JPH10272137A - 超音波カテーテル - Google Patents

超音波カテーテル

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Publication number
JPH10272137A
JPH10272137A JP9673797A JP9673797A JPH10272137A JP H10272137 A JPH10272137 A JP H10272137A JP 9673797 A JP9673797 A JP 9673797A JP 9673797 A JP9673797 A JP 9673797A JP H10272137 A JPH10272137 A JP H10272137A
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JP
Japan
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drive shaft
transmission pipe
drive transmission
drive
ultrasonic
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Application number
JP9673797A
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English (en)
Inventor
Itaru Okubo
到 大久保
Hiroyuki Yagami
弘之 矢上
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動シャフトの長さを適宜変えることで、片
手で容易にプルバックを行うことができる操作性に優れ
た超音波カテーテルを提供する。 【解決手段】 超音波カテーテル1は、シース2と、シ
ース2内に挿入された駆動シャフト3と、駆動シャフト
3の先端部に固定された超音波振動子4と、駆動シャフ
ト3内に設けられ信号線5と、シース2の基端に設けら
れたカテーテルハブ6とを有する。駆動シャフト3は、
駆動シャフト本体部とその後端に固定された接続パイプ
3aを有する。また、ハブ6内には、駆動伝達パイプ9
が回転可能に収納されている。駆動シャフト本体に固定
された接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、軸を
中心に連動して回転可能に係合していると共に、一方
(接続パイプ3a)が他方(駆動伝達パイプ9)の内部
に挿入されており、かつ軸方向に移動可能となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管及び脈管等の
体腔内に挿入して、管腔断面像の表示や血流測定等を行
うために用いられる超音波カテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、心臓の冠状動脈などの細い血
管、或いは胆管等の脈管に挿入して、管腔断面像の表示
や血流測定等を行う超音波カテーテルが知られている。
この超音波カテーテルとしては、例えば、体腔内に挿入
される中空のカテーテルチューブ(シース)と、シース
の先端付近の内部に配置される超音波振動子と、シース
内に挿通され振動子を直接或いは超音波反射板を回転さ
せる駆動力を伝達する駆動伝達シャフトと、振動子と外
部電気回路を接続する信号線とからなるものが知られて
いる。そして、この超音波カテーテルを使用した検査で
は、一般に、予め患部まで到達させたガイドワイヤに沿
ってカテーテルを挿入し、シースを留置させた状態で、
超音波振動子を基端側へ移動させること(いわゆる、プ
ルバック)によって、患部の前後に渡って連続的な超音
波観察を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、手動でプルバックを行う場合、一方の手でシースの
基端に設けられたカテーテルハブを保持し、他方の手で
カテーテルを後端側に移動させるという操作が必要なた
め、両手で行わなければならず、操作が煩雑かつ困難で
あった。そこで、本発明の課題は、カテーテルを後端側
に引くという操作の必要がなく、超音波振動子の位置を
軸方向に移動させることを容易に行うことができる操作
性に優れた超音波カテーテルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、体腔内に挿入されるシースと、該シース内に挿入さ
れ、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達する駆動シ
ャフトと、該駆動シャフトの先端部に固定された超音波
振動子と、前記駆動シャフト内に設けられ前記超音波振
動子と外部電気回路を接続する信号線と、前記シースの
後端に固定されたカテーテルハブとを有する超音波カテ
ーテルであって、前記カテーテルハブ内には、駆動伝達
パイプが回転可能に設けられており、前記駆動シャフト
と駆動伝達パイプとは、外部駆動源より該駆動伝達パイ
プに与えられた回転力を前記駆動シャフトに伝達可能に
係合するとともに、前記駆動シャフトは、該駆動伝達パ
イプとの係合を維持した状態にて、軸方向に移動可能と
なっている超音波カテーテルである。
【0005】そして、前記駆動シャフトの後端部は、例
えば、前記駆動伝達パイプ内に、軸方向に移動可能に挿
入されているものである。また、前記駆動シャフトの後
端部は、例えば、前記駆動伝達パイプの先端部を収納
し、かつ、軸方向に移動可能となっているものである。
そして、前記超音波カテーテルは、例えば、前記駆動シ
ャフトおよび前記駆動伝達パイプの一方の後端部外面に
設けられた第1凹凸部と、前記駆動シャフトおよび前記
駆動伝達パイプの他方の先端部内面に設けられた前記第
1凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合するもので
ある。また、前記駆動シャフトの少なくとも基端付近の
横断面の外形が楕円に形成され、前記駆動伝達パイプの
少なくとも一部の横断面の内形が前記楕円に対応する楕
円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆
動伝達パイプが係合するものでってもよい。また、前記
駆動シャフトの少なくとも基端付近の横断面の外形が多
角形に形成され、前記駆動伝達パイプの少なくとも一部
の横断面の内形が前記多角形に対応する多角形に形成さ
れることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイ
プが係合するものであってもよい。また、前記駆動シャ
フトおよび前記駆動伝達パイプの一方の横断面の外形が
楕円に形成され、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達
パイプの他方は少なくとも先端付近の横断面の内形が前
記楕円に対応する楕円に形成されることにより、前記駆
動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合するものであっ
てもよい。また、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達
パイプの一方の横断面の外形が多角形に形成され、前記
駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの他方は少なく
とも先端付近の横断面の内形が前記多角形に対応する形
状に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆
動伝達パイプが係合するものであってもよい。
【0006】より具体的には、前記駆動シャフトが、前
記駆動伝達パイプ内に挿入可能に形成されていることが
好ましい。前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプ
は、該駆動シャフトの基端部外面に設けられた第1凹凸
部と、該駆動伝達パイプの先端部内面に設けられた前記
第1凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合している
ことが好ましい。前記駆動シャフトは横断面の外形が楕
円に形成され、駆動伝達パイプは少なくとも先端付近の
横断面の内形が前記駆動シャフトの前記楕円に対応する
楕円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび
駆動伝達パイプが係合していてもよい。前記駆動シャフ
トは横断面の外形が多角形に形成され、駆動伝達パイプ
は少なくとも先端付近の横断面の内形が前記駆動シャフ
トの多角形に対応する多角形に形成されることにより、
前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合していて
もよい。
【0007】前記駆動伝達パイプが、前記駆動シャフト
内に挿入可能に形成されていてもよい。前記駆動シャフ
トおよび前記駆動伝達パイプは、該駆動シャフトの基端
部内面に設けられた第1凹凸部と、該駆動伝達パイプの
先端部外面に設けられた前記第1凹凸部に対応する第2
凹凸部とにより係合していてもよい。前記駆動伝達パイ
プは横断面の外形が楕円に形成され、駆動シャフトは少
なくとも基端付近の横断面の内形が前記駆動伝達パイプ
の前記楕円に対応する楕円に形成されることにより、前
記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合していても
よい。前記駆動伝達パイプは横断面の外形が多角形に形
成され、駆動シャフトは少なくとも基端付近の横断面の
内形が前記駆動伝達パイプの多角形に対応する多角形に
形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝
達パイプが係合していてもよい。
【0008】そして、前記超音波カテーテルは、前記カ
テーテルハブに形成された軸方向に延びるスロットと、
該スロットより外部に突出した駆動シャフトを移動させ
るための移動用操作部を有していることが好ましい。さ
らに、前記信号線は、螺旋状に形状付けされた伸縮可能
部を備えていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の超音波カテーテルを図面
に示した一実施例を用いて説明する。図1は、本発明の
超音波カテーテルの外観図であり、図2は、図1に示し
た超音波カテーテルの先端付近の断面概略図であり、図
3は、図1に示した超音波カテーテルの基端付近の拡大
断面図であり、図4は、図3のA−A線断面図であり、
図5は、図3のB−B線断面図である。
【0010】本発明の超音波カテーテル1は、体腔内に
挿入されるシース2と、シース2内に挿入され、基端側
から先端側へ機械的駆動力を伝達する駆動シャフト3
と、駆動シャフト3の先端部に固定された超音波振動子
4と、駆動シャフト3内に設けられ超音波振動子4と外
部電気回路を接続する信号線5と、シース2の基端に設
けられたカテーテルハブ6(手元操作部)とを有する超
音波カテーテルである。そして、駆動シャフト3は、駆
動シャフト本体部とその後端に固定された接続パイプ3
aを有する。また、ハブ6内には、駆動伝達パイプ9が
回転可能に収納されている。駆動シャフト本体に固定さ
れた接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、軸を中
心に連動して回転可能に係合していると共に、一方(接
続パイプ3a)が他方(駆動伝達パイプ9)の内部に挿
入されており、かつ軸方向に移動可能となっている。こ
のため、本発明の超音波カテーテルでは、駆動シャフト
の先端に固定された超音波振動子を軸方向に適宜移動さ
せることができ、またその操作も容易である。以下、各
構成について順次説明する。
【0011】この実施例の超音波カテーテル1のシース
2は、先端側の超音波送受信部分と手元側のシース本体
部分とが異なる材料にて形成されている。具体的には、
シース本体部には、いわゆるカテーテル素材であるポリ
オレフィン系、ポリウレタン系、ポリアセタール系、ポ
リイミド系、フッ素系等の樹脂チューブやステンレス鋼
(SUS304,SUS316等)等の金属チューブ、
NiTi系合金等の超弾性金属チューブ、また、樹脂と
ステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等のワ
イヤーをコイル巻き或いはブレード巻きした複合チュー
ブなどが使用される。シース2の肉厚は、30〜300
μmであり、少なくとも0.4Kgf以上の引っ張り破
断強度を有することが望ましい。
【0012】他方、カテーテル先端側の超音波の送受信
部分は、超音波透過性に優れたポリオレフィン系、ポリ
ウレタン系、フッ素系の樹脂にて形成されることが好ま
しい。送受信部分を形成する樹脂の肉厚は10〜100
μm程度が好適である。さらに、シース2の外内面(特
に、外面)には、親水性樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹
脂等を1μm〜数10μm被覆してもよい。これらの処
理によりシース2の外内面の摺動抵抗を下げることがで
きる。また、シース2の外面に、抗血栓性物質を被覆も
しくは固定してもよい。抗血栓性物質の被覆は、例え
ば、ヘパリンを含有させた樹脂を、シャフトの外面に被
覆することにより行われる。
【0013】シース2の先端側内部には、図2に示すよ
うに、超音波を送受信するための超音波振動子機能を有
するトランスデューサー(超音波振動子)4と、トラン
スデューサー4を収納したトランスデューサーハウジン
グ41が設けられている。そして、トランスデューサー
ハウジング41は、コイル状の駆動シャフト3の先端に
接続されている。
【0014】駆動シャフト3の先端に固定されたトラン
スデューサーハウジング41は、外径が駆動シャフト3
とほぼ等しいパイプ形状であり、中央付近を所定の長さ
軸方向に、かつ円弧の約半分を切除することにより、ト
ランスデューサー4の固定部が形成されている。
【0015】トランスデューサーハウジング41の形成
材料は、金属、樹脂、セラミックスなどが使用できる
が、接合強度及びトランスデューサー4の補強の点か
ら、ステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等
の金属材料、アルミナ、ジルコニア等のセラミックス材
料が好ましい。トランスデューサー4は、音響整合層側
がトランスデューサー4収納部の開口側となり、背面材
がトランスデューサー4収納部の底面側となるように、
収納部に収納されている。そして、トランスデューサー
4は、接着剤によりハウジングに固定されている。
【0016】駆動シャフト3は、後述する外部駆動装置
による回転力を超音波振動子に伝達するためのものであ
り、この実施例では、図3に示すように、先端側より、
駆動シャフト本体部、この本体部の後端に固定された接
続パイプ3aを有する。トランスデューサーハウジング
41は、駆動シャフト本体部の先端に固定されている。
【0017】カテーテルハブ6は、図1および図3に示
すような形状および構造を有している。具体的には、カ
テーテルハブ6は、ハウジング本体部6aと、ハウジン
グ本体部6aの後端に固定されたジョイント部6bと、
回転駆動を伝達するためのロータ10と、このロータに
固定された駆動伝達パイプ9と、ロータ10内に固定さ
れたレセプタクル11と、3つのベアリングケース1
2,13,14と、シールケース15と、ベアリングケ
ース12,13,14内にそれぞれ設けられたベアリン
グ12a,13a,14aと、シールケース15内に収
納されたOリング15aとを備えている。
【0018】駆動伝達パイプ9は、ロータ10に回転不
能に連結されている。また、レセプタクル11の後端
は、ロータ10の後端より突出する筒状体10cとなっ
ており、後述する外部駆動装置30のプラグ40を内部
に収納可能となっている。そして、内部にプラグ40を
収納した状態において、信号線5はレセプタクル11を
介してプラグ40と電気的に接続される。
【0019】ベアリング12a,13a,14aは、ジ
ョイント部6bに対して駆動シャフト3(具体的には、
接続パイプ3a)および駆動伝達パイプ9を支持するた
めのものである。シールケース15は、内部に設けられ
たOリング15aにより、カテーテル内の液体(超音波
音波伝播に最適な脱気ヘパリン加生食水)が手元側の開
口より漏出することを防止するために設けられている。
なお、駆動シャフト3(具体的には、接続パイプ3a)
および駆動伝達パイプ9は、3つのベアリング12a,
13a,14aと1つのOリング15aにより、カテー
テルハブ6に対して回転可能となっている。さらに、ハ
ウジング本体部6aには、エア抜き用ポート16が設け
られている。
【0020】そして、駆動シャフトの後端部を構成する
接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、軸を中心に
連動して回転可能に係合している。具体的には、図5に
示すように、接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9
は、接続パイプ3aの基端部外面に設けられた第1凹凸
部7と、駆動伝達パイプ9の先端部内面に設けられた第
1凹凸部7に対応(噛合)する第2凹凸部8とにより係
合している。そして、外部駆動装置により、駆動伝達パ
イプ9に回転力が付与されると、その回転力は接続パイ
プに伝達され、駆動シャフト3が回転する。
【0021】また、接続パイプ3aは、駆動伝達パイプ
9内に挿入されて軸方向に移動可能に形成されている。
具体的には、駆動伝達パイプ9の横断面の内形は、接続
パイプ3aの横断面の外形より若干小さく形成されてお
り、接続パイプ3aが、駆動伝達パイプ9内に挿入可能
となっている。なお、このような挿入を可能なものとす
るために、前述した接続パイプ3aの第1凹凸部7は、
挿入可能とする部位の全長に渡って形成されている必要
があるが、一方、駆動伝達パイプ9の第2凹凸部8は、
少なくとも係合する部位のみに設けられていればよい。
このように、本発明の超音波カテーテルは、駆動シャフ
ト3の基端部が駆動伝達パイプの内部に侵入可能となっ
ている。このため、駆動シャフトをカテーテルハブ部分
にて操作することにより、超音波振動子を軸方向に移動
させることができる。
【0022】そして、接続パイプ3aには、図4に示す
ように、外部に突出した軸方向移動用操作部17が取り
付けられている。具体的には、この実施例の軸方向移動
用操作部は、前述したベアリングケース12と一体的に
形成されており、軸方向移動用操作部17を軸方向に移
動させると、ベアリングケース12の内側環状体との摩
擦力により接続パイプ3aが軸方向に移動するように構
成されている。
【0023】なお、軸方向移動用操作部17は、カテー
テルハブ6に設けられた軸方向に延在するスリット18
より外部に突出するように形成されており、カテーテル
ハブ6を支持しながら、指で移動することが可能となっ
ている。このため、片手で容易に駆動シャフトの移動、
言い換えれば超音波振動子の軸方向の移動を行うことが
できる。また、カテーテルハブ6に電動で操作部17を
移動させる器具を取り付けてもよい。
【0024】駆動シャフト3は、例えば、ステンレス鋼
(SUS304,SUS316等)等の平板を2層2条
巻きしたものにより形成されている。駆動シャフト3
は、0.4kgf以上の破断強度を有することが好まし
い。駆動シャフト3は、丸線或いは平板状の金属、樹脂
を層或いは多層にコイル捲きまたはブレード捲きしたも
のであってもよい。また、接続パイプ3aおよび駆動伝
達パイプ9としては、ステンレスパイプのような金属管
が利用できる。
【0025】駆動シャフト3内には、2本のリード線5
a,5bをよった信号線5を内蔵されている。信号線5
のカテーテル1の先端側は、トランスデューサー4に形
成された振動子4に接続され、基端側(手元側)は後述
するレセプタクル11に接続されている。また、信号線
5は、駆動シャフト3の移動に対応できるような長さを
備えており、さらに、信号線がシャフトの移動に障害と
ならないようにするために、螺旋状に形状付けされた伸
縮可能部を備えている。具体的には、この実施例の信号
線5は、駆動伝達パイプ9もしくは接続パイプ(言い換
えれば、駆動シャフトの後端部)内に位置する部分に、
螺旋状に形状付けされた部分(例えば、カール加工)を
備えている。なお、この実施例では、駆動シャフトの後
端部に接続パイプが固定されている。このようにするこ
とにより、短いパイプを所定形態に加工することとが容
易であり、好ましいが、このようなものに限定されるも
のではなく、駆動シャフトは、一体物であってもよい。
この場合は、駆動シャフトの後端部を駆動伝達シャフト
と係合可能な形態に加工することになる。
【0026】つぎに、本発明の超音波カテーテルの使用
方法について説明する。超音波カテーテル1は、基端部
(ジョイント部6b)を外部駆動装置に接続して使用す
る。外部駆動装置は、モーターを含む駆動源とカテーテ
ルより伝達される信号のピックアップ機能を備えてお
り、また送受信回路と画像表示装置等を有するコンソー
ルに電気的に接続される。
【0027】外部駆動装置は、例えば図10に示すよう
に、外部駆動装置ハウジング33、このハウジング33
内に収納されたモーター32およびアンプ基板31、モ
ーター32の回転軸34に第1の連結部材36aと第2
の連結部材36bを介して固定された回転子37、スペ
ーサ35、スペーサ内に収納されたベアリング35a、
回転子37を被包する回転子カバー38、さらに、回転
子カバー38を被包する外部駆動装置キャップ39、回
転子37内に固定され、上述のレセプタクル11と係合
するプラグ40とを備えている。
【0028】そして、スペーサ35およびベアリング3
5aにより、回転子37は良好に回転する。また、回転
子カバー38がコネクタ接続部を構成しており、回転子
カバー38の内径は、ジョイント部6bの外径とほぼ等
しくもしくは若干大きく形成されている。
【0029】本発明の超音波カテーテルを使用する場合
には、まず、超音波カテーテル1を目的とする体腔内へ
挿入設置する。そして、図11に示すように、カテーテ
ルハブ6のジョイント部6bを外部駆動装置30に挿入
する。外部駆動装置30の回転子37の先端部は略三角
形に削られた先端部を有する2つの突起(鍔)37a,
37bが張り出しており、その斜辺が超音波カテーテル
1のロータ10の外面に形成された突起10a,10b
に嵌合し回転力が伝達可能となる。同時にレセプタクル
11が外部駆動装置30内のプラグ40に接続され、機
械的及び電気的接続が完了する。
【0030】そして、外部駆動装置30を駆動させる
と、その駆動トルクは、駆動伝達シャフトに伝達され、
駆動伝達シャフトに伝達された駆動力は、接続パイプ3
aを介して駆動シャフト本体部に伝達され、駆動シャフ
ト3全体が回転し、それに伴って超音波振動子4も回転
する。なお、超音波振動子4の軸方向移動を行う場合
は、カテーテルハブ6を把持した手の指で、軸方向移動
用操作部17を図6に示すように基端側に移動させるこ
とにより片手で容易に行うことができる。これにより、
超音波振動子4は、図2に示す状態から、図6に示す状
態に軸方向後方に移動する。また、必要により、軸方向
移動用操作部17を軸方向前方に移動させることによ
り、超音波振動子4を図2に示す位置に戻すことも可能
である。
【0031】つぎに、図7および図8に示した超音波カ
テーテル60について説明する。この実施例と前述した
超音波カテーテル1との相違点は、接続パイプ3aと駆
動伝達パイプ9の係合方法と、接続パイプ3aに係止部
19,20が設けられている点のみであり他は同じであ
る。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略
する。
【0032】具体的には、図8に示すように、接続パイ
プ3aと駆動伝達パイプ9は、接続パイプ3aの横断面
の外形が楕円に形成され、駆動伝達パイプ9の少なくと
も先端付近の横断面の内形が接続パイプ3aの楕円に対
応(噛合)する楕円に形成されることにより、両者が係
合するように構成されている。
【0033】また、この実施例の接続パイプ3aの外面
には、図7に示すように、接続パイプ3aの軸方向への
移動をより確実なものとするための第1の係止部19お
よび第2の係止部20が設けられている。第1の係止部
19は、ベアリングケース12の基端側に隣接して設け
られており、軸方向移動用操作部17を基端側に移動さ
せる際にベアリングケース12の基端側側面に当接して
接続パイプ3aの基端側への移動をより確実なものとす
るように機能する。他方、第1の係止部20は、ベアリ
ングケース12の先端側に隣接して設けられており、軸
方向移動用操作部17を先端側に移動させる際にベアリ
ングケース12の先端側側面に当接して接続パイプ3a
の先端側への移動をより確実なものとするように機能す
る。
【0034】なお、接続パイプ3aと駆動伝達パイプ9
の係合は、図9に示すように、接続パイプ3aの横断面
の外形が多角形に形成され、駆動伝達パイプ9の少なく
とも先端付近の横断面の内形が接続パイプ3aの多角形
に対応する多角形に形成されることにより、係合するも
のであってもよい。
【0035】また、駆動伝達パイプが、駆動シャフト内
に挿入可能に形成されていてもよい。そして、この場合
の駆動シャフトと駆動伝達パイプの係合は、駆動シャフ
トの基端部内面に設けられた第1凹凸部と、該駆動伝達
パイプの先端部外面に設けられた前記第1凹凸部に対応
する第2凹凸部とにより係合していてもよく、駆動伝達
パイプの横断面の外形が楕円に形成され、駆動シャフト
の少なくとも基端付近の横断面の内形が駆動伝達パイプ
の楕円に対応する楕円に形成されることにより係合して
いてもよく、さらに、駆動伝達パイプの横断面の外形が
多角形に形成され、駆動シャフトの少なくとも基端付近
の横断面の内形が駆動伝達パイプの多角形に対応する多
角形に形成されることにより係合していてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の超音波カテーテルは、体腔内に
挿入されるシースと、該シース内に挿入され、基端側か
ら先端側へ機械的駆動力を伝達する駆動シャフトと、該
駆動シャフトの先端部に固定された超音波振動子と、前
記駆動シャフト内に設けられ前記超音波振動子と外部電
気回路を接続する信号線と、前記シースの後端に固定さ
れたカテーテルハブとを有する超音波カテーテルであっ
て、前記カテーテルハブ内には、駆動伝達パイプが回転
可能に設けられており、前記駆動シャフトと駆動伝達パ
イプとは、外部駆動源より該駆動伝達パイプに与えられ
た回転力を前記駆動シャフトに伝達可能に係合するとと
もに、前記駆動シャフトは、該駆動伝達パイプとの係合
を維持した状態にて、軸方向に移動可能となっている。
このため、本発明の超音波カテーテルでは、駆動シャフ
トの先端に固定された超音波振動子を軸方向に適宜移動
させることができ、またその操作も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の超音波カテーテルの外観図で
ある。
【図2】図2は、図1に示した超音波カテーテルの先端
付近の断面概略図である。
【図3】図3は、図1に示した超音波カテーテルの基端
付近の拡大断面図である。
【図4】図4は、図3に示した超音波カテーテルのA−
A線断面図である。
【図5】図5は、図3に示した超音波カテーテルのB−
B線断面図である。
【図6】図6は、本発明の超音波カテーテルの作用を説
明するための断面図である。
【図7】図7は、本発明の超音波カテーテルの他の実施
例の基端付近の拡大断面図である。
【図8】図8は、図7に示した超音波カテーテルのC−
C線断面図である。
【図9】図9は、本発明の超音波カテーテルの他の実施
例における、駆動シャフトおよび駆動伝達パイプの係合
部の縦断面図である。
【図10】図10は、本発明の超音波カテーテルを接続
する外部駆動装置の断面図である。
【図11】図11は、本発明の超音波カテーテルの使用
方法を説明するための説明図であり、外部駆動装置に接
続した状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 超音波カテーテル 2 シース 3 駆動シャフト 3a 駆動シャフト 4 超音波振動子 5 信号線 6 カテーテルハブ 7 第1凹凸部 8 第2凹凸部 9 駆動伝達パイプ 10 ロータ 11 レセプタクル 12,13,14 ベアリングケース 12a,13a,14a ベアリング 15 シールケース 15a Oリング 16 エア抜き用ポート 17 軸方向移動用操作部 18 スロット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入されるシースと、該シース
    内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達
    する駆動シャフトと、該駆動シャフトの先端部に固定さ
    れた超音波振動子と、前記駆動シャフト内に設けられ前
    記超音波振動子と外部電気回路を接続する信号線と、前
    記シースの後端に固定されたカテーテルハブとを有する
    超音波カテーテルであって、 前記カテーテルハブ内には、駆動伝達パイプが回転可能
    に設けられており、前記駆動シャフトと駆動伝達パイプ
    とは、外部駆動源より該駆動伝達パイプに与えられた回
    転力を前記駆動シャフトに伝達可能に係合するととも
    に、前記駆動シャフトは、該駆動伝達パイプとの係合を
    維持した状態にて、軸方向に移動可能となっていること
    を特徴とする超音波カテーテル。
  2. 【請求項2】 前記駆動シャフトの後端部は、前記駆動
    伝達パイプ内に、軸方向に移動可能に挿入されている請
    求項1に記載の超音波カテーテル。
  3. 【請求項3】 前記駆動シャフトの後端部は、前記駆動
    伝達パイプの先端部を収納し、かつ、軸方向に移動可能
    となっている請求項1に記載の超音波カテーテル。
  4. 【請求項4】 前記超音波カテーテルは、前記駆動シャ
    フトおよび前記駆動伝達パイプの一方の後端部外面に設
    けられた第1凹凸部と、前記駆動シャフトおよび前記駆
    動伝達パイプの他方の先端部内面に設けられた前記第1
    凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合するものであ
    る請求項2または3に記載の超音波カテーテル。
  5. 【請求項5】 前記駆動シャフトの少なくとも基端付近
    の横断面の外形が楕円に形成され、前記駆動伝達パイプ
    の少なくとも一部の横断面の内形が前記楕円に対応する
    楕円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび
    駆動伝達パイプが係合するものである請求項2に記載の
    超音波カテーテル。
  6. 【請求項6】前記駆動シャフトの少なくとも基端付近の
    横断面の外形が多角形に形成され、前記駆動伝達パイプ
    の少なくとも一部の横断面の内形が前記多角形に対応す
    る多角形に形成されることにより、前記駆動シャフトお
    よび駆動伝達パイプが係合するものである請求項2に記
    載の超音波カテーテル。
  7. 【請求項7】 前記超音波カテーテルは、前記カテーテ
    ルハブに形成された軸方向に延びるスロットと、該スロ
    ットより外部に突出した駆動シャフトを移動させるため
    の移動用操作部を有している請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の超音波カテーテル。
  8. 【請求項8】 前記信号線は、螺旋状に形状付けされた
    伸縮可能部を備えている請求項1ないし7のいずれかに
    記載の超音波カテーテル。
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