JP4530151B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、外周枠体の内側領域に遊技球の転動面が形成されたセンター役物を備えた遊技機に関するものである。
従来から、遊技領域の略中央にセンター役物を備えた遊技機が知られている。かかるセンター役物は、例えば、変動図柄を表示する表示装置の周囲をセンター飾りで装飾した構造とされている。そして、このような遊技機においては、センター役物の下方に始動入賞口が設けられており、この始動入賞口に遊技球が入賞した際には、遊技者に有利な遊技状態が生ぜしめられるようになっていることが多い。具体的には、例えば変動図柄の表示装置を備えた遊技機では、かかる始動入賞口に入球すると、表示装置によって複数の変動図柄を変動表示する当落抽選が行なわれ、それら複数の変動図柄が特定の組合せ図柄で停止した場合には、遊技者に有利な大当たり遊技状態を発生するようにされている。
ところで、近年では、変動図柄の変動表示などにおいてより効果的な演出を行うために、表示装置が大型化される傾向にある。そして、かかる表示装置の大型化に伴って、センター役物も大型化される傾向にある。これにより、センター役物の遊技領域に占める割合が大きくなる一方で、遊技球が転動流下せしめられる遊技領域が小さくなってきている。更に、センター役物が大型化されて、始動入賞口の上方に大きく広がることによって、遊技球の始動入賞口への入賞が困難となっていた。
そこで、かかるセンター役物を構成する外周枠体の内側領域に転動面を設けて、、センター役物に形成された案内通路等を通って転動面上に案内されてきた遊技球が転動面上を転動せしめられるようにすると共に、転動面上に入球口が開口せしめられて、入球口に入球した遊技球が、始動入賞口に容易に入賞するようにされたものが多い。従って、遊技者は、入球口に遊技球が入球せしめられるか否か、センター役物に形成された転動面上を転動せしめられる遊技球の行方(転動方向)に対して非常に高い関心をもっている。
そこにおいて、転動面上における遊技球の転動状態に変化をもたせるために、例えば特許文献1には、転動面上において複数の障害突起を設けたセンター役物が提案されている。しかし、このようなセンター役物においては、遊技球が障害突起に衝突することによってその移動方向が変化せしめられるのみであって、結局、遊技球が遊技領域に打ち込まれた遊技釘に衝突することによってその流下方向が変化せしめられることと同じであり、面白みに欠けるという問題があった。
このような問題に対処するために、例えば特許文献2および特許文献3には、転動面に設けられた駆動部材に磁石を配設して、かかる磁石によって遊技球を吸着保持せしめて運搬するようにされたセンター役物が提案されている。
しかし、上述の如き構造とされたセンター役物においては、センター役物に設けられた磁石が遊技者から視認困難であって、遊技球がどのように移動せしめられるのか、遊技者にとって把握することが困難であった。それ故、演出としての効果に乏しく、転動面上の何処に遊技球が転動せしめられれば遊技者にとって有利となるのかが把握し難いという問題があった。
特開平10−337359号公報 特許2865199号公報 特許2929554号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、センター役物における遊技球の移動状態に一層の変化を与えると共に、遊技球の移動状態を遊技者に容易に把握せしめ得る、新規な構造の遊技機を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面の記載、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
(本発明の態様1)
すなわち、本発明の態様1は、外周枠体の内側領域に遊技球の転動面が設けられたセンター役物を備えた遊技機において、遊技球が載せられる遊技球運搬体を設けると共に、前記外周枠体の内側領域において遊技球の入球予定位置から所定の入球口の開口位置まで該遊技球運搬体を移動せしめる運搬体駆動手段を設け、更に該遊技球運搬体が該入球口の開口位置に至った際に該遊技球運搬体に載せられた遊技球を該入球口に向けて排出する遊技球排出手段を設けたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた遊技機においては、遊技球運搬体によって遊技球が運ばれることから、転動面における遊技球の移動状態に一層の変化を与えることが出来る。そして、遊技球運搬体が移動せしめられることによって、遊技球の移動状態を遊技者に容易に把握せしめることが出来ると共に、演出として優れた効果を発揮することが出来る。
なお、本態様における入球口は、センター役物の内側領域のみならず、外側領域に設けられていても良い。従って、例えば転動面上に入球口を開口せしめても良いし、或いは、一般にセンター役物の外側領域に配設される始動入賞装置等を入球口として用いて、遊技球運搬体から始動入賞装置に向けて遊技球を排出せしめる等しても良いが、例えば転動面上に入球口を開口せしめて、かかる入球口に入球せしめられた遊技球が、始動入賞口に容易に入賞せしめられるようにした態様が好適に採用される。このような態様によれば、遊技球運搬体に遊技球が載せられた場合には、遊技者にとって有利となることを遊技者に対して容易に把握せしめると共に、遊技球運搬体に遊技球が載せられるか否かという関心を遊技者に持たせることが出来て、遊技者の遊技に対する興趣をより高めることが出来る。
なお、本態様における転動面は、必ずしも水平方向に形成されるものに限定されない。従って、例えば転動面を内側領域の側面において鉛直方向に形成する等しても良い。また、遊技球運搬体の移動方向は何等限定されることは無く、水平方向のみならず、鉛直方向や斜め方向等に移動せしめても良い。更に、入球口に入球せしめられる遊技球は、必ずしも遊技球運搬体によって運ばれた遊技球に限定されるものではないのであって、遊技球運搬体によって運ばれることなく、転動面上を転動せしめられて入球せしめられることが可能とされていても良い。
また、遊技球運搬体の具体的な構造についても何等限定されない。具体的には、例えば、開口部を有する箱状の部材に遊技球を収容せしめたり、皿状の部材に載置せしめるほか、リング状の部材に遊技球を載置せしめること等も可能である。更に、遊技球運搬体の個数についても適宜に設定可能であって、1つでも良いし、2つ以上設けても良い。
加えて、遊技球排出手段の具体的な態様についても、各種の態様を採用することが可能である。例えば、遊技球運搬体それ自体を傾斜せしめて遊技球をこぼすように排出しても良いし、遊技球運搬体に載せられた遊技球を磁石などで吸着して取り出す等しても良い。
(本発明の態様2)
本発明の態様2は、前記態様1に係る遊技機において、前記転動面を前記外周枠体の内側領域において水平方向に広がるように形成して、前記遊技球運搬体を該転動面上で移動せしめると共に、前記入球口を該転動面上に開口せしめたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた遊技機においては、入球口が転動面上に開口せしめられていることから、遊技球運搬体から入球口に向けて遊技球が排出される様子を、遊技者に容易に確認せしめることが出来る。なお、本態様における転動面は、必ずしも水平な平面として形成される必要はないのであって、例えば水平方向に湾曲して広がる湾曲面や、左右両端から中央に向かって下がったり奥方から手前に向かって下がるような適当な傾斜が付された傾斜面などであっても良い。また、本態様における水平方向とは、必ずしも左右方向のみを示すものではないのであって、例えば前後方向に広がる転動面とする等しても良い。
(本発明の態様3)
本発明の態様3は、前記態様1又は2に係る遊技機において、上方に向かって開口する開口部を有し、該開口部によって遊技球を保持せしめる遊技球保持体を含んで前記遊技球運搬体を構成すると共に、該遊技球保持体を傾動せしめる傾動手段によって前記遊技球排出手段を構成したことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた遊技機においては、遊技球保持体を傾動せしめて遊技球を落とすように排出できることから、遊技球排出手段を有利に構成することが出来る。また、遊技球保持体が傾動せしめられて遊技球が排出される動作を遊技者に見せることによって、演出効果を高めることも出来る。かかる傾動手段としては、例えば、遊技球保持体の移動経路に傾斜する箇所を設けて、遊技球運搬体自体を傾斜せしめることによって遊技球保持体を傾斜せしめても良いし、遊技球運搬体において遊技球保持体を揺動可能に設けて、遊技球保持体のみを傾けるなどしても良い。
(本発明の態様4)
本発明の態様4は、前記態様3に係る遊技機において、前記転動面上を水平左右方向に往復移動せしめられる台座と、該台座に対して傾動可能に支持されて、遊技球を保持する前記遊技球保持体としての箱体を設けて、これら台座と箱体を含んで前記遊技球運搬体を構成する一方、該箱体の裏面に位置する壁部には、前記入球口の上方において、上方に向かって突出するように湾曲する湾曲部と、該湾曲部の両端から該台座の移動方向に沿うようにして外方に延び出す延出部を有する案内溝を形成すると共に、該箱体の裏面に一体的に突出形成された案内突部を、該案内溝に係合せしめて、該案内突部が該延出部に位置する状態において、該箱体における前記開口部が上方を向くように設定すると共に、該案内突部が該湾曲部に案内された際には、該案内突部が上方へ変位せしめられるに伴って、該箱体が傾動せしめられるようにすることによって、該案内突部と該湾曲部を含んで、前記傾動手段を構成したことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた遊技機においては、箱体に一体的に形成された案内突部によって箱体を直接に傾動せしめることから、遊技球を保持する遊技球保持体を入球口の上方の位置で確実に傾動せしめることが出来ると共に、遊技球保持体が入球口の上方以外の位置にある場合には、箱体の開口部が上方を向いた状態を安定して維持することが出来て、遊技球を安定して保持することが出来る。そして、このような作動を、案内溝と案内突部との案内作用によって実現することによって、遊技球保持体の安定した作動を簡易な構成をもって実現することが出来る。
(本発明の態様5)
本発明の態様5は、前記態様1乃至4の何れかに係る遊技機において、前記遊技球運搬体が複数設けられており、これら複数の遊技球運搬体を一体的に連結する連結部材によって、該複数の遊技球運搬体が一体的に移動可能とされたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた遊技機においては、複数の遊技球運搬体を効率的に移動せしめることが出来る。また、複数の遊技球運搬体が一体的に移動せしめられることによって、例えば互いの遊技球運搬体の間隔を一定に保った状態で同時に移動せしめる等、互いの遊技球運搬体の同期を取った移動を容易に行なうことが出来る。更に、複数の遊技球運搬体を連結部材に連結すれば良いことから、部品点数を少なくすることが出来て、組付け工数も削減することが出来る。
(本発明の態様6)
本発明の態様6は、前記態様1乃至5の何れかに係る遊技機において、前記外周枠体の外側領域に開口する外側開口部と、該外周枠体の前記内側領域に開口する内側開口部を有して鉛直上下方向に延びる遊技球案内路を該外周枠体の側方内周面における遊技者から視認可能な部位に形成すると共に、該内側開口部を前記遊技球運搬体の移動経路上に開口せしめることによって、該内側開口部の配設位置を前記入球予定位置としたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされた遊技機においては、大型化の傾向にあるセンター役物の内側領域における側面を有効に利用することが出来る。また、本態様においては、遊技球案内路が遊技者から視認可能な部位に設けられていることから、遊技球に対して遊技球案内路を案内される様子を視認せしめることが出来て、演出効果を高めることが出来る。加えて、かかる遊技球案内路によって案内された遊技球が遊技球運搬体に載せられることから、遊技球案内路を案内される遊技球に対する遊技者の関心を惹きつけることが出来て、遊技に対する興趣をより高めることが出来る。なお、本態様における遊技球案内路は、必ずしも鉛直方向一方向のみに延びて形成される必要は無く、例えば内側領域の前後方向に延びながら鉛直方向に延びるように形成する等しても良い。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた遊技機においては、遊技球運搬体に遊技球を載せて移動せしめることによって、センター役物における遊技球の移動状態に一層の変化を与えることが出来ると共に、遊技者に遊技球の移動状態を容易に把握せしめて、遊技者の遊技に対する興趣をより高めることが出来る。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下方向および左右方向とは、原則として、遊技者からみた上下方向および左右方向をいうものとし、表面および裏面についても、原則として、遊技者から見た表面および裏面をいうものとする。
図1には、本発明の一実施形態として、遊技機としてのパチンコ機10が示されている。このパチンコ機10は、縦長な方形状に枠組み形成された外枠12を備えている。外枠12には、その一側において開閉自在に軸支された状態で、パチンコ機10の主要構成部の略全てが集約して設けられる中枠14が組み付けられている。また、中枠14の表側には、中枠14に対して裏側から取り付けられた遊技盤16を透視保護するためのガラス板を備えたガラス枠18と、上皿20を備えた皿板22がそれぞれ中枠14の一側に開閉自在に軸支された状態で組み付けられている。更にまた、上皿20の下方には、下皿24が設けられており、かかる下皿24の右方には、発射ハンドル26が突設されている。そして、遊技者が発射ハンドル26に対して回動可能に装着された発射レバー28を回動操作することにより、上皿20に貯留された遊技球が球送り機構(図示せず)を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤16に形成された遊技領域30に向けて発射されるようになっている。
遊技盤16は、図2に示すように、表面に合成樹脂製のシートが被着された遊技板32を備えており、かかる遊技板32の表面側に固定されたガイドレール34によって囲まれた略円形の遊技領域30には、その略中央部分において、遊技板32の裏面から組付けられた変動図柄表示装置としての液晶表示器36が配設されている。そして、かかる液晶表示器36の下方において、始動入賞装置38や特別可変入賞装置40等の各種構造物が固定的に設けられている。なお、特に本実施形態においては、変動図柄表示装置として液晶表示器を用いているが、変動図柄表示装置としては、その他CRTやLEDを用いた表示器や、ドラムユニットなどを用いること等も可能である。
このような遊技領域30に向けて発射された遊技球は、遊技領域30を流下せしめられることとなる。そして、遊技球が始動入賞装置38に入賞すると、液晶表示器36において複数の変動図柄(図示せず)の変動表示が開始され、それら複数の変動図柄の変動表示が所定時間行われる。その後、複数の変動図柄が特定の停止表示態様で停止表示された場合には、所謂大当たり遊技状態が発生し、通常の遊技状態では特別可変入賞装置40の入口を塞いでいる扉42が予め定められた作動条件に従って開閉作動せしめられるようになっている。これにより、特別可変入賞装置40の入口が開放されて、特別可変入賞装置40への遊技球の入賞が可能となり、その結果、遊技者は通常の遊技状態では得ることができない利益(賞球)を得ることが可能となる。このことから明らかなように、本実施形態では、パチンコ機10は、所謂第1種パチンコ機とされている。
ここにおいて、液晶表示器36の周囲には、液晶表示器36を装飾するためのセンター役物としてのセンター飾り44が配設されている。センター飾り44は、図3乃至図6に示すように、全体として、外周枠体としての本体枠48の一方の開口端に対して外方に広がる取付板部50が一体的に設けられた構造とされており、遊技板32に設けられた取付孔(図示せず)に本体枠48が挿通された状態で取付板部50によって遊技板32の表面側から取り付けられるようになっている。そして、本体枠48の内側領域には貫通孔46が貫設されている。特に、本実施形態では、貫通孔46における他方の開口端の断面の大きさおよび形状が液晶表示器36の表示画面の大きさおよび形状と対応しており、それによって、遊技盤16(遊技板32)の裏側に配設された液晶表示器36の表示画面が貫通孔46を通じて視認可能とされている。なお、図4及び図5においては、液晶表示器36を取り外した状態を示し、更に、図5においては、後述するカバー部材139を取り外した状態を示す。
また、図1乃至図2に示したように、本体枠48における取付板部50の前面には、液晶表示器36の周囲を装飾する略枠体形状とされた装飾枠52が取り付けられている。そして、装飾枠52における貫通孔46の上方に位置せしめられる部位には、前方に突出して左右方向に延びる庇54が形成されており、かかる庇54によって、遊技領域30を流下せしめられる遊技球が、液晶表示器36の表示画面の上面を流下せしめられることのないようにされている。
さらに、本体枠48における貫通孔46の左右両側に位置する枠内面には、鉛直上下方向に延びる遊技球案内路としてのワープ通路56,56がそれぞれ設けられている。かかるワープ通路56,56は互いに左右が反対とされている点を除いて略同様の構造とされており、左側に配設されたワープ通路56を例にとると、奥側に行くにつれて下方に傾斜する複数(本実施形態では、3つ)の奥側傾斜板部58、60、62が高さ方向に所定の間隔をもって、枠内面から内方に向かって本体枠48と一体的に突出形成されていると共に、高さ方向で対向する奥側傾斜板部58、60との間および60と62との間に、それぞれ、手前側に行くにつれて下方に傾斜する手前側傾斜板64,66が高さ方向で重ね合わされるようにして配設されている。
より詳細には、奥側傾斜板部58,60,62は、奥側に行くにつれて下方に傾斜する傾斜面とされており、その手前側端縁部、奥側端縁部、および内側端縁部には、上方に突出する壁部が形成されている。そして、上段に位置する奥側傾斜板部58と、中段に位置する奥側傾斜板部60の奥側には、遊技球の直径寸法よりやや大きな矩形状の連絡孔68,68が貫設されている。
また、上段に形成された奥側傾斜板部58の手前側には、取付板部50よりも更に手前側に突出せしめられたワープ導入部70が形成されている。ワープ導入部70は、本体枠48の外方に開口せしめられており、奥側傾斜板部58に向かって下る傾斜面とされている。そして、ワープ導入部70は、庇54の内部を貫通するように形成されて、一方の端部が庇54の適当な部位に開口せしめられたワープ入口の他方の端部と接続されるようになっており、本実施形態においては、ワープ導入部70を含んで、本体枠48の外部領域に開口する外側開口部が形成されている。
一方、下段に形成された奥側傾斜板部62における奥側の部位は、やや下方に下がって、本体枠48の内方に突出せしめられていると共に、内側端縁部に形成された外壁が切り欠かれることによって開口せしめられている。これにより、奥側傾斜板部62の奥側の部位には、内側開口部としてのワープ出口72が形成されている。なお、ワープ出口72は、本体枠48の内方に向かって下方に傾斜する傾斜面とされている。
一方、手前側傾斜板64,66は、本体枠48とは別体として形成されており、手前側に向かって下方に傾斜する状態で、奥側傾斜板部58,60、62と重ね合わせられるように配設されている。
ここにおいて、これら奥側傾斜板部58,60,62、および手前側傾斜板64,66の幅寸法は、何れの部位においても、遊技球の直径寸法よりもやや大きくされている。また、奥側傾斜板部58,60,62と手前側傾斜板64,66のワープ出口72の部位を除いた内側端縁部、および奥側傾斜板部58,60、62の手前側端縁部と奥側端縁部には、上方に突出する壁部が形成されており、遊技球がこぼれ落ちることのないようにされている。
これにより、本体枠48の枠内面の側方において鉛直上下方向に延びるワープ通路56,56が形成されることとなる。そして、庇54に開口せしめられたワープ入口に入球せしめられた遊技球は、ワープ導入部70から本体枠48の枠内面に案内された後に、奥側傾斜板部58,60,62上と手前側傾斜板64,66上を交互に流下せしめられ、ワープ出口72から本体枠48の下方に形成された転動面としてのステージ74に案内されるようになっている。なお、図1に示すように、ワープ通路56,56は、装飾枠52が本体枠48に取り付けられた状態においても、その一部が遊技者から視認可能とされている。これによって、遊技者は、ワープ通路56,56を流下せしめられる遊技球を視認することが可能とされている。
ステージ74は、本体枠48における貫通孔46の下方において、液晶表示器36の表示画面の幅寸法よりやや大きな幅寸法をもって左右方向に広がるように形成されており、本実施形態においては、奥行方向中間部分に形成された奥側フロア78を挟んで、手前側に手前側フロア76が形成される一方、奥側に傾斜フロア79が形成されている。なお、これらの高さ位置は、全体的に、手前側フロア76、奥側フロア78、傾斜フロア79の順に高くなるようにされている。
手前側フロア76は、左右方向中央部分を中心として左右対象となる波状に湾曲せしめられており、左右方向中央部分には、上方に凸とされた丘状部80が形成されている一方、左右方向両端には、丘状部80に向かって下る湾曲状傾斜面82が形成されている。
また、手前側フロア76の丘状部80の左右方向両端部には、手前に向かって下る手前側誘導傾斜面84,84がそれぞれ形成されており、かかる手前側誘導傾斜面84,84によって、手前側フロア76を転動せしめられる遊技球が手前側に誘導されて、本体枠48の外側領域に排出されるようになっている。
なお、手前側フロア76の手前側端縁部には、上方に突出して左右方向に延びる手前側縦壁86が形成されており、手前側縦壁86における手前側誘導傾斜面84,84が形成された部分には、一対の切欠88、88が形成されている。これにより、手前側フロア76を転動せしめられる遊技球は、切欠88、88を通って、センター飾り44から排出されるようになっている。ここにおいて、切欠88、88は、センター飾り44の下方に配設された始動入賞装置38の上方からやや左右に外れた部位に形成されており、これにより、切欠88,88から排出された遊技球は、始動入賞装置38に入賞し難くされている。
一方、奥側フロア78は、手前側フロア76の奥側に形成されており、その左右方向中央部分には、上方に凹形状とされた入球凹部90が形成されている。そして、入球凹部90の左右両側には、入球凹部90に向かって上る左右奥側傾斜面92,94が形成されており、全体として左右対象の略丘形状とされている。
より詳細には、入球凹部90の中央部には、入球口96が開口せしめられている。入球口96は、凹状とされた入球凹部90の底部に開口せしめられており、これによって、入球口96の高さ位置は、手前側フロア76の中央部分の高さ位置よりも低くされている。また、入球口96は、センター飾り44の内部に貫設された球通路によって、本体枠48の前面における下方中央部に開口せしめられた排球口98と連通せしめられており、入球口96に入球せしめられた遊技球は、球通路を通って排球口98から本体枠48の外側領域に放出されるようになっている。ここにおいて、排球口98は、始動入賞装置38の上方に位置せしめられており、排球口98から排出された遊技球、即ち入球口96に入球せしめられた遊技球は、始動入賞装置38に入賞し易くされている。
また、入球凹部90の左右両側に形成された左右奥側傾斜面92,94はそれぞれ入球凹部90に向かって上る傾斜面とされており、手前側フロア76の奥側において、手前側フロア76の左右方向両端縁部からやや内方の位置が立ち上がるようにして形成されている。また、左右奥側傾斜面92,94における入球凹部90側の端縁部には、上方に突出する隔壁100、100が形成されており、遊技球が左右奥側傾斜面92,94を上って入球凹部90に転動せしめられることの無いようにされている。
また、奥側フロア78における手前側端縁部には、上方に突出する奥側縦壁102が形成されている。奥側縦壁102は、奥側フロア78の左右方向の略全体に亘って延びるように形成されており、その左右方向中央部分には、中央切欠104が形成されている。これにより、手前側フロア76を転動せしめられる遊技球は、中央切欠104からのみ、入球凹部90に転動せしめられることが可能とされている。また、手前側フロア76における中央切欠104が形成された部位には、入球口96に向かって下る奥側誘導傾斜面106が形成されており、これによって、手前側フロア76における丘状部80の登頂部に転動せしめられた遊技球が、入球口96に入球し易くされている。
さらに、ステージ74における奥側フロア78の奥側には、奥側フロア78に向かって下るように傾斜する傾斜フロア79が形成されている。傾斜フロア79は、ステージ74の左右方向の略全体に亘る幅寸法を有して、奥側フロア78よりも僅かに高い位置に形成されている。
そして、ステージ74における傾斜フロア79の上方には、複数(本実施形態においては2つ)の遊技球運搬体としてのトロッコ108が配設されている。トロッコ108は、図7乃至図9に示すように、遊技球保持体としての箱体110が台座112に対して傾動可能に取り付けられて構成されている。
より詳細には、箱体110は上方に開口する略箱体形状とされており、その上端部には、前後方向に次第に広げられて遊技球の直径寸法よりもやや大きな寸法を有して上方に開口する開口部114が形成されている。一方、箱体110の下端面は、曲面とされている。また、開口部114から下方における内周面の前後方向対向面間距離は、遊技球の直径寸法よりも小さくされており、これによって、遊技球は、箱体110における開口部114の内面で支持されるようにして箱体110に載せられるようになっている。なお、遊技球は、箱体110に載せられた状態において、その上半分が箱体110から露呈されて、視認可能となるようにされている。
また、箱体110の裏側に位置する外周面における下端部の幅方向中央部分には、裏側斜め下方向に向かって突出する案内突部116が形成されている。かかる案内突部116の突出方向先端部分には、球状部118が形成されている。
さらに、箱体110における両側の側方外周面には、外方に向かって略水平方向に突出する回動軸120がそれぞれ突設形成されており、回動軸120の外方端縁部には、径方向外方に広がる円板状部が形成されている。
一方、台座112は、板部122の後側端部に、下方に突出する取付板124が固着されることによって構成されている。板部122は、上面視における前後方向寸法が箱体110の前後方向寸法よりもやや小さく、左右方向寸法が箱体110の左右方向寸法より僅かに大きな寸法を有する板形状とされている。なお、本実施形態においては、板部122の左右方向両端縁部には、装飾部材126が固着されている。また、取付板124の下側端部はやや厚肉に形成されており、かかる下側端部には、取付穴128が貫設されている。
さらに、板部122の上面には、上方に突出する一対の軸受板130、130が設けられている。軸受板130,130は、箱体110の左右方向の幅寸法と略等しい間隔を隔てて、板部122の左右方向両端部に設けられている。
そして、かかる軸受板130,130の間に箱体110が挿し入れられて、箱体110の回動軸120、120が軸受板130、130に形成された係止孔132に挿し入れられることによって、箱体110が台座112に軸支されて取り付けられており、回動軸120,120を中心として傾動可能とされている。なお、箱体110の後方への傾動は、案内突部116が取付板124に当接せしめられることによって制限されており、前方にのみ傾動可能とされている。
このような構造とされたトロッコ108は、図10乃至図14に示す如き運搬体駆動手段としてのクランク機構134に取り付けられている。クランク機構134は、図4及び図5に示すように、本体枠48の下端面に取り付けられるベース部材136上に設けられた固定板137に取り付けられることによって、本体枠48の背面に設けられている。なお、図4に示すように、固定板137の上方には、カバー部材139が取り付けられるようになっており、カバー部材139によって、クランク機構134の上部が覆われるようになっている。
より詳細には、クランク機構134は、電動モータ138によって回転可能とされたクランク円板140に対して、揺動ロッド142が係合せしめられると共に、かかる揺動ロッド142に、連結部材としての支持部材144が係合せしめられて構成されている。
電動モータ138は、従来公知のDCモータやステッピングモータ等各種のモータを採用することが可能であって、本実施形態においては、DCモータが採用されている。なお、詳細な図示を省略するが、電動モータ138は、取付穴146によって、固定板137の上底面に取り付けられており、かかる固定板137に貫設された貫通孔を通じて、電動モータ138の出力軸の先端部分が固定板137の上方に突出せしめられるようになっている。
そして、固定板137から突出せしめられた電動モータ138の出力軸に対して、クランク円板140が取り付けられている。クランク円板140は略円板形状とされており、その下面には、下方に突出して径方向に延びる補強リブ148が形成されている一方、クランク円板140の上面の外周縁部には、上方に突出する係合軸150が設けられている。なお、クランク円板140は、固定板137から僅かに上方に離隔した位置に配設されており、固定板137に対して非接触とされている。
また、電動モータ138は、本実施形態においては、パチンコ機10に電源が供給されることによって駆動せしめられるようになっている。従って、パチンコ機10に電源が供給される限り、電動モータ138によるクランク円板140の駆動が継続されるようになっており、クランク円板140は、一定の速度で一方向に回転せしめられるようになっている。
かかるクランク円板140の係合軸150に対して、揺動ロッド142が係合せしめられている。揺動ロッド142は、クランク円板140の直径寸法よりも大きな長さ寸法を有するロッド形状とされており、一方の先端部分には外方に開口する揺動案内溝152が形成されていることによって、先端部分が二分せしめられた形状とされている。一方、揺動案内溝152が形成された端部と反対側の端部には、下方に突出する回動軸154が形成されている。なお、回動軸154には、軸方向に貫通する挿通孔156が形成されている。そして、これら揺動案内溝152と回動軸154との間に、厚さ方向に貫通して揺動ロッド142の長手方向に延びるクランク溝158が貫設されている。なお、クランク溝158の長さ寸法は、クランク円板140の直径寸法と略等しくされている。また、図11および図14に示すように、揺動案内溝152およびクランク溝158には、何れも高さ方向中間部分に段差面が形成されており、段差面よりも下方が拡幅されている。
そして、クランク溝158にクランク円板140の係合軸150が係合せしめられた状態で、回動軸154が固定板137の上面に形成された取付部160に当接せしめられてビス止めされることによって、揺動ロッド142は、クランク溝158と係合軸150との案内作用によって、回動軸154を中心として左右方向に揺動せしめられるようになっている。なお、ここにおいて、取付部160と回動軸154との高さ寸法の合計は、クランク円板140の固定板137の上部における高さ寸法よりも大きくされており、これによって、揺動ロッド142とクランク円板140との間には、僅かな空隙が形成されて、面接触することのないようにされている。
一方、揺動ロッド142の揺動案内溝152には、支持部材144に形成された揺動軸162が係合せしめられている。支持部材144は、支持台部164と、支持台部164の左右から外方に向かって延び出して上方に屈曲せしめられた一対のアーム部166、166から構成されており、ステージ74の略半分の幅寸法を有する略コの字形状とされている。また、詳細な図示は省略するが、支持部材144は、本体枠48の背面に設けられて略水平左右方向に延びるガイド板上に載置せしめられて、左右方向に案内されるようになっている。
支持台部164は、略ブロック形状とされており、上端面の略中央部分には、上方に向かって突出する揺動軸162が形成されている一方、前後方向の両下端縁部には、やや外方に突出する脚部168、168が形成されている。なお、かかる支持台部164の下端面は、アーム部166、166の下端面よりも僅かに下方に位置せしめられており、かかる脚部168、168、即ち支持台部164の下端面のみが載置面と接触するようにされて、アーム部166、166は載置面に対して非接触とされている。また、支持台部164の前後方向の厚さ寸法は、アーム部166,166の厚さ寸法よりも大きくされている。
一方、アーム部166は、支持台部164から水平方向に延び出して、その外側先端部分が上方に屈曲せしめられた略L字形状とされており、かかる上方への屈曲部位の先端部にトロッコ取付部170が形成されている。トロッコ取付部170は、上面視において、背面に開口する略コの字形状とされており、アーム部166からやや前方に突出せしめられており、その中央部分には、更に前方に向かって突出するビス取付部172が形成されている。
このような構造とされた支持部材144は、揺動軸162が揺動ロッド142の揺動案内溝152に係合された状態で、本体枠48の背面に配設される。これにより、揺動軸162と揺動案内溝152との案内作用によって、支持部材144が左右方向に往復移動せしめられるようになっているのである。
そして、かかる支持部材144のトロッコ取付部170に対して、トロッコ108が取り付けられるようになっている。詳細には、トロッコ108は、本体枠48におけるステージ74の上方に形成されて左右方向に直線状に延びる貫通溝174に取付板124が挿し入れられた状態で、貫通溝174から本体枠48の背面に突出せしめられた取付板124の先端部が、支持部材144におけるトロッコ取付部170の背面から重ね合わされてビス止めされることによって、支持部材144に取り付けられるようになっている。なお、アーム部166の背面におけるトロッコ取付部170の下方には、背面に突出する位置決めリブ176が形成されており、これによって、トロッコ取付部170のビス取付部172と、トロッコ108の取付穴128が位置合わせされて、トロッコ108の高さ方向の位置決めが行なわれるようになっている。
このようにして、2つのトロッコ108,108は、一つの支持部材144に一体的に取り付けられており、ステージ74の上方を左右方向に往復変位可能とされているのである。なお、ここにおいて、支持部材144の左右方向幅寸法は、ステージ74の略半分とされていることから、これら2つのトロッコ108,108は、互いにステージ74の略半分の間隔をもって配設されることとなり、ステージ74の幅方向の半分に亘って往復変位せしめられるようになっている。また、本実施形態においては、トロッコ108の高さ位置は、ステージ74に形成された傾斜フロア79の上方で、且つ液晶表示器36の表示画面の下方に位置せしめられるようにされており、これにより、トロッコ108は、ステージ74と液晶表示器36の間で、液晶表示器36の表示画面の下端縁部に沿うように移動せしめられる。
そして、本体枠48において、トロッコ108の背面に位置する壁部としての壁面178には、左右方向に延びる案内溝180が貫設されており、かかる案内溝180にトロッコ108の案内突部116の球状部118が係合せしめられている。案内溝180は、貫通溝174の左右方向長さ寸法と略等しい左右方向長さ寸法を有すると共に、球状部118の直径寸法よりも僅かに大きな溝幅寸法と深さ寸法をもって形成されており、その中央部分には、上方に凸となるように湾曲する湾曲部182が形成されている一方、湾曲部182の両端部から略水平左右方向にそれぞれ延び出す延出部184が形成されている。なお、湾曲部182は、入球口96の上方にあたる部位が最も高くなるようにして、トロッコ108の高さ寸法と略等しい高さ寸法をもって形成されていると共に、その幅方向の寸法は入球口96の幅寸法よりもやや大きくされている。また、延出部184の高さ位置は、トロッコ108の箱体110の僅かに下方にあたる部位に形成されている。更に、湾曲部182と延出部184との接続部位は、滑らかな曲面とされている。なお、特に本実施形態における案内溝180は、本体枠48の壁面178を案内溝180の形状をもって貫通せしめると共に、その背面から案内溝180と同じ形状を有する溝部材186が取り付けられることによって構成されている。
このような構造とされた案内溝180に対して、トロッコ108の案内突部116の球状部118が挿し込まれて案内されるようになっている。そして、トロッコ108の左右方向往復移動に伴って、球状部118が延出部184に位置せしめられた状態においては、球状部118が箱体110の下方に位置せしめられて、箱体110の開口部114が上方を向くようにされる。一方、球状部118が湾曲部182にさしかかると、湾曲部182の案内作用によって球状部118が上方に変位せしめられるに伴って、箱体110が回動軸120を中心に前方に向かって傾動せしめられるようになっている。このように、本実施形態においては、案内突部116および案内溝180を含んで傾動手段が構成されており、かかる傾動手段によって、箱体110に載せられた遊技球を排出する遊技球排出手段が構成されている。なお、前述のように、トロッコ108はステージ74の幅方向の略半分に亘る範囲を往復移動せしめられることから、球状部118は、延出部184の外側端部から、湾曲部182の登頂部までの範囲を往復移動せしめられることとなる。
上述の如き構造とされたセンター飾り44は、電動モータ138への通電が行われると、クランク円板140が回転駆動せしめられ、前述の如きクランク機構134によってトロッコ108、108がステージ74上を左右方向に往復移動せしめられる。そして、トロッコ108が入球口96の上方に移動せしめられた際には、トロッコ108の箱体110が前方に傾動せしめられるようになっているのである。
ここにおいて、センター飾り44の外側の遊技領域30を流下せしめられる遊技球が、庇54に開口せしめられたワープ入口に入球せしめられた際には、ワープ通路56を通じて、ワープ出口72に案内されるようになっている。そして、遊技球がワープ出口72に案内された時点で、トロッコ108がワープ出口72の下方に移動せしめられていた場合には、ワープ出口72から排出された遊技球が、トロッコ108の箱体110に載せられるようになっている。このことから明らかなように、本実施形態においては、ワープ出口72が、遊技球を本体枠48の内側領域に入球せしめる入球予定位置とされている。
このようにしてトロッコ108に載せられた遊技球は、トロッコ108によってステージ74の上方を移動せしめられて、入球口96の上方へ運ばれることとなる。そして、入球口96の上方で箱体110が前方に傾動せしめられることによって、遊技球がトロッコ108から排出される。ここにおいて、入球口96の周囲が、入球口96に向かって下る傾斜面とされていることから、トロッコ108から排出された遊技球は、略確実に入球口96に入球せしめられる。そして、入球口96に入球せしめられた遊技球は、始動入賞装置38の上方に開口せしめられた排球口98から排出されることによって、始動入賞装置38に入賞し易くなっているのである。
一方、ワープ出口72の下方にトロッコ108が位置せしめられていない時にワープ出口72から排出された遊技球は、トロッコ108に載せられることなく、傾斜フロア79上に落下せしめられる。そして、傾斜フロア79の傾斜面によって、奥側フロア78の左右奥側傾斜面92,94を経て、乃至は直接に、手前側フロア76上を転動せしめられるようになっている。このようにして、手前側フロア76上を転動せしめられる遊技球は、手前側誘導傾斜面84、84の周囲に形成された湾曲面によって、次第に転動の勢いが弱められて、手前側誘導傾斜面84、84からセンター飾り44の外側領域に向けて排出されるようになっている。ここにおいて、手前側誘導傾斜面84,84は、始動入賞装置38の上方から外れた部位に形成されていることから、トロッコ108に載せられなかった遊技球は、始動入賞装置38への入賞が困難とされているのである。但し、本実施形態においては、転動の勢いが強く、丘状部80の登頂部に至った遊技球については、奥側誘導傾斜面106によって入球口96に入球せしめられるようになっている。
従って、上述の如き構造とされたパチンコ機10においては、遊技球がトロッコ108に載せられた際には、略確実に入球口96に入球せしめられるようになっており、遊技者に対して、遊技球がトロッコ108に載せられた場合に自分にとって有利となることを容易に把握せしめることが出来る。これにより、遊技者に対して、遊技球がトロッコ108に載せられるか否かに関する高い関心を与えることが出来て、遊技に対する興趣をより高めることが出来る。
さらに、本実施形態においては、ワープ出口72から排出された遊技球が、トロッコ108に載せられて運搬されるようになっていることから、遊技球のステージ74における移動状態に一層の変化を与えることが出来ると共に、トロッコ108がステージ74上を移動せしめられることによって、遊技者に対して、遊技球の移動状態を容易に把握せしめることが出来るのである。そして、図柄表示装置の大型化に伴って大型化の傾向にあるセンター飾り44の内側領域をより有効に活用することも可能となるのである。
また、特に本実施形態においては、ステージ74の左右両側に形成されたワープ通路56についても、遊技者から視認可能とされていることによって、遊技球がワープ通路56を流下せしめられる様子を遊技者に見せることが出来る。これにより、ワープ出口72に排出される遊技球を早い段階から視認することが出来て、かかる遊技球がトロッコ108に載せられるか否かに関して、より高い関心を遊技者に与えることが出来るのである。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、遊技球運搬体の移動方向としては水平方向に限定されることは無く、鉛直方向に移動せしめること等も可能である。具体的には、例えば図15に示すように、底面に錘190を備えて上方に開口する箱体192と、箱体192を支持軸194によって揺動可能に吊下げるように支持する鉛直移動台196によって、遊技球運搬体としてのバスケット198を構成する。そして、前述の如きクランク機構134と同様の機構を鉛直方向に用いて、かかるクランク機構に鉛直移動体196を取り付けることによって、バスケット198をセンター飾りの内側領域における側壁200上で鉛直上下方向に移動せしめるようにする。更に、バスケット198の背面に位置する壁面において、バスケット198の下方向移動端部となる付近に、バスケット198に向かって突出して、上方に凹状となる円弧状のガイドレール202を形成すると共に、箱体192において、箱体192の背面に突出する案内突部204を形成して、これらガイドレール202及び案内突部204によって傾動手段を構成する。そして、バスケット198の上方向移動端部となる位置にワープ出口206を設けると共に、バスケット198の下方向移動端部となる位置に入球口208を設ける。これにより、バスケット198が上方向移動端部に位置せしめられている時にワープ出口206から排出された遊技球は、箱体192に載せられて、鉛直方向下方に運ばれることとなる。そして、バスケット198が下方向移動端部付近に到達した際には、ガイドレール202と案内突部204の案内作用によって箱体192が支持軸194を中心として回転するように傾動せしめられて、箱体192に載せられた遊技球を入球口208に排出せしめることが出来る。
また、遊技球運搬体を傾動せしめる傾動手段の具体的な構造も、前述の如き態様に限定されるものではない。例えば、図16に示すように、遊技球運搬体210の移動軌跡212を角丸四角形状に構成することによって、遊技球運搬体210自体を傾けること等も可能である。
また、前述の実施形態においては、トロッコ108の移動速度は一定とされて、パチンコ機10に電源が供給されている限り駆動せしめられていたが、例えば、トロッコ108の移動速度を変化せしめたり、間欠的に移動せしめたり、あるいは移動途中で逆方向に移動せしめる等しても良い。これにより、例えば液晶表示器36において行なわれる表示演出の内容にあわせてトロッコ108を駆動せしめること等も出来る。
加えて、前述の実施形態においては、本発明を第1種パチンコ機に適用したものの一具体例を示したが、本発明は、第2種パチンコ機や第3種パチンコ機に対しても、勿論適用することが可能である。具体的には、例えば液晶表示器36に代えてルーレット型の回転体や羽根型の揺動体等を設け、遊技球を利用して演出する機械式の演出機構を備えたセンター役物などを構成した遊技機に対しても、本発明は同様に適用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の一実施形態としてのパチンコ機を示す正面図である。 図1に示されたパチンコ機に採用される遊技盤の正面図である。 図1に示したパチンコ機に採用されるセンター飾りの本体枠の正面図である。 図3に示した本体枠の背面図である。 図3に示した本体枠の上面図である。 図3に示した本体枠の斜視図である。 図3に示した本体枠に設けられるトロッコの正面図である。 図7に示したトロッコの側面図である。 図7に示したトロッコの上面図である。 図3に示した本体枠に設けられるクランク機構の上面図である。 図10に示したクランク機構の正面図である。 図10に示したクランク機構の背面図である。 図10に示したクランク機構の側面図である。 図10に示したクランク機構の斜視図である。 遊技球運搬体の異なる態様を説明するためのモデル図である。 遊技球運搬体の更に異なる態様を説明するためのモデル図である。
符号の説明
10 パチンコ機
36 液晶表示器
38 始動入賞装置
44 センター飾り
48 本体枠
56 ワープ通路
74 ステージ
96 入球口
108 トロッコ
116 案内突部
134 クランク機構
137 固定板
180 案内溝

Claims (1)

  1. 外周枠体の内側領域に遊技球の転動面が設けられたセンター役物を備えた遊技機において、
    遊技球が載せられる遊技球運搬体を設けると共に、前記外周枠体の内側領域において遊技球の入球予定位置から所定の入球口の開口位置まで該遊技球運搬体を移動せしめる運搬体駆動手段を設け、更に該遊技球運搬体が該入球口の開口位置に至った際に該遊技球運搬体に載せられた遊技球を該入球口に向けて排出する遊技球排出手段を設けて、且つ、
    上方に向かって開口する開口部を有し、該開口部によって遊技球を保持せしめる遊技球保持体を含んで前記遊技球運搬体を構成すると共に、該遊技球保持体を傾動せしめる傾動手段によって前記遊技球排出手段を構成して、更に、
    前記転動面上を水平左右方向に往復移動せしめられる台座と、該台座に対して傾動可能に支持されて、遊技球を保持する前記遊技球保持体としての箱体を設けて、これら台座と箱体を含んで前記遊技球運搬体を構成する一方、
    該箱体の裏面に位置する壁部には、前記入球口の上方において、上方に向かって突出するように湾曲する湾曲部と、該湾曲部の両端から該台座の移動方向に沿うようにして外方に延び出す延出部を有する案内溝を形成すると共に、
    該箱体の裏面に一体的に突出形成された案内突部を、該案内溝に係合せしめて、
    該案内突部が該延出部に位置する状態において、該箱体における前記開口部が上方を向くように設定すると共に、
    該案内突部が該湾曲部に案内された際には、該案内突部が上方へ変位せしめられるに伴って、該箱体が傾動せしめられるようにすることによって、
    該案内突部と該湾曲部を含んで、前記傾動手段を構成したことを特徴とする遊技機。
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