JP2007152142A - 超音波カテーテル - Google Patents
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Abstract
【課題】 駆動シャフトの長さを適宜変えることで、片手で容易にプルバックを行うことができる操作性に優れた超音波カテーテルを提供する。
【解決手段】 超音波カテーテル1は、シース2と、シース2内に挿入された駆動シャフト3と、駆動シャフト3の先端部に固定された超音波振動子4と、駆動シャフト3内に設けられ信号線5と、シース2の基端に設けられたカテーテルハブ6とを有する。駆動シャフト3は、駆動シャフト本体部とその後端に固定された接続パイプ3aを有する。また、ハブ6内には、駆動伝達パイプ9が回転可能に収納されている。駆動シャフト本体に固定された接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、軸を中心に連動して回転可能に係合していると共に、一方(接続パイプ3a)が他方(駆動伝達パイプ9)の内部に挿入されており、かつ軸方向に移動可能となっている。
【選択図】 図3
【解決手段】 超音波カテーテル1は、シース2と、シース2内に挿入された駆動シャフト3と、駆動シャフト3の先端部に固定された超音波振動子4と、駆動シャフト3内に設けられ信号線5と、シース2の基端に設けられたカテーテルハブ6とを有する。駆動シャフト3は、駆動シャフト本体部とその後端に固定された接続パイプ3aを有する。また、ハブ6内には、駆動伝達パイプ9が回転可能に収納されている。駆動シャフト本体に固定された接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、軸を中心に連動して回転可能に係合していると共に、一方(接続パイプ3a)が他方(駆動伝達パイプ9)の内部に挿入されており、かつ軸方向に移動可能となっている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、血管及び脈管等の体腔内に挿入して、管腔断面像の表示や血流測定等を行うために用いられる超音波カテーテルに関する。
従来から、心臓の冠状動脈などの細い血管、或いは胆管等の脈管に挿入して、管腔断面像の表示や血流測定等を行う超音波カテーテルが知られている。この超音波カテーテルとしては、例えば、体腔内に挿入される中空のカテーテルチューブ(シース)と、シースの先端付近の内部に配置される超音波振動子と、シース内に挿通され振動子を直接或いは超音波反射板を回転させる駆動力を伝達する駆動伝達シャフトと、振動子と外部電気回路を接続する信号線とからなるものが知られている。そして、この超音波カテーテルを使用した検査では、一般に、予め患部まで到達させたガイドワイヤに沿ってカテーテルを挿入し、シースを留置させた状態で、超音波振動子を基端側へ移動させること(いわゆる、プルバック)によって、患部の前後に渡って連続的な超音波観察を行っている。
しかし、上記のように、手動でプルバックを行う場合、一方の手でシースの基端に設けられたカテーテルハブを保持し、他方の手でカテーテルを後端側に移動させるという操作が必要なため、両手で行わなければならず、操作が煩雑かつ困難であった。
そこで、本発明の課題は、カテーテルを後端側に引くという操作の必要がなく、超音波振動子の位置を軸方向に移動させることを容易に行うことができる操作性に優れた超音波カテーテルを提供することにある。
そこで、本発明の課題は、カテーテルを後端側に引くという操作の必要がなく、超音波振動子の位置を軸方向に移動させることを容易に行うことができる操作性に優れた超音波カテーテルを提供することにある。
上記目的を達成するものは、体腔内に挿入されるシースと、該シース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達する駆動シャフトと、該駆動シャフトの先端部に固定された超音波振動子と、前記駆動シャフト内に設けられ前記超音波振動子と外部電気回路を接続する信号線と、前記シースの後端に固定されたカテーテルハブとを有する超音波カテーテルであって、前記カテーテルハブ内には、駆動伝達パイプが回転可能に設けられており、前記駆動シャフトと駆動伝達パイプとは、外部駆動源より該駆動伝達パイプに与えられた回転力を前記駆動シャフトに伝達可能に係合するとともに、前記駆動シャフトは、該駆動伝達パイプとの係合を維持した状態にて、軸方向に移動可能となっている超音波カテーテルである。
そして、前記駆動シャフトの後端部は、例えば、前記駆動伝達パイプ内に、軸方向に移動可能に挿入されているものである。また、前記駆動シャフトの後端部は、例えば、前記駆動伝達パイプの先端部を収納し、かつ、軸方向に移動可能となっているものである。そして、前記超音波カテーテルは、例えば、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの一方の後端部外面に設けられた第1凹凸部と、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの他方の先端部内面に設けられた前記第1凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合するものである。また、前記駆動シャフトの少なくとも基端付近の横断面の外形が楕円に形成され、前記駆動伝達パイプの少なくとも一部の横断面の内形が前記楕円に対応する楕円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合するものでってもよい。また、前記駆動シャフトの少なくとも基端付近の横断面の外形が多角形に形成され、前記駆動伝達パイプの少なくとも一部の横断面の内形が前記多角形に対応する多角形に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合するものであってもよい。また、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの一方の横断面の外形が楕円に形成され、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの他方は少なくとも先端付近の横断面の内形が前記楕円に対応する楕円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合するものであってもよい。また、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの一方の横断面の外形が多角形に形成され、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの他方は少なくとも先端付近の横断面の内形が前記多角形に対応する形状に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合するものであってもよい。
より具体的には、前記駆動シャフトが、前記駆動伝達パイプ内に挿入可能に形成されていることが好ましい。前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプは、該駆動シャフトの基端部外面に設けられた第1凹凸部と、該駆動伝達パイプの先端部内面に設けられた前記第1凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合していることが好ましい。前記駆動シャフトは横断面の外形が楕円に形成され、駆動伝達パイプは少なくとも先端付近の横断面の内形が前記駆動シャフトの前記楕円に対応する楕円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合していてもよい。前記駆動シャフトは横断面の外形が多角形に形成され、駆動伝達パイプは少なくとも先端付近の横断面の内形が前記駆動シャフトの多角形に対応する多角形に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合していてもよい。
前記駆動伝達パイプが、前記駆動シャフト内に挿入可能に形成されていてもよい。前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプは、該駆動シャフトの基端部内面に設けられた第1凹凸部と、該駆動伝達パイプの先端部外面に設けられた前記第1凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合していてもよい。前記駆動伝達パイプは横断面の外形が楕円に形成され、駆動シャフトは少なくとも基端付近の横断面の内形が前記駆動伝達パイプの前記楕円に対応する楕円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合していてもよい。前記駆動伝達パイプは横断面の外形が多角形に形成され、駆動シャフトは少なくとも基端付近の横断面の内形が前記駆動伝達パイプの多角形に対応する多角形に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合していてもよい。
そして、前記超音波カテーテルは、前記カテーテルハブに形成された軸方向に延びるスロットと、該スロットより外部に突出した駆動シャフトを移動させるための移動用操作部を有していることが好ましい。さらに、前記信号線は、螺旋状に形状付けされた伸縮可能部を備えていることが好ましい。
そして、前記超音波カテーテルは、前記カテーテルハブに形成された軸方向に延びるスロットと、該スロットより外部に突出した駆動シャフトを移動させるための移動用操作部を有していることが好ましい。さらに、前記信号線は、螺旋状に形状付けされた伸縮可能部を備えていることが好ましい。
本発明の超音波カテーテルは、体腔内に挿入されるシースと、該シース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達する駆動シャフトと、該駆動シャフトの先端部に固定された超音波振動子と、前記駆動シャフト内に設けられ前記超音波振動子と外部電気回路を接続する信号線と、前記シースの後端に固定されたカテーテルハブとを有する超音波カテーテルであって、前記カテーテルハブ内には、駆動伝達パイプが回転可能に設けられており、前記駆動シャフトと駆動伝達パイプとは、外部駆動源より該駆動伝達パイプに与えられた回転力を前記駆動シャフトに伝達可能に係合するとともに、前記駆動シャフトは、該駆動伝達パイプとの係合を維持した状態にて、軸方向に移動可能となっている。このため、本発明の超音波カテーテルでは、駆動シャフトの先端に固定された超音波振動子を軸方向に適宜移動させることができ、またその操作も容易である。
本発明の超音波カテーテルを図面に示した一実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の超音波カテーテルの外観図であり、図2は、図1に示した超音波カテーテルの先端付近の断面概略図であり、図3は、図1に示した超音波カテーテルの基端付近の拡大断面図であり、図4は、図3のA−A線断面図であり、図5は、図3のB−B線断面図である。
図1は、本発明の超音波カテーテルの外観図であり、図2は、図1に示した超音波カテーテルの先端付近の断面概略図であり、図3は、図1に示した超音波カテーテルの基端付近の拡大断面図であり、図4は、図3のA−A線断面図であり、図5は、図3のB−B線断面図である。
本発明の超音波カテーテル1は、体腔内に挿入されるシース2と、シース2内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達する駆動シャフト3と、駆動シャフト3の先端部に固定された超音波振動子4と、駆動シャフト3内に設けられ超音波振動子4と外部電気回路を接続する信号線5と、シース2の基端に設けられたカテーテルハブ6(手元操作部)とを有する超音波カテーテルである。そして、駆動シャフト3は、駆動シャフト本体部とその後端に固定された接続パイプ3aを有する。また、ハブ6内には、駆動伝達パイプ9が回転可能に収納されている。駆動シャフト本体に固定された接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、軸を中心に連動して回転可能に係合していると共に、一方(接続パイプ3a)が他方(駆動伝達パイプ9)の内部に挿入されており、かつ軸方向に移動可能となっている。
このため、本発明の超音波カテーテルでは、駆動シャフトの先端に固定された超音波振動子を軸方向に適宜移動させることができ、またその操作も容易である。
以下、各構成について順次説明する。
このため、本発明の超音波カテーテルでは、駆動シャフトの先端に固定された超音波振動子を軸方向に適宜移動させることができ、またその操作も容易である。
以下、各構成について順次説明する。
この実施例の超音波カテーテル1のシース2は、先端側の超音波送受信部分と手元側のシース本体部分とが異なる材料にて形成されている。
具体的には、シース本体部には、いわゆるカテーテル素材であるポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリアセタール系、ポリイミド系、フッ素系等の樹脂チューブやステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等の金属チューブ、NiTi系合金等の超弾性金属チューブ、また、樹脂とステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等のワイヤーをコイル巻き或いはブレード巻きした複合チューブなどが使用される。シース2の肉厚は、30〜300μmであり、少なくとも0.4Kgf以上の引っ張り破断強度を有することが望ましい。
具体的には、シース本体部には、いわゆるカテーテル素材であるポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリアセタール系、ポリイミド系、フッ素系等の樹脂チューブやステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等の金属チューブ、NiTi系合金等の超弾性金属チューブ、また、樹脂とステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等のワイヤーをコイル巻き或いはブレード巻きした複合チューブなどが使用される。シース2の肉厚は、30〜300μmであり、少なくとも0.4Kgf以上の引っ張り破断強度を有することが望ましい。
他方、カテーテル先端側の超音波の送受信部分は、超音波透過性に優れたポリオレフィン系、ポリウレタン系、フッ素系の樹脂にて形成されることが好ましい。送受信部分を形成する樹脂の肉厚は10〜100μm程度が好適である。さらに、シース2の外内面(特に、外面)には、親水性樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂等を1μm〜数10μm被覆してもよい。これらの処理によりシース2の外内面の摺動抵抗を下げることができる。また、シース2の外面に、抗血栓性物質を被覆もしくは固定してもよい。抗血栓性物質の被覆は、例えば、ヘパリンを含有させた樹脂を、シャフトの外面に被覆することにより行われる。
シース2の先端側内部には、図2に示すように、超音波を送受信するための超音波振動子機能を有するトランスデューサー(超音波振動子)4と、トランスデューサー4を収納したトランスデューサーハウジング41が設けられている。そして、トランスデューサーハウジング41は、コイル状の駆動シャフト3の先端に接続されている。
駆動シャフト3の先端に固定されたトランスデューサーハウジング41は、外径が駆動シャフト3とほぼ等しいパイプ形状であり、中央付近を所定の長さ軸方向に、かつ円弧の約半分を切除することにより、トランスデューサー4の固定部が形成されている。
トランスデューサーハウジング41の形成材料は、金属、樹脂、セラミックスなどが使用できるが、接合強度及びトランスデューサー4の補強の点から、ステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等の金属材料、アルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料が好ましい。トランスデューサー4は、音響整合層側がトランスデューサー4収納部の開口側となり、背面材がトランスデューサー4収納部の底面側となるように、収納部に収納されている。そして、トランスデューサー4は、接着剤によりハウジングに固定されている。
駆動シャフト3は、後述する外部駆動装置による回転力を超音波振動子に伝達するためのものであり、この実施例では、図3に示すように、先端側より、駆動シャフト本体部、この本体部の後端に固定された接続パイプ3aを有する。トランスデューサーハウジング41は、駆動シャフト本体部の先端に固定されている。
カテーテルハブ6は、図1および図3に示すような形状および構造を有している。具体的には、カテーテルハブ6は、ハウジング本体部6aと、ハウジング本体部6aの後端に固定されたジョイント部6bと、回転駆動を伝達するためのロータ10と、このロータに固定された駆動伝達パイプ9と、ロータ10内に固定されたレセプタクル11と、3つのベアリングケース12,13,14と、シールケース15と、ベアリングケース12,13,14内にそれぞれ設けられたベアリング12a,13a,14aと、シールケース15内に収納されたOリング15aとを備えている。
駆動伝達パイプ9は、ロータ10に回転不能に連結されている。また、レセプタクル11の後端は、ロータ10の後端より突出する筒状体10cとなっており、後述する外部駆動装置30のプラグ40を内部に収納可能となっている。そして、内部にプラグ40を収納した状態において、信号線5はレセプタクル11を介してプラグ40と電気的に接続される。
ベアリング12a,13a,14aは、ジョイント部6bに対して駆動シャフト3(具体的には、接続パイプ3a)および駆動伝達パイプ9を支持するためのものである。シールケース15は、内部に設けられたOリング15aにより、カテーテル内の液体(超音波音波伝播に最適な脱気ヘパリン加生食水)が手元側の開口より漏出することを防止するために設けられている。なお、駆動シャフト3(具体的には、接続パイプ3a)および駆動伝達パイプ9は、3つのベアリング12a,13a,14aと1つのOリング15aにより、カテーテルハブ6に対して回転可能となっている。さらに、ハウジング本体部6aには、エア抜き用ポート16が設けられている。
そして、駆動シャフトの後端部を構成する接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、軸を中心に連動して回転可能に係合している。具体的には、図5に示すように、接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9は、接続パイプ3aの基端部外面に設けられた第1凹凸部7と、駆動伝達パイプ9の先端部内面に設けられた第1凹凸部7に対応(噛合)する第2凹凸部8とにより係合している。そして、外部駆動装置により、駆動伝達パイプ9に回転力が付与されると、その回転力は接続パイプに伝達され、駆動シャフト3が回転する。
また、接続パイプ3aは、駆動伝達パイプ9内に挿入されて軸方向に移動可能に形成されている。具体的には、駆動伝達パイプ9の横断面の内形は、接続パイプ3aの横断面の外形より若干小さく形成されており、接続パイプ3aが、駆動伝達パイプ9内に挿入可能となっている。なお、このような挿入を可能なものとするために、前述した接続パイプ3aの第1凹凸部7は、挿入可能とする部位の全長に渡って形成されている必要があるが、一方、駆動伝達パイプ9の第2凹凸部8は、少なくとも係合する部位のみに設けられていればよい。このように、本発明の超音波カテーテルは、駆動シャフト3の基端部が駆動伝達パイプの内部に侵入可能となっている。このため、駆動シャフトをカテーテルハブ部分にて操作することにより、超音波振動子を軸方向に移動させることができる。
そして、接続パイプ3aには、図4に示すように、外部に突出した軸方向移動用操作部17が取り付けられている。具体的には、この実施例の軸方向移動用操作部は、前述したベアリングケース12と一体的に形成されており、軸方向移動用操作部17を軸方向に移動させると、ベアリングケース12の内側環状体との摩擦力により接続パイプ3aが軸方向に移動するように構成されている。
なお、軸方向移動用操作部17は、カテーテルハブ6に設けられた軸方向に延在するスリット18より外部に突出するように形成されており、カテーテルハブ6を支持しながら、指で移動することが可能となっている。このため、片手で容易に駆動シャフトの移動、言い換えれば超音波振動子の軸方向の移動を行うことができる。また、カテーテルハブ6に電動で操作部17を移動させる器具を取り付けてもよい。
駆動シャフト3は、例えば、ステンレス鋼(SUS304,SUS316等)等の平板を2層2条巻きしたものにより形成されている。駆動シャフト3は、0.4kgf以上の破断強度を有することが好ましい。駆動シャフト3は、丸線或いは平板状の金属、樹脂を層或いは多層にコイル捲きまたはブレード捲きしたものであってもよい。また、接続パイプ3aおよび駆動伝達パイプ9としては、ステンレスパイプのような金属管が利用できる。
駆動シャフト3内には、2本のリード線5a,5bをよった信号線5を内蔵されている。信号線5のカテーテル1の先端側は、トランスデューサー4に形成された振動子4に接続され、基端側(手元側)は後述するレセプタクル11に接続されている。また、信号線5は、駆動シャフト3の移動に対応できるような長さを備えており、さらに、信号線がシャフトの移動に障害とならないようにするために、螺旋状に形状付けされた伸縮可能部を備えている。具体的には、この実施例の信号線5は、駆動伝達パイプ9もしくは接続パイプ(言い換えれば、駆動シャフトの後端部)内に位置する部分に、螺旋状に形状付けされた部分(例えば、カール加工)を備えている。
なお、この実施例では、駆動シャフトの後端部に接続パイプが固定されている。このようにすることにより、短いパイプを所定形態に加工することとが容易であり、好ましいが、このようなものに限定されるものではなく、駆動シャフトは、一体物であってもよい。この場合は、駆動シャフトの後端部を駆動伝達シャフトと係合可能な形態に加工することになる。
なお、この実施例では、駆動シャフトの後端部に接続パイプが固定されている。このようにすることにより、短いパイプを所定形態に加工することとが容易であり、好ましいが、このようなものに限定されるものではなく、駆動シャフトは、一体物であってもよい。この場合は、駆動シャフトの後端部を駆動伝達シャフトと係合可能な形態に加工することになる。
つぎに、本発明の超音波カテーテルの使用方法について説明する。
超音波カテーテル1は、基端部(ジョイント部6b)を外部駆動装置に接続して使用する。
外部駆動装置は、モーターを含む駆動源とカテーテルより伝達される信号のピックアップ機能を備えており、また送受信回路と画像表示装置等を有するコンソールに電気的に接続される。
超音波カテーテル1は、基端部(ジョイント部6b)を外部駆動装置に接続して使用する。
外部駆動装置は、モーターを含む駆動源とカテーテルより伝達される信号のピックアップ機能を備えており、また送受信回路と画像表示装置等を有するコンソールに電気的に接続される。
外部駆動装置は、例えば図10に示すように、外部駆動装置ハウジング33、このハウジング33内に収納されたモーター32およびアンプ基板31、モーター32の回転軸34に第1の連結部材36aと第2の連結部材36bを介して固定された回転子37、スペーサ35、スペーサ内に収納されたベアリング35a、回転子37を被包する回転子カバー38、さらに、回転子カバー38を被包する外部駆動装置キャップ39、回転子37内に固定され、上述のレセプタクル11と係合するプラグ40とを備えている。
そして、スペーサ35およびベアリング35aにより、回転子37は良好に回転する。また、回転子カバー38がコネクタ接続部を構成しており、回転子カバー38の内径は、ジョイント部6bの外径とほぼ等しくもしくは若干大きく形成されている。
本発明の超音波カテーテルを使用する場合には、まず、超音波カテーテル1を目的とする体腔内へ挿入設置する。そして、図11に示すように、カテーテルハブ6のジョイント部6bを外部駆動装置30に挿入する。外部駆動装置30の回転子37の先端部は略三角形に削られた先端部を有する2つの突起(鍔)37a,37bが張り出しており、その斜辺が超音波カテーテル1のロータ10の外面に形成された突起10a,10bに嵌合し回転力が伝達可能となる。同時にレセプタクル11が外部駆動装置30内のプラグ40に接続され、機械的及び電気的接続が完了する。
そして、外部駆動装置30を駆動させると、その駆動トルクは、駆動伝達シャフトに伝達され、駆動伝達シャフトに伝達された駆動力は、接続パイプ3aを介して駆動シャフト本体部に伝達され、駆動シャフト3全体が回転し、それに伴って超音波振動子4も回転する。
なお、超音波振動子4の軸方向移動を行う場合は、カテーテルハブ6を把持した手の指で、軸方向移動用操作部17を図6に示すように基端側に移動させることにより片手で容易に行うことができる。これにより、超音波振動子4は、図2に示す状態から、図6に示す状態に軸方向後方に移動する。また、必要により、軸方向移動用操作部17を軸方向前方に移動させることにより、超音波振動子4を図2に示す位置に戻すことも可能である。
なお、超音波振動子4の軸方向移動を行う場合は、カテーテルハブ6を把持した手の指で、軸方向移動用操作部17を図6に示すように基端側に移動させることにより片手で容易に行うことができる。これにより、超音波振動子4は、図2に示す状態から、図6に示す状態に軸方向後方に移動する。また、必要により、軸方向移動用操作部17を軸方向前方に移動させることにより、超音波振動子4を図2に示す位置に戻すことも可能である。
つぎに、図7および図8に示した超音波カテーテル60について説明する。
この実施例と前述した超音波カテーテル1との相違点は、接続パイプ3aと駆動伝達パイプ9の係合方法と、接続パイプ3aに係止部19,20が設けられている点のみであり他は同じである。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
この実施例と前述した超音波カテーテル1との相違点は、接続パイプ3aと駆動伝達パイプ9の係合方法と、接続パイプ3aに係止部19,20が設けられている点のみであり他は同じである。同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
具体的には、図8に示すように、接続パイプ3aと駆動伝達パイプ9は、接続パイプ3aの横断面の外形が楕円に形成され、駆動伝達パイプ9の少なくとも先端付近の横断面の内形が接続パイプ3aの楕円に対応(噛合)する楕円に形成されることにより、両者が係合するように構成されている。
また、この実施例の接続パイプ3aの外面には、図7に示すように、接続パイプ3aの軸方向への移動をより確実なものとするための第1の係止部19および第2の係止部20が設けられている。第1の係止部19は、ベアリングケース12の基端側に隣接して設けられており、軸方向移動用操作部17を基端側に移動させる際にベアリングケース12の基端側側面に当接して接続パイプ3aの基端側への移動をより確実なものとするように機能する。他方、第1の係止部20は、ベアリングケース12の先端側に隣接して設けられており、軸方向移動用操作部17を先端側に移動させる際にベアリングケース12の先端側側面に当接して接続パイプ3aの先端側への移動をより確実なものとするように機能する。
なお、接続パイプ3aと駆動伝達パイプ9の係合は、図9に示すように、接続パイプ3aの横断面の外形が多角形に形成され、駆動伝達パイプ9の少なくとも先端付近の横断面の内形が接続パイプ3aの多角形に対応する多角形に形成されることにより、係合するものであってもよい。
また、駆動伝達パイプが、駆動シャフト内に挿入可能に形成されていてもよい。そして、この場合の駆動シャフトと駆動伝達パイプの係合は、駆動シャフトの基端部内面に設けられた第1凹凸部と、該駆動伝達パイプの先端部外面に設けられた前記第1凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合していてもよく、駆動伝達パイプの横断面の外形が楕円に形成され、駆動シャフトの少なくとも基端付近の横断面の内形が駆動伝達パイプの楕円に対応する楕円に形成されることにより係合していてもよく、さらに、駆動伝達パイプの横断面の外形が多角形に形成され、駆動シャフトの少なくとも基端付近の横断面の内形が駆動伝達パイプの多角形に対応する多角形に形成されることにより係合していてもよい。
1 超音波カテーテル
2 シース
3 駆動シャフト
3a 駆動シャフト
4 超音波振動子
5 信号線
6 カテーテルハブ
7 第1凹凸部
8 第2凹凸部
9 駆動伝達パイプ
10 ロータ
11 レセプタクル
12,13,14 ベアリングケース
12a,13a,14a ベアリング
15 シールケース
15a Oリング
16 エア抜き用ポート
17 軸方向移動用操作部
18 スロット
2 シース
3 駆動シャフト
3a 駆動シャフト
4 超音波振動子
5 信号線
6 カテーテルハブ
7 第1凹凸部
8 第2凹凸部
9 駆動伝達パイプ
10 ロータ
11 レセプタクル
12,13,14 ベアリングケース
12a,13a,14a ベアリング
15 シールケース
15a Oリング
16 エア抜き用ポート
17 軸方向移動用操作部
18 スロット
Claims (8)
- 体腔内に挿入されるシースと、該シース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達する駆動シャフトと、該駆動シャフトの先端部に固定された超音波振動子と、前記駆動シャフト内に設けられ前記超音波振動子と外部電気回路を接続する信号線と、前記シースの後端に固定されたカテーテルハブとを有する超音波カテーテルであって、
前記カテーテルハブ内には、駆動伝達パイプが回転可能に設けられており、前記駆動シャフトと駆動伝達パイプとは、外部駆動源より該駆動伝達パイプに与えられた回転力を前記駆動シャフトに伝達可能に係合するとともに、前記駆動シャフトは、該駆動伝達パイプとの係合を維持した状態にて、軸方向に移動可能となっていることを特徴とする超音波カテーテル。 - 前記駆動シャフトの後端部は、前記駆動伝達パイプ内に、軸方向に移動可能に挿入されている請求項1に記載の超音波カテーテル。
- 前記駆動シャフトの後端部は、前記駆動伝達パイプの先端部を収納し、かつ、軸方向に移動可能となっている請求項1に記載の超音波カテーテル。
- 前記超音波カテーテルは、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの一方の後端部外面に設けられた第1凹凸部と、前記駆動シャフトおよび前記駆動伝達パイプの他方の先端部内面に設けられた前記第1凹凸部に対応する第2凹凸部とにより係合するものである請求項2または3に記載の超音波カテーテル。
- 前記駆動シャフトの少なくとも基端付近の横断面の外形が楕円に形成され、前記駆動伝達パイプの少なくとも一部の横断面の内形が前記楕円に対応する楕円に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合するものである請求項2に記載の超音波カテーテル。
- 前記駆動シャフトの少なくとも基端付近の横断面の外形が多角形に形成され、前記駆動伝達パイプの少なくとも一部の横断面の内形が前記多角形に対応する多角形に形成されることにより、前記駆動シャフトおよび駆動伝達パイプが係合するものである請求項2に記載の超音波カテーテル。
- 前記超音波カテーテルは、前記カテーテルハブに形成された軸方向に延びるスロットと、該スロットより外部に突出した駆動シャフトを移動させるための移動用操作部を有している請求項1ないし6のいずれかに記載の超音波カテーテル。
- 前記信号線は、螺旋状に形状付けされた伸縮可能部を備えている請求項1ないし7のいずれかに記載の超音波カテーテル。
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JP2020162848A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | テルモ株式会社 | カテーテル及びカテーテルを分解する方法 |
-
2007
- 2007-02-16 JP JP2007035831A patent/JP2007152142A/ja active Pending
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