JP4529414B2 - 電気光学装置用基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、製造プロセス中において基板表面に傷等が生じることを防止するようにした電気光学装置用基板及びその製造方法並びに電気光学装置に関する。
一般に電気光学装置、例えば、電気光学物質に液晶を用いて所定の表示を行う液晶装置は、一対の基板間に液晶が挟持された構成となっている。このうち、TFT駆動、TFD駆動等によるアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置等の電気光学装置においては、縦横に夫々配列された多数の走査線(ゲート線)及びデータ線(ソース線)の各交点に対応して、画素電極及びスイッチング素子を基板(アクティブマトリクス基板)上に設けて構成される。
TFT素子等のスイッチング素子は、ゲート線に供給されるオン信号によってオンとなり、ソース線を介して供給される画像信号を画素電極(透明電極(ITO))に書込む。これにより、画素電極と対向電極相互間の液晶層に画像信号に基づく電圧を印加して、液晶分子の配列を変化させる。こうして、画素の透過率を変化させ、画素電極及び液晶層を通過する光を画像信号に応じて変化させて画像表示を行う。
このようなスイッチング素子を構成する素子基板は、ガラス又は石英基板上に、所定のパターンを有する半導体薄膜、絶縁性薄膜又は導電性薄膜を積層することによって構成される。即ち、半導体装置の製造プロセスと同様に、各種膜の成膜工程とフォトリソグラフィ工程の繰返しによって、TFT基板等は形成されている。
このような積層構造を有する液晶装置としては、特許文献1に記載のものがある。
特開2002−123192号公報
ところで、製造プロセス中の各工程を実施するために、基板は、各プロセス用のステージに順次搬送される。ところが、この搬送に際して、基板の裏面は搬送部材やステージ等に摺接することになり、基板裏面に傷がついてしまうという問題があった。この傷は、製造プロセスの終了まで残存する。例えば、透過型の液晶装置では、基板裏面を光が通過するようになっており、基板裏面に形成された傷によって、画質が劣化してしまう。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、アモルファスカーボン膜で被覆することによって、耐傷性等を向上させることができる電気光学装置用基板及びその製造方法並びに電気光学装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる電気光学装置用基板の製造方法は、素子が形成される素子形成面とアモルファスルカーボン膜が形成される非素子形成面とを有する基板材料を用いた電気光学装置用基板の製造方法であって、前記基板材料の素子形成面側に前記アモルファスカーボン膜の融点よりも処理温度が高い高温プロセスによって素子を形成する工程と、前記高温プロセス終了後に、前記基板材料の非素子形成面側に前記アモルファスカーボン膜を形成する工程と、前記アモルファスカーボン膜の形成工程後に、前記基板材料の素子形成面側に前記アモルファスカーボン膜の融点よりも処理温度が低い低温プロセスによって素子を形成する工程と、を具備し、前記アモルファスカーボン膜の形成工程後には、前記アモルファスカーボン膜の融点よりも処理温度が高い高温プロセスで前記基板材料の素子形成面側に素子を形成する工程を実施しないことを特徴とする。
このような構成によれば、アモルファスカーボン膜は、高温プロセス終了後に形成する。これにより、高温プロセス終了後において、基板材料の非素子形成面側にアモルファスカーボン膜を残存させることができる。
このような構成によれば、高温プロセス終了後であれば、いつでもアモルファスカーボン膜を形成することができ、アモルファスカーボン膜形成後に低温プロセスによる素子形成が可能である。
前記アモルファスカーボン膜は、ECRプラズマのCVDにより形成されることを特徴とする。
前記アモルファスカーボン膜の形成工程前に、前記基板材料の素子形成面側に低温プロセスによって素子を形成する工程を具備したことを特徴とする。
前記アモルファスカーボン膜の形成工程前には、前記基板材料の素子形成面側の最上面には絶縁膜が形成された状態であることを特徴とする。
上記のような構成によれば、絶縁性透明基板の非素子形成面側は傷等が付きにくいアモルファスカーボン膜で保護されているので、傷等のない電気光学用基板を形成することができる。そのため、例えば、特に透過型表示装置や反射半透過型表示装置の画質劣化防止に大きな効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板を用いて構成した電気光学装置を示す断面図である。本実施の形態は電気光学装置用基板としてTFT基板(素子基板)等の電気光学装置用基板に適用したものである。図2は本実施の形態における電気光学装置用基板を用いて構成した電気光学装置である液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図である。なお、図1は図2のH−H'線の位置で切断して示す断面図であり、素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶装置を示している。図3は液晶装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。図4は液晶装置の画素構造を詳細に示す断面図である。また、図5は本実施の形態の素子基板上に形成する隣接した複数の画素について各層の成膜パターンのうち要部の成膜パターンを示す平面図である。図6及び図7は本実施の形態における電気光学装置用基板の製造方法を断面図によって工程順に示す工程図である。また、図8及び図9は本実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を示すフローチャートである。なお、上記各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
先ず、図1乃至図3を参照して本実施の形態の電気光学装置用基板を用いて構成した電気光学装置である液晶装置の全体構成について説明する。
液晶装置は、図1及び図2に示すように、例えば、石英基板、ガラス基板、シリコン基板等の基板材料10’を用いて構成した素子基板10と、これに対向配置される、例えばガラス基板や石英基板等の基板材料20’を用いて構成した対向基板20との間に液晶50を封入して構成される。対向配置された素子基板10と対向基板20とは、シール材52によって貼り合わされている。
素子基板10の基板材料10’上には画素を構成する画素電極(ITO)9a等がマトリクス状に配置される。また、対向基板20の基板材料20’上には全面に対向電極(ITO)21が設けられる。素子基板10の画素電極9a上には、ラビング処理が施された配向膜16が設けられている。一方、対向基板20上の全面に渡って形成された対向電極21上にも、ラビング処理が施された配向膜22が設けられている。各配向膜16,22は、例えば、ポリイミド膜等の透明な有機膜からなる。
図3は画素を構成する素子基板10上の素子の等価回路を示している。図3に示すように、画素領域においては、複数本の走査線11aと複数本のデータ線6aとが交差するように配線され、走査線11aとデータ線6aとで区画された領域に画素電極9aがマトリクス状に配置される。そして、走査線11aとデータ線6aの各交差部分に対応してTFT30が設けられ、このTFT30に画素電極9aが接続される。
TFT30は走査線11aのON信号によってオンとなり、これにより、データ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに供給される。この画素電極9aと対向基板20に設けられた対向電極21との間の電圧が液晶50に印加される。また、画素電極9aと並列に蓄積容量70が設けられており、蓄積容量70によって、画素電極9aの電圧はソース電圧が印加された時間よりも例えば3桁も長い時間の保持が可能となる。蓄積容量70によって、電圧保持特性が改善され、コントラスト比の高い画像表示が可能となる。
本実施の形態においては、液晶装置は、図1に示すように、TFT30等の素子形成面の反対側の面(以下、非素子形成面という)に、ダイヤモンドライクカーボン(以下、DLCともいう)等のアモルファスカーボン膜91が形成されている。アモルファスカーボン膜91は、摩擦係数が小さく、高密度であり、傷がつきにくく且つピンホールが生じ難い。また、アモルファスカーボン膜91は、耐食性にも優れている。
なお、本実施の形態においては、素子基板10の基板材料10’の裏面にのみアモルファスカーボン膜91を形成した例を示しているが、対向基板20についても基板材料20’の非素子形成面にアモルファスカーボン膜を形成するようにしてもよい。
(製造プロセス)
次に、図1乃至図3で説明した電気光学装置用基板の製造方法を図4乃至図9を参照して説明する。図4は一つの画素に着目した液晶装置の模式的断面図であり、図5は各層の成膜パターンを示す平面図である。なお、図4は図5のA−A’線断面図である。図6及び図7は画素領域における製造工程を工程順に示している。図8及び図9は全製造プロセス中におけるアモルファスカーボン膜による被膜工程のタイミングを示している。
電気光学装置用基板の製造方法としては、例えば、シリコンウェハ又は石英及びガラス等のマザー基板材料上に、分断することなく成膜及びフォトリソグラフィ工程を繰返して、複数の基板用の各素子を同時に形成するアレイ製造を採用する。アレイ製造では、マザー基板材料にアレイ状に形成された各基板を分断することで、チップ毎の基板を得る。本実施の形態はこのようなアレイ製造を採用してもよく、また、チップ単体毎の製造方法を採用してもよい。
図5において、画素電極9aは、素子基板10の基板材料10’上に、マトリクス状に複数設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6a及び走査線11aが設けられている。図5では所定の2×2画素の画素領域のみを示してある。データ線6aは、後述するように、アルミニウム膜等を含む積層構造からなり、走査線11aは、例えば導電性のポリシリコン膜等からなる。また、走査線11aは、半導体層1aのうち図中右上がりの斜線領域で示したチャネル領域1a’に対向するゲート電極3aに電気的に接続されている。すなわち、走査線11aとデータ線6aとの交差する箇所にはそれぞれ、走査線11aに接続されたゲート電極3aとチャネル領域1a’とが対向配置されて画素スイッチング用のTFT30が構成されている。
基板材料10’の一方の面(素子形成面)上には、TFT30や画素電極9aの他、これらを含む各種の構成が積層構造をなして備えられている。この積層構造は、図4に示すように、下から順に、走査線11aを含む第1層(成膜層)、ゲート電極3aを含むTFT30等を含む第2層、蓄積容量70を含む第3層、データ線6a等を含む第4層、シールド層400等を含む第5層、画素電極9a及び配向膜16等を含む第6層(最上層)からなる。また、第1層及び第2層間には下地絶縁膜12が、第2層及び第3層間には第1層間絶縁膜41が、第3層及び第4層間には第2層間絶縁膜42が、第4層及び第5層間には第3層間絶縁膜43が、第5層及び第6層間には第4層間絶縁膜44が、それぞれ設けられており、前述の各要素間が短絡することを防止している。また、これら各種の絶縁膜12、41、42、43及び44には、例えば、TFT30の半導体層1a中の高濃度ソース領域1dとデータ線6aとを電気的に接続するコンタクトホール等もまた設けられている。
更に、本実施の形態においては、基板材料10’の素子形成面の反対側の非素子形成面には、アモルファスカーボン膜91が形成されている。
まず、図8のステップS1 において、図6の工程(1)に示すように、石英基板、ガラス、シリコン基板等の基板材料10’を用意する。次に、基板材料10’に対してステップS2 以降で各種製造プロセスを実施する。例えば、先ず、基板材料10’に対して、好ましくはN(窒素)等の不活性ガス雰囲気で約900〜1300℃での高温でアニール処理し、後に実施される高温プロセスで基板材料10’に生じる歪が少なくなるように前処理しておく。
次に、このように処理された基板材料10’の素子形成面の全面に、Ti、Cr、W、Ta、Mo等の金属や金属シリサイド等の金属合金膜を、スパッタリングにより、100〜500nm程度の膜厚、好ましくは200nmの膜厚に堆積させる。そして、金属合金膜をフォトリソグラフィ及びエッチングによりパターニングして、平面形状がストライプ状の走査線11aを形成する。
次に、走査線11a上に、例えば、常圧又は減圧CVD法等によりTEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケート)ガス、TEB(テトラ・エチル・ボートレート)ガス、TMOP(テトラ・メチル・オキシ・フォスレート)ガス等を用いて、NSG(ノンシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる下地絶縁膜12を形成する。この下地絶縁膜12の膜厚は、例えば約500〜2000nm程度とする。
次に、半導体層1aが形成される。即ち、先ず、下地絶縁膜12上に、約450〜550℃、好ましくは約500℃の比較的低温環境中で、流量約400〜600cc/minのモノシランガス、ジシランガス等を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20〜40PaのCVD)によってアモルファスシリコン膜が形成される。次に、窒素雰囲気中で、約600〜700℃にて約1〜10時間、好ましくは4〜6時間の熱処理を施すことにより、p−Si(ポリシリコン)膜を約50〜200nmの厚さ、好ましくは約100nmの厚さとなるまで固相成長させる。固相成長させる方法としては、RTAを使ったアニール処理でもよいし、エキシマレーザ等を用いたレーザアニールでもよい。この際、画素スイッチング用のTFT30を、nチャネル型とするかpチャネル型とするかに応じて、V族元素やIII族元素のドーパントを僅かにイオン注入等によりドープしてもよい。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、所定パターンを有する半導体層1aを形成する。
次に、図6の工程(2)に示すように、TFT30を構成する半導体層1aを約900〜1300°Cの温度、好ましくは約1000℃の温度により熱酸化して下層ゲート絶縁膜を形成し、場合により、これに続けて減圧CVD法等により上層ゲート絶緑膜を形成することにより、1層又は多層の高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜からなる(ゲート絶縁膜を含む)絶縁膜2を形成する。この結果、半導体層1aは、約30〜150nmの厚さ、好ましくは約35〜50nmの厚さとなり、絶縁膜2の厚さは、約20〜150nmの厚さ、好ましくは約30〜100nmの厚さとなる。
次に、画素スイッチング用のTFT30のスレッシュホールド電圧Vthを制御するために、半導体層1aのうちnチャネル領域あるいはpチャネル領域に、ボロン等のドーパントを予め設定された所定量だけイオン注入等によりドープする。
次に、下地絶縁膜12に対して、走査線11aに通ずる溝12cvを形成する。この溝12cvは、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。
次に、図6の工程(3)に示すように、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を堆積し、更にリン(P)を熱拡散して、このポリシリコン膜を導電化する。この熱拡散に代えて、Pイオンをポリシリコン膜の成膜と同時に導入したドープドシリコン膜を用いてもよい。このポリシリコン膜の膜厚は、約100〜500nmの厚さ、好ましくは約350nm程度である。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、TFT30のゲート電極部を含めて所定のパターンのゲート電極3aを形成する。このゲート電極3a形成時において、これに延設される側壁部3bもまた同時に形成される。この側壁部3bは、前述のポリシリコン膜の堆積が溝12cvの内部に対しても行われることで形成される。この際、該溝12cvの底が走査線11aに接していることにより、側壁部3b及び走査線11aは電気的に接続されることになる。更に、このゲート電極3aのパターニング時、これと同時に、中継電極719もまた形成される。
次に、前記半導体層1aについて、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、並びに、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成する。
ここでは、TFT30をLDD構造をもつnチャネル型のTFTとする場合を説明すると、具体的にまず、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成するために、ゲート電極3aをマスクとして、P等のV族元素のドーパントを低濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1013 cm2のドーズ量にて)ドープする。これによりゲート電極3a下の半導体層1aはチャネル領域1a’となる。このときゲート電極3aがマスクの役割を果たすことによって、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cは自己整合的に形成されることになる。次に、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、ゲート電極3aよりも幅の広い平面パターンを有するレジスト層をゲート電極3a上に形成する。その後、P等のV族元素のドーパントを高濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1015 /cm2のドーズ量にて)ドープする。
なお、このように低濃度と高濃度の2段階に分けて、ドープを行わなくてもよい。例えば、低濃度のドープを行わずに、オフセット構造のTFTとしてもよく、ゲート電極3a(ゲート電極)をマスクとして、Pイオン・Bイオン等を用いたイオン注入技術によりセルフアライン型のTFTとしてもよい。この不純物のドープにより、ゲート電極3aは更に低抵抗化される。
次に、図6の工程(4)に示すように、ゲート電極3a上に、例えば、TEOSガス、TEBガス、TMOPガス等を用いた常圧又は減圧CVD法等により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜からなる第1層間絶縁膜41を形成する。この第1層間絶縁膜41の膜厚は、例えば約500〜2000nm程度とする。ここで好ましくは、800°C程度の高温でアニール処理し、第1層間絶縁膜41の膜質を向上させておく。
次に、第1層間絶縁膜41に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール83及びコンタクトホール881を開孔する。この際、前者は半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eに通ずるように、後者は中継電極719へ通ずるように、それぞれ形成される。
次に、図6の工程(5)に示すように、第1層間絶縁膜41上に、Pt等の金属膜やポリシリコン膜を、減圧CVDやスパッタリングにより、100〜500nm程度の膜厚に成膜して、所定パターンをもつ下部電極71の金属膜を形成する。この場合の金属膜の成膜は、コンタクトホール83及びコンタクトホール881の両者が埋められるように行われ、これにより、高濃度ドレイン領域1e及び中継電極719と下部電極71との電気的接続が図られる。
次いで、下部電極71上に、誘電体膜75の膜を形成する。この誘電体膜75は、絶縁膜2の場合と同様に、一般にTFTゲート絶縁膜を形成するのに用いられる各種の公知技術により形成可能である。酸化シリコン膜75aは前述の熱酸化、或いはCVD法等によって形成され、その後に、窒化シリコン膜75bが減圧CVD法等によって形成される。この誘電体膜75は、薄くする程、蓄積容量70は大きくなるので、結局、膜破れなどの欠陥が生じないことを条件に、膜厚50nm以下のごく薄い絶縁膜となるように形成すると有利である。次に、誘電体膜75上に、ポリシリコン膜やAL(アルミニウム)等の金属膜を、減圧CVD又はスパッタリングにより、約100〜500nm程度の膜厚に成膜して、容量電極300の金属膜を形成する。
次に、図7の工程(6)に示すように、下部電極71、誘電体膜75及び容量電極300の膜を一挙にパターニングして、下部電極71、誘電体膜75及び容量電極300を形成して、蓄積容量70を完成させる。次に、例えば、TEOSガス等を用いた常圧又は減圧CVD法により、好ましくはプラズマCVD法により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第2層間絶縁膜42を形成する。容量電極300にアルミニウムを用いた場合には、プラズマCVDで低温成膜する必要がある。この第2層間絶縁膜42の膜厚は、例えば約500〜1500nm程度とする。
第2層間絶縁膜42の形成工程までが図8の高温プロセスを含む1つ以上の製造プロセス(ステップS2 )である。液晶基板を製造するための次の工程以降においては、アモルファスカーボン膜の融点を超える高温プロセスは存在しない。従って、第2層間絶縁膜42の形成工程終了後に、アモルファスカーボン膜91を形成する。なお、アモルファスカーボン膜の融点を超える高温プロセス終了後であれば、いずれのタイミングにおいても、アモルファスカーボン膜の被膜処理が可能である。
図8のステップS3 において、非素子形成面にアモルファスカーボン膜91を形成する。図10はアモルファスカーボン膜91であるダイヤモンドライクカーボン(DLC)の製造装置の構成を示す説明図である。
図10の装置はマイクロ波と磁場を利用したECR(Electron Cyclotron Resonance : 電子サイクロトロン共鳴)プラズマによるCVD法を採用したものであり、非特許文献「島津評論Vol.54 No2(1997.8)136ページに記載されたものである。
第2層間絶縁膜42が形成された素子基板10は、第2層間絶縁膜42側を基板ホルダ111に向けて基板ホルダ111に取り付けられる。基板ホルダ111は、素子基板10の取付面側が反応室112内に導入され、他端側は、反応室112外に配置されて容量113を介してマッチングボックス114に接続される。マッチングボックス114は、RF発振器115に接続されており、基板ホルダ111に高周波バイアスを印加する。
反応室112にはガス導入口116及び排気口117が設けられており、反応室112の前面は開口されて円筒形のプラズマ室118に接続される。プラズマ室118の前面には石英ガラス窓120及び導波管121が取り付けられ、プラズマ室118は導波管121を介してマイクロ波発振器123に接続される。プラズマ室118の周囲にはマグネットコイル119が配置されている。
反応室112を高真空排気後、ガス導入口116から原料ガスを反応室112内に一定流量流す。次に、マイクロ波発振器123で発振されたマイクロ波を、導波管及び石英ガラス窓120を介してプラズマ室118に導入する。プラズマ室118は空洞共振器として作用し、マグネットコイル119でプラズマ室118に磁場を印加すると、電子はサイクロトロン運動を開始する。適宜の設定により、電子サイクロトロン運動とマイクロ波との共鳴が発生する。これにより、電子と気体分子との衝突が増大して、プラズマ室118に高密度プラズマが得られる。
一方、RF発振器115が発生した高周波信号はマッチングボックス114に与えられ、マッチングボックス114は、容量及び基板ホルダ111を介して素子基板10に負自己バイアスを印加する。プラズマ室118に発生した高密度プラズマは、発散磁場によって、図10の斜線部に示すように、反応室112内の素子基板10方向に引き出される。こうして、素子基板10の非素子形成面に、アモルファスカーボン膜91である例えば厚さが10〜100nmのダイヤモンドライクカーボンが形成される。
素子基板10の非素子形成面にアモルファスカーボン膜91を形成した後、図8のステップS4 において、低温プロセスのみを含む1つ以上の製造プロセスを実施する。即ち、基板材料10’の素子形成面側に形成した第2層間絶縁膜42に対して、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール81、801及び882を開孔する。この際、コンタクトホール81は半導体層1aの高濃度ソース領域1dに通ずるように、コンタクトホール801は容量電極300へ通ずるように、また、コンタクトホール882は中継電極719に通ずるように、それぞれ形成される。
次に、第2層間絶縁膜42上の全面に、スパッタリング等により、遮光性のアルミニウム等の低抵抗金属や金属シリサイド等を金属膜として、約100〜500nm程度の厚さ、好ましくは約300nmに堆積する。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、所定パターンをもつデータ線6aを形成する。この際、当該パターニング時においては、シールド層用中継層6a1及び第2中継層6a2もまた同時に形成される。シールド層用中継層6a1は、コンタクトホール801を覆うように形成されるとともに、第2中継層6a2は、コンタクトホール882を覆うように形成されることになる。
次に、これらの上層の全面にプラズマCVD法等によって窒化チタンからなる膜を形成した後、これがデータ線6a上にのみ残存するように、パターニング処理を実施する(図7の工程(7)における符号41TN参照)。ただし、該窒化チタンからなる層をシールド層用中継層6a1及び第2中継層6a2上にも残存するように形成してよいし、場合によっては素子基板10の全面に関して残存するように形成してもよい。また、アルミニウムの成膜時に同時に成膜して、一括してエッチングしても良い。
次に、図7の工程(8)に示すように、データ線6a等の上を覆うように、例えばTEOSガス等を用いた常圧又は減圧CVD法により、好ましくは低温成膜できるプラズマCVD法により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶縁膜43を形成する。この第3層間絶縁膜43の膜厚は、例えば約500〜3500nm程度とする。次に、図4にも示すように、第3層間絶縁膜43を例えばCMPを用いて平坦化する。
次に、第3層間絶縁膜43に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール803及び804を開孔する。この際、コンタクトホール803は前記のシールド層用中継層6a1に通ずるように、また、コンタクトホール804は第2中継層6a2に通ずるように、それぞれ形成されることになる。
次に、第3層間絶縁膜43の上には、スパッタリング法、或いはプラズマCVD法等により、シールド層400の金属膜を形成する。ここでまず、第3層間絶縁膜43の直上には、例えばアルミニウム等の低抵抗な材料を用いて下層膜を形成し、次いで、この下層膜上に、例えば窒化チタン等その他後述の画素電極9aを構成するITOと電蝕を生じない材料を用いて上層膜を形成し、最後に、下層膜及び上層膜をともにパターニングすることで、2層構造を有するシールド層400が形成される。なお、この際、シールド層400とともに、第3中継電極402もまた形成される。
次に、例えばTEOSガス等を用いた常圧又は減圧CVD法により、NSG、PSG、BSG、BPSG等のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第4層間絶縁膜44を形成する。この第4層間絶縁膜44の膜厚は、例えば約500〜1500nm程度とする。
次に、図4にも示すように、第4層間絶縁膜44を例えばCMPを用いて平坦化する。次いで、第4層間絶縁膜44に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホール89を開孔する。この際、コンタクトホール89は前記の第3中継電極402に通ずるように形成されることになる。
次に、第4層間絶縁膜44上に、スパッタ処理等により、ITO膜等の透明導電性膜を、約50〜200nmの厚さに堆積する。そして、フォトリソグラフィ及びエッチングにより、画素電極9aを形成する。なお、当該電気光学装置を、反射型として用いる場合には、AL等の反射率の高い不透明な材料によって画素電極9aを形成してもよい。
このように画素が構成された素子基板10の画素電極9aの上に、ポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角をもつように、かつ所定方向でラビング処理を施すこと等により、配向膜16が形成される(図4参照)。
一方、対向基板20については、ガラス基板等の基板材料20’がまず用意され、額縁としての遮光膜53が、例えば金属クロムをスパッタした後、フォトリソグラフィ及びエッチングを経て形成される。なお、これらの遮光膜53は、導電性である必要はなく、Cr、Ni、AL等の金属材料のほか、カーボンやTiをフォトレジストに分散した樹脂ブラック等の材料から形成してもよい。
次に、基板材料20’の全面にスパッタ処理等により、ITO等の透明導電性膜を、約50〜200nmの厚さに堆積することにより、対向電極21を形成する。さらに、対向電極21の全面にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角をもつように、かつ所定方向でラビング処理を施すこと等により、配向膜22が形成される。
最後に、図1及び図2に示すように、各層が形成された素子基板10と対向基板20とは、例えば対向基板20の4辺に沿ってシール材52を形成すると共に、シール材52の4隅に上下導通材106を形成して、配向膜16及び22が対面するようにシール材52により貼り合わされる。これにより、上下導通材106は下端において素子基板10の上下導通端子107に接触し、上端において対向基板20の共通電極21に接触する。
そして、真空吸引等により、両基板間の空間に、例えば複数種のネマテッィク液晶を混合してなる液晶が吸引されて、所定層厚の液晶層50が形成される。
なお、シール材52は、両基板を貼り合わせるため、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、紫外線、加熱等により硬化させられたものである。また、このシール材52中には、本実施形態における液晶装置を、液晶装置がプロジェクタ用途のように小型で拡大表示を行う液晶装置に適用するのであれば、両基板間の距離(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ、あるいはガラスビーズ等のキャップ材(スペーサ)が散布されている。あるいは、当該液晶装置を液晶ディスプレイや液晶テレビのように大型で等倍表示を行う液晶装置に適用するのであれば、このようなギャップ材は、液晶層50中に含まれてよい。液晶装置の使用時には、外部接続端子にFPCの銅箔パターンを接続する。
なお、走査線11a及びゲート電極3aに供給される走査信号遅延が問題にならないのならば、走査線駆動回路104は片側だけでもよいことは言うまでもない。また、データ線駆動回路101を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列してもよい。
また、素子基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、複数のデータ線6aに画像信号を所定のタイミングで印加するサンプリング回路、複数のデータ線6aに所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
また、上述した実施形態においては、データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104を素子基板10上に設ける代わりに、例えばTAB(Tape Automated Bonding)基板上に実装された駆動用LSIに、素子基板10の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。また、対向基板20の投射光が入射する側及び素子基板10の出射光が出射する側には、それぞれ、例えばTN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード・ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板等が所定の方向で配置される。
このように本実施の形態においては、第2層間絶縁膜42の形成工程終了後に、基板材料10’の非素子形成面にアモルファスカーボン膜91を形成している。このアモルファスカーボン膜91は、摩擦係数が充分に小さいことから、傷が付きにくい。従って、アモルファスカーボン膜91形成工程以降の工程において、素子基板10の搬送等に伴って素子基板10の非素子形成面が図示しない搬送部材等が摺接する場合でも、アモルファスカーボン膜91に傷がつくことはない。また、アモルファスカーボン膜91の密度は極めて高く、ピンホール等の欠陥の発生は少ない。また、アモルファスカーボン膜91は耐食性に優れており、アモルファスカーボン膜91の形成工程以降の各製造プロセス或いは液晶装置のモジュール内への組み込み等に際して薬液による腐食を防ぐことができる。また、DLCは透明膜であるので、光の透過に悪影響を与えることはないことから、基板完成後及び完成した基板を用いた電気光学装置の完成後においても、除去する必要はない。
なお、画素電極9aの形成後において、アモルファスカーボン膜91を除去することも可能である。
上述したように、高温プロセス終了後であれば、アモルファスカーボン膜91の形成工程を、いずれのタイミングで実施しても良い。例えば、図9はステップS11の低温プロセスのみを含む1つ以上の製造プロセスとステップS12の低温プロセスのみを含む1つ以上の製造プロセスとの間に、アモルファスカーボン膜91の形成工程(ステップS3 )を設けた例を示している。この場合でも、アモルファスカーボン膜91形成後において、素子基板10を傷等から保護することが可能である。
なお、DLCの成膜工程では、素子基板10を基板ホルダ111に取り付けるようになっていることから、素子基板10の素子形成面側の最上面に層間絶縁膜が形成された状態で、アモルファスカーボン膜91を形成することが望ましい。
また、上記実施の形態においては、素子基板10の非素子形成面にアモルファスカーボン膜を被覆する例を説明したが、対向基板20の非素子形成面(共通電極21形成面の反対側の面)にアモルファスカーボン膜を被覆することによって、対向基板20を傷等から保護することができることは明らかである。この場合には、完成した液晶装置は、光の入出射面の両面がアモルファスカーボン膜91で被覆されていることから、保護効果が高いという利点がある。
本実施の形態において形成するアモルファスカーボン膜91は、例えば、下記表1に示す物性範囲のものである。
[表1]
密度[g/cm3] 1.5−1.8 〜 2.23
膜中水素濃度[at.%] 33−40 〜 0.3
硬度[GPa] 21 〜 33
ヤング弾性率[GPa] 160 〜 225
屈折率[λ=270nm/633nm] 2.0/1.9 〜 2.7/2.6
SP3比 60% 〜 90%
また、上記実施の形態おいては、電気光学装置用の基板の例について説明したが、半導体基板等にも適用可能であることは明らかである。
なお、上記実施の形態においては、ECRプラズマCVD装置によってアモルファスカーボン膜であるDLC膜を形成する例を説明したが、アモルファスカーボン膜は、スパッタ、アーク放電を使った製法、イオンビームを用いた成膜方法等によって構成可能である。
例えば、DLC膜は公知のカソーディックアークプロセスを利用して形成することができる。カソーディックアークプロセスは、真空中にてカソードとなる材料に高電流をもつ電気放電をかけることによってプラズマを引き出す手法であり、イオンエネルギーのコントロールが容易であるという特徴を有する。更に、カソーディックアークプロセスは、ソレノイドで構成される磁気フィルタによって、選択されたイオンエネルギーを有する元素イオンのみを基板まで誘導するシステムを備えている。
第2層間絶縁膜42が形成された素子基板10を、第2層間絶縁膜42をステージ側に向けて、即ち素子基板10の非素子形成面を上方に向けてステージ上に載置する。そして、カソーディックアークプロセスにより素子基板10の非素子形成面にプラズマC+イオンを供給する。この場合には、磁気フィルタによって、カソード材から同時に発生する不要なクラスタ粒子及び中性原子を排除することができ、より純粋な元素イオンのみを素子基板10に供給することができる。カソーディックアークプロセスを採用することで、SP3結合比が高い膜構造を生成することができ、高純度、高密度、高硬質なDLC膜を素子基板10の非素子形成面に成膜することができる。
(電子機器)
次に、以上詳細に説明した電気光学装置をライトバルブとして用いた電子機器の一例たる投射型カラー表示装置の実施形態について、その全体構成、特に光学的な構成について説明する。ここに、図11は、投射型カラー表示装置の説明図である。
図11において、本実施形態における投射型カラー表示装置の一例たる液晶プロジェクタ1100は、駆動回路がTFTアレイ基板上に搭載された液晶装置を含む液晶モジュールを3個用意し、それぞれRGB用のライトパルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロックミラー1108によって、RGBの三原色に対応する光成分R、G及びBに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bにそれぞれ導かれる。この際特に、B光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bによりそれぞれ変調された三原色に対応する光成分は、ダイクロックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画像として投射される。
なお、本発明は、上述したTFT液晶装置用の基板だけでなく、種々の電気光学装置用基板に適用することができる。電気光学装置としては、パッシブマトリクス型の液晶表示パネルだけでなく、アクティブマトリクス型の液晶パネル(例えば、TFT(薄膜トランジスタ)やTFD(薄膜ダイオード)をスイッチング素子として備えた液晶表示パネル)にも同様に適用することが可能である。また、液晶表示パネルだけでなく、エレクトロルミネッセンス装置、有機エレクトロルミネッセンス装置、プラズマディスプレイ装置、電気泳動ディスプレイ装置、電子放出を用いた装置(Field Emission Display 及び Surface-Conduction Electron-Emitter Display 等)などの各種の電気光学装置においても本発明を同様に適用することが可能である。更に、本発明は電気光学装置用基板だけでなく、種々の半導体基板にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る電気光学装置用基板を用いて構成した電気光学装置を示す断面図。 本実施の形態における電気光学装置用基板を用いて構成した電気光学装置である液晶装置をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。 液晶装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図。 液晶装置の画素構造を詳細に示す断面図。 本実施の形態の素子基板上に形成する隣接した複数の画素について各層の成膜パターンのうち要部の成膜パターンを示す平面図。 本実施の形態における電気光学装置用基板の製造方法を断面図によって工程順に示す工程図。 本実施の形態における電気光学装置用基板の製造方法を断面図によって工程順に示す工程図。 本実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を示すフローチャート。 本実施の形態に係る電気光学装置用基板の製造方法を示すフローチャート。 アモルファスカーボン膜91であるダイヤモンドライクカーボン(DLC)の製造装置の構成を示す説明図。 投射型カラー表示装置の説明図。
符号の説明
9a…画素電極、10…素子基板、20…対向基板、21…対向電極、52…シール材、91…アモルファスカーボン膜。

Claims (4)

  1. 素子が形成される素子形成面とアモルファスルカーボン膜が形成される非素子形成面とを有する基板材料を用いた電気光学装置用基板の製造方法であって、
    前記基板材料の素子形成面側に前記アモルファスカーボン膜の融点よりも処理温度が高い高温プロセスによって素子を形成する工程と、
    前記高温プロセス終了後に、前記基板材料の非素子形成面側に前記アモルファスカーボン膜を形成する工程と
    前記アモルファスカーボン膜の形成工程後に、前記基板材料の素子形成面側に前記アモルファスカーボン膜の融点よりも処理温度が低い低温プロセスによって素子を形成する工程と、を具備し
    前記アモルファスカーボン膜の形成工程後には、前記アモルファスカーボン膜の融点よりも処理温度が高い高温プロセスで前記基板材料の素子形成面側に素子を形成する工程を実施しないことを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  2. 前記アモルファスカーボン膜は、ECRプラズマのCVDにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  3. 前記アモルファスカーボン膜の形成工程に、前記基板材料の素子形成面側に低温プロセスによって素子を形成する工程を具備したことを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
  4. 前記アモルファスカーボン膜の形成工程前には、前記基板材料の素子形成面側の最上面には絶縁膜が形成された状態であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置用基板の製造方法。
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