先端部が一体的に固定されている。また、前記滑り軸受の摺動部には基端側から延在する、前記ハウジングの外形寸法と同じ或いはやや大きな外径寸法で構成された内シースの先端部が一体的に固定されている。そして、これらハウジング、滑り軸受、フレキシブルシャフト、内シースは、超音波媒体とともに外シース内に収められている。
この構成により、超音波プローブが接続される図示しない駆動ユニットの動作に応答して、つまりフレキシブルシャフトの回転及び内シースのリニア進退により、超音波振動子を設けたハウジングは回転動作しながらリニア進退動作して、3次元的な超音波走査を行える。
この種の超音波プローブは、前記駆動ユニットからの回転動力を前記内シース内のフレキシブルシャフトに伝達する必要がある。図35にこのような駆動ユニットからの回転動力をフレキシブルシャフトに伝達するための伝達機構を示す従来の超音波プローブの構成例が示されている。
図35に示すように、従来の超音波プローブ90は、前記内シースの基端部が固定されるインナ本体91と、フレキシブルシャフトの基端部が接続されて前記インナ本体91内に回転可能に配置された口金92と、この口金92の基端部に固定して回転動力を伝達するとともに、口金92内に挿通された同軸ケーブルを接続するためのコネクタ本体93とを有している。
このインナ本体91の基端部にはベアリング96が設けられ、このベアリング96が前記インナ本体91から外れないようにインナ本体91の基端側側面部に設けた固定穴91cからノックピン98を挿入することにより固定している。また、前記インナ本体91の基端面と前記コネクタ本体93の先端面との間には、前記インナ本体91と前記コネクタ本体93との電気的導通を確保するための導通バネ97が配置されている。この構成により、図示しない駆動ユニットからの回転動力が前記コネクタ本体93と前記口金92を介して前記フレキシブルシャフトに伝達される。
前記口金92の内部は、同軸ケーブル27を挿通した状態で超音波媒体が充填されている。また、前記コネクタ本体93に接続され且つ基端側に開口を有する前記口金92の基端側内部には、シール剤99と接着剤99aが設けられている。この構成より、前記口金92の開口を封止して内部の超音波媒体の漏れを防止している。
前記超音波媒体の封止手段に関する従来例としては、例えば特開平10−277036号公報に記載の超音波プローブがある。
この提案による超音波プローブは、超音波媒体を充填した外シースの先端部開口端より、外シースの溶解点より高く且つ断熱性の高い材質のチップを挿入するとともに、このチップ先端の形状に合わせて、覆うように外シースを熱溶解させ、外シース開口端を封止している。
このような超音波プローブでは、組立て性の向上化及び製造コストの低減化を目的として簡単な組立て手順で確実に超音波媒体を封止することが好ましい。
特開2000−157546号公報 特開平10−277036号公報
しかしながら、図35に示す従来例では、口金92の基端側から、同軸ケーブル27aが挿通されている状態にて内部にシール剤99を充填して水密にした後、接着剤99aを設けることにより、同軸ケーブル27aを口金92に固定し且つこの口金92の開口から超音波媒体が漏れないように封止していたため、作業しづらく、また、超音波媒体の封止状態も確認できないといった問題点があった。
また、前記インナ本体91の側面上に設けた穴91bは、超音波媒体を内部に注入して、シール剤99を塗布した開閉ネジ94によって封止するためのもので、内部の回転体である口金92を仮止めすることができず、この口金92と前記コネクタ本体93との組立て作業が困難であった。
前記特開2000−157546号公報の従来例では、前記口金92の後端側の超音波媒体の封止に関する具体的な技術についてはなんら開示されてはおらず、また、前記特開平10−277036号公報の従来例では、超音波プローブにおける外シースの先端部開口端の封止に関する技術であって、前記従来例と同様に、前記口金92の後端側の超音波媒体の封止に関する具体的な技術についてはなんら開示されていない。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で口金の後端側の開口を封止して超音波媒体の漏れを防ぐとともに、組立て性を向上することができる超音波プローブを提供することを目的とする。
本発明の超音波プローブは、体内へ挿入される挿入部を構成する、超音波媒体が充填されるチューブ状のシースと、前記シースの先端部側に配置され、超音波振動子を配設した回転可能なハウジングと、前記ハウジングの基端側に結合され、前記ハウジングを回転動作させるフレキシブルシャフトと、前記フレキシブルシャフト内に挿通されたケーブルと、前記フレキシブルシャフトの基端側が内包されるインナユニットと、前記インナユニット内に回転可能に配置され、前記フレキシブルシャフトの基端側が結合された管状の口金とを有する超音波プローブにおいて、前記口金の基端側の開口端にOリングを配置し、前記Oリングの外周に前記口金が密着するように構成するとともに前記Oリングの内周には前記ケーブルが密着して挿通するように構成し、さらに前記Oリング及び前記口金の開口端を封止したことを特徴とするものである。
本発明の超音波プローブによれば、簡単な構成で口金の後端側の開口を封止して超音波媒体の漏れを防ぐとともに、組立て性を向上することができるといった利点がある。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1乃至図13は本発明の一実施例の超音波プローブの構成を説明するためのもので、図1は超音波プローブの断面図、図2は図1の挿入部の先端部の拡大図、図3は図1のA−A線断面図、図4は図1のB−B線断面図、図5は図1のC−C線断面図、図6はハウジングとフレシキブルシャフトとの結合部分の断面図、図7は従来の超音波プローブのハウジングとフレシキブルシャフトとの結合部分の断面図、図8は図1の先端部を含む外シースの断面図、図9は図1の内シースの断面図、図10は図1のハウジングを含む先端部の断面図、図11は従来の超音波プローブのハウジングを含む先端部の断面図、図12はハウジングを含む先端部の変形例を示す断面図、図13は変形例に対応する従来例のハウジングを含む先端部の断面図である。
図1に示すように、本実施例の超音波プローブ1は、体腔内へ挿入される挿入部を構成する、先端が閉塞されたチューブ状の外シース2と、この外シース2の先端部20側に配置され、挿入軸方向を中心にして回転及び進退動作可能な略円柱形状で、超音波振動子3aを設けたハウジング3bを有する振動子ユニット3と、前記ハウジング3bを回転動作させる多層コイルで形成したフレキシブルシャフト27を内包して前記ハウジング3bを進退動作させるチューブ状の内シース21と、前記外シース2の基端側を接続して図示しない駆動ユニットと着脱自在に接続するためのコネクタ部4と、を有している。そして、この外シース2内には蒸留水や流動パラフィン等、超音波伝達性と流動性を有する液体である超音波媒体52が充填されている。
前記超音波プローブ1は、前記駆動ユニット(図示せず)から前記コネクタ部4を介して前記超音波振動子3aに、回転、もしくはリニア進退させる駆動力及び電子信号の伝達が行われるようになっている。
前記外シース2の先端部20の具体的な構成が図2に示されている。図2に示すように、先端部20には、ルーメン(以降、GW用ルーメンと称す)3Aが設けられている。このGW用ルーメン3Aは、前記超音波プローブ1の挿入部を管腔に安全且つ容易に挿入させるためにガイドワイヤを挿通させるためのものである。なお、本実施例では、前記GW用ルーメン3Aがない構成であっても良い。
前記振動子ユニット3のハウジング3bの形成する凹部には、超音波振動子3aが配設されている。これにより、この超音波振動子3aからは、挿入軸方向に対して側方に超音波が出射される。
前記ハウジング3bの基端側は、内シース21内のフレキシブルシャフト27の先端部に接着固定されている。この接着方法及び構造ついては後述する。一方、前記内シース21は、前記コネクタ部4内の第1インナー本体33(図19参照)に固定されている。したがって、前記フレキシブルシャフト27を回転させることによって前記ハウジング3bが回転動作して超音波振動子3aは回転走査を行う。
図1に示すように、前記コネクタ部4は、主に、前記外シース2、内シース21及びフレキシブルシャフト27とを連接して内装されるコネクタユニット61と、このコネクタユニット61の外装体であるグリップ4aと、このコネクタ部4を図示しない駆動ユニットに接続するための接続リング5と、を有している。
前記コネクタユニット61は、前記ハウジング3bと外シース2の先端部内面との間のクリアランスCL1(図2参照)を小さく調節することができる調整機構を有している。つまり、前記コネクタユニット61の先端側には、調整機構としての前記外シース2の基端部を固定する第2ホルダ7と、この第2ホルダ7を軸方向に移動可能に収容するとともに、任意の位置で固定可能な第1ホルダ6とが設けられている。
また、前記第1ホルダ6の基端側には第3ホルダ8が接合され、この第3ホルダ8の基端側にはOリング10cによって内シース21の外周を水密にするための第4ホルダ9が設けられている。
前記第2ホルダ7の先端側はテーパー形状に形成され、このテーパー形状に形成された部分に前記外シース2が装着される。そして、第2ホルダ7のテーパー形状部分とで前記外シース2を挟持するようにテーパー管11が設けられている。このテーパー管11は、その内面が前記第2ホルダ6のテーパー形状部分に合わせた形状で形成されている。また、前記第2ホルダ6の先端側のテーパー形状部分近傍にはネジ溝が形成されており、このネジ溝を介してシース留め12が嵌合される。これにより、前記外シース2の基端部が第2ホルダ6に固定されるようになっている。
前記第2のホルダ7の外周面にはネジ溝が形成されており、このネジ溝と前記第1ホルダ6の先端側内周面に形成したネジ溝とが螺合することにより、前記第2ホルダ7が前記第1ホルダ6に対して軸方向に移動可能となっている。
すなわち、後述する超音波プローブ1の組み立て時に、前記第1ホルダ6に対し前記第2ホルダ7を螺合により軸方向に移動させることで、この第2ホルダ7と連接する外シース2の長さを調節することができる。これにより、予めコネクタユニット61との接合により内シース21の長さが決定されているので、外シース2の先端部内面との間のクリアランスCL1を小さくするようにハウジング3bを配置することができる。
前記第2ホルダ7は、前記ハウジング3bが小さいクリアランスCL1となるように位置調整後、図3に示すように、前記第1ホルダ6に設けられたネジ溝16aにネジ16を螺合することにより前記第1ホルダ6に固定される。なお、このネジ溝16a及びネジ16には水密となる処理が施されるようになっている。
そして、前記第2ホルダ7の先端側外周面の一部にはネジ溝が形成されており、このネジ溝と管部材13の先端側内周面に形成したネジ溝とが螺合することにより、前記管部材13が前記シース留め12を収容した状態で前記第2ホルダ7に固定される。
また、前記第2ホルダ7の基端側にはOリング10bが設けられており、このOリング10cによって前記第1ホルダ6の内面との間を水密にしている。
前記第1ホルダ6の中央部には、図1及び図4に示すように、固定溝17及び2つの係合溝18が設けられており、この固定溝17に固定ピン22を、前記係合溝18に係合ピン19を嵌入しあるいは螺合することにより、前記第1ホルダ6が接続リング5の先端側のホルダ係合部5Aに固定されるようになっている。なお、前記固定溝17は、前記固定ピン22の嵌入後、充填剤15が充填されて水密となる。
前記第1ホルダ6の基端側内周面にはネジ溝が形成されており、このネジ溝と第3ホルダ8の先端側外周面に形成したネジ溝とが螺合することにより、前記第1ホルダ6が前記第3ホルダ8に固定されるようになっている。
前記コネクタユニット61の先端側外周面には、図5に示すように、係合ピン23が設けられており、この係合ピン23は前記接続リング5の内周面に設けた係合溝に係合するようになっている。また、前記接続リング5及びグリップ4aの外周の一部には、プランジャ24が配置されており、このプランジャ24は、水密に取付けられたプランジャカバ24Aによってカバされている。
前記構成のコネクタユニット61には、図1に示すように、前記グリップ4aが取付けられ、このグリップ4aの先端側には前記管部材13を収容するように充填剤15を内部に充填した状態で折れ止め14が装着されるようになっている。
なお、前記第2ホルダ7の外周面と前記管部材13の内周面との接触部分には、全周にわたって充填剤15が配されるようになっている。
また、前記第1ホルダ6の先端側外周面と前記グリップ4aの先端側内周面とは、Oリング10aによって水密になっている。
次に、本実施例の超音波プローブ1におけるハウジング3bとフレキシブルシャフト27との結合部分を構成について図6及び図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、従来の超音波プローブでは、ハウジング100とフレシキブルシャフト102との結合は、ハウジング100の内周面と、この内周面に嵌入されるフレシキブルシャフト102の先端側外周面とを半田等で固定されている。この場合、ハウジング100の一部に設けられた孔100aを介して半田を注入することにより、固定されることになる。
通常、フレシキブルシャフト102は、細径のコイルで形成された内側コイル層と、この内側コイル層に巻回され、太径のコイルで形成された外側コイル層とで構成されており、回転性を向上させている。また、フレシキブルシャフト102の特性は、捻り力が加わった場合、前記外側コイル層が強く、内側コイル層が弱いといった特性を有している。
従来例では、前記ハウジング102の結合面102bは、前記フレシキブルシャフト102の内側コイル層に結合されており、また、フレシキブルシャフト102の外側コイル層との結合面102aは、結合面積が極めて小さいものとなっている。したがって、従来の超音波プローブでは、ハウジング100とフレシキブルシャフト102の結合が弱く、例えば捻り力が加わった場合には外れてしまう虞もあり、結合強度を大きくすることが望まれている。
そこで、本実施例では、図6に示すように、ハウジング3bの基端側に一体形成された結合部25は、その先端側内周面がテーパー形状(円錐形状)に形成されたテーパー部25dを有し、このテーパー部25dを、このテーパー部25dと同じテーパー形状に形成されたフレキシブルシャフト27の外側コイル層に半田等で固定するようにしている。なお、前記結合部25は、従来例と同様に半田注入用の孔25cを有し、この孔25cを介して半田を注入することにより、固定されることになる。
この構成より、前記ハウジング3bとフレキシブルシャフト27の外側コイル層との結合面積が従来よりも大きくなり、さらに、図6に示すように、例えば3層構造のコイル層を有するものである場合には、内側コイル層よりも太径のコイル層に対して結合部25の内周面を結合させることができる。これにより、ハウジング3bとフレキシブルシャフト27との結合強度を大きくすることができ、捻り力が加わったとしても外れることはなく、安定した回転性能が得られることになる。
本実施例の超音波プローブ1は、リニア走査の追従性を向上するための改良もなされている。図8及び図9を参照して説明する。
通常の超音波プローブは、外シース内を内シースが進退動作することにより超音波振動子をリニア走査しているが、外シースの内周面と内シースとの外周面との摩擦係数が大きい場合には、超音波振動子のリニア走査の追従性に悪影響を及ぼしてしまう虞がある。
そこで、本実施例では、超音波プローブ1の前記外シース2の内周面に、摩擦係数が少なく滑りやすい特性の樹脂層2bを設けている。つまり、図8に示すように、本実施例で用いられる外シース2は、ハウジング3bの摺動範囲に対応する長さで、通常のナイロン系樹脂等で形成された先端部2Aと、この先端部2Aとの境界から基端側にかけて延設され、ナイロン系樹脂等で形成された外側層2aの内周面に樹脂層2bを設けて形成された本体部2Bとを有して構成されている。
前記樹脂層2bは、例えば熱可塑性フッ素樹脂(以下、PFA樹脂と称す)であり、このPFA樹脂は、テトラフルオロエチレン(TFE)とパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体からなる、完全フッ素化された熱可塑性フッ素樹脂である。このPFA樹脂の特性は、低摩擦性、非粘着性に優れ、成型品の表面平滑性を向上させることで、流動体の抵抗を小さくするなどの特性を有している。
したがって、上記特性の有する樹脂層2bを外シース2の内周面に設けたことにより、内部に挿通された内シース21の外周面との摩擦係数を小さくすることができるので、この内シース21の進退動作が円滑になり、結果として、超音波振動子3aのリニア走査の追従性を向上させることができる。
なお、本実施例では、前記樹脂層2bを外シース2の内周面に設けた場合について説明したが、これに限定されることはなく、径が大きくならない範囲で前記内シース21の外周面に設けても良く、あるいは、外シース2の内周面と内シース21の外周面との双方に設けて構成しても良い。
また、リニア走査の向上化に伴い、さらに、超音波プローブ1の挿入性を良好にして観察精度を向上させるために、GW用ルーメン3Aの下部を所定のR形状に構成するとともに、ガイド溝3Bの後端側の上部を、ガイド溝3Bのガイドワイヤ挿通出口の断面形状に対応する任意のR形状に構成されている。
本実施例の超音波プローブ1は、挿入部の細径化の改良もなされている。
つまり、図9に示すように、前記内シース21は、前記ハウジング3bと接合する接合部分21Dと、この接合部分21Dからコネクタ部4内の基端側にかけて配される本体部21cとを有しているが、この本体部21cの略全体が樹脂内にブレードを1層含浸してなるブレード入りシースとして構成されている。
従来の内シースは、前記本体部21cに相当する部分がブレードを一層含浸した樹脂層とステンレス層との2層で構成されている。したがって、本実施例での内シース21は、ブレードを1層含浸したブレード入りシースのみで構成されているので、従来の内シースよりも細径となり、結果として挿入部の細径化図ることが可能となる。
なお、内シース21の基端側は、細径化を図る必要がない箇所については、図10に示すように、例えばさらにブレードを1層含浸した樹脂層を外周上に設けて2層とした2層内シース21A、さらに、前記樹脂層を設けて3層とした3層内シース21Bとして構成しても良い。
ところで、本実施例では、超音波振動子3aのリニア走査に伴い発生する虞のある超音波媒体内の気泡の発生を抑制して良好な超音波画像を得るための改良もなされている。
通常、超音波振動子3aのリニア走査時は、ハウジング3bの回転及び進退動作したとき、この動作に伴い超音波媒体52も移動する。このとき、ハウジング3bと外シース2との隙間及び内シース21と外シース2との隙間が僅かであると、超音波媒体52の移動が妨げられる。すると、挿入部である外シース2の先端側と基端側とで超音波媒体52の圧力に差が生じる。特にハウジング3bを基端方向へ移動させた場合、ハウジング周辺に圧力が最も低下して、超音波媒体52内に気泡が発生する。そして、この気泡が超音波振動子3a上に位置すると超音波の送受信が妨げられて、画像抜けなど超音波画像の画質が低下してしまう虞がある。
そこで、このような不都合を解消するための従来例としては、例えば特開2003−190169号公報に開示された超音波プローブがある。この提案による超音波プローブは、図11に示すように、ハウジング103bの先端面に球状部材104を接着剤や溶接で固定することにより、流路の断面積が徐々に変化して、超音波媒体52がハウジング103bと外シース2との隙間を先端側から、もしくはその逆に流れる際、超音波媒体52の圧力低下を穏やかにして、気泡の発生を抑えている。
ところが、前記従来例では、前記球状部材104を設けているため、この球状部材104の径に対応した大きさの台座を有するハウジング103bを構成しなければならず、必然的にハウジング103bが大きくなってしまう。また、これに伴って、外シース2とハウジング103bとの隙間CLxは極めて狭くなってしまい、さらに超音波媒体52の圧力を低下するためにはこの隙間CLx、すなわち流体面積を大きくすることが望ましい。
本実施例の超音波プローブ1は、図10に示すように、従来用いられていた球状部材104を削除することによって台座を無くして、基台のみの小型化のハウジング3bとして構成した。すなわち、前記ハウジング3bの断面面積は、従来のハウジング103bよりも小さくなる。
これにより、外シース2とハウジング3bとの隙間CL2を前記従来例(隙間CLx)よりも広くすることができ、すなわち、超音波媒体52の流体面積を大きくすることができるので、ハウジング3b周辺の圧力変化を抑えることができ、その結果、気泡の発生を抑制することができる。こうして、良好な超音波画像を得ることができる。
また、前記構成によれば、ハウジング3bの基台上に超音波振動子3aを載せて接着剤28により接着するのみで良いので、製造工程の簡略化を図ることも可能である。
なお、本実施例では、外シース2の先端内面とハウジング3bの先端部との間のクリアランスCL1は、従来の超音波プローブのクリアランスCL0よりも小さくなっているので、従来例よりも深部の観察部位を観察することができ、つまり、観察範囲を拡大することが可能となる。
また、本実施例の超音波プローブ1では、前記はハウジング3bは、図12に示すように、球状部材104を削除する他に、後端部上部の一角を切り欠いた切欠き部3cを形成するとともに、超音波振動子3aの基端部とハウジング3bの基端部との寸法CL3を図13に示す従来のクリアランスCLzよりも短縮するように形成されている。すなわち、ハウジング3b自体の全長は、従来のハウジング3bよりも短くなっている。
前記構成により、前記挿入部の先端部を狭い管腔の屈曲を通させる場合でも、前記ハウジング3bの全長が短く形成されているので、前記屈曲部の通過性を向上させることができ、ハウジング3b近傍の外シース2を傷めることもない。また、GW用ルーメン3Aを有する超音波プローブ1でも、狭い管腔の屈曲部における3次元走査を容易に行うことができる。
また、従来、超音波振動子3aへの配線作業は、ハウジング3bに対して半田ごての先端部70を所定角度に配置して行われていたが、ハウジング3bの全長を短くしても、ハウジング3bの後端部上部の一角に切欠き部3cを設けたことにより、半田ごての先端部70を所定角度に配置することができるので、簡単に超音波振動子3aへの配線作業を行うことができる。これにより、作業性を向上させることができる。
次ぎに、本実施例の超音波プローブ1のさらに詳細な構成、及び組み立て方法について図14〜図34を参照しながら説明する。
図14乃至図34は本実施例の超音波プローブの詳細な構成及び組み立て方法を説明するためのもので、図14はハウジングとフレシキブルシャフトとの結合工程の説明図、図15乃至図17は図14の工程により結合された振動子ユニットの構成を示し、図15は振動子ユニット部分の上面図、図16は図15の振動子ユニット部分の断面図、図17(a)は図16のD−D線断面図、図17(b)は図16のE−E線断面図である。図18及び図19は振動子ユニットに内シースを取付ける取付工程を説明するもので、図18は振動子ユニット及び内シースを第1インナ本体に取付けたインナユニット全体の断面図、図19(a)はハウジングと内シースとの固定部分の断面図、図19(b)は図19(a)のF−F線断面図である。図20は図18のインナユニットとOリングを装着した口金との取付工程を説明するための断面図、図21は図20の取付工程後のインナユニットに第2インナ本体を取付ける工程を説明する断面図、図22は第2インナ本体と口金との仮止め工程及び第2インナ本体、口金に対するコネクタ本体の取付工程を説明するための断面図、図23は図22のG−G線断面図、図24は図22のH−H線断面図である。図25はコネクタ本体内の電気部品等の取付工程を説明するための断面図、図26は図25のI−I線断面図、図27は図25のJ−J線断面図、図28は図25の基板部48の拡大図、図29は図25のK矢視図である。図30は図22の仮止め工程により位置決めされた後、第2インナ本体と口金との本固定工程を説明するための断面図、図31は図30のL−L線断面図、図32は図30のインナユニットに本体カバー等の部材を組み立てて構成されたコネクタユニットの取付工程を説明するための断面図、図33は図32のM−M線断面図、図34は図32のN−N線断面図、である。
本実施例の超音波プローブ1では、図14に示すように、作業者は、超音波振動子3aを装着するハウジング3bとフレキシブルシャフト27とを半田を用いて結合する。この場合、本実施例では、前記したようにハウジング3bの基端側に一体形成された結合部25は、その先端側内周面がテーパー形状(円錐形状)に形成されたテーパー部25dを有し、このテーパー部25dを、フレキシブルシャフト27の前記テーパー部25dと同形状の外側コイル層に半田等で固定するようにしている。なお、前記テーパー部25dを含む結合部25は、半田注入用の孔25cを介して半田を注入することにより、固定されることになる。
この構成より、前記ハウジング3bとフレキシブルシャフト27の外側コイル層との結合面積が従来よりも大きくなり、さらに、図14に示すように、例えば3層構造のコイル層を有するものである場合には、内側コイル層よりも太径のコイル層に対して結合部25の内周面を結合させることができる。これにより、ハウジング3bとフレキシブルシャフト27との結合強度を大きくすることができ、捻り力が加わったとしても外れることはなく、安定した回転性能が得られることになる。
次に、図15及び図16に示すように、作業者は、ハウジング3bに結合されたフレキシブルシャフト27に同軸ケーブル27aを挿通し、ハウジング3bに超音波振動子3aを載せて前記同軸ケーブル27aを半田を用いて配線する。そして、作業者は、超音波振動子3aをハウジング3bの底面上に設けられた半田部30上に接着剤28を用いて接着固定する(図17(b)参照)。また、超音波振動子3aの超音波を送受信する面以外は、接着剤28を盛りつけることにより接着固定する。
前記同軸ケーブル27aの一方の先端部の編組線部は、図16及び図17(a)に示すように、前記ハウジング3bの基台上の半田部30を介して超音波振動子3aの先端部及びこれに導通している電気端子29aに電気的に接続される。また、前記同軸ケーブル27aの一方の先端部の芯線部は、図16に示すように、前記超音波振動子3aの後端部の電気端子29bに電気的に接続される。これらの接続部分には前記接着剤28が盛りつけられることにより封止して、これら接続部分の電気端子29a、29b間を電気的にショートしないようにしている。 こうして、振動子ユニット26の組み立てを完了する。
そして、作業者は、図18及び図19(a)、図19(b)に示すように、組み立てられた振動子ユニット26に内シース21を組み付ける。
この場合、図19(a)、図19(b)に示すように、内シース21のハウジング3b側先端部は、フランジを形成した軸受け部32を介してハウジング3bの結合部25及びフレシキブルシャフト(図18参照)が回転可能に固定される。
そして、作業者は、図18に示すように、前記内シース21の基端部を第1インナ本体33の先端側にねじ込んで組み付ける。この第1インナ本体33の外周の一部にはOリング34が装着されている。
次に、作業者は、図20に示すように、先に前記第1インナ本体33内に組み付けられる口金36に、超音波媒52の漏れ防止用のOリング37を組み付ける。この場合、前記口金の所定位置には、取付凹部36bが形成されており、この取付凹部36bに前記Oリング37が装着されるようになっている。
本実施例では、この口金36に対するOリングの装着を容易に行うために、前記取付凹部36b近傍のOリング装着方向側の口金部36dを、テーパー斜面を有する円錐面形状としている。これにより、作業者は、前記口金36の図20中左方向からOリング37を嵌入して装着することになるが、前記口金部36dは円錐面を形成しているので、Oリング37自体を破損させることなく、容易にOリング37を前記取付凹部36bまで移動させると同時にこの取付凹部36bに装着することが可能となる。なお、前記装着されるOリング37には、超音波媒体52が塗布されることで装着する際の滑りを容易に行えるようになっている。
そして、作業者は、図20に示すように、口金36の内側に前記同軸ケーブル27aを挿通し、フレキシブルシャフト27の基端部と前記口金36とを接着固定する。この場合、前記口金36の先端部には、接着剤を注入するための穴36aが設けられており、この穴36aを介して接着剤を注入することにより、前記フレキシブルシャフト27と前記口金36とを接着固定する。
その後、作業者は、前記同軸ケーブル27aの基端部から図20に示す小さなOリング37aを前記口金36の基端部の内面まで嵌入し、前記同軸ケーブル27aと口金36との隙間を水密にする。
なお、前記口金36には、後述するが前記口金36と後述する第2インナ本体38との仮止め及び固定するための固定溝36cが設けられている。
次に、作業者は、図20の工程により組み付けたインナユニットに、第2インナ本体38を組み付ける。この場合、作業者は、図21に示すように、インナユニットの口金36の基端部を嵌合するように、図中右側から第2インナ本体38を組み付け、その後、この第2インナ本体38の先端側内面に設けられたネジ溝と、第1インナ本体33の外周面に形成されたネジ溝とを螺合することにより、前記第1インナ本体33に前記第2インナ本体38を組み付ける。この第1インナ本体33と前記第2インナ本体38との間には、Oリング34が設けられているので、第1インナ本体33と第2インナ本体38との間は水密になっている。
なお、前記第2インナ本体38の外周の一部には、後述するが前記口金36と前記第2インナ本体38とが回転しないように固定するためのネジ穴38bが設けられている。
次に、作業者は、図22に示すように、第2インナ本体38と口金36との仮止め工程及び第2インナ本体38、口金36に対するコネクタ本体42の取付工程を行う。
前記仮止め工程では、作業者は、第2インナ本体38の側面の貫通穴である固定穴38bから、回転止め治具39を挿通し、内部の口金36の穴36aと係合することにより、口金36が前記第2インナ本体38に対して回転しないように仮止めを行う(図23参照)。
そして、作業者は、その仮止めの状態にて、前記口金36の基端部にベアリング40と導通バネ41を装着し、図22に示すコネクタ本体42を前記口金36の基端部に嵌合しながらねじ込む。この際、前記口金36は、回転止め治具39による係合のため回転しないので、第2インナ本体38を摘みながら前記コネクタ本体42を回転させることでねじ込むことが可能となる。なお、前記コネクタ本体42は、その先端部内周面に形成されたネジ溝と、口金36の基端部外周に形成されたネジ溝とを螺合することにより、装着されるようになっている。
そして、作業者は、前記口金36及び第2インナ本体38に前記コネクタ本体42をねじ込んだら、前記第2インナ本体38からベアリング40が外れないように、前記第2インナ本体38の基端側側面部に設けた固定溝38cからビス43を螺合して固定する(図24参照)。また、作業者は、前記コネクタ本体42の固定状態がゆるまないように、前記口金36の基端面(開口端)と前記コネクタ本体42の内周面とを接着剤43aによって接着する。このとき、前記接着剤43aは、口金36に組み付けたOリング37が外れないようにこのOリング37の外側から重ねるように盛りつけられている。
従来例では、図35に示すように、口金36には穴36aに相当する穴はなく、インナ本体91に対して口金92を仮止めできない。また、仮止めされない状態にて、口金36の基端側から、同軸ケーブル27aが挿通されている状態にて内部にシール剤99を充填して水密にした後、接着剤99aを設けることにより、同軸ケーブル27aを口金92に固定し且つこの口金92の開口から超音波媒体が漏れないように封止していたため、作業しづらく、また、超音波媒体の封止状態も確認できない。
また、この口金92に嵌合されたコネクタ本体93と、前記インナ本体91とは、図35に示すように、ノックピン98にて固定していたので、このノックピン98の取付位置が難しく、取付位置によっては、このノックピン98の下部と回転するコネクタ本体93の外周面とが接触する虞があり、このような構造は回転性を向上させるためには好ましくない。
しかしながら、本実施例では、上記構成により、このような従来の不都合を解消しており、すなわち、前記第2インナ本体38の側面に貫通穴である固定穴38bを設けているので、この固定穴38bから、回転止め治具39を挿通し、内部の口金36の穴36aと係合することにより、口金36が前記第2インナ本体38に対して回転しないように仮止めすることができる。
また、口金36が仮止め状態にあるので、第2インナ本体38を摘みながら前記コネクタ本体42を回転させることでこの口金36にねじ込むことが可能となる。
さらに、ノックピン98を使わずに、前記第2インナ本体38からベアリング40が外れないように、前記第2インナ本体38の固定溝38cからビス43を螺合することにより、コネクタ本体42を第2インナ本体38及び口金36に固定することができる。
さらに、また、前記コネクタ本体42の固定状態がゆるまないように、前記口金36の基端面と前記コネクタ本体42の内周面とは、接着剤43aにて固定すると同時に、この接着剤43aは口金36に組み付けたOリング37が外れないようにこのOリング37の外側を重ねるように盛りつけることにより、同軸ケーブル27aを口金36に固定し且つこの口金36の開口端から超音波媒体52が漏れないように封止することができるので、作業が容易となる。また、口金36の開口端側に接着剤43aを設けたので、超音波媒体52の封止状態も容易に確認できる。
このような構成により、簡単な構成にて、組み立て作業性を向上させることができるとともに、組み立て工程の簡略化からコスト低減に大きく寄与する。
次に、作業者は、図25に示すように、前記コネクタ本体42の基端側に電気信号用のコネクタ(プラグ)44と回転伝達用の回転ピン45を取り付け、そして、前記コネクタ本体42内部に基板46やコイル47等の電気部品を設置するとともに、同軸ケーブル27a及び駆動ユニットから延設されるケーブル27bの配線を行う。
この場合、前記基板46には、前記コイル47の両側の電気端子47aが半田46aによって接続される。そして、この基板46は、図26に示すように、ビス49の螺合により前記コネクタ本体42に固定される。
また、前記基板46近傍の基板部48の具体的な構成が図28に示されており、また、図25中のK視野図が図29に示されている。これら図28及び図29に示すように、基板46の裏面側の一方の端子(基端側の電気端子47a)にはケーブル27bの信号線が半田46aにて接続され、また、他方の端子(先端側の電気端子47a)には、前記ケーブルの信号線が半田46aにて接続される。この先端側の電気端子47aは、振動子ユニット側の同軸ケーブル27aの信号線が半田46aを介して電気的に接続されるようになっている。このような構成により、振動子ユニット側の同軸ケーブル27aと駆動ユニット側のケーブル27bとが電気的に導通される。
なお、前記回転ピン45は、図27に示すように、上下一対取り付けられており、さらに、これら回転ピン45の側面側のコネクタ本体42内には固定パイプ50が接着剤50aによって固定されるようになっている。
次に、作業者は、図30に示すように、内シース21の外れ防止のために、ゴムリング51Aを第1インナ本体33の先端側に取り付けるとともに、この取り付けたゴムリング51Aの上からリング押え51を前記第2インナ本体38に取り付ける。この場合、リング押え51の内周面に設けられたネジ溝と、第2インナ本体38の先端側外周面に設けられたネジ溝とを螺合することにより、固定する。
そして、作業者は、前記リング押え51を取り付けた後、前記固定穴38bから前記回転止め治具39を外し、その固定穴38bをから内部に超音波媒体52を注入して満たした後、前記超音波媒体52が漏れないように、開閉ネジ53により封止する(図31参照)。
こうして、組み付けられた内部ユニット55は、次に、図32及び図34に示すように、前記内部ユニットの55の外側に第2パイプ56が組み付けられた後、この第2パイプ56の外側には本体カバ59が組み付けられる。この場合、前記第2パイプ56と前記本体カバ59との基端側の内部にはOリング57が設けられており、このOリング57によって前記第2パイプ56と前記本体カバ59との間を水密にしている。
一方、作業者は、図32に示すように、前記内部ユニット55の先端側に位置する前記第2パイプ56を内部に押さえつけるように押えリング部材58を取り付けた後、この押えリング部材58の外側から折れ止めカバ60を嵌合し前記本体カバ59の先端側に接着固定する。
このようにして各部材が組み付けられることにより図1に示すコネクタユニット61となる。なお、組み付け完了後の前記口金36の開閉ネジ53近傍のコネクタユニット61の断面が図33に示されている。
次に、作業者は、図1に示すように、前記コネクタユニット61の外側に、前記接続リング5を組み付け、さらに、グリップ4aを組み付ける。
そして、作業者は、前記コネクタユニット61の先端側から外シース2を組み付ける。この場合、本実施例では、前記第1ホルダ6に対し前記第2ホルダ7を螺合により軸方向に移動させることができるので、この第2ホルダ7と連接する外シース2の長さを調節することができる。これにより、予めコネクタユニット61との接合により内シース21の長さが決定されているので、外シース2の先端部内面との間のクリアランスCL1を小さくするようにハウジング3bを配置することができる(図2参照)。
こうして、本実施例における3次元走査用の超音波プローブ1の組み立てを完了する。
したがって、本実施例によれば、口金36の基端側の開口端より、内部に充填された超音波媒体52の漏れを防ぐためのOリング37aを挿入するとともに、このOリング37aの上から前記口金36の開口端を覆うように接着剤43aを設けることにより、前記口金36の開口端を封止でき、また、この接着剤43aによって、フレシキブルシャフト27内から延設される同軸ケーブル27aを前記口金36の内部に固定する同時に前記口金36の開口端をコネクタ本体52に固定することができる。これにより、簡単な構成で口金36の後端側の開口を封止して超音波媒体52の漏れを防ぐとともに、組立て性を向上することができる超音波プローブ1の実現が可能となる。
また、超音波プローブ1の前記外シース2の内周面に、摩擦係数が少なく滑りやすい特性の樹脂層2bを設けたことにより、内部に挿通された内シース21の外周面との摩擦係数を小さくすることができるので、この内シース21の進退動作が円滑になり、結果として、超音波振動子3aのリニア走査の追従性を向上させることができる。
また、前記内シース21の本体部21cの略全体を、樹脂内にブレードを1層含浸してなるブレード入りシースとして構成することにより、従来の内シースよりも細径となり、結果として挿入部の細径化を図ることができる。
また、従来用いられていたハウジングの球状部材104を削除することによってハウジング3bの小型化を図りハウジング3bの断面面積を小さくしたことにより、超音波媒体52の流体面積を大きくすることができるので、ハウジング3b周辺の圧力変化を抑えて、気泡の発生を抑制することができる。また、ハウジング3bの全長を小さく構成することができるので、挿入部の先端部を狭い管腔の屈曲を通させる場合でも、この屈曲部の通過性を向上させることができ、さらに、超音波振動子3aの取り付け作業も容易となる。
さらに、前記第1ホルダ6に対し前記第2ホルダ7を螺合により軸方向に移動させることができるので、この第2ホルダ7と連接する外シース2の長さを調節することができ、外シース2の先端部内面との間のクリアランスCL1を小さくするようにハウジング3bを配置することができる。これにより、挿入部の外シース2の先端部とその内部のハウジング3bの先端部との間のクリアランス部分に生じる虞のある折れの発生を防止できる。
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
図1乃至図13は本発明の一実施例の超音波プローブの構成を説明するためのもので、図1は超音波プローブの断面図。 図1の挿入部の先端部の拡大図。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 図1のC−C線断面図。 ハウジングとフレシキブルシャフトとの結合部分の断面図。 従来の超音波プローブのハウジングとフレシキブルシャフトとの結合部分の断面図。 図1の先端部を含む外シースの断面図。 図1の内シースの断面図。 図1のハウジングを含む先端部の断面図。 従来の超音波プローブのハウジングを含む先端部の断面図。 ハウジングを含む先端部の変形例を示す断面図。 変形例に対応する従来例のハウジングを含む先端部の断面図。 図14乃至図34は本実施例の超音波プローブの詳細な構成及び組み立て方法を説明するためのもので、図14はハウジングとフレシキブルシャフトとの結合工程の説明図。 図15乃至図17は図14の工程により結合された振動子ユニットの構成を示し、図15は振動子ユニット部分の上面図。 図15の振動子ユニット部分の断面図。 図17(a)は図16のD−D線断面図、図17(b)は図16のE−E線断面図。 図18及び図19は振動子ユニットに内シースを取付ける取付工程を説明するもので、図18は振動子ユニット及び内シースを第1インナ本体に取付けたインナユニット全体の断面図。 図19(a)はハウジングと内シースとの固定部分の断面図、図19(b)は図19(a)のF−F線断面図。 図18のインナユニットとOリングを装着した口金との取付工程を説明するための断面図。 図20の取付工程後のインナユニットに第2インナ本体を取付ける工程を説明する断面図。 第2インナ本体と口金との仮止め工程及び第2インナ本体、口金に対するコネクタ本体の取付工程を説明するための断面図。 図22のG−G線断面図。 図22のH−H線断面図。 コネクタ本体内の電気部品等の取付工程を説明するための断面図。 図25のI−I線断面図。 図25のJ−J線断面図。 図25の基板部48の拡大図。 図25のK矢視図。 図22の仮止め工程により位置決めされた後、第2インナ本体と口金との本固定工程を説明するための断面図。 図30のL−L線断面図。 図30のインナユニットに本体カバー等の部材を組み立てて構成されたコネクタユニットの取付工程を説明するための断面図。 図32のM−M線断面図。 図32のN−N線断面図。 駆動ユニットからの回転動力をフレキシブルシャフトに伝達するための伝達機構を示す従来の超音波プローブの断面図。
符号の説明
1…超音波プローブ、
2…外シース、
2a…外側層、
2b…樹脂層、
3…振動子ユニット、
3A…GW用ルーメン、
3B…ガイド溝、
3a…超音波振動子、
3b…ハウジング、
4…コネクタ部、
12…シース留め、
13…管部材、
15…充填剤、
20…先端部、
21…内シース、
25…結合部、
25c…孔、
25d…テーパー部、
27…フレキシブルシャフト、
27a…同軸ケーブル、
27b…ケーブル、
28…接着剤、
36a…穴、
36b…嵌合溝、
36c…固定溝、
36d…口金部、
37a…Oリング、
38a、38b…固定穴、
38c…固定溝、
39…回転止め治具、
42…コネクタ本体、
43…ビス、
43a…接着剤、
52…超音波媒体、
53…開閉ネジ、
55…内部ユニット、
59…本体カバ、
61…コネクタユニット。
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (3)

  1. 体内へ挿入される挿入部を構成する、超音波媒体が充填されるチューブ状のシースと、前記シースの先端部側に配置され、超音波振動子を配設した回転可能なハウジングと、前記ハウジングの基端側に結合され、前記ハウジングを回転動作させるフレキシブルシャフトと、前記フレキシブルシャフト内に挿通されたケーブルと、前記フレキシブルシャフトの基端側が内包されるインナユニットと、前記インナユニット内に回転可能に配置され、前記フレキシブルシャフトの基端側が結合された管状の口金とを有する超音波プローブにおいて、
    前記口金の基端側の開口端にOリングを配置し、前記Oリングの外周に前記口金が密着するように構成するとともに前記Oリングの内周には前記ケーブルが密着して挿通するように構成し、さらに前記Oリング及び前記口金の開口端を封止したことを特徴とする超音波プローブ。
  2. 前記Oリング及び前記口金の開口端を封止することによって、前記ケーブルを前記口金に対して固定することを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。
  3. 前記口金の基端側と結合して前記口金とともに回転可能に配置されたコネクタ本体とを有し、
    前記Oリング及び前記口金の開口端を封止することによって、前記口金の開口端と前記コネクタ本体とを固定することを特徴とする請求項1に記載の超音波プローブ。
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