JP4530661B2 - 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

硬質ポリウレタンフォームの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4530661B2
JP4530661B2 JP2003435143A JP2003435143A JP4530661B2 JP 4530661 B2 JP4530661 B2 JP 4530661B2 JP 2003435143 A JP2003435143 A JP 2003435143A JP 2003435143 A JP2003435143 A JP 2003435143A JP 4530661 B2 JP4530661 B2 JP 4530661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyurethane foam
group
parts
rigid polyurethane
polyol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003435143A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004346297A (ja
Inventor
英男 北川
基直 賀久
英文 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2003435143A priority Critical patent/JP4530661B2/ja
Publication of JP2004346297A publication Critical patent/JP2004346297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4530661B2 publication Critical patent/JP4530661B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

本発明は、ポリウレタンフォームの製造方法に関する。さらに詳しくは、硬質ポリウレタンフォームの製造方法に関する。
硬質ポリウレタンフォームは、その優れた断熱性能、寸法安定性、施工性等の故に、広範囲に利用されている。
活性水素含有基と付加重合性官能基を有する化合物、またはこれと他の活性水素含有化合物からなる活性水素成分と、ポリイソシアネートを反応させて、機械的特性の優れたポリウレタンフォームを製造する方法(特許文献1)が知られている。
国際公開WO98/44016号公報
しかしながら、上記公報に記載の製法を用いると、機械的特性は良好であるが、製造条件によっては、成形性が不十分となることがある。
本発明者らは、上記の問題点を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、不飽和二重結合と活性水素含有基を有する化合物と、特定の活性水素含有化合物を組み合わせて使用することで、上記の問題点を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、下記(I)および(II)である。
(I) 活性水素成分(A)と有機ポリイソシアネート(B)とを発泡剤の存在下に反応させて硬質ポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)中に不飽和二重結合と活性水素含有基を有する化合物(a)、ポリオール(b)、ならびに1級および/または2級アミン(c)を含有し、(A)中の(c)の量が0.1〜5質量%であることを特徴とする断熱材用硬質ポリウレタンフォームの製造方法であって、前記(c)が、2,4−および/または2,6−トリレンジアミン(TDA)、3,5−ジエチル−2,4−および/または3,5−ジエチル−2,6−トリレンジアミン、並びに2,4’−および/または4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)からなる群から選ばれる1種以上のアミンであることを特徴とする断熱材用硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
(II) 上記の製造方法により得られる硬質ポリウレタンフォームからなる断熱材。
本発明の硬質ポリウレタンフォームの製造方法によれば、成形性が良好なポリウレタンフォームが得られる。また、セル状態が良好であり、寸法安定性に優れ、機械的強度が高いフォームが得られる。さらに、本発明に用いる活性水素成分を使用すると、従来の活性水素成分よりも低粘度であることから、フォーム成形時の作業性に優れる。
本発明の製造方法において、必須成分として活性水素成分(A)中に含有する(a)は、不飽和二重結合1個以上と活性水素含有基を1個以上有する化合物である。
不飽和二重結合は、通常付加重合性基であり、末端オレフィン型でも、内部オレフィン型でもよく、例としては、(メタ)アクリロイル基、クロトン基、アリル基、プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基等から選ばれる1種以上が挙げられる。これらの中で好ましくは、(メタ)アクリロイル基、アリル基およびプロペニル基であり、さらに好ましくは(メタ)アクリロイル基およびアリル基である。ここで(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基および/またはメタアクリロイル基を意味し、以下同様の記載法を用いる。
(a)中の不飽和二重結合の数は、通常1個以上、好ましくは1〜10個、さらに好ましくは1〜5個である。
(a)の活性水素含有基としては、例えば、ヒドロキシル基、メルカプト基、カルボキシル基、1級アミノ基、2級アミノ基から選ばれる1種以上が挙げられる。好ましくはヒドロキシル基、メルカプト基およびカルボキシル基であり、さらに好ましくはヒドロキシル基およびメルカプト基、とくに好ましくはヒドロキシル基である。
(a)中の活性水素含有基数は、通常1個以上、好ましくは1〜8個、さらに好ましくは1〜5個である。
上記(a)の具体例としては、下記(a1)〜(a3)が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
(a1)ポリオール〔多価アルコール、多価フェノール、多価アルコールもしくは多価フェノールのアルキレンオキサイド(以下AOと略記)付加物、アミンのAO付加物、多価アルコールとポリカルボン酸もしくはラクトンとから誘導されるポリエステルポリオールなど〕の不飽和カルボン酸部分エステルまたは部分不飽和アルキルエーテル〔とくに部分(メタ)アクリル酸エステルまたはアリルエーテル〕
(a2)アミンの不飽和カルボン酸部分アミド化物または部分不飽和アルキル化物〔とくに部分(メタ)アクリルアミド化物またはアリル化物〕
(a3)ポリチオールの不飽和カルボン酸部分チオエステルまたは部分不飽和アルキルチオエーテル〔とくに部分(メタ)アクリルチオエステルまたはアリル化物〕
(a1)の製造に用いる多価アルコールとしては、例えば、炭素数2〜18(好ましくは2〜12)の2価アルコール[エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−および1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等]、炭素数3〜18(好ましくは3〜12)の3〜5価のアルコール[アルカンポリオールおよびその分子内もしくは分子間脱水物、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、ジグリセリン;糖類およびその誘導体、例えば、α−メチルグルコシド、キシリトール、グルコース、フルクトース;等]、および炭素数5〜18(好ましくは5〜12)の6〜10価またはそれ以上のアルコール[6〜10価のアルカンポリオール、およびそのもしくは3〜5価のアルカンポリオールの分子内もしくは分子間脱水物、例えば、ジペンタエリスリトール;糖類およびその誘導体、例えば、ソルビトール、マンニール、ショ糖;等]およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
(a1)の製造に用いる多価フェノールとしては、2価フェノール〔単環2価フェノール(ハイドロキノン等)、ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF等)など〕、3〜5価のフェノール〔単環多価フェノール(ピロガロール、フロログルシン等)、3〜5価の、フェノール化合物のホルマリン低縮合物(数平均分子量1000以下)(ノボラック樹脂、レゾールの中間体)など〕、6〜10価またはそれ以上のフェノール〔6価以上の、フェノール化合物のホルマリン低縮合物(数平均分子量1000以下)(ノボラック樹脂、レゾールの中間体)等〕、多価フェノールとアルカノールアミンとの縮合物(マンニッヒポリオール)、およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
(a1)の製造に用いるポリオールのうち、アミンのAO付加物におけるアミンとしては、例えば、アンモニア;炭素数2〜20のアルカノールアミン[モノ−、ジ−もしくはトリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アミノエチルエタノールアミン等];炭素数1〜20のアルキルアミン[メチルアミン、エチルアミン、n−ブチルアミン、オクチルアミン等];炭素数2〜6のアルキレンジアミン[エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等];アルキレン基の炭素数が2〜6のポリアルキレンポリアミン(重合度2〜8)[ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等];炭素数6〜20の芳香族アミン[アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、メチレンジアニリン、ジフェニルエーテルジアミン、ナフタレンジアミン、アントラセンジアミン等];炭素数4〜15の脂環式アミン[イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミン等];炭素数4〜15の複素環式アミン[ピペラジン、N−アミノエチルピペラジン、1,4−ジアミノエチルピペラジン等]およびこれらの2種以上の併用などが挙げられる。
多価アルコール、多価フェノール、またはアミンに付加させるAOとしては、エチレンオキサイド(以下、EOと略記)、プロピレンオキサイド(以下、POと略記)、1,2−、1,3−、1,4−もしくは2,3−ブチレンオキサイド、α−オレフィンオキサイド(炭素数5〜30またはそれ以上)、スチレンオキサイドなどおよびこれらの2種以上の併用(併用する場合には、ランダム付加、ブロック付加、これらの組合せのいずれでもよい。)が挙げられる。これらのAOのうち、炭素数2〜8のものが好ましく、POおよび/またはEOを主成分とし、必要により20%以下の他のAOを含むものがさらに好ましい。付加反応は、従来公知の通常の方法により行うことができる。1分子当たりのAOの付加モル数は、好ましくは1〜70、さらに好ましくは1〜50である。上記および以下において、%は、特に記載のない限り質量%を意味する。
(a1)の製造に用いるポリオールのうちポリエステルポリオールに用いる多価アルコールは、前記と同様のものが挙げられ、ポリカルボン酸としては、例えば、炭素数4〜18の脂肪族ポリカルボン酸[コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸等]、炭素数8〜18の芳香族ポリカルボン酸[フタル酸もしくはその異性体、トリメリット酸等]、これらのポリカルボン酸のエステル形成性誘導体[酸無水物、アルキル基の炭素数が1〜4の低級アルキルエステルなど]およびこれらの2種以上の併用が挙げられる。ラクトンとしては、ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンおよびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
(a1)の製造に用いるポリオールとしては、ヒドロキシル基を2〜8個(特に2〜6個)有し、OH当量が30〜1200のものが好ましい。OH当量の上限はさらに好ましくは300である。
(a1)は、部分(メタ)アクリル酸エステル、および部分アリルエーテルの場合を例にとると、例えば、以上例示したポリオールを、1分子中に少なくとも1個のヒドロキシル基が未反応で残るような当量比で、ハロゲン化(メタ)アクリルまたはハロゲン化アリルを用いて部分(メタ)アクリロイル化またはアリル化することにより得られる。ハロゲン化(メタ)アクリルとしては、塩化(メタ)アクリロイル、臭化(メタ)アクリロイル、ヨウ化(メタ)アクリロイル、ハロゲン化アリルとしては、塩化アリル、臭化アリル、ヨウ化アリルおよびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
また(a1)は、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸、またはアリルアルコールに前記のAOを付加しても得ることができる。この場合、AOの中では、POおよび/またはEOを主成分とし、必要により20%以下の他のAOを含むものが好ましい。付加反応は、従来公知の通常の方法により行うことができる。AOの付加モル数は、好ましくは1〜70、さらに好ましくは1〜50である。
(a2)は、前記のアミンのうち、ポリアミンまたはアルカノールアミンと、前記のハロゲン化(メタ)アクリルまたはハロゲン化アリルを、1分子中に少なくとも1個のアミノ基または水酸基(アルカノールアミンの場合)が未反応で残るような当量比で、反応させることにより得られる。
(a3)の製造に用いるポリチオールとしては、チオール基を2〜4個有し、炭素数2〜18のものが好ましく、例えば、エタンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオール、1,4−プロパンジチオール、1,4−ベンゼンジチオール、1,2−ベンゼンジチオール、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィド、4−t−ブチル−1,2−ベンゼンジチオール、エチレングリコールジチオグリコレート、トリメチロールプロパントリス(チオグリコレート)チオシアヌル酸、ジ(2−メルカプトエチル)スルフィド、ジ(2−メルカプトエチル)エーテルおよびこれらの2種以上の併用が挙げられる。
(a3)は、これらポリチオールに、前記のハロゲン化(メタ)アクリルまたはハロゲン化アリルを、1分子中に少なくとも1個のチオール基が未反応で残るような当量比で、反応させることにより得られる。
これら(a)の中では、好ましくは(a1)および(a2)であり、さらに好ましくは(a1)であり、とくに好ましくは、多価アルコールもしくはそのAO付加物の部分アリルエーテル、および多価アルコールもしくはそのAO付加物の部分(メタ)アクリル酸エステルである。
本発明の製法において、(a)の使用量は、(A)中、好ましくは0.1〜70%である。下限は好ましくは0.2%、とくに好ましくは1%であり、上限はさらに好ましくは60%、とくに好ましくは50%である。上記範囲内であると、成形性と寸法安定性が共に良好である。
本発明の製法において、活性水素成分(A)中に、(a)以外に、さらにポリオール(b)ならびに1級および/または2級アミン(c)を必須成分として含有する。
(b)は不飽和二重結合を有しないポリオールであり、脂肪族アミンのAO付加物(b1)、芳香族アミンのAO付加物(b2)、多価アルコールのAO付加物(b3)およびポリマーポリオール(b4)等が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
(b1)の脂肪族アミンとしては、1級または2級アミンが挙げられ、1,2級アミノ基の数は、好ましくは1〜4個、さらに好ましくは1〜3個であり、アミノ基に由来する活性水素の数は、好ましくは2〜8個、さらに好ましくは2〜4個である。
(b1)として具体的には、前記(a1)の項で述べた、アルカノールアミン、炭素数1〜20のアルキルアミン、炭素数2〜6のアルキレンジアミン、およびアルキレン基の炭素数が2〜6のポリアルキレンポリアミン(重合度2〜8)等が挙げられる。好ましくはアルカノールアミンおよびアルキレンジアミンである。
付加するAOとして好ましいものは、POおよび/またはEOを主成分とし、必要により20%以下の他のAOを含むものであり、特に好ましくはPO、およびPOとEOの併用である。
AO付加反応は、従来公知の通常の方法により行うことができ、付加時に用いる触媒としては、通常用いられるアルカリ触媒(KOH、CsOH等)の他、特開2000−344881号公報に記載の触媒〔トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等〕、特開平11−120300号公報に記載の触媒(過塩素酸マグネシウム等)を用いてもよい(以下のAO付加物も同様)。
(b1)の水酸基価は、好ましくは30〜1800である。下限はさらに好ましくは40、とくに好ましくは140であり、上限はさらに好ましくは1600である。
(b2)の芳香族アミンとしては、前記(a1)の項で述べた、炭素数6〜20の芳香族アミン等が挙げられる。好ましくはアニリン、フェニレンジアミン、およびトリレンジアミンである。
付加するAOとして好ましいものは、POおよび/またはEOを主成分とし、必要により20%以下の他のAOを含むものであり、特に好ましくはPO、およびPOとEOの併用である
(b2)の水酸基価は、好ましくは30〜1800である。下限はさらに好ましくは40、とくに好ましくは140であり、上限はさらに好ましくは1600である。
(b3)の多価アルコールとしては、(a1)の製造に用いる多価アルコールとして例示したものが挙げられる。
(b3)の多価フェノールとしては、(a1)の製造に用いる多価フェノールとして例示したものが挙げられる。
これらの中では、2価アルコールおよび2価フェノールが好ましく、2価フェノールがさらに好ましい。
また、これらに付加するAOとして好ましいものは、POおよび/またはEOを主成分とし、必要により20%以下の他のAOを含むものであり、特に好ましくは、PO、およびPOとEOの併用である。
(b3)の水酸基価は好ましくは30〜1800である。下限はさらに好ましくは40、とくに好ましくは140であり、上限はさらに好ましくは800である。
(b4)のポリマーポリオールとしては、通常ポリウレタンフォームに使用されるもの、例えば、前記のポリカルボン酸に前記のAOを付加したポリエーテルポリオール、前記ポリエステルポリオールおよびそのAO付加物、低分子量ポリオール(例えば前記多価アルコール)、前記アルカノールアミン、および前記(b3)から選ばれる1種以上のポリオール中で、ビニルモノマー(アクリロニトリル、スチレンなど)を重合して得られるポリマーポリオール、並びにこれらの混合物が挙げられる。上記AOとして好ましいものは、POおよび/またはEOを主成分とし、必要により20%以下の他のAOを含むものであり、特に好ましくはPOおよび/またはEOである。これらの中で好ましくは(b3)から得られる重合体ポリオールである。
(b4)の製造方法は、従来のポリマーポリオールにおける重合法と同様に行うことができる。例えば、必要により分散剤を含むポリオール中で、ビニルモノマーを重合開始剤の存在下に重合させる方法(米国特許第3383351号明細書、特公昭39−24737号公報、特公昭47−47999号公報または特開昭50−15894号公報に記載の方法)が挙げられる。また、重合は、バッチ式でも連続式でも行うことができ、常圧下、加圧下または減圧下において重合することができる。必要に応じて、溶剤、連鎖移動剤を使用することができる。
(b4)の重合体の体積平均粒子径は0.5〜15μmが好ましい。また、(b4)の水酸基価は20〜1810が好ましい。下限はさらに好ましくは24、とくに好ましくは100であり、上限はさらに好ましくは1500である。
(b4)中の重合体含量は、好ましくは5〜40%、さらに好ましくは10〜30%である。また、(A)中の重合体含量は、好ましくは10%以下、さらに好ましくは0.1〜5%である。
(b)としては、(b1)、(b2)、および(b4)を含有するものが好ましく、(b1)〜(b4)を含有するものがさらに好ましい。
本発明の製法において、成形性と寸法安定性の点から、(A)中の(b1)の含有量は、好ましくは50%以下である。下限は、さらに好ましくは5%、とくに好ましくは10%であり、上限は、さらに好ましくは48%、とくに好ましくは45%である。(b2)の含有量は、好ましくは50%以下である。下限は、さらに好ましくは10%、とくに好ましくは15%であり、上限は、さらに好ましくは45%、とくに好ましくは40%である。(b3)の含有量は、好ましくは50%以下である。下限は、さらに好ましくは5%であり、上限は、さらに好ましくは40%である。(b4)の含有量は、好ましくは20%以下である。下限は、さらに好ましくは1%であり、上限は、さらに好ましくは10%である。
また、(b)の合計含有量は、好ましくは25〜99%である。好ましくは下限は50%、上限は90%である。
1級および/または2級アミン(c)の1,2級アミノ基の数は、好ましくは1〜4個、さらに好ましくは1〜3個であり、アミノ基に由来する活性水素の数は、好ましくは2〜8個、さらに好ましくは2〜4個である。また、(c)の分子量は、好ましくは400以下、さらに好ましくは300以下である。
(c)としては、3級アミノ基を含有しない1級および/または2級アミンが好ましい。具体例としては、炭素数6〜24の芳香族炭化水素系ポリ(2〜8価またはそれ以上、とくに2価)アミン、例えば2,4−および/または2,6−トリレンジアミン(TDA)、粗製TDA、1,2−、1,3−、または1,4−フェニレンジアミン、3,5−ジエチル−2,4−および/または3,5−ジエチル−2,6−トリレンジアミン、1,2−、1,3−、または1,4−キシリレンジアミン、2,4’−および/または4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)、粗製MDA、ナフチレン−1,5−ジアミン、3,3’−ジクロロ−4,4’ジアミノジフェニルメタン;炭素数6〜24の芳香族炭化水素系モノアミン、例えばアニリン、メチルアニリン、フェニルアニリン;炭素数3〜24の複素環式モノもしくはポリ(2〜8価またはそれ以上、とくに2価)アミン、例えば2−、3−、または4−アミノピリジン、イミダゾール、ピペラジン、ピペリジン、モルホリン;炭素数2〜24の脂肪族ポリ(2〜8価またはそれ以上、とくに2〜4価)アミン、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン;炭素数2〜24の脂肪族モノアミン、例えばプロピルアミン、イソプロピルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、アリルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン;などが挙げられる。
これらの中で好ましくは、芳香族炭化水素系ジアミン、芳香族炭化水素系モノアミン、および脂肪族ポリアミンであり、さらに好ましくは、芳香族炭化水素系ジアミンであり、とくに好ましくは、TDA、ジエチルトリレンジアミン、およびMDAである。
本発明の製法において、(A)中の(c)の含有量は、0.1〜5%である。下限は好ましくは0.5%であり、上限は好ましくは3%である。0.1%よりも少ないとフォームの外観不良が発生する。また、5%を超えると反応性が早くなり成形性が悪化する。
本発明の製法において、(A)の数平均分子量(ゲルパーミエーションクロマトグラフによる)は、好ましくは60〜10000である。下限はさらに好ましくは70であり、上限はさらに好ましくは8000である。また、(A)の水酸基価は、好ましくは30〜1800である。下限はさらに好ましくは40であり、上限はさらに好ましくは800である。
本発明の製法で使用される有機ポリイソシアネート(B)としては、従来からポリウレタンフォームに使用されているものが使用できる。このようなイソシアネートとしては、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、これらの変性物(例えば、ウレタン基、カルボジイミド基、アロファネート基、ウレア基、ビューレット基、イソシヌアレート基、またはオキサゾリドン基含有変性物など)およびこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、炭素数(NCO基中の炭素を除く;以下のイソシアネートも同様)6〜16の芳香族ジイソシアネート、炭素数6〜20の芳香族トリイソシアネートおよびこれらのイソシアネートの粗製物などが挙げられる。具体例としては、1,3−および/または1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−および/または2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、粗製TDI、2,4’−および/または4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(粗製MDI)、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜10の脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどが挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、炭素数6〜16の脂環式ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネートなどが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、炭素数8〜12の芳香脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。具体例としては、キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどが挙げられる。
変性ポリイソシアネートの具体例としては、ウレタン変成MDI、カルボジイミド変性MDI、ショ糖変性TDI、ひまし油変性MDIなどが挙げられる。
これらのうちで好ましいものは、TDI、MDI、粗製TDI、粗製MDI、ショ糖変性TDI、ウレタン変成MDI、およびカルボジイミド変性MDIから選ばれる1種以上の有機ポリイソシアネートである。
本発明の製法で使用される発泡剤は、水、水素原子含有ハロゲン化炭化水素、低沸点炭化水素、液化炭酸ガス等が用いられる。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素の具体例としては、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)タイプのもの(例えばHCFC−123、HCFC−141b、HCFC−22およびHCFC−142b);HFC(ハイドロフルオロカーボン)タイプのもの(例えば、HFC−134a、HFC−152a、HFC−356mff、HFC−236ea、HFC−245ca、HFC−245fa、HFC−365mfc、HFC−227ea)などが挙げられる。これらのうち好ましいのはHCFC−141b、HFC−245faおよびHFC−365mfcおよびこれらの2種以上の混合物である
低沸点炭化水素は、沸点が通常−5〜70℃の炭化水素であり、その具体例としては例えば、ブタン、ペンタン、シクロペンタン、およびこれらの混合物等が挙げられる。これらのうち好ましくはシクロペンタンである。
これらの発泡剤の中では、水素原子含有ハロゲン化炭化水素および/または低沸点炭化水素からなり、必要により、水、および/または液化炭酸ガス(とくに水)を併用するのが好ましい。
本発明の製造方法において、水素原子含有ハロゲン化炭化水素は、(A)100部当たり、好ましくは50部以下用いる。下限は、さらに好ましくは10部、とくに好ましくは15.5部、最も好ましくは16部であり、上限は、さらに好ましくは48部、とくに好ましくは45部である。上記および以下において、部は質量部を意味する。
低沸点炭化水素は、(A)100部当たり、好ましくは40部以下用いる。下限は、さらに好ましくは10部、とくに好ましくは15.5部、最も好ましくは16部であり、上限は、さらに好ましくは30部、とくに好ましくは25部である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素と水とを併用する場合、上記の量の水素原子含有ハロゲン化炭化水素に加えて、(A)100部当たり、好ましくは10部を越えない量の水を用いる。下限はさらに好ましくは0.1部、上限はさらに好ましくは8部である。低沸点炭化水素と水とを併用する場合、上記の量の低沸点炭化水素に加えて、(A)100部当たり、好ましくは10部を越えない量の水を用いる。下限はさらに好ましくは0.1部、上限はさらに好ましくは8部である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素と液化炭酸ガスを併用する場合、上記の量の水素原子含有ハロゲン化炭化水素に加えて、(A)100部当たり、好ましくは25部を越えない量の液化炭酸ガスを用いる。下限はさらに好ましくは0.1部、上限はさらに好ましくは20部である。低沸点炭化水素と液化炭酸ガスとを併用する場合、上記の量の低沸点炭化水素に加えて、(A)100部当たり、好ましくは25部を越えない量の液化炭酸ガスを用いる。下限はさらに好ましくは0.1部、上限はさらに好ましくは20部である。
水を単独で用いる場合、(A)100部当たり、好ましくは15部を越えない量の水を用いる。下限はさらに好ましくは0.5部、上限はさらに好ましくは10部である。
また、水素原子含有ハロゲン化炭化水素と低沸点炭化水素とを併用する場合の水素原子含有ハロゲン化炭化水素/低沸点炭化水素の質量比は、好ましくは1/99〜99/1、さらに好ましくは3/97〜97/3である。
水素原子含有ハロゲン化炭化水素および/または低沸点炭化水素と、これら以外の発泡剤(水、液化炭酸ガス等、とくに水)を併用する場合の質量比は、好ましくは100/0〜65/35、さらに好ましくは99/1〜70/30、とくに好ましくは98/2〜80/20である。
本発明の製法において、必要により、さらに以下に述べるような、他の補助成分を用い、その存在下で反応させてもよい。
例えば、整泡剤(ジメチルシロキサン系、ポリエーテル変性ジメチルシロキサン系など)、ウレタン化触媒(3級アミン系触媒、例えばトリエチレンジアミン、N−エチルモルホリン、ジエチルエタノールアミン、N、N、N’、N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、ジアミノビシクロオクタン、1,2−ジメチルイミダゾール、1−メチルイミダゾール、1−イソブチル−2−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ−[5,4,0]−ウンデセン−7など、および/または金属触媒、例えばオクチル酸第一スズ、ジラウリル酸ジブチル第二スズ、オクチル酸鉛など)、ラジカル重合開始剤〔アゾ化合物、例えば2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル);有機過酸化物、例えばジベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド;無機過酸化物、例えば過硫酸塩;等〕、着色剤(染料、顔料)、可塑剤(フタル酸エステル、アジピン酸エステルなど)、有機充填剤(合成短繊維、熱可塑性もしくは熱硬化性樹脂からなる中空微小球など)、難燃剤(リン酸エステル、ハロゲン化リン酸エステルなど)、老化防止剤(トリアゾール系、ベンゾフェノン系など)、抗酸化剤(ヒンダードフェノール系、ヒンダードアミン系など)など公知の補助成分の存在下で反応させることができる。また、前記(A)における(a)を希釈剤として用いた補助成分〔例えば、アミン系触媒の(a)溶液〕を用いてもよい。
(A)100部に対するこれらの補助成分の使用量に関しては、整泡剤は、好ましくは10部以下、さらに好ましくは0.5〜5部である。ウレタン化触媒は、好ましくは10部以下、さらに好ましくは0.2〜5部である。ラジカル重合開始剤は、好ましくは5部以下、さらに好ましくは0.01〜1部である。着色剤は、好ましくは1部以下である。可塑剤は、好ましくは10部以下、さらに好ましくは5部以下である。有機充填剤は、好ましくは50部以下、さらに好ましくは30部以下である。難燃剤は、好ましくは30部以下、さらに好ましくは5〜20部である。老化防止剤は、好ましくは1部以下、さらに好ましくは0.01〜0.5部である。抗酸化剤は、好ましくは1部以下、さらに好ましくは0.01〜0.5部である。
本発明のポリウレタンフォームの製造方法におけるイソシアネート指数(NCO INDEX)[(NCO基/活性水素原子含有基)の当量比×100]は、好ましくは80〜150、さらに好ましくは85〜135、とくに好ましくは90〜130である。
本発明の方法によるポリウレタンフォームの製造法の一例を示せば、以下のとおりである。
まず、活性水素成分(A)、および必要により発泡剤、整泡剤、その他の補助成分を所定量混合する。次いでポリウレタン発泡機又は撹拌機を使用して、この混合物と有機ポリイソシアネート(B)とを急速混合する。得られた混合液(発泡原液)をモールドに注入し、所定時間硬化後、脱型してポリウレタンフォームを得る。モールドは開放モールド、密閉モールドのいずれでもよく、常温でも加温(例えば40〜80℃)でもよい。また、スプレー発泡、連続発泡してもポリウレタンフォームを得ることができる。密閉モールドを用いる場合のパック率は、好ましくは100〜500%、さらに好ましくは105〜350%、とくに好ましくは110〜250%である。(パック率)=〔(フォーム質量)/(密閉モールド内を充填する最低フォーム質量)〕×100である。なお、ウレタン化反応はプレポリマー法では各成分を混合した原液の粘度が高くなるため、ワン・ショット法が好ましい。
本発明の方法は、スラブフォームの製造にも、RIM(反応射出成形)法による成形にも適用できる。また、メカニカルフロス法でポリウレタンを得るのに用いることもできる。
本発明の製法により、得られる硬質ポリウレタンフォームは、架橋点間分子量が、好ましくは400〜700である。また、密度は、好ましくは0.02〜0.5g/cm3 である。下限はさらに好ましくは0.025g/cm3 であり、上限はさらに好ましくは0.1g/cm3 である。
以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下において比とあるのは質量比を示す。
実施例及び比較例に使用した原料の組成、記号等は次のとおりである。
(1)活性水素成分(b1)
b11:エチレンジアミンにPOを付加させた水酸基価750のポリオール
b12:エチレンジアミンにEO1モル、PO約3モルをブロック付加させた水酸基価810のポリオール
b13:トリエタノールアミンにPOを付加させた水酸基価360のポリオール
(2)活性水素成分(b2)
b21:2,4−および2,6−トリレンジアミン(2,4−/2,6−比:80/20)1モルにEO2モル、PO約4モルをブロック付加させた水酸基価500のポリオール
b22:2,4−および2,6−トリレンジアミン(2,4−/2,6−比:80/20)1モルにEO2モル、PO約7モルをブロック付加させた水酸基価400のポリオール。
(3)活性水素成分(b3)
b31:グリセリンにPOを付加させた水酸基価400のポリオール
b32:ペンタエリスリトールにPOを付加させた水酸基価400のポリオール
b33:ショ糖にPOを付加させた水酸基価420のポリオール
b34:ビスフェノールAにPOを付加させた水酸基価280のポリオール
(4)活性水素成分(b4)
b41:グリセリンのPO付加物(水酸基価670)、ビスフェノールAのPO3モル付加物、およびグリセリンのEO・POランダム付加後EOブロック付加物〔EO単位の含有量25%(うち内部EO単位5%)、水酸基価28〕の7:2:1の比の混合物中で、スチレン/アクリロニトリル(比:20/80)を重合させた、水酸基価400の重合体ポリオール(重合体含量20%)。
(5)活性水素成分(c)
c1:2,4−および2,6−トリレンジアミン(2,4−/2,6−比:80/20)(TDA)
c2:3,5−ジエチル−2,4−および3,5−ジエチル−2,6−トリレンジアミン(2,4−/2,6−比:80/20)
c3:4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)
(6)有機ポリイソシアネート(B)
MDI:粗製MDI〔「MR−200」日本ポリウレタン工業(株)製〕
(7)触媒
f1:「U−cat〔登録商標〕430A」アミン触媒〔サンアプロ(株)製〕
f2:ジアミノビシクロオクタン〔「Dabco33LV」三共エアプロダクト(株)製〕
f3:N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン〔「U−cat〔登録商標〕1000」サンアプロ(株)製〕
f4:ペンタメチルジエチレントリアミン〔「Polycat〔登録商標〕−5」〔サンアプロ(株)製〕
(8)整泡剤
g1:「F−388」ポリエーテルシロキサン重合体〔信越シリコーン(株)製〕
g2:「SH−193」ポリエーテルシロキサン重合体〔東レダウコーニングシリコーン(株)製〕
(9)難燃剤
h:「TMCPP」有機燐系難燃剤(アクゾジャパン社製)
(10)ラジカル重合開始剤
i:t−ブチルハイドロパーオキサイド(「パーブチルH−69」日本油脂社製)
(11)発泡剤
j1:HCFC−141b
j2:HFC−245fa
j3:HFC−365mfc
j4:シクロペンタン
製造例1(ポリオールのジアリル化物の製造例)
ペンタエリスリトール1モルにPOを2モル付加した化合物252部(1モル)に、NaOH80部(2モル)を触媒として、アリルクロライド153部(2モル)を反応させ、ペンタエリスリトールのジアリル化合物(a11)を得た。
製造例2(アリルアルコールのPO付加物の製造例)
アリルアルコール58部(1モル)に水酸化カリウム0.56部(0.001モル)を触媒として、PO116部(2モル)を反応させ、リン酸にて中和し、アリルアルコールのPO付加物(a12)を得た。
製造例3(ポリオールのモノアクリレートの製造例)
アクリル酸72部(1モル)に硫酸0.3部(0.003モル)を触媒として、ジエチレングリコール106部(1モル)を反応させ、水酸化カリウム0.34部(0.006モル)にて中和し、安定剤としてヒドロキノン0.16部(0.1%)を加えて、ジエチレングリコールモノアクリレート(a13)を得た。
製造例4(ポリオールのトリアクリレートの製造例)
アクリル酸216部(3モル)に硫酸0.9部(0.009モル)を触媒として、ペンタエリスリトール1モルにPOを4モルを付加させたポリオール(水酸基価610)368部(1モル)を反応させ、水酸化カリウム1.01部(0.018モル)にて中和し、安定剤としてヒドロキノン0.53部(0.1%)を加えて、ペンタエリスリトールPO4モル付加物トリアクリレート(a14)を得た。
製造例5(ポリオールのジアクリレートの製造例)
アクリル酸288部(2モル)に硫酸1.2部(0.012モル)を触媒として、ソルビトール180部(1モル)を反応させ、水酸化カリウム1.35部(0.024モル)にて中和し、安定剤としてヒドロキノン0.60部(0.1%)を加えて、ソルビトールジアクリレート(a15)を得た。
輸送機用パネル状断熱材用フォームの製造<実施例1〜12及び比較例1〜12>
製造例1〜5で得られた化合物(a11〜a15)および上記の原料を使用し、表1および2に記載の原料配合比で、以下に示す発泡処方によりポリウレタンフォームを製造した。得られたフォームの物性評価を表1および2に示す。
土木建築用断熱材用フォームの製造<実施例13〜24及び比較例13〜24>
製造例1〜5で得られた化合物(a11〜a15)および上記の原料を使用し、表3〜5に記載の原料配合比で、以下に示す発泡処方によりポリウレタンフォームを製造した。得られたフォームの物性評価を表3〜5に示す。
<輸送機用パネル状断熱材用フォームの発泡方法>
〔1〕活性水素成分と有機ポリイソシアネートとをそれぞれ20±2℃に温度調整する。
〔2〕活性水素成分、整泡剤、水、触媒等の添加剤の順で容量500ミリリットルのプラスチック製ビーカーに入れて、室温(20±2℃)で撹拌混合し、直ちに表に記載のNCO INDEXとなる量の有機ポリイソシアネートを加え、攪拌機〔ホモディスパー:特殊機化(株)製、攪拌条件:5000rpm×7秒〕を用いて、攪拌して発泡を行った。
〔3〕攪拌停止後、40℃に温調された400×400×50mmのアルミ製モールドに混合液を注入し(パック率:110%)、10分後脱型し、硬質ポリウレタンフォームを得た。
<土木建築用断熱材用フォームの発泡処方>
〔1〕活性水素成分と有機ポリイソシアネートとをそれぞれ20±2℃に温度調整する。
〔2〕活性水素成分、整泡剤、水、触媒等の添加剤の順で容量500ミリリットルのプラスチック製ビーカーに入れて、室温(25±2℃)で撹拌混合し、直ちに表に記載のNCO INDEXとなる量の有機ポリイソシアネートを加え、攪拌機〔ホモディスパー:特殊機化(株)製、攪拌条件:5000rpm×7秒〕を用いて、攪拌して発泡を行った。
〔3〕攪拌停止後、予め400×400mmのクラフト紙を上下面に貼り付けた、60℃に温調した450×400×50mmのアルミ製モールド(下面は450mm側が解放状態、混合液注入後すぐに450×400mmの上面モールドを上下面の間隔が50mmとなるように配置する。)に混合液を注入し、5分後脱型し、硬質ポリウレタンフォームを得た。
表1〜4におけるフォーム物性の評価方法は以下のとおりである。
硬質ポリウレタンフォームの試験は、通常の硬質ポリウレタンフォームの試験法に準じて実施した。寸法安定性の評価は、100mm×100mm×50mmのフォームを切り出し、成形1日後(常温放置)と、低温(−20℃)および湿熱(70℃、湿度95%)の各条件にて放置2日後に、各辺の寸法を測定して体積を求め、成形1日後からの体積変化率を求めた。圧縮強度はJIS A 9514(1979年版)の圧縮強さの試験法に基づいて、発泡方向に平行と垂直の2方向を測定した。成形性は得られたフォームのセル状態によって、下記の基準で判定した。
成形性 ○:液着地点、セル状態良好
△:液着地点、セル荒れあり
×:成型品全体セル荒れあり
本発明の製法で得られた硬質ポリウレタンフォームは、強度が高く、断熱性が良く、難燃性が良く、特に寸法安定性に優れているため、例えば、冷蔵庫、冷凍庫、建築用などの断熱材として広く利用できる。

Claims (5)

  1. 活性水素成分(A)と有機ポリイソシアネート(B)とを発泡剤の存在下に反応させて硬質ポリウレタンフォームを製造する方法において、(A)中に不飽和二重結合と活性水素含有基を有する化合物(a)、ポリオール(b)、ならびに1級および/または2級アミン(c)を含有し、(A)中の(c)の量が0.1〜5質量%であることを特徴とする断熱材用硬質ポリウレタンフォームの製造方法であって、前記(c)が、2,4−および/または2,6−トリレンジアミン(TDA)、3,5−ジエチル−2,4−および/または3,5−ジエチル−2,6−トリレンジアミン、並びに2,4’−および/または4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MDA)からなる群から選ばれる1種以上のアミンであることを特徴とする断熱材用硬質ポリウレタンフォームの製造方法
  2. (A)中の(a)の量が0.1〜70質量%であり、(b)の量が25〜99質量%である請求項1記載の硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
  3. (b)が脂肪族アミンのアルキレンオキサイド付加物(b1)、芳香族アミンのアルキレンオキサイド付加物(b2)、多価アルコールもしくは多価フェノールのアルキレンオキサイド付加物(b3)、およびポリマーポリオール(b4)から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1または2記載の硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
  4. (a)の不飽和二重結合が(メタ)アクリロイル基および/またはアリル基であり、活性水素含有基がヒドロキシル基および/またはメルカプト基である請求項1〜3のいずれか記載の硬質ポリウレタンフォームの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか記載の製造方法により得られる硬質ポリウレタンフォームからなる断熱材。
JP2003435143A 2003-04-30 2003-12-26 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 Expired - Fee Related JP4530661B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435143A JP4530661B2 (ja) 2003-04-30 2003-12-26 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003125765 2003-04-30
JP2003435143A JP4530661B2 (ja) 2003-04-30 2003-12-26 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004346297A JP2004346297A (ja) 2004-12-09
JP4530661B2 true JP4530661B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=33543415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003435143A Expired - Fee Related JP4530661B2 (ja) 2003-04-30 2003-12-26 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4530661B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5796926B2 (ja) * 2009-07-06 2015-10-21 旭有機材工業株式会社 ポリウレタンフォーム用発泡性組成物及びポリウレタンフォーム
CN114539504B (zh) * 2020-11-25 2023-05-26 万华化学集团股份有限公司 一种高流动性的管道保温材料及其制备方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044016A1 (fr) * 1997-04-02 1998-10-08 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Mousse de polyurethanne, procede de fabrication et composition appropriee pour produire la mousse
JP2002356527A (ja) * 2001-03-30 2002-12-13 Sanyo Chem Ind Ltd 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998044016A1 (fr) * 1997-04-02 1998-10-08 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Mousse de polyurethanne, procede de fabrication et composition appropriee pour produire la mousse
JP2002356527A (ja) * 2001-03-30 2002-12-13 Sanyo Chem Ind Ltd 硬質ポリウレタンフォームの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004346297A (ja) 2004-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110060063A1 (en) Method for producing rigid polyurethane foam
WO2012105657A1 (ja) 硬質発泡合成樹脂の製造方法
US20130123378A1 (en) Process for producing rigid foamed synthetic resin
WO2008062792A1 (fr) Procédé de fabrication de mousse de polyuréthanne dure
JP5396858B2 (ja) ポリマー分散ポリオールの製造方法
JP2013227519A (ja) ポリウレタン樹脂製造用ポリオール組成物及びこれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法
JP2003113219A (ja) ポリウレタン樹脂の製造方法
JP5250485B2 (ja) ポリウレタン樹脂
WO2012104935A1 (ja) ポリウレタン樹脂製造用ポリオール組成物、及びこれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法
JP2003221425A (ja) ポリウレタンフォームの製造方法
JP4530661B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP3734800B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2010006914A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2013122007A (ja) ポリウレタン樹脂製造用ポリオール組成物及びこれを用いたポリウレタン樹脂の製造方法
JP2000169541A (ja) ポリウレタンフォームの製造方法
JP6193072B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP5844404B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP6130426B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP3665621B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2004149781A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2008223001A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2006241196A (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
KR100587912B1 (ko) 폴리우레탄용 프리믹스 조성물 및 폼의 제조방법
JP4747766B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
US20130046037A1 (en) Process for producing rigid polyurethane foams

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090310

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100601

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees